JP047 八幡平・和賀岳(はちまんたい・わがだけ)
岩手県:八幡平市、滝沢村、雫石町、西和賀町
秋田県:横手市、大仙市、仙北市、北秋田市、鹿角市、美郷町
位置 | N 38°52′ E 140°50′ |
面積 | 98,000ha |
環境構成【森林】
写真:瀬川強
奥羽山脈の那須火山帯にありながら、火山活動によって造り出された火山ではなく、新第三紀の火山岩・火砕岩(砂岩を含む)と白亜紀の花崗岩が、東西両側に逆断層を伴って隆起しつつ、激しい浸食を受けて作られた。この逆断層の働きは明治29(1896)年の陸羽地震を引き起こし、岩手県側に和賀川断層(川舟断層)と秋田県側に真昼岳断層(千屋断層)を生じさせた。現在でも1000年あたり0.5~1m隆起し続けているという。岩手と秋田を分ける奥羽山脈の中程にあり、国道46号線仙岩峠から南に連なるモッコ岳、和賀岳、高下岳、真昼岳、女神山などの南北に連なる山々は真昼山地と呼ばれている。この山塊の山麓は鋭く深い沢となり、標高の割には急峻となっているが、主稜部はなだらかでいたる所に雪田や草原が見られる。一方、和賀川源流域は山が深く、ブナ原生林が広がる。
選定理由
A3 | – |
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(森吉山・大平湖)、都道府県指定鳥獣保護区(八幡平、石黒沢、薬師嶽)、国立公園(十和田・八幡平)、都道府県立自然公園(森吉山県立自然公園)、自然環境保全地域、保護林
保全への脅威
- 地熱発電所の計画(雫石町)
- 木質バイオマス発電所の計画
- 特定外来種のオオハンゴンソウが増えている
- 町道安ヶ沢線(現在凍結中)
- 県道花巻大曲線(現在工事中)
保全活動
- 環境教育活動:
内容:探鳥会(日本野鳥の会北上支部)、
自然観察会、植樹(カタクリの会) - モニタリング調査:
内容:オオジシギ調査(日本野鳥の会北上支部)、
和賀川源流部の鳥類に関する調査1996(沢内村雪国文化研究所) - その他
緑の回廊の働きかけ(グリーンベルト推進協議会)、
森吉山麓高原自然再生事業
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