JP001 利尻島(りしりとう)
北海道:利尻富士町、利尻町
位置 | N 45°10′ E 141°14′ |
面積 | 175,44ha |
環境構成【島嶼/草原/海岸/森林(広葉樹林)】
写真:小杉和樹
利尻島は北海道北部の日本海に、礼文島とともにある島嶼である。島内の中心には標高1721mの利尻山があり、その山頂から稜線が四方へ広がり、豊かな裾野は海岸となって周囲60㎞程の丸い形を作りあげている。大きさは石垣島よりやや小さく、面積約182km2であるが、北方領土を除くと北海道では一番大きな島である。環境も、海岸、草原、湖沼、森林、高山といった多種多様で極めて自然度の高いことが特徴である。植物ではリシリヒナゲシやリシリアザミといった固有種が知られ、昆虫でも固有亜種の多いことが知られている。
選定理由
A3 | – |
A4i | ウミネコ |
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国立公園(利尻礼文サロベツ)、道立自然公園、北海道自然環境保全地域、保護林
保全への脅威
- 選定基準種であるウミネコのコロニーがハシブトガラスの捕食圧により移動、並びに縮小している状況にある。
- ハシブトガラスによる海鳥のヒナや卵の捕食
- 公共工事等による外来植物の繁茂による植生変化
- 空港での有害鳥獣駆除(ウミネコ・オオセグロカモメ)
- 利尻、礼文、稚内間のフェリーでの観光客の餌付けの影響
保全活動
- モニタリング調査:実施者(鳥類研究者、野鳥の会道北支部)
詳細:ウミネコのコロニーの形成状況を年に一度モニタリング。 - 各季節の定期探鳥会(利尻町立博物館)
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 412KB)
※利尻島の周辺海域は、マリーンIBA(Marine Important Bird and Biodiversity Areas:海鳥の重要生息地)に選定されている。 詳しくはこちら