No.179 2019年2月号


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目次 ◆支部の動き
支部報 保護・調査記事関連トピックス
◆事務局からのお知らせなど
ゆうちょ銀行の引き落とし手数料変更について
会員数

支部の動き

■支部報 保護・調査記事関連トピックス

 本記事は日本野鳥の会へ送付されてきている各地の支部報/会報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会の会員へ配信しております。本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部/各会の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。

NO.921

●2019/1 根室
・根室で見られる鳥
・2018年ビーチコーミング
・春国岱にカラシラサギ
・要望書提出2件
・北海道のオオジシギ個体数調査
●2019/1 埼玉
・鳥星座
・2018秋シギ・チドリ渡り調査
●2018/12 神奈川
・調味料、香辛料の名が付く鳥
・サシバの里から
●2019/1 筑豊
・メグロ
・オシドリの世界
・探鳥会で外来種駆除は許されるのか
・かわいい鳥

●2019/1 根室
・根室で見られる鳥
 北海道で観察された鳥類は約470種、内根室市では約350種。根室市ではホオジロ、ホオアカ、ヤマガラ、メジロ、コルリ、ジュウイチは少なかったが、最近、見る機会が増えている。例えばヤマガラは道内西部では多いが、東部では稀であった。ホオジロも繁殖期に観察されるようになった。
(根室「フレチカップ」NO.106,P1)
(フレチカップ:アイヌ語で赤い鳥の意)

・2018年ビーチコーミング
 4/22、根室半島の太平洋側の約5kmで、海岸漂着物調査をした。油汚染の兆候はなかった。鳥類の死体はカモ科3種、アホウドリ科1種、ウ科1種、カモメ科2種、タカ科1種、計8種16個体で、大半は羽毛や骨の一部で同定は難しい。ビロードキンクロの板歯と呼ばれる嘴のギザギザが拾得された。
(根室「フレチカップ」NO.106,P4〜5)

・春国岱にカラシラサギ
 8/6〜10、春国岱でカラシラサギ1羽を記録した。春国岱ネイチャーセンターではこの13年間記録はない。繁殖地はロシア沿海州、朝鮮半島、中国東部で、越冬は沖縄、比島、スマトラ島。総数2,600〜3,400羽とされ、準絶滅危惧(環境省)である。
(根室「フレチカップ」NO.106,P7)

・要望書提出2件
 5/11、支部は本部と連名で日本政府に日露共同経済活動での風力発電導入で、希少鳥類への影響を防ぐ取り組みを求める要望書を提出した。7/19、支部は釧路支部と連名で国土交通大臣、環境省、文化庁、北海道、厚岸町に、厚岸町で計画の高規格道路建設で希少猛禽類生息地保全に関する要望書を提出した。
(根室「フレチカップ」NO.106,P7)

・北海道のオオジシギ個体数調査
 全調査箇所300地点の内、根室支部内30地点を調査した。2018年全道で約35,000羽を確認。30年前の約36,000羽と大差はない。根室では約7,500羽で道内最多であった。支部は調査結果を風力発電のセンシティビィティマップに活かす。
(根室「フレチカップ」NO.106,P8)

●2019/1 埼玉
・鳥星座
 南半球も含め、88個の星座がある。内9個は野鳥の名が付く。ハクチョウ、ワシ、カラス、ハト、ツル、鳳凰、巨嘴鳥、フウチョウ、クジャク座である。最後の3個は南に行かねば見られない。明るい1等星は全21個の内、7個が冬の星座にある。オリオン座大星雲は赤い鳥が大きく羽を広げているように見える。おおいぬ座のシリウス(-1.5等星)は最も明るい恒星である。カラス座は1月には明けの4時頃、南に小さな台形で見える。ギリシャ神話では当初は人の言葉を話す白いカラスであったが、カラスが神アポロンに妻の嘘の浮気を伝え、その後、単にカァカァと鳴く黒いカラスに変えられた。
(埼玉「しらこばと」NO.418,P2〜3)

・2018秋シギ・チドリ渡り調査
 7月〜10/15、会員有志で埼玉県内を調査した。今年は19種のシギ・チドリ類を観察した。前年は夏水たんぼの状態がよく、25種であった。
(埼玉「しらこばと」NO.418,P4)

●2018/12 神奈川
・調味料、香辛料の名が付く鳥
 サンショウクイがヒリリリリと鳴くのは山椒の実を食べたからとされる。ミソサザイのミソは溝、小川の意で味噌ではない。ハッカチョウは飛ぶと、白斑が八の字に見えることからのようで、ハッカからではない。日本産の鳥で英名にCinnamon(シナモン)が付くものに、ニュウナイスズメ、リュウキュウヨシゴイがいるが、赤茶色からきている。
(神奈川「はばたき」NO.559,P4)

・サシバの里から
 小田原市で田んぼを借りて、サシバ復活を目指している。9月、田にネットを張り、猪の害を減らすとの農家の意見、効果は? 9/28、サシバ1羽が上空を渡り、矢倉岳の方へ行った(矢倉岳では今期2,808羽のサシバが通過)。1反にも満たない湿田で機械は入らず、手刈りで沼代棚田サシバ米が収穫できた。棚田の未来は明るくない。
https://www.townnews.co.jp/0607/2016/07/23/341657.html
(神奈川「はばたき」NO.559,P5)

●2019/1 筑豊
・メグロ
 メグロは一属一種の世界的希少種である。小笠原ではメジロより多い感じ。パパイヤの実を好んで食べる。小笠原諸島は元禄年間に来日したオランダ人が無人島(ぶにんしま)と聞き、Bonin Islandと呼ばれる。同諸島の野鳥はBonin・・・が付き、メグロはBonin White-eyeと言う。メグロ以外に日本固有種はヤマドリ、キジ、ヤンバルクイナ、アマミヤマシギ、アオゲラ、ノグチゲラ、ルリカケス、オオトラツグミ、アカコッコ、アカヒゲ、カヤクグリ、セグロセキレイの12種がいる。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.491,P45〜46)

・オシドリの世界
 越冬中のオシドリは警戒心が強く、落葉を踏んで「カサッ」と音を立てても奥へ逃げてしまう。更に、林に逃げて高さ10m近く樹に登って姿を消す。夜間にイノシシが出ても、その音には反応しない。水の中に獣は入らないことを知っている。繁殖期に韓国で見たオシドリ番はこれ程神経質でなく、非繁殖期は集団でいる命の延命が優先なのであろう。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.491,P49〜50)

・探鳥会で外来種駆除は許されるのか
 本部から「探鳥会スタッフ通信」が届くが、2018/11号に探鳥会の時、アメリカザリガニを駆除するため、アメリカオニアザミを抜根する人を見て、ゴミ拾い等と同様大事であると参加者に説明していた。探鳥会では採集禁止の原則もあり、「増えて問題になっていない限り」積極的に駆除を推奨すべきではない。外来種である理由だけで、駆除拡大が正当化されないように。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.491,P51〜53)

・かわいい鳥
 今の時代、かわいい鳥として登場するのはシマエナガとフクロウ類である。2017年に雑誌BIRDERが行ったネットでのアンケートではかわいい鳥は、スズメ、エナガ、シマエナガ、シジュウカラ、メジロ、ミソサザイ、キクイタダキ、ハクセキレイ、ジョウビタキ、コサマビタキ、ツバメ、ヒヨドリ、カワセミ、ルリビタキ、ヤマガラとあった。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.491,P59)


NO.922

●2019/1 いわき
・サバクヒタキ
●2019/1 東京
・地域の連携団体との交流
・研究部2019年の活動計画(研究部)
・カワセミ21世紀の東京都内繁殖状況(研究部)
●2019/1 神奈川
・古英語の名前を持つ鳥
・丹沢の再生を考える(編集部)
●2019/1 長崎
・ハチクマ講演会・観察会(9/26長崎新聞)
・洋上風力発電中止を要請(10/8長崎新聞)
・第21回長崎県民鳥オシドリ一斉カウント調査
・ヒヨドリの動き
●2018/12 熊本県
・クロツラヘラサギ・ズグロカモメ一斉調査

●2019/1 いわき
・サバクヒタキ
 10/28〜29、海岸でサバクヒタキオスを見る。福島県初記録。サバクヒタキはアフリカ北部、トルコから中央アジア、チベット、モンゴル方面で繁殖し、アラビア半島、インドで越冬する。
(いわき「かもめ」NO.141,P1)

●2019/1 東京
・地域の連携団体との交流
 支部活動でご協力頂いた自然保護団体:日本野鳥の会本部、生態教育センター、日本自然保護協会、えどがわエコセンター、ラムサール・ネットワーク日本、鳥類園友の会等。国際交流も視野に入れて活動する。
(東京「ユリカモメ」NO.759,P3)

・研究部2019年の活動計画
 東京湾のミヤコドリの生態調査、カワセミの繁殖状況調査、オオタカ・ツミの生息実態調査、東京都鳥類繁殖分布調査、新東京都産鳥類目録作成準備、月例探鳥会データCD-RPM化、報告書「とうきょうのカモたち」作成。毎月1回研究部例会を持つ。支部HPに情報をアップするので、会員の参加求める。
(東京「ユリカモメ」NO.759,P16)

・カワセミ21世紀の東京都内繁殖状況(研究部)
 嘗て、カワセミは東京では幻の鳥と言われるまで減少したが、1980年代に復活した。23区内の繁殖は人工物利用が主流であるが、数年利用しても、人が巣穴をメンテナンスしなくなると、その後、飛来しなくなる例が多い。排水パイプ利用例は皇居内に報告あるが、23区内では少ない。
(東京「ユリカモメ」NO.759,P17)

●2019/1 神奈川
・古英語の名前を持つ鳥
 ベニヒワRedpollのpollは投票ではなく、(馬の)うなじ(頭)の意で、赤い額である。ジョウビタキのRedstartのstartは古英語で尾を意味し、赤い尾になる。サバクヒタキの仲間Wheatearは(麦の穂)ではなく、white ass(白い尾)→whiters(白い尾をしたもの)→wheatearと新しい語が作られた(逆成語)。現代人は本来の意味を理解しているのだろうか。
(神奈川「はばたき」NO.560,P6)

・丹沢の再生を考える(編集部)
 11/15、横浜市で丹沢ブナ党シンポジウム「熊が生きる丹沢の再生を考える」が開催された。東京農工大小池信介氏の記念講演でツキノワグマの特徴説明、熊は保護する動物から管理する動物に変わりつつあるとあった。丹沢ツキノワグマ研究会の長縄今日子氏から丹沢の状況説明、2006年頃よりドングリ類の不作で山麓に熊が見られるとあった。県自然環境保全課の羽太博樹氏から丹沢山地で熊の生息数40頭程度、山へ追い返し、捕殺は止むを得ない場合のみとあった。かながわ鳥獣被害対策支援センターの坂口裕佳氏から近くに熊の塒、隠れ場を作らせないとあった。
(神奈川「はばたき」NO.560,P12)

●2019/1 長崎
・ハチクマ講演会・観察会(9/26長崎新聞)
 ハチクマが五島列島を通り、中国大陸に渡るのを確認して30年、9/23、24、五島市でそれを記念した講演会、観察会があった。東大名誉教授樋口広芳氏のハチクマの渡りルートの説明があり、長崎大環境科学部山口頭之准教授はハチクマは秋に東風の追風を利用しているが、温暖化で風向きが変わり、渡りに影響が出るかもとあった。
(長崎「つばさ」NO.373,P1〜7)

・洋上風力発電中止を要請(10/8長崎新聞)
 五島市沖で環境省が実証検査を終えた浮体式洋上風力発電1基の後、戸田建設は2021年までに新たに9基を計画し、現在、環境影響書評価の手続中。市民団体「五島自然環境ネットワーク」は同域でカツオドリ集団生息を確認したとして、9/30、事業計画の一時中止と、再調査を求める意見書を長崎県知事、五島市長、戸田建設に提出した。
(長崎「つばさ」NO.373,P9)

・第21回長崎県民鳥オシドリ一斉カウント調査
 2018/1/3、離島を含む長崎県内116箇所を調査した。オス1241、メス640、不明72、総計1,953羽であった。
(長崎「つばさ」NO.373,P10〜15)

・ヒヨドリの動き
 ヒヨドリの出現率は殆ど100%であるが、長崎県吾妻町での早朝探鳥会(計756回)では、9月のみ7割程度に急落する。同記録を日の出前に限定すると、4月、9月は3割程度まで下がる。ヒヨドリは早朝より煩く鳴くが、4月、9月は短期間であるが静かになる。
(長崎「つばさ」NO.373,P18〜19)

●2018/12 熊本県
・クロツラヘラサギ・ズグロカモメ一斉調査
 2018/1/21、熊本県内で満潮に向けて一斉カウントした。結果はヘラサギ7、クロツラヘラサギ171(成59、若22、不明90)、ズグロカモメ1,248であった。この調査はアジア地域のクロツラヘラサギ一斉調査に合わせて行われ、香港観鳥会の集計では、アジア地区で3,941羽で前年と大差無し。日本では2014年:350、2015年:371、2016年:383、2017年:433、2018年:508と増加中で、内陸の湖沼に分散されつつある。脚に標識リングを付け、行動調査もされている。結果は台湾黒面琵鷺保育学會のHPで日本語にも対応。7/16、山口市のきらら浜自然観察公園で日本クロツラヘラサギネットワーク年次報告会があり、飼養ケージを作成中。
(熊本県「野鳥くまもと」NO.369,P8〜9)


NO.923

●2019/1 奥多摩
・ヨシ原の保全作業
・ハジロミズナギドリ
・奥多摩のユリカモメ
●2019/1 三重
・フクロウの飼育に思う
・カラフトアオアシシギ
●2019/1 奈良
・野鳥写真の整理術
・ミヤマガラス(事務局)
●2019/1 大阪
・大阪で冬に出会えるホオジロ類
・オオジュリンの越冬ルート
・オオジュリン
・2018年ガンカモ類生息調査結果(ガンカモ調査プロジェクト)
●2019/1 北九州
・カラアカハラ
・「野鳥の会」・・・ですが、もっと野草に関心を(事務局)

●2019/1 奥多摩
・ヨシ原の保全作業
 多摩川羽村堰下ヨシ原の保全作業。11/18猪が餌取のため地面を掘り返す。フライングキャッチするノビタキが12月下旬まで滞在。ツルヨシの間にカヤネズミの巣を見る。12/16多摩川本流に一番近い水路を開き、作業後は1年のしめくくり「保全鍋」を行い、皆でトン汁を食べた。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.246,P11)

・ハジロミズナギドリ
 10/1、日野市の多摩川でハジロミズナギドリが北から飛来し、川を横断し南へ行った後、最後は下流へ低く飛び去る(写真有)。奥多摩フィールド内初記録。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.246,P21)

・奥多摩のユリカモメ
 1996年までユリカモメは多数、多摩川の上流まで遡上していた。1997年から急激に減ったのは1998年、東京湾のごみ処理場が閉鎖されたためと考えられる。2007/4、奥多摩湖にユリカモメ1、多摩川最上部の記録である。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.246,P23)

●2019/1 三重
・フクロウの飼育に思う
 店内でフクロウを飼育し、人に愛くるしい仕草を見せる店がある。日本のフクロウは捕獲飼育することは禁じられている。輸入種であろう。これら飼育されたフクロウ類が野外に出て繁殖した時は、食物連鎖の頂点近くにいる種であるので、生態系へ与える影響が大きい。日本は率先してワシントン条約でフクロウ類の輸出入を全面的に禁止に動くべきである。
(三重「しろちどり」NO.98,P2〜3)

・カラフトアオアシシギ
 カラフトアオアシシギは東アジアに生息し、サハリン、オホーツク海東岸で繁殖し、マレー半島、スマトラ島で越冬する(大陸沿岸が主な渡りルートの可能性が高い)。世界の推定個体数は600〜1300(IUCNによる)で、南アジアの越冬数は850〜950(C.Z?ckler)ともある、黒田長礼氏が1935年、樺太南部で繁殖を確認しており、日本では、毎年数羽が記録される。9/3、三重県で16年ぶりに記録された。
(三重「しろちどり」NO.98,P14〜15)

●2019/1 奈良
・野鳥写真の整理術
 フォトレタッチ(画像調整)はPhotoshopElements(1万5千円程度)を使い、画素数を2000×1500程度に縮小している。パソコンのマイピクチャに種名ファイル名で入れると、アイウエ順に並んでくれる。
(奈良「いかる」NO.164,P2〜3)

・ミヤマガラス(事務局)
 10/20、奈良市内の田んぼでミヤマガラスが撮影された。奈良県初記録。奈良県鳥類に新規追加した。
(奈良「いかる」NO.164,P13)

●2019/1 大阪
・大阪で冬に出会えるホオジロ類
 大阪で記録があるホオジロ類はホオジロ科の13種とツメナガホオジロ科の1種、計14種であるが、迷鳥として1度しか記録がないキマユホオジロと春秋に見られるノジコを除くと冬は12種(ツメナガホオジロ(迷鳥)、ホオジロ、ホオアカ、コホオアカ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、アオジ、クロジ、シベリアジュリン(迷鳥)、コジュリン(迷鳥)、オオジュリン、キガシラシトド(迷鳥))である。 ユキホオジロ、シラガホオジロは今後、大阪でも見られる可能性がある。
(大阪「むくどり通信」NO.256,P4〜9)

・オオジュリンの越冬ルート
 淀川十三干潟で鳥類標識調査をしている。毎年、11月にオオジュリンが飛来し、11/20頃、早朝、群れで行動し、3月末まで見られる。標識調査で同地には九州今津干潟、北海道釧路から飛来していた。再捕獲(リターン)の例から5年以上の寿命がある。
(大阪「むくどり通信」NO.256,P10)

・オオジュリン
 オオジュリンはユーラシア大陸中高緯度地域に広く分布し、15〜20亜種に分かれる。日本で見られるオオジュリンは亜種pyrrhulinaで欧州の嘴の太い種と同じくらいの嘴を持つ(茂田 1992)。越冬期、ヨシの葉鞘をむく行動からヨシの中の昆虫を食べているとされるが、地上で草木の種を主に食べるとも考えられる(以前はその姿が多く見られ、ヨシ原は退避場所?)。ヨシのカイガラムシの1種(ビワコカタカイガラモドキ)を食べるとされる。他にも虫が付き、メジロ、エナガ、シジュウカラもヨシ原で虫を食べるので、競合状態等調べてみる必要がある。
(大阪{むくどり通信」NO.256,P11)

・2018年ガンカモ類生息調査結果(ガンカモ調査プロジェクト)
 観察記録内訳数は略。ホシハジロ、ヒドリガモ、スズガモはこの10年、右肩下がりで減少している。ホシハジロは国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧U類に指定され、この3種は推移を注意深く見守る。
(大阪{むくどり通信」NO.256,P19)

●2019/1 北九州
・カラアカハラ
 11/13、北九州市の山田緑地でカラアカハラが標識調査で捕獲された。ツグミの仲間で主に日本海側の小島で渡りの時期に確認されているが稀である。北九州の野鳥一覧(2007)には記載がなく、今回初記録として残す。
(北九州「北九州野鳥」NO.391,P13)

・「野鳥の会」・・・ですが、もっと野草に関心を(事務局)
 小鳥類は子育て時期は昆虫類を餌とし、その幼虫は植物の葉を食べている。日本の在来植物は野草が7割を占め、これらが生育し、葉を食べる虫、花粉を食べる虫、それらを野鳥が捕食することで適正な生態系が保たれる。野草は適度に刈られて、たくましい植物として残っていく。
(北九州「北九州野鳥」NO.391,P14)

(自然保護室・野鳥の会・神奈川/森 要)



事務局からのお知らせなど

■会員室より

■ゆうちょ銀行の引き落とし手数料変更について


 ゆうちょ銀行の引き落とし手数料値上げに伴い、会費自動引き落とし(ゆうちょ銀行)をご利用の方は、2019年4月1日より引き落とし手数料が値上げとなります。誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。

【ゆうちょ銀行 引き落とし手数料】
2019年3月31日まで: 10円

2019年4月1日より : 32円

(会員室/佐藤 ゆき乃)

■会員数

 2月1日の会員数は34,579人で、先月と比べ11人減少しました。
1月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より24人少なくなっています。
会員の増減は入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。
 1月の入会者数は143人で、前年同月の入会者数162人と比べ19人減少しました。
 また、1月の退会者数は167人で、前年同月の退会者数168人と比べ1人減少しました。

入会者数退会者数
個人特別会員 11人 7人
総合会員(おおぞら会員) 24人 44人
本部型会員(青い鳥会員) 39人 29人
支部型会員(赤い鳥会員) 46人 59人
家族会員 23人 28人
合計 143人 167人
年度累計 1567人

※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。


■都道府県および支部別会員数
野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。

表2.都道府県別の会員数(2月1日現在)

都道府県会員数対前月差
北海道1660人-4人
青森県242人1人
岩手県366人0人
宮城県469人3人
秋田県248人-2人
山形県218人2人
福島県616人-2人
茨城県889人-1人
栃木県645人-1人
群馬県617人-2人
埼玉県2104人-14人
千葉県1592人-1人
東京都4807人5人
神奈川県3314人1人
新潟県364人-1人
富山県201人0人
石川県267人-1人
福井県218人-1人
山梨県261人0人
長野県845人-6人
岐阜県465人0人
静岡県1313人0人
愛知県1510人-2人
三重県429人2人
滋賀県298人0人
京都府815人10人
大阪府1984人-7人
兵庫県1288人0人
奈良県494人1人
和歌山県188人3人
鳥取県181人2人
島根県172人2人
岡山県557人-4人
広島県556人1人
山口県371人3人
徳島県315人-1人
香川県190人-1人
愛媛県354人2人
高知県127人1人
福岡県1283人-5人
佐賀県192人0人
長崎県211人3人
熊本県393人1人
大分県223人0人
宮崎県251人0人
鹿児島県321人1人
沖縄県109人0人
海外11人0人
不明35人1人
全国34579人-11人

備考:不明は転居先が不明の会員を示します。


表3.支部別の会員数(2月1日現在)

都道府県会員数対前月差
オホーツク支部239人-2人
根室支部80人0人
釧路支部157人0人
十勝支部177人-2人
旭川支部84人2人
滝川支部47人0人
道北支部29人0人
江別支部18人0人
札幌支部295人-5人
小樽支部65人1人
苫小牧支部162人1人
室蘭支部152人1人
函館支部24人0人
道南檜山58人-1人
青森県支部133人0人
弘前支部110人0人
秋田県支部237人-2人
山形県支部203人1人
宮古支部86人-1人
もりおか156人-1人
北上支部101人-1人
宮城県支部438人3人
ふくしま159人0人
郡山支部162人-1人
二本松9人-1人
白河支部43人0人
会津支部55人-1人
奥会津連合7人-1人
いわき支部106人-1人
福島県相双支部15人0人
南相馬14人0人
茨城県794人1人
栃木626人0人
群馬533人-2人
吾妻42人0人
埼玉1577人-10人
千葉県1019人-4人
東京2749人-5人
奥多摩支部828人-1人
神奈川支部2291人-12人
新潟県273人-1人
佐渡支部31人0人
富山185人1人
石川251人-1人
福井県211人0人
長野支部446人-1人
軽井沢支部162人-2人
諏訪支部231人1人
木曽支部20人0人
伊那谷支部80人-1人
甲府支部180人0人
富士山麓支部56人0人
東富士60人0人
沼津支部158人-1人
南富士支部253人-4人
南伊豆37人0人
静岡支部341人1人
遠江395人1人
愛知県支部1106人2人
岐阜464人-2人
三重365人1人
奈良支部447人0人
和歌山県支部188人3人
滋賀300人0人
京都支部769人0人
大阪支部1881人-11人
ひょうご975人-1人
鳥取県支部202人0人
島根県支部157人2人
岡山県支部526人-2人
広島県支部484人1人
山口県支部340人1人
香川県支部151人-2人
徳島県支部329人-1人
高知支部114人1人
愛媛329人1人
北九州298人3人
福岡支部 560人-3人
筑豊支部241人0人
筑後支部159人-2人
佐賀県支部225人2人
長崎県支部192人3人
熊本県支部391人1人
大分県支部216人0人
宮崎県支部246人0人
鹿児島294人1人
やんばる支部73人0人
石垣島支部19人-1人
西表支部45人1人
 29536人-53人

備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。

(会員室/佐藤 ゆき乃)

支部ネット担当より

 日の出の時刻がだんだん早くなり、次の季節へ移っていることを感じます。みなさまいかがお過ごしでしょうか。いつも支部ネット通信をご愛読いただき有難うございます。今月は、2019年4月1日より、ゆうちょ銀行の引き落とし手数料変更になることについてお知らせを掲載しています。どうぞよろしくお願いいたします。


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日本野鳥の会
支部ネット通信 第179号
◆発行
公益財団法人日本野鳥の会 2019年2月26日
◆担当
総務室 総務グループ
林山雅子/松本直子
〒141-0031
東京都品川区西五反田3-9-23
丸和ビル
TEL:03-5436-2620
FAX:03-5436-2635
E-mail:[email protected]