No.164 2017年11月号


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目次 ◆支部の動き
支部報 保護・調査記事関連トピックス
◆ブロックからのお知らせ
第41回日本野鳥の会関東ブロック協議会報告
2017年度日本野鳥の会北海道ブロック
 協議会総会報告
◆事務局からのお知らせなど
11月号『フィールドガイド日本の野鳥』
 増補改訂新版の取り組み
支部・代表者・事務局変更のお知らせ
会員数

支部の動き

■支部報 保護・調査記事関連トピックス

 本記事は日本野鳥の会へ送付されてきている各地の支部報/会報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会の会員へ配信しております。本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部/各会の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.864

●2017/9 埼玉
・マダラチュウヒ(野鳥記録委員会)
●2017/9 東京
・ムクドリの集団ねぐら問題(上)(研究部)
・東京湾のミヤコドリ
●2017/9 奥多摩
・多摩川河畔のサギ類のコロニーの繁殖(2017)
・オオムシクイ
・レンガ色の腹のツバメ
●2017/9 高知
・台風5号により高知に運ばれた海鳥
●2017/9 北九州
・2017クロツラヘラサギ報告会
・響灘大規模洋上風力発電計画
・ついにウグイスがいなくなった(バードリサーチ)
●2017/9 筑豊
・ミズナギドリ
・日本のシギ・チドリ類(編集部)

●2017/9 埼玉
・マダラチュウヒ(野鳥記録委員会)
 5/17、さいたま市の荒川河川敷でマダラチュウヒ♂が撮影された。埼玉県342番目の野鳥として記録された。近県では迷鳥として記録がある。
(埼玉「しらこばと」NO.402,P4)

●2017/9 東京
・ムクドリの集団ねぐら問題(上)(研究部)
 嘗て、ムクドリが郊外の竹林、雑木林、屋敷林でねぐらを取っていたときは、人とのトラブルはなかった。1956〜60年代、東京駅や有楽町のビル街にムクドリが集まり、その後、都市のドーナツ化で1970〜80年代千葉、埼玉、90年代は群馬、静岡、福島へ拡大した。21世紀には各地の県庁所在地や大都会で問題が出ている。東京で、あまり話題にならないのは、ねぐらが一部消滅し、少なくなったためである。
(東京「ユリカモメ」NO.743,P10)

・東京湾のミヤコドリ
 三番瀬では船橋海浜公園が造成される1986年以前から1〜2羽のミヤコドリが見られていた。定例観察会が始まった1996年以降は明らかに増加して、昨年は400羽近くになっている。三番瀬では11〜3月に多く、4月以降減る日本有数のミヤコドリ越冬地である。越夏数も40羽程度になる。
(東京「ユリカモメ」NO.743,P13)

●2017/9 奥多摩
・多摩川河畔のサギ類のコロニーの繁殖(2017)
 2015年から青梅市の多摩川河畔の樹林でアオサギ、ダイサギのコロニーが確認されている。140×70m程の樹林で、抱卵期間は25〜28日、育雛期間50〜55日(1996 浜口)と言われている。2017年はアオサギ15巣で抱卵があり、11巣から35羽の雛が巣立った。内8巣は旧巣の再利用で、7巣は新巣であった。雛の確認は5/3〜6/19で1箇月の差があった。ダイサギは2016年、1巣から3羽の雛が巣立ったが、2017年は飛来したが、繁殖行動はなかった。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.238,P10〜11)

・オオムシクイ
 オオムシクイは日本鳥類目録改訂第7版(2012)で新たに追加された種である。第6版まではメボソムシクイの亜種コメボソムシクイとして扱われていた。支部では亜種に分けて記録をしていなかったが、5/28、あきる野市でオオムシクイの声が録音され、支部内でのオオムシクイ正式記録と認定された。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.238,P17)

・レンガ色の腹のツバメ
 ツバメの図鑑にアカハラツバメという亜種が載っているものがある。赤腹型ツバメを見たことはあるが、本邦の図説や海外の文献にはアジア東北部のアカハラツバメは正確なツバメの亜種として確立していないとされる。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.238,P18〜19)

●2017/9 高知
・台風5号により高知に運ばれた海鳥
 8/9、消滅した台風5号は18日以上の長寿命で、高知県の南部を通過した。この台風により県内に運ばれた海鳥はアカツラカツオドリ1(高知市、高知県初記録)、クロアシアホウドリ1(室戸市、落鳥)、コアホウドリ4(四万十市 落鳥)。
(高知「しろぺん」NO.368,P6)

●2017/9 北九州
・2017クロツラヘラサギ報告会
 7/22、北九州市で日本クロツラヘラサギネットワーク主催の報告会があった。今年の一斉調査では全世界で3,941羽、昨年より17%増加したが、成鳥個体は増えていない。内、日本には433羽で、曽根干潟周辺では46羽が越冬した。台湾は1,810羽で最大の越冬地である。佐賀県支部の報告者は佐賀県鹿島市のラムサール条約推進室に勤務する若い女性であった。
(北九州「北九州野鳥」NO.375,P8)

・響灘大規模洋上風力発電計画
 国内最大規模の洋上風力発電計画が動き始めた。総出力最大22万KW、単機4,000〜5,000KW、ローター直径120〜140m、風車高さ140〜170m。支部の見解を下記に示している。
http://kitakyushuyachou.web.fc2.com/furyoku.pdf
(北九州「北九州野鳥」NO.375,P10)

・ついにウグイスがいなくなった(バードリサーチ)
 毎年調査を行っている埼玉県秩父大山沢では、調査のたびウグイス、コルリ、コマドリなど、藪に棲む鳥が減っている。2016年には繁殖期にウグイスが記録されなくなった。林床に茂るスズタケが消えたためと思われる。シカの採食とスズタケの開花で全面的に枯れてしまった。
(北九州「北九州野鳥」NO.375,P12)

●2017/9 筑豊
・ミズナギドリ
 この時期、大洗-苫小牧航路で観察される代表的なミズナギドリ類は3種。アカアシは単独または数羽で見られ、ハイイロ、ハシボソは大きな群れで現れる。アカアシミズナギドリはニュージーランド北島等の島嶼で繁殖、太平洋を北上し5月頃、日本近海に達する。ハイイロミズナギドリは世界の海洋に広範囲に分布し、非繁殖期はベーリング海付近、グリーンランド南部付近まで北上する。ハシボソミズナギドリは太平洋から南インド洋に生息し、豪州南東部、タスマニア島で繁殖し、北太平洋まで北上し、北米沿岸を南下し、太平洋を横切って繁殖地に戻り超長距離を渡る。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.475,P19〜21)

・日本のシギ・チドリ類(編集部)
 シギ・チドリ類は世界で220種、アジア地域で100種、日本では76種が記録されている。日本に周年生息する種:タマシギ、セイタカシギ、コチドリ、シロチドリ、イカルチドリ、ケリ、イソシギ、ヤマシギ、アマミヤマシギの9種。日本で繁殖する種:上記以外にタゲリ、ツバメチドリ、アカアシシギ、オオジシギの13種。高緯度で繁殖し、日本を通過し、豪州まで渡る種:キョウジョシギ、トウネン、サルハマシギ、コオバシギ、オバシギ、ミユビシギ、キリアイ、キアシシギ、ソリハシシギ、オオソリハシシギ、ホウロクシギ、チュウシャクシギ、オオジシギの13種。参考:BIRDER 1997/9
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.475,P39)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.865

●2017/9-10 盛岡
・イヌワシ保護区
・風力発電、生態系に配慮を
●2017/9-10 栃木
・フクロウ、トビ、カラスは白かった
・ラムサール登録5周年記念シンポジウム
・ルリビタキ羽色二型の機能(山階鳥類研究所)
●2017/9 茨城県
・渡良瀬遊水地周辺のコウノトリ(同地野鳥観察会)
・茨城県の鳥インフルエンザ(環境計画部)
●2017/9-10 諏訪
・フクロウ巣箱で6年連続営巣(アウル諏訪)
・諏訪湖湖上花火大会
●2017/9-10 広島県
・団地の庭でウグイス、ホトトギスを育てる
・広島県産鳥類目録330種超え
・カワウモニタリング調査(夏期)終了(カワウ調査係)
・ジオロケータ付きハマシギ

●2017/9-10 盛岡
・イヌワシ保護区
 H28/10、間伐作業の後、盛岡市のイヌワシ保護のためイーハトープ盛岡保全管理協議会が設立された。日本野鳥の会もりおか、東北地域環境計画研究会、岩手大学等が参画している。ゼネラル石油の援助で取得した野鳥保護区イーハトープ盛岡でイヌワシの保全管理を目指す。来年設置予定の風力発電施設天峰山「姫神ウインドファーム」は当保護区内のイヌワシが頻繁に活動するエリアにあり、その保護は緊急の課題である。
(盛岡「山翡翠」NO.372,P2)

・風力発電、生態系に配慮を
 岩手日報論壇に掲載。岩手県は1289MWに及ぶ風力発電事業14件の構想を明らかにした。日本列島は東アジア・オーストラリアフライウェイに属し、世界にある渡り鳥9ルートの1つである。岩手県では北上山地や奥羽山脈を多くの渡り鳥が通過する。留鳥イヌワシは国内生息数500羽を切り、その1/4が岩手県に生息する。ここがニホンイヌワシの最終的遺伝子プールになる。2008/5、釜石ウィンドファームで我国初のイヌワシのバードストライクが発生している。尾根地形で2MWクラス風車は500m3ものコンクリートが使われている。これらは生態系への影響のごく一部でしかない。
(盛岡「山翡翠」NO.372,P3)

●2017/9-10 栃木
・フクロウ、トビ、カラスは白かった
 鳥の色の始まりについての昔話では染物屋が登場し、その主はフクロウ、トビ、カラスと色々ある。それを基に宮沢賢治の童話「林の底」では、染物屋はトビ、客はカラス、フクロウは物語の顛末の説明役として登場する。トビは皆が白くて区別が付かないので、染物屋を開き、鳥を染めていったが、カラス、サギ、ハクチョウを染めるのを忘れた。カラスは腹を立てたため、真っ黒に染められてしまい、サギ、ハクチョウは白いまま残された。
(栃木「おおるり」Vol.248,P5)

・ラムサール登録5周年記念シンポジウム
 7/9、小山市で渡良瀬遊水地を題材にしたシンポジウムがあった。支部の遠藤副代表の司会で、柳生博会長によるトーク、足尾銅山鉱毒事件を扱った「渡良瀬の嵐」の上映、WATARASE水のシンフォニー合唱があった。
(栃木「おおるり」Vol.248,P7)

・ルリビタキ羽色二型の機能(山階鳥類研究所)
 ルリビタキには雄に年齢依存の色彩があり、オリーブ褐色型の(若い)♂、青色の成鳥♂がいる。なぜルリビタキの♂は全て青色でないのか。繁殖縄張りの境界線での雄同士の争いに特徴があることが分かった。違う色の雄同士の争いは緩やかで、同じ色では激しい。怪我のリスクが高い直接闘争に至らぬ前に外観が違う時は儀式的な闘争で勝敗を決している可能性がある。
(栃木「おおるり」Vol.248,P9)

●2017/9 茨城県
・渡良瀬遊水地周辺のコウノトリ(同地野鳥観察会)
 渡良瀬遊水地にコウノトリが渡来したのは1987年冬で、その後途絶えていた。2014年以降に数例記録され出し、今年、栃木県藤岡町に昨年野田市で生まれた「ひかる」が渡来した。渡良瀬遊水地には同時に放鳥された「きずな」も渡来した。
(茨城県「ひばり」NO.339,P3〜4)

・茨城県の鳥インフルエンザ(環境計画部)
 昨年11月、秋田市でコクチョウが高病原性鳥インフルエンザで死んだと放送された。いつもは西日本から発生するが、今年は北からである。11月以降、半年間、県内で監視体制が敷かれた。その間、全国で211羽の鳥インフルでの死亡が報告され、茨城県では62羽に達した。内訳はコブハクチョウ30、コクチョウ14、ユリカモメ10、オオハクチョウ4、カンムリカイツブリ3等。カモ類の糞便調査では鳥インフルエンザウィルスは検出されず、ウィルスのキャリアーはカモ類に限られていない。
(茨城県「ひばり」NO.339,P5〜7)

●2017/9-10 諏訪
・フクロウ巣箱で6年連続営巣(アウル諏訪)
 アウル諏訪では今年まで6年連続で同じ巣箱から巣立ちを確認している。今年は雛3羽、6年間で19羽となる。フクロウは同じ巣箱を使う習性がある(1995 中村)。3〜4齢からの繁殖が多く、5年ほど続く(2007 樋口)。巣箱利用の確認は巣箱入口のタッチ板の変化で見る。巣箱に設けたスリットの影で巣内状況確認している。声の録音はICレコーダーに依った。6年間の抱卵確認日は3/6〜4/3、雛の声初認日は4/7〜4/28、雛顔出し初認日は4/26〜5/17、兄弟雛の巣立ち日は5/2〜8〜5/20〜31にあった。最大巣立数は5羽(2014年)であった。第1卵産卵は豊田市で3/12、我孫子市で4/5とあった。
(諏訪「いわすずめ」NO.176,P6〜7)

・諏訪湖湖上花火大会
 諏訪市は花火大会準備段階で、ヨシゴイ、ササゴイ、カルガモが営巣中の人工島の草木を刈り取ってしまった。8/21、支部は諏訪市長に鳥獣保護管理法の遵守、希少動植物の認識と内部の情報共有等の要望書を出した。諏訪市は鳥獣保護管理法への理解が足りなかった、今後、職員の研修で慎重を期すとしている。
(諏訪「いわすずめ」NO.176,P9)

●2017/9-10 広島県
・団地の庭でウグイス、ホトトギスを育てる
 広島市から北15qのある団地内でホトトギスがウグイスの巣に托卵した。6/20、ローズマリーの地上50pで巣を確認、卵が3個あったが、6/27にはホトトギスの雛1が巣にいた。7/9にはホトトギスは巣の上でウグイスから給餌を受けた。7/12にはホトトギスは巣から離れた。人家の庭での托卵は珍しい。
(広島県「森の新聞」NO.212,P1)

・広島県産鳥類目録330種超え
 1月、支部の鳥類目録委員会が発足し、7月に32種が追加され、広島県産鳥類数は330種を超える見込み。
(広島県「森の新聞」NO.212,P2)

・カワウモニタリング調査(夏期)終了(カワウ調査係)
 7月の広島県内の生息数は2015年に約1,600が2016年、2017年は約2,300であった。越冬期は他県から流れ込むため、4,000羽以上になる。有害鳥獣駆除の対象のため夏期の生息数は増加しない?
(広島県「森の新聞」NO.212,P3)

・ジオロケータ付きハマシギ
 4/6、松永湾でジオロケータ付きハマシギを見る。山階鳥類研究所によると、2015/6、アラスカで放鳥、同地で2016/6再捕獲、再放鳥された個体である。
(広島県「森の新聞」NO.212,P4)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.866

●2017/10 オホーツク
・CD「北海道野鳥物語」作成
●2017/9-10 群馬
・スズメ
●2017/9 神奈川
・自然保護団体の会員として(幹事)
・夜明けの探鳥(こまたん有志)
●2017/10-11 京都
・鳥の考古学(世界編)
・古代の鳥
・「魏志倭人伝」に記された日本の鳥
・障碍者と野鳥
・アカショウビン(M)
・フクロウ
●2017/7 奈良
・2017春のタカの渡り

●2017/10 オホーツク
・CD「北海道野鳥物語」作成
 支部は設立(当時は北見支部)から30周年を迎え、それを記念してCD「北海道野鳥物語 鳴き声100種を覚えよう!」を作成し、会員へ謹呈した。
(オホーツク「ばあどこおる」NO.365,P3)

●2017/9-10 群馬
・スズメ
 BIRDER9月号に「かわいいと思う野鳥」にスズメがエナガを抑えて1位であった。「にっぽんスズメ散歩」「にっぽんスズメ歳時記」「にっぽんスズメしぐさ」等、スズメへの愛情ある写真が満載である。スズメは見た目よりもその仕草、動きが面白く見飽きない。鳥獣戯画的面白さ、人に媚びない可愛さが小気味よい。
(群馬「野の鳥」NO.343,P4)

●2017/9 神奈川
・自然保護団体の会員として(幹事)
 自然破壊で開発反対を訴えるとき、味方になるのは、まず、環境省、自然保護団体、そして自然を楽しんでいる釣り人、カヌーイスト、サーファー、ダイバー・・・、残念ながら山ガール、ハイカー、キャンパー・・・は理解度が今一、一般の人は金儲けやスマホに夢中である。私たちはこれらの人を取り込めるよう努力と工夫が必要である。
(神奈川「はばたき」NO.544,P3)

・夜明けの探鳥(こまたん有志)
 4/30、大磯町の高麗山付近で朝3時半から鳥の声を聞く。日出時刻4:51。鳴き出し時刻、キビタキ4:18、イワツバメ4:22、ヒヨドリ4:25、クロツグミ4:26、オオルリ4:27、メジロ4:29、ハシブトガラス4:32、ガビチョウ4:36、アカゲラ4:42、キジバト4:44、ヤマガラ4:48、イカル5:02、ヤブサメ5:04、キセキレイ5:14、ウグイス5:17、コジュケイ5:21、アオジ5:23。モーニングシャワーは高山でなくても経験できる。
(神奈川「はばたき」NO.544,P4〜5)

●2017/10-11 京都
・鳥の考古学(世界編)
 南米のナスカの地上絵に5種の鳥が登場する。ハチドリ(長さ96m)、コンドル、オウム、フクロウ、ペリカン(長さ285m、フラミンゴまたはサギとも言われる)。これらは紀元前200年〜紀元後800年に描かれた。世界最古の鳥の絵は、フランスのショーベ洞窟にあり、3万年前、ネアンデルタール人が描いたワシミミズクである。中国遼寧省旅順では新石器〜青銅時代に作られた鳥頭型石器(カラスをモチーフ)があり、ロシア沿海州、北朝鮮でも類似石器が出土している。
(京都「そんぐぽすと」NO.208,P8)

・古代の鳥
 縄文時代の貝塚からは海鳥やカモ類の骨を加工した骨角器が出土し、当時は、野鳥は狩猟の対象のみであった。縄文後期になると、鳥と思われる装飾がある土器がつくられ、耕作が始まると銅鐸に首が長い鳥が描かれており、農耕の守り神と考えられていた。鳥形木製品も作られている。古墳時代に関心がある鳥はニワトリで初期は実物を忠実に表した埴輪、その後、水鳥埴輪になる。墳墓の壁面に死者を送る船の舳に鳥が水先案内として描かれている。人骨にカワウやアジサシの骨を抱かせたものがあり、当時考えられていた死後の世界「黄泉(よみ)」へ鳥が死者の魂を届けると信じられていた。葬送と鳥の関係は古事記や日本書記に書かれている。
(京都「そんぐぽすと」NO.208,P9〜11)

・「魏志倭人伝」に記された日本の鳥
3世紀、中国で書かれた「魏志倭人伝」によると、日本には鵲(カササギ)はいないとある。後に秀吉が朝鮮から持ち込んだ?キジがおり黒く見えたとある。元号に白雉(はくち 650〜654年)があるが、山口県の国司から献上されたコウライキジ(白く見える)を吉兆としたのではないか。
(京都「そんぐぽすと」NO.208,P12)

・障碍者と野鳥
 3月にバリアフリー探鳥会を実施した。5月には比叡山で鳥の声を聞く探鳥会をした。「鳥が教えてくれた空」(集英社文庫 三宮麻由子著)ではバードリスナーとして聴覚だけでなく五感全てで鳥を観察している。指揮者宮野谷義傑氏は車椅子でバードウオッチングをしている。
http://www.miyanoya.com/
(京都「そんぐぽすと」NO.208,P15〜17)

・アカショウビン(M)
 昨年6月、京都府南部で家の軒にあるスズメバチの古巣でアカショウビンが孵化した。今年も同じ巣を使おうと飛来したが、巣が大きく壊れていたため、近くの森で営巣した。研究誌「Strix」に「アカショウビンがスズメバチの古巣で営巣」の記事があった。ネットでも同様な事例が2、3見つかる。
(京都「そんぐぽすと」NO.208,P21)

・フクロウ
 フクロウの耳は、右は少し上、左は下にあるだけでなく、大きさに差があり、音の発生源の方向と距離を正確に把握できる。人の耳では音源の方向のみである。フクロウの目は顔の正面にあるため、視野は110度と狭く、鳥の眼球は動かないため頭を回して視野を広げる。頸椎は14個の骨(哺乳類は7個)を使って左右各270度を確保している。嘴は視野を遮らないよう小さく折れ曲がっており、横に広いガマグチ型で雛でもネズミを丸のみできる。羽根の幅が広く羽ばたきを少なくし、羽縁には櫛状のささくれがあり、空気の流れを拡散し、羽音を消す。脚は強く細い羽毛で覆われており、獲ったネズミに噛みつかれないようにしている。アオバズクは虫を捕るため脚に羽毛は無い。
(京都「そんぐぽすと」NO.208,P22)

●2017/7 奈良
・2017春のタカの渡り
 3/25〜4/22、奈良県五條市の5万人の森で観察した。サシバ1,973、ノスリ55、ハイタカ属15、ハチクマ0を記録した。ピークは4/2のサシバ1,131であった。
(奈良「いかる」NO.158,P16)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.867

●2017/11 オホーツク
・スズメのねぐら入り観察
●2017/11 軽井沢
・渡り鳥の驚異の記録(鳥追人)
●2017/11 神奈川
・スズメと稲と鳥獣法(幹事)
・植物と鳥をとりまく関係のとりどり(藤沢探鳥クラブ)
●2017/11-12 遠江
・「静岡県の鳥類」発行(調査とりまとめ)
●2017/11-12 広島県
・2017秋のシギ・チドリ渡り調査(調査担当)
・ダイゼン越夏
●2017/10 筑豊
・珍鳥、迷鳥(編集部)
・植物の血液型(編集部)
●2017/11 筑豊
・オオヨシゴイ
・タイマー録音でのフクロウの声
・鳥類の昼行性、夜行性(編集部)

●2017/11 オホーツク
・スズメのねぐら入り観察
 2016/11/20〜2017/3/26、札幌市内の自宅庭に設置した巣箱でスズメの利用状況を観察した。11/20、早速、夕方、スズメ1羽が入った。12/16、1羽が続いて入り、この頃から番が形成された?1月上旬には1羽のみとなってしまい、番相手は捕食された?3/24までスズメが巣箱に入り、入る時刻は日入時刻の平均16分後(雪の日は平均10分後)で推移した。3/26、巣箱を清掃すると1羽の無傷の死体が残っていた。その後、その巣箱の利用は無い。
(オホーツク「ばあどこおる」NO.366,P2)

●2017/11 軽井沢
・渡り鳥の驚異の記録(鳥追人)
 欧州とアフリカ西部を行き来するシロハラアマツバメは繁殖期を除く200日間休まず飛び続けている。オオソリハシシギはアラスカから越冬地の豪州東部、ニュージーランドへ無着陸で1週間、約12,000km移動する。キョクアジサシは北極圏(繁殖地)と南極圏(越冬地)を片道15,000〜20,000km、往復30,000〜80,000km飛ぶ。
(軽井沢「野鳥軽井沢」NO.415,P4)

●2017/11 神奈川
・スズメと稲と鳥獣法(幹事)
 スズメは「米の実りの時期以外は害虫を食べるから益鳥だ」は農家で育った私には疑問である。田が青い時期にスズメが群れで虫を捕っているのを見たことはない。今では気軽に野鳥を見にいける時代。私たち日本野鳥の会会員は鳥獣保護を率先して推進していく立場にあるが、一方、稲作に苦労した昔の人や今も鳥獣の害に悩んでいる農家の気持ちも忘れないで欲しい。
(神奈川「はばたき」NO.546,P2)

・植物と鳥をとりまく関係のとりどり(藤沢探鳥クラブ)
 9/3、藤沢市で植物生態学、特に植物の繁殖戦略、動植物の相互関係に詳しい多田多恵子氏の講演があった。鳥は実を食べて種子を運ぶが、植物は一度にたくさん食べられないように実に苦渋の物質を含ませたり、時間差で色や柔らかさを変化させたりしている(ちょっとだけよの法則)。鳥の貯食行動で特定の鳥に適応して進化した植物がある。鳥媒花は蜜を吸う鳥を利用している。
(神奈川「はばたき」NO.546,P12)

●2017/11-12 遠江
・「静岡県の鳥類」発行(調査とりまとめ)
 「静岡県の鳥類」はNPO静岡県自然史博物館ネットワークが事務局で1998年に第一報を、2010年に第二報を発行し、2020年、第三報を発行する予定である。支部はこのための調査に参加する。
(遠江「遠江の鳥」Vol.292,P10)

●2017/11-12 広島県
・2017秋のシギ・チドリ渡り調査(調査担当)
 9月中、広島県の11箇所で調査した。総計18種、452羽で、内訳はシロチドリ115、タシギ90、ケリ64、ソリハシシギ50、イソシギ37、キアシシギ29、トウネン15、アオアシシギ14、コチドリ12等。
(広島県「森の新聞」NO.213,P3)

・ダイゼン越夏
 福山市の藤井川に6月、ダイゼンの若鳥2羽が飛来した。7月に秋の渡り個体が来るので、6月1箇月滞在は越夏個体と言える。この種が松永湾で越夏するのは珍しい。
(広島県「森の新聞」NO.213,P7)

●2017/10 筑豊
・珍鳥、迷鳥(編集部)
 珍鳥の定義は特に無いが、日本での渡来記録が10回未満で、個体数も1羽とされているものがある。迷鳥は学術用語にある。フィールドガイド日本の野鳥では、本来の分布域や渡りのコースから外れ、渡来した野鳥で、飼育個体が逃げ出したものと区別が難しいこともある。日本での迷鳥記録は70〜80種いる。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.476,P43)

・植物の血液型(編集部)
 植物には人間と同じようなA、B、Oの血液型がある。植物にある糖蛋白から分かる。これで血液型が特定できるのは植物の1割程度であるが、A型はアオキ、ブナ、B型はモチノキ、イヌタデ、AB型はバラ、スモモ等で、O型は8割と多い。カエデ科はO型が紅色に、AB型が黄色の葉に変わると言われる。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.476,P44)

●2017/11 筑豊
・オオヨシゴイ
 オオヨシゴイは本州中部以北で局地的に繁殖し、近年、環境悪化で減少が顕著である。ヨシゴイより乾燥した場所を好み、ヨシ原の灌木やブッシュにとまることが多い。極東地限定種で、繁殖に♂は犬のようなやや高い「ウォッ ウォッ ウォッ・・・」と連続して鳴く。サギ類の特徴として粉綿羽(ふんめんう)があり、一生換羽しない特殊な羽毛で、胸部のかなり広い部分に生えている。先端からボロボロと壊れ、耐摩耗性、耐水生のある微小な粉末になり、他の羽に塗りつけ、汚れや水濡れを防ぐ。足の中趾の先端にある櫛状の櫛爪は粉綿羽の粉を体に塗るのに役立つと言われる。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.477,P36〜38)

・タイマー録音でのフクロウの声
 普通に考えると、フクロウが「ゴロッホ ホーホー」と鳴くとき、♂が♀を呼んでいると思うが、録音では♀が「ギャーギャー」と悪声で、まず♂を誘い出している感じである。宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」に「かっこうとなくのとかっこうとなくのとでは聞いていてもよほどちがうでしょう。ちがわないね。あなたにはわからないのです。わたしらのなかまならかっこうと一万云えば一万ちがうのです。」(原文のまま) 似たようで個々の野鳥は微妙に違っている。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.477,P41〜42)

・鳥類の昼行性、夜行性(編集部)
 多くの鳥は昼行性であるが、カモ類は場所により夜行性である。夜に帰巣するのはオオミズナギドリ、ウトウ等、夜も囀るのはホトトギス、ジュウイチ、エゾセンニュウ、トラツグミ、オオヨシキリ等がいる。真の夜行性はゴイサギ、ミゾゴイ、フクロウ類等、薄明薄暮性はヨタカ、タマシギ、ヒクイナ等。夜間に囀るのは、採餌の効率が悪い夜の時間を有効に活用する作戦と考えられる。
参考:BIRDER 1995/3、www.hirahaku.jp
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.477,P51)

(自然保護室・野鳥の会・神奈川/森 要)

ブロックからのお知らせなど

■第41回日本野鳥の会関東ブロック協議会報告

【日時】:平成29年10月14日(土)12:30〜15日(日)11:50
【場所】:ホテルシーサイド江戸川(東京都江戸川区)
【担当支部】:日本野鳥の会東京
【進行】:田島基之(東京副代表)
【参加者】:41名/9支部(群馬6名、千葉2名、神奈川支部1名、茨城県3名、栃木2名、吾妻2名、埼玉4名、奥多摩支部2名、東京19名)
【財団からの参加者】:9名/上原常務理事、葉山自然保護室長、山本自然保護Gチーフ、富岡普及室長、箱田普及室長代理、瀬古販売出版Gチーフ、江面普及教育Gチーフ、嶋村普及室員、井上普及室員(参加者計50名)

【議事】
■1日目
1.各団体の近況報告 ※以下報告の概要
(1)群馬(田澤副代表)
 年間の探鳥会参加者が昨年度は2,000人を超え、約3割の方が会員以外の方だった。県内だけではなく、栃木や埼玉など近隣の県からの参加者も多い。今年度から探鳥会参加費を見直し、会員の参加費を非会員より安く設定した。それによって、入会者を増やしたいと考えている。

(2)千葉(大野事務局長・小島副会長)
 探鳥会は、年104回開催しているが、リーダーの数からみるとより回数を増やせないかと考えている。その一方で、千葉県の環境の特性として、夏場の探鳥地が限られることも悩みである。新入会員を増やすため、ビギナー向け探鳥会や新入会員対象のオリエンテーション、お試し入会制度などを実施している。今後は、お試し入会から正会員への入会率を増やすことを目指している。利根川のオオセッカ生息地の調査を継続して行っており、生息環境の変化などで個体数が減少傾向にあることがわかった。

(3)神奈川支部(鈴木代表)
 11月にBINOS(神奈川支部研究報)を発行予定であり、11/3に研究発表会を開催する。会員からの遺贈があり、その活用企画として小学校への野鳥画寄贈事業を実施した。15校へ野鳥画を寄贈した。会員は昨年度2,000人を下回り、財政的には厳しい状況。会報誌の発行回数を減らす意見もあったが、貯蓄を活用して回数は維持することとなった。ビギナー向け探鳥会など増やしていきたいと考えている。

(4)茨城県(石井副会長)
 会員は、減少傾向であり、高齢化による自然退会が多い。今年5/15に利根川でバードウィーク探鳥会を企画し、財団制作の探鳥会案内に掲載したところ、36名が参加した。茨城では、探鳥会に一年間で最も多く参加した人を表彰するしくみがあり、探鳥会参加者を増やす取り組みとして行っている。

(5)栃木(内田保護委員長)
 入会者はここ数年増加傾向であり、ビギナー向け探鳥会の取り組みが会員増につながっていると考えられる。今年5月に「栃木の探鳥地ガイド」を発行し、支部経由で購入が可能。20年間事務局職員として勤務した岩淵さんが退職され、小林さんが後任として勤務することとなった。来年度、支部発足50周年を迎える。

(6)吾妻(植木代表)
 支部開設50周年を迎えた。発足当時12人だった会員も現在で123人に。若者の入会者は少ないものの、リタイア層が入会する傾向にある。北軽井沢の探鳥会では、別荘地が多い土地柄か、県外からの参加者が多く、人気の高い探鳥会である。例年、青年の森などの宿泊施設や温泉協会より探鳥会の講師依頼を受けている。

(7)埼玉(小林副代表)
 ビギナー向け探鳥会を定例探鳥会と同じ場所で併行して行う取り組みを始めた。定例よりも参加者が多いこともあり、丁寧な説明のニーズを感じている。探鳥会リーダー研修会を毎年実施しており、今年は4人の新しいリーダーが誕生。若手のリーダーも増える傾向にある。

(8)奥多摩支部(蒲谷副支部長)
 会員数は、650名程度で横ばい状態。会員を増やす取り組みと並行して、現会員を維持する取り組みも必要と考え、会員向けの記念探鳥会や、気軽に遠出できる探鳥会として他支部の情報発信なども行っている。スタッフ不足を補うため、サブスタッフ制を導入し、気軽にスタッフになってもらえるようにした。

(9)東京(川沢副代表)
 普及部では、探鳥会、シンポジウム、野鳥写真講座など様々な行事を開催しており、参加者数は6千人を超える。会員は下げ止まり傾向で約2,500名。研究部では、東京湾に生息するミヤコドリの生態調査を行っており、今後、ミヤコドリの食物を観察する探鳥会も検討中。保護部では、代々木公園で毎年、巣箱掛けを実施。巣箱落下の危険性があるため、安全性を確保しながら継続する方法を公園と協議し、活動を続けている。

2.財団の近況報告(財団/上原常務理事、葉山自然保護室長)
上原常務理事より、2030年の野鳥の会のビジョン策定の作業を進めていること、今年6月に理事の改選があり、栃木の遠藤孝一さんが理事長に、神奈川県支部の笠原逸子さんが理事に選出されたことが報告された。次に、葉山自然保護室長より、繁殖分布調査・モニタリングサイト1000の進捗状況、法制度への対応、メガソーラーへの対応、昨年度の鳥インフルエンザへの対応について農林水産大臣より感謝状を授与されたことなどが報告された。

3.外来種(コブハクチョウ・コクチョウ)を一斉調査しませんか?(茨城県/石井副会長)
 鳥インフルエンザの早期発見のために、全国のコブハクチョウ・コクチョウ一斉調査の提案があり、それに対する意見交換を行った。この提案については、11月の連携団体全国総会でも取り上げられる予定であり、その場で改めて審議されること、調査の呼びかけがあった場合は積極的に協力することが確認された。

4.野鳥観察データの活用について(埼玉/森本幹事)
 探鳥会や会員の情報提供などで収集された野鳥観察データのまとめ方や活用方法について、各支部・財団に対して行ったアンケートの結果発表があり、それに対して意見交換を行った。また、森本氏より、独自に開発したデータ管理ソフトの紹介があった。

5.葛西におけるラムサール指定地を目指した活動の現状(東京/飯田幹事)
 葛西のラムサール条約登録にむけての取り組みについての紹介があり、今までの取り組みと、来年の締約国会議での登録が実現するまでのスケジュールについて説明があった。

6.ラムサール指定地の活用について(東京/落合幹事)
 葛西がラムサール登録湿地になった後、日本野鳥の会として、どのように活用していけるかをテーマに意見交換をしたいとの提案があった。それに対して、栃木、茨城、群馬の各支部より、活動範囲内の登録湿地で行っている活動についての情報提供があった。

■2日目
7.会報の電子媒体化について(群馬/小林事務局長)
 財団事務局より隔月で全国の支部の支部報がまとめて送付されてくるが、群馬ではその保管場所に困っている。そのため、支部報の電子媒体化を進めてはどうかとの提案があった。それに対して、富岡普及室長が提案を持ち帰り、担当部署である財団総務室と相談することとなった。
⇒補足:当会議終了後の10月16日、財団事務局・総務室に確認をしたところ、昨年度の連携団体総会で同様の提案があがっており、「各支部から電子媒体(PDF等)のデータを財団に送付すれば、メール等で全国の支部へ配信する」が合意されていることが確認された。

8.会員を増やすための探鳥会2016報告他(財団普及室/箱田、江面)
 昨年度の会員を増やすための探鳥会の報告があり、参加者は年々増加傾向にあるが、お試し入会数の伸び率は参加者数に比例していないことから、活動紹介や入会勧誘の方法について工夫してはどうかとの提案があった。「探鳥会リーダーズフォーラム」を平成30年1月20・21日に、名古屋市で開催予定のため、ぜひ参加してほしいとの呼びかけがあった。最後に、非会員の探鳥会参加者へのDM発送サービスについての説明があった。

9.探鳥会リーダーの発掘(埼玉/青木幹事)
 埼玉のリーダー研修会についての紹介があり、他の支部で実施しているリーダー研修会の情報共有や意見交換を行った。

10.参加者の満足度を高める探鳥会について(東京/井守副代表)
 参加者数の多い探鳥会の事例を学び、参加者の満足度を高める探鳥会の運営に生かそうという提案があり、事前に各支部が回答したアンケート結果が発表された。参加者の多い探鳥会の良い点、工夫している点が列挙され、その共有を行った。

11.次回幹事紹介(群馬/浅川代表)
 次回の関東ブロック協議会は、群馬が幹事となり、平成30年9月8日(土)・9日(日)に榛名湖温泉にて開催予定との連絡があった。

【その他プログラム】※希望者のみ
1日目:17:40〜デジカメを利用した夜間観察の試行(東京)
2日目:6:00〜早朝探鳥会(東京)/場所:葛西臨海公園


▲会議の様子

(普及室/江面 康子)


■2017年度日本野鳥の会北海道ブロック協議会総会報告

■日程:2017年9月2日(土)〜3日(日)
■場所:網走観光ホテル(北海道網走市)
■担当:日本野鳥の会オホーツク支部
■概要:
 日本野鳥の会オホーツク支部川崎支部長より開会挨拶があり、オホーツク支部が30周年を迎えた報告や、記念事業で制作されたCDの紹介がされた。公益財団法人日本野鳥の会柳生会長からは、野鳥保護区の視察の報告や、財団の遠藤新理事長の紹介がされた。
 前年度の日本野鳥の会北海道ブロック協議会の会計について、2016年度総会担当の旭川支部から報告された。

◇支部の報告、提案事項など
・苫小牧支部
 鷲田支部長より、苫小牧市における統合型リゾート施設(IR)の誘致計画について報告があった。建設候補地は森林であり、建設された場合に影響が懸念されるため、財団事務局にも、IRの誘致の反対を一緒に働きかけてほしいとの意見が出された。関連して、釧路支部黒澤支部長から、釧路市でも誘致がされていることが報告された。葉山自然保護室長から、IR建設によってウトナイ湖等にどのような影響があるか知る必要があることや、北海道で現在IRの誘致が行われている3か所が来年に1か所に絞られるため、その結果も踏まえて財団として対処を考えたいとの回答があった。

・道北支部
 村山副支部長より、来年度のブロック会議は2018年5月26・27日(土・日)に豊富町湿地センターで開催される予定であると伝えられた。その他、長谷部会員から、シマアオジの現状についての情報共有と、サロベツでの生息状況の報告があり、依頼として、写真展などでの中国で行われたワークショップの際に作られたシマアオジのポスターの展示の呼びかけや、シマアオジに関する情報のネットワーク作りなどが呼びかけられた。
 長谷部会員の依頼を受けて、オホーツク支部川崎支部長から、シマアオジのポスターを電子ファイルで、各支部が印刷して使えるようにすると良いとの意見があった。また、今後の進め方として、シマアオジの情報ネットワーク作りについて各支部が持ち帰って検討したのち、来年度の総会でシマアオジの情報ネットワーク設立について議論することとなった。参考として、玉田講師から、行政とタイミングを合わせて対応することで、予算を確保でき、行政としても保護増殖事業を行いやすくなるため、お互いにとって良いと思われると発言があった。釧路支部黒澤支部長から、シマアオジの越冬地の環境が改善された際に、シマアオジが他の地域に分散する見込みはあるのかと質問があった。葉山自然保護室長は、シマアオジは80年代にユーラシア大陸で分布を拡大していたため、個体数が増えれば分布が広がる可能性があると回答した。藤巻講師から、すべての種に対して保護増殖事業を行うのは難しいため、生息環境の保全や拡大をするべきではないかという意見があった。葉山自然保護室長は、環境省は、シマアオジの保護事業として、シマアオジの個体数が回復した際の生息地の保護や、日露渡り鳥条約、日中渡り鳥協定の枠組みの中で国際的な事業を行うことや、協働して中国での捕獲される個体数を減らすよう働きかけることを検討していると回答した。
 その他の支部の活動報告については、配布資料での報告で行われた。

◇(公財)日本野鳥の会からの報告・依頼など
 箱田普及室長代理は、「会員を増やすための探鳥会」について、過去3年間、参加支部数と参加者数が増加しており、非会員を集客することは成功しているが、お試し会員への入会率が伸びておらず、参加者を支部への入会につなげることが課題であると説明した。そこで、入会率が高い事例を集めて勧誘のノウハウを交換する場として、今年度も探鳥会リーダーズフォーラムを名古屋で開催する予定であり、ぜひ参加してほしいと呼びかけた。また、バードウォッチングに関心のある非会員に探鳥会への告知を行うため「バードウォッチングの小冊子をプレゼントします」という記事を掲載してもらえる媒体を探している。今年度は新しい小冊子「バードウォッチングBOOK」も完成したため、心当たりの媒体があれば紹介してほしいと述べた。
 葉山自然保護室長は、シマアオジに関して、昨年のBirdLife International主催の会合におけるワークショップで話し合われた保護の対策についての報告や、サハリンやモンゴルなどでのシマアオジのモニタリング調査の紹介、中国で市民にカラーリングを付けたシマアオジを探してもらう普及活動の説明をした。支部や他団体を巻き込んでのシマアオジに関するクローズドな情報のネットワーク作りの重要性を強調した。
 田尻保全プロジェクト推進室長は、今年度の勇払原野でのオオジシギ生息状況調査の結果を報告した。勇払原野で記録されたオオジシギの個体数は、2000年と2001年の調査と比較して約28%減少していることや、個体数が減少した調査区は、「草地・農地」と「荒れ地」の面積も減少していることが多いと報告した。
 竹前保全プロジェクト推進室員は、来年度のオオジシギ繁殖期個体数調査への協力の依頼をした。調査時期は2018年4月28日から5月31日であることと、調査方法の概要が説明され、詳細と正式な依頼が1月以降に出されることを報告した。
 松本野鳥保護区グループチーフは、活動報告として、十勝支部の協力のもと、持田野鳥保護区シマフクロウ十勝第1を設置したことや、日高の野鳥保護区の拡大などを報告した。続いて、高規格道路「厚岸道路」の問題の説明と、進捗報告をした。今後は、建設候補地における猛禽類の調査を釧路支部と根室支部の協力のもと12月に再開し、調査の結果をもとに、ルートの選定に関する要望書を開発局に提出するので、提出する際は北海道ブロック協議会の支部の協力をいただきたいと述べた。
 原田鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリチーフは、タンチョウの分散の最前線にあたるむかわ町において、地元の方の協力のもと、今年はヒナが1羽育っていることを報告した。新しい生息地での定着にあたっては、分散した初期の対応が重要であるため、新たな生息地を発見した場合は、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリもしくはウトナイ湖サンクチュアリに連絡をいただきたいと述べた。
 鈴木鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリレンジャーは、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ開設30周年記念事業の説明をした。タンチョウの保護と共生に関するシンポジウムが鶴居村と札幌市で開催されることや、30年間の取り組みを掲載したブックレットが作製されること、財団発行のカタログに特集が組まれ、タンチョウをモチーフとしたオリジナルのバッグや鶴居村の食品が掲載されることなどを紹介した。

◇質疑応答
 会場から、メガソーラー施設の問題の今後の対応に関する質問が寄せられた。葉山自然保護室長は、現在のところアセス法では規制するのは難しく、最も効果的な対処法は行政の条例の面積要件による規制であることや、高崎市では自然環境や景観を保護したい地域での開発を、自治体の許可制としている事例を紹介した。以前実施したメガソーラー施設に関するアンケートの結果は、2017年9・10月号の野鳥誌の特集と、連携団体総会で報告することなどを説明した。

◇今後の総会の担当支部
 2018年度の総会の担当は道北支部であることが確認された。2019年度の総会を担当する支部が、根室支部に決定した。

※総会の開催前には帯広畜産大学名誉教授 藤巻講師、北海道立総合研究機構 環境科学センター 玉田講師より講演が行われた。
 総会の終了後には夕食と懇親会があり、懇談と情報交換を行った。
 翌日の9月3日の午前中に「湯沸湖水鳥・湿地センター」周辺にて、探鳥会が開催された。


▲総会の様子

(普及室/井上 奈津美)

事務局からのお知らせなど

■普及室より

■11月号『フィールドガイド日本の野鳥』増補改訂新版の取り組み

<ジョウビタキの繁殖は本州中部?>

 『フィールドガイド日本の野鳥』の編集を担当した園部浩一郎さんは、海外の図鑑も多々目を通されていました。かつて園部さんに、「どんな図鑑を見ておくとよいですか?」と聞いたら、「常に新しいものを見ておくべきだ」と言われて、驚いたことを覚えています。図鑑の制作に関わる前の私には、図鑑が修正されるものとは思いもよらなかったからです。
 この連載では、当会発行の『新・山野の鳥』などは増刷の度に修正を施していることや、図鑑によっては、売れないので増刷できずに修正されないものもあることなどを紹介してきました。お陰様で『フィールドガイド日本の野鳥』増補改訂新版は売れ続けておりますので、2刷を見据えた修正箇所の検討は大詰めを迎えています。この連載の読者からご指摘もいただいておりますので、歴史的な高野著作を生かすという基本方針の一方で、どこをどこまで、どう修正すべきかを考えていることについても、この連載で触れてきました。
 ここで、ジョウビタキを例に、修正の経緯、検討を紹介しておきましょう。高野はその解説で「冬鳥として全国的に飛来するが、厳寒期は北部日本には少ない」と書きました。冬鳥だけで終わらせずに、地域による違いに触れているのはさすがです。増補版まではそのままでしたが、2007年、私が増補改訂版を担当した際に、北海道での繁殖記録に配慮して、「積雪が多い地域ではあまり越冬しないが、繁殖記録もある」と修正しました。2015年の増補改訂新版では、「北海道や本州中部では繁殖記録もある」と再度修正をして、新たな長野県などの繁殖記録にも配慮しました。が、鳥取県でも繁殖が知られるようになった今日、2刷りの段階でも「本州中部」で済ませてよいものか?悩んでいるところです。

<カシラダカは絶滅危惧種?>

 増補改訂新版は、日本鳥類目録改訂第7版の掲載順に並び替えることはしませんでしたが、巻末で目録の掲載順に種と亜種のすべてを記し、そこに絶滅危惧種の情報も加えるという工夫をしました。環境省の指定による絶滅危惧種を紹介している図鑑は他にもあるので、2014年の段階でバードライフ・インターナショナルが絶滅危惧レベルとした種もわかるようにしました(サカツラガン、コオリガモ、クロウミツバメなど環境省の指定にないものも少なくありません)。その後、新たに絶滅危惧種とされたカシラダカやホシハジロを2刷でどう扱うか?を検討していますが、このような世界基準の絶滅危惧レベルの指定が年内に改められるそうです。間に合うようなら、それらも反映させたいと考えています。
 もちろん、すでに修正を決めているものもあります。ハワイシロハラミズナギドリは増補改訂新版ではP70に解説で「脇羽は黒褐色」と記され、P71の図版もそのように描かれています。増補改訂新版の編纂に取り組んでいる頃から、近年の知見ではこの箇所は修正が必要と考えていましたが、間に合いませんでした。ただし、ハワイシロハラミズナギドリについては、10月発行の日本鳥学誌に掲載された小田谷嘉弥さんらによる観察記録で、日本鳥類目録改訂第7版とは異なる見解が示されていますので、どこまで、どう直すべきか?は簡単ではありません。

<スズメ幼鳥の翼帯は白い?>

 『新・山野の鳥』では、改訂版でヒヨドリの幼鳥の図版を修正しましたが、『フィールドガイド日本の野鳥』では、スズメの幼鳥で悩んでいます。高野による図版(増補改訂新版ではP293)では、翼の白帯が白すぎないでしょうか?
 スズメの成鳥は大雨覆と中雨覆の先が白いので、翼に2本の白帯が見えるのが典型的な個体です。換羽や磨耗によって白帯の見え方はさまざまではありますが、幼羽では大雨覆と中雨覆の先は純白ではなく、淡い程度のはず。つまり、成鳥ほど白帯は白く見えないのが典型的な幼鳥と思われます。増補改訂当時から、高野図版の幼鳥の白帯を淡い程度に直すべきと考えていました。
 ところが、実際にスズメの幼鳥を観察していると、高野図版の幼鳥のように2本の白帯が見える個体が少なからずいるのです。毎年、幼羽が見られる5月から9月にかけて気にしてきましたが、あまりに個体差が多いのできちんと記録して、総合的に検討したほうがよいとは思うのですが、そこまでの余裕はありません。
 これまでの観察では、中雨覆の先はかなり白く見える個体は比較的多く見られるようなので、高野図版の修正は必要最小限にするという基本方針から、スズメの幼鳥の図版では大雨覆の先の白い部分を、あまり白くないようにぼやかす程度の修正を検討しています。

*引用文献
小田谷嘉弥・先崎理之・白川浩一・小澤重雄(2017)東京都八丈島沖におけるハワイシロハラミズナギドリの観察記録 日鳥学会誌. 66(2):169-173.


▲写真:今回はスズメ幼鳥の個体差の例として、神奈川支部の金子精一さんに提供いただいた写真から、翼帯の見え方が違う2例を紹介します。上は、大雨より中雨の先が白く見える個体、下は、中雨の先がかなり白い個体です。

(普及室・主席研究員/安西 英明)

総務室より

■支部・代表者・事務局変更のお知らせ

名称変更などがあった支部についてお知らせいたします。(敬称略)

●日本野鳥の会北九州支部
【事務局所在地の変更】
新):〒804-0054 福岡県北九州市戸畑区牧山新町2-16第一コーポ松本22号
旧):〒805-0069 福岡県北九州市八幡東区前田2-14-25
変更年月日:2017年10月28日

(総務室/鈴木 美智子)

会員室より

■会員数

 11月1日会員数35,135人で、先月に比べ101人減少しました。10月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より89人少なくなっています。
 会員の増減は入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。10月の入会者数は116人で、前年同月の入会者91人に比べ25人増加しました。10月の退会者は205人で、前年同月の退会者196人に比べ9人増加しました。

表1. 10月の入会・退会者数

入会者数退会者数
個人特別会員 6人 6人
総合会員(おおぞら会員) 25人 62人
本部型会員(青い鳥会員) 16人 31人
支部型会員(赤い鳥会員) 42人 69人
家族会員 27人 37人
合計 116人 205人
年度累計 1083人

※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。

■都道府県および支部別会員数■
 野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。

表2 都道府県別の会員数(11月1日現在)

都道府県会員数対前月差
北海道1724人-9人
青森県250人-3人
岩手県358人-2人
宮城県482人-1人
秋田県247人-1人
山形県208人-1人
福島県619人-4人
茨城県906人-3人
栃木県622人2人
群馬県632人1人
埼玉県2201人-13人
千葉県1644人5人
東京都4918人-14人
神奈川県3362人-15人
新潟県372人0人
富山県207人-1人
石川県286人-3人
福井県219人0人
山梨県276人-7人
長野県859人-3人
岐阜県469人-3人
静岡県1330人-6人
愛知県1533人4人
三重県418人-3人
滋賀県300人3人
京都府803人-3人
大阪府1984人-7人
兵庫県1286人-2人
奈良県491人4人
和歌山県194人-2人
鳥取県188人0人
島根県166人0人
岡山県563人4人
広島県549人-5人
山口県371人-1人
徳島県312人2人
香川県198人0人
愛媛県365人-1人
高知県130人0人
福岡県1327人-4人
佐賀県194人-2人
長崎県203人-2人
熊本県413人0人
大分県213人-3人
宮崎県249人1人
鹿児島県337人0人
沖縄県112人-1人
海外11人0人
不明34人-2人
全国35135人-101人

備考:不明は転居先が不明の会員を示します。

表3 支部別の会員数(11月1日現在)

都道府県会員数対前月差
オホーツク支部236人-6人
根室支部82人0人
釧路支部158人-3人
十勝支部187人-1人
旭川支部82人0人
滝川支部48人0人
道北支部34人0人
江別支部19人0人
札幌支部311人-3人
小樽支部75人1人
苫小牧支部169人1人
室蘭支部163人0人
函館支部26人0人
道南檜山70人-1人
青森県支部138人-3人
弘前支部117人0人
秋田県支部236人-1人
山形県支部192人-1人
宮古支部88人0人
もりおか155人0人
北上支部104人-2人
宮城県支部439人-2人
ふくしま160人0人
郡山166人-3人
二本松14人0人
白河支部40人0人
会津支部51人0人
奥会津連合10人0人
いわき支部111人-1人
福島県相双支部16人0人
南相馬15人0人
茨城県810人-2人
栃木602人2人
群馬558人-3人
吾妻41人0人
埼玉1670人-5人
千葉県1063人-2人
東京2876人-15人
奥多摩支部840人3人
神奈川支部2358人-11人
新潟県287人0人
佐渡支部30人1人
富山186人-1人
石川267人-1人
福井県212人0人
長野支部462人-5人
軽井沢支部170人-4人
諏訪233人0人
木曽支部22人0人
伊那谷支部79人0人
甲府支部191人-5人
富士山麓支部56人1人
東富士65人-2人
沼津支部162人-3人
南富士支部249人0人
南伊豆41人0人
静岡支部352人-2人
遠江401人-1人
愛知県支部1120人8人
岐阜476人-1人
三重354人-3人
奈良支部449人0人
和歌山県支部195人-2人
滋賀296人-2人
京都支部774人-1人
大阪支部1873人-3人
ひょうご978人-3人
鳥取県支部210人0人
島根県支部154人-1人
岡山県支部531人4人
広島県支部476人-3人
山口県支部350人-1人
香川県支部159人0人
徳島県支部324人2人
高知支部119人0人
愛媛340人-2人
北九州314人-2人
福岡支部 593人-4人
筑豊支部232人-1人
筑後支部165人1人
佐賀県支部216人-1人
長崎県支部191人-5人
熊本県支部404人0人
大分県支部213人-2人
宮崎県支部245人3人
鹿児島307人0人
やんばる支部78人0人
石垣島支部23人-1人
西表支部42人0人
 30196人-100人

備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。

(会員室/沖山展子)


★支部ネット担当より

 財団事務局近くの目黒川でも、ユリカモメやキンクロハジロなどが見られるようになりました。お元気にお過ごしでしょうか。いつも支部ネット通信をご愛読いただき有難うございます。
 今月号の「『フィールドガイド日本の野鳥』増補改訂新版の取り組み」では、<カシラダカは絶滅危惧種?>の記事が書かれていました。いろいろな情報が修正される中で、どのタイミングで図鑑を改訂していくかご苦労されていることが伝わってきました。どうぞご一読下さい。寒さに向かう季節、お体に気をつけてお過ごしください。

■支部ネット通信は支部の代表の方に電子メールでも配信をしています。電子メールでの配信を希望される支部の代表の方は下記メールアドレスまでお気軽にお申し込みください。

支部ネット通信 第164号
◆発行
公益財団法人日本野鳥の会 2017年11月28日
◆担当
総務室 総務グループ
奥田秋穂/林山雅子
〒141-0031
東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2620
FAX:03-5436-2635
E-mail:[email protected]