No.154 2017年1月号


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目次 ◆支部の動き
支部報 保護・調査記事関連トピックス
◆事務局からのお知らせなど
1月号『フィールドガイド日本の野鳥』
 増補改訂新版の取り組み

宿泊を伴う探鳥会と旅行業法との関係について
平成28年度第2回評議員会(臨時)議事録
平成28年度第4回理事会(定例)議事録
会員数

支部の動き

■支部報保護・調査記事関連トピックス■

 本記事は日本野鳥の会へ送付されてきている各地の支部報/会報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会の会員へ配信しております。本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部/各会の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.825

●2016/11 千葉県
・車の音うるさいフクロウ大迷惑(9/26日本経済新聞配信)
・進化するカッコウの托卵(9/29朝日新聞配信)
●2016/11 大阪
・私の鳥の巣コレクション
・野鳥の巣を求めて(大阪希少鳥類研究グループ)
・鳥の巣の探し方、保存方法
・リュウキュウサンショウクイの東征
・大阪のツバメの塒調査2016
・グンカンドリは休みなしで海を渡る(7/6Gigazine)
・コウノトリ飛来地全国ネットワーク設立(9/26読売新聞)
・コウノトリ害鳥論(自然保護9・10月号)
●2016/11-12 島根県
・2016年飯梨川秋のシギ・チドリ

●2016/11 千葉県
・車の音うるさいフクロウ大迷惑(9/26日本経済新聞配信)
 北海道大学と森林総合研究所などの研究チームは、フクロウ類は道路から120m以内の車の騒音に邪魔され、獲物を見つける能力が17〜89%低下するとの研究成果を英科学誌電子版に発表した。2014/12〜2015/3、北海道勇払原野と宮城県仙台平野でコミミズク、トラフズク計78羽に獲物の人工音、交通騒音を流して行動を調べた。40dB度の騒音で17%低下、80dBの騒音では89%も獲物を探す能力が低下した。以前のコウモリの実験では道路から50m以内は影響があり、フクロウ類はそれより広く120m以内で騒音の影響を受けていた。
(千葉県「ほおじろ」NO.427,P12)

・進化するカッコウの托卵(9/29朝日新聞配信)
 第19回山階芳麿賞を受賞した上田恵介立教大学名誉教授がその記念シンポジウムでカッコウの話をした。欧州ではカッコウ1種類で、日本には4種の杜鵑類がおり、日本では種比較研究が進んでいる。長野県では戦前カッコウはホオジロに托卵したが、現在はオナガで、短期間で宿主を切り替えている。ウグイスに托卵するホトトギスは万葉集でも変わらず、1300年間同じ宿主を利用している。海外では托卵に対抗するため親が孵化後の(カッコウの)雛を捨てる行動が見られている。これは日本には報告が無い。
(千葉県「ほおじろ」NO.427,P12)

●2016/11 大阪
・私の鳥の巣コレクション
 日本で繁殖記録がある約280種の野鳥の内、150種以上400点の使用後の鳥の巣を収集・標本保管している。陸鳥の巣は殆どの種で採集されている。その成果は「日本の野鳥 巣と卵図鑑」(世界文化社1999年、追補版2011年)税込6,480円、「日本 鳥の巣図鑑 小海途銀次郎コレクション」(東海大学出版会2011年)税込3,024円で発表されている。
(「むくどり通信」NO.245,P2〜3)

・野鳥の巣を求めて(大阪希少鳥類研究グループ)
 人が近づけない場所を除き日本で採集可能な巣は180〜190種と考えられ、現在154種まで標本を集めることができた。採集が困難なヤマセミ、山奥のイヌワシ、巨木の樹洞に営巣するハリオアマツバメ・・・の巣は営巣記録としてか写真で集めたものが20種ほどある。スズメ目の野鳥の巣は完成度が高く、中でもカササギは枯れ枝を組み合わせて大きなボール状にし、外壁で外敵から守り、この中に泥土で作ったお椀状の巣があり、その中に産座がある。天井までしっかりガードされているのはカササギの巣だけである。
(「むくどり通信」NO.245,P4〜7)

・鳥の巣の探し方、保存方法
 鳥の巣は6タイプある。1・地上や岩崖にある窪み(コチドリ、ヨタカ)、2・皿型、浅い産座有、屋根無(キジバト、サギ類)、3・お椀型、皿形より産座が深め(ツグミ類、ヒヨドリ)、4・ボール型、産座は深く、縁から連続した屋根有、普通、横に入口の穴、深いお椀型が横向きなった場合、ボール型に見える(エナガ、ミソサザイ、ウグイス)、5・トックリ型(コシアカツバメ)、6・穴(カワセミ、キツツキ類)。巣の採取では樹洞はできる限り残し、中の巣だけ採取する。ビニール袋に入れた巣はダニ等の殺虫剤を入れて密封しておく。巣は産座を中心に透明ニスで固める。巣材の羽毛やコケは変色するためニスはかけず。
(「むくどり通信」NO.245,P8)

・リュウキュウサンショウクイの東征
 日本鳥類目録第5版(1974)には「リュウキュウサンショウクイは琉球で繁殖し、時に南九州に渡来する」とある。三上・植田(2011)はアンケート調査、文献調査でリュウキュウサンショウクイは1980年代には熊本県で越冬し、1990年代は福岡県、愛知県で冬季記録され、2000年に入ると、広島県や四国で見つかり、2008/2には奈良県で記録された。2016/2〜には兵庫県、大阪府北摂、琵琶湖西岸と記録され、関東でも少し前から越冬記録がある。亜種サンショウクイは越冬せず、冬の亜種リュウキュウサンショウクイがなぜ東進しているのか不明。
(「むくどり通信」NO.245,P9)

・大阪のツバメの塒調査2016
 2016年のツバメの塒調査は、支部は高槻野鳥の会、とよなか市民環境会議アジェンダ21、大阪自然環境保全協会、久米田池愛鳥会の協力を得た。昨年6箇所、65,120羽が今年は8箇所、63,410羽であった。大阪府南部ではツバメの塒入りが減り、和歌山県紀ノ川方面へ1,000m近い山脈を越えて行っている。大阪府の最大塒は高槻市淀川鵜殿で40,200羽を記録。
(「むくどり通信」NO.245,P12)

・グンカンドリは休みなしで海を渡る(7/6Gigazine)
 7/1発行の「サイエンス」によると、熱帯の海洋に住むグンカンドリは地上に降りずに、数週間飛び続けていた。モザンビーク海峡で若いグンカンドリ50羽にGPS、脈拍計、羽ばたき回数カウンターを搭載し放鳥した。数千q、2箇月以上着地しなかった例がある。滑空で省エネし、飛行距離を伸ばしている。「飛行中眠る、積雲内を耐えて飛ぶ、サイクロンを避けるルートを選ぶ」等が明らかになった。
(「むくどり通信」NO.245,P13)

・コウノトリ飛来地全国ネットワーク設立(9/26読売新聞)
 2005年から始まったコウノトリの放鳥で、野外に生息する個体は97羽に達した。飛来地は45都道府県に拡大し、全国的に情報を共有する欲求の声が強まり、市民15名が8月に野生復帰を支援する市民団体「日本コウノトリの会」を設立した。
http://wac-s.net/modules/hachi560/details.php?bid=4003
(「むくどり通信」NO.245,P13)

・コウノトリ害鳥論(自然保護9・10月号)
 福井県でのコウノトリ放鳥事業は見た目優先で、金をかけて放鳥しても個体はすぐ県外へ飛去してしまう。このようなことに予算や時間を注ぐよりもコウノトリが戻って来られる里山の生態系を取り戻すことを行うべきである。
(「むくどり通信」NO.245,P13)

●2016/11-12 島根県
・2016年飯梨川秋のシギ・チドリ
 8〜9月、飯梨川河口での調査で、個体数が多いのは8/31で8種、48羽(トウネン20、チュウシャクシギ13)であった。種数が多いのは9/13の14種、39羽(ムナグロ、シロチドリ、タシギ、チュウシャクシギ、アオアシシギ、クサシギ、タカブシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、イソシギ、キョウジョシギ、ミユビシギ、トウネン、ハマシギ)であった。
(島根県「スペキュラム」NO.174,P2)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.826

●2016/11 神奈川
・建設用語の基礎知識(幹事)
・難しい漢字和名の鳥
・2016年秋鎌倉市のサシバの渡り
●2016/12 神奈川
・ミニサンクチュアリを見直そう
・英和辞典に現れる鳥英名の異義
・コアジサシ保全活動の現場から(リトルターンプロジェクト)
●2017/1 神奈川
・コマドリとRobin
・夏のおジョウさん(こまたん)
●2016/11-12 鳥取県
・2016コアジサシ保護活動の成果と課題
●2016/11-12 広島県
・2016秋のシギ・チドリ渡り調査
・カワウ生息状況モニタリング調査
●2016/11 筑豊
・秋季ヒヨドリの渡り雑記

●2016/11 神奈川
・建設用語の基礎知識(幹事)
 盛り土と書いて「もりつち」ではなく、「もりど」と読む。通常ではない読み方の建設用語も通常ではない事態ではその読み方は受け入れざるをえない。また建設用語に「環境アセスメント」という実態と合わぬ理解し難い言葉がある。実際は俗語、隠語の環境アワスメントで運用されている。「工事中も完成後も環境への配慮を続けます、環境に及ぼす影響は軽微でありますとか」決まり文句の臆面もなく呆れた回答で、肝心の計画自体への影響予測、評価には口をつぐんだままである。
(神奈川「はばたき」NO.534,P3)

・難しい漢字和名の鳥
 豪州東部にキバタンという大きなオウムがいる。漢字で黄巴旦と書く。オウム類にバタンの名が付いたのは江戸時代、スマトラ島のパタンやジャワ島のバンタムから輸入されたことに由来するらしい(川崎市のサイト)。北米大陸にいるコウウチョウは漢字で香雨鳥と雅びを感じるが、英語のcowbirdのcowに香雨を当てはめた説が有力である。同様に南米大陸にいるタイランチョウは太蘭鳥に、フウキンチョウは風琴鳥となった。豪州のフウチョウは欧州に輸入されたとき、剥製で足が切り落とされていたため、一生飛び続けるとしてBird-of-paradise極楽鳥と呼ばれ、和名に風鳥がついたのであろう。インコの砂糖鳥は甘い蜜を好むから来た和名で、四季鳥、霰鳥、姫鳥などは名前の由来は分からない。
(神奈川「はばたき」NO.534,P4)

・2016年秋鎌倉市のサシバの渡り
 9/10〜10/12、鎌倉市の稲村ケ崎海浜公園でタカの渡り観察をした。幕開けは9/12のサシバ7羽、9/30は1日でサシバ574羽の新記録、10/12までにサシバ総計1,248羽で、同公園新記録であった。
(神奈川「はばたき」NO.534,P6)

●2016/12 神奈川
・ミニサンクチュアリを見直そう
 1970年代、愛鳥の名の下に「庭に小鳥を」のキャンペーンがあった。その後1980年代には「ミニサンクチュアリを」となり、実のなる植物を植え、間接的に野鳥に給餌することが紹介された。生物多様性が叫ばれると品種改良された植物の悪影響や窓辺に野鳥を呼べないとしてミニサンクチュアリは廃れた。野鳥に固執して廃れたが庭の水辺環境、植生を考え、生物多様性の活動として見直す価値がある。
(神奈川「はばたき」NO.535,P2)

・英和辞典に現れる鳥英名の異義
 鳥英名の俗称意味には蔑称が多く含まれる。アビloon、オウチュウdrongo、カッコウcuckoo、カツオドリbooby、ガンgoose、クロアジサシnoddy、ハトpigeon、いずれもバカ、ノロマの意がある。ゴルフ用語の規定打数-1はbirdie(小鳥ちゃん 幼児語)、−2はeagle(ワシ)、-3はalbatross(アホウドリ)、-4はcondor(コンドル)、-5はostrich(ダチョウ)と鳥の大きさ順になっている。
(神奈川「はばたき」NO.535,P4)

・コアジサシ保全活動の現場から(リトルターンプロジェクト)
 11/4、我孫子市での講演より。2001年東京都大田区の下水処理場屋上でのコアジサシ営巣兆しからNPOの保護活動が始まった。コアジサシは毎年、繁殖地を変えていく習性があり、東京湾を中心にした南関東のコアジサシは1つの集団として保護する広域の視点で、各団体の連携が期待される。
(神奈川「はばたき」NO.535,P10)

●2017/1 神奈川
・コマドリとRobin
 日本には コマドリJapanese Robinがいて、欧州にはよく似たヨーロッパコマドリ(European)Robinがおり、コマドリとRobinは対応していると思えるが、そうではない。コマドリ属のシマゴマはRufous-tailed Robinとあるが、同属のオガワコマドリ、ノゴマの英名にはRobinが付かない。同族のアカヒゲ、コルリ、ルリビタキ、コンヒタキの英名にはRobinが付くが、和名にはコマドリが付かない。American Robinはコマツグミ(ツグミ属)の和名で、地名+Robinはコマドリ属ではないものが多い。英和辞典でRobinの項にはコマドリしか載っていないが、多様な鳥がRobinと呼ばれている。鳥名はややこしい。
(神奈川「はばたき」NO.536,P4)

・夏のおジョウさん(こまたん)
 ジョウビタキは、2010年夏以降信州で継続して繁殖が確認され、筆者も2016/8/7、長野県霧ヶ峰高原で繁殖を確認した。従来の記録はいずれも別荘地の人工物に巣があり、今回は湿原内で観察された。
(神奈川「はばたき」NO.536,P5)

●2016/11-12 鳥取県
・2016コアジサシ保護活動の成果と課題
 湯梨浜町の天神川河口のコアジサシ保護活動を始めて13年、2003年から繁殖期に営巣地に侵入防止のロープ張り、2013年からは誘引のためにデゴイ設置を行った。目立った成果が無かったが、今年はついに、6/17、雛5羽初認、成鳥40羽以上を確認した。29羽の雛に足環をつけた。野鳥誌に1988年兵庫県でカラーマーキングされた雛が4週間後に千葉県木更津市で確認、同年8月、千葉市で約15,000羽の集まりが見られ、国内の約75%のコアジサシが渡り前に大集結するとあった。
(鳥取県「銀杏羽」NO.148,P10〜15)

●2016/11-12 広島県
・2016秋のシギ・チドリ渡り調査
 9月、広島県内10箇所を調査した。総計20種で575羽であった。内訳はソリハシシギ134、タシギ109、キアシシギ75、ケリ70、シロチドリ57、イソシギ42、コチドリ21、チュウシャクシギ21、クサシギ11、アオアシシギ10、タマシギ9等。
(広島県「森の新聞」NO.207,P3)

・カワウ生息状況モニタリング調査
 広島県の委託調査3年目で年3回(5、7、12月)調査している。5月はコロニー数19、総計573羽、7月は塒数31、総計2,273羽であった。12月は従来の例では中国地方では外から飛来があり、7月の2倍に個体数が増える見込み。
(広島県「森の新聞」NO.207,P4)

●2016/11 筑豊
・秋季ヒヨドリの渡り雑記
 秋のヒヨドリの渡りは南北伸びる山地の支脈先端からおおむね西に伸びる山地支脈を使っている。捕食者タカ類から隠れるため凸レンズが光を集めるようにこのような半島の先端に集まる。開けた所を通るときの引き返す行動は必ずしもタカ類が常駐していないので「潜伏タカ仮設」(筆者命名)ではなく、アゴラフォビア(広場恐怖症)によるのではないか。40年前、筑豊地方で野鳥の会が初めてヒヨドリの渡りを確認した。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.465,P50〜51)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.827

●2016/12 札幌
・カワガラスと遊ぶ(鳥類標識調査員)
●2016/12 千葉県
・セグロカモメの分類の変化
・移住アホウドリ2世巣立つ(10/3朝日新聞)
・人工林伐採でイヌワシ生息環境向上(10/19日本経済新聞)
・世界の野生生物1970年以降60%減少(10/27毎日新聞)
●2016/12 東京
・イソヒヨドリ謎だらけの内陸部進出
●2016/12 滋賀
・ヨシガモ
・水鳥調査2016年1月(集計事務局)
●2016/12 和歌山県
・紀の川沿いのタカ渡り
・紀南における冬鳥初認日
●2016/12 筑後
・ホシムクドリ(研究部)
●2016/9 佐賀県
・秋季・タカの渡り情報

●2016/12 札幌
・カワガラスと遊ぶ(鳥類標識調査員)
 5年間でカワガラス約300羽を捕獲した経験がある。カワガラスの飛翔は沢筋を腹部が水面に接する程の超低空で、ビッビッとかジェッジェと鳴きながら霞網に突っ込んでくる。アカハラよりも20gも重く捕獲は迫力がある。
(札幌「カッコウ」NO.389,P11)

●2016/12 千葉県
・セグロカモメの分類の変化
 当時、セグロカモメとニシセグロカモメは「環状種である」との説が主流であった。最後の氷期に両者共通の祖先は西アジアで避寒していたが、後氷期にニシセグカモメは現在の繁殖地に定着し、セグロカモメは東進し、さらに北極海沿いにロシア北岸、北米、欧州に広まり、地球を1周し、もはやニシセグロカモメとは交配しない別の種になったとある。嘗ては全てセグロカモメでよかった時代があったが、DNA解析等で種の分化が系統的に調べられ、亜種セグロカモメ、亜種アメリカセグロカモメ、亜種キアシセグロカモメ、亜種ニシセグロカモメ等に分かれている。
(千葉県「ほおじろ」NO.428,P2〜6)

・移住アホウドリ2世巣立つ(10/3朝日新聞)
 5/14、小笠原諸島の聟島から1羽のアホウドリ幼鳥が巣立った。父親は8年前、約350q離れた鳥島から人の手で聟島に雛の時運ばれてきた。新地移住は2008年より米国魚類野生生物局、環境省、民間が支援し、山階鳥類研究所が行った。5年間で70羽の雛を搬送し、08年に巣立った1羽が11年に聟島に戻り始め、別の♀と番になり、今回の2世巣立ちになった。巣立った幼鳥69羽は成鳥になり多くが鳥島に行ったが、聟島列島の媒(なこうど)島、姫島で新たな幼鳥が確認されている。
(千葉県「ほおじろ」NO.428,P12〜13)

・人工林伐採でイヌワシ生息環境向上(10/19日本経済新聞)
 日本自然保護協会(東京)はニホンイヌワシの狩場となる自然林に戻すため、群馬・新潟県境の国有林1万haを伐採した結果、イヌワシの出現頻度が約1.7倍に高まり、以前見られなかった獲物を探す行動が見られた。今後宮城県三陸町でも同様の取り組みを計画する。
(千葉県「ほおじろ」NO.428,P13)

・世界の野生生物1970年以降60%減少(10/27毎日新聞)
 10/27、世界自然保護基金(WWF)のレポートによると、世界の野生生物(脊椎動物)の個体数は1970年以降、約60%減少した。人口増加により都市や農業で生息地を奪われた野生生物が増え、それに加え、大気汚染、侵入生物種、狩猟、気候変動などの要因がある。
(千葉県「ほおじろ」NO.428,P13)

●2016/12 東京
・イソヒヨドリ謎だらけの内陸部進出
 遠浅の東京湾岸には棲まない鳥であったが、1970年代後半より神奈川県では内陸部へ進出する傾向で、1980年代半ばには埼玉県入間市の高層マンション屋上近くで雛が確認された。東京では1960年代に海に近いところで単発的に観察され、50q離れたJR八王子駅で1994年♂が見られ、2009年に営巣が確認された。関西地方ではイソヒヨドリの内陸部進出は一般的で、高野山や吉野山山頂でも複数が生息している。イソヒヨドリの主産地は大陸の岩場、我国では磯に進出したが、今になり、内陸部へ進出しだすのは興味がある。
(東京「ユリカモメ」NO.734,P16〜17)

●2016/12 滋賀
・ヨシガモ
 名前は特徴的な三列風切羽を葦蓑(よしみの:ヨシで作られた雨具)に例えられて付いている。ヨシガモの三列風切には筋が入っており、1枚で2枚の羽があるように見え、これが3,4枚重なると多くの羽根があるように雌にPRしている。
(滋賀「におのうみ」NO.47,P16)

・水鳥調査2016年1月(集計事務局)
 1月、滋賀県内カモ科類調査結果、総計102,639羽(琵琶湖79,950、内湖10,181、溜池・河川12,508)、内訳はキンクロハジロ17,413、ヒドリガモ16,173、マガモ15,707、ホシハジロ11,256、コガモ8,308、カモ科不明種8,262、オカヨシガモ7,949、カルガモ7,137、ヨシガモ3,903、オナガガモ1,758、ミコアイサ1,361、ハシビロガモ871、スズガモ815、カワアイサ639、コハクチョウ273、ホオジロガモ250、ヒシクイ209、オシドリ168、カワアイサ108、トモエガモ42、オオハクチョウ16、マガン9等。
(滋賀「におのうみ」NO.47,P17)

●2016/12 和歌山県
・紀の川沿いのタカ渡り
 9/25〜10/8、紀の川沿いに西へ移動するタカを観察した。川の南側和歌山県側は数が少なく、北側は奈良県から飛来するタカが多かった。10/2:北側山麓944羽、南側山麓252、10/6:北側1,276、南側401を記録した。
(和歌山県「いっぴつ啓上」NO.128,P8)

・紀南における冬鳥初認日
 クサシギ、タシギ:10/1、チョウゲンボウ:10/2、コガモ:10/8、ツグミ;10/11、ジョウビタキ:10/21、ハイタカ、オオバン、タヒバリ、カシラダカ:10/30、アオジ:11/2、ヒドリガモ:11/3、ツミ:11/6、マガモ:11/7、オカヨシガモ、ノスリ:11/12、シロハラ、ハシビロガモ:11/13。
(和歌山県「いっぴつ啓上」NO.128,P9)

●2016/12 筑後
・ホシムクドリ(研究部)
 ホシムクドリの本来の生息地、欧州では時として1千万羽の巨大な群れを形成する。「雨宿りならぬ、糞宿りしなければならない」と言われる。1890年代にニューヨークに100羽のホシムクドリを持ち込み放鳥すると、120年後には北米で推定2億羽まで増え、今では豪州、南アフリカにも広がり、国際自然保護連合から世界の侵略的外来種ワースト100に指定されている。世界では嫌われているが、日本では珍重されている。毎年、九州南部を中心に数箇所に飛来している。
(筑後「まめわり」NO.187,P10)

●2016/9 佐賀県
・秋季・タカの渡り情報
 佐世保市冷水岳で9/16:アカハラダカ74、ハチクマ1,607。佐世保市烏帽子岳で9/9:アカハラダカ1,696。9/15:アカハラダカ7,990。今期から「全国タカの渡りネットワーク」に登録。
(佐賀県「野鳥さが」NO.207,P12〜13)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.828

●2016/12 埼玉
・2016年秋タカ渡り調査(研究部)
・埼玉県内への珍鳥飛来相次ぐ
●2016/12 兵庫
・小林コレクション視察レポート
●2016/12 山口県
・リュウキュウサンショウクイの繁殖記録
・コサメビタキの繁殖記録
・山口県初記録
・2016年秋期第87回シギ・チドリ類山口県内一斉調査(幹事)
●2016/12 北九州
・響灘で大規模風力発電計画
・ナベヅル30数羽通過
●2016/12 長崎県
・オシドリ一斉調査
●2016/12 熊本県
・「 町っ子カラス」お宿はどこ
・熊本県における秋のタカ類の渡り調査の推移

●2016/12 埼玉
・2016年秋タカ渡り調査(研究部)
 9/25、飯能市の天覧山でサシバ104、ハチクマ1、ツミ1、オオタカ1、ノスリ2であった。埼玉県内では7〜10月、20箇所でタカの渡りが報告されている。その積算は1,280羽になる。県東部(蓮田市等)では8月半ばから9月初旬、上昇してもすぐ降下し、西や南へ飛び去るものは少なく、この近くで繁殖したものが休養と栄養補給に立ち寄っている。今期は9/30がサシバ・ディとなり集中して通過した。なお、今期は新潟から長野へ抜けるサシバは減り(白樺峠前年比55%)、東北から関東へ抜けるサシバは増加した(静岡県杉尾山前年比1.69倍)。
(埼玉「しらこばと」NO.392,P2〜4)

・埼玉県内への珍鳥飛来相次ぐ
 9月にアネハヅル、ミナミクイナ。10月にキマユホオジロ、モリムシクイ。
(埼玉「しらこばと」NO.392,P12)

●2016/12 兵庫
・小林コレクション視察レポート
 標本を見ての感想である。大型の鳥の嘴には細かな穴が沢山ある。細い血管や神経が通っており、採餌の際、敏感な感覚器官になっている。シメの風切り羽P5〜3は光沢のある紺色で曲線定規のような飾り羽になっている。野鳥の会上田恵介副会長にお尋ねしたら、「変形した羽は求愛の時、音を発するためでは」とあった。サンコウチョウの剛毛の口ひげは飛翔昆虫を捕るのに適している。キョウジョシギは嘴が頑丈で英名でTurnstone、嘴に岩を載せてひっくり返し、人の手と同じようにカニの甲羅を挟む。ハリオシギの尾羽はハリオアマツバメとは異なり柔らかく、オオジシギに似たディスプレイフライトをするのであろう。
(兵庫「コウノトリ」Vol.215,P3〜4)

●2016/12 山口県
・リュウキュウサンショウクイの繁殖記録
 山口市香山公園で、2015/11、2016/1、リュウキュウサンショウクイを確認していた。6/5、90%完成の巣を発見。アカマツの地上約10mの枝にあり、♂♀が樹皮のようなものをくわえてきて、枝に貼り付ける。巣はゴムのように弾力があった。6/12、抱卵開始。6/30、孵化。7/1、♂は巣に入らず15分ごとに餌を運び♀に渡す。♀も30分に1度、巣を出て餌を探す。餌はカマキリ、ハチ、蛆虫等。雛は3羽?7/12、巣立ち。
(山口県「やまぐち野鳥だより」NO.248,P12〜13)

・コサメビタキの繁殖記録
 コサメビタキの繁殖記録は山口県には3例しかない。5月、山口市香山公園で繁殖行動を見る。5/7、巣の存在を確認。5/11、ハシブトガラスが巣を襲い、雛1羽を飲み込む。5/17、新たに産卵し抱卵している。♂はピストン状に♀に餌を運ぶ。5/31、♀は巣を離れることが多い。雛2を確認。6/3、雛4を確認。6/7、雛2が枝に降りる。巣内に雛3、つまり雛は5いた。6/9、親子とも巣に戻らなかった。
(山口県「やまぐち野鳥だより」NO.248,P14〜16)

・山口県初記録
 5/15、山口市石川河口沖の山口湾で、海上でクロトウゾクカモメを撮影。主に北日本で観察されるが、山口県初記録である。11/15、きらら浜自然観察公園の干潟上空を旋回するヒシクイ7、カリガネ6(成2、幼4)、マガン2、干潟に降り20分後西へ飛び立つ。カリガネ6羽は西日本ではあまり例が無く山口県初記録である。
(山口県「やまぐち野鳥だより」NO.248,P17〜18)

・2016年秋期第87回シギ・チドリ類山口県内一斉調査(幹事)
 9/11、県内20箇所で調査した。総計379羽、内訳はチュウシャクシギ76、ソリハシシギ56、アオアシシギ55、ダイゼン51、イソシギ43、シロチドリ40、メダイチドリ10、キアシシギ9、ケリ8等。
(山口県「やまぐち野鳥だより」NO.248,P21)

●2016/12 北九州
・響灘で大規模風力発電計画
 響灘埋立地沖海上に北九州市は大規模な洋上風力発電建設を計画している。計画は2700haの海上に15万〜20万KW(3000KWで50〜70基)、1月に事業者決定、2021年度着工予定。響灘では既に4箇所に13基が稼働しており、ミサゴ3を含む5種8羽の野鳥が衝突死している。ベルギーの洋上風力発電(25基)では年間500羽(内160がアジサシ)が衝突死している。バルト海では風車1基当たり年平均32羽(9割がツグミ属)が衝突死している。日本では陸域で2014/3までに総数67種、341羽の衝突死が確認されている(2015 STRIX Vol.31 浦達也)。
(北九州「北九州野鳥」NO.366,P9〜10)

・ナベヅル30数羽通過
 10/25、12時、北九州市西隣の芦屋町狩尾岬上空をナベヅルが西南方向へ通過した。鹿児島県出水市へ向かうと思われる。
(北九州「北九州野鳥」NO.366,P11)

●2016/12 長崎県
・オシドリ一斉調査
 支部の調査は1999年に始まり、毎年1月に実施している。18年間の平均は3,131羽(標準偏差1,425)で最多数6,555、最少数1,383であった。内、♂は平均1,518、♀は1,191、不明322、♂は♀より1.27倍多かった。2005年に最大6,555羽になり、その後1,000〜2,000に減少していたが2016年には3,855と増加している。今までに生息確認された場所は長崎県本土以外の島しょ部も含め114箇所である。
(長崎県「つばさ」NO.348,P13〜15)

●2016/12 熊本県
・「 町っ子カラス」お宿はどこ
 早朝や昼間の明るい時刻に繁華街やその周辺で餌をとるカラスたちは、夜になるとその付近のビルの谷間の電線や並木で塒をとっていると思われる事例を熊本市内で見ている。このような例はネットで見ると多くはないが、一部の地域では見られている。夕方に電線に群れで留まるカラスは就塒前集合とされている例もあり、電線塒の報告は少ない。
(熊本県「野鳥くまもと」NO.347,P8〜9)

・熊本県における秋のタカ類の渡り調査の推移
 熊本県では支部の創立(1982年)以前に、サシバは個人的に観察がされていたが、支部で本格的に観察を始めたのは1986年からである。沖縄本島でアカハラダカの渡りが見つかった後、鹿児島県の開聞岳で500羽程の渡りが報告され、長崎県の五家原岳で12,000羽の渡りがあり、1986年、天草下島の茶屋峠でアカハラダカを確認し、その飛去方向から1988年より天草下島の六郎次山での観察が本格化した。ハチクマはサシバ、アカハラダカと同時に見ていたが数は少ない。
(熊本県「野鳥くまもと」NO.347,P10〜15)


(自然保護室・野鳥の会・神奈川/森 要)

事務局からのお知らせなど

■普及室より

■1月号『フィールドガイド日本の野鳥』増補改訂新版の取り組み■


<科学的な知識の普及で大切なことは?>

 「知られざるを知る、これ知るなり」これは、私が探鳥会リーダー研修会などで講師を頼まれていた頃、よく使っていた格言です。「いかにわかっていないか」がわかると、謙虚になれます。また、わかることの喜び、小さな発見が持つ大きな意味も理解できるようにもなるのではないでしょうか?
 公益財団法人日本野鳥の会の定款、第3条(目的)では、次のように記されています。
「・・・この法人は、自然にあるがままの野鳥に接して楽しむ機会を設け、また野鳥に関する科学的な知識及びその適正な保護思想を普及すると共に自然環境を保全し、国民の間に自然尊重の精神を培い、もって人間性豊かな社会の発展に資することを目的とする。・・・」
ここに記されている科学的な知識の普及において、私が大切だと思うのは、「まだわかっていないことが多く、今も研究は続いている」という認識です。
 「増補改訂新版まえがき」(P7)で、私は、近年のさまざまな図鑑の出版や野外識別の向上に触れた後、「一方で、多くのことがわかっているとか、すべて見分けられるような誤解が広まってはいないだろうか?」と書きました。日本鳥類目録改訂第7版で分類が変わって混乱している事例を紹介した後には、「少なくとも、分類は固定的なものではなく、今も研究が続いていることは知っておきたい」と続けました。
 「種と亜種」(P12)では、遺伝的多様性に触れ、個体差、型や変異、交雑もありうるし、種を特定できない個体もいると書きました。また、亜種の研究によっては、今後は別種とされるものがあることにも触れました。その後の「分類や掲載順」「分布図」から、用語の解説、「野鳥の見分け方」に至るまで、よくわかっているわけではないこと、変化もすることなどに配慮した記載を心がけたつもりです。

<マヒワはマヒワ属ではない?>

 日本鳥学会誌に、「スズメ目15科を対象とした日本鳥類目録改訂第7版の学名と分類の検証―第6版およびIOCリストとの相違―」(浅井ら.2016)が掲載されました。20ページを越える論文なので短くして紹介することはできませんが、その摘要から抜粋して、補足的な解説をしてみましょう。
 「・・・・日本鳥類目録改訂第7版で採用された学名と分類について、スズメ目15科に含まれる154タクサを対象に、第6版と世界鳥類リスト(IOCリスト)との相違点に注目して最新の分子系統学の観点から検証した(引用ここまで)・・・」
 「タクサ」は分類群とも訳され、ある分類階級に位置づけられる生物の集合のことです。分類階級は目・科・属・種などさまざまですが、ここで取り上げられた15科は90種に満たないので、ここでのタクサは種以下と解釈できます。なお、日本鳥類目録改訂第7版(以後第7版と記す)ではスズメ目は37科とされており、15科はその中から任意で取り上げたそうです(馴染み深い科をあげておくとカラス科、シジュウカラ科、メジロ科、スズメ科、アトリ科、ホオジロ科など)。また、IOCリストは、新版ではVer.4.3を参考にしましたが、ここではVer.5.3(2015年)が用いられています。
 検証の結果は、「・・・第6版と相違があったのは50タクサであり、IOCリストと相違があったのは25タクサであった。第7版は概ね分子系統学的研究を反映しているとみなせたが、マヒワ、ベニヒワ、コベニヒワ、ハシボソガラス、カササギについては分子系統学的研究の結果を反映しているとは言えなかった。(引用ここまで)・・・」
 例えば、第7版のマヒワの属名はCarduelisですが、ミトコンドリアDNAのチトクローム領域を用いた分子系統学的研究によるとCarduelisは単系統とはならなかったことから、マヒワを含む系統をSpinusとする提唱がなされているそうです。IOCリストがSpinusを採用しているように、ベニヒワ、コベニヒワとともに属名をSpinusとすべき、と書かれています。また、ハシボソガラスの亜種境界、カササギとその近縁種間の分類には疑問や再検討の余地あり、としています。さらに、ヤマガラ、ベニマシコ、オガサワラマシコについては、第7版出版後の研究によって、別の属としての学名が提唱されていること、ヤマガラについては2つの亜種が種として扱われる可能性などについても書かれています。
 研究の一例、その一端を紹介させていただきましたが、野鳥の科学的な知識の普及は、簡単なこととは言えないでしょう。最新の知見を伝えようとしても、専門的な知識がないと理解されにくいこともあるでしょうし、伝える対象や伝え方によっては混乱を招くことにもなりかねません。図鑑の場合は、さまざまな研究をどう解釈し、いつの時点で何を採用し、どこまでをどう表せばよいのか?などは、著者によります。図鑑によって違うことが書かれているのは、時代や研究のさまざまだけでなく、著者の考え方、資質や力量が違うからです。

<高野伸二の功績とは?>

 研究は続いているという観点からすると、日本鳥学会による日本鳥類目録の編纂は、わかろうとする努力、わかったとされることを共有する手立てとも言えます。
 1982年に『フィールドガイド日本の野鳥』を著した故高野伸二は、第5版(1974年)、および補遺(1975年、1978年)に掲載された525種を元にしていましたが、高野自身がその目録にも貢献していたことはご存知でしょうか?
 「高野さんがいなかったら第5版はまとめられなかった」というような話を耳にしたこともありますが、ここでは、野鳥誌1984年12月号の高野追悼記事から、黒田長久による、「10月18日の葬儀の弔辞より」として記されたものから抜粋させていただきます。黒田さんもすでに故人ですが、日本鳥学会会頭、山階鳥類研究所副所長、当会副会長であられた頃で、高野の幅広い功績に触れています。
「・・・君は鳥の取り持つ理想の伴侶を得られ、日本野鳥の会、日本鳥類保護連盟、そして日本鳥学会のため、困難な時期に会の運営、愛鳥指導、学術的貢献をされ、学会の日本鳥類目録編纂には分布委員長をつとめ、また鳥の野外識別の蘊蓄による日本鳥類の識別ガイドは書棚で世界の名著に肩を並べ、各国で賞賛を浴びましたが、それは自筆でそれぞれの鳥の特徴を適切、親切に描かれているからであります。残念なことにこの膨大なライフワークは頑強な君の体にも勝る大仕事であったと思います。・・・中略・・・しかし、直接、間接に育てられた後継者がかくも多数参集し、君の霊を慰め、そして励みとしていくでしょう。・・・後略・・・」

引用文献
浅井茂樹・岩見恭子・斉藤安行・亀谷辰朗(2016) スズメ目15科を対象とした日本鳥類目録改訂第7版の学名と分類の検証―第6版およびIOCリストとの相違―日本鳥学会誌vol.65,No.2:105-128


© 谷口高司
▲新版で谷口高司さんに直していただいた図版の例、今回は増補改訂版で追記したタイワンショウドウツバメです。ショウドウツバメともども飛んでいると黒っぽく見えますが、増補改訂版の図版では足りなかった茶色味を加えてもらいました。

(普及室・主席研究員/安西 英明)


総務室より

■宿泊を伴う探鳥会と旅行業法との関係について

 今年度の連携団体全国総会で話題となった宿泊探鳥会と旅行業法との関係について、財団の顧問弁護士による法解釈を踏まえ、財団の見解を次のようにまとめましたのでご一読ください。

◆結論:宿泊探鳥会等は、旅行業又は旅行業者代理業の登録をしていない支部が実施すると法に抵触するので、正規の旅行代理店を通じて実施すること。

以下、弁護士との一問一答
Q1:旅行代理店を介さず宿泊旅行を行う場合、旅行業法に抵触するか?
A1:抵触する。旅行業法第2条第1項第1号に言う「旅行業」に該当し、無登録の場合、同法第29条に基づき罰金刑の恐れがある。

Q2:旅行業法に抵触しない実施方法はないか?
A2:旅行業又は旅行業者代理業の登録をすれば可能だが、国内旅行で1,100万円、海外旅行を含めると7,000万円の営業保証金が必要となり、現実的には旅行代理店に委託するしかない。

◆補足説明
◇旅行業の定義(3つ全て満たすこと)
1、一定の行為(=旅行業務)を行うこと
2、事業であること
3、報酬を得ること

「一定の行為」とは
旅行を企画し、参加者を募り代金を得て、運送又は宿泊サービスを手配する行為は、「一定の行為」に該当する。

「事業」とは
反復継続することが要件と言われるが、繰り返す意思が認められれば1回目でも「事業」とみなされる。

「報酬」とは
1の行為に関連し経済的収入、儲け云々ではなく、金銭の授受があれば広く「報酬」と取扱われる。

◇観光旅行業
「旅行業法」に基づき、施行規則や施行要領、観光庁長官通達などが出されている。下位規定により法律の要件を厳しくする傾向が見てとれる。これは、観光立国を目指す上で、旅行者の安全を確保し、不祥事等を防ぎたいという観光庁や国土交通省の強い意志の表れとも言える。

◇大阪府の回答
大阪支部の照会に対し、大阪府から「自粛せよ」との回答があったとのことだが、「旅行業法施行令」第5条に基づき、観光庁長官の業務の一部が都道府県に移管されている。したがって、大阪府の見解は重く受け止めざるを得ません。

以上

(総務室/五十嵐 真)

■平成28年度第2回評議員会(臨時)議事録

1、日時:平成28年12月6日(火)午後4時08分〜午後5時00分

2、開催場所:当財団会議室(東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル3階)

3、出席者:
評議員総数8名出席評議員7名(敬称略、五十音順)
石井 隆、石部 久、上田 恵介、上原 治也
北白川 道久、原 剛、柳生 博

出席理事:
安西 英明、上原 健、遠藤 孝一、佐久間 仁
佐藤 仁志、松田 道生、見田 元

出席監事:川村 研治、曽我 千文

事務局:
奥田 秋穂(総務室長)、五十嵐 真(総務室長代理)林山 雅子(総務室員)

4、議長:柳生 博

▲会議の様子

5、議事の経過の要領及びその結果
 遠藤孝一常務理事が開会を宣言、その後、柳生博評議員長から挨拶があった。引き続き、遠藤常務理事より、本評議員会は定款第22条の規定に定める定足数を満たしており、適法に成立している旨、報告があった。
 議事録署名人については、定款第24条の規定により、出席した評議員長及びその会議において選任された人となっており、評議員長の他、上田恵介評議員が選任され、本人も承諾し、直ちに議案の審議に入った。

6、報告事項
(1)平成28年度補正予算の件
 佐藤仁志理事長より、経常収益は、指定正味財産からの受取寄付金振替額増により、当初予算に比べ8,957千円増の1,237,852千円、また経常費用は、処遇改定及びオオジシギ事業費等が増え、当初予算に比べ21,470千円増の1,212,813千円、この結果、当期一般正味財産増減額は、当初予算に比べ12,809千円悪化の21,921千円となる平成28年度補正予算について、資料に基づき説明がされた。
 上原治也評議員より、寄付金収益について質問がされ、佐藤理事長より、大変好調であった昨年度同様とはいかないものの順調であると回答があった。

(2)平成29年度事業計画及び当初予算編成方針の件
 上原健常務理事より、昨年同様、資金収支ベースで均衡予算とするが、収支相償が達成できない場合はこの限りではないとする、平成29年度事業計画及び当初予算編成方針について、資料に基づき説明がされた。
 石井隆評議員より、事業方針に詳細な記述が必要なのではとの意見が出され、佐藤理事長より、予算案を基に、各事業部署と意見交換をして進めていく予定であると回答がされた。
 石井評議員より、当会の主たる事業である自然保護事業への予算が少ないのではないかとの意見が出され、佐藤理事長より、自然保護事業は当会の重要な活動のひとつであるが、持続可能な財政を考えると、更に予算を大きくするのは難しい状況である。しかし、多額な寄付金収益があった昨年度は基金を設け、自然保護室の活動に充当するなどの対応をしていると説明がされた。
 石井評議員より、定款にある国際協力の諸活動について質問が出され、佐藤理事長より、少ない予算規模で進めているが、今後の課題と認識していると説明がされた。

(3)平成28年度第2回及び第3回理事会の結果の件
 佐藤理事長より、平成28年度第2回及び第3回理事会の結果について、資料に基づき報告があった。
 原剛評議員より、野鳥保護区購入に関して、中国資本の介入について質問があり、佐藤理事長より、森林組合長からの情報であり詳細は把握していないと説明がされた。
 原評議員より、購入した保護区の広さと現況について質問がされ、佐藤理事長より広さは365ha、現況は山林であると説明がされた。

 議長は以上をもって全部の報告を終了した旨を述べ、午後5時00分閉会を宣言し解散した。

 以上の議事を明確にするため、この議事録を作成し、議長及び議事録署名人がこれに記名押印する。

平成28年12月9日

公益財団法人日本野鳥の会定時評議員会

議長:柳生 博

議事録署名人:上田 恵介

以上

(総務室/林山 雅子)

■平成28年度第4回理事会(定例)議事録

1、開催日時:平成28年12月27日(火)午後4時10分〜午後5時40分

2、開催場所:当財団会議室(東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル3階)

3、出席者:
理事現在数9名出席理事9名
安西 英明
上原 健
遠藤 孝一
狩野 清貴
佐久間 仁
佐藤 仁志
松田 道生
見田 元
吉田 新

出席監事
川村 研治
曽我 千文

傍聴
石井 隆(評議員)
上田 恵介(評議員)
江面 康子(職員労働組合書記)
森 初恵(職員労働組合会計監査)
荒 哲平(職員労働組合員)

事務局
葉山 政治(自然保護室長兼保全プロジェクト推進室長代理)
富岡 辰先(普及室長)
田尻 浩伸(保全プロジェクト推進室長)
大畑 孝二(施設運営支援室長)
猪沢 則子(会員室長代理)
奥田 秋穂(総務室長)
五十嵐 真(総務室長代理)
林山 雅子(総務室員)

4、議長:代表理事 佐藤 仁志

5、議決事項
第1号議案 野鳥保護区購入の件
第2号議案 参与再任の件

6、議事の経過の要領及びその結果
 理事会開催にあたり、冒頭、佐藤仁志理事長から挨拶があった。遠藤孝一常務理事が開会を宣言し、本理事会は定款第42条の規定に定める定足数を満たしており、適法に成立している旨の報告がされた。
 また、石井隆評議員、上田恵介評議員及び職員労働組合から3名の傍聴者が出席している旨の報告がされた。
 なお、議事録署名人については、定款第44条に基づき、出席した代表理事及び監事となっており、佐藤理事長、吉田新副理事長、川村研治監事及び曽我千文監事が署名人となることを確認した後、次の議案の審議に入った。

▲会議の様子
(1)第1号議案 野鳥保護区購入の件
 田尻浩伸保全プロジェクト推進室長より、北海道日高管内のシマフクロウ生息地購入について、資料に基づき説明がされた。
 佐久間仁理事より、地元住民との関係について質問があり、田尻保全プロジェクト推進室長より、生簀管理を含めたシマフクロウ保護活動への協力をいただくなど、非常に良好な関係であると回答がされた。
 川村監事より、森林施業の内容について質問があり、田尻保全プロジェクト推進室長より、針葉樹の人工林が多い地域なので、広葉樹との混交林にする予定であると説明がされた。
 松田道生理事より、今後のこの地域の購入計画について質問があり、田尻保全プロジェクト推進室長より、現在、積極的な買取りを行う予定はないが、売却の打診があればその都度検討する旨の説明がされた。
なお、資料の地番B購入金額を1,045,590円、また地目を山林に訂正した。
 審議を経て、議長がこの賛否を諮ったところ、全員が異議なくこれを承認した。

(2)第2号議案 参与再任の件
 佐藤理事長より、本年12月31日に委嘱期限を迎える金井裕参与について、引き続き参与として、鳥インフルエンザに関する情報収集などを委嘱したい旨の説明がされた。
 審議を経て、議長がこの賛否を諮ったところ、全員が異議なくこれを承認した。

7、報告事項
(1)理事の職務執行状況の件
 定款第28条第4項に基づき、佐藤理事長、吉田副理事長、上原健常務理事、及び遠藤常務理事より、平成28年4月から11月までの理事の職務執行状況について、それぞれが担当する業務案件について、資料に基づき報告がされた。

(2)資金運用状況の件
 五十嵐真総務室長代理より、「資金運用規程」第9条に基づき、平成28年10月30日現在の資金運用状況について報告がされた。

(3)平成28年度事業進捗の件
 各室より、担当事業の進捗状況について、概ね計画通りに推移している旨、資料に基づき報告がされた。
 安西英明理事より、当会ホームページのアクセス数、Twitterフォロワー数、Facebook『いいね』数は多いと判断できるのかとの質問があり、猪沢則子会員室長代理より、アクセス数増加を目標としており、他との比較検討はしていないとの説明がされたが、松田理事より、自身や人気と言われるホームページアクセス数と比較し、当会のアクセス数は非常に多いと考えられるとのコメントがあった。
 佐久間理事より、今後の物品販売売上の見通しについて質問があり、富岡辰先普及室長より、長靴以外の商品の売上は、2012年度以降、順調に伸びており、また、主力の長靴の動きは落ち着いているため、今後に向けては、長靴をはじめ、様々な新商品を検討中であると説明がされた。
 曽我監事より、メガソーラへの取り組みについて質問があり、葉山政治自然保護室長より、各連携団体に、各自治体への条例制定の働きかけ等を呼びかけていると説明がされた。また、川村監事より自治体への働きかけ時期について質問があり、葉山自然保護室長より、今年度呼びかけをして次年度集計をする予定との回答がされた。
 川村監事より、タンチョウ保護事業の侵入者対策について質問があり、田尻保全プロジェクト推進室長より、保護区でNHKのテレビ撮影が行われ、営巣を放棄した事例が発生したため、立札の設置、NHKの撮影者ガイドブックへの寄稿等で対応したと報告がされた。
 佐藤理事長より、姫路市自然観察の森のメガソーラ計画中止について、成功例として公表してはとの意見が出され、大畑孝二施設運営支援室長より、検討する旨の回答がされた。

(4)平成28年度決算見込みの件
 五十嵐総務室長代理より、経常収益は受取寄付金振替額の減少により、補正予算比37,331千円減の1,200,521千円、経常費用は、補正予算比44,597千円増の1,257,410千円、この結果、税引後の当期一般正味財産増減額は、補正予算比84,281千円減の62,360千円の減額、また当期指定正味財産増減額は、84,564千円の減額を見込む平成28年度決算見込について、資料に基づき報告がされた。
 佐藤理事長より、資金収支ベースの当期収支差額では、平成28年度補正予算46,602千円減に対し、決算見込では1,903千円減と、各室の努力により、大幅に改善できた旨報告された。
 上原常務理事より、収支相償基準が未達であった場合について質問があり、五十嵐総務室長代理より、単年度での未達は特段問題ないが、3年連続すると公益認定取消しの恐れがあると説明がされた。

(5)ウトナイ湖サンクチュアリ再整備完了の件
 大畑ウトナイ湖サンクチュアリ再整備プロジェクトチームリーダーより、路面凍結のため翌春に延期された駐車場整備を除いて、ウトナイ湖サンクチュアリ再整備工事が完了したこと、今後、同施設を当会の北海道における拠点として活用していくことについて、資料に基づき説明がされた。

(6)WING撤退スケジュールの件
吉田副理事長より、鳥と緑の日野センターの返還について、寄付者約3,200名への来年3月末閉館の説明が特段のクレームもなく終了したこと、また来年10月を目途に返還する今後のスケジュール等について報告がされた。

 議長は以上をもって全部の報告を終了した旨を述べ、午後5時40分閉会を宣言し解散した。

 上記の議事を明らかにするために議事録を作成し、佐藤理事長、吉田副理事長及び出席監事の名において記名、捺印する。

平成29年1月5日

公益財団法人日本野鳥の会

議長 代表理事 佐藤 仁志

代表理事 吉田 新

監事 川村 研治

監事 曽我 千文

以上

(総務室/林山 雅子)

会員室より

■会員数■

 1月5日会員数35,403人で、先月に比べ67人減少しました。12月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より131人少なくなっています。
 会員の増減は入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。12月の入会者数は144人で、前年同月の入会者161人に比べ17人減少しました。また、12月の退会者は275人で、前年同月の退会者296人に比べ21人減少しました。

表1. 12月の入会・退会者数

入会者数 退会者数
個人特別会員 9人 17人
総合会員(おおぞら会員) 22人 87人
本部型会員(青い鳥会員) 37人 53人
支部型会員(赤い鳥会員) 43人 64人
家族会員 33人 54人
合計 144人 275人
年度累計 1223人

※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。

■都道府県および支部別会員数■
 野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。

表2 都道府県別の会員数(1月5日現在)

都道府県 会員数 対前月差
北海道1731人-5人
青森県261人-1人
岩手県364人0人
宮城県483人-1人
秋田県244人2人
山形県202人2人
福島県625人2人
茨城県946人-3人
栃木県591人0人
群馬県631人-5人
埼玉県2227人2人
千葉県1674人-11人
東京都4981人-19人
神奈川県3403人-9人
新潟県373人-2人
富山県217人-3人
石川県291人3人
福井県227人3人
山梨県294人3人
長野県869人-3人
岐阜県487人-5人
静岡県1351人4人
愛知県1501人2人
三重県422人1人
滋賀県303人1人
京都府779人4人
大阪府1964人-5人
兵庫県1294人-2人
奈良県471人-1人
和歌山県197人0人
鳥取県181人-1人
島根県164人2人
岡山県572人-4人
広島県551人-7人
山口県382人3人
徳島県316人2人
香川県212人-4人
愛媛県373人3人
高知県134人0人
福岡県1320人-6人
佐賀県198人5人
長崎県211人-6人
熊本県412人-6人
大分県213人1人
宮崎県251人0人
鹿児島県356人1人
沖縄県112人-3人
海外12人0人
不明30人-1人
全国35,403人-67人

備考:不明は転居先が不明の会員を示します。

表3 支部別の会員数(1月5日現在)

都道府県 会員数 対前月差
小清水13人0人
オホーツク支部235人-3人
根室支部79人-1人
釧路支部159人1人
十勝支部198人-4人
旭川支部85人-1人
滝川支部47人0人
道北支部31人0人
江別支部20人-1人
札幌支部308人-2人
小樽支部80人-2人
苫小牧支部162人0人
室蘭支部158人0人
函館支部23人-1人
道南檜山72人0人
青森県支部144人-1人
弘前支部121人-1人
秋田県支部234人3人
山形県支部189人0人
宮古支部93人-1人
もりおか152人0人
北上支部106人0人
宮城県支部441人0人
ふくしま154人-2人
郡山173人2人
二本松17人0人
白河支部41人0人
会津支部52人0人
奥会津連合12人0人
いわき支部114人1人
福島県相双支部16人0人
南相馬13人0人
茨城県850人-5人
栃木567人-3人
群馬569人1人
吾妻37人-2人
埼玉1716人-6人
千葉県1099人-11人
東京2908人-12人
奥多摩支部847人0人
神奈川支部2406人-14人
新潟県283人-3人
佐渡支部29人-1人
富山190人-4人
石川269人4人
福井県218人1人
長野支部468人-3人
軽井沢支部173人-1人
諏訪233人-1人
木曽支部24人-2人
伊那谷支部80人-1人
甲府支部201人1人
富士山麓支部60人0人
東富士68人0人
沼津支部166人-1人
南富士支部245人4人
南伊豆39人1人
静岡支部370人-1人
遠江414人0人
愛知県支部1091人-3人
岐阜493人-5人
三重358人1人
奈良支部442人-1人
和歌山県支部198人-1人
滋賀303人0人
京都支部758人1人
大阪支部1843人-7人
ひょうご989人-10人
鳥取県支部198人1人
島根県支部160人0人
岡山県支部547人-5人
広島県支部480人-7人
山口県支部364人1人
香川県支部168人-2人
徳島県支部328人1人
高知支部123人0人
愛媛347人3人
北九州313人3人
福岡支部 598人-5人
筑豊支部239人-2人
筑後支部170人0人
佐賀県支部209人5人
長崎県支部206人-6人
熊本県支部408人-5人
大分県支部212人0人
宮崎県支部240人-1人
鹿児島322人3人
やんばる支部83人-2人
石垣島支部25人1人
西表支部40人-2人
30,526人-116人

備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。
これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。


(会員室/沖山展子)


★支部ネット担当より

 厳しい寒さが続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。いつも支部ネット通信をご愛読いただき、ありがとうございます。
 今月号には、連携団体全国総会でも話題になりました『宿泊を伴う探鳥会と旅行業法との関係について』が掲載されております。どうぞ再度ご確認ください。
 今年も支部と財団の連携強化につながるよう、情報発信に努めて参りたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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支部ネット通信 第154号
◆発行
公益財団法人日本野鳥の会 2017年1月27日
◆担当
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