No.152 2016年11月号


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目次 ◆支部の動き
支部報 保護・調査記事関連トピックス
◆事務局からのお知らせなど
11月号『フィールドガイド日本の野鳥』増補改訂新版の取り組み
ウィング閉館のお知らせ
支部・代表者・事務局変更のお知らせ
会員数

支部の動き

■支部報保護・調査記事関連トピックス■

 本記事は日本野鳥の会へ送付されてきている各地の支部報/会報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会の会員へ配信しております。本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部/各会の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.817

●2016/9 奥多摩
・マミジロ営巣記録
・青梅市多摩川河畔のサギ類コロニー繁殖経過(2016)
・支部フィールド新記録鳥
・ツツドリ
●2016/9-10 諏訪
・諏訪湖「なぎさ造成工」県が計画変更
・フクロウ問題とその対応
・アマツバメ諏訪湖を舞う
●2016/9 滋賀
・草津市下物のサンカノゴイ
●2016/9-10 愛媛
・夏鳥たちは(調査研究担当)
●2016/9 北九州
・オオヨシキリの子育て

●2016/9 奥多摩
・マミジロ営巣記録
 6/4、笠取山の沢沿いの登山道でマミジロの営巣を確認した。ツルアジサイが繁茂した広葉樹の地上5m程の高さの所で枝が股になった部分である。6/19には雛3羽孵っており、早朝の観察では5:00♀抱卵中、5:19雌雄抱雛交代、5:30♂給餌開始、雛の糞をたべる、5:44♀が巣に戻り、給餌、雛の白い糞を食べる、6:31♀が巣から出て、雛は巣から乗り出す、6:48♀、♂戻って来て給餌、7:02♀巣から出る。7/3、マミジロの声、幼鳥の気配無し。巣は正常で巣立ち成功と思われる。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.232,P2)

・青梅市多摩川河畔のサギ類コロニー繁殖経過(2016)
 2015年にアオサギ、ダイサギのコロニーが確認され、今年も観察した。コロニーは崖線の上にある140m×70m程の竹を含む樹林で人家から20mと近い。営巣が始まった3月からサギがいなくなった8/7まで21回、観察した。巣はアオサギ22(内12は昨年もアオサギが利用、1はダイサギが利用、9は新巣)、ダイサギ1巣。アオサギは19巣から1〜5羽(平均2.9)が巣立った。ダイサギは途中放棄が多く、1巣で3羽が巣立ったのみ。アオサギは古巣再利用では100%繁殖成功で、新造巣では78%と多少悪い。また古巣からの巣立ち数は新造巣よりも多いのは古巣は丈夫で、昨年繁殖成功した番が再利用しているためか。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.232,P10〜11)

・支部フィールド新記録鳥
 12/31、狭山丘陵でハイイロオウチュウ1羽を撮影する。フライングキャッチを繰り返し、「ウィッピー、ウィッピー」と2回鳴いて、間を置き再び鳴く。3/6、小河内ダム南岸でヤマヒバリ1羽を撮影する。急斜面を上下に移動しながら採食する。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.232,P20〜21)

・ツツドリ
 ツツドリは「声はすれども姿は見えず」でホトトギス同様「森の忍者」と呼ばれる。姿を見るのは9月下旬〜10月上旬、4月下旬〜5月上旬の渡りの時期である。毛虫が沢山ついたサクラが狙い目である。鳴かない時期の識別は横縞の間隔と言われるが、下尾筒に注目すると、はっきりした縞があるのはツツドリ、無いのはホトトギスとなる。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.232,P23)

●2016/9-10 諏訪
・諏訪湖「なぎさ造成工」県が計画変更
 諏訪湖岸に長野県が計画していた「なぎさ造成工」(シジミの放流試験区)について、当支部は希少鳥類への影響が大きいとして再考を求めていたが、当初の計画は変更されることになった。ヨシやマコモ群落地には県絶滅危惧TB類(EN)指定のヨシゴイの繁殖、同II類(VU)指定のササゴイの営巣が確認されていた。県は造成地を他へ移動し、規模も1haとした。
(諏訪「いわずずめ」NO.170,P2)

・フクロウ問題とその対応
 八ヶ岳のフクロウに関し、原村で「フクロウで村おこし」活動の参加者募集の話が出た。フクロウについて十分知識を持たない人が集まり、フクロウの巣箱を架け、村の宣伝を行うとのこと。フクロウが簡単に見られる場所としてカメラマンが殺到し、密猟者まで招く心配がある。支部は既にフクロウ保護活動をしている「アウル諏訪」と共同でフクロウ生息環境保全について原村に申し入れした。人目につかない場所に巣箱を架ける必要性と、この村おこしの問題点が理解された。今後、知らぬ間にフクロウ生息地の森が伐採等で保護に逆行しないよう努力が必要である。
(諏訪「いわずずめ」NO.170,P2〜3)

・アマツバメ諏訪湖を舞う
 諏訪地方では4〜5月、8〜9月、諏訪湖周辺で少し高い上空を100羽以上のアマツバメが群れで飛び交う姿を見る。夏は八ヶ岳の稜線や断崖で営巣している。
(諏訪「いわずずめ」NO.170,P8)

●2016/9 滋賀
・草津市下物のサンカノゴイ
 1982年、草津市下物町でサンカノゴイ♂の声が初めて確認され、1985年には繁殖が確認された。1984年以降、琵琶湖総合開発で湖岸堤が建設され、1996年からの定例探鳥会でも毎年生息が確認できていたが、2001/5以降姿を消した。2013/2、複数羽が戻ってきており、生息地はヨシ帯が湖に向かって緩やかに傾斜している場所で、適正な水位管理でヨシ帯に餌場の確保が重要である。
(滋賀「におのうみ」NO.46,P2〜3)

●2016/9-10 愛媛
・夏鳥たちは(調査研究担当)
 愛媛県でこれまで336種の野鳥が観察され、内、夏鳥として定期的に渡来し、繁殖するのは37種、渡来する冬鳥74種に比べて少ない。夏鳥で減ったと感じる鳥はビンズイ、カヤクグリ、エゾムシクイ、コマドリ、コノハズク、ヨタカ、コヨシキリ、ヨシゴイ、コシアカツバメ等で、逆に増えたと感じる鳥はキビタキ、サンショウクイは亜種リュウキュウサンショウクイの観察例が増えているとされ、亜種サンショウクイとの識別が難しい。アカショウビンの声も聞く事が多くなったが、樹洞で繁殖する鳥であるので、樹洞が増えたような気がせず、声を聞く機会が増えた原因は思いつかない。
(愛媛「コマドリ」NO.234,P2)

●2016/9 北九州
・オオヨシキリの子育て
 小倉南区の朽網川河口でオオヨシキリの調査をしている。6/21、標識捕獲で17羽、全て成鳥であった。8/13には17羽で内訳は今年生まれの幼鳥11羽、成鳥6羽で、6/21とは全て別個体であった。お盆を過ぎると殆ど鳴かず、その頃より数が減り渡って行くと思われる。
(北九州「北九州野鳥」NO.363,P8)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.818

●2016/8-9 宮古
・タカ化(凶暴化)するハシブトガラス
●2016/9 神奈川
・マイフィールドのすすめ
・鳥の名前がついた貝
・セグロカッコウの囀り収録
●2016/9 徳島県
・出島地区開発に係る協議確認書
・ちょっと気になる野鳥の和名イヌワシ
●2016/9-12 島根県
・飯梨川シギ、チドリ月別最大個体数
・カラフトムジセッカの囀り
●2016/9-10 広島県
・カワウ調査は面白い
・カワウ生息状況モニタリング7月調査
・ホオアカ繁殖
●2016/9 福岡
・ハチクマの渡り調査

●2016/8-9 宮古
・タカ化(凶暴化)するハシブトガラス
 ウミネコ幼鳥の上にハシブトガラスが乗り、嘴で頭をつついているのを見る。土手の斜面にいるレース鳩をハシブトガラス10羽程が襲い、ハトをあっと言う間に食べてしまった。ハシブトガラスがミサゴの巣に近づき、ペアの狡猾な連携で巣を壊し、雛を銜え出した(NHKで放映)。このようなハシブトガラスの行動を見ると、まるでタカのようである。タカの飛翔を真似るカラスもいる。これらはカラスの進化と言えないか。この悪知恵?が広がらぬよう願う。
(宮古「ミサゴの海」NO.249,P3)

●2016/9 神奈川
・マイフィールドのすすめ
 支部の定線センサスで月1回、自分のフィールドで調査をしている人がいる。同じ場所に通うメリットとして「命のつながり」が見え、食物連鎖の具体例を知る。食べられる側の動植物がどのように1年間を過ごし、子孫を残しているのかを知ることで、自然界の因果関係が見えてくる。そのような知識は環境保全活動に活かせる。私たちの提言が受け入られるためにも、マイフィールドで顔見知りを多くすることである。野鳥観察の依頼があったら、積極的に受け入れることである。「トコロジスト」として単に野鳥観察を行うだけでなく、他の動植物、時には歴史、地理等を把握し、他人と交流できる人でありたい。
(神奈川「はばたき」NO.532,P2)

・鳥の名前がついた貝
 鳥の標準和名と全く同じ名前を持つ貝はホトトギスのみのようである。ムラサキインコという貝がいるが、そのような名のインコはいない。カラスがつく貝にカラスガイ、カラスノマクラ、ツヤガラスがいるが最後はglassからである。ウグイスガイ、ツバメガイは形状がその鳥に似る。三浦半島の岩礁にはカモメガイが岩に穴を開ける。フウリンチドリ、カリガネウガイ、クジャクガイ、カモガイ、トリガイ、オオトリガイもいる。カオジロガンは英名ではガンのエボシガイと言われ、エボシガイからカオジロガンの雛が生まれると18世紀まで信じられ、エボシガイは嘴のような白い貝殻を有し、その様子はカオジロガンの白い顔、褐色の首によく似ている。
(神奈川「はばたき」NO.532,P5)

・セグロカッコウの囀り収録
 6/13、8:30〜9:00、丹沢山地標高1160mでセグロカッコウの囀りを収録した。セグロカッコウは数少ない旅鳥として主に九州や中国地方で記録され、神奈川県では2005/5〜6に西丹沢で初めて記録されている。
(神奈川「はばたき」NO.532,P11)

●2016/9 徳島県
・出島地区開発に係る協議確認書
 3/15、徳島県及び那賀川町と当支部及びパンダクラブ徳島は同地開発に関し合意した内容を協議確認書で確認した。10haの共存ゾーン、5haの野鳥観察園を設け、設計、施工時、両者、必要に応じ協議する。その他としてヨシ原を移動する要請には困難である。ゴルフ場無農薬要請には国、県の基準で適正に行う、農薬の種類は厳選するとしている。
(徳島県「野鳥徳島」NO.456,P4〜5)

・ちょっと気になる野鳥の和名イヌワシ
 イヌワシは安土桃山時代からこの名で知られ、「イヌ」は類似種に比べ劣っているとか、人に役立たぬ動植物によくみられる接頭語である。イヌワシの尾羽は矢羽としては他のワシ類より見劣りしイヌワシと呼ばれるようになったが定説で、品位のない名前には残念である。英米では後頸部の羽毛が金茶色であるので、GoldenEagleと呼ばれ、欧州では王鷲、中国では金Gと威厳のある名前になっている。我国では狗鷲の提言もあるが、狗は小さな犬を意味し、イヌワシに狗を充てるのは相応しくない。金項鷲(キンコウワシ)か山鷲(ヤマワシ)に改名するのが良いのでは。
(徳島県「野鳥徳島」NO.456,P10〜11)

●2016/9-12 島根県
・飯梨川シギ、チドリ月別最大個体数
 2015年5月:総計18種、237羽(ハマシギ100、チュウシャクシギ47、トウネン21、ムナグロ15等)、11月:総計10種、229羽(タゲリ82、タシギ66等)、種数が最大になるのは9月で23種。
(島根県「スペキュラム」NO.173,P2)

・カラフトムジセッカの囀り
 5/12、録音機にカラフトムジセッカの囀りが入った。「チュッ、ピピピピピ」の6音節を基本にし、前奏の無いコルリの囀りに似る。カラフトムジセッカはロシア極東部からモンゴルで繁殖し、インドシナ半島で越冬するので、春秋に日本列島を通過する。島根県では2013/6に隠岐で囀りが初めて収録され、今回は2例目となる。
(島根県「スペキュラム」NO.173,P3)

●2016/9-10 広島県
・カワウ調査は面白い
 広島県の委託を受けて県下のカワウ生息数調査をしている。駆除に繋がる調査は受託できないとの声もあるが、科学的に公平なカワウ対策には大切である。カワウ調査は野鳥識別力は不要で、鳥を探し回る根気も不要で、誠意さえあればできる。海上調査以外ではカワウの塒にやって来るウは全てカワウとしてカウントしてよく、数百羽単位では多少の誤差はデータの有効性に問題はなく、数十羽では数え直す対応で十分である。
(広島県「森の新聞」NO.206,P1〜2)

・カワウ生息状況モニタリング7月調査
 7月、繁殖を終え、夏に生息するカワウ個体数を把握する調査は西日本では冬期に渡来してくるカワウで数が増えるため、7月の数値は1年間の生息数増減を論議するベースになる。今年は7月に34箇所を調査し、内31箇所で塒があり、総計2,273羽、2014年7月1,579羽、2015年7月、2,363羽となっている。
(広島県「森の新聞」NO.206,P3)

・ホオアカ繁殖
 7/6、旧広島西空港跡地で4ペアの繁殖するホオアカを確認した。同跡地は人の立ち入り禁止区なので公表する。ホオアカは山地で繁殖とされるが、西日本では平地での繁殖例が増えている。
(広島県「森の新聞」NO.206,P8)

●2016/9 福岡
・ハチクマの渡り調査
 本会は片江展望台で20年以上、ハチクマの渡り観察をしている。この5年間の平均では9/23(秋分の日)を中心にした1週間に渡りが集中する。時間帯では12:00〜14:30に飛来数が多い。片江展望台ではハチクマ、サシバ、ハイタカ、オオタカが北西からやって来る、北東からはノスリ、ハヤブサ、チゴハヤブサが南西へ通る。
(福岡「野鳥だよりふくおか」NO.443,P11)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.819

●2016/10 十勝
・NPO団体解散
●2016/2-3 宮古
・オジロワシ、オオワシ一斉調査
・ 北上山地の風力発電計画に対する陳情
●2016/6-7 宮古
・アオバト
●2016/10 いわき
・オオセグロカモメ繁殖
・コアジサシ営巣顛末記
●2016/9 三重
・コアジサシの島
・チュウヒ繁殖状況
・四日市メガソーラー計画
●2016/7 奈良
・奈良県縦断探鳥会で増えた鳥、減った鳥
・大和平野サギ集団営巣地の変遷
・2016年春タカ渡り
●2016/9 香川県
・ケリの繁殖

●2016/10 十勝
・NPO団体解散
 十勝支部は2011/10、NPO法人の認可を得たが、その理由、経緯を会員に説明し、今年7/29、NPOを解散することとした。
(十勝「十勝野鳥だより」NO.193,P11)
 
●2016/2-3 宮古
・オジロワシ、オオワシ一斉調査
 2/21、岩手県内で海ワシ一斉調査をした。結果は沿岸部7羽(オオワシ成4、オジロワシ成3)、内陸部6羽(オオワシ0、オジロワシ成5、幼1)の合計13羽は大震災後では最も少ない。沿岸部では大震災の影響でサケの稚魚の孵化放流が遅れている。内陸部では今年もオオワシの記録は無い。内陸部ではオジロワシはニゴイとカモ類を主に獲っている。
(宮古「ミサゴの海」NO.246,P2〜3)

・ 北上山地の風力発電計画に対する陳情
 2/3、岩手県連絡協議会(3支部)は先に提出した要望書に対し、岩手県を訪ね、意見交換した。イヌワシ生息地には県の再生エネルギー環境影響審議会の意見を聞く、自然環境保全と再生可能エネルギーの活用の両立に取り組むとあった。県の風力発電目標は太陽光発電より多く、再生エネルギーの5割以上を目指す。
(宮古「ミサゴの海」NO.246,P4)

●2016/6-7 宮古
・アオバト
 岩手県内でアオバトの観察例は少ない。温泉でミネラル補給で水を飲むのが知られる。清棲図鑑(「増補改訂版・日本鳥類大図鑑全3巻」(清棲幸保・講談社・1964年)には北海道阿寒の野中温泉の例が載っている。岩手県では秋田県境の国見温泉が知られる。山地では区界、押角峠、立丸峠、大川、早池峰山麓等で、海岸部では重茂半島の閉伊崎周辺、田老の三王岩〜真崎、大沢海岸〜樫内、宮古湾藤の川、津軽石川河口等でいずれも数羽〜20羽を確認している。三陸海岸の磯に分散してアオバトが飛来しているかも知れない。
(宮古「ミサゴの海」NO.248,P11)

●2016/10 いわき
・オオセグロカモメ繁殖
 5/22、いわき市沖の照島でカモメ科が抱卵中であった。8/3、オオセグロカモメ雛、幼鳥計8羽が確認された。オオセグロカモメの繁殖は福島県では初記録と思われる。
(いわき「かもめ」NO.132,P1)

・コアジサシ営巣顛末記
 5/31、いわき市の海岸でコアジサシの卵3個を見る。ここではH18年に30羽が巣立ち、最後に残った1羽の親が単独で3羽の雛を巣立たせた事がある。6/9、カラス3羽が侵入し、今回は叶わず巣の卵は無くなる。
(いわき「かもめ」NO.132,P5)

●2016/9 三重
・コアジサシの島
 コアジサシは植被率30%以下、500羽以上が集まると繁殖成功率が高まると言う。三重県ではコアジサシは県南の熊野川辺りの広い川原には営巣しない。7/3、伊勢市の宮川河口中州を調査した。成鳥約3,500羽、幼鳥約190羽、卵のある巣約150を確認した。嘗て、1950年代までは伊勢湾の砂浜。各河川の河原で繁殖していたが、港湾施設や空港建設で多くが消滅している。
(三重「しろちどり」NO.89,P5)

・チュウヒ繁殖状況
 木曽岬干拓地でのチュウヒは2010〜2012年は繁殖失敗であったが、2013年:3羽、2014年:2羽、2015年:4羽、2016年:メガソーラー近くで3羽が巣立った。同地保全区の環境影響評価準備書では3番のチュウヒが繁殖可能としているが、保全区では1番も繁殖できていない。2016/1/16の塒入り調査ではチュウヒ13、ハイイロチュウヒ1、ノスリ1、ミサゴ3が観察できたが、メガソーラー設置以前、そこに多くいたコチョウゲンボウは全く来なくなった。
(三重「しろちどり」NO.89,P6〜7)

・四日市メガソーラー計画
 四日市の山手の山林約100haにメガソーラー発電の計画がある。同地はサシバの永続的な繁殖地で、当会は8/1、県と市に計画中止の要請をした。8/16、四日市環境保全会議が開かれ、委員の一人が猛禽類繁殖地のため予定地の半分を残しての提案をしたが、この点について委員会で論議されず、何のための審議会であろうか。
(三重「しろちどり」NO.89,P17)

●2016/7 奈良
・奈良県縦断探鳥会で増えた鳥、減った鳥
 奈良県の中央部よりやや東側を南北に探鳥会を実施している。1987年→2007年、増えた鳥はカワウ0/42、イソヒヨドリ0/29、ホトトギス0/18、ソウシチョウ0/6、ハクセキレイ0/6、アオサギ2/38、カルガモ7/58、メジロ19/156、カワラヒワ16/123、イワツバメ60/433。減った鳥はバン11/0、ヤマセミ9/0、クマタカ4/1、コシアカツバメ107/32、ヤブサメ14/5、サシバ15/8、ホオジロ187/112、セグロセキレイ108/81。
(奈良「いかる」NO.154,P1〜2)

・大和平野サギ集団営巣地の変遷
 2007年/2011年/2016年を比較。年を経るごとに減っている。あやめ池900羽/消滅/0、垂仁天皇陵55羽/160羽/18巣、生駒市35/消滅/0、六道山古墳50/640/消滅、小泉大塚古墳2016年新規発生20巣、糸井神社640羽/5巣/3巣、太田市天満宮100羽/370羽/27+巣、橿原市深田池500羽/530羽/25+巣。
(奈良「いかる」NO.154,P15)

・2016年春タカ渡り
 3/26〜4/16、金剛山南山嶺でサシバ総計1,261羽が通過した。ハチクマ0、ノスリ35、ハイタカ属5であった。
(奈良「いかる」NO.154,P16)

●2016/9 香川県
・ケリの繁殖
 古い文献ではケリの主な繁殖地は東北地方で、栃木県がその南限であった。1978年には東海地方、近畿地方が分布の中心になり、繁殖地は局地的である。通常4個の卵を産み、雌雄で抱卵、雛は早成性で1〜2日で巣を離れる。約50日で縄張りを出る。侵入者には擬傷行動をする。19都府県で準絶滅危惧種で香川県では情報不足でケリの記録は無い。今回、香川県では初めて東かがわ市でケリ4羽の繁殖が確認された。カメラマンが雛1羽を水路に落とし死亡させる事件もあった。
(香川県「かいつぶり」NO.391,P5〜6)

・前回の「鳥の名前がついた貝」について、カワウを調査されているKさんから
「ウノアシガイ」もあるぞーとありました。鵜の足のように星形の貝です。

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.820

●2016/10  新潟県
・中越地方で観察したカワガラスの生態
・ヤマセミ生態観察
●2016/9 静岡
・風切羽(remiges)
●2016/10 静岡
・害鳥(pest bird)
●2016/9 福井県
・ムクドリ鳥害対策
・アカアシチョウゲンボウ♂初確認
●2016/8-9 京都
・ツバメはどこで寝るか
・2015年夏期ツバメの塒調査(調査部)
・戦争と鳥(fagus)
●2016/10 北九州
・秋の渡りキセキレイ
・日本の「重要湿地」500から633へ
・一気に1万q渡るオオソリハシシギ(バードリサーチ)

●2016/10  新潟県
・中越地方で観察したカワガラスの生態
 賀茂川上流部約6km長さ(標高50〜150m、川幅5〜10m)を観察した。カワガラスを捕獲してみると、足の爪は鋭く、握力は強い。足底は鱗状、硬質であった。餌生物は水生昆虫の幼虫、魚類、等脚類(ミズムシ)、ハエ目幼虫を確認した。カジカ幼魚を捕らえ、石に強打するのはカワセミの習性に似る。水浴は個別に念入りに行う。2月上旬には繁殖で縄張り取りが始まる。1番の縄張りは800〜1200mと推定される。見つけた巣は3箇所とも人工構造物にあり、全国的な傾向に合う(日高 1997)。3/30確認したN2巣では既に2羽の雛がおり、4/18、8:00〜14:30の観察で、巣立ち間近の雛に22回の餌運びがあり、雌雄ほぼ半々で、午前は♂が、午後は♀が多かった。
(新潟県「野鳥」NO.82,P2〜5)

・ヤマセミ生態観察
 新潟県では河川源流部を除く、河畔林が川面を覆う辺りに生息する。番は流域沿いに3〜7q程の縄張りを持ち、体調5〜18pの魚を1日7〜15匹程採食する。待ち伏せ捕食は7割以上成功し、ホバリング捕食は7割以上失敗する。3月上旬には繁殖行動が始まり、4〜6個を産卵、約35日で4月下旬、孵化し、6月上旬に巣立つ。冬季の大量の積雪は山地の落葉広葉樹林を作り、豊富な川の水は営巣に適した崖を供給し、ヤマセミは雪国新潟の環境に適した種である。
(新潟県「野鳥」NO.82,P6〜7)

●2016/9 静岡
・風切羽(remiges)
 腕掌骨と第2指骨に付着する羽毛を初列風切(primaries)、尺骨に付着する羽毛は次列風切(secondaries)と言う。次列風切の最も内側数枚は上に出て覆う形になり通常は三列風切(tertiaries)として扱うが、それを認めない人もいる。初列風切は10枚が基本で9〜11枚、次列風切は普通6枚であるが尺骨が長い種では数が増え、アホウドリは33枚になる。三列風切は翼と躯幹をつなぐ位置にあり通常3〜4枚、オシドリの銀杏羽は三列風切が飾り羽に変形した。参考:鳥類学辞典(昭和堂)
(静岡「野鳥だより」NO.438,P7)

●2016/10 静岡
・害鳥(pest bird)
 スズメやカラス類のように農作物に加害したり、ドバトのように人間の居住環境を汚染したり、航空機に衝突し事故の原因になったり、営巣で高圧線の短絡事故を起したり、人の生活に何らかの被害をもたらすのが害鳥である。最近は魚類を捕食するカワウ、サギ類、カモメ類や街中で塒するムクドリ、ビル壁に営巣するイワツバメの害もある。人に害がある場合もあるが、一方で益をもたらすのが鳥類で、無暗に駆除すべきではない。
(静岡「野鳥だより」NO.439,P6)

●2016/9 福井県
・ムクドリ鳥害対策
 福井市大名町交差点付近のムクドリの鳥害対策について県の依頼で協力した。本部の自然保護室葉山室長からは・妙案は無い・追い払っても他へ移動するのみ・塒の強度の剪定は必要・特殊波動装置、ネットを被せるのは一応効果あり。対策検討会のまとめはタカ追いは効果◎、ユリノキ剪定○、磁気、テグスは×、LED点滅効果不明。ハリスホークはスズメを襲わないので、スズメの鳥害には効果無。愛知県支部ではタカ、フクロウの鳴声を流し、ロケット花火で徹底的にやる、ドッドマン?(表面の反射光で鳥の視覚を混乱させる)を振り回すと効果大とある。
(福井県「つぐみ」NO.179,P3)

・アカアシチョウゲンボウ♂初確認
 5/12、敦賀市で天筒山でタカの渡り調査時、アカアシチョウゲンボウの雄が通過した。県内2例目となるが、♂は福井県初記録である。
(福井県「つぐみ」NO.179,P5)

●2016/8-9 京都
・ツバメはどこで寝るか
 ツバメは営巣中、巣か巣の近くで塒し、6月上旬がピークとなる。夏秋の塒はヨシ原で7月から数が増え、8月上旬がピーク、9月末に解消する。越冬地のマレーシアの観察では冬塒は明るい街中の電線が多く、11月にピークとなる。日本ではお腹が白いタイプであるが、ボルネオとかインドネシアの冬塒では別亜種のお腹の赤いツバメが混じっていることがある。「野鳥」誌2016/7号にツバメ特集がある。
(京都「ソングプスト」NO.201,P16〜18)

・2015年夏期ツバメの塒調査(調査部)
 京都府最大級のツバメの塒は宇治川観月橋(アシ原)が有名で、2009年:54,000羽、2015年:46,000羽を記録した。会員へのアンケートで2015年は福知山市、綾部市、京都南部から計12箇所のツバメの塒が報告された。観月橋以外で最大は京都南部の三川合流点(河畔林)で4千羽、他は数十から数百羽で山林が多かった。
(京都「そんぐぽすと」NO.201,P19)

・戦争と鳥(fagus)
 1180年、富士川で対峙した平氏と源氏、夜半に源氏が平氏の背後に回るため、上流を渡ると、水鳥の群れが飛び立ち、その羽音に驚いた平氏が一戦を交えず敗走した。源義家は雁の群れが乱れ飛ぶのを見て、敵兵が隠れているのに気づき、先制して勝利した。鳥は源氏に味方するとして、源氏の八幡宮には鳩が祀られている。第一次大戦で欧州に投じられた伝書鳩は約30万羽、ドイツ軍は鳩に偵察用カメラをつける実験をしている。第二次大戦でも連合軍は多数の伝書鳩を使い、ドイツ軍は鷹で対抗した。日本では明治32年、軍用の伝書鳩が導入された。(野鳥の会の)黒田長久は戦時中、軍部より鳩通信班の任に命じられている。靖国神社には鳩魂塔が建っている。戦争で生じた朝鮮半島の非武装地帯は野鳥の安住地になっている。
(京都「そんぐぽすと」NO.201,P23)

●2016/10 北九州
・秋の渡りキセキレイ
 北九州ではキセキレイは留鳥になっているが、秋に数は少ないが小さな群れで南または南西報方向へ移動する。9月初めから数は増え出し、9月中旬から下旬に最盛期になるのが1979年〜1992年に調査した人の記録にある。
(北九州「北九州野鳥」NO.364,P8〜9)

・日本の「重要湿地」500から633へ
 2001年、環境省が選定した日本の「重要湿地500」はこのたび見直され、633箇所になった。福岡県内では9箇所が19箇所になった。
(北九州「北九州野鳥」NO.364,P9)

・一気に1万q渡るオオソリハシシギ(バードリサーチ)
 太平洋を一気に渡るオオソリハシシギの存在は以前からレーダー映像から知られていた。2008年、アラスカからニュージーランドに驚異的な渡りをするオオソリハシシギがニュースになった。衛星追跡の結果、10,940qを9.4日も飛び続けている個体がいるのが分かった(平均時速48q)。何故、飲まず食わずで一気に渡るのか。研究者は2つの可能性を考えている。中継地にいるハヤブサの餌食にならぬよう中継地に降りない?もう1つは中継地の病原菌や寄生虫の感染を避けている?高緯度地方に生活するオオソリハシシギは低緯度地方には長く滞在できないようである。
(北九州「北九州野鳥」NO.364,P10)


(自然保護室・野鳥の会・神奈川/森 要)

事務局からのお知らせなど

普及室より

■11月号『フィールドガイド日本の野鳥』増補改訂新版の取り組み

<カワセミは青い鳥?>
 当会発行の図鑑には、返信用はがきとして「お客さまアンケート」が挟まれています。戻ってきたものを販売担当者が私にも回してくれますが、新版では、不満足な点という項目で「色が地味」と、書かれていることがあります。以前にも書かせていただいたように、増補改訂版(2007年)では、鳥の図版で色が強すぎるものがありました。新版(2015年)では色校正を重ねて、敢えて地味目にしたものが少なくありません。
 図鑑では、できる限り多くの人が実際に目にした印象に沿うような適切な表現が求められます。とは言うものの、野外では条件によってさまざまに見えるし、印象は人による違いもあるので、著者の吟味や判断が問われるところです。また、色校正では印刷の技術や具合にもよるので印刷会社との戦い、手間や時間との戦いにもなります。
 きれいな色彩は興味を引くし、画家や写真家には鳥を美しく見せたいという思いもあるでしょう。ただ、最近見かけるカワセミの写真は青すぎるものが多いと思いませんか?頭や翼は光線の具合で青く見えることもあるので間違いとは言えませんが、背のコバルトブルーとは異なり、緑味を帯びています。そもそも翡翠はカワセミが先で、その微妙な色彩から宝石の名がついたように聞いています。わかりやすい識別ポイントが多いカワセミですから、微妙な色の見え方まで気にしない方が多いのでしょうが、青すぎるカワセミの写真が図鑑に使われるのは、いただけません。

<夏のカモメはウミネコだけ?>
 東京支部の探鳥会リーダーだった頃、私は「似た種が多いカモメも夏は簡単、ウミネコしかいないから」と言っていました。新版の「野鳥の見分け方」でも、季節で絞る例として使っていますが、図鑑は全国区でなければなりません。東北以北ではオオセグロカモメも夏にいる、と付け加えてあります。オオセグロカモメの解説文は、増補版(1989年)までは高野が書いたまま「主に北海道で繁殖し、少数は本州北部でも繁殖」で、分布図は東北の太平洋側に小さな点がありました。私が増補改訂版を担当した時は「青森県以北で繁殖」と書き直したものの、分布図は手を加えませんでした。新版では、宮城県支部などに繁殖状況を教えていただいた上で、東北の海沿いを着色しました。
 近年、分布の北上が注目される種が多いようですが、オオセグロカモメでは繁殖分布の南下を気にしなくてはなりません。10月1日発行のいわき支部報「かもめ」に、今年8月にハヤブサの生息調査をしていた照島で、オオセグロカモメの雛と幼鳥を確認したと書かれていました。同支部のホームページでは写真や動画も見られ、「福島県内での繁殖記録について浜通りの各支部へお聞きしたところ、外洋調査は行っておらず、したがって繁殖の記録も無いとの事で、照島が県内で唯一の繁殖地になるのかも知れません」と掲載されています。

<大切な基礎とは?>
 『フィールドガイド日本の野鳥』では、高野の教えに沿って、野鳥を知るために大切な基礎的なことを盛り込むように努めています。基礎的なこととは何か?について少しずつ紹介していきたいのですが、まず「はじめに」のはじめに、次のように記されています。・・・鳥は、恒温動物で学習能力を持ち、子育てをするなど私たちほ乳類と共通点があります。ほ乳類は雌だけで子育てする種が多いのですが、鳥の世界では雄も加わるのが普通です。さらに、私たち人間と同じように視覚中心で暮らしており、嗅覚中心で夜行性、地味な種が多いほ乳類と比べると、色や模様に特徴が多く、見分けやすいと言えます。また、昆虫や植物ほど種が多くない点からも、理解しやすい生物と言えるでしょう・・・。
 当会発行で初心者向けとされる『新・山野の鳥』では、野鳥の楽しみ方や魅力を紹介しながら「古今東西、名前がわからなくても野鳥に親しんできた人はたくさんいるのです」と書いたので、『フィールドガイド日本の野鳥』では、そのわけとして考えられる鳥と私たちの共通点を最初にもってきました。
 今日は環境教育に包含されているとも言える自然保護教育ですが、私が探鳥会リーダーを始めた頃は、自然を守るステップとして「親しむ→知る→守る」と教えられました。その後、『あなたもバードウォッチング案内人』(現『野鳥と自然の解説実践ハンドブック』)を担当することになった私は、最初のステップ「親しむ」をより掘り下げて、「解説より、原体験」「知識より、魅力や楽しみ方」などと書いてきましたが、そのような考え方が背景にあります。
ウタツグミ:新版で谷口高さんに直していただいた図版の例
▲画像ウタツグミ:新版で谷口高さんに直していただいた図版の例、今回は増補版で追記したウタツグミです。新版に取り組んでいる際、神奈川県相模原市で撮影された写真が多々出回ったので、新版ではそれらにも目を通して、微修正しました。解説も、類似種チベットウタツグミを削除し、日本で誤認の可能性が高いと思われるクロツグミと比較するなど、書き直しています。

(普及室・主席研究員/安西英明)

総務室より

■ウィング閉館のお知らせ

 1997年のオープン以来、約20年が経過している当会の施設・鳥と緑の日野センター(旧名称:鳥と緑の国際センター、東京都日野市)ですが、今年度いっぱいで事業を終了し、閉館することとなりました。現在同センターの事業としては地元への普及事業のみを小規模で行っていますが、老朽化が著しく進み、修繕と維持に多額のコストがかかることなどから、閉館を理事会で決定いたしました。オープン以来、国際協力事業、研究事業などを中心に、さまざまな事業を展開し、現在の当会の事業につなげてくることができました。日本野鳥の会奥多摩支部、日本野鳥の会東京をはじめ、皆様のこれまでのご支援ご協力にあらためて感謝申し上げます。

(総務室)

■支部・代表者・事務局変更のお知らせ

 名称変更などがあった支部についてお知らせいたします。

【事務局長の変更】
●日本野鳥の会新潟県
 新事務局長:桑原 哲哉
 前事務局長:本間 由紀子

【住所の変更】
●日本野鳥の会茨城県
 新住所:〒310-0055水戸市袴塚1-4-10フラワー
 ショップスズキ2F ※電話番号の変更ありません。
 変更年月日:2016年11月2日より

(総務室/鈴木 美智子)

会員室より

■会員数■

 11月1日会員数35,580人で、先月に比べ87人減少しました。10月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より105人少なくなっています。
 会員の増減は入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。10月の入会者数は91人で、前年同月の入会者134人に比べ43人減少しました。また、10月の退会者は196人で、前年同月の退会者218人に比べ22人減少しました。

表1. 10月の入会・退会者数

入会者数 退会者数
個人特別会員 6人 6人
総合会員(おおぞら会員) 21人 57人
本部型会員(青い鳥会員) 19人 23人
支部型会員(赤い鳥会員) 26人 68人
家族会員 19人 42人
合計 91人 196人
年度累計 962人

※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。

■都道府県および支部別会員数■
 野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。

表2 都道府県別の会員数(11月1日現在)

都道府県 会員数 対前月差
北海道1745人1人
青森県263人0人
岩手県362人1人
宮城県485人2人
秋田県242人-2人
山形県203人-1人
福島県630人-9人
茨城県949人-3人
栃木県581人-5人
群馬県637人0人
埼玉県2227人-8人
千葉県1699人-1人
東京都5006人-11人
神奈川県3432人-10人
新潟県375人3人
富山県226人0人
石川県289人-1人
福井県228人-3人
山梨県293人-1人
長野県871人2人
岐阜県497人-2人
静岡県1352人-7人
愛知県1509人-9人
三重県424人-6人
滋賀県305人-1人
京都府769人-1人
大阪府1972人-3人
兵庫県1299人0人
奈良県474人-3人
和歌山県196人-2人
鳥取県182人4人
島根県162人1人
岡山県582人0人
広島県562人0人
山口県382人0人
徳島県317人0人
香川県216人-1人
愛媛県367人-1人
高知県135人0人
福岡県1331人0人
佐賀県193人5人
長崎県217人-4人
熊本県418人-4人
大分県209人-1人
宮崎県251人2人
鹿児島県355人-2人
沖縄県116人-1人
海外12人0人
不明33人-5人
全国35,580人-87人

備考:不明は転居先が不明の会員を示します。

表3 支部別の会員数(11月1日現在)

都道府県 会員数 対前月差
小清水13人0人
オホーツク支部242人0人
根室支部80人0人
釧路支部157人-1人
十勝支部202人1人
旭川支部88人0人
滝川支部47人0人
道北支部29人0人
江別支部21人0人
札幌支部312人-3人
小樽支部82人-2人
苫小牧支部163人-5人
室蘭支部159人2人
函館支部26人-1人
道南檜山70人0人
青森県支部146人0人
弘前支部121人2人
秋田県支部231人2人
山形県支部192人0人
宮古支部94人0人
もりおか151人0人
北上支部106人1人
宮城県支部443人-1人
ふくしま157人0人
郡山172人0人
二本松17人0人
白河支部42人-1人
会津支部52人0人
奥会津連合12人0人
いわき支部113人0人
福島県相双支部16人0人
南相馬13人0人
茨城県859人-5人
栃木562人0人
群馬574人-1人
吾妻39人-1人
埼玉1721人-8人
千葉県1121人-10人
東京2929人-8人
奥多摩支部848人-2人
神奈川支部2437人-7人
新潟県286人3人
佐渡支部30人0人
富山199人1人
石川267人-1人
福井県222人1人
長野支部468人-1人
軽井沢支部173人0人
諏訪231人0人
木曽支部26人0人
伊那谷支部82人0人
甲府支部200人0人
富士山麓支部60人0人
東富士69人0人
沼津支部168人-1人
南富士支部242人1人
南伊豆38人-1人
静岡支部372人-2人
遠江416人0人
愛知県支部1101人-1人
岐阜503人-3人
三重359人-2人
奈良支部442人-1人
和歌山県支部197人-3人
滋賀304人-1人
京都支部753人-2人
大阪支部1856人-2人
ひょうご1005人-3人
鳥取県支部197人5人
島根県支部160人0人
岡山県支部557人0人
広島県支部489人-1人
山口県支部366人-1人
香川県支部170人-1人
徳島県支部330人5人
高知支部124人0人
愛媛342人2人
北九州311人-1人
福岡支部 605人-3人
筑豊支部243人0人
筑後支部170人0人
佐賀県支部204人-1人
長崎県支部212人-2人
熊本県支部413人-2人
大分県支部210人0人
宮崎県支部241人-2人
鹿児島319人0人
やんばる支部85人-2人
石垣島支部25人-1人
西表支部42人0人
 30,743人-70人

備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。
これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。


(会員室/沖山展子)


★支部ネット担当より

 財団事務局近くの目黒川でも、ユリカモメやオナガガモなどが見られるようになりました。お元気にお過ごしでしょうか。いつも支部ネット通信をご愛読いただき有難うございます。
 今月号の「『フィールドガイド日本の野鳥』増補改訂新版の取り組み」では<夏のカモメはウミネコだけ?>の記事が書かれていました。これからカモメの仲間を楽しめる季節です。難しいと敬遠しがちですが、今年もカモメの仲間との出会いを大切にしたいと考えております。
 寒さに向かう季節、お体に気をつけてお過ごしください。

■支部ネット通信は支部の代表の方に電子メールでも配信をしています。電子メールでの配信を希望される支部の代表の方は下記メールアドレスまでお気軽にお申し込みください。

支部ネット通信 第152号
◆発行
公益財団法人日本野鳥の会 2016年11月29日
◆担当
総務室 総務グループ
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