No.150 2016年09月号


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目次 ◆支部の動き
支部報 保護・調査記事関連トピックス
◆連携団体からのお知らせ
日本野鳥の会京都支部創立80周年記念
 祝賀会の報告

◆事務局からのお知らせなど
9月号『フィールドガイド日本の野鳥』増補改訂新版
 の取り組み
連携団体(支部等)向卸販売をご利用ください
評議員会傍聴申込要領について
支部・代表者・事務局変更のお知らせ
会員数

支部の動き

■支部報保護・調査記事関連トピックス■

 本記事は日本野鳥の会へ送付されてきている各地の支部報/会報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会の会員へ配信しております。本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部/各会の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.810

●2016/7 室蘭
・大滝風力発電計画
●2016/5-6 盛岡
・カンムリカイツブリ繁殖地へ要望書提出
・視覚障がい者のための探鳥会
●2016/6-8 栃木
・サシバの里自然学校開校
・コムクドリと地球温暖化
●2016/7 奥多摩
・ムナグロ
●2016/3 岐阜
・2016年ガンカモ科鳥類生息調査(研究部)
・絶滅した鳥ウェーククイナ
●2016/4 岐阜
・コガモを捕らえたアオサギ
●2016/6-7 京都
・地震と野鳥(fagus)
・冗句 鳥の部
●2016/7 香川県
・スズメの寿命はどのくらい

●2016/7 室蘭
・大滝風力発電計画
 計画地域は延べ30km、700〜800m標高の稜線で、支笏湖の西側から支笏・洞爺湖国立公園の真ん中を貫き、羊蹄山を分断する形に風車50基配置となる。1/12、計画段階配慮書に対する意見が締め切られた。支部も意見を出している。H23/4のアセス改正で事前に環境への影響評価書作成が義務付けられている。
http://www.env.go.jp/press/102079.html
(室蘭「ハヤブサ」NO.145,P7)

●2016/5-6 盛岡
・カンムリカイツブリ繁殖地へ要望書提出
 盛岡市の御所湖で県内初となるカンムリカイツブリの繁殖が確認された。6/16、支部は岩手県に5〜8月、同営巣地付近にカヌー等の侵入抑止の要望書を出し、概ね了承され、御所湖漕艇場に伝えられた。
(盛岡「山翡翠」NO.370,P2)

・視覚障がい者のための探鳥会
 6/12、NPO日本メイプル協会の依頼で支部定例探鳥会の2部として開催された。当会初経験である。バードカービングも使い、好評であった。「視覚障がい者のための手で見る博物館」(盛岡市)を同協会事務局長が運営している。
http://tedemil-hakubutukan.asablo.jp/blog/cat/2/
(盛岡「山翡翠」NO.370,P3〜4)

●2016/6-8 栃木
・サシバの里自然学校開校
 4月、栃木県市貝町で、オオタカ保護基金による「サシバの里自然学校」が開校した。同町の自然豊かな里山での自然体験や農業体験を通じてサシバや里山生態系の保全、都市と農村の交流、新たなコミュニティーの創出、自然と共生する地域づくりに取り組む。
https://www.facebook.com/sashiba.NatureSchool/
(栃木「おおるり」Vol.242,P7)

・コムクドリと地球温暖化
 新潟市で約1kmの道沿いに60個のコムクドリ用巣箱を架け調査している。繁殖縄張りは周辺10数mと狭く、5月に青い卵4〜7個産むが、産卵開始日は年々早くなり1978年に平均5/25、2002年には平均5/4となり、27年間で15日早まった。早春の気温が高いほど産卵日が早まる。新潟市では27年間で1.5℃上昇している。繁殖地の気温上昇が産卵日の早まる原因の1つと思われるが、越冬地の気温の影響は明確でない。平均一腹産卵数は平均5個であったが27年間で6個になっている。参考:小池、樋口(2006) 気候変動が同一地域の鳥類、昆虫、植物の生物季節に与える影響 地球環境11:27-34。
(栃木「おおるり」Vol.242,P11)

●2016/7 奥多摩
・ムナグロ
 ムナグロは奥多摩では殆ど馴染みが無い。奥多摩にはムナグロが好む大きな水田が無い。ところが、奥多摩地区、日野市の浅川の決まった中州に毎年定期的にムナグロが飛来する場所がある。8/10頃から最大20羽ほどが約2週間滞在する。秋のみの通過であるが、地形が変わってもピンポイントでやってくるのは驚きである。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.231,P27)

●2016/3 岐阜
・2016年ガンカモ科鳥類生息調査(研究部)
 1/9〜11、岐阜県下97箇所で調査した。総計21,254羽で内訳はコハクチョウ10、マガン4、カルガモ4,827、マガモ4,108、コガモ4,083、ヒドリガモ3,217、キンクロハジロ1,320、オカヨシガモ1,024、ヨシガモ589、カワアイサ558、ホシハジロ514、オシドリ486、ハシビロガモ375、オナガガモ103等。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.581,P3,8〜9)

・絶滅した鳥ウェーククイナ
 北太平洋の硫黄島とハワイの中間、南鳥島の東にある標高6mしかない米領ウェーク島を太平洋戦争時、日本軍が占領した。米軍の包囲作戦で守備隊は食料が欠乏し、島にいるウェーククイナを全て食べつくしたためこのクイナは絶滅した。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.581,P10)

●2016/4 岐阜
・コガモを捕らえたアオサギ
 昨年の冬、岐阜市内でアオサギがコガモを銜えて100mほど移動したが、落としたため、カラスに横取りされた。どのようにコガモを捕らえたのか不明であるが、雑食性で小動物も食べるアオサギがコガモまで食べるのに驚かされる。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.582,P9)

●2016/6-7 京都
・地震と野鳥(fagus)
 日本書記に西暦679年に筑紫国で発生した地震の記録がある。その直前、アトリの大群が空を覆い、東北の方向へ飛んだ。地震後、幅6m、長さ10kmの地割れが生じた。東日本大震災の前にも、石巻市でカラスが異常に群れ、啼き騒いだ、数十のトビがけたたましく鳴いたとの記録がある。ペルーでは、地震直前にネズミが消えたとある。大震災の前に自然界が示す異常な行動は「宏観異常現象」と呼ばれ、地殻変動によって発生する陽イオンが動物にストレスを与えると説明がある。
(京都「そんぐぽすと」NO.200,P5)

・冗句 鳥の部
 ダジャレ俳句。・ヒヨドリが日除けにヒーヨと鳴く日和・むくみたる椋鳥振り向く椋の木で・注目のチュウヒ中空皆夢中・シメの位置示して惨め〆し縄・緋水鶏(ヒクイナ)の声は低いな見にくいな。丹頂の声は単調ホ短調。中国語(漢字)が移入された時、母音36個、音節400個もあるに対し、母音5個、音節150個しかない日本語では同音異議語が発生しやすい。親父ギャグと蔑まれるが、ダジャレは日本の文化である。
(京都「そんぐぽすと」NO.200,P17)

●2016/7 香川県
・スズメの寿命はどのくらい
 野生で記録された最高齢はスズメ目で10〜20年、海鳥や猛禽類では20〜30年と言われる。スズメは50年以上前の「スズメの本」には最高齢14歳とあり、別の文献では平均1.1年、山階鳥類研究所では7年生存等、様々である。寿命には寄生生物、病気、人の影響、食物汚染、ペット動物による捕食、人工物への衝突死等が関係している。北米では農地で毎年ネコが3,900万羽の鳥を捕食している。
https://abcbirds.org/program/cats-indoors/cats-and-birds/
(香川県「かいつぶり」NO.390,P5〜6)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.811

●2016/7 札幌
・キビタキが増えています(バードリサーチニュース2015/6)
・鳥好き市民の活動こそ自然保護の原点(NPOタンチョウ保護研究グループ)
・円山動物園でクマゲラ巣立つ
●2016/7-8 群馬
・市街地で営巣するイワツバメについて
●2016/8 東京
・東京のコウモリ事情
・ツマグロヒョウモン
・鳥の聞きなし
●2016/5 岐阜
・海上の森太陽光発電要望書
・絶滅しやすい地上性の鳥クイナ類
●2016/7 岐阜
・絶滅した鳥ハシジロキツツキ
●2016/7-8 鳥取県
・コウノトリ野生復帰の現状と課題(コウノトりの郷公園)

●2016/7 札幌
・キビタキが増えています(バードリサーチニュース2015/6)
 1990年代後半、全国的にキビタキの減少が報告されたが、2000年代に入ると、キビタキは増えているとの声が出てきた。山口県では1980年代後半から2000年までに繁殖分布が6.1倍に増加した。増加の原因は定かではないが、利用する枯死木にある入口が広い半開樹洞が放棄樹林に増えたのが要因のひとつと推測される。西日本では放棄竹林を営巣地として新たに利用している。
(札幌「カッコウ」NO.385,P7)

・鳥好き市民の活動こそ自然保護の原点(NPOタンチョウ保護研究グループ)
 北海道のタンチョウは2千羽に迫るまで増え、人馴れも進んでいる。嘗て、トキやコウノトリは人間が近づき過ぎて絶滅した事がある。鳥を通した環境教育が大切である。人の目からの観点以外に鳥の立場から見た視点も提案したい。鳥の目から見たその地の評価、キャンペーンとか。
(札幌「カッコウ」NO.385,P10)

・円山動物園でクマゲラ巣立つ
 円山動物園内のアカマツで6/5、8、計3羽のクマゲラが巣立った。悪質なカメラマン対策として動物園と支部は除け柵の設置、立入禁止看板設置、入園者も含み監視体制、繁殖に影響が少ない遠い場所での撮影場所設営を行った。
(札幌「カッコウ」NO.385,P15)

●2016/7-8 群馬
・市街地で営巣するイワツバメについて
 イワツバメの巣は嘗て、自然の岸壁等に作られたが、近年はコンクリート造りの大きな建物や橋桁で集団巣を作る。2015/3、桐生市内で大型店舗の軒下で作った巣の例では単独で、巣の形状がツバメの巣のように開放型で深さがある椀型であった。しかし、巣の上部と天井部の隙間はかなり狭い。郊外ではこのような巣は無く、都市部へ進出する中で開放型の巣を作る個体が現れたと思われる。スズメがイワツバメの巣を利用するが、スズメ側の巣作り手間を省くメリットのみで片利共生の可能性がある。
(群馬「野の鳥」NO.336,P4〜8)

●2016/8 東京
・東京のコウモリ事情
 日本で記録されたコウモリは37種、内14種が東京都で記録がある。東京固有種にはオガサワラオオコウモリ、絶滅したオガサワラアブラコウモリがいる。23区内ではアブラコウモリ、ヒナコウモリの2種のみとなる。アブラコウモリは人工物の隙間を塒にして夜間、外壁等に張り付いて休憩する。ヒナコウモリは秋から春は建物等に入り、塒では人にも聞こえる声を出す。
(東京「ユリカモメ」NO.730,P8)

・ツマグロヒョウモン
 ヒョウモンチョウの仲間の絶滅が心配されている。ヒョウモンチョウ類幼虫の食草はスミレ類である。高度成長時代に茅場が無くなり、スミレ類の自生地が消滅し、鹿の食害でスミレ類が減ったためである。しかし、園芸種のスミレ類は増え、ツマグロヒョウモン幼虫は他のヒョウモンチョウ類と異なり、この園芸種を食べて増えている。
(東京「ユリカモメ」NO.730,P9)

・鳥の聞きなし
 鳥の囀りの聞きなしを最初にまとめたのは、大正時代に岐阜県斐太中学校に赴任した川口孫治郎である。同氏著「飛騨の鳥」(1921年)、「続飛騨の鳥」(1922年)に掲載がある。この「飛騨の鳥」は「全集 日本動物誌21」(1984年講談社発行)に収録されている。
(東京「ユリカモメ」NO.730,P15)

●2016/5 岐阜
・海上の森太陽光発電要望書
 愛知県瀬戸市の海上の森で瀬戸市の土地利用調整条例による工事中止勧告にも拘わらず、太陽光発電設備工事が行われた。文化財保護法に触れる古窯も破壊し、湿地の埋立も行われた。業者が違法に開発した森を復旧させるよう愛知県支部が愛知県知事に出した要望書に支部は賛同している。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.583,P9)

・絶滅しやすい地上性の鳥クイナ類
 クイナの仲間は世界に約130種、主に地上性で孤島では独自に進化し固有種が多い。レイサンクイナはハワイ諸島北西部のレイサン島に1912年頃には2千が生息したが、植生破壊とドブネズミにより1936年には見られなくなり、一部をミッドウェー島に移住させたが、軍事基地化で絶滅した。タヒチクイナはタヒチに生息していたが、移入動物による食害で1930年代までに絶滅した。チャタムシマクイナはニュージーランド東方、チャタム諸島にいたが、1840年最後の標本が取られ、その後絶滅した。モーリシャスクイナはインド洋のモーリシャス島にいた体調50cmもある大型のクイナで1700年前後、ドードー同様に絶滅した。その他20種前後のクイナ類が絶滅している。沖縄のヤンバルクイナも危ない。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.583,P10)

●2016/7 岐阜
・絶滅した鳥ハシジロキツツキ
 ハシジロキツツキはアメリカ南東部からキューバに生息していた。全長50pもある世界最大級のキツツキでアニメのウッドペッカーのモデルとされる。1945年頃絶滅確実とされたが、2005年、60年ぶりに発見され「世紀の大発見」と鳥類学者を驚かせた。証拠はわずか4秒の不鮮明な映像のみで、その後100万ドルを投じて1年近く調査したがその姿は確認されず、大きさは違うがよく似ているエボシクマゲラではとの指摘もあり、疑念のままである。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.585,P10)

●2016/7-8 鳥取県
・コウノトリ野生復帰の現状と課題(コウノトりの郷公園)
 6/5の支部総会での講演会より。コウノトリは江戸時代、江戸内で寺の屋根に営巣していた記録がある。但馬地方では1930年代、観光資源になっていたが、減少のため、1965年から保護増殖を開始したが、1971年絶滅した。1989年にロシアからの移入個体での繁殖が成功し、2005年から放鳥がされている。過去の写真でコウノトリのイメージが定着しているが、本来の生態は営巣地は水田に隣接した山地の松、食物は蛇なども食べる肉食系、群れで生活はしない。営巣地内にあふれた若鳥(フローター)が居候する。1日500gもの餌を要し、但馬から放鳥されても、餌不足で但馬に戻って来るのが現実である。但馬でも養える数は50羽程度である。
http://www.ecpr.or.jp/pdf/ecpr36/3-10.pdf
(鳥取県「銀杏羽」NO.146,P14〜16)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.812

●2016/9 苫小牧
・むかわのタンチョウを守るために(ネイチャー研究会inむかわ)
●2016/8 千葉県
・オオセッカ、コジュリンの生息調査
・カラスの図鑑には描かれていない部位
・地中にCO2、2年で石に(6/30朝日新聞)
・南極でも400PPMの大台超えCO2濃度(6/17日本経済新聞)
・カラスがライチョウの卵捕食(6/17毎日新聞)
●2016/7 神奈川
・カルガモのドバト化に要注意
・メガソーラーの大きな代償(幹事)
・カラスでないカラス、スズメでないスズメ
●2016/5 福井県
・アホウドリの保全研究の未来(山階鳥類研究所)
・「鳥の道を越えて」からのメッセージ
●2016/8 福岡
・片江展望台ハチクマ2016年春の渡り

●2016/9 苫小牧
・むかわのタンチョウを守るために(ネイチャー研究会inむかわ)
 H23年、むかわ町にタンチョウが渡来し、H25、26年に人の給餌を受けず1羽ずつ雛を育てた。H27年、カメラマンが雛を追い回し、死に追いやったため、「むかわタンチョウ見守り隊」を結成し、地元にもタンチョウの事を広報している。H28年生まれの雛は5回も用水路に落ちたが、地域の方や見守り隊が助けた。
(苫小牧「あおさぎ」NO.208,P3)

●2016/8 千葉県
・オオセッカ、コジュリンの生息調査
 7/2、利根川河川敷の小見川大橋で波崎愛鳥会と共同で個体数を調査した。オオセッカ273、コジュリン107を確認した。オオセッカ過去の最大数は573(2012年)である。
(千葉県「ほおじろ」NO.424,P2)

・カラスの図鑑には描かれていない部位
 ハシブトガラス、ハシボソガラスの飛び方に違いがあるのは何となく分かっているが、7/16、よく観察してみた。この時期、成鳥は換羽中で抜けがあり、幼鳥は羽毛の欠損は無い。ハシブトはP10-5を手の指のように開き、クマタカのような飛翔をする。ハシボソはP10-7をぴたりと閉じ開いておらずイヌワシのように飛翔する。カラスの識別で翼式を書いた図鑑は無い。
(千葉県「ほおじろ」NO.424,P3〜6)

・地中にCO2、2年で石に(6/30朝日新聞)
 米コロンビア大などの研究チームはアイスランドで発電所から出たCO2約230トンを水に溶かして地下400〜800mに圧力を掛けて注入した結果、2年間でCO2の95%以上が炭酸塩鉱物になっていたと、6/10の米科学誌サイエンスに発表した。地下の玄武岩質の岩石にある珪酸塩からカルシウム、鉄、マグネシウムが溶け出し炭酸塩鉱物になった。こうした反応は自然界では数千〜1万年は掛かる。分離回収費用は1トン当たり60〜130ドルであった。CO2回収・貯蔵は日本では2020年頃の実用化を目指し、海底1千〜3千m付近に物理的に閉じ込める。1トン当たり費用7300円を予定。
(千葉県「ほおじろ」NO.424,P12〜13)

・南極でも400PPMの大台超えCO2濃度(6/17日本経済新聞)
 米海洋大気局によると5/23、南極でCO2濃度が400PPMを超えた。ハワイの山頂で2013年に初めて400PPMを超えており、今年中に全世界の年間平均CO2濃度は400PPMを超えるのは確実と警告している。
(千葉県「ほおじろ」NO.424,P13)

・カラスがライチョウの卵捕食(6/17毎日新聞)
 環境省長野自然環境事務所によると、乗鞍岳で5/28、6個の卵を確認したライチョウの巣で、6/3、カラスが4回にわたり卵を銜え、全ての卵がなくなったのが確認された。高山帯の乗鞍岳にはもともとカラスはいなかったが、登山者が放置した生ごみにつられて進出している。同省は登山者にマナーを守るよう呼びかけをし、カラス捕獲を検討する。
(千葉県「ほおじろ」NO.424,P13)

●2016/7 神奈川
・カルガモのドバト化に要注意(支部長)
 横須賀市で河川環境を見る機会があった。カルガモの出現地点は川本来の自然環境が幾分保たれた場所よりも繁華街に近い場所に多かった事に気づいた。どうやら、カルガモは人から給餌を受けるために来ているようである。川崎市では給餌の自粛の看板を設置したが、「カルガモがお腹をすかせて可哀想」「餌やりを楽しみにしている」等のクレームがあった。給餌という形で人の介入は問題で「給餌への依存」「生態系のキャパシティを超えた個体数」「人への警戒心薄くなる」等、ドバト化には注意が必要である。
(神奈川「はばたき」NO.530,P2)

・メガソーラーの大きな代償(幹事)
千葉県の北印旛沼で、保護すべき重要野鳥が生息する場所が、「遊休地で何も生み出さないような土地」の有効活用として太陽光パネルの畑になってしまっている。アセスもせず、遊休地、何も生まない土地の扱いは、市民や行政の自然環境への認識が未熟で、環境保全の法律不備がある証である。その地の環境をよく見ている観察者は発言力を持てるはず。マナー上の問題で農道を塞いだりして警察沙汰になる観察者がいるようでは理解は得られない。
(神奈川「はばたき」NO.530,P3)

・カラスでないカラス、スズメでないスズメ
 カラス科でないのにカラスがつく日本の鳥は、ウガラス、ウミガラス、カワガラス、カラスバト、外国産ではハゴロモガラス、フエガラス、モズガラス、カラスフウチョウ、カラスモドキ等がいる。スズメでは日本の鳥ではウミスズメだけである。外国産ではスズメインコ、スズメバト、スズメヒバリ、スズメフクロウ、スズメモドキ等である。ハトではウミバトがいる。コウライウグイスは特に高麗で見かける鳥でなく、無関係の種のウグイスがつけられたのは不可解である。
(神奈川「はばたき」NO.530,P4)

●2016/5 福井県
・アホウドリの保全研究の未来(山階鳥類研究所)
 4月の総会での講演より。アホウドリの餌の50%にキンメダイの釣り針、プラごみ等が付いている。鳥島の雛69羽を小笠原へ移動させたが、1/3が生まれた鳥島に戻ってしまった。米国ではアホウドリを殺したら漁船は操業停止で保護に1億円を拠出しているが、日本は2百万円。尖閣諸島と鳥島のアホウドリはDNAが違う。日本海の遺跡には尖閣の群れと同じアホウドリの骨が出土する。
(福井県「つぐみ」NO.178,P3)

・「鳥の道を越えて」からのメッセージ
 この映画のポイントの1つは「カスミ網猟」という、愛鳥家や自然保護論者は絶対許せない野鳥の大量殺戮を失われた狩猟文化の一面として捉えている事である。映画の中では野鳥の群れが来ると櫓の上で旗を振り、野鳥は猛禽類の襲撃と思い、地上に降りカスミ網に掛かる。優れた囮鳥は遠くの群れを誘き寄せる、上空の群れを地上に降ろす、網場周囲の群れを網場へ誘う3種の鳴声を使い分けている。結局、カスミ網猟は禁止となり、片野鴨池の坂網猟は今でも認められている差はラムサール条約での「賢明な利用」と「持続可能性」の違いである。
(福井県「つぐみ」NO.178,P9〜10)

●2016/8 福岡
・片江展望台ハチクマ2016年春の渡り
 4/30〜5/29の観察で、総計2,291羽のハチクマの渡りがあった。ピークは5/8:891、5/12:1,062でその間は雨天であった。期間中サシバ総計94羽、アサギマダラ32頭であった。
(福岡「野鳥だよりふくおか」NO.442,P13)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.813

●2016/8 甲府
・ジョウビタキ繁殖確認について
●2016/8 大阪
・鳥たちはどこで眠るのか
・ムクドリの集団塒
・ツバメのねぐら立ち観察
・ハヤブサはどこで眠る
・カワラヒワの夏から秋の集団塒
・チュウヒ保護の進め方
・ライフリスト8300種以上の鳥を観察(Google検索)
・泉大津市に飛来したヘラシギ
・バライロムクドリの観察
●2016/8 筑後
・ブッポウソウ巣立つ矢部村
・コアジサシ繁殖

●2016/8 甲府
・ジョウビタキ繁殖確認について
 5/24、北杜市でジョウビタキの繁殖を確認した。標高1200m程の別荘分譲地内で、巣立ち数日とみられる5羽の幼鳥がおり、親鳥はひっきりなしに小昆虫を捕らえ、巣立雛に与えた。過去には北海道、長野、岡山、群馬等で記録がある。山梨県では2011年頃から繁殖が確認されている。昨年6月、富士五湖方面では電線で囀る♂が見られた。
(甲府「カワセミ」NO.135,P3)

●2016/8 大阪
・鳥たちはどこで眠るのか
 ライチョウ:冬期は雪の中に掘った穴で単独。ヒメアマツバメ:繁殖に使った巣で集団。トビ:集団。サシバ、ハチクマ:渡り時、複数。トラフズク:冬期昼間は少集団。コシアカツバメ、イワツバメ:繁殖で使った巣、渡り時は草地で小集団。イソヒヨドリ:岩場や建物の隙間で単独。ハクセキレイ、アトリ、カワラヒワ:集団。水鳥は集団で塒を作る種が多いが、単独はミゾゴイ、クロツラヘラサギ、ヤンバルクイナ等。コウノトリ、カワウ、ミゾゴイ、トキ、サギ類、ヤンバルクイナ等は樹上を塒とする。
(大阪「むくどり通信」NO.244,P5)

・ムクドリの集団塒
 ムクドリの集団塒は夏から秋に規模が大きくなり、冬はむしろ小さくなる。塒入りする前に塒前集合と言って近くの高い場所に集まる。日没30分から20分前頃に集団での乱舞が見られ、日没10分前から10分後頃に集団で塒入りする。インターネットで「鳥 大群」を検索すると、駅前に偏るが日本各地のムクドリの集団塒がヒットする。市街地のムクドリの集団塒は1980年代以降に出現している(越川1991、都市に増えたムクドリの集団ねぐら。日本野鳥の会大阪支部編1992 都市鳥調査報告書)。
(大阪「むくどり通信」NO.244,P6)

・ツバメのねぐら立ち観察
 関西では大きなツバメの塒は京都の宇治川観月橋、奈良の平城宮跡、大阪では淀川河川敷がある。7月下旬頃からでき、10月上旬には解消する。季節によるツバメのねぐら立ち時刻は8月上旬:4:40、8月中旬:4:50、8月下旬:5:10、9月中旬:5:20、10月上旬:5:35頃と変化する。7月下旬から8月下旬は日の出前20分頃からねぐら立ちし、すぐ終了。9月以降は日の出前20分頃から日の出後も続く傾向にある。8月中旬、ねぐら立ち後、成鳥雄だけの集団が電線に集まり囀る例があった。
(大阪「むくどり通信」NO.244,P7)

・ハヤブサはどこで眠る
 泉大津市でハヤブサの巣を24時間ライブカメラで観察している。巣は塒とは言えないが、巣の近くで全く寝ない個体、巣の岩場で寝る個体、卵が無いのに巣の産座で眠る雌や、個体差がある。巣の中で寝るのは、蛇や獣に襲われる心配が無いためと思われる。
(大阪「むくどり通信」NO.244,P8)

・カワラヒワの夏から秋の集団塒
 2009/10/11、大阪市東住吉区で約300羽のカワラヒワが日没前35分頃までに集まり、日没後15分で塒へ入った。電線の下にある糞を見て凡そ8月〜11月に繰り広げられた。長野県と京都府でカワラヒワを研究している中村浩志氏の「カワラヒワの夏季の集合と換羽」(1979 鳥28、1-27)によると、京都府で繁殖するカワラヒワは8月〜9月頃いなくなり、近くの宇治川河川敷で8月〜11月頃に集団塒を作り、そこで換羽する。留鳥が夏に繁殖地からいなくなる例はモズやヒヨドリでも見られる。
(大阪「むくどり通信」NO.244,P9)

・チュウヒ保護の進め方
 6/13、環境省はチュウヒ保護方策検討会での論議を踏まえ、チュウヒの保全を進めるため、各種開発事業等に際してのその保全措置の考え方の「チュウヒ保護の進め方」を公表した。
http://www.env.go.jp/press/102645.html
(大阪「むくどり通信」NO.244,P10)

・ライフリスト8300種以上の鳥を観察(Google検索)
 世界で約1万種と言われる鳥類の内、8千種を超える鳥を世界で初めて見たPhoebe Snetsinger氏(女性野鳥観察者 1999年逝去)の回想記が本になっている。「Birding on Borrowed Time」(訳本無)。40代後半で悪性の腫瘍が見つかり、医者に余命1年と宣告されたが、その後18年間も世界各地の鳥を見て、最後は病死ではなく事故死したバードウォッチャーの話である。彼女の4人の子供の内3人が鳥の研究者であるのも驚きである。
http://www.googletop.info/?p=312943
(大阪「むくどり通信」NO.244,P11)

・泉大津市に飛来したヘラシギ
 4/13、泉大津市でヘラシギ1羽を観察、撮影した。足環があり、ロシアシベリア東端のチュコト半島で2013/7/5、人工孵化させ、同8/6放鳥された個体であった。2014、2015年、中国広東省福成河口で越冬している。我国でのヘラシギの標識鳥は2015/9/4(伊達市)に続いて2例目となる。近年急激に数を減らし、全世界で400羽以下と言われる。越冬はミャンマー、バングラデッシュ、タイ、中国南東部におり、越冬期のカスミ網が原因とされる。ヘラシギの動画は、
http://www.wwf.or.jp/staffblog/2015/10/2015-au-post-987.html
(大阪「むくどり通信」NO.244,P21)

・バライロムクドリの観察
 6/30、堺市大泉緑地でバライロムクドリ成鳥夏羽1羽を約150羽のムクドリの中で確認し、撮影した。大阪府内初記録である。翌日には見られない。中国西部や中央アジアの乾燥地帯から欧州中南部に分布し、日本では稀な迷鳥として秋から冬に数例の記録があるのみである。夏期の記録は極めて珍しい。
(大阪「むくどり通信」NO.244,P22)

●2016/8 筑後
・ブッポウソウ巣立つ矢部村
 ブッポウソウは日本には1,000羽程しか渡来せず、以前、福岡県内には数個所の繁殖地があった。2000年以来繁殖確認できなかったが、矢部村で昨年1番2羽、今年2番4羽が子育てをした。広報「やめ」でもブッポウソウの事が掲載された。観察マナー(100m以上離れて20分以上留まらない)看板設置や巣箱掛けをすることになり、杣のふるさと文化館にはブッポウソウの写真や剥製が展示されている。
(筑後「まめわり」NO.183,P6〜7)

・コアジサシ繁殖
 筑後市の交流センター防災倉庫建設現場で7/2、コアジサシの雛12羽を確認した。雨の中、9〜10時の観察で17回の給餌があった。6/25は曇空で13:40〜14:25の観察で雛10羽、卵2、20回の給餌を観察した。営巣地のグラウンドは工事後の来年にはコアジサシは営巣地として使えないであろう。過去にも当年限りで営巣地が他へ移動している。
(筑後「まめわり」NO.183,P8〜9)

(自然保護室・野鳥の会・神奈川/森 要)


連携団体からのお知らせ

■日本野鳥の会京都支部創立80周年記念祝賀会の報告

 1936年に日本初の支部として誕生した京都支部は、今年創立80周年を迎えます。これを記念して、8月28日(日)午後1時より市内のホテルで「日本野鳥の会京都支部創立80周年記念祝賀会」を開催しました。


▲来賓の記念撮影

 来賓として、本部より理事・主席研究員の安西英明氏、近畿ブロック5支部の代表者、途中まで同じ歴史を歩んできた京都野鳥の会会長、そして当支部の4人の元支部長をお招きし、会員約50人とともにお祝いしました。
 終了後、支部事務所に移動して自由参加の交流会を実施したところ、来賓や会員25人が参集。ミニ版の近畿ブロック会議のような集まりになり、有意義な時間を過ごすことができました。

(日本野鳥の会京都支部副支部長/坂根 勝美)

事務局からのお知らせなど

■普及室より

■9月号『フィールドガイド日本の野鳥』増補改訂新版の取り組み


<初心者向きでもオオムシクイ?>
 秋の渡りの季節が巡ってきました。前号で紹介した、「メボソムシクイ上種」まで同定しきれないムシクイ類がいるかも知れません。属レベルまでわかれば、ムシクイ属sp.としておくことができます。ただし、新版ではP334で解説しましたが、ヒメウタイムシクイ(ヨシキリ科ヒメウタイムシクイ属)のように、角尾、短めの下尾筒などの点でムシクイ科ムシクイ属と似た種もいるので、識別はくれぐれも慎重に・・・。
 前々号では『フィールドガイド日本の野鳥』と『新・山野の鳥』との刷り合わせについて書いたし、過去には新版2刷の段階で修正したい点なども紹介してきましたが、この度、『新・山野の鳥』増補改訂版の4刷での修正点を検討し、オオムシクイを追記することにしました。
 『新・山野の鳥』は2013年に増補改訂版となりましたが、初心者向きであることを理由に、メボソムシクイとの識別が難しいオオムシクイには触れませんでした。が、北海道で繁殖するし、渡り途中に識別できれば、観察される頻度は各地で増えることでしょう。また、新版で解説したように声による識別は可能なので、メボソムシクイの解説文中に「北海道東部に飛来するオオムシクイはジジロを繰り返してさえずる」と追記することにしました。

<メボソの地鳴きはジジッでよいか?>
 さえずりが聞かれない秋の渡りでは、ポイントは地鳴きになります(地鳴きだけでは識別できないこともありますが)。これが、悩みのタネとなりました。
 オオムシクイとメボソムシクイの地鳴きでは、後者の方が鋭さに欠け、やや低く感じられます。『フィールドガイド日本の野鳥』では、高野がメボソムシクイの地鳴きを「リュリュッ」と書いていたので、新版でオオムシクイの地鳴きの質を表すのに「ジ」を選択し、「ジッ」「ジジッ」としました(『新・山野の鳥』では触れませんが、さらに微妙な違いのコムシクイはやや高く感じられるので、「ビッ」「ビビッ」としました)
 『新・山野の鳥』は初心者向きとして、敢えて多くの種の微妙な違いまでは触れていません。メボソムシクイの地鳴きは、センダイムシクイやエゾムシクイの地鳴きと比べて濁っていることを表現するために「ジジッ」と書いてきました。つまり、『新・山野の鳥』増補改訂版4刷以降、オオムシクイの地鳴きを新版に合わせて「ジジッ」と記すと、メボソムシクイの地鳴きと同じになってしまいます。録音されたものを何度も聞きなおして、メボソムシクイの地鳴きは『新・山野の鳥』では、「ジュジュッ」と表記することにしました。
 当会発行の図鑑の中では、大きなずれがないようにしたいのですが、時代とともに見解も変わるし、著者も対象も違う図鑑で表記を揃えるのはかくも難しいところがあるわけです。それでも、努力は続けます。例えば、新版では、亜種による全長の差が大きい種では全長に幅を持たせるようにして、カワラヒワの全長では亜種オオカワラヒワに配慮しました。『新・山野の鳥』増補改訂版でも、今後はそれに合わせるつもりです。

<ツツドリ?カッコウ?初列雨覆?>
 秋の渡りではムシクイ科のほか、カッコウ科の識別も簡単ではありません。特に、ツツドリはよく身近な環境にも現れますが、繁殖期のように特徴的な声は出さないので、カッコウとの識別に苦労させられます。新版のみならず多くの図鑑でカッコウの方が大きいように書かれていますが、計測値を細かく調べると、カッコウの小さな個体とツツドリの大きな個体で数値は重複しているようです。
 より詳しい識別情報として、近年紹介されるようになったのが初列小雨覆と下尾筒の違いです。ツツドリでは初列小雨覆が白く(カッコウは黒斑が多め)、下尾筒ではクリーム地に黒斑が目立つ(カッコウは白く、斑が目立たない)などとされます。個体差もあるようだし、野外で確実にわかるとも思えないので新版では触れていませんが、少なくとも、多くの図鑑には「初列雨覆」としか示されない部分にも小や大があるわけです。
 2015年9月号に書かせていただきましたが、新版では、P15「鳥の各部の名称」でカモ類の翼の図に「初列大雨覆」は示しました。ただし、同じ頁の一貫性という観点からは初列(大)雨覆としたほうがよいとの指摘があったので、2刷の段階で検討します。

<京都や群馬の目録の優れた点>
 8月28日に京都支部創立80周年記念祝賀会に参加させていただき、そこで『京都府鳥類目録2016』をいただきました。前回、「種を決められないことが多いのに・・・」と書いたことがうまく処理されていたので、紹介させていただきます。全種写真付きで解説が簡単明瞭、月別に記録回数や探鳥会出現確立が示されていて傾向がわかりやすいなど、感心させられた点は多々ありますが、何より、参考記録種・亜種という項目がよかったと思います。そこでは・・・写真がない、記録の詳細が不明などの理由で参考記録とした種です。いずれも記録を否定するものではなく、第三者が識別の妥当性を判断できないことによります・・・などと書かれていました。
 これまでご紹介する機会がなかったのですが、2014年、日本野鳥の会群馬が発行した『群馬県鳥類目録』もこの点で優れていて、良心的と思えます。補遺で「検討を要する記録・保留した記録ほか」という項目をたて、検討の経緯などがきちんと残されています。


© 谷口高司

▲画像:新版で谷口高司さんに直していただいた図版の例で、今回はキタヤナギムシクイです。2007年、増補改訂版で描いていただきましたが、新版では改めて見直し、よりよくするために微修正をお願いしました。


(普及室・主席研究員/安西英明)


■連携団体(支部等)向卸販売をご利用ください

 通販カタログ「バードショップ」2016秋冬号が発行となりました。会員のみなさまには、会誌「野鳥」9・10月号に同封してお届けしております。
 販売事業ご担当者の皆様には9月下旬に、連携団体(支部等)向卸販売のご案内と合わせてお届けします。販売を通じて、バードウォッチングや自然保護の輪が広まるとともに、販売収益が支部活動の一助となるよう、期待しております。拡販にご協力をお願いします。

●秋冬号のオススメ新商品
(1)鳴き声を極めるCD『鳴き声ガイド 日本の野鳥』
 377種(亜種含む)のさえずり、地鳴き、雄、若鳥、地域による鳴き声の違いなど800以上のバリエーションを収録。野鳥CDの決定版です。収録順は「フィールドガイド日本の野鳥」に対応しているので図鑑とあわせてお楽しみください!
※商品のお届けは11月頃を予定しております。

(2)2017年オリジナルカレンダー販売開始!
 今年も『ワイルドバード・カレンダー』、『バーズ・イン・シーズンズ卓上カレンダー』、『しあわせことりカレンダー』の3種を販売いたします。それぞれ、自然や野鳥の魅力にあふれる写真を厳選いたしました。
※今年は「ワイルドバード・カレンダー」のスモールサイズ(A3判)の販売はございません。

(3)「ニコン モナークシリーズ」から新しい双眼鏡とスコープが登場!
 シャープな見え味と、40口径クラスで最大級の視界の広さを誇る『モナークHG 8×42&10×42』、新たな光学設計によりクリアで色にじみのない視界を実現させた『モナーク フィールドスコープ60ED-S&82ED-S』が新登場。探鳥会にも是非ご活用ください。

 そのほか『年賀はがき』や『鳥の家紋の雑貨』など、野鳥や自然に関する商品を多数掲載しております。皆様のご利用、お問い合わせをお待ちしております。

●支部卸販売のご注文、お問い合わせ
 普及室 販売出版グループまでお願いいたします。
 TEL:03-5436-2623 FAX:03-5436-2636
 Email:[email protected]

(普及室/生田 南美子)


総務室より

■評議員会傍聴申込要領について

 平成28年度第2回臨時評議員会の傍聴申込要領をお知らせします。

1、開催日時:平成28年12月6日(火) 16:00〜17:30
2、開催場所:西五反田事務所会議室
3、当日の議案:
@平成28年度補正予算の件(報告)
A平成29年度事業計画及び予算編成方針の件(報告)
B平成27年度第4・5回及び平成28年度第1・2・3回理事会の結果の件(報告)
4、申込要領:
 会場の都合上、傍聴は連携団体(支部等)1人を限度とします。
 参加希望者は、連携団体(支部等)の代表を通じ、メール又はFAXで下記あてにお申込み下さい。
 申込先:日本野鳥の会総務室総務G(奥田)
 メールアドレス [email protected]
 FAX(03-5436-2635)
5、申込期限:平成28年10月21日(金)必着

(総務室/奥田秋穂)


■支部・代表者・事務局変更のお知らせ

 名称変更などがあった支部についてお知らせいたします。

【支部長の変更】
●日本野鳥の会伊那谷支部
 新支部長:小澤 勝美
 前支部長:小口 泰人
 変更年月日:2016年4月より

【支部長・事務局長の変更】
●日本野鳥の会根室支部
 新支部長:加藤 義則
 前支部長:阿部 嗣

 新事務局長:田 令子
 前事務局長:加藤 義則
 変更年月日:2016年6月1日より

(総務室/鈴木 美智子)


会員室より

■会員数■

 9月1日会員数35,700で、先月に比べ52人減少しました。8月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より75人少なくなっています。
 会員の増減は入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。8月の入会者数は106人で、前年同月の入会者105人に比べ1人増加しました。また、8月の退会者は181人で、前年同月の退会者175人に比べ6人増加しました。

表1. 8月の入会・退会者数

入会者数 退会者数
個人特別会員 12人 11人
総合会員(おおぞら会員) 18人 47人
本部型会員(青い鳥会員) 26人 36人
支部型会員(赤い鳥会員) 29人 50人
家族会員 21人 37人
合計 106人 181人
年度累計 774人

※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。

■都道府県および支部別会員数■
 野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。

表2 都道府県別の会員数(9月1日現在)

都道府県 会員数 対前月差
北海道 1745人 -1人
青森県 261人 -1人
岩手県 361人 1人
宮城県 484人 0人
秋田県 242人 0人
山形県 204人 -1人
福島県 639人 -1人
茨城県 958人 2人
栃木県 587人 -2人
群馬県 642人 2人
埼玉県 2237人 2人
千葉県 1708人 -5人
東京都 5020人 -17人
神奈川県 3441人 -11人
新潟県 372人 4人
富山県 225人 -1人
石川県 291人 1人
福井県 230人 -2人
山梨県 294人 -2人
長野県 870人 1人
岐阜県 499人 -2人
静岡県 1361人 -7人
愛知県 1520人 7人
三重県 431人 -1人
滋賀県 305人 0人
京都府 769人 -2人
大阪府 1973人 -6人
兵庫県 1305人 -6人
奈良県 474人 -1人
和歌山県 201人 -1人
鳥取県 174人 -4人
島根県 160人 0人
岡山県 582人 -1人
広島県 564人 1人
山口県 383人 -1人
徳島県 312人 0人
香川県 220人 4人
愛媛県 366人 0人
高知県 135人 0人
福岡県 1335人 -4人
佐賀県 189人 1人
長崎県 222人 3人
熊本県 425人 -6人
大分県 210人 2人
宮崎県 250人 0人
鹿児島県 355人 -1人
沖縄県 120 0
海外 12人 0人
不明 37人 4人
全国 35,700人 -52人

備考:不明は転居先が不明の会員を示します。

表3 支部別の会員数(9月1日現在)

支部 会員数 対前月差
小清水 13人 0人
オホーツク支部 242人 0人
根室支部 79人 1人
釧路支部 155人 0人
十勝支部 203人 -3人
旭川支部 89人 -1人
滝川支部 46人 0人
道北支部 30人 -1人
江別支部 21人 0人
札幌支部 312人 -2人
小樽支部 84人 0人
苫小牧支部 169人 0人
室蘭支部 157人 0人
函館支部 26人 0人
道南檜山 71人 -2人
青森県支部 146人 -3人
弘前支部 119人 0人
秋田県支部 230人 0人
山形県支部 192人 0人
宮古支部 94人 1人
もりおか 150人 0人
北上支部 105人 0人
宮城県支部 442人 2人
ふくしま 159人 0人
郡山 175人 -1人
二本松 19人 0人
白河支部 43人 -1人
会津支部 52人 1人
奥会津連合 12人 0人
いわき支部 113人 1人
福島県相双支部 17人 0人
南相馬 15人 0人
茨城県 865人 3人
栃木 564人 -4人
群馬 575人 2人
吾妻 40人 0人
埼玉 1738人 -2人
千葉県 1134人 -9人
東京 2947人 -8人
奥多摩支部 855人 -1人
神奈川支部 2452人 -7人
新潟県 280人 0人
佐渡支部 29人 0人
富山 197人 -1人
石川 270人 1人
福井県 223人 -2人
長野支部 467人 3人
軽井沢支部 174人 0人
諏訪 231人 -1人
木曽支部 26人 0人
伊那谷支部 82人 1人
甲府支部 201人 -2人
富士山麓支部 60人 0人
東富士 69人 -3人
沼津支部 170人 0人
南富士支部 241人 1人
南伊豆 40人 -1人
静岡支部 375人 0人
遠江 419人 -1人
愛知県支部 1109人 8人
岐阜 511人 0人
三重 367人 -1人
奈良支部 443人 1人
和歌山県支部 203人 1人
滋賀 304人 1人
京都支部 754人 1人
大阪支部 1857人 -6人
ひょうご 1009人 -8人
鳥取県支部 188人 -6人
島根県支部 160人 0人
岡山県支部 557人 -1人
広島県支部 490人 1人
山口県支部 367人 0人
香川県支部 172人 0人
徳島県支部 325人 0人
高知支部 124人 0人
愛媛 341人 0人
北九州 313人 -1人
福岡支部 607人 -2人
筑豊支部 242人 0人
筑後支部 169人 -1人
佐賀県支部 205人 0人
長崎県支部 216人 3人
熊本県支部 419人 -5人
大分県支部 210人 1人
宮崎県支部 240人 0人
鹿児島 321人 0人
やんばる支部 87人 0人
石垣島支部 26人 0人
西表支部 44人 0人
30,884人 -53人

備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。
これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。


(会員室/沖山展子)


■支部ネット担当より

 残暑もようやく和らぎましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。いつも支部ネット通信をご愛読いただき、ありがとうございます。
 毎年恒例のオリジナルカレンダーが出来あがりました。今年度は3種類を販売いたします。自然や野鳥の魅力あふれる写真を厳選しております。詳しくは「連携団体(支部等)向卸販売をご利用ください」の記事をご覧ください。

■支部ネット通信は支部の代表の方に電子メールでも配信をしています。電子メールでの配信を希望される支部の代表の方は下記メールアドレスまでお気軽にお申し込みください。

支部ネット通信 第150号
◆発行
公益財団法人日本野鳥の会 2016年9月27日
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