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◆支部の動き 支部報保護・調査記事関連トピックス ◆ブロックからのお知らせなど 近畿ブロック会議2015報告 第38回日本野鳥の会東北ブロック協議会総会 参加報告 ◆事務局からのお知らせなど 7月号『フィールドガイド日本の野鳥』増補 改訂新版の取り組み |
新入会員の方へ『ワイルドバード・カレンダー 2016』をプレゼントします 平成27年度連携団体全国総会 評議員・理事・監事・会計監査人が 改選されました 支部名称・代表者・事務局等変更のお知らせ 訂正とお詫び 会員数 |
本記事は日本野鳥の会へ送付されてきている各地の支部報/会報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会の会員へ配信しております。本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部/各会の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。
●2015/5-6 宮城県
・風力発電事業に意見書提出
・海鳥保護対策業務を受託
●2015/5 東京
・東京都板橋区内で繁殖している猛禽類(いたばし野鳥クラブ)
・ドバト
・小笠原諸島?島でアホウドリ繁殖確認(山階鳥類研究所)
●2015/5 南富士
・密猟及びトレイルラン(保護部)
●2015/5 徳島県
・2015年度日本湿地ネットワーク総会
・越冬ナベヅル
・「2015干潟・湿地を守る日」宣言
●2015/5 高知
・四万十川でブッポウソウの巣箱掛け(香川県支部他)
・ガンカモ調査
●2015/5 長崎県
・2014年秋諫早湾小江干拓地標識調査
●2015/5-6 宮城県
・風力発電事業に意見書提出
支部と本部の連名で(仮称)石巻風力発電事業に係る環境影響評価準備書に意見書を提出した。準備書では「イヌワシの営巣地を移動させる可能性は低い」とあり、意見書では「計画地はイヌワシの営巣地の一部であり、ニホンイヌワシの現状から見て該当地での生息、繁殖の阻害要因を排除する事は重要で、当地域での風力発電計画は中止すべき」としている。
(宮城県「雁」NO.271,P14)
・海鳥保護対策業務を受託
宮城県より沿岸被災地の希少野生動植物保護保全対策業務として、支部は「女川町足島の海鳥」についてを受託した。足島では震災後、ドブネズミが増殖し、ウトウ、ウミツバメが捕食されており、5〜8月、ウミツバメ、ドブネズミの生息調査、10〜11月、殺鼠剤でネズミ駆除作業を行う予定である。
(宮城県「雁」NO.271,P14)
●2015/5 東京
・東京都板橋区内で繁殖している猛禽類(いたばし野鳥クラブ)
ツミについて2002年にDVD「街で子育て小さな猛禽・ツミ」(群像舎)を発表、現在区内3箇所で営巣している。チョウゲンボウは5年ほど前から工場のダクトの中で繁殖している。オオタカは隣の区では繁殖しているが、板橋区内では2013年、初めて繁殖確認された。荒川沿いでも2月、オオタカ2羽が絡み合うのが確認されている。
(東京「ユリカモメ」NO.715,P3)
・ドバト
ドバトはカワラバトを欧州で食用または愛玩用として家畜化したもので、日本には飛鳥時代、愛玩用としてもたらされたとある。呼称も平安時代に「いえばと」、その後 塔鳩、堂鳩になり、江戸時代ドバトとなった。伝書鳩の記録は5千年前のエジプトにある。日本では1783年、大阪の相場師が米相場を知らせる手段に使い、第2次世界大戦では英国は50万羽の伝書鳩を使い、ドイツは鷹を使い、鳥の空中戦があった。我国では戦後、新聞社が使っていた伝書鳩が無用となり、野生化したと言われる。ドバトは狩猟鳥から外され、獲ってはいけない鳥になっている。ドバトは平安時代から野生化しており、外来種とするのは如何なものか。
(東京「ユリカモメ」NO.715,P11)
・小笠原諸島?島でアホウドリ繁殖確認(山階鳥類研究所)
アホウドリの再導入飼育地の聟島(むこじま)の南5kmの?(なこうど)島で昨年5月、アホウドリの巣立ち前の雛1羽を観察した。この片方の親は2009年、聟島に移送し、人工飼育した個体で、巣立った雛もDNA分析でこの親の子である事が判明した。これは小笠原諸島に再びアホウドリの繁殖地ができる大きな一歩である。3/26、山階鳥類研究所、環境省、東京都が同時に発表した。
(東京「ユリカモメ」NO.715,P20)
●2015/5 南富士
・密猟及びトレイルラン(保護部)
2/11、愛知県でメジロ鳴き合せ会の被疑者21名の家宅捜査が行われ、メジロ343羽が押収された。4/13、富士宮市内でコマドリを多数営利目的で飼育していた男が逮捕された。環境省は国立公園内でのトレイルランニング大会の扱いについて「野生動植物への影響を回避するために専門家、自然保護団体等の意見を聴取し、反映するよう」と指導通達を出した。
(南富士「さえずり」NO.390,P4)
●2015/5 徳島県
・2015年度日本湿地ネットワーク総会
3/28、東京で同(JAWAN)総会が開催された。事務局より「日本の湿地を守ろう2014 瀬戸内の湿地・中国山地の湿地」、「2014干潟・湿地を守る日」の報告があった。瀬戸内海の瀬戸内法改正、三番瀬の第二東京湾岸道路計画、九十九里浜の人工岬、中池見湿地の北陸新幹線ルート計画等の危機がある。
(徳島県「野鳥徳島」NO.440,P5)
・越冬ナベヅル
2014年秋〜2015年春の四国でのナベヅルの越冬は徳島県海陽町の12羽、愛媛県四国中央市の5羽があった。
(徳島県「野鳥徳島」NO.440,P6〜7)
・「2015干潟・湿地を守る日」宣言
同日のキャンペーンは1999年より始まり、諫早湾が閉め切られた4月14日を忘れず、全国の干潟・湿地の保全に取り組んできた。諫早湾の潮受堤防水門をめぐり、「開門命令」と「開門禁止」の相反する司法判断が出て、国はこれを口実にいまだ開門していない。吉野川では河口干潟真上を横切る巨大橋梁で橋の上流側のシギ・チドリ類は激減した。更に河口部の海との境に四国横断自動車道の着工が迫っている。干潟・湿地の重要性の理解を広め、ラムサール条約登録湿地を増やし、豊かな海、干潟、湿地を後世に残していかなければならない。(2015/4/19、日本湿地ネットワーク、日本野鳥の会徳島県支部、4/19参加者一同)
(徳島県「野鳥徳島」NO.440,P9)
●2015/5 高知
・四万十川でブッポウソウの巣箱掛け(香川県支部他)
岡山県、広島県ではブッポウソウは巣箱掛けにより其々300〜400番まで増加している。その両県を除く西日本では鉄骨製の橋のアーチ、桁にある穴を利用して繁殖している(2011年:19箇所、2013年:13箇所)。2014年春先、四万十川沿いに12個の巣箱を樹林内に設置した。しかしブッポウソウの利用はなく、多くはムササビが使った。ムササビは樹林内の巣箱を塒として使い、一年中巣箱を占拠している。岡山県では巣箱を電柱に付けている。ムササビは電柱に設置した巣箱は利用しない。来年は高知県でもNTTの協力を得て電柱に巣箱をつける。
(高知「しろぺん」NO.341,P1〜3)
・ガンカモ調査
1月、高知県内25箇所で調査した。総計30,132羽で内訳はマガモ13,093、ヒドリガモ6,186、カルガモ4,116、オシドリ2,816、オナガガモ1,524、コガモ1,404、ホシハジロ377、オカヨシガモ232、ヨシガモ195等
(高知「しろぺん」NO.341,P5〜6)
●2015/5 長崎県
・2014年秋諫早湾小江干拓地標識調査
諫早市の本明川河口で11/5〜23、環境省の鳥類標識調査をした。新放鳥は18種、1,122羽で、優占種はオオジュリン58%、ツリスガラ26%、アオジ10%、セッカ、ホオジロ各1%で、上位3種の順位は毎年変わらない。オオジュリンは成♂18%、成♀13%、幼♂39%、幼♀30%。ツリスガラは成♂10%、成♀11%、幼♂34%、幼♀45%。アオジは成♂3%、成♀2%、幼♂38%、幼♀57%であった。他地で放鳥し当地で回収はオオジュリン18羽(回収率1.6%)、ツリスガラ回収率は0.2%、アオジ0.1%であった。
(長崎県「つばさ」NO.329,P8〜10)
●2015/5 福島
・コモモジロ(副代表)
●2015/5-6 群馬
・2015ガンカモ類調査(総合調査委員会)
●2015/5 千葉県
・苫小牧のカササギ、ロシア極東が起源(3/9 北海道新聞)
・ペンギンの数、海氷が左右(3/8 日本経済新聞)
・千葉県野田市こうのとりの里、3年連続して孵化(3/22 毎日新聞)
●2015/5 神奈川
・エレガントな鳥
●2015/5-6 遠江
・2015年ガンカモ類カウント調査(調査保護部)
●2015/5 大阪
・カムバック・チュウヒプロジェクト
・泉大津のハヤブサ(泉大津ハヤブサ・サポート倶楽部)
・2015年ガンカモ類生息調査
・夏鳥の状況
・若手向け探鳥会に期待する事(本部普及室富岡辰先)
●2015/5 福島
・コモモジロ(副代表)
ダイサギには亜種チュウダイサギ:夏鳥として日本に飛来し、一部はそのまま残り、冬に南方へ移動する。もう1つは亜種オオダイサギ:冬鳥として北方から渡来し、両者が混在する事がある。大きさはオオダイサギ≧アオサギ>チュウダイサギ>コサギで、冬羽ではチュウダイサギは脛は黒か淡黄色、脚の先、趾蹠は黒でオオダイサギは脛は淡黄色か黄色、趾蹠も同色である。チュウダイサギは冬に腿の部分(実は脛)が白っぽくなるものがおり、ダイサギの中では小さいためコモモジロと呼ばれる。
(福島「きびたき」NO.214,P2〜3)
●2015/5-6 群馬
・2015ガンカモ類調査(総合調査委員会)
2/21〜23、群馬県内38地点で調査した。総数9,851羽で個体数が多い種はオナガガモ3,626、コガモ1,890、マガモ1,630、ヒドリガモ1,053、カルガモ1,027等。
(群馬「野の鳥」NO.329,P5)
●2015/5 千葉県
・苫小牧のカササギ、ロシア極東が起源(3/9 北海道新聞)
九州北部以外で国内唯一、苫小牧周辺で繁殖するカササギの起源はロシア極東であり、九州、韓国とは違いが大きい事が酪農学園大森さやか准教授らのDNA解析で判明した。九州には16世紀、豊臣秀吉による朝鮮出兵時持ち込まれたとされる。苫小牧周辺では1993年に室蘭市で繁殖があり、1998年前後から定着し、現在約200羽のカササギが生息している。
(千葉県「ほおじろ」NO.409,P12)
・ペンギンの数、海氷が左右(3/8 日本経済新聞)
南極昭和基地では1960年代からアデリーペンギンを調査をしている。ルバング島では2004年に3,515羽、2014年には2,317羽に減っている。ほぼ10年周期で増減を繰り返しており、国立極地研究所高橋晃周准教授は「周辺の海に浮かぶ氷が厚い時期にペンギンは減る傾向にある」と説明する。アデリーペンギンはオキアミを餌とし、氷が厚くなると日光が届かず、藻が減り、それを食べるオキアミが減る。南米に突き出す南極半島ではこの50年で、気温が2.7℃上がり海氷面積が激減し、嵐、豪雨が増え、繁殖環境が破壊され、アデリーペンギンは激減している。
(千葉県「ほおじろ」NO.409,P12〜13)
・千葉県野田市こうのとりの里、3年連続して孵化(3/22 毎日新聞)
3/20、同地で3年連続してコウノトリ雛1羽が孵化した。野田市は2012年、「生物多様性のシンボル」としてコウノトリペアの飼育を始め、これまでに4羽が育っており、自発的に餌を探すよう放鳥する「ソフトリリース」を目指す。
(千葉県「ほおじろ」NO.409,P13)
●2015/5 神奈川
・エレガントな鳥
エレガントは英語でelegant、ラテン語でelegans、日本語で優雅、雅(みやび)である。リュウキュウコノハズクの学名はOtus elegans、英名で Elegant Scops Owl、ミヤマホオジロの学名はEmberiza elegansである。アジサシ属にElegant Tern、学名Stena elegansがあり、和名でユウガ(優雅)アジサシと付される。南米に生息するズアカキツツキ属の4種には英名、学名にエレガントの語は無いが、和名にはミヤビ(雅)ゲラが付いている。他に、ウズラ(ElegantQuail)、ノスリ(Elegant Hawk)、ヤイロチョウ(Elegant Pitta)等がいる。
(神奈川「はばたき」No.516,P4)
●2015/5-6 遠江・2015年ガンカモ類カウント調査(調査保護部)
1月、44箇所で調査した。結果はコブハクチョウ1、カモ類20,597羽、内訳はマガモ4,732、スズガモ4,407、ヒドリガモ2,414、カルガモ2,100、コガモ1,736、オナガガモ1,477、ホシハジロ1,156、オシドリ726、キンクロハジロ721、ヨシガモ490、オカヨシガモ290等。
(遠江「遠江の鳥」Vol.277,P16)
●2015/5 大阪
・カムバック・チュウヒプロジェクト
堺市の埋立処分場でチュウヒがくらしている。支部は2005年から調査し、2006〜2009年、3回繁殖し、4羽が巣立っている。2010年以降、繁殖していない。同敷地には「共生の森」作り、関西電力のメガソーラー事業があり、チュウヒの生息のため、植樹をしない草地(約56ha)を残すことにしている。支部は10〜2月、外来樹を主に伐採、ヨシの刈り取りをしている。
(大阪「むくどり通信」NO.237,P9)
・泉大津のハヤブサ(泉大津ハヤブサ・サポート倶楽部)
ハヤブサがきららタウン泉大津のホテルで子育てを初めて今年で12年目、4/12に4羽が孵化し、累計で32羽が生れている。倶楽部は巣立ち雛が危険な状態時は、保護し巣に戻す活動をしている。NHKの「ダーウィンがきた」で有名になった場所である。
(大阪「むくどり通信」NO.237,P13)
・2015年ガンカモ類生息調査
1/10〜18、大阪府内443箇所を延べ625名で調査した。カモ類22種、40,349を記録した。ガン類は確認されず。内訳はホシハジロ12,874、ヒドリガモ7,014、キンクロハジロ4,296、スズガモ2,848、コガモ2,715、マガモ2,334、カルガモ2,182、オシドリ1,417、オナガガモ919、オカヨシガモ902、ヨシガモ197、ツクシガモ163、ミコアイサ138等。
(大阪「むくどり通信」NO.237,P14)
・夏鳥の状況
1990年代は森下他(1997)はサンショウクイやサンコウチョウは全国的に減っていると示す。1970年代〜1990年代の探鳥会記録から樋口(1998)ではサンコウチョウは東日本で減少している地点が多く、西日本では増加傾向を示す地点が多かった。オオルリやヤブサメは増加、減少傾向混在している。多くの種で1980年代に出現確率が半減してしている。2000年以降は植田他(2014)ではコルリは減少し、サンショウクイ、センダイムシクイ、オオルリは有意な増減が無いのは以前に減少してしまっており、その後はそのままになっているだけだろう。キビタキはむしろ増加している。サンコウチョウ、クロツグミは記録された地点が少なくなり、解析対象にもなっていない。
(大阪「むくどり通信」NO.237,P15)
・若手向け探鳥会に期待する事(本部普及室富岡辰先)
全国のブロック会議で支部活動への若手の参加が少ない事が話題になる。「学生バードソン」では毎年20チーム以上が参加しており、野鳥に興味を持つ若い世代が減少しているわけではない。若い世代と支部が連携している例として大阪支部の「U50(アンダー50歳)」(若い人が自由に集まり、話し合う場がある)、東京支部の「Young探鳥会」等がある。彼らを支援し、今後の支部の活動を少しずつ託していくことが必要である。
(大阪「むくどり通信」NO.237,P17)
●2015/6 埼玉県
・2015年冬カモ科カウント調査(研究部)
●2015/6 千葉県
・シギ・チドリが減っています(幹事会)
・九州の鳥分布北上(4/13 日経新聞)
・希少猛禽類感電死や鉛中毒の恐れ(4/26 毎日新聞)
●2015/6 兵庫
・探鳥会リーダーズフォーラムに参加
・2015年1月カモ科調査類調査(研究グループ)
●2015/5-6鳥取県
・ブッポウソウ物語 給餌開始時刻
●2015/5-6 広島県
・鳥獣保護員レポート
・2014年度カワウ調査
●2015/5-6 愛媛
・2015年カモ類調査(調査研究担当)
・佐田岬タカ渡り観察
●2015/6 北九州
・響灘地区洋上風力発電導入エリア調整会議
●2015/6 埼玉県
・2015年冬カモ科カウント調査(研究部)
1/10〜18、埼玉県内68箇所を調査した。総計12,203羽で内訳はコハクチョウ141、マガモ3,198、カルガモ2,701、コガモ2,199、ヒドリガモ1,202、不明カモ1,045、オナガガモ759、キンクロハジロ390、ミコアイサ136、オカヨシガモ107、ハシビロガモ107、ホシハジロ104・・・トモエガモ16、ツクシガモ1等。
(埼玉県「しらこばと」NO.374,P4〜5)
●2015/6 千葉県
・シギ・チドリが減っています(幹事会)
1980年頃は春先、千葉県内でツルシギ200羽/群が10箇所以上で見られていた。今ではツルシギそのものを見る事が難しくなっている。ムナグロは水田地帯で見られる典型的な種で、北印旛沼では2,000羽を超す群が見られていたが、今は激減している。
(千葉県「ほおじろ」NO.410,P2)
・九州の鳥分布北上(4/13 日経新聞)
環境省は九州以南に渡来するサンショウクイが温暖化の影響で分布が拡大しているとの調査結果をまとめた。リュウキュウサンショウクイも九州北部や四国まで北上している。サンショウクイは05〜07年に59地点で観察が08〜12年には98地点、リュウキュウサンショウクイは05〜07年に6地点が、08〜12年には29地点に増加し、福岡県、高知県でも確認されている。
(千葉県「ほおじろ」NO.410,P12)
・希少猛禽類感電死や鉛中毒の恐れ(4/26 毎日新聞)
2012年春、諏訪市の山中でクマタカ2羽が高圧電線の鉄塔で感電死した。落雷による設備損傷を防ぐ器具に接触したためで、中部電力は現場の鉄塔に接触を防ぐ対策を施した。その死亡したクマタカの胃の中に大量のシカの毛があり、駆除されたシカを食べているらしい。長野県では2013年、約4万頭のシカが捕獲され、銃猟では鉛弾が使われ、シカの死骸は多くは放置されている。ワシタカは鉛弾が入った傷口から肉をえぐり取るので、鉛中毒になる可能性がある。諏訪支部は県内の鉛弾規制を求めている。
(千葉県「ほおじろ」NO.410,P12〜13)
●2015/6 兵庫
・探鳥会リーダーズフォーラムに参加
2/7、8、本部普及室主催で八王子セミナーハウスで開催、全国から32名が参加した。テーマは、雨の日に野鳥ファンを増やそう(室内イベント)、コミュニケーションのある探鳥会、トコロジスト、子ども(親子)の心に響く探鳥会、若手向け観察会、会員増のための探鳥会、リーダー同士の親睦。
(兵庫「コウノトリ」Vol.206,P5)
・2015年1月カモ科調査類調査(研究グループ)
1/11を中心に環境省のカモ科鳥類全国一斉調査を兼ねて実施した。兵庫県全体221箇所で、総計56,196羽、内訳はオオハクチョウ10、コハクチョウ34、マガン1、ヒシクイ1、ホシハジロ21,442、スズガモ6,239、マガモ5,112、コガモ4,805、ヒドリガモ4,669、カルガモ3,690、オナガガモ3,397、キンクロハジロ2,008、ハシビロガモ1,440、オカヨシガモ1,296、オシドリ1,022、ミコアイサ487等。
(兵庫「コウノトリ」Vol.206,P8〜15)
●2015/5-6鳥取県
・ブッポウソウ物語 給餌開始時刻
ブッポウソウは子育時、早起き型と朝寝坊型がある。南部町では7/9:雛への給餌は4:45が初回、5:30までに25回。日南町では7/9:6時まで給餌無し。甲虫類は気温20℃以下では活動が抑えられるとあり、南部町は標高30m、日南町は410mで早朝の気温に4〜6℃の差があり、餌となる昆虫の活動開始時刻に関係している(田畑 2006)と思われる。
(鳥取県「銀杏羽」NO.139,P9〜11)
●2015/5-6 広島県
・鳥獣保護員レポート
2012/4より野鳥の愛玩飼養が全面的に禁止され、法的には中西悟堂が提唱した「野の鳥は野に」が実現した事になる。しかし、密猟を行う者が後を絶たない。警察の捜査員に同行し、違法飼育の疑いで、小鳥店を捜査した。オオルリ、コマドリ、ウソ、ヤマガラ等が陳列され、特定輸入鳥獣に義務付けられている足輪が装着されておらず、悪名高き某団体の輸入証明書を見せ、中国からの輸入と反論する。中国は9年前から日本への野鳥輸出を禁止している。某団体は日本固有種のアオゲラ、アカコッコにも1枚2000円で輸入証明書を発行していたが、ついにその団体は活動を中止した。
(広島県「森の新聞」NO.198,P1〜3)
・2014年度カワウ調査
広島県内で生息するカワウを調査した。7月:21箇所で総数1,579羽、巣の数223、12月:22箇所で総数3,495羽、3月:36箇所で3,587羽、巣の数288であった。内10箇所以上で繁殖コロニーがある。広島湾には冬季、1,000羽を超す塒がある。
(広島県「森の新聞」NO.198,P7〜8)
●2015/5-6 愛媛
・2015年カモ類調査(調査研究担当)
1/10〜12、愛媛県内320箇所を調査した。カモ類総計29,859羽で、内訳はオオハクチョウ1、マガモ10,142、コガモ5,669、ヒドリガモ4,005、オナガガモ3,204、カルガモ2,853、オシドリ1,646、ホシハジロ1,051、ハシビロガモ437、キンクロハジロ357、オカヨシガモ206、ヨシガモ136、トモエガモ88等。
愛媛「コマドリ」No.226,P1〜4)
・佐田岬タカ渡り観察
3/21、9〜15時、伊方町権現山で観察した。ハイタカ241(ピークは11時台65、12時台64)、ノスリ54、オオタカ4、ミサゴ2、ハヤブサ1であった。
(愛媛「コマドリ」No.226,P8)
●2015/6 北九州
・響灘地区洋上風力発電導入エリア調整会議
北九州市は若松区響灘地区に洋上風力発電を計画するに当り、関係機関の意見を求める調整会議委員会を発足させ、3/27、支部からも出席した。レーダーを使用し、鳥の渡りを調査するよう意見を出した。
(北九州「北九州野鳥」NO.348,P9)
●2014/3 秋田
・ガンを護ろう
・2013年の秋田県初記録
・2013年秋タカ類の渡り
・2014年厳冬期カモ科鳥類生息調査
●2015/5 沼津
・驚きの中東の渡り鳥通過地
●2015/6 滋賀
・小鳥の時計
・水鳥一斉調査2015(保護研究部)
・愛鳥週間と世界渡り鳥の日
●2015/6 福岡
・2014年度ハチクマ・ウォッチング
・玄界灘海鳥調査(玄界灘海鳥記録藩)
・鉄塔に営巣したミサゴ
●2015/6 筑豊
・撮影マナー
・2015世界子どもフォーラム
●2014/3 秋田
・ガンを護ろう
ガンが北へ帰る時、20数万羽が集合する大潟村の堤防に大規模な風力発電(高さ120mの風車)が計画されている。同地は「豪州東アジア渡り性水鳥パートナーシップ」登録地である。2013/5、支部は本部、日本雁を保護する会と共に計画撤廃を要請し、県も事業者に厳しくアセスを指導しているが、先行きは分からない。1万KWを超える風力発電はアセスが義務付けされているが、アセス逃れのため、業者間で分割したり、行政自身が容量分割奨励している例もある。市民が意見を述べる法的な場が設定されていないので会員が結束し、時には声をあげる必要がある。
(秋田「野鳥あきた」NO.57,P1)
・2013年の秋田県初記録
1/2、にかほ市でクロヅル。定期的に鹿児島県出水市で数羽が越冬する。4/27、男鹿市でコシュクシギ、西日本に記録が多い。乾燥した草地を好む。4/28、男鹿市でヒメコウテンシ、日本海側の離島で観察例が多い。4/28、男鹿市で亜種タイワンハクセキレイ、迷鳥として本州以南で記録されている。7/6、男鹿市でハシブトアジサシ、日本では稀な旅鳥、秋田県は最北限となる。8/7、男鹿市でオオメダイチドリ、2003/7、酒田市で記録があるが、干潟が少ない日本海側での観察は少ない。10/14、男鹿市でシラガホオジロ、長野県、広島県の山間部でも定期的に渡来する場所が知られる。10/19、大潟村でオガワコマドリ。
(秋田「野鳥あきた」NO.57,P2〜4)
・2013年秋タカ類の渡り
9/11〜29、秋田市の北30qの五城目町(海抜285m)で総計271、内訳はハチクマ71、ハイタカ69、オオタカ39、ノスリ38、ハヤブサ22、チゴハヤブサ10、サシバ8、クマタカ7、ミサゴ6、ツミ2。秋田県がサシバの北限のため、数は少ない。9/22、秋田市の高尾山(海抜285m)でハチクマ151、ハイタカ50、サシバ11、オオタカ10等。
(秋田「野鳥あきた」NO.57,P15〜16)
・2014年厳冬期カモ科鳥類生息調査
1/11〜13、秋田県内の119箇所を調査した。21種、33,936羽を記録、内訳はガン類5種、17,195羽、ハクチョウ類2種1,848羽、カモ類14種、14,893羽である。ガン類の内訳はヒシクイ11,534、マガン5,468、ハクガン106、シジュウカラガン71、コクガン16.。ハクチョウ類はオオハクチョウ1,003、コハクチョウ804、種不明41。カモ類はマガモ5,193、カルガモ4,986、スズガモ1,082、コガモ823、オナガガモ642、キンクロハジロ520、ホシハジロ494、ウミアイサ332、クロガモ251、カワ
アイサ211、ホオジロガモ195、シノリガモ70等。
(秋田「野鳥あきた」NO.57,P17〜18)
●2015/5 沼津
・驚きの中東の渡り鳥通過地
レバノン、シリア、イスラエルを大型猛禽類やコウノトリ、ペリカンが40万羽上渡る。海面より400mも低い死海に強い上昇気流がある。ここを通る猛禽類はアシナガワシ、カタジロワシ、ニシオオノスリ、ハイイロチュウヒ、ヨーロッパ
チュウヒ、ヨーロッパハチクマ、ノスリ、ウスハイイロチュウヒ、コチョウゲンボウ、レパントハイタカ、ラナーハヤブサ、エジプトハゲワシ等。日本のタカ渡り地とは桁違いである。
(沼津「野鳥だより沼津」NO.262,P1〜2)
●2015/6 滋賀
・小鳥の時計
時計の文字板にヒタキ類を丸く12個描いた。日本では観察できない鳥が1種いる。
http://www.wbsj-shiga.jp/activity/magazine/879-nionoumi41.html
1時:ノビタキ、2時;キビタキ、3時:ノゴマ、4時:ヨロッパコマドリ、5時:マミジロキビタキ、6時:コマドリ、7時:オオルリ、8時:ムギマキ、9時:アカヒゲ、10時:オガワコマドリ、11時:ルリビタキ、12時:ジョウビタキ。4時の鳥は日本にはいない。
(滋賀「におのうみ」NO.41,P1)
・水鳥一斉調査2015(保護研究部)
琵琶湖内3地点で、11月、1月、3月、水鳥分布を調べた。草津市赤野井湾ではカモ類総計は秋2959→冬3,291→春361、湖北町湖北水鳥公園では9,325→5,017→1473、高島市では1,986→1,046→985。何れの場所もホシハジロ、ヒドリガモは秋渡来時最大数で冬、春に向い激減する。マガモは冬に最大数になる。オオバンは1万羽近くが琵琶湖内を移動している。
(滋賀「におのうみ」NO.41,P12〜13)
・愛鳥週間と世界渡り鳥の日
毎年5/10〜16はバードウィーク(愛鳥週間)でS25年にこの1週間が設定された。5/9、10は世界渡り鳥の日で国連環境計画(UNEP)の下にある国際野生生物条約、アフリカ・ユーラシア渡り性水鳥保全協定の主催で2006から毎年行われている。今年のテーマは「渡り鳥とその生息地を守ろう」。
(滋賀「におのうみ」NO.41,P16)
●2015/6 福岡
・2014年度ハチクマ・ウォッチング
9/6〜10/12、福岡市の片江展望台で観察した。総計5,286羽のハチクマを確認した。ピークは9/22の858、9/13〜29で約5千羽(94%)が通過した。12時〜13時半に多くが通るようである。東京大学の研究では秋の渡りは背振山系南側にもルートがあり、その幅は50Km 程度あり、片江展望台で確認できる範囲は4〜5Kmである。
(福岡「野鳥だよりふくおか」NO.428,P16〜18)
・玄界灘海鳥調査(玄界灘海鳥記録藩)
4/12、志賀島で海鳥を調査した。水域系カモ科はシノリガモ6、クロガモ8、アビ科はオオハム109、シロエリオオハム586であった。
(福岡「野鳥だよりふくおか」NO.428,P19〜20)
・鉄塔に営巣したミサゴ
3/30、鉄塔に枝運びするミサゴを見る。翌日、その巣は無くなり、営巣を防ぐネットが掛けてあった。なんと4/24にはミサゴはこのネットの上に巣を作り、卵が2つあった。タカが再度営巣を試みるのは驚きである。鉄塔管理者との話合いで巣立ちを見守る事になったが、管理者は電波への悪影響を考え、ミサゴが来なくなる事に拘る。
(福岡「野鳥だよりふくおか」NO.428,P21)
●2015/6 筑豊
・撮影マナー
キャノンは野鳥撮影マナー7箇条の普及に努めている。1・野鳥の巣には近づかない。2・野鳥を追い回さない。3・珍鳥や人気の鳥の情報を公開しない。4・周囲の人や撮影場所選びには十分な配慮をする。5・餌付けや環境改変は行わない。6・自然にやさしいマナーを心がけよう。7・ストロボは使用しない。
http://cweb.canon.jp/pdf-catalog/eos/pdf/bird-manner.pdf
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.448,P32〜34)
・2015世界子どもフォーラム
4/9〜13、韓国で開催(11〜14歳、地元50名、海外50名)され、日本からは支部会員N君他2名が参加した。フォーラムの趣旨は青少年が集い、水環境の重要性を認識し、環境保全のために交流、意見を共有する。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.448,P43)
(自然保護室・野鳥の会・神奈川/森要)
【日時】2015年5月30日(土)〜31日(日)
【場所】ホテルサンルート関空(大阪府泉大津市)
【担当】日本野鳥の会大阪支部
【参加者】日本野鳥の会滋賀、日本野鳥の会京都支部、日本野鳥の会和歌山県支部、日本野鳥の会ひょうご、日本野鳥の会大阪支部、泉大津ハヤブサ・サポート倶楽部、財団事務局から計40名の出席があった。財団事務局からは、佐久間(常務理事)、葉山(自然保護室室長)、箱田(普及室室長代理)、斉藤(姫路市自然観察の森チーフレンジャー)、堀本(普及室員)が出席した。
会議
【議事】(5月30日、13:00〜16:30)
<大阪支部長挨拶>
上村大阪支部長より、参加へのお礼と課題の共有と解決に向けた有意義な会にしたいとの挨拶があった。
<財団事務局挨拶>
佐久間常務理事より、昨年創立80周年を迎え、功労者表彰や記念写真展、法人特別会員感謝の集いなどを開催したことと協力に対するお礼が述べられた。また、今年度の連携団体総会を11月7、8日に開催すること、ミニミニ野鳥図鑑など小冊子の活用依頼やStrixへの投稿依頼、探鳥会保険の拡充依頼などが述べられた。
<報告>
財団事務局:葉山自然保護室室長より、2016年〜2020年に実施する「鳥類繁殖分布調査」への参加依頼があった。また、改正鳥獣保護法が施行されたことを受け、今後シカ猟が盛んになるため、行政に、クマタカなどの死体で、鉛中毒の調査をするよう働きかけていただきたいとの依頼があった。
堀本普及室員より、2015年度「会員を増やすための探鳥会」への参加依頼があった。
箱田普及室室長代理より、ミニミニ野鳥図鑑プレゼント葉書の配布拠点の紹介依頼、2014年度「探鳥会リーダーズフォーラム」開催報告、連携団体向け卸販売の活用依頼、「フィールドガイド日本の野鳥増補改定新版」発売報告、入会者への「ワイルドバード・カレンダー2016」プレゼント企画活用依頼があった。
滋賀:山岸代表より、今年10周年を迎えるにあたり、「滋賀県の鳥2015」を製作し、会員へ配布する予定であると報告された。また、琵琶湖の水鳥調査を2005年から実施しており、過去8年、14万羽前後で推移していることや、近年オオバンの増加傾向が見られることなどが報告された。
京都支部:石川支部長より、一般市民を対象とした探鳥会の開催や、お試し会員制度の実施、会員専用ホームページ構築など、会員減少と高齢化問題解決に向けた取り組みについて報告された。寺田次期事務局長より、「親子探鳥会」や「ガールズ探鳥会」の実施について報告された。
奈良支部:川瀬副支部長より、竹を伐採して里山を再生する里山再生事業「竹・とり・クラブ」の活動や、500円のお試し入会制度を実施していること、初のヤングバーダー探鳥会を明日開催する予定であることなどが報告された。
ひょうご:長江副代表より、親子バードウォッチングを実施していることが報告された。また堺事務局長より、赤穂海浜公園で今年からカワウの調査を開始することや3月にバードソン形式の探鳥会を開催することなどが報告された。
和歌山県支部:中川支部長より、密猟や違法飼養について情報共有があった。東出副支部長より、ウィンドファームの建設問題があることが報告された。
大阪支部:清水幹事より、南港野鳥園の現状について情報共有があった。また堺第7-3区(埋立処分地)で、「カムバック・チュウヒプロジェクト」として、チュウヒの繁殖状況調査や草地維持のための草刈などを続けていることが報告された。
<質疑>
・佐久間常務理事より、オホーツク支部や筑豊では会員数が増加しており、特徴として女性をターゲットにしていることや会員数が200名規模であることが報告された。
・大阪支部の納家幹事より、日本野鳥の会以外に地域の野鳥の会があるか、またその団体と連携があるかについて意見が募集され、情報交換を行った。
<講演>
泉大津ハヤブサ・サポート倶楽部の阪上氏より、ホテルサンルート関空に営巣するハヤブサについて、大阪支部の納家幹事より、助松干潟で観察される野鳥について、講演があった。
・その他
30日夜に懇親会、30、31日午前にハヤブサ観察会、31日午前に助松干潟観察会が開催された。
ハヤブサ観察会
(普及室/堀本理華)
【日時】2015年6月20日(土)〜21日(日)
【会場】雫石南網張ありね温泉「ゆこたんの森」
【担当】日本野鳥の会もりおか
【参加連携団体】ふくしま(7名)、会津支部(1名)、相双支部(1名)、郡山支部(6名)、南相馬支部(1名)、白河支部(1名)、宮城県支部(6名)、山形県支部(5名)、秋田県支部(10名)、青森県支部(5名)、弘前支部(7名)、宮古支部(3名)、北上支部(9名)、もりおか(20名)
【その他参加者】清水一夫(来賓・岩手県環境生活部自然保護課総括課長)、前田琢(岩手県環境保健研究センター研究員)、佐藤仁志(財団事務局・理事長)、葉山政治(財団事務局・自然保護室長)、箱田敦只(財団事務局・普及室長代理)、浦 達也(財団事務局・主任研究員)
来賓として挨拶をする財団の佐藤仁志理事長
【内容】
●開会(13:00)司会進行 もりおか 柴田俊夫
1. 開会挨拶
日本野鳥の会もりおか 代表 中村茂
2. 来賓祝辞
岩手県環境生活部自然保護課総括課長 清水一夫
(公財)日本野鳥の会 理事長 佐藤仁志
3. 基調講演「いわてのイヌワシ」
岩手県環境保健研究センター研究員 前田琢
<講演内容>
(1)繁殖成功率
・1989年まで平均48%→1990年以降平均20%→2005〜11年は10%前後に。
・イヌワシが減ることなく、将来に渡り存続するためには、31%の繁殖成功率が必要。
・繁殖成功率の減少は長期的に影響大。1981〜2005年に全国で40以上のつがいが消失。
(2)繁殖成功率低下の原因
@採餌環境の不足
・林業の不振により、伐採や管理が行なわれない林地の増加で、イヌワシが採餌に利用できる開放的な環境(伐開地、若い植林地、草地など)が減少。
・行動圏内に採餌に適した環境が乏しいつがいほど、繁殖成功率が低い傾向にある。
・北上山地では、かつて農耕馬の飼養に多くの採草地が維持され、イヌワシの好適な餌場だったが、農耕馬の需要のない今、採草地も減少している。
・集約的管理された近代的牧野は、ノウサギ等の餌動物が好む粗放的な草地、林と隣接する環境(林縁部)が乏しく、イヌワシの餌場としての機能は大きくない。十分な餌量がないと親は雛の養育をできず、産卵に必要な栄養状態にもならない。
Aイヌワシの営巣環境及び採餌環境の整備
・イヌワシは岩の天井部分が巣に覆いかぶさるような状態の岩棚での営巣を好む。それは、冬から春に降る雪が巣を覆い、雛の死亡、又は巣の放棄がないためである。一方、そういう場所にない巣の繁殖成功率は低い。そのため、人工的に巣の上部に屋根を付けることで、繁殖成功率の向上を目指している。
・巣にイタチが入り、雛を捕食することがあるのでイタチが侵入しやすい巣の周りの岩壁に柵を設置し、イタチが侵入しないようにしている。
・列状間伐を行い、イヌワシが林内に突入、採餌しやすい環境を創出している。
イヌワシについて講演する前田研究員
B今後の課題
・近年、風力発電施設の建設が盛んになっているが、各地で鳥類の衝突事故も報告され、その影響が懸念されている。岩手県内にも60基を超える風車が作られている。それらは、高原の牧野や尾根沿いなどの風の強い場所を選んで設置されるが、こうした場所はイヌワシにとっても飛行しやすく、また餌場としても良く利用される環境にある。オジロワシなどで知られている衝突事故がイヌワシでも起こりうるのかは未知だったが、2008年9月に国内で初めてのイヌワシの衝突事故が岩手県内で確認された。衝突したのは雌の成鳥で、左の前腕部が切断されていた。イヌワシでこのような事故がどれくらいの頻度で起きるのか、一例のみからは推測し難しいが、風車がイヌワシに対してリスクをもたらす存在であることは明確になった。
・長距離移動分散の状況を知るために、衛星発信器等の装着による研究が必要。
・遺伝子解析により、繁殖個体群の地理的変異などを知る必要。
・飼育繁殖個体を活用し、遺伝子解析や遺伝資源の確保等が必要。
4. 連絡・報告等 (公財)日本野鳥の会事務局から
・浦主任研究員より、「野鳥保護資料集第29集」及び「Strix31巻」の発行ついて。
・葉山室長より、鳥類繁殖分布調査の開始のご案内。
・箱田室長代理より、「会員を増やすための探鳥会」、「小冊子プレゼントはがき」、「探鳥会リーダーズフォーラム実施報告」、「ツバメねぐらマップ」、「連携団体向け卸販売のご案内」ついて。
5. 総 会
(1)議長選出
(2)議事・協議
@第1号議案 平成26年度会計報告(宮城県支部)
A第2号議案 次期総会開催について(青森県支部)
いつもは三沢市内の古牧温泉「青森屋」で開催するが、宿泊料金高騰のため断念。八戸市内で開催場所を
探している。時期は6月頃。
B第3号議案 狩猟鳥獣について(宮古支部)
<提案>次の種類は個体数減少が激しいので、狩猟対象鳥獣から除外すべき。
・鳥類9種:ヨシガモ、ハシビロガモ、クロガモ、タシギ、ヤマシギ、バン、ヤマドリ、
ニュウナイスズメ、エゾライチョウ
・獣類4種:アナグマ、テン、イタチ(オス)、ノウサギ
<要望書の提出>東北ブロック協議会担当支部名で国と東北6県に対して要望書の決議を提案する。
C第4号議案 「(仮称)風力発電問題対策協議会」設置提案について
<背景>東日本大震災以降、特に北海道と東北で風力発電をはじめとした再生可能エネルギーの
利用促進に拍車がかかっているが、野鳥保護の面で各連携団体が問題への対応に困難を極めているのが
現状である。
これを打開し、事業者や行政等に的確、かつ迅速な対応のできる緩やかな連絡組織を東北ブロック内に
整備する必要がある。
<協議会の機能と主な活動>
・風力発電が自然環境に与える影響について、事業者及び関係機関に積極的に働きかける。
・それぞれの風力発電の案件は該当地域の連携団体が対応するが、(公財)日本野鳥の会と緊密な連携の
もと活動する。
・生物多様性や渡り鳥のルート確保は重要であり、それを前提とした風力発電施設の立地のあり方を
考える。
・情報の収集と分析…風力発電が鳥類に与える影響等に関する最新知見の収集。
・情報交換と共有
@アセス文書に対する意見書・要望書の作成への協力及び事業者や行政との交渉に関するノウハウの
情報交換。
Aマスコミを通じて風力発電等の問題点を市民に知ってもらう方法などの情報交換。
・調査体制の構築…風力発電建設予定地での絶滅危惧種の生息状況把握、センシティビティマップ作り、
渡りルートの利用状況調査など。
・環境保全対策…風力発電が及ぼす牧畜への影響(特に低周波騒音被害)の対策の検討の他、景観、
水質管理、植生等の影響も考慮する。
<協議会の開催と設置期間>
ブロック協議会の中で分科会形式により協議会を開催。普段は参加団体間でメール配信により
連絡調整を行う。問題の終息を持って設置期間を終了する。
<各連携団体の反応>
設置の必要性は認められるので、大方の連携団体が設置の趣旨について賛同した。一方、
問題を風力発電に絞らず、風力発電“等”とすることで、太陽光やバイオマス発電など
再生可能エネルギー全般にも言及すべきと多くの連携団体から意見が出された。
6. 連携団体活動報告等
(山形県支部)
・支部活性化の取り組み…新規会員の勧誘/「鳥女会」の拡大/他団体とのコラボ/
各調査の要因養成のための座学と実践講座/サポーターの導入/鳥情報の発信
・飛島の海鳥生息状況調査について…御積島でウミスズメ、カンムリウミスズメ、ウトウの繁殖が示唆され、
山形県の委託事業で繁殖状況調査。刺し網による混獲の実態把握にも努める。
(相双支部)
・松川浦に渡来するシギ・チドリ類の震災の影響について…ヤマシギ、カラフトアオアシシギ、
ヘラシギ、タマシギは震災後に渡来が減少。オオジシギ、ヨーロッパトウネン、
ツバメチドリは震災後に渡来が増加。
(宮城県支部)
・宮城県沿岸コクガン生息調査…2015年2月に県内22地点で計537羽のコクガンを確認し、震災以前も
含め最大数。採餌場所は養殖施設のほか、津波で壊れた堤防の残骸や地盤沈下した漁港の船揚場など。
2015年4月より宮城県の海岸は防潮堤や加工堤防の建設が本格化するので、コクガンの生息への影響が
懸念される。
(もりおか)
・探鳥会…定例;高松の池(参加は毎回10名程度)、風力発電設置予定場所(10月予定)、
会員限定;青森県仏沼(6月)・秋田県八郎潟(11月)・宮城県伊豆沼(12月)
・調査等活動…ガンカモ調査(1/11)/オオワシ・オジロワシ調査(2/21)/
カッコウ鳴き声調査(5〜8月)/ツバメねぐら調査(財団による要請)/
風力発電設置地域での鳥類飛翔調査/コノハズク生息状況調査/イヌワシ保護区管理
(会津支部)
・月日星(会津の野鳥)の作成、配布開始。
(相双支部)
・クロマツ林再生事業に参加。
(白河支部)
・メガソーラー発電所が知らないうちにあちこちにできており、野鳥への影響を懸念。
(秋田県支部)
・大潟村での大規模風力発電計画は凍結となった。
(青森県支部)
・各会員の持つデータが埋没しているので、掘り起しが必要。夏島半島でオオルリやクロツグミの密猟が
横行している。
(弘前支部)
・支部創立50周年記念誌を作成。
(宮古支部)
・宮古市立図書館で「自然のギャラリー」として、季節の鳥の写真を展示中。最近、アオバトが温泉を
飲水しに来ている。
(北上支部)
・定期的な探鳥会は実施していない。なかなか会員が増えない。
7. 事務連絡および閉会(17:00)
●懇親会(18:30〜20:30)
会食・団体自己紹介・オークション
東北ブロック協議会総会名物!オークションの風景
●早朝探鳥会(21日6:00〜7:00)
・ゆこたんの森の施設周辺の散策路にて、探鳥会を実施。キビタキなど観察した。
早朝探鳥会の風景
●朝食(7:30〜8:30)、記念撮影(8:45〜9:00)、解散(9:20)後、自由参加行事(小岩井農場又は高松の池)
小岩井農場・百年林道にて北上支部の皆様
(自然保護室/浦達也)
■普及室より
<新版は売れるか?>
この連載で、「新版のよさ、他の図鑑にはない特徴を書いて欲しい」という主旨のご意見を頂戴しました。これまで新版での新たな追記や変更について書いてきましたが、発行の遅れのお詫びを兼ねた、支部や探鳥会のリーダー役の方々向けの裏話だったので、野鳥誌5月号の最終ページで宣伝はさせていただきました。「バードウォッチャーのバイブル的図鑑がリニューアル」などの売り文句とともに「増補改訂新版はここが変わった!」などが記されています。
が、前回書いたように、一見しただけではあまり変わっていないように見えるほか、薄くなり、地味にもなっている点から、売れ行きは心配です。変更は目立たないように工夫をし、頁は増えたものの野外携帯を考えて用紙を薄くしました。図版の色が地味になったのは、増補改訂版で高野の原画より派手に印刷された図版があったため、原画の色彩に合わせる努力をした結果です。写真図鑑の場合、実際に野外で見える色味とは違う印象のものが多いことが気になっていましたが、今回、改めて高野図版の凄さを再認識できました。
<目録7版の考え方>
野鳥誌9/10月号などで新版を紹介する企画が進んでいるようですが、私自身は6月末に日本野鳥の会埼玉の総会で「『フィールドガイド日本の野鳥』新たな改訂のポイント」という題で講演をさせていただきました。
高野図鑑としての優れた点については、増補改訂版を紹介した野鳥誌2007年10月号にまとめてあるので(当会ホームページのBIRD FAN「野鳥の見分け方」でも見られます)、それをコピーして配布資料としました。新版での改訂ポイントは、これも野鳥誌2007年7月号の分類特集や2013年の日本鳥類目録改訂第7版の変更点などを使って解説しました。また、目録7版の考え方、例えば「現在の鳥類学の到達点を明確にし、不十分な点について今後の検討を促す」については、いかにその考え方に沿わせたかという具体例を紹介しました。ここで持ち時間を終えてしまい、クイズの用紙を配布したものの当日はクイズができませんでしたので次に紹介し、『フィールドガイド日本の野鳥』が他の図鑑と何が違うのか?という話題にさせて下さい。
<他の図鑑ではあまり触れられていないこと>
増補改訂版や増補改訂新版で書き加えた事例などをクイズにしました。P以後の数字で新版の当該ページを見れば答えがわかるようになっています。
<1>鳥と哺乳類の共通点は
@恒温動物 A子育て B ? :P3
<2>私たちヒトと鳥の共通点は
@昼行性で視覚中心 A ? :P3
<3>1934年の出来事は
@日本野鳥の会創設 A ? :P4
<4>日本の野鳥は何種? :P12
<5>世界の野鳥は何種? :P13
<6>生物学の大きなテーマは
@生物とは何か A ? :P13
<7>種の定義「遺伝的独立」の例外は? :P12
<8>生物の分類単位は
<界>−<門>―<?>―<目>−<科>−<属>−<種>−<?> :P12
<9>目録の掲載順の意味は? :P12
<10>日本固有種とは? :P13
<11>留鳥は移動しないか? :P17
<12>漂鳥とは国内移動か? :P17
<13>小鳥とは? :P214
<14>瞬膜とは? :P350
<15>色変わりとは? :P23
<16>スズメの寿命は?在巣期間は?親子期間は?:P23
<17>カラス科の特徴とは?:P298+P300+P347
<18>ハシブトガラスとハシボソガラスの歩き方の違いは?:P302
<19>哺乳類のように吸い込める鳥は?:P346
<20>スズメやカラスの子どもの聞き分け方は?:P350
<基本とさまざま、歴史>
私は高野さんから、基礎や基本の大切さや、野鳥の楽しみ方は種の識別だけでなくさまざまあることを教えてもらいました。最新の知見から追記や修正したいことは多々ありますが、何に絞って、どのように記すかという観点では、まずは高野さんの教えを生かすようにしています。次に一般の方々から受ける数々の質問とともに、全国の支部報に掲載される話題も参考にさせていただいており、野鳥をちゃんと識別したい人、鳥について知りたい人にとっては本書が一番と思うとともに、高野さんのみならず多くの方々のお陰様として感謝しています。
他の図鑑にもそれぞれのよさはあるはずですが、本書が決定的に違う点は2つ。ひとつは野鳥の会の財産であることでしょう。高野さん自身が多くの会員に支えられ、教えられたことは野鳥誌や本書にも書いていますし、高野没後、会員の記録を集め、検討して増補版に至り、増補改訂も今回の新版も全国の会員の情報やご協力があればこそなのです。
今ひとつは歴史が詰まっていること。例えばクイズ<3>Aの答えは、初版でもP3のピーター・スコット卿の「発刊によせて」に記されているように、「フィールドガイドの形式の誕生」ですが、スコット卿はその歴史的意義も書かれています。33年後の新版でもそこを省くことはしませんでした。
©谷口高司
*新版や山野の鳥/水辺の鳥のイラストを担当されている谷口高司さんの図版の紹介、今回は『新・山野の鳥』改訂版第3刷のために描き直していただいたヒヨドリの幼鳥です。羽縁が白い下尾筒は、幼羽の段階では伸びていない点などを直してもらいました。
(普及室/主席研究員 安西英明)
今年(2015年1〜12月)に入会申し込みをされたみなさまへ、当会オリジナル『ワイルドバード・カレンダー2016』をプレゼントいたします。たくさんの方にご入会いただき、ますます活動の輪をひろめていければと期待しております。
ぜひ、入会をご検討の方におすすめいただき、入会促進にお役立てください。どうぞよろしくお願いいたします。
※画像は2015年版です。
●プレゼントの概要:
【対象】
2015年中に、「公益財団法人日本野鳥の会」に入会申し込みをされた方。
≪対象の会員種別≫
おおぞら会員、青い鳥会員、赤い鳥会員、個人特別会員(家族会員の方は、ひとつのご家族につき一本となります。)
【プレゼント内容】
『ワイルドバード・カレンダー2016』1本を財団事務局よりご登録のご住所に郵送いたします。
【お届け時期】
『ワイルドバード・カレンダー2016』は2015年9月頃完成予定です。そのため、お届けは2015年9月以降とさせていただきます。
●支部のみなさまへ:「チラシ配布のお願い」
・プレゼントの案内用チラシがございますので、入会案内と一緒にお配りくださいますようお願いいたします。
・チラシ配布にご協力いただけます場合には、通常のパンフレット類のご請求先
[会員室 会員グループ(TEL 03-5436-2630/FAX 03-5436-2636)]
まで「新入会員カレンダープレゼントチラシ希望」とお伝えの上、必要部数をおしらせください。事務局よりお送りいたします。
●お問い合わせ:
公益財団法人日本野鳥の会普及室販売出版グループ
TEL:03-5436-2623
メール:[email protected]
ホームページ: http://www.wbsj.org/join/join-and-changes/personal/join-gift/
(普及室/江面康子)
平成27年度連携団体全国総会についてお知らせします。
参加申込、テーマ募集などの詳細はこれからになりますが、先ずはご予定くださるようお願いします。
【開催日】平成27年11月7日(土)13時〜11月8日(日)12時
【開催場所】クロスウェーブ幕張
〒261-0023 千葉市美浜区中瀬1-3
TEL 043-298-1161
最寄駅:JR京葉線海浜幕張駅徒歩3分
交通手段:(羽田)リムジンバスで40分
(東京)JRで35分
【交通費補助】
1万5千円を上回る交通費(実費)を全額補助
ただし、補助は1団体1人のみ
【その他】
会場の都合により、オークションは実施いたしません
クロスウェーブ幕張全景写真
会議会場(2014年度総会模様)
探鳥会(2014年度早朝探鳥会)
集合写真(2014年度集合写真)
宿泊施設
(総務室/奥田秋穂)
6月15日に開催された評議員会において、新しい評議員・理事・監事・会計監査人が決まりました。
新評議員
(左から、丸谷聡子、石部久、原剛、柳生博、
北白川道久、石井隆、上田恵介)
【評議員】任期4年
評議員長 柳生博(俳優)
評議員 石井隆(日本野鳥の会神奈川支部副支部長)
評議員 石部久(日本野鳥の会新潟県代表)
評議員 上田恵介(立教大学教授)
評議員 上原治也(三菱UFJ信託銀行株式会社最高顧問)
評議員 北白川道久(一般社団法人霞会館理事長)
評議員 原剛(早稲田環境塾塾長)
評議員 丸谷聡子(日本野鳥の会ひょうご代表)
新役員
(左から、狩野清貴、遠藤孝一、吉田新、佐藤仁志、佐久間仁、安西英明、曽我千文、松田道生、上原健)
【理事】任期2年
◎理事長 佐藤仁志(日本野鳥の会島根県支部副支部長)
◎副理事長 吉田新(音楽コーディネーター)
常務理事 遠藤孝一(日本野鳥の会栃木副代表)
常務理事 佐久間仁(日本野鳥の会佐賀県支部副支部長)
理事 安西英明(公益財団法人日本野鳥の会主席研究員)
理事 狩野清貴(NPO自然観察指導員京都連絡会元代表)
理事 松田道生(フリーランス(執筆業等))
理事 見田元(日本調剤株式会社常務取締役)
※ ◎:代表理事
【監事】任期4年
監事 上原健(トコロジストよこはま・あさひ代表)
監事 曽我千文(東京都職員)
【会計監査人】任期1年
会計監査人 永島公朗(公認会計士・税理士)
【会長、副会長】
会長 柳生博(評議員長)
副会長 上田恵介(評議員)
副会長 佐藤仁志(理事長)
(総務室/奥田秋穂)
代表者等の変更のあった支部についてお知らせいたします。
【代表者の交代】
●日本野鳥の会 京都支部
新事務局長:寺田 綾乃
旧事務局長:中村 桂子
●日本野鳥の会 山口県支部
新支部長:原田 量介
旧支部長:上野 俊士郎
●日本野鳥の会 群馬支部
新事務局長:小林 廣喜
●日本野鳥の会 埼玉支部
新代表:海老原 美夫
旧代表:藤掛 保司
(総務室/鈴木美智子)
先月号(6月号/第135号)の「支部報 保護・調査記事関連トピックスNO.753」のP5「2015/5 筑豊」の下記3件に間違いがありましたので、お詫びして訂正します。
・福岡県環境部と福岡県内野鳥の会四支部との意見交換会
・カラ類(Tits)
・オオコノハズクの声を求めて
(正)筑後「まめわり」NO.168
(誤)筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.447
(総務室)
7月1日会員数36,310人(対前月+45)会員数は先月に比べ45人増加しました。6月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より17人多くなっていいます。会員の増減は入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。6月の入会者数は193人で、前年同月の入会者に160人に比べ33人増加しました。また、6月の退会者は176人で、前年同月の退会者204人に比べ28人減少しました。
表1. 6月の入会・退会者数
※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。
■都道府県および支部別会員数■
野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。
表2 都道府県別の会員数(7月1日現在)
備考:不明は転居先が不明の会員を示します。
表3 支部別の会員数(7月1日現在)
備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。
これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。
(会員室/沖山展子)
厳しい暑さが続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。いつも支部ネット通信をご愛読いただき、ありがとうございます。
6月に評議員・理事・監事・会計監査人が改選されました。今月号に掲載したメンバーが新たな運営に携わって参りますので、よろしくお願いいたします。また、11月に開催予定の連携団体全国総会のお知らせを掲載しました。会場で皆さまにお会いできることを楽しみにしております。
■支部ネット通信は支部の代表の方に電子メールでも配信をしています。電子メールでの配信を希望される支部の代表の方は下記メールアドレスまでお気軽にお申し込みください。
支部ネット通信 第136号 ◆発行 公益財団法人日本野鳥の会 2015年7月21日 ◆担当 総務室 総務グループ 奥田秋穂/柴田英美 〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル TEL:03-5436-2620 FAX:03-5436-2635 E-mail:[email protected] |