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◆支部の動き 支部報保護・調査記事関連トピックス ◆ブロックからのお知らせ 中四国ブロック交流会報告 東北ブロック会議報告 連携団体全国総会報告 ◆事務局からのお知らせなど 新たな『フィールドガイド日本の野鳥』に向けて 増補改訂新版の取り組み ワイルドバード・カレンダー2016 写真募集中 第2回評議員会(臨時)議事録 |
支部名称等変更のお知らせ 会員数 |
本記事は日本野鳥の会へ送付されてきている各地の支部報/会報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会の会員へ配信しております。本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部/各会の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。
●2014/11-12 宮城県
・2014年秋シギ・チドリ類生息調査(調査・保護グループ)
●2014/11-12 群馬
・オシドリの生態
・気になるヤマセミの生息状況
●2014/12 神奈川
・和名と英名で異なる色を付された鳥
●2014/11-12 諏訪
・フクロウ巣箱5年の光と影
●2014/11-12 愛媛
・佐田岬ハチクマの渡り
●2014/11-12 島根県
・飯梨川2014年秋のシギ・チドリ
・アカメガシワに集う鳥たち
●2014/11 筑豊
・ワシタカ類の識別
・コムシクイ筑豊初記録
・ヒヨドリの渡り
・鳥の飛行速度(編集部)
●2014/11-12 宮城県
・2014年秋シギ・チドリ類生息調査(調査・保護グループ)
宮城県内の湖沼、干潟の8箇所で調査した。全体で34種が確認された。蕪栗沼ではタカブシギ22、トウネン17、ツルシギ7、アオアシシギ6、タシギ5、クサシギ4、コアオアシシギ4等の11種。 鳥の海ではメダイチドリ52、ミユビシギ32、トウネン23、タカブシギ8、イソシギ7、チュウシャクシギ6、コチドリ5、キョウジョシギ4、オオソリハシシギ4、タシギ4、ホウロクシギ4等の23種。石巻工業港海岸では28種、トウネン76、メダイチドリ30、タカブシギ10、コアオアシシギ5、タシギ5、チュウシャクシギ4、アカアシシギ4、エリマキシギ4等。
(宮城県「雁」NO.268,P16〜17)
●2014/11-12 群馬
・オシドリの生態
オシドリは東北地方以南で普通に繁殖する留鳥または漂鳥とされる。群馬県東部で1990年代よりオシドリを観察してきた。10月中旬頃から♂の繁殖羽化が進み、銀杏羽も目立ち、3月まで集結する。冬季のカラフルな羽の印象が強いので、越冬に渡って来る冬鳥のカモ類とのイメージが定着しているが、留鳥のカルガモと同様である。春になると、♀は営巣のため森や山林に分散し、♂は地味なエクリプス羽に戻ってしまう。その結果、春、夏の繁殖期は目にする機会が激減し、環境省のレッドリストでも情報不足になっている。
(群馬「野の鳥」NO.326,P3〜10)
・気になるヤマセミの生息状況
過去20年間、5年ごとの支部報内での群馬県内のヤマセミの観察回数累計値を見ると、1994〜98年:31回、1999〜03年:13回、2004〜08年:6回、2009〜13年:4回と激減している。記録が多い場所は冨岡市の鏑川、妙義湖、高崎市の高津戸峡、烏川等であった。一方、県内のカワウは1990年以降増加に転じ、両者に餌の競合があるのかもしれない。
(群馬「野の鳥」NO.326,P15)
●2014/12 神奈川
・和名と英名で異なる色を付された鳥
アオサギは蒼鷺と記され、Grey Heronでも違和感は無い。英名でGreyが付く種は和名では異なる形容語が付く場合がある。Grey Wagtailはキセキレイとなる。クロトキはOriental White Lbis、アオアシシギはGreenshank、キアシシギはGrey-tailed Tattler、オオアカゲラはWhite-backed Woodpeckerとなっている。
(神奈川「はばたき」NO.511,P5)
●2014/11-12 諏訪
・フクロウ巣箱5年の光と影
2009/12、巣箱を架けた。当初入口のタッチ板(発泡スチロール)に形跡は無かったが、2012年春に初めて巣箱に入った。3/11、巣箱に縦に設けたスリットからの観察で黒く動く影があり、抱卵開始?4/30、雛が賑やかに鳴き、5/13、雛1羽が顔を出し、5/16、それが2羽になり、5/21の夜に巣立った。2013年は2月、育林目的で巣箱の周囲20m四方を残して整備され、フクロウの営巣は無。2014年は3/27:抱卵開始、5/26:雛の顔出し、5/28までに2羽が巣立つ。♂が♀に給餌時、13回中、8回は♂は無言であったが、♀は雛に給餌時、グエーグエーと呼び掛けた。雛が2羽在巣の時、1晩の給餌は6〜7回であった。ホホホホ・・・の声は♂の警戒鳴きであるが、優しい声である。
(諏訪「いわすずめ」NO.159,P6〜8)
●2014/11-12 愛媛
・佐田岬ハチクマの渡り
9/2、9〜15時の観察で、ハチクマ366、サシバ93が同岬を渡った。ハチクマは8:30頃から飛び始め、10時前後にピークがあり、途中午前中は少なく12時〜13時頃にピークがありその後殆ど飛ばなかった。サシバは12時〜13時代に集中した。
(愛媛「コマドリ」NO.223,P3)
●2014/11-12 島根県
・飯梨川2014年秋のシギ・チドリ
同川での調査、個体数が多く記録されたのは9/17の74羽、12種で内訳はメダイチドリ35、トウネン17、イソシギ8、タカブシギ4、クサシギ2等。
(島根県「スペキュラム」NO.162,P2)
・アカメガシワに集う鳥たち
山道沿いにあるアカメガシワの実を食べにくる野鳥を車から8/24〜9/20の内、5日調べた。9/20にはほぼ食べ尽くされた。キジバトは1回のみ(9/7)、コゲラは3回、ヤマガラは1回のみ(9/7)、ヒヨドリ、メジロ、キビタキは毎回、 クロツグミは3回、エゾビタキは9月後半の2回、コサメビタキは8/24と9/15の2回、オオルリは最後の9/20を除いて毎回、それぞれ、アカメガシワの実を食べに来た。
(島根県「スペキュラム」NO.162,P5)
●2014/11 筑豊
・ワシタカ類の識別
一口にワシタカ類(タカ目)の識別と言っても、まずその各属に含まれる種の共通した特徴を覚える事が肝心である。だから、属が違うオジロワシ(オジロワシ属)又はカタシロワシ(イヌワシ属)か何れかとの絞り込みはあり得ない。科→属→種→亜種の段階を踏んだ識別となる。この手法はミズナギドリ類、カモメ類、シギ・チドリ類、ムシクイ類等についても応用できる。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.441,P22〜26)
・コムシクイ筑豊初記録
コムシクイが今回初記録で筑豊鳥類リストは238種となった。ムシクイ類の識別の基本は「姿と声」で、秋は地鳴きが重要なポイントになる。メボソムシクイ類は現在3種(コムシクイ、オオムシクイ、メボソムシクイ)に分類される。ソナグラムで地鳴きを分析すると、その違いがはっきりする。コムシクイ筑豊初記録と言うより、今回正確に峻別されたが正しい。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.441,P27〜28)
・ヒヨドリの渡り
ヒヨドリの群にハイタカやハヤブサが空から襲う。ヒヨドリの群を追って南下してきたハイタカはそのまま筑豊地方に定着していく。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.441,P31)
・鳥の飛行速度(編集部)
ハヤブサは獲物を狙って急降下する時、速度は380q/hを超す。水平飛行は最速110q/h、巡航速度は60q/h程度で、他の猛禽類と大差無い。長距離渡る鳥の水平飛行速度は速く、ハリオアマツバメは350q/hに達する。ツバメは通常50q/h程度が最高200q/hを出す。マガンは120q/h、マガモは105q/hになる。身近な鳥は50q/h前後が一般的である。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.441,P41)
(自然保護室・野鳥の会・神奈川/森要)
・日時:2014年11月1日(土)〜2日(日)
・会場:「宇治72アジススパホテル」(山口市阿知須)
・担当:山口県支部
・参加者:
香川県支部、高知支部、愛媛、徳島県支部、岡山県支部、島根県支部、広島県支部、鳥取県支部、山口県支部の計9支部より39名の出席があった。
財団事務局からは、佐藤理事長、箱田普及室室長代理、伊藤自然保護室員、堀本普及室員の4名が出席した。
・議事・内容
【11月1日(土)】
1.主催者挨拶
山口県支部支部長の上野氏より、参加への感謝と有意義な会にしたいという挨拶が述べられた。
2.来賓挨拶
財団の佐藤理事長より、ブロック会議を情報共有の場として大切にしたいという考えと、創立80周年を迎え、記念行事として、功労者表彰、法人特別会員感謝の集い、写真展などを開催しているとの報告があった。
3.各団体近況報告
各支部から、5分程度で、以下のとおり近況報告があった。
<質疑応答>
鳥取県支部支部長の土居氏より岡山県支部支部長の丸山氏へ、岡山県支部の会員数が維持されている理由について質問があり、以下の返答があった。
4.講演
財団の伊藤自然保護室員から、「ナベヅル、マナヅルの現状と国内の保護活動について」、山口県支部の瀬来氏から、「八代のツル保護活動について」の講演があった。
5.代表者会議
(1)山口県支部支部長挨拶
(2)協議内容
@各支部からの意見、報告、質問等
次回のブロック交流会の担当は、徳島県支部、次々回は、高知支部であることが確認された。
次回からのブロック交流会のあり方について、意見交換がなされ、今後も各支部が負担にならない範囲で継続していくことになった。
A財団からの報告
佐藤理事長から、創立80周年に向けた取り組みとして、功労者表彰、記念写真展、法人特別会員感謝の集い、記念Tシャツの発売、記念カレンダーの販売の報告などがあった。また、野鳥情報全国ネットワークおよび定期探鳥会データベース事業への協力依頼などがあった。堀本普及室員から、関東ブロック所属の支部と進めている「会員を増やすための探鳥会」についての報告、箱田普及室室長代理から「ツバメのねぐらマップ」の製作状況の共有、2月7-8日に開催される「探鳥会リーダーズフォーラム」の案内などがあった。
6.その他
夕食後、懇親会が行われ、各支部および財団で懇談と情報交換を行った。
【11月2日(日)】
「宇治市小野湖コース」と「きらら浜自然観察公園コース」に分かれて、探鳥会が開催された。
会議の様子
小野湖コースでの探鳥会の様子
オシドリの群れを観察
(普及室/堀本理華)
・日時:2014年11月29日(土)
13:00〜30日(日)11:00
・会場:エポカ21(宮城県栗原市)
・担当:日本野鳥の会宮城県支部
・参加者:118名
・スケジュール:
【11月29日(土)】
13:00 総会・会議
15:30 落雁観察(伊豆沼)
17:30 オークション
18:45 懇親会
21:00 終了
【11月30日(日)】
5:00 早朝探鳥会「ガンの飛び立ち観察」(伊豆沼)
7:30 朝食
8:40 記念撮影
9:00 会議「風力発電について」
11:00 解散
・議事・内容
【11月29日(土)】
13:00 宮城県支部小室氏より来賓並びに参加支部の紹介があった。
13:10 宮城県支部長 竹丸氏より開会のあいさつがあった。
13:15 来賓等あいさつ
・宮城県自然保護課参事の及川氏より、日ごろの県の鳥獣保護行政への協力に対して日本野鳥の会に対するお礼が述べられた。また、栗原市産業経済部部長の金澤氏からは、市長のお祝いのメッセージを読み上げる形でごあいさつをいただいた。
・宮城県支部長竹丸氏より、歓迎のあいさつがあり、(公財)日本野鳥の会からは柳生会長が、財団創立80周年を記念した法人特別会員感謝の集いその他について近況報告がおこなわれた。
13:40 総会
議長選出がおこなわれ、竹丸宮城県支部長が選出された。
・第1号議案「平成25年度東北ブロック会議会計報告について」
標記の件について、昨年の開催支部の郡山支部の竹沢氏より報告され、承認された。
・第2号議案「次回徒歩区ブロック会議の開催について」
盛岡支部より標記の件について、6月20日(土)21日(日)岩手県雫石町ゆこたんの森で開催したいとの説明があり承認された。
会議の様子
【11月30日(日)】
9:00 共通テーマ「風力発電について」
(普及室/箱田 敦只)
・日時:2014年11月8日(土)13時〜9日(日)12時
・会場:クロスウェーブ幕張(千葉県千葉市)
・参加者:95名(連携団体56名、財団39名)
・スケジュール
【11月8日(土)】
13:00 開会宣言・挨拶(佐藤理事長)
13:15
2.表彰状贈呈式
日本野鳥の会創立80周年記念功労者表彰が執り行われ、53名の功労者を代表して7名の方(佐藤公生氏、高木清和氏、竹丸勝朗氏、花田行博氏、中林光生氏、丹羽宏氏、弥永俊雄氏)に柳生会長から表彰状が贈呈された。
(注)功労者のお名前は2014年12月号の支部ネット通信に掲載しております。
表彰状の贈呈
【講演要旨】
DNAバーコーディングとは、種名が分からない種のDNAをデータベース上の既に知られている種のDNAと照合することにより、種を同定する技術である。現在、世界で種全体の約4割にあたる3,988種、日本では国立科学博物館と山階鳥類研究所の共同プロジェクトで繁殖種の約9割にあたる234種の鳥類のDNAデータが蓄積されている。この技術では種ランクを与えるか否かの基準は存在せず、種を分ける目安の数値を元に、総合的な研究と判断の下に種ランクが決定される。
島と大陸の鳥類の関係性はこれまで亜種の分類研究から推定されてきた。島は鳥類にとって定住先でしかないのかという疑問について、日本で繁殖する鳥類251種について、DNAバーコーディングを使って調べたところ、約半数が日本起源を示唆した。これは日本列島において固有化した種が大陸に移動し、大陸の鳥類の多様性を高めたと考えられ、日本列島が生物多様性の歴史に与えた影響は大きいと言える。
日本鳥学会編集の日本鳥類目録は2012年に第6版から第7版へ改訂され、掲載種を542から633に変更した。本書の分類と種名は、これまで国内の様々な文献で分類基準として用いられてきた。改訂に伴う種小名は全て世界の種の分類に倣って変更された。日本の種の分類は保守的であり、国内の集団をDNAや声の総合的な研究から分類した唯一の例がメボソムシクイである。
世界の種の分類では、伝統的にはDNAの単系統・側系統が認められてきたが、最近の主要な分類では単系統が重視されている。日本鳥類目録の第7版は、世界と日本の分類が異なると扱いにくいという理由から、世界の分類に倣って改訂したが、単系統だけを重視する方法の是非については議論の余地がある。
会長あいさつ
4.財団各室からの報告
1) 渡邊野鳥保護区フレシマ隣接地における風力発電所建設計画への対応結果について(保全プロジェクト推進室/田尻浩伸)
風車の立地適正化のために環境省が取りまとめた手引きをもとに、当会独自の調査(ワシ類の飛翔状況調査・オジロワシの繁殖状況調査等)を実施した。
ワシ類の飛翔状況調査のデータから飛翔ポテンシャルマップの作成、衝突数の推定を行った。結果、海岸に近く標高が低く傾斜がきつい場所はワシ類の飛翔ポテンシャルが高いこと、平均衝突予測数は衝突事例のある発電所と比較して年間衝突数の3位に匹敵することが分かった。そのためフレシマ周辺への建設は避け、立地選択から見直すべきとの結論に至った。
事業者への適切な指導を求めるため、北海道知事、北海道教育長宛に、当会・日本自然保護協会・当会根室支部が連名で、調査結果を元にした要望書を提出した。その後、事業者より、採算性が悪いことを理由に計画中止の発表がされた。
あわせて、会独自の野鳥保護区の面積が今年3,000haを超えたとの報告がされた。
2)NGOにおける繁殖分布調査の実施について(自然保護室/荒哲平)
1970年代と1990年代に実施された全国鳥類繁殖分布調査の結果から、増加している鳥類、減少している鳥類が明らかとなってきている。例えば、若齢林、農地・草地、河原・砂浜を好む鳥類が減少、大型魚食性の鳥類で増加がみられる。この結果はレッドリスト改訂、生物多様性の評価、アセスメント等への利用のように、保護や政策で活用している。
しかし環境省による基礎調査のその後の目処がたっておらず、今夏、日本野鳥の会、日本自然保護協会、生物多様性センターが主催の調査計画が持ち上がった。本調査は約2,000か所で実施予定であり、2016年から現地調査を開始するとの報告がされた。また、調査への参加、調査を盛り上げるためのアイディア提供、ロゴマークづくり、ホームページ、ニュースレター発行、データ入力等への協力依頼がされた。
3)リーダーズフォーラム、全国ツバメねぐらマップ、会員を増やす探鳥会、小冊子の展開について(普及室/箱田敦只、尾崎理恵、堀本理華)
@会員を増やすための探鳥会
2009年度より、支部型会員の増加を目的とした探鳥会を開催してきた。本探鳥会は、鳥が多い場所ではなく人が集まりやすい場所で開催する、リーダーの数を増やして手厚く対応する、珍しい鳥ではなく身近な野鳥について説明する、お試し入会制度を実施する等が大きな特徴である。今後も開催範囲を拡大していきたいと考えているとの報告がされた。
Aツバメねぐら
ツバメは野鳥の初心者からも関心が高い鳥だが、河川敷等で大規模なねぐらを形成することは知られていない。そこでツバメのねぐらに関するアンケートを支部対象に5月に実施した。53支部から回答があり、34支部にねぐらがあるとの回答を得た。年明けにツバメのねぐらマップが完成する予定であり、ねぐらの保全に活用していく予定であるとの報告がされた。
B小冊子による見込み客の獲得戦略について
2012年度より、「ミニミニ野鳥図鑑」や「バードウォッチング手帖(2014年度〜)」の2種の小冊子プレゼントのキャンペーンを広報して連絡先をいただき、継続的にサービスを提供することにより、見込み客の獲得を展開している。広報は全国紙に掲載し、今年度は日経新聞、地方新聞、雑誌掲載により、ミニミニ野鳥図鑑925件、バードウォッチング手帖7,357件の申込みがあった。また、奥多摩支部監修の「野鳥切手シート」に小冊子プレゼント葉書を同封して都内の郵便局に平置きを依頼したところ、同封数、配布数に対して約20%の申込みがあったとの報告がされた。
今後、奥多摩支部の地域での野鳥切手シートのような展開の可能性があれば教えてほしい。また、プレゼント葉書を設置できる場所を紹介してほしいとの協力依頼がされた。
C探鳥会リーダーズフォーラム参加者募集中
来年2月に1泊2日で開催する「探鳥会リーダーズフォーラム」の参加者を募集している。多数の分科会を実施する予定であり、ぜひご参加いただきたい。結果は連携団体に還元する予定であるとの報告がされた。
5.連携団体からの報告・提案
1)多摩川河口干潟の保全と神奈川県鳥類目録について(日本野鳥の会神奈川/石井隆)
多摩川河口干潟は、羽田空港近くの小さな干潟だが、生態系サービスや景観面から非常に重要な干潟であり、ラムサール登録を目指している。大田区や川崎市が国家戦略特別区域となったため、多摩川河口干潟を通る羽田連絡道路の建設が実現化しそうになっている。しかし、羽田連絡道路は他の公益的な道路とのつながりがなく、羽田と川崎をつなぐだけの道路である。再来週に日本野鳥の会、WWF、日本自然保護協会の連盟で要望書を提出する。今後は干潟全体の生態系サービスと向上させる方向で活動を進めていきたいとの報告がされた。また、今後も署名への協力をお願いしたいとの協力依頼がされた。
他に、神奈川県・山梨県・静岡県の全てのカナダガンの捕獲が終了した、神奈川の鳥「鳥類目録」に目撃情報だけでなく行動目録の掲載を始めた、研究誌「BINOS」の最新版を発行したので購入してほしい、過去の「BINOS」は総合学術電子ジャーナルサイト「J-STAGE」に掲載予定であるとの報告がされた。
2)愛玩飼養更新数について(日本野鳥の会高知支部/西村公志)
2012年4月から愛玩飼養目的の全ての野鳥の飼育が禁止となった。それ以前に飼養許可を受けた方のみの更新を行っている。全国野鳥密猟対策連絡会では連携団体を対象に、愛玩飼養更新数の調査を実施した。その結果、過去3年間の推移を見ると、飼育が禁止されてから愛玩飼養更新数は減少している。本資料は調査の中間報告であり、全地域のデータではない。高知県の減少率が一番高いが、これは高知県警が取締を強化が影響していると考えている。各連携団体から都道府県に情報を問合せることにより、地域の鳥獣保護を監視するという重要な役割を連携団体が果たすという意図で本調査を実施したとの報告がされた。
安西英明主席研究員による早朝探鳥会(9日)
【11月9日(日)】
5.連携団体からの報告・提案(続き)
3)2020年東京オリンピック葛西臨海公園カヌースラローム競技場会場変更の取組みとその後の動き
(日本野鳥の会東京/飯田陳也)
東京オリンピックカヌースラローム会場予定地の葛西臨海公園は、干潟にヨシやアシが生える東京の原風景を伝える貴重な公園である。ここに高低差7〜9メートルの水路、また、高さ15メートルの観覧施設の建設計画が持ち上がった。競技場が完成すると海風が完全に遮られてしまい、ヒートアイランド現象の悪化が懸念される。このため、東京支部では毎年観察会を実施し、集めたデータを計画再考資料として、また、建設反対署名を東京都に提出した。この間、知事が変り葛西にある火力発電所計画地の利用案が浮上したが、未だ様々な問題が残っており、今後も引続き対応していくとの報告がされた。
4)@舳倉島の太陽光発電について(日本野鳥の会石川/矢田新平)
舳倉島太陽光発電施設の建設計画に対し、日本野鳥の会石川に野鳥調査(アセス)の依頼があった。舳倉島の電力供給は北陸電力の火力発電によるが、火力発電はコストが高いため、一部を太陽光でまかなう計画が出てきたものである。当初、風力発電が計画されていたが、野鳥への影響に対する市民の反対により計画が変更になった。今後、太陽光発電建設予定地での環境調査を行い、調査結果を行政へ提出していくとの報告がされた。
A金沢市犀川のサギコロニーの保護について(日本野鳥の会石川/矢田新平)
金沢市犀川河川敷内の林のサギのコロニーでカウント調査を実施しているが、住民から、鳴き声、糞などの苦情がでている。犀川は河川改修工事中であり、県はコロニーエリアも伐採したい意向のようだが、このコロニーを伐採すると民家に近い場所にコロニーが作られる可能性があり、公共の場所から少し離れた河川敷などにあるコロニーは伐採しないほうがよいとして、このまま残すことを県に対し要望しているとの報告があった。
その他小学生ツバメ国際キャンプin石川、また石川県内でコウライアイサ、ハイイロオウチュウ、シロフクロウの確認報告があった。
秋田支部から、以前シロフクロウが確認されたことがある、迷鳥の可能性もある、とのコメントがあった。
5)@ネオニコチノイド系農薬と除草剤の毒性(日本野鳥の会千葉県/大野眞澄)
近年、有機塩素系農薬が禁止されネオニコチノイド系の農薬が主流になっているが、ネオニコチノイド系農薬は毒性が強く、フランスでは使用禁止、また、アメリカではミツバチへの悪影響が報じられている。
我が国では未だ禁止に至っていないため、広く稲作に使用され、水田周辺に生息する小動物が激減し、小動物を捕食する鳥類の個体数も減少している。また、人間の脳の成長にも大きな影響があるとされており、多動性症候群や切れやすい子供などはネオニコチノイドの影響とする研究結果が多数報告されている。
また、佐渡のトキが卵を産んでも孵化しないのは、餌に含まれる農薬の影響ではないかと考えられ、また、ニワトリで農薬を使用した餌と農薬を使用しない餌を食べ較べた結果、農薬を使用した餌を食べたニワトリの精子が少ないという結果となった。人間にも同様の影響がでることが考えられるとの報告がされた。
A野鳥観察のマナー(日本野鳥の会千葉県/大野眞澄)
昨年、野鳥観察マナーに対する事務局の対応や進捗状況、その成果を報告いただいたが、本年もその後の対応状況と成果について情報提供をお願いしたい。
6)群馬県鳥類目録2012刊行の紹介と購入のお勧め(群馬/田澤一郎)
創立50周年記念事業として群馬県鳥類目録を刊行した。資料編として、(1)探鳥会の記録からみた群馬県の鳥類の動向、(2)市町村別鳥類調査生息密度調査からみた群馬県の鳥類の分布と繁殖期の動向、(3)全国一斉調査の結果からみた群馬県のガンカモ鳥類の動向、(4)定点調査の結果からみた群馬県のシギ・チドリ類の動向の定性・定量的にも分析したデータを掲載した。その結果、ガンカモは減少傾向にあり、シギ・チドリ類にも同様の傾向が見られた。また、全国データと比較したところ、群馬だけでなく全国的にシギ・チドリ類は減少傾向であるこことが判明したとの報告がされた。
連携団体からの報告
7)地域の団体が連携して取組む海鳥・海獣調査(十勝支部/千嶋淳)
北海道は3つの海に囲まれ、季節ごとに多様な海鳥・海獣類が世界中から集まって来る。しかし、その分布や生態については不明な点が多く、各海域で生息している海鳥・海獣類の把握が必要であることから、漂着アザラシの会、浦幌野鳥倶楽部、及び日本野鳥の会十勝支部が連携して2010年4月から2014年10月までの間、計60回の調査を行い、これまでに、鳥類28科100種、海獣類5科7種を記録した。中には、貴重種や地域初記録種も多数記録されている。
調査結果は、博物館などで展示、また「北海道の海鳥」シリーズといった書籍の発行を行っている。今後も調査を継続しながら情報発信、後継者育成を行っていきたいとの報告がされた。
8)@三池島・ベニアジサシの保護について(日本野鳥の会筑後支部/松富士将和)
三井鉱山炭鉱の吸気口として1970年に完成した三池島は、コンクリートに囲まれた直径約92mの円形の人口島である。三井鉱山炭鉱は1997年に閉山したが、1994年にベニアジサシの繁殖が確認され、日本に於ける繁殖地の北限となっている。
三池島は閉山から17年が経ち、矢板が剥がれ落ち、コンクリートが剥落するなど老朽化が進み崩壊の危機にさらされている。
所有者の日本コークス工業株式会社が2006年大牟田市に無償譲渡を打診したが、市は財政難と、維持補修費の予測がつかないとして拒否した。筑後支部は自然保護の観点から無償譲渡の受入れを働きかけているが実現しないままである。
今後とも、熊本県支部と共同でベニアジサシの生息調査を続け保護を訴えていくとの報告がされた。
A会員名簿の取扱いと活用について
日本野鳥の会の会員の入会・退会受付は、財団会員室が行っており、支部には毎月1回、入金者、新規入会者及び退会者の氏名、住所、電話番号、生年月日が記載された会費入金の連絡が会計係に届く。筑後支部では筑豊支部に倣い3か月以上の会費未納者に対し、会報送付の際に会費振込と、会員継続依頼書を同封することで会費未納による退会防止に努めている。
会費入金状況を月ごとのメール連絡に変更し、会費未納者情報もメールでこまめに連絡していただきたい。
B保険のあり方・船で行く探鳥会や、調査の保険について
筑後支部では熊本県支部と共同で毎年6月〜8月に三池島のベニアジサシの繁殖調査を実施しているが、財団の「探鳥会保険・基本プラン」は、船を使った探鳥会には適応されないため、現在は国内旅行傷害保険を掛けているが、掛け金が高いので、財団で掛け金が安い調査保険について検討して欲しい。
また、久留米市と共同で実施している探鳥会では、文部科学省からの通達で遊歩道では必ずヘルメットを着用することが義務付けられているが、ヘルメットを着用すると視野が狭くなり、鳥の声も聴きづらくなる、この件について財団の見解をお尋ねしたい。
Dバードウォッチングウィークについて
バードウォッチングウィークに事務局からの情報やお知らせがない。
集合写真
○佐藤理事長の閉会挨拶
12時、佐藤理事長による閉会の挨拶で2014年度連携団体全国総会が閉会された。
○次回の連携団体全国総会
日時:2015年11月7日〜11月8日
会場:クロスウェーブ幕張(千葉県千葉市 )
(総務室/植月 智子・柴田 英美)
■普及室より
支部ネット通信3月号から連載中の『フィールドガイド日本の野鳥』についてです。
<スズメ目で最大は?>
増補改訂新版の発行をお待たせしている皆様には申し訳ありませんが、遅れていた修正を加えた図版や分布図の印刷があがって来ました。虫眼鏡も使って鋭意、チェックの最中ですが、先に印刷があがった解説文では、日本鳥類目録改訂第7版に掲載されたすべての種を扱うことができました。
例えばミツユビカワセミです。2006年に沖縄県の養護学校で保護された個体について日本鳥学会誌に論文が掲載され、新たに目録掲載種となりました。カワセミの類似種として解説に含めようとしましたが、「ミツユビカワセミは赤い嘴、オレンジ色の頭など、カワセミに似ているとは言えない」という意見があり、カワセミ科の解説で触れることで合意を得ました。
図鑑改訂作業はそれだけでは終わりません。高野さんが書かれたカワセミの解説文には「日本のカワセミ科で最少」と記されていましたが、ミツユビカワセミはさらに小さいので、カワセミの解説を「ほぼスズメ大で・・・」と修正させていただきました。
最大、最少の記載は2007年の増補改訂時にも修正した箇所があります。カンムリカイツブリがカイツブリ科で最大という解説がされていましたが、北米には全長60pを越す種がいます。そこで、「日本のカイツブリ科では最大」と直しました。その当時は見送ったのですが、今回の新版ではワタリガラスに手を入れさせていただきます。高野さんはスズメ目で最大と書いていますが、全長が最大と言えるのはオーストラリアのコトドリ(スズメ目コトドリ科)の80〜100pでしょう。そこで高野さんにごめんなさいとつぶやきながら、「最大」を「最大級」に直しました。
<ハシボソカラスはホッピングするか?>
野鳥誌で目録改訂の解説をした際(2013年2・3月号)にも触れましたが、改訂7版ではハシブトガラスの分布の記載がより詳しくなっています。増補改訂の際にも、私が小笠原諸島にはいないことを書き足していますが、増補改訂新版では目録7版に沿って「硫黄列島を除く全国のいろいろな場所に留鳥としてすむが、小笠原群島や大東諸島では絶滅」としました。
このような修正は施しますが、高野さんによる解説文は親切かつ的確で、今読み返してもうなってしまう箇所が多々あります。探鳥会でベテランリーダーのお話しを聞いていると、高野解説が元になっていると思われることも少なくありません。カラスに限っても、ハシブトとハシボソの鳴き方、飛び方、習性の違いなど手短に、上手に表現されています。
それでも増補改訂時には、ミヤマガラスの解説文の中でカラス科に共通した特徴と言える鼻孔を覆う羽毛について(ミヤマガラスは例外で、成鳥では鼻孔が見える)書き足したり、元々「未繁殖の若鳥が5月にも残っている」という記載があった部分に、「ハシブトガラス・ハシボソガラスなどと同様に2年目では繁殖年齢に至らない可能性がある」なども書き足し、充実に努めてきました。さらに新版ではハシボソガラスの解説で、ハシブトガラスとの歩き方の違いを書き足すことにしました(ハシボソはウォーキングが中心)。
カラス科ではありませんが、カワガラスの解説にも「まぶたが白く眼を閉じると目立つ」と追記しました。これは探鳥会などでしばしば「瞬膜が白い」という解説を耳にするためです。ハシブトガラスやハシボソガラスでは瞬膜が白っぽく見えますが、カワガラスの瞬膜は多くの鳥のように半透明のはずです。
<コケは植物、地衣類は?>
新版で探鳥会リーダーを意識して直した例では、コケと地衣類があります。地衣類は菌類と藻類の共生生物であり、コケ植物とは似て非なるものです。が、ウメノキゴケのようによくコケという名が使われることもあって、探鳥会でもしばしば混同されています。
探鳥会で高野さんが人気だったのは、優しい人柄に加えて、あらゆる生物に詳しかったからではないでしょうか。私自身はカワラヒワの亜種の幼鳥の違いについて聞いたら、即座に「僕にはわかりません」と言われて唖然とさせられたのが最初の出会いでした。でも、探鳥会では専門のクモのみならず、虫でも植物でも聞くたびに教えてくれました。「知らない」「わからない」にはとても正直な方だったからこそ、その知識の幅広さは想像てきないほどでした。
『フィールドガイド日本の野鳥』の高野解説ではコサメビタキ、サンショウクイ、シジュウカラなどが巣材にコケを使うように書かれています。探鳥会リーダーが解説の参考にする際にコケと地衣類を混同しないように、またナチュラリスト高野の著作物を充実させるためにはコケと地衣類を書き分けたいと考た次第ですが・・・、コサメビタキ、サンショクイ、エナガの巣はコケを使った上で地衣類を貼り付けます。そこまで書き足すスペースはないし、古巣の見分け方については、増補改訂版で身近な野鳥に限って別途まとめました。そこで「コケと地衣類」などの表記にしました。
高野解説ではエナガの巣は球形で、コサメビタキは横枝に営巣すると書かれていたので、新版ではサンショウクイでは巣は枝のまたの部分に作られることを書き足しました。ちなみに大阪支部でも活躍されている小海途銀次郎さんの著作(増補改訂時にも参考文献とさせていただた世界文化社発行の『巣と卵図鑑』)では、形や巣材が似ているコサメビタキとサンショウクイについて、営巣場所、大きさ、取り付け方の違いまで触れられていますが、高野さんもサンショウクイではクモの糸で固定すると書いています。
▲目録7版における新たな掲載種の中で、今後も各地で観察されそうな種は谷口高司さんに図版を描いていただきました。この連載とほぼ同じ内容を掲載している『探鳥会スタッフ通信』では、新たな図版も紹介しています。ちなみに同1月号では、増補改訂新版用のセアカモズ・モウコアカモズの図版を紹介します。
○『探鳥会スタッフ通信』1月号はこちら↓
http://www.wbsj.org/info/shibu/tancho/staff201501.pdf
(普及室/主席研究員 安西英明)
■普及室より
当会オリジナルカレンダー「ワイルドバード・カレンダー2016」に掲載する写真を募集しております。応募締切は、2015年3月31日です。デジタルデータにつきましては、ホームページ上からご応募を受け付けております。詳細は応募要項でご確認ください。応募要項は、当会ホームページで公開中のほか、ご希望の方へは 郵送もいたします。皆様の力作をお待ちしております。
○応募要項のホームページ
http://www.wbsj.org/goods/calendar/entry.html
※会HPトップページ の「おしらせ」欄、または、トップページ> ショッピング >商品のご案内> オリジナルカレンダーのページの、「ワイルドバード・カレンダー2016写真募集」をご覧ください。
○お問合せ、応募要項のご請求
普及室 販売出版グループまでお願いします。
TEL:03-5436-2626
FAX:03-5436-2636
E-mail:[email protected]
(普及室/江面康子)
1.開催日時:平成26年12月12日(金)午後4時00分〜午後5時30分
2.開催場所:
ニューオータニイン東京 4階会議室「かえで」 東京都品川区大崎1-6-2
3.出席者:
評議員総数8名
出席評議員 7名(敬称略、五十音順)
上田 恵介、北白川 道久、高松 健比古、竹丸 勝朗、原 剛、平 軍二、柳生 博
出席理事
佐藤 仁志(理事長)、吉田 新(副理事長)、佐久間 仁、安西 英明
出席監事
曽我 千文、見田 元
事務局
奥田 秋穂(総務室長兼総務グループチーフ)
五十嵐 真(総務室長代理兼経理人事グループチーフ)
柴田 英美(総務室員)
4.議長柳生 博
会議の様子
5.議事の経過の要領及びその結果
佐久間仁常務理事が開会を宣言、その後、柳生博評議員長から挨拶があった。引続き、佐久間常務理事より、本評議員会は定款第22条の規定に定める定足数を満たしており、適法に成立している旨、報告があった。
なお、議事録署名人については、定款第24条の規定により、出席した評議員長及びその会議において選任された1人となっており、評議員長以外の議事録署名人には高松健比古評議員が選任された。
(1)平成26年度補正予算の件
五十嵐真総務室長代理兼経理人事グループチーフより、当期一般正味財産増減額は119,390千円の赤字となるが、当初予算に比べ10,755千円改善されたことなど、平成26年度補正予算について、資料に基づき報告があった。
また、経常収益は物品販売事業の好調が見込まれ、当初予算に比べ65,476千円増の951,351千円、経常費用は、委託費及び商品仕入費が増え、当初予算に比べ48,721千円増の1,064,741千円となり、その結果、当初予算に比べ赤字幅が縮小したとの説明があった。
(2)平成27年度事業計画及び予算編成方針の件
吉田新副理事長より、収入増や固定経費削減などの対策を講ずることにより、平成27年度は赤字予算を組まない方向で事業計画及び予算編成を行うとする方針について、資料に基づき報告があった。
高松評議員より、フィールドガイド日本の野鳥増補改訂新版への移行に伴う旧版の在庫対応について質問があり、吉田副理事長より、今年度発行予定で作業を進めていたため、在庫の処理は順調に進んでいるとの説明があった。又、佐藤仁志理事長より、発行の遅れは印刷所における作業の遅れが原因との補足説明があった。
(3)理事会の結果の件
佐藤理事長より、平成26年度第2回理事会の結果について、資料に基づき報告があった。
(4)平成26年度事業の進捗状況の件
佐藤理事長より、平成26年度事業の進捗状況について、当会の活動や事務局の体制、今後の方向性や課題について、また創立80周年に伴う記念事業等についてスライドに基づき説明があった。
竹丸勝朗評議員より、公益比率について質問があり、佐藤理事長より、公益比率は50%を上回る必要がある、現状約63%であり今後注視していくとの説明があった。
上田恵介評議員より、職員の年齢構成について質問があり、佐藤理事長より、年齢層の偏りはさほど大きくない。20代の若い職員がやや少なく、若い人材の登用が必要であるが、人件費削減とのバランスを考慮する必要があり、難しい面があるとの説明があった。又、吉田副理事長より、適宜人材登用しているが、若い人材の教育や研修が不十分であり、改善が必要との補足説明があった。
これに対し、柳生評議員長より、ここ数年で若い人材が育っていること、若い女性の活躍が目立っているとの発言があり、関連して曽我千文監事より、事務局の女性職員の割合が増加していること、若い人材が加わることで平均年齢が下がり、当会全体が元気になっているとのコメントがあった。
上田評議員より、支部の若手育成のためにインターンシップについての提案があり、高松評議員他より、賛同の意見が出された。これに対し、佐藤理事長より、インターンシップには長所もあるが課題もあるので、慎重に扱いたいとの回答があった。
議長は以上をもって全部の議題を終了した旨を述べ、午後5時30分閉会を宣言し解散した。
以上の議事を明確にするため、この議事録を作成し、議長及び議事録署名人がこれに記名押印する。
平成26年12月26日
公益財団法人日本野鳥の会
議 長 柳生 博
議事録署名人 高松 健比古
(総務室/柴田英美)
今月は支部名称等の変更はありません。
(総務室/鈴木美智子)
1月5日会員数36,364人(対前月-52)会員数は先月に比べ52人減少しました。12月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より156人少なくなっています。会員の増減は入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。12月の入会者数は175人で、前年同月の入会者130に人比べ45人増加しました。また、12月の退会者は331人で、前年同月の退会者334人に比べ3人減少しました。
表1. 12月の入会・退会者数
※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。
■都道府県および支部別会員数■
野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。
表2 都道府県別の会員数(1月5日現在)
備考:不明は転居先が不明の会員を示します。
表2.支部別の会員数(1月5日現在)
備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。
これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。
(会員室/沖山展子)
厳しい寒さが続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。いつも支部ネット通信をご愛読いただき、ありがとうございます。
今月号には、中四国・東北ブロック会議や、連携団体全国総会の報告を掲載しており、支部の情報が満載です。ぜひ支部間の情報共有としてご活用下さい。
今年も支部と財団の連携強化につながるよう、情報発信に努めて参りたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
支部ネット通信 第130号 ◆発行 公益財団法人日本野鳥の会 2015年1月27日 ◆担当 総務室 総務グループ 奥田秋穂/植月智子/柴田英美 〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル TEL:03-5436-2620 FAX:03-5436-2635 E-mail:[email protected] |