No.123 2014年6月号


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目次 ◆支部の動き
 支部報保護・調査記事関連トピックス
◆ブロックからのお知らせなど
 バードウィークイベントの報告
◆事務局からのお知らせなど
 新たな『フィールドガイド日本の野鳥』に向けた
 増補改訂新版の取り組み
 平成26年度第1回理事会
 80周年記念功労者表彰候補者の推薦依頼
 支部名称等変更のお知らせ
 会員数

支部の動き

■支部報保護・調査記事関連トピックス■

 本記事は日本野鳥の会へ送付されてきている各地の支部報/会報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会の会員へ配信しております。本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部/各会の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.705

●2014/4 道南桧山
・トビに関する故事、ことわざ
・苫小牧-秋田海上野鳥センサス
・オオタカ巣探し物語
・渡島半島のクマタカ確認状況
●2014/3 新潟県
・アオジはどのような環境を利用するのか
・トラフズクのペリット分析
●2014/4 甲府
・やまなしの野鳥2013
・鳥類の性別を判定する
●2014/4-5 京都
・バードウィーク
・2013年度ガンカモ調査
●2014/5 熊本県
・「デジタル書庫」オープン

●2014/4 道南桧山
・トビに関する故事、ことわざ
 我国ではトビは猛禽類の勇猛さや気高さが無いためか、それを生涯の研究課題としている鳥類学者を知らない。諺に「山伏の果ては鳶になる」がある。山伏は貴族仏教への反骨から始まり、今昔物語集に「天狗が金色の仏に化けて、木に止まっていると、人々が拝んだ。しかし、幻術と右大臣に見抜かれると、突然、大きなクソトビに変じ、地上に落下し、子供たちに叩き殺された」とある。馬場あき子氏の「鬼の研究」(1971)には、狩猟性の鷹は体制側で都合良く使われ、反体制、反権力への蔑しの象徴として、人の近くにいる狩りをしないトビが考えられた。
(道南桧山「はちゃむ」NO.106,P3〜5)

・苫小牧-秋田海上野鳥センサス
 9/18深夜〜9/19早朝、北海道恵山沖〜秋田県能代沖の海上をフェリー上から調査した。夜間に津軽海峡を渡る野鳥は殆ど検出できず。鳥の声、姿が多く見られたのは午前3時〜5時頃の青森県西岸で、大陸から直接渡って来ている可能性がある。その裏付けには小樽〜舞鶴航路でのセンサスが必要である。10/1は11時〜15時、青森県小泊半島沖〜北海道恵山岬沖を調査した。記録は5例のみであった。これで津軽海峡センサス50回になる。
(道南桧山「はちゃむ」NO.106,P6〜9)

・オオタカ巣探し物語
 20年程前は、(北海道の)オオタカは平地のカラマツ防風林や造林地を好んで営巣するとされた。北海道中部の山岳地帯、200X年、トビに対する排除行動から、急峻な山地でオオタカの巣が見つかった。しかし、次年、営林署が営巣木を切り倒したが、少し離れたトドマツ植林地に移動し、繁殖できた。翌年は6月になっても、繁殖はうかがわれなかった。7月、2km先のトドマツの頂きにオオタカ♀を発見。オオタカ調査10年以上のベテラン6名で踏査3日目、尾根を降りて広葉樹にオオタカの巣を発見!地上にはハト、ツグミ、カケス等の骨や羽根が散乱していた。「プロジェクトX〜挑戦者たち」である。
(道南桧山「はちゃむ」NO.106,P10〜12)

・渡島半島のクマタカ確認状況
 クマタカは20年程前まではクマタカは北海道での繁殖は確認できていなかった。渡島半島では未だ生息が確認できている状態ではない。クマタカの行動範囲4〜25km2とあり、11月頃からV字や波状飛翔が見られ、道南では3月下旬頃から巣材運び、交尾が始まる。7月下旬〜8月上旬巣立ちする。(道南桧山「はちゃむ」NO.106,P13)

●2014/3 新潟県
・アオジはどのような環境を利用するのか
 本州でのアオジの繁殖環境は標高700〜1600mの灌木林、草原、カラマツの疎林、クマザザの藪とされる。しかし、新潟県では海岸林や平野部の河川敷で繁殖が確認されている。2012、2013年、新潟市の海岸クロマツ林で調査した。低木層が半数を占める地区で7ha当り縄張り5、巣6、内、低木性の常緑広葉樹に4(地上から50〜195cmに巣)、クロマツの根元1、落下し地上にあった1であった。ソングポストは73例中、電線1例を除き、樹上で平均位置6.8m(2.5〜11m)にあった。海岸林のアオジは藪の中で営巣し、その上部に一定の空間がある灌木が必要と思われる。
(新潟県「野鳥会報」NO.77,P2〜3)

・トラフズクのペリット分析
 新潟市の鳥屋野潟周辺でトラフズクが留鳥としており、2005年から繁殖も確認している。食性は主にネズミ類である事が知られている。2012/1〜4、2013/4〜11、塒周辺のペリットを分析した。180個のペリットから361個体の餌動物が見つかり、その内訳は哺乳類84%、7種、鳥類11%、13種、昆虫類5% 19個体であった。ネズミ類ではハタネズミ109、ハツカネズミ59、ドブネズミ13、クマネズミ10.・・・、コウモリではイエコウモリ73、鳥類は多種に渡り計40であった。
(新潟県「野鳥会報」NO.77,P4〜6)

●2014/4 甲府
・やまなしの野鳥2013
 会内外から2013年、3,922件の野鳥データ が集まった。観察種数は168、内、シロハラホオジロとアメリカウズラシギは山梨県内初確認と思われる。観察羽数が最も多いのはスズメで、ハシボソガラス1,039羽、ハシブトガラス1,050羽とほぼ同数である。県内の鳥類目録作成には、30年以上前の記録裏付けの作業が難しい。例えば、ハイイロミズナギドリ、サンカノゴイ、オオヨシゴイ、アカアシシギ、カモメ、マダラチュウヒ、シマセンニュウ、・・・。
(甲府「カワセミ」NO.126,P4)

・鳥類の性別を判定する
 雌雄で羽色や大きさの違いが殆ど無い種では野外観察で雌雄の識別が困難である。繁殖期には抱卵斑の有無、総排泄腔の形状から可能である。雌雄とも抱卵するメジロ、イカルは雌雄とも抱卵斑が出る。繁殖期の♂の総排泄腔が突起している。雌雄で抱卵すると言われるイワツバメ♂には抱卵斑は無く、抱卵しないとされるウグイスの♂には抱卵斑があり、托卵性のホトトギスの♀に抱卵斑が認められ、今後これらの役割がどう変わるのかよき素材である。
(甲府「カワセミ」NO.126,P6)

●2014/4-5 京都
・バードウィーク
 バードウィークは1894年、米国ペンシルバニア州で始まった。小学校校長のパブコックさんが、植樹祭の中で、野鳥が樹木の虫を退治すると提唱した。これが全米の学校や地域に広がり4/10の「バードディ」となった。日本では昭和25年から5月10日からの1週間を「バードウィーク」とした。スズメやヒヨドリも春には子育てのため米や野菜についた害虫を駆除してくれている。
(京都「そんぐぽすと」 事務局日記)

・2013年度ガンカモ調査
 1/11〜13、京都府の委嘱により府内303箇所を70名で調査した。マガン30、コブハクチョウ3、コハクチョウ2、カモ類18,441で内訳はマガモ6,325、コガモ4,040、カルガモ2,776、ヒドリガモ1,645、オシドリ779、キンクロハジロ725、スズガモ473、ホシハジロ435、オナガガモ355、ヨシガモ282、オカヨシガモ204等。前年より4%増えたが、過去最大の2008年の2/3であった。水域別では淀川水系4,788、日本海側河川水系3,614、河口を含む海域3,776、湖沼・溜池6,298であった。
(京都「そんぐぽすと」NO.187,P9〜13)

●2014/5 熊本県
・「デジタル書庫」オープン
 ファイル提供者の協力を得て、支部報、議事録、調査資料、ビデオ、イラスト、野鳥写真、要望書、冊子等のデジタル化したファイルをネット上に置き、収蔵リストで検索し、支部のデジタル書庫委員会に、氏名、利用目的、期間等を申し出て、閲覧できるシステムができた。情報の漏洩、違法コピーを減らせる。
(熊本県「野鳥くまもと」NO.319,P11)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.706

●2014/4札幌
・オオワシ、オジロワシ一斉調査
●2014/4 室蘭
・コスタリカ
●2014/5-6 群馬
・賢いホオジロ
・尾が短いサンコウチョウ
・カワウ適正管理計画案へ意見書提出
●2014/5 千葉県
・野鳥の繁殖時期に考える
・ウミネコ大量死 (3/21 北國新聞)
・世界最古の鳥の卵化石 (3/18 東京新聞)
●2014/4 富山
・2012年タカ渡り
・コアジサシ生息状況調査2013
●2014/5-6 広島県
・野鳥図書館
●2014/4 山口県
・第33回ガン・カモ・ハクチョウ類一斉調査
●2014/4 長崎県
・諫早湾中央干拓地標識調査

●2014/4札幌
・オオワシ、オジロワシ一斉調査
 2/23、全国一斉に調査した。石狩川周辺で、オジロワシ17、オオワシ2、不明ワシ1、計20羽を確認した。この調査は30年以上行われており、鉛弾で死んだエゾシカを食べて鉛中毒死、風力発電でのバードストライクで既にオジロワシ33羽が犠牲になっている。
(札幌「カッコウ」NO.362,P12)

●2014/4 室蘭
・コスタリカ
 コスタリカはスペイン語で「富める海岸」の意で、国土の1/4が国立公園、自然保護区になっている。エコツーリズムが盛んな自然環境立国である。手塚治氏の「火の鳥」のモデルと言われるケツァール等のカラフルな鳥類が多く見られる。コスタリカは平和憲法を制定しており、常備軍を保持していない。ノーベル平和賞を受章した同国アリアス前大統領の考え方こそ「積極的平和主義」の名に値する。
(室蘭「ハヤブサ」NO.136,P6)

●2014/5-6 群馬
・賢いホオジロ
数年前、草津町でタンポポの綿毛を食べている1羽のホオジロを見る。地上で思い切り首を伸ばし、背伸びしてやっと採っていた。もう1羽が現れると、背丈の高い茎の中程に足を掛け、茎を倒して綿毛を簡単に次々と食べた。背伸びして食べられた綿毛は殆ど食べられ、種は残っておらず、茎が押し倒されて食べられた綿毛は、下になった部分の綿毛は食べられずに残っていた。後者のホオジロはタンポポにも優しい。
(群馬「野の鳥」NO.323,P2)

・尾が短いサンコウチョウ
 7月、アイリングがコバルトブルーが鮮やかな♂のサンコウチョウが繁殖に参加しているが、尾が短い。尾が短い♂がヘルパーとして手伝う事もあるが、番の2羽以外はおらず、巣内の4羽程の雛に給餌した。長い尾が抜けた成♂と判断した。(ネットには尾が短い若♂が繁殖する例もある(森))。
(群馬「野の鳥」NO.323,P3〜4)

・カワウ適正管理計画案へ意見書提出
 3/7、支部は群馬県へ県の同案に対し、意見書を提出した。まず、絶滅寸前になったカワウが急増した原因を明確にするべき。計画はカワウの生息に必要な餌量及び採餌場、営巣地、他県への出入りを把握する事が前提である。カワウへの対策を行う時は、生物多様性を重視する立場から、カワウと同じような食性を有する野鳥(例えば、サギ類、ヤマセミ)の生息にも慎重に配慮する事を求める。
(群馬「野の鳥」NO.323,P5)

●2014/5 千葉県
・野鳥の繁殖時期に考える
 バードウッォチャーに見せるために野鳥は繁殖活動するわけではない。あなたの新婚生活と同じで、野鳥の生活を覗きこみ、ストレスを与えるのは無粋な事である。探鳥でも、当然、市民社会のモラルを自覚して頂きたい。冬鳥、夏鳥が減っている事で、農薬ネオニコチノイドの実態を認識しよう。これは、脳内の情報伝達機能を阻害する。農作現場ではこの水溶液に箱漬された種籾を撒き、害虫駆除の名目で夏にラジコンヘリでこの農薬を空中散布している。普通種の動向に注目していこう。
(千葉県「ほおじろ」NO.397,P2)

・ウミネコ大量死 (3/21 北國新聞)
 3/19、石川県珠洲市の海岸で238羽のウミネコの死骸が見つかった。鳥インフルエンザは陰性であった。石川県ではウミネコの大量死は初めてである。ウミネコは輪島市沖の七ツ島で繁殖するために飛来するが、川の水に何らかの有害物質があった可能性がある。
(千葉県「ほおじろ」NO.397,P12)

・世界最古の鳥の卵化石 (3/18 東京新聞)
 福井県勝山市の恐竜化石発掘現場で見つかった化石は、白亜紀前期(約1億2千万年前)の世界最古の鳥の卵の化石と判明した。厚さは約0.4o、幅、長さがそれぞれ3o程度、恐竜の卵化石より薄く、殻が3層からなり、鳥の卵と判断された。
(千葉県「ほおじろ」NO.397,P13)

●2014/4 富山
・2012年タカ渡り
 主に新潟県との県境付近の烏帽子山林道で2012/8/26〜11/22調査した。総計でサシバ125(前年202)、ハチクマ63(同126)、ノスリ674(891)、ツミ23(118)、ハイタカ6(10)、オオタカ10(11)、ミサゴ39(61)、チゴハヤブサ8(0)で前年より大幅に減った。慶応大学SFCのHACHIKUMAプロジェクトが2012/9、放ったハチクマ4羽は夜間も飛翔し、内1羽は、9/24、鳥海山付近、9/27、神戸市付近を通過した。それを結ぶと富山県を通過したと思われる。
(富山「愛鳥」NO.70,P4、6〜7)

・コアジサシ生息状況調査2013
 2013/5〜8、富山県内のコアジサシの繁殖状況を調査した。小矢部川で2箇所、黒部川で2箇所で繁殖活動確認できたが、前者は豪雨で水没、後者は河口付近で巣立ち約10羽(8/11)、河口から1.2kmの中洲で雛6羽を確認したが、幼鳥の飛行は無かった。
(富山「愛鳥」NO.70,P4〜5)

●2014/5-6 広島県
・野鳥図書館
 支部事務所には野鳥図書館が併設されており、土日曜日午後、野鳥に関する図鑑や情報誌、DVD、CD、野鳥に関する新刊本を会員に閲覧、貸し出ししている。
(広島県「森の新聞」NO.192,P3)

●2014/4 山口県
・第33回ガン・カモ・ハクチョウ類一斉調査
 1/12、山口県内47地点で調査した。総計19,635羽で内訳はヒシクイ1、マガモ6,610、ヒドリガモ3,121、カルガモ2,246、オナガガモ1,306、オシドリ1,306、ホシハジロ1,245、コガモ773、キンクロハジロ601、トモエガモ569、ヨシガモ462、オカヨシガモ393、ウミアイサ129等。
(山口県「やまぐち野鳥だより」NO.232,P9〜10)

●2014/4 長崎県
・諫早湾中央干拓地標識調査
 同干潟(581ha)で2013年2月、10月、11月の11日間標識調査した。計11種、414羽を放鳥した。内、再捕獲は18(全てオオジュリン)。内訳はオオジュリン309(成鳥28%、幼鳥72%)、ツリスガラ78(成鳥27%、幼鳥73%)等、共に成幼比は前年2012年とほぼ同じであった。
(長崎県「つばさ」NO.316,P4〜5)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.707

●2014/4-5 栃木
・市貝町サシバの里づくり基本構想完成
・大規模メガソーラー開発
・スズメは古い町が好き?
●2014/5 東京
・ 野鳥録音で広がる世界
・オオタカ現地からの報告
・東京オオタカ・シンポジウムに参加して
●2014/5 徳島県
・2014年1月ガン・カモ調査
・日本湿地ネットワークシンポジウム
●2014/5 筑豊
・ウミスズメ類
・「フィールドガイド日本の野鳥」改訂中
・もてないホオジロの雄は必死で囀る

●2014/4-5 栃木
・市貝町サシバの里づくり基本構想完成
 3月、同構想が完成した。この中で今後5年間の重点事業として、「サシバの里」里地里山生態系保全、道の駅「サシバの里いちかい」運営、「サシバの里」ブランド化、そしてこれらの事業を包括的に持続的に推進するための「サシバの里づくり」推進事業がある。
(栃木「おおるり」Vol.231,P7)

・大規模メガソーラー開発
 那須塩原市で、敷地37ha、年間2200万KWhの大規模太陽光発電施設が計画されている。メガソーラーは開発規模が大きくても栃木県の環境アセスメント条例の対象にならない。しかし、5ha以上開発は県の自然環境の保全及び緑化に関する条例で、県と自然環境保全協定を締結しなければならない。そのため、今後1年間の自然環境調査、保全計画策定が行われる。事業者が自主的に「保全対策検討委員会」を設置し、その助言に基づき、対応策を事業者のHPに公開し、広く意見を求める形になる。メガソーラーは原発に頼らない重要な発電施設であるが、生物多様性を劣化させては本末転倒で、両立の方策があるのか、考える時期である。
(栃木「おおるり」Vol.231,P7)

・スズメは古い町が好き?
 スズメは岩手県で調査したところ、1970年頃、造成住宅地では1ha当り4番程の巣があり、2000年以降造成地ではそれが1番程度と少ない。スズメの個体数はこの20年で半減したと考える。本記事の筆者はスズメの専門家と言われる。詳しくは
https://sites.google.com/site/osamukmikami/suzume_questions
(栃木「おおるり」Vol.231,P11)

●2014/5 東京
・ 野鳥録音で広がる世界
 今の録音装置はウェストポーチに入る。嘗てのカセットテープは高い音は8KHzまでで、ヤブサメの声は録れなかった。現在のボイスレコーダーは24KHzまでは当たり前で、機種によっては48KHzまでの領域をカバーする。タイマー機能があるものでは、早朝の時刻にセットしておき、ソングポストに長時間置いて収録し、後日回収できるので、鳥に影響を与える事が少ない観察方法である。録音機に付属するソフト、無償公開のソフトで編集加工し、現地で鳥の声を聞く、編集時聞く、後日編集したものを聞く、これが野鳥の声を覚える一番良い方法である。
http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/
http://www.birdfan.net/fun/matsuda_song/
(東京「ユリカモメ」NO.703,P3)

・オオタカ現地からの報告
 3/9、「東京オオタカ・シンポジウム」で下記2箇所で問題提起があった。1・西東京3・4・9号線は必要ですか?西東京市の田無東大農場演習林をオオタカの巣から200m地点に16m幅の都道で分断し、その北側に大学キャンパスの計画があり、都の「自然環境保全審議会」で審議されたが、道路は審議から外され、道路の上に緑のシェルターを架ける条件で開発は許可された。2・千葉県市野谷のオオタカが生息する森で、県は都市公園として24haを保全することになった。用地買収が進まず、今年、地元ボーイスカウトが、オオタカのサンクチュアリとなる場所を地主から借り、野営地の整備が始まった。行政は法的に問題が無いとして動かない。
(東京「ユリカモメ」NO.703,P10)

・東京オオタカ・シンポジウムに参加して
 3/9、立教大学で開かれた同シンポに参加した。東京、埼玉、神奈川ではオオタカの営巣地数が頭打ちで、最近数年は減少傾向にある。最近は小規模開発、カメラマン立入、林床の過手入れ等がオオタカ営巣の脅威になっている。埼玉県中央部の丘陵地帯では2004年には12巣全てで雛の巣立ちがあり、2013年には4巣のみになっている。2004年頃はいわゆる失われた10年で開発が進まず、最近の開発進行で繁殖率低下につながっているのでは。「猛禽類保護の進め方 改訂版」でのデータは2008年までのもので、それ以降の状況が今回のオオタカ(国内希少種)指定解除に反映されているのか疑問が残る。
(東京「ユリカモメ」NO.703,P11)

●2014/5 徳島県
・2014年1月ガン・カモ調査
 徳島県下一斉調査で、総計22193羽を記録、内訳はガン類2、ヒドリガモ7,130、マガモ4,575、カルガモ2,533、コガモ2,433、ホシハジロ1,112、オシドリ1,069、キンクロハジロ850、オカヨシガモ824、オナガガモ198等。過去5年間平均に比べ、オシドリ、カルガモ、コガモ、ウミアイサ以外のカモ類は減っている傾向にある。
(徳島県「野鳥徳島」NO.428,P7〜9)

・日本湿地ネットワークシンポジウム
 3/16、広島市で同シンポがあり、参加した。瀬戸内周辺の湿地、三番瀬(千葉)、吉野川河口湿地(徳島)、中池見湿地(福井)、和白干潟(福岡)、泡瀬湿地(沖縄)から報告があった。泡瀬湿地(290ha)では当初計画の半分の95haで埋立中。辺野古(沖縄)の埋立は瀬戸内海での土砂採取でやる事を環境省は知らなかった。上関原発に反対している地元民4名を中国電力は工事を不法妨害したとして4800万円の損害賠償訴訟をしている。大企業や政府が反対運動を委縮させる目的でするスラップ訴訟と呼ばれる。表現の自由弾圧になるとして米国では禁じている州もある。日本のラムサール湿地はアンビバレントな対応(相反する価値観が共に在り、葛藤する状態)である。
(徳島県「野鳥徳島」NO.428,P10〜13)

●2014/5 筑豊
・ウミスズメ類
 ウミスズメの仲間は北方系にが多く、九州で記録があるのは、ウミスズメ、カンムリウミスズメ、ウトウ、ハシナガウミスズメ、ヒメウミスズメである。これらの潜水の仕方は、顔を海面につけて、翼を半開きにして、そのまま沈み込み突然姿を消すのは、カイツブリ類の勢いを付けジャンプするのとは異なる。海中では足で泳ぐのではなく、翼を使う。宮崎県の枇榔島はカンムリウミスズメの世界最大の営巣地として有名である。福岡県宗像市の沖ノ島の岩礁にも繁殖するが、釣人が上陸し、残された大量の撒き餌にクマネズミが入り込み、ここで営巣するカンムリウミスズメ、ヒメクロウミツバメは絶滅の危機にある。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.435,P17〜19)

・「フィールドガイド日本の野鳥」改訂中
 日本鳥学会の日本鳥類目録改訂第7版(2012年)により、各団体はそれに準拠して変更を進めているが、博物館、動物園、自治体等では未だ多くは対応できていない。当会の「新・山野の鳥」「新・水辺の鳥」は改訂済であるが、「フィールドガイド日本の野鳥 増補改訂版」の今年度内  発行予定が少し遅れる見込みである。(支部ネット通信120号掲載)
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.435,P23)

・もてないホオジロの雄は必死で囀る
 既婚のホオジロの♂は一日の3割で囀り、未婚は5〜8割も鳴くとされ、6、7月でも一生懸命囀るホオジロは繁殖相手が見つからず、それも若い♂が多いとの説がある。空に向かって大きく嘴を開いて鳴くのは未婚のものが多く、嘴を水平ににして鳴くのは既婚が多いとの説がある。昔からホオジロの捕獲、飼育が盛んで、今でも鳴き合せ会が開かれている(密対連)。
参考:小学館「日本野鳥大鑑」(蒲谷鶴彦 松田道生共著)
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.435,P23)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.708

●2014/4-5 宮古
・岩手県オオワシ・オジロワシ一斉調査
●2014/5 奥多摩
・奥多摩支部鳥類目録2号発行
・シラガホオジロ
・オオヨシキリを待つヨシ原
・3/9 東京オオタカ・シンポジウムに参加
・アオバト
●2014/5 神奈川
・ジオロケーターを装着したコアジサシ
・2014年ガンカモ調査結果
●2014/5 大阪
・野鳥救護の最前線
・日本バードレスキュー協会の取組み
・スズメ巣立ち雛を減らすのは誰?
●2014/5 高知
・今ノ山風力発電事業計画に関する意見書

●2014/4-5 宮古
・岩手県オオワシ・オジロワシ一斉調査
 2/23、岩手県内21箇所を調査した。沿岸部(13箇所)はオオワシ成6、オジロワシ成4で、内陸部(8箇所)はオオワシ成6、オジロワシ成15、亜成1を確認した。最近10年では2番目に多く、初めて内陸部が沿岸部より多かった。内陸部の数が増えたのは餌となる外来魚、オオバンが増えたため?以前は幼鳥の比率が高いが、今回は幼鳥は確認できず。全国一斉調査ではオオワシは1985年の約2,200羽が2012年には約1,000羽と減り、オジロワシは同約500羽が同約1,000羽に増えている。海ワシには繁殖地のロシアの天然資源開発、渡り途中の風力発電施設、越冬地の鉛中毒問題があり、岩手県沿岸では震災の復旧工事が進んでいる。
(宮古「ミサゴの海」NO.235,P6〜7)

●2014/5 奥多摩
・奥多摩支部鳥類目録2号発行
 前回の発行から13年を経て、2号が完成した。探鳥会記録や会員からの約10万件の記録を基にした。A5版で、分布図、月別出現グラフ、支部フィールド内での初認、終認、生息環境、食性、特異な行動等と野鳥写真が載っている。支部総会時、支部会員に配布する。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.218,P2)

・シラガホオジロ
 10/30、狭山湖(所沢市)の堤防で、シラガホオジロ♀が撮影された。支部エリア内、新種記録となる。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.218,P11)

・オオヨシキリを待つヨシ原
 羽村堰下で2月の大雪で倒れた枯れたヨシを3、4月に整理した。土手のクズの蔓も取り払った。ヨシ原で作業していると、ヨシの穂や茎、髄から餌を採るシジュウカラ、ホオジロ、エナガ等が眼前に現れる。4/6には70羽のアマツバメが上空を通過した。4/20には同地では珍しいコシアカツバメが見られた。支部会員有志が自然環境保全活動をしながら鳥見をしている。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.218,P13)

・3/9 東京オオタカ・シンポジウムに参加
昨年6月、環境省はオオタカを「種の保存法」での国内希少野生動植物から指定解除を検討しているのが明らかなった。第3次レッドリストで準絶滅危惧になり、関東周辺でも5,818羽(95%信頼度 3,398〜10,392)と多く生息するためとされる。この解除の問題点として@オオタカが増加した原因が未解明。A生息状況の地域差が考慮されていない。Bモニタリング体制ができていない。C開発指導の根拠がなくなる。D指定や解除の基準が不明確。オオタカより条件が悪い種はどうなっているのか。E密猟防止・陳列・譲渡等の規制ができなくなる。東京都ではオオタカの抱卵が確認された巣はここ6年間で26〜36箇所でその平均繁殖成功率は83%であった。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.218,P22〜23)

・アオバト
 神奈川県大磯町では7月最終日曜日をアオバトの日と言う。奥多摩地区でのアオバト の記録は6割が5、6月に集中し、7、8月は山地にしか記録が無い。冬季の観察例は少なく、いずれも鳴き声だけである。記録された食性は紅梅の花弁(2005/3/13、あきるの市)、ヤマザクラの実(2010/5/30、青梅市)、ドングリ(2012/11/9、青梅市)、ミズキの実(2002/8/21、御岳山)を食べ、地面の積雪を食べた(2001/3/9、御岳山)等がある。10月、飛島や伊良湖岬で群が見られており、春と秋に移動する個体群がいる。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.218,P27)

●2014/5 神奈川
・ジオロケーターを装着したコアジサシ
 2013年、軽量化されたジオロケーター(1.2g)を100羽のコアジサシ(大阪、静岡、東京、千葉、茨城)に装着し、放鳥した。これを脚に装着した個体の情報を求める。連絡先:藤井:[email protected]ジオロケーターで照度と時刻を記録し、そのデータより日の出、日の入時刻を推測し、その場所の経度緯度を算出するもので、コアジサシの渡りのルートが分かる。
(神奈川「はばたき」NO.504,P2)

・2014年ガンカモ調査結果 (保護研究部)
 1月中旬、県下85箇所で調査した。ガン類、ハクチョウ類は記録されず、カモ類総計14,396羽(前年15,490)であった。内訳はコガモ3,294、ヒドリガモ2,538、カルガモ2,054、オシドリ1,767、キンクロハジロ1,165、マガモ1,133、スズガモ642、オナガガモ576、ホシハジロ523、オカヨシガモ198等。♂が♀よりかなり多い種はオシドリ♂1,094、♀182、不明491。ホシハジロ♂345、♀169、不明9。キンクロハジロ♂713、♀442、不明10。
(神奈川「はばたき」NO.504,P3)

●2014/5 大阪
・野鳥救護の最前線
 野生鳥獣救護ドクターにお話を伺った。鳥の雛を誘拐して(本人は保護した積り)、手元に置いても、餌が違うので、失敗する。ヒヨドリは、親は雛に果実を与えるが、その中の抗酸化物質が取れないと、白筋症と言い、神経の先が酸化し、立てなくなる。虫だけの給餌では育たない。2010年、三重県沖で保護されたオキノタユウ(アホウドリ)の幼鳥を2週間リハビリ後、大阪湾に放鳥した事がある。送電線に当って落ちたオオミズナギドリを保護した時、関西電力に伝えると送電線に鳥ペラ(風で回るプロペラ)を直ぐ付けた例もある。大阪府には傷病野生鳥獣保護飼養ボランティア制度があるが、参加者は講座を受けた人が望ましい。自然に傷ついた野鳥は自然の摂理に委ねる。希少種や人間活動が原因の場合は保護している。
(大阪「むくどり通信」NO.231,P4〜5)

・日本バードレスキュー協会の取組み
 2008年、支部にプロジェクトチームができ、2010年、特定非営利活動法人として独立した。事務所は河内長野市にある。人との関わりの中で傷ついた野鳥保護を対象にしている。12年、自然環境保護団体対象の助成金を得ている。ボランティアの飼養員が交代で対応している。「すり餌」は江戸時代に完成した我国独自のもので、大豆等の植物質をすり潰したものと、川魚等を乾燥、すり潰したものを各鳥に合うように混ぜ、小松菜等の野菜をすり降したジュース状のものを加えている。収容数は毎年80羽以上で、野生復帰率は7割になる。これは全国的に高い数値で、大阪では(密猟、違法飼養の)メジロの収容が多いためである。
(大阪「むくどり通信」NO.231,P6〜9)

・スズメ巣立ち雛を減らすのは誰?
 スズメの1巣当りの巣立ち雛は農村、住宅地、商業地の順で少ない(三上ほか 2011)。世界的にも都市環境ではスズメの産卵日が早く、産卵数が少なく、雛の重さも軽い結果になっている(Chamberlainら 2009)。巣立ち直後のスズメは地面に落ち、ネコやカラスに獲られるいる(三上 2009)。
(大阪「むくどり通信」NO.231,P11)

●2014/5 高知
・今ノ山風力発電事業計画に関する意見書
 3月、本部自然保護室より土佐清水市境の今ノ山周辺で鞄d源開発による風力発電事業の計画の情報提供があった。支部は「高知野鳥の会」と連絡を取り、4/2、3者連名で同計画段階環境配慮書に意見書を出した。小型鳥類の飛翔高度はブレード回転域より低いとあるが、同地は夏鳥の主要な渡りルートに当り、主に夜間に高い高度を飛翔している。サシバの渡りにも重大な影響がある可能性がある。
(高知「しろぺん」NO.329,P1〜3)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.709

●2014/5 札幌
・岡山県のブッポウソウ保護活動
●2014/5 茨城
・蓮田防鳥ネット羅網調査
・レンコンはカモの好物ではない
・コブハクチョウの卵 擬卵に代えます
●2014/5 埼玉
・傷ついた野鳥を見つけたら
●2014/4-5 諏訪
・19回連続の飛来 オオワシ
●2014/5-6 遠江
・2014年ガンカモ類カウント調査
●2014/5-6 島根県
・飯梨川河口周辺のカモ類月別最大渡来数
・増え続ける野鳥写真屋
●2014/5-6 愛媛
・愛媛のカラスバト
・2014年カモ類調査

●2014/5 札幌
・岡山県のブッポウソウ保護活動
 ブッポウソウは北海道を除く全国に飛来する。昨年、岡山県全県で317個の巣箱を設置し、約7割が利用された。餌はカナブン等の甲虫類、セミやヤンマ等の飛翔性昆虫で、胃内で貝類や缶蓋等を碾き臼のように使い消化する。毎年ほぼ同じ巣箱に戻って来る。水田が広がる昆虫が多い里山環境を好み、人家、道路の影響は少ない。岡山県吉備中央町ではブッポウソウを町の鳥に指定し、町民の意識が高まり、ブッポウソウを保護する条例もある。支部では24年間、春の巣箱設置、一般向け観察会、秋の巣箱掃除、繁殖調査を行っている。
(札幌「カッコウ」NO.363,P11)

●2014/5 茨城
・蓮田防鳥ネット羅網調査
 1/30、31、霞ヶ浦、北浦の11箇所の蓮田を調査した。全体で1,146羽の野鳥が網にかかり犠牲になっていた。内訳は、オオバン404、識別不能カモ類277、ヒドリガモ145、コガモ87、カルガモ33、コサギ34、その他サギ21、シギチドリ類10、小鳥類9、ノスリ3等で、殆ど減っていない。収穫前の蓮田での羅網は244羽に対し、収穫後のものは902羽と多く、収穫後ネットを外したままにし、野鳥が蓮田に進入しやすい状況にある。収穫後はネットを撤去するか、折りたたむことが必要である。オオバンは巣材に一部にレンコンの若い芽を使うが、それほど影響は無い。この周辺で繁殖するコブハクチョウのレンコン食害は大きいので、その対策も必要である。H16年、国が補助金を出した防鳥ネットは撤去し、野鳥との共存を図るべき。
(茨城「ひばり」NO.319,P4〜5)

・レンコンはカモの好物ではない
 10/19、県の鳥獣センターの協力を得て、カモ類がレンコンをどのように食べるか実験した。体の大きいオオハクチョウでもレンコンを突いても、転がり、うまく食べられない。先端の細い芽を嘴で摘まむ。未収穫の蓮根田の防鳥ネットを全面張っているものは皆無で、上空のみ、側面のみが多く、全く網が無いものもある。未収穫田での羅網鳥は少なく、収穫済み田での羅網鳥が極めて多い。この事は未収穫のレンコンの食害が大きくない事を示す。やっと種苗田脇に廃棄されたレンコンにカモが食べた跡を見つけた。
(茨城「ひばり」NO.319,P6〜7)

・コブハクチョウの卵 擬卵に代えます
 霞ヶ浦、北浦で増加している外来種コブハクチョウの個体数抑制のため、農業被害を理由に有害駆除申請あれば、県はその卵を擬卵に置き換える事を認めた。今後の外来鳥対策の試行になる。
(茨城「ひばり」NO.319,P22)

●2014/5 埼玉
・傷ついた野鳥を見つけたら
 埼玉県内では年間約900羽の野鳥が保護されている。県は埼玉県獣医師会と契約し、51軒の動物病院が対応している。野鳥保護でやってはいけない事は・自分だけで治療しない・ペッとして飼おうとしない・ネットの治療方法を当てにしない。保温の目安は体重50g以下の鳥は25〜35℃、50〜500gは20〜30℃、500g〜1kgは15〜25℃で、巣内雛は32〜35℃、巣立ち雛は30℃で温め過ぎによる脱水に注意。傷病鳥の1割程が脱水状態で、スポイトや綿棒で、スポーツドリンクを2倍に薄めて温めて与えてもよい。1日に必要な水分量は100g以上の鳥は体重の5%、それより軽い鳥は比率が高く、20g以下では体重の50%にもなる。赤裸の雛は10〜30分間隔で補液が必要である。
(埼玉「しらこばと」NO.361,P2〜5)

●2014/4-5 諏訪
・19回連続の飛来 オオワシ
 諏訪湖に毎年越冬で飛来するオオワシ(愛称グル)は、今季は12/26〜3/4、滞在した。初めて観察してから19回目の渡来となる。1999年には、一時保護され、地域住民に注目され、放鳥されている。結氷した諏訪湖では餌の確保が難しいためか、若いオジロワシが侵入すると追い出す。来年で20年目となるが、寿命は明らかでない。
(諏訪「いわすずめ」NO.156,P6)

●2014/5-6 遠江
・2014年ガンカモ類カウント調査
 1/5〜18、45地点でカウント調査をした。結果はコハクチョウ13、カモ類18,756で内訳はマガモ5,445、スズガモ3,068、カルガモ2,195、ヒドリガモ2,177、コガモ1,724、キンクロハジロ1,042、オナガガモ840、ホシハジロ727、オシドリ513、オカヨシガモ369、ヨシガモ290等。比較的毎年安定しているヒドリガモも継続して減少傾向にある。
(遠江「遠江の鳥」Vol.271,P16〜18)

●2014/5-6 島根県
・飯梨川河口周辺のカモ類月別最大渡来数
 2013/4〜2014/3の同地の記録。スズガモ:4月:315、5:139、6:14、7:13、8:5、9:480、10:976、11:174、12:622、1:1,366、2:1,252、3:437。マガモ:4月:40、5:7、6:8、7:2、8:1、9:5、10:90、11:331、12:233、1:161、2:155、3:74。カルガモ:4月:55、5:39、6:80、7:101、8:37、9:129、10:251、11:1117、12:92、1:77、2:45、3:52。コガモ:4月:41、5:49、6:1、7:0、8:0、9:42、10:153、11:203、12:129、1:128、2:121、3:48。ホシハジロ:4月:13、5:4、6:2、7:0、8:0、9:2、10:95、11:28、12:128、1:319、2:305、3:191。オナガガモ:4月2、5:1、6:0、7:0,8:0、9:6、10:145、11:58、12:80、1:14、2:4、3:2。キンクロハジロ:4月:170、5:100、6:20、7:14、8:13、9:49、10:85、11:47、12:51、1:59、2:61、3:87。
(島根県「スペキュラム」NO.159,P2)

・増え続ける野鳥写真屋
 野鳥撮影で自ら心掛ける事は1・自分だけのフィールドを持つ、2・自分なりのテーマを持つ、3・野鳥情報を安易に流さない、4・撮影コンセプトをもった写真表現を、5・マナー違反行為を摘発しよう(基本マナーを知らぬ人には粘り強く説明し、確信犯には日時、場所、車種とナンバー、行為の内容を覚えておき、常に彼らは見られていると意識させる。必要な場合は行政による監視や規制強化を求める)
(島根県「スペキュラム」NO.159,P4)

●2014/5-6 愛媛
・愛媛のカラスバト
 カラスバトは準日本特産種で、本州南西部から南西諸島、朝鮮半島南部の海岸や島嶼部の常緑広葉樹林に周年生息する。愛媛県での記録は少なく、南予地方の島や海岸に限られている。3月、旧北条市沖の無人島で林内にある倒木の下の空間に、卵が残された巣が見つかり、地上で営巣していた。対岸の」山口県光市の有人島では地上に営巣するカラスバトが確認されている(山本・三宅 1994)。
(愛媛「コマドリ」NO.220,P2)

・2014年カモ類調査
 1/11〜13、愛媛県下一斉調査した。カモ類総計は25,726羽で内訳はヒシクイ1、マガモ6,789、コガモ6,299、ヒドリガモ4,296、オナガガモ2,886、カルガモ2,425、オシドリ1,211、ホシハジロ573、ハシビロガモ403、キンクロハジロ370、オカヨシガモ252、ヨシガモ114等。カワウは2,126羽。
(愛媛「コマドリ」NO.220,別刷)

(自然保護室・野鳥の会・神奈川/森要)

ブロックからのお知らせなど

■バードウィークイベントの報告■

 バード・ウィークに合わせて他の支部でもいろいろなイベントを行っている事と思います。 愛知県支部でも野鳥写真展と本部から安西英明氏を招いての講演会と野鳥観察会を行いましたのでその報告をさせて頂きます。

1.野鳥写真展「バードウィーク写真展34」5月8日〜15日

 愛知県支部は毎年この時期に開催しており今年で34回目になりました。場所は名古屋テレビ塔の真下にある「セントラルパーク」という地下街の通路が展示スペースとなっている「セントラルギャラリー」。地下鉄「久屋大通駅」の改札を出るとそこが会場という立地のよさ。加えて通路というオープンスペースのため買い物や駅を利用する多くの人が予期せぬ写真展に遭遇する事ができるという利点があります。閉ざされた空間のような「いかに人に来てもらうか」という悩みが少ないのは開催する者とはしては嬉しいです。加えて会場費、会場中央に設置されるメイン看板(2.7m×1.8m)、設営、撤去も費用は全てギャラリー側が持ってくれるという至れり尽くせりのありがたい環境です。
 今年は65点の作品が集まり、額は支部が保有するものを使うので作品の統一感があってクオリティの高い写真展となっています、出展者も引き伸ばしの費用だけですむのが利点です。

2.講演会 安西英明氏「はじめてのバードウォッチング」5月10日

 愛鳥週間を盛り上げるもう一つの催しとして講演会を行いました。昨年は写真家戸塚学氏を招いて野鳥撮影講座を、今年は安西英明氏を招いて野鳥とは縁のなかった人を対象に講演会を開催しました。会場は写真展にほど近い栄にあるSMBCパーク栄という三井住友銀行のショールーム。SMBCが開催するセミナーの一つという位置付けのためこちらも会場費は無料です。このセミナーの案内は新聞に折込みチラシとして10万部配布されたということであっという間に定員(70名)になったそうです。もちろん安西さんがNHKラジオでお馴染みであるというネームバリューのお陰でもありました。一般の人を広範囲の中からこれだけ集めることは支部だけではとても出来ません。企業の底力にはかないません。こういう場を設けて下さったSMBCにも感謝致します。
 講演の内容は安西さんのドラえもんのぽっケットならぬ安西バッグからいろいろなものを出しながら初めて知る野鳥の世界へ聴衆者を引き込んで下さいました。x講演の後、希望者だけ写真展の会場へ移動し、安西さんの解説を交えながら鑑賞しました。安西さんを取り囲む輪がだんだん大きくなり、いつの間にか他の人もこの輪に加わっていったようです。

講演会の後の写真展で解説する安西さん
写真1.講演会の後の写真展で解説する安西さん

3.観察会 「安西さんと歩く野鳥観察会」5月11日

 写真展に合わせて野鳥観察会も毎回開催しています。今年は「安西さんと歩く野鳥観察会」として講演の翌日に開催しました。会場は名古屋城のお堀北側にある名城公園に集合して写真展の会場のあるテレビ塔まで歩くコースです。昨日の講演を聴いて是非参加したいと飛び入りで参加された方もいました。
 観察会を始める前に初心者へのケアとしてミニミニ野鳥図鑑の配布、双眼鏡の貸し出しと双眼鏡の使い方をレクチャーをしました。特に双眼鏡の使い方として安西さんがシジュウカラになってあちこちに移動するのを双眼鏡で捕らえるという斬新な方法で使い方を覚えて頂きました。始まる前からキビタキがさえずり、渡り途中の鳥やカラスの違いなど安西さんの解説を交えながらゴールに向かいました。晴天に恵まれ38名の参加者も初めて知る事が多く、ゴール直前の久屋通りではセンダイムシクイとメボソムシクイを見る事ができました。

観察会の様子
写真2.観察会の様子

4.まとめ
 企業とうまく折り合いを付けることで写真展も講演会も会場費など費用をかけずに開催し、我々では出来ないような広報をしてもらえるメリットが生まれます。本部からは双眼鏡を無料で貸し出してもらってもいます。会員増には直結しないかも知れませんが野鳥の会を知ってもらうにはこの3つの催しは大きな効果を生んだものと思っています。
 話は変わりますが愛知県支部では中日本高速道路とタイアップしてサギの調査をしています。今後もいろいろな形で企業と連携して行く方法を考えていきたいと思っています。
 また、2日間に亘り安西さんには大変お世話になりました。参加者に皆さんには日本野鳥の会の活動や野鳥への関心を持ってもらう事が出来たと思いますし、野鳥ファン、安西ファンが間違いなく増えました。この場をお借りして御礼申し上げます。
(日本野鳥の会愛知県支部/新實豊)

事務局からのお知らせなど

■普及室より■

■新たな『フィールドガイド日本の野鳥』に向けた増補改訂新版の取り組み■

支部ネット通信4月号からの続き記事となります。

<新たな記録の例と図鑑の対応>

 4月に発行された日本鳥学会誌63巻1号に、トカラ列島でのクロビタイハリオアマツバメの観察記録が掲載されました。現在取り組んでいる『フィールドガイド日本の野鳥』増補改訂新版での扱いを検討してきた種ですが、新版では、図版入りで新たに扱うのは、アマツバメ科ではヒマラヤアナツバメに絞りました。
 クロビタイハリオアマツバメは日本鳥類目録改定第7版では掲載種ではなく「検討中の種・亜種」というカテゴリーであったこと、各地で頻繁に見られる可能性は低いこと、上空を高速で飛んでいることが多く野外識別が簡単ではないことなどに鑑みた結果です。ヒマラヤアナツバメも簡単に識別できるわけではありませんが、目録7版で掲載種となったこと、その記録が北海道から南西諸島に及ぶことから重視しました。ただしクロビタイハリオアマツバメも、今後の目録8版では掲載種となるかも知れません。学会誌の観察記録では、亜種については分布域から可能性について触れるに留めていますが、記録が増え、亜種の検討が進むこともあるかしれないし、目録7版で掲載種の新たな考え方が示されたためです。曰く「亜種を特定できない場合でも種として確認できれば掲載する」で、実際に目録6版までは亜種が特定できないために「検討中」とされてきたヒメモリバトやオウチュウカッコウ(『フィールドガイド日本の野鳥』では増補版で増補)などが、目録7版ではめでたく(?)掲載種になりました。
 同学会誌には、ニシオジロビタキの観察記録も掲載されました。高野伸二がフィールドガイド日本の野鳥の図版を描いた頃はオジロビタキとして一くくりにされていたのですが、増補改定版の際には観察例が多いニシオジロビタキを谷口高司さんに図示してもらいました(P335)。解説ではニシオジロビタキはオジロビタキの亜種という見解に基づいて補足程度にしてありますが、今後、観察記録の蓄積や検討が進むことで、目録8版では別種として扱われるかも知れません。
*マダラシロハラミズナギドリ

<高野図鑑の良心>

  『フィールドガイド日本の野鳥』後に発行されるようになった掲載種の多さを誇る図鑑、細かな識別点まで扱った図鑑の多くは、基本的なことが書かれていないように思います。十分な観察ができなかった場合やよく似た種がいる場合は、種を決められないことが多いはずです。高野は原著で・・・野外での鳥との出会いはさまざまです。いつでもすべての鳥の名が判るとは限りません・・・と書いています。また、「野鳥の見分け方」の最後をこうくくっていました・・・良識ある野鳥観察家は、いつでも見分けられるものではないことをよく知っていて、十分に見ることができなかった場合には、はっきりと鳥の名は言いません・・・高野図鑑として『フィールドガイド日本の野鳥』は良心的と評される理由のひとつだと思いますが、増補改定を担当した私は高野の意図を引き継いで「野鳥の見分け方」に<よくわからない場合>という項目で次のように書き足しました・・・限界にチャレンジするのに大事なことは、種を決めることではない。印象や限られた情報で種を同定するのは誤りの元。よい条件でさまざまな姿勢や角度で確認できた特長を記録することが第一歩だ・・・
当会ホームページ
http://www.birdfan.net/bw/fg/index.html でも読めるようにしてあるのですが、多くの図鑑による誤解やインターネットの間違った情報もあって、細部の検討を要するような種でも、写真一枚を送りつけてきて「種を決めてくれ」という方が少なくありません。

<新版の進捗>
 増補版以降、参考文献としてきた『Checklist of the Birds of the World』のスズメ目の刊行がずれ込んでいることが、新版の遅れと関係しており、昨年11月の予定が今年6月とされたことまでは書きましたが、最新の情報ではさらに遅れる見込みです。
 世界的に広く用いられている鳥類リストはDickinsonによる『Checklist of the Birds of the World』以外には、現在ウェブ上にしかないので一度検討して見送りました。ひとつはIOC World Bird List(http://www.worldbirdnames.org/)ですが、インターネット上での公開という利点を活かしているため更新頻度が早く、書面としては残されません。今ひとつはClemenntsによるリスト(http://www.birds.cornell.edu/clementschecklist/)で、更新頻度は年1、2回のようですが、インターネット上であることには変わりなく、将来的に参照をする際に不安が残るという観点から、採用を決断できていません。ただし、秋までには新版を出したいので、検討を急ぐようにします。
(普及室/安西英明)

■新たな『フィールドガイド日本の野鳥』に向けた増補改訂新版の取り組み■

総務室より

平成26年度第1回理事会(定例)議事録

  1. 開催日時  平成26年5月28日(水)
    午後4時00分〜午後6時10分

  2. 開催場所  当財団会議室
    東京都品川区西五反田3-9-23
    丸和ビル3階

  3. 出席者 理事現在数 6名
    出席理事 6名(代表理事を含む。)
    理事 佐藤 仁志
    吉田 新
    佐久間 仁
    安西 英明
    遠藤 孝一
    松田 道生

    監事現在数 2名
    出席監事 2名
    監事 曽我 千文
    見田 元

    オブザーバー1名
    評議員 柳生 博

    傍聴 1名
    篠木 秀紀(職員労働組合副委員長)

    事 務 局
    葉山 政治(自然保護室長兼保全プロジェクト推進室長代理)
    富岡 辰先(普及室長)
    田尻 浩伸(保全プロジェクト推進室長)
    飯塚 利一(施設運営支援室長)
    安藤 康弘(事務局長代理兼会員室長)
    奥田 秋穂(総務室長兼総務室総務グループチーフ)
    五十嵐 真(総務室長代理兼総務室経理人事グループチーフ)
    植月 智子(総務室員)
    柴田 英美(総務室員)

  4. 議長代表理事 佐藤 仁志

  5. 議決事項
    第1号議案 平成25年度事業報告及び決算(案)承認の件
    第2号議案 平成26年度資金運用方針の件
    第3号議案 野鳥保護区購入の件

  6. 議事の経過の要領及びその結果
     理事会開催にあたり、冒頭、佐藤仁志理事長から挨拶があった。佐久間仁常務理事兼事務局長が開会を宣言し、本理事会は定款第42条の規定に定める定足数を満たしており、適法に成立している旨、報告があった。
    続いて、オブザーバーの柳生博会長より、挨拶があった。また、職員労働組合より、1名の傍聴者が出席している旨、報告があった。
     なお、議事録署名人については、定款第44条に基づき、出席した代表理事及び監事となっており、佐藤理事長、吉田新副理事長、曽我千文監事及び見田元監事が署名人となることを確認した後に、次の議案の審議に入った。

    (1) 第1号議案 平成25年度事業報告及び決算(案)承認の件
     各室長より、平成25年度事業報告(案)について、資料に基づき説明があり、五十嵐真総務室長代理兼総務室経理人事グループチーフより、平成25年度決算(案)について、一般正味財産43,500千円減、指定正味財産55,300千円減の赤字決算であること、資金収支ベースでは当期収支差額6,400千円の赤字であること、対前年度比で大きな増減があった科目としては、経常収益では受取寄付金や受託事業収益が減少したこと、一方で物品販売事業収益は著しく増加したこと、経常費用では、給料手当や福利厚生費などの人件費関連費用と物品販売事業収益を支える広報宣伝費や商品送料と減価償却費の増加が挙げられる旨、資料に基づき説明があった。
    引続き見田監事より、業務監査の結果、業務執行状況及び決算書類等について問題がない旨、監査報告があった。
    審議を経て、議長がこの賛否を諮ったところ、全員が異議なくこれを承認した。


    写真3.理事会の様子
    写真3.理事会の様子

    (2)第2号議案 平成26年度資金運用方針の件
     五十嵐総務室長代理兼経理人事グループチーフより、平成26年度資金運用方針について、当会の永続的かつ安定的な公益事業の遂行に資する資金確保をその目的とすること、事業に充当する流動性資金を確保した後の範囲内を運用金額とすること、一部債券を運用対象とし、満期保有を原則とすること等が資料に基づき説明があった。
     佐藤理事長から、提案された資産運用方針に基づく運用収益はどの程度見込まれるか、との質問に対し、五十嵐総務室長代理兼経理人事グループチーフより、運用想定額にもよるが、平成26年度は最大3億5千万円を原資と考えており、2百万円強を見込んでいるとの回答があった。
    審議を経て、議長がこの賛否を諮ったところ、全員が異議なくこれを承認した。

    (3) 第3号議案 野鳥保護区購入の件
     田尻浩伸保全プロジェクト推進室長より、厚岸郡内のシマフクロウ生息地を購入し、野鳥保護区とする旨、資料に基づき説明があった。
     佐久間常務理事兼事務局長より、対象地に生息するシマフクロウの採餌環境について質問があり、田尻保全プロジェクト推進室長より、現地は湿原にアカガエル、河川にウグイ等が生息するなど、採餌環境は良好であり、生簀などの設置は必要ないとの回答があった。
    審議の結果、議長がこの賛否を諮ったところ、全員が異議なくこれを承認した。
    合わせて、田尻保全プロジェクト推進室長より、根室市内の土地を苗畑として購入することを検討中である旨、報告があった。
     佐久間常務理事兼事務局長より、既存の苗畑の場所及び近隣のシマフクロウの生息状況について質問があり、田尻保全プロジェクト推進室長より、野鳥保護区内に数か所の苗畑があるが、本物件は一番交通の便がよく、また近隣にはシマフクロウ、タンチョウ、オジロワシが生息していること、環境省がシマフクロウ用の巣箱を設置しているとの回答があった。

  7. 報告事項
    (1) 理事の職務執行状況の件
     定款第28条第4項の規定に基づき、平成25年度後期における理事の職務執行状況について、吉田副理事長より、平成25年度予算の適正執行、補正予算の編成、及び平成26年度予算の作成等を行った旨、資料に基づき報告があった。

    (2)日本野鳥の会80周年記念行事の件
     佐久間常務理事兼事務局長より、80周年記念行事として、功労者表彰、感謝状の贈呈、記念写真展の開催、法人会員感謝の集いの開催、及び記念Tシャツの販売を進めている旨、資料に基づき説明があった。

  8. その他
    最後に、勤続30年となる猪沢則子会員室長代理に対し、永年勤続の表彰式が行われた。
    写真4.永年勤続表彰式の様子
    写真4.永年勤続表彰式の様子

 上記の議事を明らかにするために議事録を作成し、佐藤理事長、吉田副理事長及び出席監事の名において記名、捺印する。

平成26年6月4日

公益財団法人日本野鳥の会

議長
代表理事 佐藤 仁志
代表理事 吉田 新

監 事 曽我 千文
監 事 見田 元

(総務室/奥田秋穂)

■80周年記念功労者表彰候補者の推薦依頼■

 80周年にあたり、今日まで各地域における活動を通じて当会の発展に多大な貢献をいただいた皆様を表彰し、感謝の念をお伝えいたしたく、創立80周年記念功労者表彰を行うこととしました。詳細については、4月末に、推薦依頼状、表彰実施要領、推薦書の3種を各連携団体事務局に発送させていただきました。つきましては、表彰候補者を6月30日(必着)までにご推薦いただきたく、よろしくお願い申し上げます。該当者がない場合も、お手数ですが、その旨のご連絡をお願い申し上げます。推薦書のWordファイルをご希望の場合は、その旨を総務室総務グループまでお申出ください。
(総務室/柴田英美)

■支部名称等変更のお知らせ■

名称変更などがあった支部についてお知らせいたします。

【代表者等の交代】

●日本野鳥の会 ふくしま
新支部長:志賀 裕悦
旧支部長:白岩 康夫

●日本野鳥の会 苫小牧支部
新事務局長:鷲田 善幸
旧事務局長:盛田 徹

●日本野鳥の会 大阪支部
新支部長:上村 賢
旧支部長:橋本 正弘
(総務室/鈴木美智子)

会員室より

■会員数■

 6月2日会員数36,903人(対前月-21)会員数は先月に比べ21人減少しました。5月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より39人少なくなっています。会員の増減は入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。5月の入会者数は155人で、前年同月の入会者227人に比べ72減少しました。また、5月の退会者は203人で、前年同月の退会者242人に比べ39人減少しました。

表1. 5月の入会・退会者数

※※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。

■都道府県および支部別会員数■
野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。

表2 都道府県別の会員数(6月2日現在)

備考:不明は転居先が不明の会員を示します。今月からは転居先不明の会員も会員数に含めています。

表2.支部別の会員数(6月2日現在)

備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。
これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。

(会員室/沖山展子)

■支部ネット担当より

 ことしもまた梅雨の季節がやってまいりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。いつも支部ネット通信をご愛読いただきありがとうございます。
 今回の支部ネット通信では、80周年記念功労者表彰候補者の推薦依頼のお知らせを掲載しました。当会の発展に多大な貢献をいただいた皆様を表彰し、感謝の念をお伝えしたいと考えております。是非ご検討ください。

■支部ネット通信は支部の代表の方に電子メールでも配信をしています。電子メールでの配信を希望される支部の代表の方は下記メールアドレスまでお気軽にお申し込みください。

支部ネット通信 第123号
◆発行
公益財団法人日本野鳥の会 2014年6月23日
◆担当
総務室 総務グループ
奥田秋穂/植月智子/柴田英美
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23
丸和ビル
TEL:03-5436-2620
FAX:03-5436-2635
E-mail:[email protected]