目次 |
◆支部の動き 支部報保護・調査記事関連トピックス ◆ブロックからのお知らせなど 2013年度関東ブロック協議会参加報告 2013年度連携団体全国総会報告 ◆事務局からのお知らせなど 助成金で自然保護活動! |
分類の変更と『フィールドガイド日本の野鳥』 改訂の進捗 平成26年度第1回定時評議員会の傍聴申込要領 支部名称等変更のお知らせ 会員数 |
本記事は日本野鳥の会へ送付されてきている各地の支部報/会報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会の会員へ配信しております。本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部/各会の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。
●2014/1 オホーツク
・知床自然大学院大学構想
●2014/1 埼玉
・みんなで「Fool on the Hill」 !
・2013年秋・県内各地のタカ渡り状況
●2014/1-2 諏訪
・ハシボソガラスを養育するコサメビタキ
●2014/1 大阪
・バードカウントの歴史と意義
・山や草原での鳥のカウント方法
・水鳥のカウント方法
・オオトラツグミのセンサス調査
・万羽鶴は誰が数える
・カモのカウントから分かる事
・ミゾゴイの採餌行動について
・イイジマムシクイ大阪府初記録
●2014/1 筑後
・国鳥
●2014/1 オホーツク
・知床自然大学院大学構想
知床に生態系保全や野生動物の管理について学ぶ大学院を設立する動きがある。町による設立検討発議、地元有志を中心のワーキンググループ、官民協働の協議会等、20年以上検討、討議がされてきた。そして、設立準備のため、一般財団法人を作り、動き出す事になった。我国では民間有志が大学や大学院を設立した事例は無く、多くの方の理解と支援をお願いする。http://shiretoko-u.jp/
(オホーツク「ばあどこおる」NO.320,P7〜8)
●2014/1 埼玉
・みんなで「Fool on the Hill」 !
毎年、タカの渡りで空を見ていると、「Fool on the Hill」みたいなものですねと言われた。これはビートルズのポール・マッカートニーの作詞・作曲の楽曲で、ガリレオが長期間天体観察をし、天文学に偉大な業績を残した事が歌のヒントになっている。毎晩、空を眺めている彼を人々は狂人扱いするが、彼の頭の中はいつも宇宙の事でいっぱい・・・。関東地方のサシバが渡るルートは陸上を西へ進むものと、南下し東京湾を渡るものがある。埼玉県内は未だルートが分かっていない。皆で「Fool on the Hill」になろう。
(埼玉「しらこばと」NO.357,P2)
・2013年秋・県内各地のタカ渡り状況
今年の秋は過去最低数であった。天覧山(飯能市):9/4〜10/24の内30日でサシバ246、ピークは9/23の57。中間平緑地公園(寄居町):8/31〜10/6の内25日でサシバ37、ピークは9/18の22。さいたま・蓮田市境:9/1〜10/4の内27日でサシバ159、ピークは9/10の48。
(埼玉「しらこばと」NO.357,P3)
●2014/1-2 諏訪
・ハシボソガラスを養育するコサメビタキ
異種間で雛を養育するヘルパー行動が見られる事がある。シジュウカラの雛に給餌するスズメとか。2012/4/20〜4/30、埼玉県日高市でハシボソガラスの巣に飛来し、その雛に給餌するコサメビタキ2羽+が撮影されている。カラスの親が来ると、コサメビタキは近くで待つ。繁殖が継続的なものではなく、記録を残す意味で撮影し、報告する。
(諏訪「いわすずめ」NO.154,P8〜9)
●2014/1 大阪
・バードカウントの歴史と意義
毎年クリスマス前後、北米では数万人が参加して、クリスマス・バード・カウント(CBC)が行われている。1900年から始まった世界最古の野鳥カウント調査で、2012/12〜2013/1には63,223人で6千万羽以上が記録された。CBCは気候変動の鳥への影響、クロムクドリモドキ等の減少を明らかにした。日本ではガンカモ類一斉調査、モニタリング1000のシギ・チドリ調査、各地で行われているタカ渡り調査等がある。
(大阪「むくどり通信」NO.229,P4)
・山や草原での鳥のカウント方法
日本では主に「ラインセンサス」法が行われてきた。一定の速度で歩きながらの調査は案外難しく、人の動きで先に鳥が逃げ去り記録されない事もある。モニタリング1000鳥類調査では「スポットセンサス」法で調査ルート上に等間隔(250m)に調査地点を設け、一定時間記録をとる。調査範囲が狭くなるが多くの野鳥が記録される。留まって歩かないため、野鳥の小さな声も聞きとれる。これらは個体数を正確に反映していないので、繁殖数を出す場合は囀り調査を行う。
(大阪「むくどり通信」NO.229,P4)
・水鳥のカウント方法
見渡せる場所で望遠鏡やカウンターを使う。数が多い場合や飛び立ちがある場合は、10羽とか100羽単位の塊で掴み、全体の数を推測。全体を写真撮影し、確認するのも有効である。カモ類やシギチのように一方向に頭を向けている場合は、頭の方から望遠鏡で見ると識別し易い。先頭の鳥から飛び立つ事が多いので、後部からでなく、先頭から数えた方が良い。
(大阪「むくどり通信」NO.229,P4)
・オオトラツグミのセンサス調査
奄美大島でオオトラツグミの早朝の囀り調査が1990年から続いている。日の出前の30分程に一斉に囀る。2013年の調査では232箇所に延389名が配置され、522羽の囀りが記録された。不明であった生息数が少しずつ明らかになり、現在は全滅危惧TA類からU類になっている。参考:奄美野鳥の会 http://www.synapse.ne.jp/~lidthi/
(大阪「むくどり通信」NO.229,P7)
・万羽鶴は誰が数える
鹿児島県の出水平野に飛来するツルのカウントは地元の2つの中学校のツルクラブ生徒と社会人のボランティアら約百名で行っている。11/9の結果はナベヅル10,212羽、マナヅル249羽であった。17年連続して1万羽を超えている。
(大阪「むくどり通信」NO.229,P7)
・カモのカウントから分かる事
大阪府では毎年1/15を中心に、ガンカモ調査を44年間も行っている。2013/1の結果は20種、46,904羽で上位種はホシハジロ19,566(42%)、ヒドリガモ7,529(16%)、キンクロハジロ4,805(10%)、スズガモ3,631(8%)、コガモ2,654(6%)、ハシビロガモ2,436(5%)、カルガモ2,048(4%)等。大阪ではホシハジロとハシビロガモが多い特徴がある。ハシビロガモは愛知:23,036、大阪:19,566、兵庫:12,559、長崎:10,958、滋賀:4,899・・・。ハシビロガモは大阪:2,436、奈良:1,354、兵庫:1,308、香川:1,172、三重:1,166・・・。
(大阪「むくどり通信」NO.229,P8)
・ミゾゴイの採餌行動について
新梅田シティの新・里山地区に、10/4〜11/21、ミゾゴイ幼が滞在した。内、3日間、終日、ミゾゴイの行動調査をした。採餌回数は10/30:114回、11/3:115回、11/9:65回。餌はミミズ類が53〜66%を占めた。狩り成功率は半分程度で、脱糞回数は1日に8〜10回であった。詳しくはStrixsに投稿予定。
(大阪「むくどり通信」NO.229,P21)
・イイジマムシクイ大阪府初記録
8/18、和泉葛城山山頂で、イイジマムシクイの高低の2音を交互に繰り返す特徴的な囀りを聞いた。イイジマムシクイは大阪府初記録となるが、和歌山県側で何度か標識されている。
(大阪「むくどり通信」NO.229,P22)
●2014/1 筑後
・国鳥
日本の国鳥:キジ、アメリカ:ハクトウワシ、フランス:雄鶏、ドイツ:シュバシコウ、中国:タンチョウ、オーストラリア:コトドリ(エミューが正?森)、ニュージーランド:キーウィ。
(筑後「まめわり」NO.152,P3)
●2014/1 千葉県
・JIZZと詳見 大型カモメを楽しもう
・アカガシラカラスバト事故死相次ぐ
(12/1 朝日新聞)
・ナベヅル宇和島市まで渡来延伸
(11/20 愛媛新聞 ONLINE)
・東京の公園にミゾゴイ (11/17 毎日新聞web版)
●2014/1 甲府
・第14回ライチョウ会議
・鳥類の年齢を判定する
●2014/1 南富士
・鳥獣保護法にパブリックコメント提出
●2014/2 南富士
・ガンカモ調査
●2014/1 奈良
・ミミカイツブリ (編集部)
・2013秋のタカの渡り
●2014/1 北九州
・2013秋 風師山のタカの渡り
●2014/1 宮崎県
・宮崎市にコウノトリ10羽
・金御岳サシバ2万台に回復
●2014/1 千葉県
・JIZZと詳見 大型カモメを楽しもう
カモメ識別のハードルは3つ。・カモメ類の年齢に関する知見が増えた。
・セグロカモメ類の分類が変わった。・それに伴い英名、和名が変わった。これらの変化に「フィールドガイド日本の野鳥」は遅れがあり、「カモメは厭」との気分になっている。大型カモメの年齢判断では肩羽、雨覆に注目する。分類学説が変化しても、学名は変わらないので、それで呼べば混乱は無い。Jizz is a term used by birders to describe the overall impression or appearance of a bird garnered from such features as shape, posture, flying style or other habitual movements, size and colouration combined with voice, habitat and location.(Wikipedia)
(千葉県「ほおじろ」NO.393,P3〜6)
・アカガシラカラスバト事故死相次ぐ
(12/1 朝日新聞)
小笠原諸島で「あかぽっぽ」の愛称のハトが野生化した猫に捕食され、一時数十羽に減ったが、環境省は06年から父島に罠を仕掛け、200頭以上いた野ネコを数頭まで減らした。同ハトは母島も含め100〜200羽に回復した。しかし、昨年以降、車に轢かれたり窓ガラスに当る事故が14件報告された。移住者が持ち込んだフェレット(イタチの仲間)や蛇の野生化の問題もある。昨夏、環境省は、これら対策のワーキンググループを発足させた。
(千葉県「ほおじろ」NO.393,P12)
・ナベヅル宇和島市まで渡来延伸
(11/20 愛媛新聞 ONLINE)
11/19、宇和島市でナベヅルの渡来があった。愛媛県では西予市と西条市にほぼ毎年来るが、今年はさらに西の宇和島市まで飛んできた。
(千葉県「ほおじろ」NO.393,P13)
・東京の公園にミゾゴイ (11/17 毎日新聞web版)
東京都江東区の都市公園にミゾゴイが観察され、アマチュアカメラマンで賑わっている。カメラマン集団の前でミミズを食べるミゾゴイの写真が出ている。
(千葉県「ほおじろ」NO.393,P13)
●2014/1 甲府
・第14回ライチョウ会議
11/3、4、同会議山梨大会が南アルプス市で開催された。南アルプスの全域にニホンジカが侵入し、高山植生の食害が一層深刻になった。鳳凰三山で約30年ぶりにライチョウの繁殖があった。一方、世界最南端繁殖地、光岳周辺ではここ3年繁殖が見られない。北岳では1981年、63あった縄張りは2013年には9箇所のみになった。2080年には現在の1/100になると予測される。北アルプス爺ヶ岳へのシカの侵入は同じ事が北アルプスでも起きる懸念があるう。翌日、高円宮妃久子殿下をお迎えして公開シンポジウムがあり、280名参加、同妃の「バードライフインターナショナルの活動」の特別講演があった。
(甲府「カワセミ」NO.125,P2)
・鳥類の年齢を判定する
羽色から生まれて1年以上経過か否かが分かる種がいる。スズメ目では生れた年の秋頃に全身換羽して第一回冬羽になるが、どこかに幼羽が残ったり、雨覆、風切羽、尾羽等は換羽せず、翌年の夏まで残す種もいる。スズメ、ヒヨドリ、メジロ、カワラヒワ等は換羽前後の羽色が酷似しているため、年齢判定は難しい。換羽様式が詳細に書かれた本は少なく、標識調査での記録の蓄積が必要である。他に頭骨の骨化の状況、虹彩の色、口内の色等で年齢判断ができるが、何れも捕獲しなければならない。
(甲府「カワセミ」NO.125,P3)
●2014/1 南富士
・鳥獣保護法にパブリックコメント提出
同法の改訂答申案に対する環境省からのパブリックコメント募集があった(昨年末締切)。狩猟免許者を増やす策である。レジャーにすぎない狩猟者の狩猟免許を増やす事は疑問である。鳥獣対策を狩猟に頼ろうとする事に抵抗感がある。誤射の事故、里山へ人が安心して入れなくなる。
(南富士「さえずり」NO.374,P8)
●2014/2 南富士
・ガンカモ調査
1/12、南富士地区の12箇所で調査した。総計で16種、3,162羽で内訳はコガモ1,097、カルガモ635、マガモ606、ヒドリガモ291、キンクロハジロ252、オカヨシガモ148、富士山の西麓・朝霧高原の一角に位置する田貫湖のカナダガン大型は河口湖で捕獲があったためか、昨年の34羽が20羽に減った。オオバンは相変わらず多く、344羽を記録。
(南富士「さえずり」NO.375,P7)
●2014/1 奈良
・ミミカイツブリ (編集部)
10/3、斑鳩町でミミカイツブリが確認された。内陸部へ入る事が少なく、奈良県産鳥類として追加された。これにて奈良県で確認は60科、257種(4亜種)、外来種3種となる。
(奈良「いかる」NO.144,P15)
・2013秋のタカの渡り
御丈村御丈高原にて:9/23〜10/14、サシバ1,604、ハチクマ13、ノスリ4、ハイタカ属8。ピークは9/28のサシバ603。下市町にて:9/20〜10/14、サシバ1,269、ハチクマ29、ノスリ6、ハイタカ属8。ピークは9/28のサシバ356。
●2014/1 北九州
・2013秋 風師山のタカの渡り
門司区風師山は眼下に関門海峡を望み、タカ類が渡る。今秋はハチクマ1,565(9月:1,153、10月412)、サシバ269(9月:76、10月:193)、ノスリ1,019(9月:79、10月:781、11月:159)、ハイタカ1,463(9月:2、10月:1,358、11月:103)、ツミ209(9月:33、10月:158、11月:18)、オオタカ8(9月:1、10月:4、11月:3)。
(北九州「北九州野鳥」NO.331,P12)
●2014/1 宮崎県
・宮崎市にコウノトリ10羽
10/28、市内北川内の田にコウノトリ10羽の群が飛来。翌日、延岡市に移動。内3羽は豊岡市のコウノトリの郷公園で放鳥。その後、北上し、内6羽が10/31に岡山市に現れた。宮崎県へのコウノトリ飛来は2000/2、2005/11、2009/1に記録があるが何れも1羽で、10羽が一度に訪れたのは珍しい。2013/9現在、コウノトリの郷公園からの野外個体数は76羽になっている。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.240,P5〜6)
・金御岳サシバ2万台に回復
9/6〜10/22、金御岳のサシバの渡り総計20,990、その後の42羽追加すると21,032羽、2年ぶりに2万台に回復した。ピークは10/13の4,005。2013年は長野県白樺峠、静岡県杉尾山のサシバが2012年よりかなり減っている事は、この地より北ではサシバは減った事になる。伊良部島では10/8〜21の調査で、31,833羽が観察された(宮古野鳥の会)。金御岳より1万多く、金御岳ルート以外からも渡っている。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.240,P12〜14)
●2014/1 道南桧山
・釧路沿岸域での海鳥観察
・稚内-コルサコフ海上野鳥センサス
・食べられた生物たち
●2014/1 東京
・葛西オリンピック問題への当会の取組み (幹事会)
・オオタカの「国内希少野生動植物からの指定解除」 (保護研究係)
・鳥が好きな木の実
●2014/2 東京
・ドバトに目をむけよう
●2014/1-2 遠江
・2013年タカの渡り記録
・みさご寿司
●2014/1 筑豊
・潮受け堤防水門常時開門を求める共同声明
・チュウヒ
・レンジャク
●2014/1 道南桧山
・釧路沿岸域での海鳥観察
10/28、観光船はまなすの船上より観察した。総計3,875羽、内訳はミツユビカモメ3,215(8割)、オオセグロカモメ158、シロエリオオハム121、ハイイロヒレアシシギ78、コアホウドリ70、ハイイロミズナギドリ58、ウトウ40、ユリカモメ33、ウミネコ28、クロアシアホウドリ28、フルマカモメ(暗色型)15等。内、釧路地方で繁殖しているのはオオセグロカモメ、ウトウ、ウミネコ等である。外洋性のミツユビカモメは10月、北海道沿岸を大群で南下する。オオセグロカモメは道東の代表的な鳥であるが、北方領土のインフラ整備、水産加工場ができ、そちらにかなり移動している。コアホウドリは釧路沿岸を重要な索餌海域としている。フルマカモメはカモメとあるが、ミズナギドリ科である。
(道南桧山「はちゃむ」NO.105,P7〜11)
・稚内-コルサコフ海上野鳥センサス
8/6、稚内発サハリン・コルサコフ行き定期船デッキより調査した。クリリオン岬付近は濃霧でアニワ湾内でアカアシミズナギドリ12、イルカ30を見る。8/9、復路ではアマツバメ多数、不明トンボが船に寄らず南西から北東へ渡る。今回、日ロ間の72時間以内滞在ビザ免除制度を使った。
(道南桧山「はちゃむ」NO.105,P12〜15)
・食べられた生物たち
人類が全世界に住むまでに、約9000種の鳥類を捕り尽くし絶滅に追い込んだと言われる。大陸から遠く離れた海洋島の飛翔能力が無い独特な進化を遂げた多くの鳥も人類に食べ尽くされた。現在地球上に30目、193科、2,099属、9,702種、約3千億羽の野鳥が生息するとされる。日本でも古来野鳥は人々の食糧であった。民俗学者、宮本常一の著書にS10年代、食べた種にカモ、ツグミ、シナヒ(アカハラ、シロハラ)、カシラダカ、ホオジロ、ヒワ、キジ、スズメ・・・とある。食べた動物は牛、馬、豚、兎、猪、鹿、熊、狐・・・とある。
(道南桧山「はちゃむ」NO.105,P16〜17)
●2014/1 東京
・葛西オリンピック問題への当会の取組み (幹事会)
当会は前回東京オリンピック2016年開催地立候補時も、今回と同様に葛西臨海公園のカヌー競技場建設予定に対し、知事、五輪招致委員会、都議会各会派に対し、建設予定地変更の要望書を出したが、交渉は実現できていなかった。今回、公団本部の力も借り、近隣自然保護団体、野鳥の会各支部の署名をお願いし、130団体から支持を頂いた。その結果、先方との交渉が7回実現した。その中で観客席は常設が仮設に変わったが、都は環境影響評価実施に難色を示している。
(東京「ユリカモメ」NO.699,P3)
・オオタカの「国内希少野生動植物からの指定解除」 (保護研究係)
当会は環境省の本件に関するパブリックコメント募集(昨年6月)で、指定解除に反対の意見を出している。
http://tokyo-birders.way-nifty.com/blog/5/index.html
その時の意見は87件、内、指定解除に反対または条件提示が65件であった。近い内に2回目のパブコメの募集可能性がある。
(東京「ユリカモメ」NO.699,P8)
・鳥が好きな木の実
人が「鳥が好む実をつける木」を植えるとしているが、鳥は本当に好んでいるのか。クロガネモチ、ピラカンサは、最後は鳥が食べるが、遅くまで実が残っている。これらは単に「人が好む実をつける木」では。カラスザンショやアカメガシワは秋の渡り時、鳥によく食べられている。これらに果肉は無く、メジロやキビタキは種子まで食べないので、表皮に栄養があるのでは。この鳥が好む木は公園とかでは邪魔者扱いで人には好まれていない。
(東京「ユリカモメ」NO.699,P18)
●2014/2 東京
・ドバトに目をむけよう
嘗ては平和のシンボルとして群で大空に放たれた事は、最近殆ど皆無になっている。漢字では土鳩、堂鳩、仏教と共に渡来し、鎌倉時代には鶴岡八幡宮にもいたとされる。現在のドバトは明治時代以降、伝書鳩、レースバトが輸入され、改良されたものが野生化した。35年前の調査では浅草寺で2,000±、日比谷公園で509、上野公園で466+とあるが、最近の調査では浅草寺で40羽程度、日比谷公園で85羽、上野公園で50羽程度と、嘗ての大群は壊滅状態である。今は給餌をする人が少なくなっている。
(東京「ユリカモメ」No.700,P10)
●2014/1-2 遠江
・2013年タカの渡り記録
浜名湖の北側、二三月峠、滝沢町で9/20〜10/14、調査した。サシバ1,497、ハチクマ11、ノスリ99、ツミ12、オオタカ9、ミサゴ10、チゴハヤブサ3、ハヤブサ1であった。ピークは9/28のサシバ600。滝沢町では風力発電の風車のため、サシバは離れて飛ぶが、カラスやトビには影響無し。
(遠江「遠江の鳥」Vol.269,P13)
・みさご寿司
ミサゴが岩陰に隠しておいた魚に塩水がかかりできた鮨が始りと言い伝え(広辞苑)があるが、ミサゴにはそのような習性は無いとの説もある。
(遠江「遠江の鳥」Vol.269,P16)
●2014/1 筑豊
・潮受け堤防水門常時開門を求める共同声明
NPO法人ラムサール・ネットワーク日本、WWFジャパン、(公財)日本野鳥の会、(公財)日本自然保護協会連名で、内閣総理大臣、農水大臣に対し、福岡高裁判決に従い、諫早湾干拓・潮受け堤防を常時開門し、漁業者、農業者、市民、沿岸自治体、国の関係者で協議する場設定を要請する。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.431,P24〜25)
・チュウヒ
日本産のチュウヒは類は5種、ヨーロッパチュウヒ、チュウヒ、ハイイロチュウヒ、マダラチュウヒ、ウスハイイロチュウヒである。ヨーロッパチュウヒは1989/12、山口県防府市で幼鳥の1例がある。チュウヒは国内型、大陸型がある。ハイイロチュウヒは小柄で海から離れた高原にも生息する傾向がある。ウスハイイロチュウヒは09/2、千葉県で幼鳥が国内初記録となった。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.431,P26〜27)
・レンジャク
キレンジャクには次列、三列風切の羽先に赤い蝋状突起があり、英名BohemianWaxwing(蝋羽)になっている。何故このような物があるのか不思議である。東日本に多く渡来する。ヒレンジャクは西日本に多く飛来し、北海道では殆ど見られない。英名はJapanese Waxwingとあるが、蝋質の羽根は無く、英名はシーボルトが初めて日本から報告した事に拠る。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.431,P36)
●2014/早春の巻 弘前
・ガン・カモ・ハクチョウ類カウント調査
●2014/1-2 群馬
・2013年秋のタカの渡り観察
・群馬県のカワウの生息状況
・アオバトの不思議
●2014/2 神奈川
・トコロジストを目指そう
・オスなのにメスの名前がついた鳥
・鳥類目録Z
・オオタカ問題シンポジウムに参加して
●2013/3 岐阜
・2013年ガンカモ科鳥類生息調査
・低山帯にライチョウ (2013/1/23 岐阜新聞)
●2013/11 岐阜
・岐阜・西濃地域におけるケリの繁殖状況
●2014/1 熊本県
・2013年秋タカ類、ハヤブサ類の渡り調査
●2014/早春の巻 弘前
・ガン・カモ・ハクチョウ類カウント調査
1/12、弘前地区の8箇所を調査した。総計7,419羽で前年の2倍であった。内訳はヒシクイ96、コハクチョウ184(内幼10)、オオハクチョウ1,135(内幼155)、カルガモ2,766、マガモ1,211、オナガガモ555、スズガモ527、コガモ350、カワアイサ215等。今回初めて♂♀別にカウント、キンクロハジロ、ホオジロガモ以外で♂が多かった。
(弘前「初列風切」NO.178,P4)
●2014/1-2 群馬
・2013年秋のタカの渡り観察
9/17〜30、県内7箇所で多点観察を行った。伊勢崎市の利根川沿いでサシバ35、多くは埼玉県境付近を東から西へ移動していく。日経サイエンス(2013/7)に、「翼を得たシチズンサイエンス」は新しいSNS時代の市民参加型のビックデータ利用科学で、9万人のバードウオッチャーが参加し、1億1000万件の野鳥観察データが集まったとある。
(群馬「野の鳥」NO.321,P3〜5)
・群馬県のカワウの生息状況
群馬県では1982年にカワウが記録され、90年以降、急増している。塒入数は総計1000羽前後で10年間で倍増した。営巣数も150前後が最近は倍増している。
(群馬「野の鳥」NO.321,P6〜7)
・アオバトの不思議
動物は生きるために食塩(塩化ナトリウム)が必要である。70kgの人は体内に100gのナトリウム(塩化ナトリウム換算で250g)があり、血液100ccに0.9gの塩化ナトリウムが含まれる。NaはKと対になって働き、Naは細胞外液を調整し、Kは細胞内液を調整する。植物にはNaが少なく、草食動物はNa摂取が死活問題である。アオバトは草食系で塩水を摂っている。キジバトは昆虫やミミズを食べNaを得ている(1966 清棲)。アオバトは塩分供給地(ミネラルサイト)が必要である。冬季にはアオバトの塩水吸飲行動は見られず、ドングリを食べる(2004 こまたん)。
(群馬「野の鳥」NO.321,P10〜11)
●2014/2 神奈川
・トコロジストを目指そう
トコロジストに関する本が出ている。日本野鳥の会ブックレット2分冊で・トコロジストになろう(体験編)、(実技編)の2巻である。鳥好き、花好き、虫好きから一歩進んで、それらの互いのつながり、更に人間社会とのつながりまで目を広げる事で、自然をより深く理解できる。ある地域を日々観察を積み重ねている人は一番強く、自然を守る大きな原動力になっていく。
(神奈川「はばたき」NO.501,P2)
・オスなのにメスの名前がついた鳥
日本産の鳥でその代表はミコアイサで、オスが白装束から巫女の名がついている。キョウジョシギには京女がついている。ヒメ(姫)がついているものも多く、これらは同じ属、科の鳥よりやや小さいからついているものが多い。外国産の鳥にはセンニョ(仙女)、テンニョ(天女)、ムスメ(娘)、オトメ(乙女)等がついた鳥名がある。
(神奈川「はばたき」NO.501,P5)
・鳥類目録Z
今回発行では前回(5年前)から逸脱種も含め、29種が追加され、83科470種(内在来種 69科398種)となった。自然渡来か疑問がある種は5科7種(エトロフウミスズメ、エトピリカ、タカサゴモズ、チャキンチョウ、オウチュウ、ハイイロオウチュウ、カササギ)。神奈川県内で新たに繁殖が確認された種はキンクロハジロ、コノハズク、マガモで合計で127種となる。キンクロハジロは2010/8、横浜市の公園池で1羽が巣立、恐らく本州以南では初めてである。コノハズクは2006/6、山北町で巣立ち雛が保護され、マガモは2006/5、箱根仙石原で雛が確認された。
(神奈川「はばたき」NO.501,P6)
・オオタカ問題シンポジウムに参加して
10/23、明治大学で開催され200名程の参加があった。環境省は種の保存法でのオオタカを個体数が回復したとして、国内希少種から解除する事を検討している。仮にそうなると、従来、オオタカを巡って法的根拠を持って進めて来た環境保全制度との連携が希薄になる。「猛禽類保護の進め方」も法的根拠を失うのは防げねばならない。育まれてきたオオタカの保護手法、体制、考え方は継続し、他の国内希少種の実行ある保護に拡大していく必要がある。日本の人口は数が安定すると思われていたが、今では子供たちの急減、生産者人口の長期凋落が露見している。オオタカも繁殖できる場所が減り、同じような事が起きていない保証は無い。そのためにはオオタカを種の保存法での国内希少種に残し、法的な網をかけておくべき。
(神奈川「はばたき」NO.501,P7)
●2013/3 岐阜
・2013年ガンカモ科鳥類生息調査
2013/1/11〜13、岐阜県下89箇所で調査した。18,894羽が記録され、過去23年間で最少となった。過去10年間の平均と比較しても27%(7,000羽)減であった。長良川下流域、木曽川下流域で減少が著しい。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.545,P3)
・低山帯にライチョウ (2013/1/23 岐阜新聞)
2012年12月、下呂市の御前山(標高1646m)でライチョウが目撃された。冬期には森林限界付近(標高2400〜2500m)に降りてくるが、標高2000m以下の低山帯での目撃は全国的に少ない。御岳山の西方約180kmに位置し、同地の個体が山伝いに移動した可能性が高い。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.545,P3)
●2013/11 岐阜
・岐阜・西濃地域におけるケリの繁殖状況
養老町の水田(40ha)で、2005年とケリの生息比較、幼鳥比率、水田の作付状況を調査した。2005/5に確認したケリ30羽は2013年6月は0〜9羽(平均4)しか生息確認できず。今年238羽のケリをカウントしたが、今年生まれの幼鳥は10%前後であった。これは2008年に報告された養育成功率30%からかなり低い値になっている。調査した水田は8年前と水耕栽培面積は変化しておらず、省力化のため、3〜4月、耕起されず、雑草が繁茂し、2年間で(米、麦、大豆)が輪作され、ケリが営巣期に好む砂礫地的な水田が減少している。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.553,P3、8)
●2014/1 熊本県
・2013年秋タカ類、ハヤブサ類の渡り調査
県内23箇所で9/6〜11/6、延254名が調査に参加した。天草市の六郎次山で9/6〜22、アカハラダカ5,279を記録した。9/10、1,140、前日の対馬で1,520、ほぼ捕捉できた。9/12は、1,324、対馬では11,850で殆ど捕捉できなかった。晴天で風力1、2程度の時は高空を飛ぶ?本県では元々ハチクマの渡りは少なく、観察総数は65羽であった。大分県の佐賀関での1000羽近いハチクマの大半は福岡県へ向ったと思われる。サシバは観察総数3,010、2013年、宮崎の金御岳ではサシバが多く渡り、九州西部を通過するサシバの一部は九州東部へ流れた。
(熊本県「野鳥くまもと」NO.315,P2〜11)
(自然保護室・野鳥の会・神奈川/森 要)
日 時:2014年2月1日(土)13:00〜17:00
会 場:小山市生涯学習センター
出席者:44名
プログラム:
2月1日(土)
12:30 受付
13:00 開会
開会あいさつ 高松氏
来賓あいさつ 佐藤理事長
近況報告
議題の協議
前回の議事録の確認
17:00 チェックイン
18:00 懇親会
2月2日(日)
7:00 朝食
8:00 渡良瀬遊水地へ移動
9:00 渡良瀬遊水地ワシタカカウント
12:30 終了、解散
関東ブロック協議会 会議の様子
1.近況報告
●吾妻支部
・H25年6月に四万温泉、野反湖、草津温泉でトレイルランニングの計画があり対応している。
・昨年ソーラー発電所も完成したが、特に影響はないとみている。
・会員数126名と規模が小さいので和気あいあいとやっている。
●埼玉県支部
・H24年11月24日〜25日にイベントにブース出展し、紙芝居上演や、支部のPRをおこなった。
・年末講演会でアホウドリの長谷川博氏を招いた。
・H25年度総会で財団の佐久間仁氏に講演していただいた。
・第30回リーダー研修会を開催し、5名が新リーダーになった。本部から生田、堀本が参加、探鳥会スタッフ通信に
報告が掲載された。
・本田技研寄居工場の窓ガラスに鳥が衝突するという連絡を受けて対応した。
・第7版に基づき野鳥のチェックリストを作成した。
・会員数は1月6日現在1833人、右肩下がり。
●奥多摩支部
・昨年60周年記念事業として切手を制作、12/3東京都中央郵便局で柳生会長も出席し発売式をおこなった。
5千部が完売。その他6月に道東探鳥ツアーをおこない、野鳥保護区のある釧路、根室や、網走をまわった。
鳥類目録を発行する準備を進めている。4月完成予定。9〜10月に延べ14日間タカの渡り調査。
1〜3月に5か所で水鳥調査、毎月2回多摩川羽村で保全作業をおこなっている。
●東京
・会員を増やすことを目的とした探鳥会をおこなっている。会員を排除して、非会員のみを集めて観察会を開き、
お試し入会してもらうというもの。本部と一緒に2011年から3年ほどおこなっている。
・近年、支部会員は毎年130名づつ減少、震災のイベント自粛の中で、団体PRの場が
なくなったことが始めたきっかけ。
・2013年度は11月23日に「巣箱の中をのぞいてみよう」、11月30日「冬の野鳥を楽しもう」を実施し、
合計102名参加し、そのうち21名(21%)がお試し入会した。
・実施に当たっては、会報で広報しない、目の前の鳥だけ解説する、都市公園で開催する、ミニミニ野鳥図鑑を使うなど
細かい工夫を凝らしている。
●群馬
・昨年度の探鳥会2,375人の参加があった。4か所の分会が定例探鳥会をおこなっている。
・カワウがアユの稚魚を食べるということで、県がカワウの駆除を計画しているので対応する予定。
・50周年記念として、群馬鳥類目録(300ページ程度)を作成している。
●千葉県支部
・近況報告は特になし。
●神奈川支部
・会員数2,163人。昨年より100人減。
・神奈川もお試し入会制度を持っている。東京と違うのは、いつでも受け付けているということ。
・2010年5月より開始し、現在までに128人がお試し期間を終了し、51人(30〜40%)が入会した。
・その他ジュニア会員制度を昨年つくった。小4から中3を対象に無料で受けている。年間50名限度なのであまり宣伝は
していない。現在17名。
・幹事17名、探鳥会幹事20名、探鳥会リーダー23名。若いリーダー、幹事を増やすため勧誘している。
・本部と一緒に協働探鳥会を実施し、今年度は12月に65名、1月に55名の参加があり、合計で18名のお試し入会が
あった。
・野鳥研究誌バイノス20号を発行した。
・支部報500号を迎えた。
●茨城
・今年で50周年。
・ガンカモ、シギチ、調査、写真展の開催。
・平成24年は140回、25年は143回の探鳥会を実施した。
・お試し会員「ひばり会員」(3年目)。会員減少に歯止めがかかった。支部会費2,000円。ひばり会員半年で1,000円。
現在24〜25名が在席。実績では。80%が本入会に移行。支部会費が安いためか?
●栃木
・2012年度、渡良瀬が7月にラムサール条約湿地に登録された。
・探鳥会109回、2,022人参加した。ビギナー探鳥会を県内各所で6回、166人が参加した。
・県営井頭公園鳥見亭の運営をおこない8,323人が利用した。
・研究報告書アクシビターvol18、19を発行。19はCD版、メール版としてデータで頒布。
・2013年から、会報「おおるり」をフルカラーA4判に変更した。
・小山市主催の「ラムサール条約湿地登録1周年記念シンポジウム」を開催し、柳生会長も出席した。
●財団からの報告
・財団の全体的な報告
理事長より、資料に基づいて以下の報告があった。「創立80周年事業について」「連携団体総会について」
「個人会員、法人会員、支援者の獲得維持について」「新規会員獲得を目指した探鳥会」「探鳥会保険の見直し」
「ツバメ調査」「原発放射能漏れ事故への対応」「STRIXの販売促進、寄稿について」あわせて財団普及室より、
探鳥会保険についての補足の説明、探鳥会スタッフ通信登録のお願い、
80周年記念写真展「未来に残したい鳥風景」の案内をおこなった。
・小冊子を使った普及戦略について
「ミニミニ野鳥図鑑」を通じて年間8千名の個人情報が入ってくる。この方々を、イベントへの参加や商品購入に
つなげることを試行中。カタログ、支部の探鳥会案内、財団主催の講座等を郵送、メールでご案内するというもの。
また、ミニミニ野鳥図鑑の頒布先拡大のために、「ミニミニ野鳥図鑑プレゼントはがき」を別途制作し、奥多摩支部が
郵便局に協力して制作した切手シートに同封させてもらうなど、母数の人数の拡大も試みている。
2.提案議題の協議
「会員増につながる魅力ある野鳥の会活動とは」(群馬)
今年度、群馬では「会員増への対策」について役員会での定例議題として話し合い対策を検討中である。
ブロック内での事例や意見交換をお願いしたい。会場からは以下のような意見があった。
・議論の整理が必要
会員を増やしたいのか、若者を増やしたい、スタッフを増やしたい、財政を改善したいといった話が含まれており、
これを一つの場で議論すると、混乱する。切り分けて議論する必要がある。
・探鳥会の限界
探鳥会は入会ツールとしてはよいが、会員をつなぎとめるのは難しい。NGOとしての期待にこたえることも必要。
・会報の重要性
探鳥会に参加するのは、会員の2〜3割。会報を面白くしなければやめてしまう。
・退会者と入会者
退会は自然減であり、防ぎようがない。減少を食い止めるよりも、減少を上回る入会者を増やすことが必要。
・細かなフォロー
野鳥の会の商品は野鳥。野鳥の保護をおざなりにしたら、顧客は離れていく。声をかける。
入った人には丁寧にフォローすることが必要。
・会報の手配り
1,000部のうち、郵便は600部、後は手分けして手配りしている。経費節減と会員がどんなところに住んでいるか知り、 会員との距離を埋める。
・次年度の協働探鳥会
神奈川、東京、財団でおこなってきた協働探鳥会を次年度はブロック全体に呼び掛ける予定(6月ごろ)
・栃木でもお試し会員を検討してみたい。東京のYOUNG探鳥会のような若者対象の事業も検討中。
・新聞の広報効果が高いと感じている。
・その他もろもろのアイディア
2つ目の支部への入会の割引制度をつくると、入会者が増える。仲間を増やしたいということであれば、
メーリングリストを活用して低コストのサポーター制度もありうる。
3.意見交換
以下の件について、情報共有をおこなった。
1 コウノトリの野生化にともなう現状
2 野鳥にとって耕作放棄地のあり方について
3 涸沼におけるラムサール登録湿地に向けての現状
4 谷津干潟の保全と鳥の保護 最近の動向と課題
5 「神奈川の鳥2006−2010」の発行
6 葛西臨海公園オリンピック施設問題に対する日本野鳥の会東京の取組み
(普及室/箱田敦只)
【日 時】 2013年11月9日(土)13時〜 10日(日)12時
【会 場】 クロスウェーブ幕張(千葉県千葉市)
【参加者】 81名:連携団体(40団体、47名)、財団(34名)
【スケジュール】 1日目(9日(土))
13時00分 開会宣言・挨拶(佐藤理事長)
13時15分
1.探鳥会についての情報・意見交換
1)探鳥会の歴史と今(成果と課題)
(普及室/安西英明理事)
2)事務局の報告と支部からの質問、
意見普及室の事業
(普及室/箱田敦只、尾崎理恵、
堀本理華)
3)支部の事例報告と質疑定例探鳥会を新聞に掲載(高知県支部/西村公志)仲間作りの工夫、
ヤング探鳥会
(東京/石亀明)
初心者対応(栃木/手塚功)
支部の講師派遣や親子探鳥会を通じて(ひょうご/丸谷聡子)
2.講演
福島第一原発放射能漏れ事故が野鳥など生物に及ぼす影響
(サウスカロライナ大学/ティモシー・ムソー教授)
17時30分
1日目終了
18時30分 懇親会
2日目(10日(日))
6時30分 早朝探鳥会
9時00分 2日目開会
1.当面の野鳥・自然保護対策
1)東日本大震災関連の財団の取組み(自然保護室/山本裕)
2)「にじゅうまるプロジェクト」の概要紹介(自然保護室/葉山政治)
3)絶滅が危惧される特定種の保護対策の現状(シマフクロウなど)
(保全プロジェクト推進室/田尻浩伸)
2.連携団体からの話題提供・問題提起
1)秋田県大潟村に計画されている風力発電事業計画について
(秋田支部/佐藤公生)
2)宮城県における震災後の環境変化と鳥類(宮城県支部/小室智幸)
3)日本野鳥の会千葉県の活動報告
(千葉県/志村英雄)
4)葛西臨海公園カヌー施設問題の状況報告(東京/飯田陳也)
5)絶滅危惧種(イヌワシ、チュウヒ)の保護状況(意見交換)
(三重/近藤義孝)
6)大阪南港野鳥園存続問題
(大阪支部/平軍二評議員)
7)東日本大震災支援探鳥会の継続実施(ひょうご/丸谷聡子)
3.80周年関連記念行事のあらましについて(佐久間常務理事)
12時00分 閉会
【第1日目】
■佐藤理事長の開会宣言・挨拶■
午後1時、佐藤理事長による開会宣言・挨拶に続き、2013年度連携団体全国総会が開始された。
写真1.総会の様子
1.探鳥会についての情報・意見交換
1)探鳥会の歴史と今(成果と課題) (普及室/安西英明理事)
地域の活動、蓄積された情報の共有を目的に、今年4月から探鳥会リーダーと財団を直接つなぐツールとして探鳥会スタッフ通信を発行した。
探鳥会の記録は、ウズラを狩猟鳥から除外するための参考データとして使用されるなど自然保護に役立ってきた。また、探鳥会は、全国で年間約4千回、10万人以上が参加している。このように野鳥の会には誇るべき歴史と誇るべき仲間が全国にいるが、会員増加に繋がっていないのはなぜなのか。企業が環境問題に関心を持つ時代にどう企業と繋がりをもち、発展させていくか情報交換・意見交換を行いたい。
2)事務局の報告と支部からの質問、意見 (普及室/箱田敦只、尾崎理恵、堀本理華)
今年度、非会員を対象にした冊子の作成・配布を行い、約1万名の名簿を獲得した。また、冊子を配布した方を対象にツバメのねぐら観察会、カービング体験などのイベントを行った。一方、探鳥会リーダー向けには月1回、探鳥会スタッフ通信を発行し、全国の支部で情報共有を行っている。また、来年の創立80周年記念行事として写真展を企画している。
3)支部の事例報告と質疑
・定例探鳥会を新聞に掲載(高知県支部/西村公志)
4月から、一般の方に探鳥会の面白さを知ってもらう目的で、高知新聞第4土曜日朝刊土曜ネイチャー欄に「野鳥の楽園高知城」を掲載している。紙面の半分で、写真1、2枚、高知城の地図に本文1200文字程度で、探鳥会の歴史、高知城で探鳥会を行うメリット・上手くいくコツ等を掲載している。
神奈川支部:新聞掲載の反響及び探鳥会開催日について
高知県支部:新聞連載を始めてから非会員の参加が増加、探鳥会は第2日曜日
・仲間作りの工夫、ヤング探鳥会(東京/石亀明)
会員数の減少防止策として、お試し会員制度及びヤング探鳥会を行っている。お試し会員制度は、1,000円で半年間探鳥会に参加することができる制度で、会員には正規会員入会DMを送り正規会員への入会勧誘を行っている。また、近県の支部と合同探鳥会を実施している。合同探鳥会には会員は参加できず、また通常の探鳥会よりもリーダーを増やし、身近な鳥をミニミニ野鳥図鑑を使って解説するなどお試し会員を獲得する工夫を行っている。2007年からヤング探鳥会を行っているが、探鳥会だけでなく、交流会やSNSなどのツールを用いて交流している。
・初心者対応(栃木/手塚功)
ビギナー探鳥会では、普段の探鳥会にはない資料の配布、双眼鏡の使用方法や物差し鳥の解説等を行っている。また、リーダーの人数を増やし、鳥を見るだけでなく、参加者間のコミュニケーションも大事にしている。参加者の半数以上が非会員であり、その場で入会すると初年度の会費を1000円割引く。また、ビギナー探鳥会には、宇都宮大学の探鳥会サークルも参加している。
・支部の講師派遣や親子探鳥会を通じて(ひょうご/丸谷聡子)
兵庫県は、2007年から県内すべての小学校で、3年生に1年間環境体験学習を実施することになったが、何をしてよいか分からない、地域に自然があることを知らない、地域の専門家と繋がりがないなど様々な問題が発生した。そこで、私が環境教育コーディネーターとして、地域の環境を生かした体験学習のコーディネイトを始め、地域の専門家とPTA・行政を繋ぐなどの活動を行っている。野鳥に関しては、支部の方が講師として参加している。
2.講演:福島第一原発放射能漏れ事故が野鳥など生物に及ぼす影響(サウスカロライナ大学/ティモシー・ムソー教授)
写真2.ティムシー・ムソー教授による講演の様
【講演要旨】
動物の個体数と生物多様性は放射能汚染によってどのような影響を受けるのか、チェルノブイリや福島で調査を行った結果、個体数の減少、生物多様性の低下、生殖能力の低下が見られた。また、鳥類では部分白化、腫瘍、脳サイズの縮小などが見られた。放射能による白内障が鳥類とネズミから確認できた。チェルノブイリでは無精の鳥類の数と放射線量に正の相関が見られた。福島でツバメの巣の数を調査したところ、放射能が高いところでは、巣の10%しか営巣していないことがわかった。
2)「にじゅうまるプロジェクト」の概要紹介 (自然保護室/葉山政治)
「にじゅうまるプロジェクト」は、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で掲げた、生物多様性を守るための20の目標(2020年目標(愛知目標))を達成するために、国際自然保護連合日本委員会(IUCN-J)が始めたプロジェクトである。この目標達成には、国や自治体だけの努力では難しく、NGOや企業の協力も必要不可欠である。この事業はそういう人たちを繋ぐためのプロジェクトであり、是非登録して欲しいとの呼びかけがあった。
3)絶滅が危惧される特定種の保護対策の現状 (シマフクロウなど)(保全プロジェクト推進室/田尻浩伸)
シマフクロウを保護する取組みとして給餌生簀を設置、つがいとヒナ1羽がひと冬に必要なヤマメ100kgを給餌、冬の間の餌不足を解消し、繁殖成功率の増加を目指している。人口生簀の給餌と並行して湧水を整備し、生簀のように利用している。また、これらの生簀の利用状況を確認するため、センサーカメラを設置し、モニタリングを行っている。
フレシマ風力発電計画は、渡邊野鳥保護区フレシマの隣接地に風車15機を建設するものである。計画が明らかになって以来、財団・日本野鳥の会根室・北海道ブロックと協力して活動を行っている。フレシマは鳥類・植物などの希少種も多く、多様性も高いことから影響が懸念される。飛翔ポテンシャルマップの結果、海岸に近い部分はワシ類が多く飛ぶ可能性が高く、風車建設は危険であることがわかった。今後、この結果を元に計画の変更を訴えていく。
2.連携団体からの話題提供・問題提起
1)秋田県大潟村に計画されている風力発電事業計画について(秋田支部/佐藤公生)
大潟村で風力発電計画があることを知り、自然保護室の協力を得て、環境影響評価方法書に対する意見書を提出した。大潟村は春の渡りのガンの飛行ルートであることが知られており、ピーク時には27万羽のガンが飛来している。建設予定地はガンたちが通るルートであり、影響が懸念される。建設予定地ではチュウヒの繁殖も確認されており、チュウヒの繁殖期の調査結果を出すよう求めている。
2)宮城県における震災後の環境変化と鳥類 (宮城県支部/小室智幸)
2011年の東日本大震災において、宮城県の沿岸各地は壊滅的な被害を受けた。これにより鳥類に影響が出ている。地震による地盤沈下と津波によって各地に湿地ができ、シギ・チドリ類の観察適地となっている。漁港の船揚場や破損した堤防では、付着しているアオサ類を食べるために多くのコクガンが集まるようになり、以前よりも飛来数が多くなっている。コアジサシの繁殖場所となっていた砂浜は、地盤沈下により狭くなり、高波の影響を受けやすいためか、2012年、2013年は繁殖しなかった。巨大な堤防建設により、さらに砂浜は狭くなり、コアジサシ、シロチドリの繁殖に影響が出ている。
3)日本野鳥の会千葉県の活動報告 (千葉県/志村英雄)
今年度取組んだ5つの事業について報告があった。
@東京湾の青潮発生によるシギ・チドリ類への影響について。
A谷津干潟でのアオサの繁茂によるシギ・チドリ類への影響について。
B銚子沖の風車の実証実験へのオブザーバーとしての参加について。
Cネオニコチノイドを考えるシンポジウムの開催について。
Dバードウォッチングマナー悪化への対応について。
4)葛西臨海公園カヌー施設問題の状況報告
(東京/飯田陳也)
葛西臨海公園のカヌー施設問題について、昨年の8月から財団と協力して建設場所の変更を求める活動を行っている。競技場建設予定地の公園西側の地域は多くの鳥類が確認され、多様性も高い。また、ラムサール条約登録湿地を指定する基準の5番目と6番目に該当している。開催地決定後の話合いで、代替地の検討も含めた環境アセスの実施、又、葛西臨海公園に隣接している東京都の火力発電所候補地が建設中止になったことから、その地域に競技場を移転できないかなどを提案した。
5)絶滅危惧種(イヌワシ、チュウヒ)の保護状況(三重/近藤義孝)
藤原岳にイヌワシが繁殖していることが判明したが、採餌場所が石灰岩の新たな採掘場所として開発予定があることがわかった。藤原岳は採餌に適しており、ペアの繁殖成功率が日本で最も高い場所である。開発業者に対応策を訊ねたところ、社有林を伐採し、そこを採餌場とするとの回答があった。
木曽岬干拓地は、太平洋側でチュウヒが継続的に繁殖する重要な場所であるが、チュウヒの生息地にメガソーラーの建設計画があることが判明した。木曽岬干拓地のチュウヒの個体数は愛知県支部・鳥類調査会の調査結果から減少傾向である。このメガソーラーは県の事業で行われているが、県に話を聞いても全く反応がなく、開発業者である丸紅から話を聞いている状態である。自然エネルギーのための大規模開発と野鳥の保護はどう共生していけばいいのか、検討していく。
6)大阪南港野鳥園存続問題 (大阪支部/平軍二評議員)
大阪市の大阪南港野鳥園の廃止に対し、日本野鳥の会は9月に園の存続を求める要望書を市に提出した。しかし、9月19日に、府議会で施設の廃止が決まり、条例も廃止されることとなった。今後は、南港野鳥園をレンジャーのいない状態で、どのように管理していくのかを訴えていく。
7)東日本大震災支援探鳥会の継続実施 (ひょうご/丸谷聡子)
東日本大震災支援探鳥会を2011年から続けている。昨年度は11箇所279名の参加があり、102,421円のカンパを福島県日本野鳥の会団体連合会に送った。今年度も「原発災害で外遊びもままならない福島の子どもたちへの支援探鳥会」として12月1日〜8日に7か所で支援探鳥会を実施する予定。
コウノトリの重要な生息地として、豊岡市円山川流域は昨年ラムサール条約の湿地に登録された。豊岡市も保護に力を入れているにもかかわらず、ラムサール湿地のそばにスポーツグラウンドを建設する計画が市長から告げられた。日本野鳥の会ひょうごでは、どう活動していくか検討している。また、地元の但馬野鳥の会などから要請があれば対応して行くことを考えている。
3.日本野鳥の会創立80周年記念行事のあらましについて(財団/佐久間常務理事)
80周年記念行事として、4つの事業を実施・検討中である。
@野鳥写真展(26年10月から開催予定)
A80周年Tシャツデザインコンテスト(26年春カタログに掲載、販売の予定)
B法人会員向け感謝イベント(26年10月頃開催予定)
C功労者顕彰(26年5月頃推薦要領等発表予定)
・オオタカの希少種指定解除に関する質問応答
■自然保護室より■
■助成金で自然保護活動!■
皆様が地域で野鳥の調査研究や普及啓蒙などの実践活動やイベントをしようと考えた時、アイデアや意欲があっても資金がないために、活動が実施できないということはよくあるのではないでしょうか。そんな時は、自然保護活動を支援する助成金の獲得を検討してみてはいかがでしょうか。
(1)そもそも助成金とは?
自然保護活動を支援する“助成金”とは、主に行政や民間団体が特定の事業・教育・研究の育成や助長などにより自然保護に資する活動の目的・効果を達成するために、私人やNPO・NGOなどの団体に交付する資金です。
(2)どんな助成金があるの?
@現在、どんな助成金が募集をしているのを知るには、
・NPOWEB
(http://www.npoweb.jp/)
Aそもそも自然保護活動向けにどんな助成金があるのを知るには、
・きたネットボランティアのHP中の助成事業リンク集
(http://www.kitanet.org/josei/josei.htm)
※北海道の団体が作ったものなので、北海道限定の情報も細かく記載されています。
B地域に根ざした活動への助成金を探すには、例えば、
・福岡県NPO・ボランティアセンター
(http://www.nvc.pref.fukuoka.lg.jp/)
など、各都道府県庁やNPO関係組織のHPから探す必要があります。
(3)申請しよう!と思った時に気を付けることは…
@対象分野:環境保全、研究、教育、国内など、申請したい分野や内容と募集している分野は合致しているか
確認しましょう。
A対象団体:法人格の有無や活動年数など、対象団体が限定される場合があります。
B対象経費:「直接事業にかかる経費のみ」、「備品購入費」、「パート人件費」など、
どのような経費が助成対象となるかは重要です。
C助成比率:助成が決定した場合でも、自己負担金が必要な場合があります。申請の際は自己負担金の有無、
自己負担金が事業費の何%必要かなどを確認しておきましょう。
D助成金額:助成額に上限が設けられていたり、1団体▲万円といった一律助成の場合があります。
E助成実施期間:半年・1年間・3年間など活動対象期間が助成金により異なります。
また、助成期間が始まるのは4月か10月がほとんどで、助成金の募集が始まるのは、
助成期間開始の半年〜3ヶ月前が多いようです。助成金を申請する場合は早めの計画が必要です。
F助成金の支払:助成金はいつ、どのように支払われるのかが助成団体によって違います。支払を受ける方法として、
「活動開始前に一括」、「会計報告に基づき活動終了後に一括」、「活動期間を何期かに分けて期ごとに」など、
いくつかあります。開始前に一括でない限りは、必要な費用を各団体で立替えながら活動をしなければなりません。
G贈呈式の有無:他県で開催される贈呈式に出席しなければならない場合もありますので、確認しておくのが
よいでしょう。
H申請書様式について:申請書に記載しなければならない内容は、助成団体によって大きく異なります。
たくさんの事を書かなければならない場合、思ったよりも記載に時間がかかります。
また、団体の定款や役員名簿、これまでの活動を示す資料を求められることもありますので、
早めの準備が必要です。
※募集要項を必ずよく読むことが重要です。
(4)申請書を書くにあたりアピール、留意するポイントは…
@先駆的な取組み、ユニークな手法により、今後ほかのモデルとなる事業であるか。
A前例にとらわれない方法により、旧来の仕組みを変えていく事業であるか。
B社会的インパクトが大きい事業であるか。また、広く一般に事業の重要性を周知する工夫がされている事業であるか。
C事業の目標が明確であり、目標を実現するための事業計画・資金計画が適正かつ合理的であるか。
D助成事業終了後も自主的に継続、発展させていく具体的な計画であるか。
E事業を行うことで、団体の公益活動が拡大・発展することが期待できるか。
(5)自然保護活動を対象にしている主な助成金一覧
・アウトドア自然保護基金プログラム(自然環境)
・イオン環境財団・環境活動助成(自然環境)
・NFD one leaf fund(自然環境・景観)
・花王・みんなの森づくり活動助成(緑化)
・きれいな川と暮らそう基金(水環境)
・コメリ緑資金(緑化)
・サントリー世界愛鳥基金(鳥類保護)
・自然保護ボランティアファンド活動助成 (国立・自然公園保護)
・セブン−イレブン記念財団・公募助成金(環境市 民活動)
・損保ジャパン環境財団・環境保全プロジェクト助成(環境一般)
・大成建設自然・歴史環境基金(自然・歴史環境)
・タカラ・ハーモニストファンド(自然環境)
・地球環境基金(環境一般)
・東京ガス環境おうえん基金(環境一般)
・TOTO水環境基金(水環境)
・東洋ゴムグループ環境保護基金(環境一般)
・ナショナル・トラスト活動助成(自然保護用地購入)
・日立環境財団(環境一般)
・日野自動車グリーンファンド(自然環境)
・富士フィルム・グリーンファンド(自然環境)
・藤本倫子環境保全活動助成基金(こども環境活動)
・プロ・ナトゥーラ・ファンド(自然保護)
・三井物産環境基金(環境一般)
・緑と水の森林ファンド(緑化)
・緑の地球防衛基金(緑化)
(自然保護室/浦達也)
■普及室より
日本鳥学会による日本鳥類目録改訂第7版が2012年秋に発行され、鳥類の分類は従来とはかなり異なるものが提示されました。支部・連携団体におかれましては、早々に発行物やリストなどを第7版に準拠させたところもありますが、対応を計画しているところ、検討しているところ、さまざまと思われます。博物館や動物園、国や自治体のレッドリストなどは、まだ多くが対応できていないようです。
当会発行の「新・山野の鳥」「新・水辺の鳥」は、第7版に準拠させる改定を昨年春に終えました。特に「新・山野の鳥 改訂版」では新たな分類を表にまとめましたので、お手持ちの図鑑で目や科を改めるには便利です。続いて、2007年に発行した「フィールドガイド日本の野鳥 増補改訂版」も第7版に準拠させる作業に着手し、今年度内の発行を目指していました。が、予定していた文献の発行が遅れるなどの事情から、年度内の発行は難しくなってしまいました。
以前から世界の鳥類の種数や科ごとの種数で参考文献としていたチェックリスト「The Howard and Moore Complete Checklist of the Birds of the World」の最新版が昨年11月までに発行される予定でしたので、それに合わせて計画を立てました。最新版は非スズメ目とスズメ目の2分冊となり、非スズメ目は既に発行されたので、それを元にした修正は済ませました。ところが、スズメ目は年が明けても発行されません。問合せたところ、6月までずれ込むそうです。
DNAに基づく分類体系の反映は世界的なものであり、キジ類やカモ類の分岐が比較的早い時代だったこと、カイツブリ類やフラミンゴ類が近縁であったことなど共通理解が進んでいる一方で、ハト類はどこと近縁なのか?など、未だ研究途上だそうです。このように目のレベルでさえわかっていないことが多いことから、最も多くの科や種を含むスズメ目の分類がいかに困難かは理解できるのですが・・・
現在、文献の変更も視野に入れて、6月前に発行できるように取り組んでいるところです。お待ちしている方々には大変申し訳ありませんが、今しばらくお待ちいただくよう、お願い申し上げる次第です。
(普及室/安西英明)
1 開催日時: 平成26年6月11日 15:00〜17:00
2 開催場所: ニューオータニイン東京 4F 会議室(つばき) JR大崎駅徒歩1分 03-3779-9111
3 当日の議案
定款変更の件(決議)
平成25年度事業報告及び決算の件(報告)
平成26年度事業計画及び予算の件(報告)
理事会結果の件(報告)
4 申込要領
会場の都合上、傍聴は連携団体(支部等)1人を限度とします。
参加希望者は、連携団体(支部等)の代表を通じ、メール又はFAXで下記あてにお申込みください。
申込先:日本野鳥の会総務室総務G(奥田)
メールアドレス([email protected]) FAX(03-5436-2635)
5 申込期限:平成26年4月25日(金)必着
(総務室/奥田秋穂)
■支部名称等変更のお知らせ■
名称変更などがあった支部についてお知らせいたします。
今月は支部名称等の変更はありません。
(総務室)
3月3日会員数37,050人(対前月-131)会員数は先月に比べ131人減少しました。2月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より98人少なくなっています。会員の増減は入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。2月の入会者数は99人で、前年同月の入会者207人に比べ108人減少しました。また、2月の退会者は197人で、前年同月の退会者226人に比べ29人減少しました。
表1. 2月の入会・退会者数
※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。
■都道府県および支部別会員数■
野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。
表2 都道府県別の会員数(3月3日現在)
備考:不明は転居先が不明の会員を示します。今月からは転居先不明の会員も会員数に含めています。
表3.支部別の会員数(3月3日現在)
備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。
これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。
(会員室/沖山展子)
春というのに寒い毎日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。いつも支部ネット通信をご愛読いただき有難うございます。
さて、今回は自然保護室より助成金の活用方法についての紹介があります。支部での自然保護活動の資金として助成金の獲得を検討してみてはいかがでしょうか。
何かと忙しい季節の変わり目かと思いますが、無理せずお体を大事してください。
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支部ネット通信 第120号 ◆発行 公益財団法人日本野鳥の会 2014年3月24日 ◆担当 総務室 総務グループ 奥田秋穂/植月智子 〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル TEL:03-5436-2620 FAX:03-5436-2635 E-mail:[email protected] |