■支部報保護・調査記事関連トピックス■
本記事は日本野鳥の会へ送付されてきている各地の支部報/会報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会の会員へ配信しております。
本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部/各会の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。
○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.650
●2013/1-2 札幌
・ハシボソミズナギドリの不思議な生活
●2013/2 いわき
・H24年度ガン・カモ観察調査
●2013/1-2 群馬
・鳥獣保護員全員を野鳥の会会員に
・2012年冬鳥初認
●2013/2 千葉県
・スズメも楽しむ海の幸
・ 野田市コウノトリを報道陣に公開(12/12朝日新聞)
・東京でタカサゴモズ初確認(12/6東京新聞)
●2013/2 南富士
・ガンカモ調査
●2013/2 富山
・コアジサシ繁殖地調査2012
●2013/2 岐阜
・ホシムクドリ初記録
●2013/1-2 遠江
・タカの渡り
●2013/2 ひょうご
・鳥の声 コガモ、オナガガモ、ヒドリガモ
●2013/2 徳島県
・ちょっと気になる野鳥の和名 セグロカモメ
●2013/1-2 札幌
・ハシボソミズナギドリの不思議な生活
五月連休前後、八戸航路に乗ると、巨大なハシボソミズナギドリの群の中を進む。海鳥は世界に約350種、内、日本で繁殖するのは約35種、見られるのは約40種に達する。ハシボソミズナギドリはタスマニア島付近で南極海周辺のオキアミを食べて繁殖し、4月、オキアミがいなくなると、ベーリング海のオキアミを目指して飛び立つ。成鳥は真直ぐ目指すが、巣立ち雛は力が弱く、日本近海を北上する。途中、オキアミが摂れず、三陸沖〜北海道付近でオキアミにありつく。
体力が尽きると、海岸に大量の死骸が打ち上げられる。魚食性の鳥と異なり、嘴は華奢である。ベーリング海ではザトウクジラと海鳥が大集結する「アリューシャンマジック」が見られる。
(札幌「カッコウ」NO.350,P〜68)
●2013/2 いわき
・H24年度ガン・カモ観察調査
1/13、17箇所で調査した。結果は16種、総計4,059羽(H23年:5,194、H22年:7,475)で、内訳はオオハクチョウ59、コハクチョウ899、マガモ879、オナガガモ742、カルガモ620、キンクロハジロ291、コガモ168、ヒドリガモ141、スズガモ98等。
(いわき「かもめ」NO.115,P2)
●2013/1-2 群馬
・鳥獣保護員全員を野鳥の会会員に
S38年、狩猟法は鳥獣保護及び狩猟に関する法に改正された。その中で狩猟者の取り締まりと密猟者や違法飼養者の指導目的で鳥獣保護員制度ができた。
群馬県では75名の鳥獣保護員の内、74名が猟友会員で、私1人が野鳥の会員であった。満足な密猟対策にならない。猟をする人は鳥獣に興味を持っており、この人たちに野鳥の会の理念を知ってもらい、理解と協力を得ようと考えた。
まず、行政担当者から鳥獣保護員は野鳥保護にも専念して頂く趣旨を説いた。
猟友会トップにも直接会い、狩猟者講習会でも理解を求めた。ついにS45年、鳥獣保護員は全て野鳥の会会員になった。今日に至るまで、他県ではこのような例は無い。県職員A氏(故人)のお陰である。
(群馬「野の鳥」NO.315,P10〜12)
・2012年冬鳥初認
ジョウビタキ:10/16 桐生市、10/16 前橋市、10/17 安中市、10/19 高崎市以上全て♂。シメ:10/7 高崎市で10羽、10/13 沼田市で5羽、10/13 伊勢崎市で10羽。ツグミ:10/26 片品村で17羽、10/27 藤岡市で5羽、10/27 伊勢崎市。
(群馬「野の鳥」NO.315,P14)
●2013/2 千葉県
・スズメも楽しむ海の幸
(雑食性で)肉を食べるスズメを見た事があるが、鴨川では漁港で水揚げ時落ちたイワシやエイを突いて食べるのを見る。
(千葉県「ほおじろ」NO.382,P11)
・野田市コウノトリを報道陣に公開(12/12朝日新聞)
将来、野生復帰を目指しコウノトリを飼育し始めた野田市が、多摩動物園から譲り受けたペアを報道陣に公開した。♂は7歳、♀は17歳で、約500m2の専用ゲージに入れられ、1月以降一般公開の見込み。
(千葉県「ほおじろ」NO.382,P13)
・東京でタカサゴモズ初確認(12/6 東京新聞)
9/21、東京港野鳥公園で確認されて以来2箇月半、タカサゴモズは美しく換羽し、観察者が多く訪れている。東京では初確認で、16年前に横浜港で記録がある。分布は中国、台湾、東南アジアで日本へは迷鳥として渡来する。
(千葉県「ほおじろ」NO.382,P13)
●2013/2 南富士
・ガンカモ調査
1/14、環境省の要請で県下12箇所で調査した。結果は16種、総数1,999羽で昨年より600羽程少ない。内訳はカナダガン大型34(田貫湖)、マガモ144、オカヨシガモ63等。増加しているオオバンは昨年の425に対し、今回246と減った。
(南富士「さえずり」NO.363,P5)
●2013/2 富山
・コアジサシ繁殖地調査2012
コアジサシが中洲等に複数降りているのが確認されたのは、黒部川河口と小矢部川中流であった。繁殖行動があったのは小矢部川で、成鳥最大数60羽程度(6/24)、雛の最大数11羽(6/29)、7/7の大雨後、観察できなくなる。その後巣立ち確認4羽。黒部川河口には5〜6月、数10〜100羽の集結があったが、雛は確認できず。リモコンヘリコプターを飛ばす人がおり、良い環境ではない。
(富山「愛鳥」NO.68,P4〜6)
●2013/2 岐阜
・ホシムクドリ初記録
11/20、大野町の田圃で、岐阜県初記録のホシムクドリが撮影された。県内記録307種目。主に旅鳥として九州南部から西南諸島に飛来する(「フィールドガイド日本の野鳥」より)。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.544,P7)
●2013/1-2 遠江
・タカの渡り
浜名湖北西の滝沢町で、9/25:サシバ76(伊良湖では372)9/27:同336(同142)、10/2:286(187)、10/3:122(1754)、10/5:144(1239)、10/8:326(1449)、10/9:105(603)。(伊良湖とはサシバの羽数リンクしていないように見える:森)
(遠江「遠江の鳥」Vol.263,P10)
●2013/2 ひょうご
・鳥の声 コガモ、オナガガモ、ヒドリガモ
コガモは「ピリッ ピリッ」、オナガガモは「プリッ プリッ」、ヒドリガモは「ピューン」と鳴く。コガモとオナガガモの声は似ているが、コガモの声は約2.5KHz、オナガガモは約1.5KHzと低い。ヒドリガモの声は大きい上に、高い倍音がある独特の音色で遠くからでも直ぐ気付く。
(ひょうご「コウノトリ」NO.192,P2〜3)
●2013/2 徳島県
・ちょっと気になる野鳥の和名 セグロカモメ
セグロカモメは文字通り背が黒い事に由来であるが、他のカメメに比べて決して黒いとは言えない。オオセグロカモメであれば、セグロを付けても無理は無い。
セグロカモメ成鳥の背色はウミネコ成鳥より明るい灰色で銀色にも見える。誰が何を根拠にセグロとしたのか?標準和名を付けた時、何故適切に命名しなかったのか不思議である。
(徳島県「野鳥徳島」NO.413,P6)
○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.651
●2013/2 室蘭
・伊達風力発電拡張計画予定地における野鳥の渡り調査
・鳥の生態 換羽
●2013/2-3 栃木
・クマタカ保護で林野庁と協定締結
●2013/2 埼玉
・キマユムシクイ
●2013/2 東京
・葛西沖を通る第二湾岸道路計画
・葛西東渚大クリーン作戦
・シンポジウム「葛西の今と昔、そして未来」
●2013/2 神奈川
・神奈川県東部のオオタカ繁殖状況
・鳥の名前 学名に日本語が含まれる鳥
●2013/2 静岡
・2013年ガン カモ ハクチョウ類カウント調査
●2013/2 愛知県
・集団サギと人との共生・共存を探る
●2013/2 香川県
・カワウ研修会に参加
●2013/2 室蘭
・伊達風力発電拡張計画予定地における野鳥の渡り調査
9/13〜11/16、27回にわたり野鳥調査を実施し、調査報告書を送付した。事業者から改正アセス法に則り進める、調査報告書を参考すると回答あった。今後の道知事、環境大臣の意見書を待ちたい。調査で明らかになった事は予定地の南側1/3は小鳥の渡り主ルートで27日間で45,000羽をカウントした。建設予定地はタカ目の渡り中継地で、11/5にはノスリ120羽が通過した。既存5基の風車に加え30基もの風車建設は野鳥の生態ひとつ取っても大きな影響があると判断される。
(室蘭「ハヤブサ」NO.131,P6)
・鳥の生態 換羽
全身の羽毛を替える完全換羽の期間8〜9月、飛翔力が落ちているため、ひっそり生活する鳥が多くなる。秋に完全換羽、春に部分換羽する種が最も多い。
年1度、秋に完全換羽する種、春に完全換羽し、秋に部分換羽する種、年2回完全換羽する種、年3回換羽する種、2年に1回換羽する種など様々である。ルリビタキ♂は生れた年の第1回冬羽から始り、第1回夏羽、第2回冬羽・・・と続き、第4回夏羽で成鳥羽になる。スズメ、ヒバリ、メジロ、ヒヨドリ、エナガ、ムクドリ等は生れた年の秋に1回だけ完全換羽して成鳥羽になる。
(室蘭「ハヤブサ」NO.131,P8)
●2013/2-3 栃木
・クマタカ保護で林野庁と協定締結
11/30、オオタカ保護基金と林野庁塩那森林管理署はクマタカ保護の目的で那須塩原市の国有林を「人とクマタカ共生の森」にする協定を結んだ。同地では94年にクマタカの生息を確認して以来、2〜3年に1回、繁殖している。協定場所は0.5haの伐採跡地で、森林組合や当支部の協力で広葉樹林の再生を目指す。クマタカの行動圏中心部100〜150haについて、今年度中に別途協定を結ぶよう調整している。
(栃木「おおるり」NO.225,P19)
●2013/2 埼玉
・キマユムシクイ
10月下旬、草加市でキマユムシクイ成が撮影され、新聞広報された。埼玉県では本種は93/9、川口市内でガラス窓にぶつかり保護された例に続く2例目となる。
シベリア、中央アジア、中国北東部で繁殖し、インド、中国南部、インドシナで越冬し、近年、南西諸島でも多く越冬するようになった。
(埼玉「しらこばと」NO.346,P4)
●2013/2 東京
・葛西沖を通る第二湾岸道路計画
葛西臨海公園、海浜公園、葛西沖の浅海域はスズガモ2万、カンムリカイツブリ1千と多くの鳥が見られる。この葛西沖に巨大道路が計画されている。1960年代に国が計画した3環状9放射道路ネットワークの一部である第二湾岸道路である。
三番瀬のラムサール湿地登録が進まない理由はこの構想道路が三番瀬の一部(猫実川河口域)を通るためと言われる。
(東京「ユリカモメ」NO.688,P10)
・葛西東渚大クリーン作戦
11/13、第17回目のクリーン化作戦が漁協関係20名を含む100名の参加があった。漁協が用意した船で東渚に向い、約1時間で50リッターX117袋のゴミが集まった。
(東京「ユリカモメ」NO.688,P11)
・シンポジウム「葛西の今と昔、そして未来」
12/22、葛西臨海公園で第2回・東京の環境を考えるシンポジウムが開催された。
パネリストとして本部の金井氏、NPO法人リトルターン・プロジェクトの北村氏、NPO法人生態教育センターの中村氏、大原氏等が参加した。葛西臨海公園では「2020年オリンピック」で園内に巨大なカヌー競技施設が建設予定されている。
(東京「ユリカモメ」NO.688,P16)
●2013/2 神奈川
・神奈川県東部のオオタカ繁殖状況
神奈川県は環境省の「猛禽類の保護の進め方」に準じ、05年、「神奈川県オオタカ保護指導指針」を出し、繁殖活動に影響のある恐れがある開発等で事業者へ配慮を促している。その中で県は毎年、各地のオオタカの営巣状況の情報を集め、県、関係団体、地元関係者でその情報を共有し、問題あればタイムリーに対応する事を目指している。支部の過去9年間の神奈川県東部の調査では繁殖に適する自然環境が減っているため、営巣できる番数は増えず、失敗例が増える傾向にある(2012年:成功15、失敗10、不明3)。環境省は「猛禽類の保護の進め方」を見直しており、その中でサシバの保護が取り上げられている。オオタカ保護の手法がサシバ保護に活かされる事を期待する。
(神奈川「はばたき」NO.489,P2)
・鳥の名前 学名に日本語が含まれる鳥
トキの学名はNipponia nipponで、中国の国鳥を決める時、トキにしようとしたが、日本の名がつくので、外された。次にタンチョウの案があったが、学名がGrus
japonensisで没になり、結局オシドリ(英名 Mandarin Duck)に決定した経緯がある。、Mandarinには北京語、清朝時代の官吏等の意味がある。コマドリの学名はLuscinia akahigeで、アカヒゲはLusciniakomadoriで両者の日本語を取り違えている。イイジマムシクイは動物学者飯島魁から名が付いているが、学名にもijimaeが入っている。クロウミツバメには松平頼孝のmatsudairaeが入っている。ミゾゴイの学名はGorsachius goisagiでゴイサギと取り違っている。
(神奈川「はばたき」NO.489,P5)
●2013/2 静岡
・2013年ガン カモ ハクチョウ類カウント調査
1/13を中心に、県下44箇所で調査した。総数は5,047羽で、前年より約17%減った。
オシドリは年により増減変化が大きいが、今回大幅に減った。内訳はコガモ1,252、ヒドリガモ1,052、カルガモ873、マガモ487、オナガガモ368、キンクロハジロ243、オカヨシガモ201、ホシハジロ145、ウミアイサ139、スズガモ133、ヨシガモ107等。
カワウは大井川河口で1200。
(静岡「野鳥だより」NO.401,3〜6)
●2013/2 愛知県
・集団サギと人との共生・共存を探る
宮城県亘理町にあったサギの集団営巣地は東日本大震災の津波で消滅した。
サギは生き残るため代替え地を求め、復興住宅地に隣接した雑木林に移動し、人との新たな軋轢が生じている。愛知県では支部、中日本高速道路、弥富野鳥園の3者で弥富・蟹江ICのサギを保護で覚書を交わした。2011/8の調査でサギ総数6,012羽が1年後は6,996羽に増えた。準絶滅危惧種のチュウサギが4割も占める。
(愛知県「愛知の野鳥」NO.312,P6〜7)
●2013/2 香川県
・カワウ研修会に参加
12/20、21、広島市で研修会があった。カワウ対策は被害防除、個体数管理、生息地管理の3本柱が大事である。第一段階では被害が魚類捕食の水産被害か、排泄物による樹木枯死の森林被害なのかを明確にする。次に個体数、巣の数と分布を地図化し、データを関係者で共有する。我慢しうる管理で、数を抑制する方法として空気銃による駆除、擬卵を使う方法、ドライアイスで孵化を妨げる方法があり、卵を取り除いても追加産卵で効果は薄い。新しい場所への出現を抑制し、共存を目指した特定鳥獣保護計画の策定が必要である。
(香川県「かいつぶり」NO.349,P3〜4)
○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.652
●2013/3 札幌
・2012年春の標識調査
●2013/1-2 もりおか
・2013年1月ガンカモ調査結果
●2013/3 東京
・手乗りスズメの是非
・テリトリーマッピング法をマスターしよう
●2013/3 愛知県
・渥美半島大山自衛隊へり訓練断念
・2012年サギ調査結果
●2013/3 香川県
・リュウキュウサンショウクイの分布拡大
●2013/3 北九州
・福岡県の希少鳥類
・異変?順応?3種の話題
●2013/3 宮崎県
・ヒヨドリがユズリハの葉を食べる
・ツルの北帰行始まる(1/30 西日本新聞)
・スカイツリーにカワウ飛来 糞落下(1/.24毎日新聞)
●2013/3 札幌
・2012年春の標識調査
4/10〜6/3の内、37日間、函館市の隣町、七飯町と北斗市に跨る葦原で、標識調査した。その間の新放鳥は530羽、再捕獲の再放鳥は32羽で、多い順にオオジュリン333羽(内再放鳥15)、アオジ69(7)、ノビタキ63(7)、ホオアカ40(2)、オオヨシキリ24(1)。今回、コチョウゲンボウ1を初めて放鳥し、全国でも過去30年で24羽の放鳥しかない。ウズラ2羽も初めての放鳥で、近年は殆ど例が無い。北海道では1982年の札幌市の例以来である。2011年秋に山階鳥研から連絡されたように、今回、オオジュリン最外側尾羽1枚が極端に短い等、複数羽に異常があった。
(札幌「カッコウ」NO.351,P10)
●2013/1-2 もりおか
・2013年1月ガンカモ調査結果
1/13〜20、岩手県内29箇所でカウント。総計2,820羽、内訳はカルガモ635、オナガガモ617、オオハクチョウ593、マガモ322、コガモ245、カワアイサ125、ホオジロガモ119、ヒドリガモ63、キンクロハジロ59等。
(もりおか「山翡翠」NO.350,P3)
●2013/3 東京
・手乗りスズメの是非
本件、会員の意見は色々である。手乗りは邪道として、自然と人の共生では不自然で、認め難い。特に問題無いとして、スズメのへの給餌は他の野鳥と問題は同じ。手乗りスズメはスズメの中の極一部、全体を見ればレアケースである。餌やり禁止地区ではルール違反であるが、目くじら立てるものではなく推奨はしないが、微笑ましい風景として見ればよい。
(東京「ユリカモメ」NO.689,P10)
・テリトリーマッピング法をマスターしよう
1回2時間程度でくまなく回れる調査範囲を設定し、結果を書き込む詳しい白地図を用意する。調査は囀りが盛んな3月下旬〜5月上旬頃、計20回程行う。
野鳥が囀っている場所を地図上にプロットし、その内にソングポストが分かる。
2羽以上同時に囀る時(囀り合戦)、2羽が争う時(ケンカ)も記号で記す。それを纏めると、各個体のテリトリーが浮かんでくる。囀る♂の連れ合いの♀も考慮し、その地区のその種の生息数は囀る♂の2倍となる。生息環境が悪いとテリトリーの面積が広くなる。
(東京「ユリカモメ」NO.689,P16)
●2013/3 愛知県
・渥美半島大山自衛隊へり訓練断念
2003/3、渥美半島の大山山頂近くで、自衛隊のヘリコプター離発着訓練場使用の計画があった。この地区は三河湾国定公園第3種特別地域で、伊良湖へ渡る猛禽類、小鳥類の通過地、休息地になっている。同使用の中止を求める署名64団体、8000名超を提出、鳥学会からも再検討を求める要望書が防衛省、環境省に出されている。地元住民も訓練回数の制限、時間の制限、自然環境の配慮を求めていた。この12月、従来ある三重県内に敷地を確保し、大山での訓練は断念の結果になった。
(愛知県「愛知の野鳥」NO.313,P11)
・2012年サギ調査結果
日没前後で弥富ICと蟹江ICのサギ個体数(在中+帰来)をカウントした。
アオサギ:5/26:75羽→7/28:52羽→8/25:17羽→9/29:8羽。
アマサギ:202→438→560→337。
ゴイサギ:456→508→867→130。
ダイサギ:100→383→540→78。
チュウサギ:539→1,761→3,030→2,600。
コサギ:316→623→950→569。
不明種:78→279→1,032→105。
総計1,766→4,044→6,996→3,827。
営巣巣:5/26:アオサギ23、アマサギ20、ゴイサギ162、ダイサギ9、チュウサギ69、コサギ74、不明種18、総計375。
(愛知県「愛知の野鳥」NO.313,P12)
●2013/3 香川県
・リュウキュウサンショウクイの分布拡大
今冬、栗林公園でリュウキュウサンショウクイの目撃情報があった。サンショウクイは減少しているが、リュキュウサンショウクイは従来の南九州にかけての
生息地が次第に西日本に広がっている。下記のバードリサーチの論文(2011、三上、植田)には2010年までにその分布は九州北部、四国、紀伊半島まで拡大しているとある。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/birdresearch/7/0/7_0_A33/_pdf
(香川県「かいつぶり」NO.350,P6)
●2013/3 北九州
・福岡県の希少鳥類
ヤイロチョウ:西日本の山地に夏鳥として局地的に渡来するが、少ない。福岡県では春の渡り時期に半日〜1日、通過する個体を観察する。秋の渡り時期の観察例は無い。ヨタカ:福岡県内では殆ど生息確認できない。
(北九州「北九州野鳥」NO.321,P11)
・異変?順応?3種の話題
都市化が進むハクセキレイ:関東の私鉄の電車、ドアが開くと1羽のハクセキレイが飛び込み、車内に落ちているパン屑のようなものを食べ、向い側に止まっている電車にも乗り込み、電車発車前にドアの外へ飛び去る。イソヒヨドリの内陸進出:沖縄から北海道まで海岸から25qも離れたダムで観察され、繁殖もしている。今や磯のヒヨドリではない。ヤマガラに異変?:関東、関西ではヤマガラを余り見なかった都市部で、今冬、多く見られている。ブナの凶作に関連しているのか。従来生息していなかった中国の青島、杭州、香港でも観察されている。参考:都市鳥研究会HP
(北九州「北九州野鳥」NO.321,P13)
●2013/3 宮崎県
・ヒヨドリがユズリハの葉を食べる
今年の冬はヒヨドリが多く、餌の木の実が無くなると、次は野菜(キャベツ、ブロッコリー、エンドウ、ホウレンソウ)を集団で食べる。その中、日向市でユズリハの葉が殆ど無くなるまで食べ尽くした。ユズリハはシカや牛の忌避植物で毒がある。ヒヨドリがユズリハをむさぼり食べる様子は下記の報告が参考になる。
浜口哲一 1997 ユズリハの葉をむさぼり食べるヒヨドリ BIOS Vol.4:87-88
唐沢孝一2005 ユズリハの葉を大量に食べるヒヨドリ URBAN BIRDS Vol.22:31-32
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.236,P14〜15)
・ツルの北帰行始まる(1/30 西日本新聞)
出水平野で越冬してツルのシベリアへの北帰行が1/29始った。県ツル保護会によると、朝10時半、マナヅル18羽が北西へ飛び立った。今季の越冬ヅルは13,138羽1で16季連続で1万羽を越えた。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.236,P25)
・スカイツリーにカワウ飛来 糞落下(1/.24 毎日新聞)
スカイツリーに12月よりカワウの群が訪れ、前を流れる北十間川で魚を捕って高さ25m付近にある作業員落下防止のための庇に、多い時は40羽程が休む。路上が糞で白く汚れている。1/18、庇に細いワイヤーを張ってカワウが止まれないようにした。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.236,P25)
○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.653
●2013/3-4 宮城県
・宮城県沿岸コクガン生息状況調査
●2013/3 茨城
・防鳥ネットで会が目指すもの
・稲波干潟のオオヒシクイ
・平成24年度ガン・カモ・ハクチョウ類一斉調査
・ハリモモチュウシャクシギ
・ハクチョウが持ち去られた?
●2013/3 千葉県
・餌付けできずハクチョウ激減(1/9 朝日新聞)
・ウズラ、卵の模様ごと産卵場所を変更(1/21 ナショナルジオグラフィックHP)
・コアホウドリ初飛来(12/26 朝日新聞)
・インドでチョウゲンボウの大規模密猟(11/28 ナショナルジオグラフィックHP)
・インフルエンザ汚染水浄化(2/2 京都新聞 Web版)
●2013/3 長野
・救護ボランティア ノスリ
●2013/3 岡山県
・2012年度ガン・カモ科鳥類生息調査
●2013/3-4 宮城県
・宮城県沿岸コクガン生息状況調査
2012年1、2月の調査で、宮城県沿岸のコクガンは大震災の影響を受けていないことを確認している。今回1/20の調査では宮城県の沿岸11地点で、前年とほぼ同じ数の412羽が確認された。内訳は気仙沼市240、南三陸町88、石巻市72、女川町12。2月に残りの地区を調査する。
(宮城県「雁」NO.258、P14)
●2013/3 茨城
・防鳥ネットで会が目指すもの
当時は霞ヶ浦の蓮田にはキュウリネットが使われ、羅網した野鳥があちこちにぶら下がり、仏花の蓮には似合わない地獄絵であった。農業サイドは被害があるので必要とし、環境サイドは鳥獣保護法違反では無いとして対策が進まなかった。
それから8年、データをコツコツ揃えた。県鳥獣センターでの年間収容する野鳥は400羽弱に対し、蓮田での羅網は僅か3箇月で、この3倍もあり、県は二の句が次げなくなった。レンコン栽培農家は社会の負い目を担っており、行政は改善点を洗い出し実行し、茨城のレンコンの銘柄化を図って頂きたい。
(茨城「ひばり」NO.312,P2)
・稲波干潟のオオヒシクイ
ここは関東地方唯一のガン類の越冬地で、初めてまとまったオオヒシクイが渡来したのは、1984年の34羽である。それ以来、毎年越冬が確認されているが、その繁殖地や渡来ルートは解明されていない。当初の最大数は97/3の77羽、その後増減を繰り返し、今年の1/19、102羽の最大羽数を記録した。東日本大震災の影響は無かった。これは稲敷市、地域住民、友の会の努力の成果である。
(茨城「ひばり」NO.312,P3)
・平成24年度ガン・カモ・ハクチョウ類一斉調査
1/13に49調査地で一斉調査した。24種、107,290羽(昨年、25種、126,268羽)を記録した。内訳はオオハクチョウ784、コハクチョウ741、コブハクチョウ96、ハクチョウ類計1,621。ガン類はオオヒシクイ85。カモ類はマガモ41,534、オナガガモ15,194、コガモ13,188、ヒドリガモ12,762、カルガモ10,908、スズガモ2,559、ヨシガモ1,423と続く。その他ハジロカイツブリ717、カンムリカイツブリ1,637、オオバン3,283、
カワウ3,648等で、カワウが多いのは霞ヶ浦西部の1,674である。ハシビロガモは1993年の6,196を最大に、徐々に減り続け、今季は373と1/20になった。主な渡来地の霞ヶ浦の水質改善で水面採食性のハシビロガモは減った。
(茨城「ひばり」NO.312,P4〜7)
・ハリモモチュウシャクシギ
2012/5/5、稲敷市の田圃でチュウシャクシギの10羽程の中に、同じ大きさで他の個体より全身のバフ色が強く、腿の羽が長く鋭い1羽がいる。上尾筒は黄褐色でハリモモチュウシャクシギの特徴である。この種は日本では迷鳥で、記録は少ない。アラスカ西部で繁殖し、太平洋中央の島嶼まで約6000km休まず移動する。本種の茨城県での記録は1983/4に1例ある。
(正式和名はハリモモチュウシャクのようである。)
(茨城「ひばり」NO.312,P21)
・ハクチョウが持ち去られた?
茨城県のハクチョウは大部分は人工給餌がされている。その1箇所、小美玉市で昨年3月、オオハクチョウを2羽、雨傘の柄で頚を手繰り寄せて捕え持ち去った外国人がいるとの目撃情報がある。真偽は検証できないが、そのような目撃時は、即座に110番へ。
(茨城「ひばり」NO.312,P22)
●2013/3 千葉県
・餌付けできずハクチョウ激減(1/9 朝日新聞)
福島県楢葉町に飛来するハクチョウは50羽程、例年に比べ激減した。付近は津波の爪痕が残り、震災前は約1,000羽が訪れていたが、同町の白鳥を守る会は餌やりに行けない影響が大きいと言う。
(千葉県「ほおじろ」NO.383,P12)
・ウズラ、卵の模様ごと産卵場所を変更(1/21 ナショナルジオグラフィックHP)
ウズラは卵の殻の模様に合わせて産卵場所を選んでいる。卵の地の色は淡黄色かベージュで、斑点模様は個体により異なる。研究チームによると、ウズラは「背景に適合」とシマウマのように「背景との分断色」の2つのテクニックを使っている。
斑点の多い卵は模様と似た場所を選び、斑点が少ない卵では同じような色の場所を選び、分断色を応用し背景に溶け込ませる。
(千葉県「ほおじろ」NO.383,P12)
・コアホウドリ初飛来(12/26 朝日新聞)
12/21、谷津干潟で飛び立てないコアホウドリの飛来を確認し、翌日、行徳野鳥観察舎の野鳥病院に保護した。12/27、恢復後、九十九里浜で放鳥された。数年に1、2回東京湾に迷い込むが、谷津干潟での確認は初めてである。
(千葉県「ほおじろ」NO.383,P13)
・インドでチョウゲンボウの大規模密猟 (11/28 ナショナルジオグラフィックHP)
インド北東部で、アカアシチョウゲンボウの大規模な密猟が明らかになった。年間、12〜14万羽が命を落としている。シベリヤからインド洋を横断しアフリカ南部で越冬し、往復移動距離は2万2千qを超え、猛禽類では最も長い渡りである。密猟は朝、塒の森を飛び出すのを捕える。生肉になったり、生体のまま密売されている。
(千葉県「ほおじろ」NO.383,P13)
・インフルエンザ汚染水浄化(2/2 京都新聞 Web版)
鳥インフル感染が疑われる野鳥の死体があると、消石灰で消毒を行っている。
しかし、水中には消毒剤は撒けぬため、京都府畜産センターは汚染された湖沼の水を浄化する移動式装置を開発した。
(千葉県「ほおじろ」NO.383,P13)
●2013/3 長野
・救護ボランティア ノスリ
左翼が根元から折れ、ダラリとぶら下がるノスリが保護された。上腕部の複雑骨折の9割は飛べなくなる。そのままにしておくと、翼が腐り、その毒で死亡につながるので,獣医に依頼し、翼を切り落とした。ケージに入れ飼育、自然界では嘴、爪は伸びないが、1箇月おきに二人がかりで切る。後日、卵を産み、♀と判明。
保護時は全長48cm、翼長36cm、翼開長118cm、尾長21cm、体重700gで、保護後8年経過した。
(長野「野鳥ながの」NO.514,P6)
●2013/3 岡山県
・2012年度ガン・カモ科鳥類生息調査
岡山県からの委託で、11月と1月県下15箇所を調査した。11月(狩猟期前)は総計13,375羽で、1月(狩猟期)は18,657羽であった。内訳はホシハジロ4,653→4,730、ヒドリガモ2,666→2,046、スズガモ1,003→104、オナガガモ974→2,836、キンクロハジロ969→2,249、マガモ880→2,238、コガモ609→1,240、オシドリ405→607、カルガモ384→686、ハシビロガモ314→434、オカヨシガモ180→304等。ホオジロガモ、ミコアイサ、マガン、ヒシクイ、ツクシガモは11月は殆ど見られず、1月に数が揃う。
(岡山県「野鳥おかやま」NO.195,P7〜9)
(自然保護室支援・野鳥の会 神奈川/森 要)
【お詫びと訂正】
支部ネット通信3月号支部の動き「支部報保護・調査記事関連トピックスNO646」の「野鳥の会はなぜカシワ林伐採を提案したのか?」(十勝)において、事務局の内容確認が不十分であったために、不正確な内容の記事が公開されてしまい関係者に多大なご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫びいたしますとともに、改めて十勝支部長の注記を付した記事を以下に掲載いたします。
(総務室)
●2012/12 十勝
・野鳥の会はなぜカシワ林伐採を提案したのか?
帯広農業高校にあるカシワ林の保全とその一部を伐
採し道路を拡幅する計画をめぐり、自然保護団体、地
域町内会、帯広市の調整がつく目途が立っていない。
市は計画道路を曲げてカシワ林を可能な限り残す代案
を出したが、地元は(林を多く伐採し)道路を真直ぐ通す事を求め、自然保護団体は林を(全て)保護せよとしている。この事態に支部は道路中心線を林に寄せる地元と帯広市の中間案を提出したが、支部会員の中に反対意見があり、支部はその要望は取り下げた。
野鳥の会は自然保護団体であるが、林を市の案より切り込む案を提示したのは、少しでも前に進んだ市の環境行政を評価し、今後の環境保全につなげるためである。
(十勝支部長注
①支部会員180名中、反対意見が寄せられたのは1名。
②この方針は十勝支部理事会での全員一致による確認事項であり、十勝支部理事会では多数決では決定しないことを原則としています。)
(十勝「十勝野鳥だより」NO.179,P11)
■探鳥会におけるリスクマネージメント■
日本野鳥の会理事長 佐藤仁志
◆はじめに◆
公益財団法人日本野鳥の会は、全国に90の支部等の連携団体を有し、連携団体を中心とした探鳥会の開催は、把握しているだけでも年間2,800回を越えている。
幸い、これまでに重大な事故の発生や、主催者に重い責任が課せられるような事案の発生には至っていないが、その可能性は少なくないと考えられる。ひとたび重大事故が発生し、賠償責任を問われたりすると、組織の存続さえ危ぶまれる事態に陥る危険性があることを、他の事例から学ばざるを得ないのが昨今の現状である。
そこで、野外における危険な生物を中心に、探鳥会におけるリスクマネージメントについて連載で紹介し、みなさんの探鳥会活動の参考としていただこうと思う。
■探鳥会とリスク
私たち日本野鳥の会が行ってきている探鳥会活動は、
自然観察会などの野外活動に比べると、次のような特徴を有していると考えられる。
① 渓谷など、危険度の高い自然の中で開催することが少なくないこと
② 野鳥に注目するあまり、足下への注意が散漫となりがちであること
③ 河川の河口部や干潟など、大きな建物や樹木がない場所で開催することが少なくなく、落雷被害の危険性が高いこと
④ 高齢者の参加ガ多いこと。また初めて参加する人もあり、個人の情報把握が不十分なことがあることこのような特性を考えると、あまたある野外活動の中でも、探鳥会はリスクの高い活動の一つといえよう。
従って、探鳥会の主催者やリーダーにとって、探鳥会に於ける危険予測、事故回避、事故発生時の責任と対処法などに関する十分な知識の習得は、きわめて重要な要件である。同時に、自然が単に美しいもの、快適なものでなく、時に危険な存在であるという認識を持った上で、その危険要素を排除するのではなく、うまくつきあっていく手法について学び伝えていくことは、自然保護に貢献する探鳥会活動にとって、重要な要素でもある。
まずはじめに、野外で比較的よく出会う危険な生物の特徴や対処法から紹介することとする。
シリーズ第1回:ヤマカガシ
ヤマカガシは、比較的最近まで毒ヘビであるとの認識のないヘビであった。しかし、猛毒を持つヘビであり、その毒力はマムシをはるかに上回ることが分かってきた。
マムシなどに比べると、身近に生息するごくありふれた種であり、出会う機会がはるかに多い。したがって、探鳥会などの野外活動を行う時には、ヤマカガシに対するしっかりとした知識を持っておく必要がある。
*ヤマカガシはどんな生き物?
山や田畑、民家のまわりなどで最もふつうにみられるヘビで、全体として黒っぽい感じがする。左右の側面に黒斑が並び、特に前半身では黒斑の間に赤い模様が目立つ。しかし、斑紋や色彩には変異が多く、注意が必要だ。幼蛇には首の後ろに黄色い帯がありよく目立つ。体長は成蛇で1m前後、寿命は6〜7年といわれている。
*ヤマカガシの習性は?
あまり生息場所を選ばないが、カエルの多い水田や草むらの斜面などに特に多い。カエルを主な餌とし、オタマジャクシが多いときは、カエルよりもオタマジャクシをよく食べる。また、水中に潜って魚も食べる。他のヘビがあまり活動しない盛夏でも活発に活動する一方、比較的寒くなっても活動し、最も遅くまで見かけるヘビである。
ヤマカガシは、マムシやハブと違って人が近づいただけで攻撃的防御のため咬みつくことはない。咬まれて重度の障害を生ずる場合は、素手でつかんでもてあそんでいる時の発生が多く、これまで咬傷を受けた報告事例のすべてが手や指を咬まれており、しかも男性に限られている。
気性が荒く、人が棒などで刺激すると頭を高く持ち上げたポーズをとることが多く、コブラのように首から腹の一部を広げ威嚇する。
*ヤマカガシの毒は?
ヤマカガシの毒は凝血毒で、血液凝固が阻害され溶血作用による内臓出血などを引き起こす。ハブの毒力は、マムシの8倍、ヤマカガシはハブの10倍の毒性をもつといわれている。このことから、いかにヤマカガシの毒が強烈であるか分かるであろう。また、致死率も10%とマムシやハブの比ではないほど高い。これは、ヤマカガシそのものの毒力のほかに、猛毒を持っているという認識が一般的に低いことや、医師の病態に対する理解が低いことも一因となっている。
なお、ヤマカガシの毒が注入されると、マムシなどの場合とは異なり、10〜60分で頭痛が起こるといわれている。
このほか、首の後ろにある頚腺を強く押すと黄色の毒液を出す。これが傷口や目にはいると激痛を感じ、ひどい目に遭うので併せ注意が必要である。
*あまり心配しなくてよいってほんと?
これまで述べてきたように、ヤマカガシは猛毒を持つヘビであり、気性の荒いヘビでもある。また、最もふつうに見られるヘビの1種で、出会う機会が多いことから、恐れおののく人も多いかもしれない。しかし、あまり心配する必要はない。
ヤマカガシには、毒腺はあるものの毒牙はなく、咬まれてもふつうの場合毒が注入されることはほとんどない。それは、口の奥に牙状の歯がありはするが、マムシのように毒液注入用の管や溝をもった毒牙がないためである。毒腺の開口部は、口の奥の歯と歯の間の歯ぐきにある。
ただし、子どもたちが毒ヘビであることを知らずに、素手でもてあそんだりすることは非常に危険であるので、注意を徹底する必要がある。子どもたちの指は細く、深く咬んだ場合口の奥にある牙で傷つけられ、その傷あとから毒が注入される可能性があるからだ。
長年人のごく近くに生息し、なれ親しんできたヘビにもかかわらず、毒ヘビと認識されてこなかったのは、前述したような毒が注入されにくい構造にあると考えられる。
したがって、ヤマカガシの習性や毒などの特性を的確に知らせたり、つかまえて遊んだりしないことなどを徹底させておけば、あまり心配しなくてもよい。必要以上に神経質になったりすることは、自然に親しむことへの阻害となり、そちらの方の問題が大と思われる。
■中国での鳥インフルエンザH7N9の感染発生と野鳥について 〜特に、ツバメに関連して〜■
本年2月から、中国の上海など揚子江下流周辺で、鳥インフルエンザ(H7N9亜型)の人への感染が起こり、死亡者も出ていることが報道されています。
現状では、人から人への感染は確認されておらず、家禽から人への感染が疑われています。また、野鳥からのウイルスの検出もされていません。
なお、3月15日に新潟で回収されたオオハクチョウの死体から、遺伝子検査の段階で陽性と出ていましたが、北海道大学での確定検査の結果により、A型インフルエンザは検出されませんでした。一安心です。
感染経路は不明のまま
現地の市場で売られている家禽(食用のハト、ニワトリ、ウズラ)から感染者のものと同じウイルスが見つかっています。感染者の中には、家禽の調理や運搬に従事していた人も含まれていますが、そうでない人もおり、感染の経路は不明なままです。
これまで、鳥インフルエンザ(H7N9亜型)が野外で生活している野鳥から人へ直接感染した例はありません。野鳥の中では、カモ類など水鳥が鳥インフルエンザを持っていることがありますが、これからの季節は、感染地域から日本に直接渡ってくる野鳥は少ないと考えられます。
ツバメを怖がる必要はありません。
鳥が鳥インフルエンザウイルスに感染した場合、1〜2週間にわたって糞などにウイルスが出続けることがあります。そのような場合でも、体外に出されたウイルスは、他の鳥に感染しなければ、速やかに感染性を失います。また鳥インフルエンザウイルスは、日光(紫外線)や高温に弱い事も知られています。
鳥インフルエンザが鳥から鳥に感染することを繰り返していると、ウイルスは鳥の集団の中に保たれてしまいますが、これからの季節、鳥たちは繁殖期に入り、ツバメなど多くの鳥はなわばりを作ってつがいごとの生活となり、鳥同士の接触も減ります。このような中では、もし渡ってきた時にウイルスを持っていた鳥がいたとしても、他の鳥に伝染する機会がないまま、体の中に抗体ができて、ウイルスも消滅してゆくと考えられます。
今回の鳥インフルエンザ(H7N9亜型)に、ツバメが感染した例はこれまでありません。ツバメは人家に営巣しますが、軒先など開放環境に営巣するので、ツバメどうしでの感染の心配はありません。またツバメが日本に到着してから、卵を産むまでにふつう1ヶ月以上が経過しますので、仮にウイルスを持ったツバメがいたとしても、そのウイルスがひなに伝染していくことはまず考えられません。
感染を防ぐためには、基本的な衛生管理を
WHO(世界保健機構)が、今回の中国に感染に関してQ&Aをだしており、国立感染症研究所のウェッブサイトでみることができます。
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/a/flua-h7n9/2273-idsc/3394-h7n9-qa.html
今回の中国南部での感染を起こしているH7N9亜型の鳥インフルエンザウイルスは、従来鳥からしか見つからなかったH7N9亜型に比べて人に感染しやすく変化している可能性が指摘されていますが、WHOは、感染全般を防ぐためには基本的な衛生管理に従うことが重要であるとしています。
手指衛生:以下のような時には手を洗いましょう:
- 食事を用意する前、用意している間、その後。
- 食べる前。
- トイレを使用した後。
- 動物の世話をしたり、動物の排泄物を処理した後。
- 手が汚れている時。
- 家人が病気になりお世話をする時。
咳エチケット:
- 咳やくしゃみをするときには、医療用マスク、ティッシュペーパー、(服の)袖、または曲げた肘で口と鼻を覆いましょう。その直後に、蓋を閉じることの出来る容器に使用されたティッシュペーパーを捨てましょう。気道分泌物との接触後には、手指衛生を行いましょう。
気になる方はツバメの巣の下などを清潔に
ツバメはヒナが大きくなると巣の下にフンを落とすようになります。鳥インフルエンザのリスクは小さいと思われますが、糞がたまるとその他の病気を防ぐためにも好ましくないので、時々掃除することをお勧めします。
巣の下に糞を受けるもの(古新聞などで十分です)を置いて、時々取り替えたり掃除をすることで、清潔にしておくことができます。
また、鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりすることを避けていれば、鳥インフルエンザも含めた感染症のリスクを減らすことができます。
(自然保護室/葉山政治)
■新入会員の方へ『ワイルドバード・カレンダー2014』をプレゼントします。■
当会は、2014年に創立80周年を迎えます。それを記念して、2013年4〜12月に入会申し込みをされたみなさまへ、来年2014年の当会オリジナル壁掛けカレンダーをプレゼントいたします。新しい会員のみなさまに、80周年の年を日本野鳥の会のカレンダーと一緒に過ごしていただきたいと思っております。
【対象】
[期間] 2013年4月1日〜12月31日に、入会申し込みをされた方。
[会員種別] おおぞら会員、青い鳥会員、赤い鳥会員、個人特別会員
【プレゼント内容】
「ワイルドバード・カレンダー2014」1本をご登録のご住所に郵送いたします。お届けは、2013年9月以降です。
●支部のみなさまへ:「チラシ配布のお願い」
- プレゼントの案内用チラシがございますので、入会案内と一緒にお配りくださいますようお願いいたします。バードウィークの探鳥会などでもぜひご活用ください。
- 配布にご協力いただけます場合には、通常のパンフレット類のご請求先
[会員室 会員グループ(TEL 03-5436-2630/FAX03-5436-2636)]まで「新入会員カレンダープレゼントチラシ希望」とお伝えの上、必要部数をおしらせください。事務局よりお送りいたします。
●お問い合わせ:
公益財団法人日本野鳥の会 普及室 販売出版グループ
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2626/FAX:03-5436-2636 メール:[email protected]
(普及室/江面康子)
■『新・山野の鳥 改訂版』
『新・水辺の鳥 改訂版』発行遅延のお知らせ■
『野鳥』4月号同封の「バードショップカタログ2013春夏号」に掲載しました、『新・山野の鳥 改訂版』『新・水辺の鳥 改訂版』の発行日についてお知らせいたします。
カタログでは「4月中旬以降発行予定」とありますが、「5月上旬〜中旬発行予定」になる予定です。みなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほど、よろしくお願いいたします
(普及室/江面康子)
■ツバメ全国調査2013をスタートします■
近年減少傾向にあるといわれているツバメの現状を明らかにし、その背景にどのような原因があるのか把握することを目的に、昨年皆さまのご協力を得て、アンケート形式によるツバメの目撃調査を行いました。その結果、全国各地から「ツバメが減ってきている」という声が寄せられました。同時に、人による巣の撤去や天敵であるカラスの影響などの情報も多数寄せられ、ツバメの子育てが難しくなっていることが減少の一因である可能性も見えてきました。
そこで今年は、ツバメの子育てがどのくらい成功しているのか、どんな理由で失敗しているのかを明らかにすることを中心に、広く全国に呼びかけて以下の2つの調査を行います。
■昨年の調査結果を受けて、「ツバメの子育て状況調査」を実施します!
昨年のアンケート結果で多くの方が感じているツバメの減少を、ツバメの繁殖の状況を調べることによって明らかにします。そのため、今年のツバメ全国調査では、インターネット上に専用サイト「ツバメの子育て状況調査」を立ち上げます。
このサイトでは、参加者に継続して同じ巣を観察いただき、ツバメの子育ての状況を観察日記のように記録していただくことができます。その記録から巣立ちヒナ数や、繁殖に失敗した場合はどの繁殖ステージで失敗したのか、失敗の原因は何かの情報を収集し、それを元にツバメが減少傾向にあるのかを調べます。
また、より多くの方に気軽に参加いただけるよう、スマートフォンにも対応しています。
■引き続き、「わたしの町のツバメ情報」調査を継続して全国的な状況を把握します!
昨年度、全国からツバメの目撃情報が寄せられましたが、首都圏や愛知県、大阪府といった大都市圏から寄せられた情報が多く、逆にツバメの生息に適していると考えられる農村部からの情報が少ない傾向にありました。今年も引き続き目撃情報を集め、農村部で実際にツバメの繁殖が少なくなっているのかをデータを積み上げることで調べます。
「ツバメの子育て状況調査」の特徴
- 観察する巣が地図上に登録されるため、正確な位置がわかり、周辺環境との関係を見ることができます。
- 1巣あたりの巣立ちヒナ数を全国的に把握することができます。
- 繁殖に失敗した場合の原因やそのステージを知ることができます。
- パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットでも気軽に参加でき、全国からの情報を得やすくしています。
- 楽しんで参加いただけるように、全国から寄せられたツバメの巣の情報をリアルタイムで共有することができます。
URL:http://tsubame.torimikke.net/
検索:「日本野鳥の会 ツバメをまもろう」または「ツバメの子育て状況調査」
(自然保護室/葉山政治)
■公益財団法人日本野鳥の会
平成24年度第4回理事会(定例)議事録
■
- 開催日時 平成25年3月12日(火)
午後3:00分〜午後5時10分
- 開催場所 当財団会議室
東京都品川区西五反田3-9-23
丸和ビル3階
出席者 理事現在数 7名
出席理事 7名(代表理事を含む)
理事 佐藤 仁志
吉田 新
佐久間 仁
安西 英明
飯塚 利一
遠藤 孝一
松田 道生
監事現在数 2名
出席監事 1名
監事 見田 元
オブザーバー 1名
評議員 柳生 博
傍聴者 1名 大畑 孝二
事務局 安藤康弘
(事務局長代理兼会員室長)
葉山政治(自然保護室長)
富岡辰也(普及室長)
田尻浩伸(保全プロジェクト推進室長代理)
岩下路子(総務室長)
五十嵐真(総務室経理人事グループチーフ)
奥田秋穂(総務室総務グループチーフ)
- 議長 代表理事 佐藤 仁志
- 議決事項
第1号議案 平成25年度事業計画及び予算(案)承認の件
第2号議案 常勤役員の年間報酬額決定の件
第3号議案 評議員会招集の件
第4号議案 参与委嘱の件
- 議事の経過の要領及びその結果
理事会開催にあたり、冒頭、佐藤仁志理事長から挨拶があった。佐久間仁常務理事兼事務局長が開会を宣言し、本理事会は定款第42条の規定に定める定足数を満たしており、適法に成立している旨の報告があった。
なお、議事録署名人については、定款第44条に基づき、出席した代表理事及び監事となっており、佐藤理事長、吉田新副理事長及び見田元監事が署名人となることを確認した後に、次の議案の審議に入った。
(1) 第1号議案 平成25年度事業計画及(案)承認の件
佐久間常務理事兼事務局長より、平成25年度事業計画について資料に基づき説明がなされた。引続き五十嵐真経理人事グループチーフより、平成25年度予算について、来年度は財政3か年計画の2年目に当たるが、当会の赤字体質に変化はなく、加えて、会員支援者システム開発費や職員増員などの先行投資的支出もあり、2年連続の赤字予算32百万円とする旨、資料に基づき説明がなされた。
なお、本議案の審議に関係があるとして、報告事項1平成24年度決算について、岩下路子総務室長より、前回理事会報告時に比べ、大口寄付により寄付金収入が増加したが、同額を財政安定基金に積立てた結果、収支ベースで27百万円の赤字となる見込みである旨、資料に基づき説明がなされた。
見田監事より、費用のなかで、賃借費及び旅費交通費の増加が著しいのはなぜかとの質問があり、五十嵐経理人事グループチーフより、来年度は保護区をはじめ、助成金による調査活動を積極的に行う予定であり、旅費交通費、賃借費が増加する。因みに賃借費の増加は専ら調査船の傭船料である旨の回答があった。
遠藤孝一理事より、財政健全化に向け赤字を減らしていく方向であったと認識しているが、この方向と赤字予算との関係について質問があり、佐藤理事長より、受身の姿勢だけで収支均衡させていくことがよいか、仕掛けをしながら、先行投資をしていくほうがよいかを考えた結果である、また吉田副理事長より、新卒採用など長期的な先行投資をした結果である旨の回答があった。
遠藤理事より、写真展以外の80周年事業の取組みについて質問があり、佐藤理事長より、来年3月11日が創立記念日のため、80周年事業の活動期間は再来年が中心と考えており、必ずしも来年の事業とは考えていない旨の回答がった。
見田監事より、80周年事業が日常業務に埋没しないためにも、プロジェクトチームを作ったほうがよいとの意見に対し、佐藤理事長より、今計画しているレベルの事業であれば、各セクションで対応可能、また、吉田副理事長より、80周年そのものが、若年層取込みの強力なツールにはなり得ないことから、80周年事業のために大きな支出は考えていない旨の回答があった。
審議を経て、議長がこの賛否を諮ったところ、全員が異議なくこれを承認した。
(2) 第2号議案 常勤役員年間報酬額決定の件
奥田秋穂総務グループチーフより、定款第33条及び「役員及び評議員の報酬等並びに費用に関する規程」に基づき、平成25年度の常勤役員の報酬額を資料のとおりとする旨の説明がなされた。
審議を経て、議長がこの賛否を諮ったところ、全員が異議なくこれを承認した。
(3) 第3号議案 評議員会招集の件
奥田総務グループチーフより、定款第20条の規定に基づき、下記要領にて定時評議員会を招集する旨の説明がなされた。
審議を経て、議長がこの賛否を諮ったところ、全員が異議なくこれを承認した。
1 日時:平成25年6月11日(火) 15:00〜17:00
2 会場:ニューオータニイン東京 4F つばき
3 目的事項:
1) 議決事項
1.理事選任の件
2) 報告事項
1 平成24年度事業報告及び決算の件
2 平成25年度事業計画及び予算の件
3 平成24年度第4回理事会結果の件
4 その他
(4)第4号議案 参与委嘱の件
佐藤理事長より、平島淳氏を引続き広告協賛営業企画・指導の参与に、また、末岡桂一氏を新たに広告協賛営業企画・指導の参与に委嘱したい。どちらも任期は平成25年4月1日から2年間としたい旨の説明がなされた。
審議を経て、議長がこの賛否を諮ったところ、全員が異議なくこれを承認した。
- 報告事項
(1) 平成24年度決算見込みの件
第1号議案のなかで説明がなされた。
(2) 野鳥保護区候補地の件
佐藤理事長より、野鳥保護区候補地として、北海道広尾のシマフクロウ生息地について資料に基づき説明がなされた。
引続き、佐久間常務理事兼事務局長より、北海道厚岸のシマフクロウ生息地について資料に基づき説明がなされた。
その後、佐藤理事長より、広尾の物件は地元支部と地元森林組合で対応しているため当会は静観をしている状況にあり、厚岸の物件は、JAの所有で牧草地への防霧林の役割があるため、JAが物件に手を付ける恐れはなく、価格の折合いがついていないだけで、当会への売却について、JA側に異存はないことが報告された。
また、佐藤理事長から、両案件とも急転直下、緊急対応が必要になることも考えられることから、その際には「みなし決議」をとらせていただくこともある旨の説明がされ、全員がこれを確認した。
(3)その他
飯塚理事より、湘南カントリー倶楽部が法人会員になったことが報告された。
最後に、勤続30年となる大畑孝二豊田市自然観察の森所長に対し、永年勤続の表彰式が行われた。
■会員数■
4月1日会員数37,977人(対前月-20)会員数は先月に比べ20人減少しました。
3月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より27人少なくなっています。
会員の増減は入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ
会員として復活した人数によって決まります。3月の入会者数は217人で、前年同月の
入会者157人に比べ60人増加しました。また、3月の退会者は244人で、前年同月の退会者
254人に比べ10人減少しました。
表1.3月の入会・退会者数
※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。
★お詫び
1月の入会者数年度累計は1,510人となっていましたが、正しくは1,503人でした。
訂正させていただきます。
●都道府県および支部別会員数
野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。
表2.都道府県別の会員数(4月1日時点)
備考:その他は海外在住の会員を示します。
表3.支部別の会員数(4月1日現在)
備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。
(会員室/沖山展子)
■支部ネット担当より
寒かったり、暑かったり、はたまた爆弾低気圧による強風、豪雨、穏やかな気候がどこかに行ってしまったような今日この頃、皆さまいかがお過ごしですか。いつも支部ネット通信をご愛読いただきありがとうございます。
さて、今月号から佐藤理事長による、シリーズ「探鳥会におけるリスクマネージメント」の連載が始まります。支部ネット通信の他、探鳥会スタッフ通信にも掲載されます。第1回は「ヤマカガシ」です。コメントにも書きましたが、写真をカラーで見ることができます。迫力満点、是非カラーでご覧下さい。
■支部ネット通信は電子メールでも配信をしています。電子メールでの配信を希望される場合は下記メールアドレスまでお気軽にお申し込みください。
支部ネット通信 第109号
◆発行
日本野鳥の会 2013年4月22日
◆担当
総務室 総務グループ 奥田秋穂/松井江里奈/植月智子
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