■支部報保護・調査記事関連トピックス■
本記事は日本野鳥の会へ送付されてきている各地の支部報/会報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会の会員へ配信しております。
本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部/各会の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。
○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.622
●2012/7 札幌
・野外観察用の野鳥図鑑
●2012/7 道南桧山
・アトリとリョコウバト
・噴火湾(内浦湾)を渡るヒヨドリの群(北大名誉教授 小城春雄)
●2012/7 茨城県
・蓮田で越冬したカナダヅル(今井正三 内田初江)
●2012/7 奥多摩
・宿敵、オオブタクサ三昧(保護部 滝島克久)
・ヒヨドリ(関根常貴)
●2012/7 三重
・風力発電は誰のため?(小坂里香)
●2012/7 徳島県
・2012年「干潟・湿地を守る日」(共存部)
・ちょっと気になる野鳥の和名 サシバ(曽良寛武)
●2012/7-8 島根県
・飯梨川周辺でのシギ・チドリの渡り(本吉洋子)
●2012/7 熊本県
・2011年度ツル類越冬状況(ツル類調査委員会 満田實)
●2012/7 札幌
・野外観察用の野鳥図鑑
・野外観察用鳥類図鑑
- 高野伸二/柳沢紀夫 S48年(増補改訂版)日本鳥類保護連盟:各鳥類の飛翔図が描かれており、飛んだ時の識別に便利。
翔図が描かれており、飛んだ時の識別に便利。
- 日本の野鳥 高野伸二 S51年 小学館:造本に難があり、使っているとバラバラになる。
- フィールドガイド日本の野鳥高野伸二 S57年 日本野鳥の会:鳥の分布図が初めてつく。英名表示が無いのは意外。
- 鳥630図鑑 内田康夫他 S63年 日本鳥類保護連盟:絶滅種、外国産を入れて630種を記載。
(札幌「カッコウ」NO.345,P4〜5)
●2012/7 道南桧山
・アトリとリョコウバト
アトリの大群の記事を読み、米国のリョコウバトの話を思い出した。ジョン・ジェームズ・オーデュボンはリョコウバトの様子を詳細に記述している。塒を銃を持って多数が囲み、大虐殺が始る。塒全体に糞が白く12〜15cm積り、棒を持った男たちは頭上を飛ぶハト数千羽を叩き落とす。ハトは次々、押し寄せて来て、止まり木はその重さで折れる。翌朝、死体が散らばる中へ踏み込む。オーデュボンは森林がある限り、リョコウバトはいなくならないと思っていた。この鳥は年1回、1卵産卵で、その後、百年余りで絶滅した。1914年、マーサーと名付けられた最後の1羽が死んだ。
(道南桧山「はちゃむ」NO.99,P7)
・噴火湾(内浦湾)を渡るヒヨドリの群(北大名誉教授 小城春雄)
室蘭から湾対岸の森町まで渡るヒヨドリを船舶で追跡した。飛び出して暫くすると、ハヤブサ等でヒヨドリの群は撹乱され、それが無くなると、カモメ類が群に興味を持ち並走する。沖へ出ると、オオミズナギドリも群に興味を示す。大型水鳥が近づくとヒヨドリの群は撹乱され、対岸へ2、3qとなると、群は幅広く散開し、速度を増し、海面すれすれに飛び、一気に後背の山林へ入る。NHKも興味を示し、2010年秋に海を渡るヒヨドリの様子が撮影された。
(道南桧山「はちゃむ」NO.99,P8〜9)
●2012/7 茨城県
・蓮田で越冬したカナダヅル(今井正三 内田初江)
12/10〜5/2、土浦市の田圃でカナダヅル幼1羽が越冬した。多くは北米、北東シベリアで繁殖し、冬は米国南部、メキシコへ渡る。日本では毎年、出水市でナベヅルに混じって数羽が確認されている。茨城県では03年、05年に短期滞在がある。蓮田がお気に入りの餌場であり、塒も兼ねていた。
(茨城「ひばり」NO.308,P3〜7)
●2012/7 奥多摩
・宿敵、オオブタクサ三昧(保護部 滝島克久)
羽村堰下ヨシ原保全活動を行っている。6月に入ると、草の成長が速くなり、特に外来植物に対して油断できない。オオブタクサ、カナムグラ、アレチウリを抜く。後者2つの蔓性が繁茂すると、ヨシ原は覆われ、オオヨシキリ達は来なくなる。オオブタクサは1本でも見逃すと、何百と種が親株の下に散布され増えるので、除去に手が抜けない。クジ引きのように簡単に手で抜ける幼苗時に抜くのが除去のチャンスである。オオブタクサが他の川原より桁違いに少ないのが自慢。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.207,P13)
・ヒヨドリ(関根常貴)
ヒヨドリの渡りは、春と秋に見られ、春は3月中旬頃、10羽前後の小群で始り、4月中旬には100羽以上になり、4月下旬まで続く。秋は春より群が大きい。ヒヨドリは留鳥と漂鳥がおり、夏は南方から繁殖に来たと思われる全体的に黒っぽいのを見る、冬は北方から越冬に来たと思われる白っぽいのを見る。北米から
日本へ見に来るに値する種であり、長年のフィールドノートに余り記録されていない種でもある。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.207,P31)
●2012/7 三重
・風力発電は誰のため?(小坂里香)
津市と伊賀市の境の青山高原に巨大風車群があり、最終的に90基が設置される。風力発電設備の利用率
は平均20%程度で、2000kWクラスでは年間2000 KWX0.2X24時間X365日=350万KWHを発電し、1KWH買取価格23円とすると、年間8千万円の収入になる。この買取費用は電気を使用する私たちの負担になる。火力発電で風力発電の変動する電力の受け入れを調整しているが、風力発電の発電量が増えると、電力網が不安定になるため、電力網から解列して受け入れをカットしている。
(三重「しろちどり」NO.71,P2〜5)
●2012/7 徳島県
・2012年「干潟・湿地を守る日」(共存部)
日本湿地ネットワークは諫早湾が閉め切られた4/ 14を「干潟・湿地を守る日」として毎年、全国キャンペーンを実施している。
諫早湾の歴史は86/12:干拓事業計画決定、92/10:潮受堤防、排水門工事着手、97/4/14:潮受堤防閉切(ギロチン)、99/3:潮受堤防完成、2000:有明海養殖海苔凶作、04/6:事業計画変更、06/9:干拓農業基本方針表明、07/12:営農者29個人、16法人決定、08/3:事業竣工、08/4:営農開始、10/12:福岡高裁08/6の佐賀地裁の判決を支持し、3年の猶予後5年間の開門判決、11/6:小長井大浦訴訟で長崎地裁は開門認めず、(農業)損害賠償を認める。干拓事業は総事業費2,533億円、閉切面積3,542ha。
(徳島県「野鳥徳島」NO.406,P8)
・ちょっと気になる野鳥の和名 サシバ(曽良寛武)
サシバと言う名は鎌倉時代より使われている。国松俊英「名前のいわれ・日本野鳥図鑑・野山の鳥」では、サシは指差で真直ぐの意味、バは羽で、別の説でもサシは直線的に動くの意とあるが、(渡り時に)一定方向に飛ぶのはサシバに限らない。サシバの語源は柴にあると考える。嘗ては里山には柴山が占めており、枯柴色の里山の鷹をシバと呼び、最後にサシバになったのでは。サシバの方言名に、愛媛県にシバサカシとあり、富山県ではカラシバとある。柴犬も毛色が枯柴に似ている事に由来とある。
(徳島県「野鳥徳島」NO.406,P12)
●2012/7-8 島根県
・飯梨川周辺でのシギ・チドリの渡り(本吉洋子)
今春、安来市飯梨川周辺でシギ・チドリを観察した。コチドリ12(5/8)、シロチドリ2(3/27)、メダイチドリ6(5/11)、ムナグロ29(5/1)、ダイゼン
1、キョウジョシギ10(5/17)、トウネン8(4/28)、ウズラシギ10(5/17)、ハマシギ55(5/11)、オバシギ2(4/15)、アオアシシギ13(5/1)、クサシギ3(4/21)、タカブシギ1(3/27)、キアシシギ7(5/24)、イソシギ11(5/17)、ソリハシシギ2(5/24)、オグロシギ2(5/24)、オオソリハシシギ1(4/15)、ホウロクシギ1(4/10)、チュウシャクシギ68(5/1)、コシャクシギ1(5/8)、タシギ27(3/27)、セイタカシギ1。
(島根県「スペキュラム」No.148,P2)
●2012/7 熊本県
・2011年度ツル類越冬状況(ツル類調査委員会 満田實)
今冬、熊本県内で越冬したツル類は、玉名市横島干拓地周辺を餌場にし、熊本港周辺で塒をするマナヅル8家族25羽(内幼鳥9羽、飛来数は33羽)、天草市
羊角湾干拓に滞在したナベヅル2家族4羽であった。横島干拓地でのマナヅルは05年以降増加傾向にある。
(熊本県「野鳥くまもと」NO.299,P141〜7)
○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.623
●2012/7 室蘭
・鳥の渡り(堀本)
●2012/7-8 群馬
・フクロウのおはなし(鈴木正利)
・観音山野鳥の森は日本最初の野鳥保護施設(卯木達朗)
●2012/7 長野
・ジョウビタキが繁殖?(先浜時子)
●2012/7-8 遠江
・ガンカモ類生息数調査結果
・カワラヒワ
●2012/7-8 広島県
・春のシギ・チドリ渡り調査結果(日比野政彦)
・標識付きソリハシシギ
●2012/7-8 愛媛
・コアジサシ(山本貴仁)
●2012/7 佐賀県
・カササギの生態、生息環境(事務局代行 青柳良子)
●2012/7 長崎県
・2012年春標識調査結果(馬田勝義)
・セッカ(山口雅夫生)
●2012/7 室蘭
・鳥の渡り(堀本)
春は北方の地域ほど虫、小動物が大量発生し、北極圏では白夜が続き、野鳥は雛にふんだんに餌を与える事ができる。南極圏では夏でも厚い氷が覆い、繁殖する野鳥は少ない。シギチは秋に若鳥だけの集団をつくり、初めての渡りをする。渡りルートをたどるプログラムが遺伝子に組込まれているとの説が一般的である。シギチは、渡りの前に餌を大量に食べ、脂肪を蓄え体重が2倍になる鳥もおり、同時に筋肉や心臓を大きくし、胃腸を一時的に小さくする。
(室蘭「ハヤブサ」NO.129.P6)
●2012/7-8 群馬
・フクロウのおはなし(鈴木正利)
通常、フクロウ類で耳羽のあるものをミミズクと言うが、シマフクロウには耳羽がある。漢字では梟、木ャメiみみずく)と書き、歳時記では共に冬、青葉木ャモヘ夏の季語とされる。フクロウ科、メンフクロウ科合わせて140種が生息し、日本では11種が記録されている。シロフクロウは北海道が南限、シマフクロウは「極東の鳥」と言われ、欧米の図鑑にfis owlは見当たらず、南方系らしい。フクロウは極北から南へシロフクロウ、カラフトフクロウ、フクロウ、アメリカフクロウ、モリフクロウと分布域を重ねながら棲み分けている。ミナミメンフクロウは石垣島で唯一記録がある。
(群馬「野の鳥」NO.312,P3〜5)
・観音山野鳥の森は日本最初の野鳥保護施設(卯木達朗)
高崎市の観音山一帯は鳥獣保護制度が無かった頃、密猟が横行し、ボランティアとして、営林署の監視員証と腕章を作ってもらい、効果を発揮したが、一人での巡回監視指導員には限界があった。そのような中、1971年、恩師の新市長就任で野鳥の森構想が進み、1973年、観音山野鳥の森が開設された。これは日本最初の野鳥保護施設で、林野庁の野鳥の森を作るよう全国への通達に対し、最初に1976年に完成させたのも群馬県であった。本部のサンクチュアリ第1号のウトナイ湖オープンは1979年であった。
(群馬「野の鳥」NO.312,P10〜11)
●2012/7 長野
・ジョウビタキが繁殖?(先浜時子)
2010年、富士見町で(本州初の)ジョウビタキの繁殖が報告されているが、
http://ogasawara.cocolog-nifty.com/ogasawara_blog/2010/08/post-882c.html
今回、5月末、車山高原のリフト付近で餌をくわえるジョウビタキの親を見る。今年も繁殖している可能性がある。
(長野「野鳥ながの」NO.508,P8)
●2012/7-8 遠江
・ガンカモ類生息数調査結果
1月、42箇所を調査した。総計はカワウ5,435(内天竜川河口2,027)、コブハクチョウ1、カモ類19,725。内訳はマガモ4,488、オナガガモ3,605、ヒドリガモ2,778、スズガモ2,382、カルガモ1,450、コガモ1,440、ホシハジロ1,301、キンクロハジロ868、オシドリ642、オカヨシガモ306、ハシビロガモ168、ヨシガモ121等。
(遠江「遠江の鳥」Vol.260,P12)
・カワラヒワ
カワラヒワは雛に昆虫等は殆ど与えず、もっぱら嘴で砕いた種子を与える。鳥の和名はヒエやアワを食べる→ヒワの説もあるが、ひわひわし(弱弱し)からと言われる。漢字では河原鶸。
(遠江「遠江の鳥」Vol.260,P20)
●2012/7-8 広島県
・春のシギ・チドリ渡り調査結果(日比野政彦)
4/29、県下の10箇所で調査した。20種、696羽を記録。内訳はハマシギ233、チュウシャクシギ226、ケリ75、タシギ40、キアシシギ32、コチドリ20、イソシギ17、ソリハシシギ12、メダイチドリ8、ムナグロ8、ダイゼン7、タマシギ3、アオアシシギ3、クサシギ3、タカブシギ2、トウネン2、オオソリハシシギ2等。
(広島県「森の新聞」NO.181,P3)
・標識付きソリハシシギ
5/10、福山市で足に標識が付くソリハシシギが撮影された。山階鳥研によると06/9に宮城県亘理町の「鳥の海」で標識され、2010/10、再度捕獲され放鳥された鳥と判明した。バンダーは東日本大震災の前に津波被害を受けた場所で放鳥されたソリハシシギの元気な姿が確認できて感激した。
(広島県「森の新聞」NO.181,P4)
●2012/7-8 愛媛
・コアジサシ(山本貴仁)
コアジサシは世界中に分布し、いくつかの亜種に分かれる。日本で繁殖する種は東アジアに生息する亜種で、日本以外での繁殖はあまり知られていない。日本での繁殖地も50箇所以下とされる。子育て後の秋、東京湾等に集結するのが知られる。愛媛県では8月以降の観察例は少なく、その後の動きは分かっていない。
(愛媛「コマドリ」NO.209,P2)
●2012/7 佐賀県
・カササギの生態、生息環境(事務局代行 青柳良子)
5/29、カササギの専門家会議があった。カササギの繁殖成功率は2割程度で、低い原因に遺伝子の問題(移入された数が少なく、近親交配が進んだ?)が考えられる。九電は住民からの苦情があると巣を落している。ハシブトガラスはカササギの幼鳥を捕食しており、県はカラスを有害鳥として年間3300羽も捕獲しているが、更にカラスを減らす事はできないか。カササギの巣立ち雛は巣から数q程度の中に棲むので、新たな場所に呼び込むのは難しい。新しい遺伝子が必要かも。
カササギは熊本平野で見かけるようになった。
(佐賀県「野鳥さが」NO.182,P9〜10)
●2012/7 長崎県
・2012年春標識調査結果(馬田勝義)
平戸市の北にある生月島で4/23〜5/20、野鳥の標識調査をした。この5年で捕獲数が最多であった2010年の同時期と比較する。捕獲数1261(2010年)→307(2012年)。種類数39→25。共に極端に少なかった。内訳はメジロ338→5、ヒヨドリ289→10、センダイムシクイ279→183、エゾムシクイ72→34、シロハラ45→0、キビタキ32→3、オオルリ27→0、ウグイス24→23、キマユムシクイ16→3、ツバメ15→0、コサメビタキ13→11、メボソムシクイ0→10、ホオジロ2→5、シマノジコ0→3、アオジ0→3。メジロ、ヒヨドリ、シロハラは今冬の長崎県内での越冬数が少なく、それを反映している。
(長崎県「つばさ」NO.295,P8〜9)
・セッカ(山口雅夫生)
セッカは漢字で雪加と書き、その名の由来はその巣にある。イネ科植物と蜘蛛の糸で椀形の巣を作り、中にチガヤの白い穂を敷く。「雪のような白い穂をくわえる」「巣に白い穂」から来たとされる。
(長崎県「つばさ」NO.295,P10)
○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.624
●2012/7-8 宮城県
・コクガンの生息調査(調査保護グループ 山田洋治郎)
・シギチドリ類生息調査(調査保護グループ 嶋孝弘)
●2012/8 埼玉
・2012年冬カモ科調査(研究部 小荷田行男)
・アカオネッタイチョウ(野鳥記録委員会)
●2012/8 千葉県
・2012年カモ類調査報告(調査・研究委員会 門脇進)
・三番瀬 震災で干潟半減(6/15 千葉日報新聞)
●2012/8 神奈川
・生物多様性を考える(支部長 鈴木茂也)
●2012/8 南富士
・アカモズは深刻である(渡辺修治)
●2012/8 愛知県
・キビタキの奇形(丹羽忠)
・今期のコアジサシ
●2012/7-8 鳥取県
・ブッポウソウの不思議な行動記録(なんだ&よみす)
●2012/8 高知
・「野鳥の愛玩飼養目的の捕獲」に関する都道府県の方針
●2012/7-8 宮城県
・コクガンの生息調査(調査保護グループ 山田洋治郎)
1/29、2/12、16名で県内の海岸線109箇所を調査した。1/29:179羽、2/12:119羽を記録した。大地震による地盤沈下により、満潮時、漁港の防波堤に海藻が上がり、波が穏やかで、採餌場所としてよく利用されている。水飲みは河口で観察される。今後、養殖施設の復旧、防波堤の嵩上げ工事等でコクガンの生息環境が変化していくと考えられる。
(宮城県「雁」NO.254,P18〜19)
・シギチドリ類生息調査(調査保護グループ 嶋孝弘)
今春、県内の湖沼、干潟の6箇所を調査した。結果はハジロコチドリ2(4/20、鳥の海)、コチドリ3(4/22伊豆沼、内沼)、シロチドリ9(4/30、鳥の海)、メダイチドリ45(4/30、鳥の海)、ダイゼン3(5/8、蒲生)、ケリ6(4/29、伊豆沼)、キョウジョシギ4(5/4、蒲生)、トウネン1(4/30、鳥の海)、ハマシギ113(4/30、鳥の海)、ツルシギ39(4/29、蕪栗沼)、アオアシシギ3(4/29、蕪栗)、キアシシギ40(5/8、蒲生)、オオソリハシシギ42(4/30、鳥の海)、チュウシャクシギ81(4/30、鳥の海)、タシギ9(4/17、伊豆沼)、セイタカシギ1(4/17、蕪栗沼)、ハイイロヒレアシシギ3(5/4、蒲生)。
(宮城県「雁」NO.254,P20)
●2012/8 埼玉
・2012年冬カモ科調査(研究部 小荷田行男)
1/14、15、県内37箇所を調査した。総計10,436羽で内訳はコハクチョウ178(川島町越辺川153)、カモ2,115、マガモ2,053、コガモ2,050、カルガモ1,827、ヒドリガも1,091、オナガガモ397、キンクロハジロ190、ホシハジロ104等。
(埼玉「しらこばと」NO.340,P4)
・アカオネッタイチョウ(野鳥記録委員会)
6/20、さいたま市内の路上でアカオネッタイチョウ幼1が保護された(6/26 埼玉新聞、読売新聞)。埼玉県では1907/5の川越市、1985/7の志木市、04/10の熊谷市に次ぐ4例目となる。
(埼玉「しらこばと」NO.340,P5)
●2012/8 千葉県
・2012年カモ類調査報告(調査・研究委員会 門脇進)
1月、県内143箇所を調査した。総計101,841羽で内訳はコクガン2、オオハクチョウ22、コハクチョウ1,360、スズガモ46,453、クロガモ12,572、マガモ9,246、コガモ7,670、オナガガモ6,764、カルガモ5,734、ヒドリガモ5,232、キンクロハジロ1,932、ホシハジロ1,430、ビロードキンクロ1,075、オシドリ933、オカヨシガモ448、ハシビロガモ412、ヨシガモ283、シノリガモ40、ミコアイサ33等。2008〜2011年の平均に対し、スズガモは1万羽以上の激減、マガモは33%増、ホシハジロ36%増、オカヨシガモ33%増、コガモ16%増、ヨシガモ56%減、ハシビロガモ32%減であった。
(千葉県「ほおじろ」NO.376,P3〜6)
・三番瀬 震災で干潟半減(6/15千葉日報新聞)
6/14、千葉県は東日本大震災の影響で三番瀬の干潟が震災前より54%減少したとの測量結果を発表した。三番瀬海域の水深も平均27cm深くなった。県は今後、鳥類の生息状況の変化、海生生物への影響等を調べる。
(千葉県「ほおじろ」NO.376,P13)
●2012/8 神奈川
・生物多様性を考える(支部長 鈴木茂也)
生物多様性には生態系の多様性、種の多様性、遺伝子の多様性がある。92年、国際条約が制定され、95年、環境省は生物多様性国家戦略を策定し、改訂されながら現在は2010年の閣議決定の生物多様性基本法に基づく。地方の行政でも生物多様性地域戦略策定の動きがある。国家戦略での課題は4つで、
1・乱獲や開発による種の絶滅、減少及び生息地の消失。
2・里山に人手が入らなくなったための環境変化。
3・外来種 による生態系撹乱。
4・地球温暖化による種の生息地縮小と消失。
(神奈川「はばたき」NO.483,P2)
●2012/8 南富士
・アカモズは深刻である(渡辺修治)
10年前、静岡県のレッドデータ調査時、アカモズ20番が確認されていたが、昨年の聞き取り調査では6番、今年私が把握できたのは僅か1番である。アカモズは全国的に急速に数を減らしており、確実に見られるのは本州中部以西では山梨県の朝霧高原のみである。アカモズの営巣地があった場所にあさぎりフードパークが作られる時、近くに代替えの繁殖可能場所があるとされたが、アカモズは同じ場所に戻る習性が強く、結局アカモズは来なくなった。その減少と共に、首都圏からカメラマンが巣を覗きに来て、巣立ち前の雛は巣からで出てしまい、自らの行為を隠すため「密猟された」とのデマがまことしやかに流される。
(南富士「さえずり」NO.357,P6)
●2012/8 愛知県
・キビタキの奇形(丹羽忠)
近年、本州と北海道を渡る鳥類の奇形が問題になっている。6/26、霧ヶ峰で数少ないキビタキの中に2羽の奇形を見る。1羽は足が変形し枝に止まれず、支柱の上にうずくまっていた。もう1羽は嘴が奇形であった。
(愛知県「愛知の野鳥」NO.306,P8)
・今期のコアジサシ
支部は4箇所でコアジサシ調査を担当した。6/1現在、名古屋市の東邦ガス跡地で115羽、同稲永埠頭で100羽、大府市の日本高圧電気で100羽、弥富町の貯木場で470羽を確認し、コアジサシネットワークへ報告した。
(愛知県「愛知の野鳥」NO.306,P11)
●2012/7-8 鳥取県
・ブッポウソウの不思議な行動記録(なんだ&よみす)
2007/7/15、孵化後2、3日と思われる雛3羽が巣箱にいた。8/8、巣穴から顔を出した雛がペリットを吐き出すように大きく嘴を開き、口中から白い、薄くて柔軟性のあるものを出し入れした。8/11、外にいる成鳥も同じように白い紙の様なものを嘴から出し入れした。8/11、未だ飛べない雛が巣箱から飛び出し、草地に降りた。8/12、3羽の雛が互いに呼び合うようにキュキュキュと鳴き、地上で集まった後、分散して草藪に座り込んだ。8/15、親鳥が擬似給餌をして雛を安全な杉林へ誘う。その間3〜6日地上で過ごした雛は8/12に一度給餌が確認された以外は、親からの給餌は確認できていない。
(鳥取県「銀杏羽」NO.122,P20〜21)
●2012/8 高知
・「野鳥の愛玩飼養目的の捕獲」に関する都道府県の方針
4/8現在、第11次鳥獣保護事業計画で判明しているものは、多くの県で野鳥の愛玩飼養は認めないとしている。但し、岩手県、宮城県、福島県は大震災の影響で第10次鳥獣保護事業計画を1年間延長、次の府県は「野外で野鳥を観察できない高齢者等に対して、自然とふれあう機会を設ける必要がある等」として、野鳥の飼養を認める事があるとして、「原則」許可しないとしている。青森、山形、山梨、長野、福井、京都、和歌山、山口、長崎。
(高知「しろぺん」NO.308,P2)
○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.625
●2012/8 オホーツク
・(仮称)常呂・能取風力発電事業環境影響評価書に意見書提出
・オオムシクイ(花田行博)
●2012/夏秋の巻 弘前
・毛虫(藤田君雄)
●2012/7 富山
・コアジサシ生息調査2011(調査部 和田浩一)
・ガンカモ類・ハクチョウ類調査2012(調査部 和田浩一)
●2012/9 愛知県
・セイタカシギが繁殖(保護部 松村義秀)
●2012/8-9 京都
・タマシギ(Σ)
●2012/8 徳島県
・リュウキュウサンショウクイ初繁殖(三宅武)
・トレイル周辺の植物への影響調査報告書(共存部)
●2012/8 山口県
・2012年春期シギ・チドリ類一斉調査結果(調査研究部 小林繁樹)
●2012/8 福岡
・福岡カルフール(交差点)2012春ハチクマ(仕掛け人 山本兆司)
●2012/8 筑豊
・原発問題に関する野鳥の会の見解
●2012/8 オホーツク
・(仮称)常呂・能取風力発電事業環境影響評価書に意見書提出
支部と本部の連名で、北見市での大規模風力発電施設の建設計画に関して、5/25、事業者の潟ーラスエナジーホールディングスへ意見書を出した。
http://www.wbsj.org/activity/conservation/habitat-conservation/
wind-power/wind-plants-construction-pj/kitami_20120531/
(オホーツク「ばあどこおる」NO.303,P2)
・オオムシクイ(花田行博)
6/8、ジジロ、ジジロの鳴声を聞いた。いわゆるコメボソムシクイの声である。
鳥学会はコメボスムシクイは今後、コムシクイArctic Warbler、オオムシクイKamchatka Leaf Warbler、メボソムシクイJapanese Leaf Warblerの3つの独立種に分割する方向で、今年度中に新しい日本鳥類目録を発行する。それによると今までのコメボソムシクイは今後オオムシクイの名称になる。
(オホーツク「ばあどこおる」NO.303,P2)
●2012/夏秋の巻 弘前
・毛虫(藤田君雄)
毛虫だけが毛に覆われており、芋虫には毛が無いと思うのは間違い。芋虫は毛だらけで、肉眼では見えない細かい毛が全身を覆っている。ドクガでは幼虫(毛虫)と成虫の♀には毒毛があり、触れると痒み、炎症を起こすが、直接触れなくても飛んだ毛でかぶれる事もある。蛾の天敵は一番にコウモリ、次に蜂、野鳥である。マイマイガに対し、人がフェロモンを合成して、それで蛾を誘き出し殺生する防除策がある。アメリカシロヒトリは数百種の多数の葉を食する。1945年、米軍の物資から日本に入った。
(弘前「初列風切」NO.171,P6〜7)
●2012/7 富山
・コアジサシ生息調査2011(調査部 和田浩一)
2011年、5〜7月、黒部川、小川、片貝川河口でコアジサシを探したが、黒部川で1例の観察があったのみである。
(富山「愛鳥」NO.67,P5)
・ガンカモ類・ハクチョウ類調査2012(調査部 和田浩一)
1/6〜22、富山県内44箇所を調査した。総計23,040羽、内訳はマガン46、オオハクチョウ53、コハクチョウ473、コガモ6,701、マガモ6,651、カルガモ4,068、オナガガモ2,103、ヒドリガも1,866、ホシハジロ697、キンクロハジロ525、オカヨシガモ95、カワアイサ73、ミコアイサ63、ハシビロガモ57、ヨシガモ54等。
(富山「愛鳥」NO.67,P5〜7)
●2012/9 愛知県
・セイタカシギが繁殖(保護部 松村義秀)
セイタカシギは以前は国内では稀な夏鳥であったが、現在は各地で確認されている。通年見られるのは、東京湾、三河湾、伊勢湾周辺で、繁殖確認は更に場所が限定される。水際で営巣するため増水等の影響を受け、孵化率は2割足らずとされる。今年、境川河口(刈谷市)で2羽の巣立ちが新たに記録された。
(愛知県「愛知の野鳥」NO.307,P6〜7)
●2012/8-9 京都
・タマシギ(Σ)
タマシギはシギ、チドリとは別にタマシギ科という独立した科に属し、この科にはタマシギと南米温帯域に生息するナンベイタマシギしかいない。子連れのタマシギでフォトハンターが農家とトラブルを起こしたりする。タマシギは本州中部以西では留鳥とされるが、京都府では冬期の記録が非常に少なく、11、12月の観察記録は無い。
(京都「そんぐぽすと」NO.177,P15 )
●2012/8 徳島県
・リュウキュウサンショウクイ初繁殖(三宅武)
サンショウクイの亜種として、九州には留鳥として北上し西日本へ分布を広げている。四国では西側に多く情報があり、徳島県では春秋の渡り時期に3件の記録があるのみ。6/6、三好市西祖谷村で徳島県初のリュウキュウサンショウクイの繁殖が確認された。アオナシの地上7m、主幹から3mの横枝に直径14cm、円盤状のウメノキゴケで飾られた巣に2羽の幼鳥がいた。餌は羽が生えたカワゲラ類が多かった。
(徳島県「野鳥徳島」NO.407,P2)
・トレイル周辺の植物への影響調査報告書(共存部)
5/26、「つるぎトレイルランニングin那賀2012」が行われ、要望していていた「イベント実施後にコースの植物等の被害状況を調査し公表」に関し、同実行委員会からその報告書が届いた。コース外への踏み出しは認められなかった、参加者のマナーは良かった、写真付きで植物への影響は明らかに大きい事を示す状況は無かったとされる。8月に支部も参加して現地確認調査をする。
http://www.courant-marin.jp/naka/report.pdf
(徳島県「野鳥徳島」NO.407,P4)
●2012/8 山口県
・2012年春期シギ・チドリ類一斉調査結果(調査研究部 小林繁樹)
4/29、県内20箇所で第78回シギ・チドリ類調査を実施した。総計1,965羽で、内訳はチュウシャクシギ1,092(下関市木屋川河口523)、ハマシギ614(山陽小野田市厚狭川河口400)、ダイシャクシギ59(山口市秋穂二島黒潟55)メダイチドリ30、ムナグロ29、ソリハシシギ24、キアシシギ22、イソシギ18、タカブシギ15、アオアシシギ10等。
(山口県「やまぐち野鳥だより」NO.222,P11)
●2012/8 福岡
・福岡カルフール(交差点)2012春ハチクマ(仕掛け人 山本兆司)
春のハチクマは4月下旬〜6月上旬に渡るが、ピークは5/10〜20頃であり、早朝に釜山を出たハチクマは対馬に向うが、西の巨済島へ向い、その後、対馬が見えない時は南下するものもおり、長崎県北西部に到着すると想像する。福岡市内では春のハチクマの渡りは11〜13時と16時半頃に多い。
(福岡「野鳥だよりふくおか」NO.394,P13〜16)
●2012/8 筑豊
・原発問題に関する野鳥の会の見解
東京電力福島第一原子力発電所が引き起こした放射性物質の漏出事故は、長い将来にわたって自然界に甚大な影響を与える恐れがあります。このことから、日本野鳥の会は、原子力発電を国内外で推進する国の政策等に憂慮し、原子力発電を段階的に廃止し、世界的な脱原発社会の実現を求めるものとします。脱原発のためのエネルギー対応と当会の役割は、以下の通りです。
-
従来の「大量生産・大量消費・大量廃棄」を見直し、省エネ型のライフスタイルを提案、指向していきます。
- 原発に替わり自然再生エネルギーを併用するエネルギーシフトの実現を通じ、原発への依存度を低減するよう、求めていきます。その際、野鳥や自然環境への十分な配慮を求め、その内容を提案、検証していきます。
- 生態系の上位に位置する野鳥に注目し、調査や監視を継続していきます。
http://www.wbsj.org/activity/conservation/law/nuclear-opinion/
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.414,P16)
(自然保護室支援・野鳥の会 神奈川/森 要)
■『ストリクス(Strix)』28巻発行。
ぜひご購入ください■
会誌「野鳥」6月号においてもご案内しましたが、『ストリクス(Strix)』28巻が発行されました。発行にあたっては、上田恵介教授(立教大学)、三上かつら氏の全面的なご協力を得ています。
ストリクスは、会員の皆さまの貴重な観察記録や地域の鳥のデータ、総説、自然や野鳥保護活動の事例などを収録した当会発行の野外鳥類学論文集です。時間をかけて集めた観察記録や鳥類の生態、繁殖や飛来情報など、ストリクスを読むことで、野鳥への関心が深まり、バードウォッチングの楽しみもさらに広がります。この機会に、ぜひご購入ください。
<ストリクス28巻目次>
http://www.wbsj.org/nature/public/strix/28/index.htm
○仕 様:B5判 176ページ
○定 価:3,600円(税込)
※支部販売事業ご担当の皆さまには、探鳥会やイベント等で会員の皆さまにご案内いただき、ご注文を取りまとめていただければ、支部連携団体向け卸価格で販売させていただきます。詳細については自然保護室にまでお問い合わせください。
●購入申し込み先
お求めは、自然保護室までお申し込みください。
Eメールアドレス:[email protected]
※当号より野鳥保護資料集として扱うため、原則書店では販売しておりません。
27巻以前については、当会ホームページをご覧ください。
http://www.wbsj.org/activity/conservation/publications/strix/
●本件についてのお問い合わせ
自然保護室 TEL:03-5436-2633
Eメール:[email protected]
(自然保護室/山本裕、伊藤加奈)
■モニタリングサイト1000(森林・草原)鳥類調査研修会を開催します■
当会では2004年の越冬期より皆様のご協力をいただいて、環境省のモニタリングサイト1000(正式名称:重要生態系監視地域モニタリング推進事業)の森林・草原一般サイト調査を継続しております。
本事業では、全国の森林や草原に約400か所の調査地点を設け、100年間観測することによって生態系の変化を早期に把握し、生物多様性保全のための施策に活かすことを目指しています。
このような、大規模かつ長期的な調査には、調査員のみなさまの継続的なご協力が欠かせません。また次世代の調査員の確保も必要です。そこで、毎年研修会を全国で実施しておりますが、本年度も4か所で開催します。
研修会には、調査経験に関わらず、どなたでもご参加いただけます。また、ご紹介する調査や解析の手法は、支部での鳥類調査の方法としても使えます。
参加を希望される方は、 下記ホームページか、ファックス、郵便にてお申し込みください。みなさまお誘い合わせての、ご参加お待ちしております。
【主催】
日本野鳥の会、NPOバードリサーチ
【会場】
① 岩手教育会館&岩手大学滝沢演習林:11月3日(土)〜4日(日)
② 新潟ユニゾンプラザ&紫雲寺さえずりの里:11月10日(土)〜11日(日)
② 徳島市文化センター&眉山:12月1日(土)〜2日(日)
④ 野鳥の会事務所&国立科学博物館附属自然教育園:12月15日(土)〜16日(日)15日は内容が他の会場と異なります
【内容】
1日目 午後から
室内講義:モニタリング1000の事業概要とこれまでの成果の紹介。調査方法の説明。参加者による事例発表と情報交換。東京会場では解析方法の研修。講義終了後、懇親会。
④の東京会場のみ内容が異なります。解析編ということで,モニタリングデータから,個体数の変化を明らかにするための,コンピュータソフトウェア R及びTRIMを使った手法を学びます。各自ご自身のコンピュータをご持参ください。ソフトウェアの1つ TRIMはWindows用のソフトウェアです。Macをお使いの方はBoot CampなどでWindowsを扱えるようにしたものをご持参ください。
2日目 午前のみ
野外実習:鳥類のスポットセンサス法と簡易植生調査の実習。
【参加対象】
調査に興味のある方(経験不問)
(会場の定員を超えた場合は参加できないことがあります。)
【参加費】
無料(ただし懇親会費は実費を徴収)
−参加申し込み先−
お名前、お電話、メールアドレス(あるいはFAXかご住所)、参加会場、参加日程、事例発表の有無、懇親会参加の有無をお知らせください。
(自然保護室)
■平成24年度 野鳥の会埼玉 リーダー研修会■
日本野鳥の会埼玉の平成24年度リーダー研修会が9月2日に埼玉県自然観察センターにて開催され、安西英明主席研究員が講師を担当しました。
年1回を原則に続けられている研修会で、29回目になる今回は、新規リーダー6名を含めて50名の参加がありました。
安西英明主席研究員の話の後、ブレーンストーミング「楽しい探鳥会の作り方」、昼食を挟んで、全員の自己紹介、事務局・研究部・普及部・編集部・事業部・野鳥記録員会による日本野鳥の会埼玉の概況報告と続き、最後に、藤掛保司代表から新リーダーへ腕章が授与されました。
なお、参加者全員に野鳥の会入会パンフレットが配布され、「探鳥会などで呼びかけよう」という話もありました。藤掛代表は朝の散歩でもリュックに入れて持ち歩いておられ、声をかけられた方に野鳥の会の紹介をしているそうです。
(普及室)
■オリジナルカレンダー2013年版 販売開始!■
毎年ご好評をいただいております当会オリジナルカレンダーを発売しました。2013年版も、壁掛け型「ワイルドバード・カレンダー」と、卓上型「バーズ・イン・シーズンズ」の2種類を制作しました。ぜひ、探鳥会等でご案内いただき、カレンダーを通じて野鳥のすばらしさの普及、会員・支援者の輪の拡大、販売促進にご協力いただければ幸いです。
以下にカレンダーの特徴をお知らせします。会員や一般の方々へのご案内時のご説明ご活用ください。
●ワイルドバード・カレンダー2013(壁掛け)
- 商品番号606168
- 税込価格:1,470円/会員価格1,250円
- 特徴:「多様な風景 多様な野鳥」をテーマに野鳥写真の一般公募を行い、全国から寄せられた710点の中から12点を厳選しました。「鳴き声タッチペン」と「サウンドリーダーで野鳥の声が再生できる音声コードを掲載しているほか、暦には、自然に関する記念日や生物季節観測値などを掲載。野鳥や自然を見て、聞いて、感じて楽しめるカレンダーです。ペーパーリング製本(名入れ販売用は紙とじ製本)採用のため、全て紙素材。リサイクル時の分別が不要です。
●バーズ・イン・シーズンズ2013卓上カレンダー
- 商品番号606207
- 税込価格:1,050円 ※会員価格の設定はございません。
- 特徴:野鳥写真ライブラリー「ナチュラリー」との共同制作により、12ヶ月の写真は第一線で活躍する野鳥写真家の作品で構成しています(撮影:大橋弘一、福与義憲、江口欣照、石田光史)。使用後に暦部分を切り取れば、写真をポストカードとして再利用できます。
●カレンダーのご注文・お求め
①各連携団体(支部)の販売事業ご担当者様まで
②日本野鳥の会 普及室 通信販売係
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2626 FAX:03-5436-2636
③全国最寄りの書店でお取り寄せ ほか
※当会以外の書店や小売店では一般価格のみ。
●本件についてのお問い合わせ
(普及室/江面康子)
■連携団体(支部等)向卸販売をご利用ください■
「バードショップカタログ2012秋冬号」が間もなく発行となります。9月下旬には、販売事業ご担当者様宛にも連携団体(支部等)向卸販売のご案内と合わせてお届けします。各支部での販売を通じて、バードウォッチングや自然保護の輪が広まるとともに、販売収益が支部活動の一助となるよう、期待しております。拡販にご協力をお願いします。
●2012年秋冬号より おすすめ商品
①寄付付きアウトドアグローブ「千人の翼」
当会オリジナル「アウトドアグローブ」に、タンチョウ保護事業のロゴマークをプリントしました。1双につき¥50を、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリで行っているタンチョウの冬季採食地整備活動に活用させていただきます。
税込価格 \840
②お年玉付年賀はがき
平成25年版は、「サシバ」絵:村上康成/「トキ」絵:水谷高英/「エナガ」絵:小林絵里子の3絵柄です。
税込価格 \4,400(各50枚組)
※11月中旬の販売を予定しております。
この他にも、毎年恒例のカレンダーや、アウトドア用品、生活雑貨など様々な商品を多数ご案内しております。ぜひ、ご利用ください。
●支部卸販売のご注文、お問い合わせ
普及室 販売出版グループまでお願いします。
TEL:03-5436-2623 FAX:03-5436-2636 Email:[email protected]
(普及室/江面康子)
■ねむろバードランドフェスティバル
2013 開催決定!■
北海道の東端にある野鳥の宝庫"根室市"で、野鳥を満喫するイベント"ねむろバードランドフェスティバル2013"を開催します。
風蓮湖に集まるオオワシや根室半島一周バードウォッチングなど様々なバードウォッチングのイベントや展示などを行います。
詳細は下記のホームページでお知らせします。
ぜひご参加ください。
開催日時:平成25年2月16日(土)・17日(日)9時〜17時(予定)
開催場所:道の駅「スワン44ねむろ」(大会本部)春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター他 市内各所
ホームページ 根室市観光協会
http://www.nemuro-kankou.com/events/birdfes.html
お問合せ
根室市観光協会 電話 0153-24-3104
(保全プロジェクト推進室/春国岱原生野鳥公園 手嶋洋子)
■会員数■
9月1日会員数38,526人(対前月-150)会員数は先月に比べ150人減少しました。
8月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より155人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。8月の入会者数は105人で、前年同月の入会者84人に比べ21人増加しました。
また、8月の退会者数は260人で、前年同月の退会者297人に比べ37人減少しました。
表1.8月の入会・退会者数
※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。
●都道府県および支部別会員数
野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。
表2.都道府県別の会員数(9月1日時点)
備考:その他は海外在住の会員を示します。
表3.支部別の会員数(9月1日時点)
備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。
(会員室/沖山展子)
■支部名称等変更のお知らせ
【名称変更】
● 日本野鳥の会会津 (2012年4月15日より)
・新名称:『日本野鳥の会会津支部』(従来の名称へ戻す)
・代表→支部長
(総務室/奥田 秋穂、小川 富由美)
■訂正とお詫び
支部ネット通信8月号(101号)に誤りがありましたので、お詫びして訂正します。
◆「2012年度連携団体全国総会報告」
2.(4).1)
・ウトナイ湖サンクチュアリ30周年イベントでは室蘭支部・十勝支部・苫小牧支部・・・
正:札幌支部
誤:十勝支部
◆「2012年度連携団体全国総会報告」
・絶滅危惧種保護事業と支部との関わり及び意見交換の記述中
正:山本純郎
誤:山本澄夫
正:釧路タンチョウ保護グループ
誤:釧路探鳥保護グループ
◆「7月号訂正とお詫び」
正:本吉洋子
誤:元吉洋子
■支部ネット担当より
9月に入りまだまだ暑い日が続きますが、いかがお過ごしですか。
今後とも皆様に喜んでいただける支部ネット通信の発行に向け、アンケートを実施いたします。
近日中に連携団体(支部等)代表者あてにアンケートをお届けしますので、ご協力をお願いいたします。
今後とも、ご愛読の程よろしくお願いいたします。
(総務室)
支部ネット通信 第102号
◆発行
日本野鳥の会 2012年9月21日
◆担当
総務室 総務グループ 奥田秋穂/関祥子/松井江里奈
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23
丸和ビル
TEL:03-5436-2620
FAX:03-5436-2635
E-mail:[email protected] |