■支部報保護・調査記事関連トピックス■
本記事は日本野鳥の会へ送付されてきている各地の支部報/会報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会の会員へ配信しております。
本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部/各会の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。
○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.604
●2012/3 こおりやま
・2011年度シギ・チドリ類調査結果 (調査研究部)
●2012/3 東京
・カラスのクルミ割り行動 (青梅自然誌研究グループ 御手洗望)
●2012/3 奥多摩
・図鑑を読み比べて (コマドリの仲間) (栗原直樹)
●2012/4 愛知県
・野鳥が少ない?今年の冬 (新實)
●2012/3 三重
・名張市のツバメの塒 (田中豊成)
・三重のカモメ (田中洋子)
・ナベヅルの越冬 (平井正志)
●2012/3 岡山県
・野鳥の行動、習性、生態 (久保皓一郎)
●2012/3 筑豊
・「絶滅の鳥」生きていた (2/8 毎日新聞)
●2011/12 佐賀県
・カラスも数認識 (10/4 佐賀新聞)
●2012/3 長崎県
・日本オシドリの会佐世保大会報告 (馬田勝義)
・ツバメ (山口雅生)
●2012/春 鹿児島
・2011年度鹿児島ガンカモ・ヘラサギ類調査結果
●2012/3 こおりやま
・2011年度シギ・チドリ類調査結果 (調査研究部)
モニタリング1000シギ・チドリ類の調査で、郡山周辺での春季の結果は、種別最大数はムナグロ297(5/3)、キアシシギ14(5/5)、コチドリ6(4/30)、キョウジョシギ2(5/12)、アオアシシギ、チュウシャクシギ、アカエリヒレアシシギ各1。秋季は稲刈りの遅れのためか、シギ・チドリ類の飛来無し。冬季はタゲリ13のみ。
(こおりやま「かっこう」NO.77,P2〜3)
●2012/3 東京
・カラスのクルミ割り行動 (青梅自然誌研究グループ 御手洗望)
ハシボソガラスがクルミの実をくわえ、20〜30m飛び上がり、落として割って食べる様子が全国で観察されており、海岸沿いでは貝を同様に食べる(唐沢1988)。クルミ割りは都内各地でも報告があり、殆どがハシボソガラスである。
クルミを車に轢かせて割る行動は北海道、東北、北陸地方で報告されている(柴田 2007)が、都内でも八王子市、日野市、福生市で見られている。
(東京「ユリカモメ」NO.677,P15)
●2012/3 奥多摩
・図鑑を読み比べて (コマドリの仲間)(栗原直樹)
鳥類目録第5版の小形ツグミ類Erithacus属は、図鑑により属名が違っている。
コマドリ、アカヒゲは全ての図鑑でErithacus属、590ではシマゴマ、ノゴマ、オガワコマドリ、コルリをLuscinia属.。590、フィールドガイドではルリビタキはTarsiger属となっている。630:鳥630図鑑・日本鳥類保護連盟、590:日本の野鳥590・平凡社、フィールドガイド:フィールドガイド日本の野鳥・日本野鳥の会。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.205,P22〜25)
●2012/4 愛知県
・野鳥が少ない?今年の冬 (新實)
支部の定例探鳥会での1月、2月のデータを昨年と比較した。ヒヨドリ 1月、昨年290→今年514、2月、昨年152→今年290。以下同様に、モズ17→11、16→19。ルリビタキ19→7、9→6。ジョウビタキ23→10、18→12。シロハラ51→4、35→8。ツグミ99→16、32→133。ウグイス32→22、19→12。シジュウカラ71→49、78→56。メジロ144→304、70→198。アオジ59→36、41→33。今年はヒヨドリ、メジロは多い。
シロハラは激減である。ツグミは遅れて飛来?
(愛知県「愛知の野鳥」NO.302,P6)
●2012/3 三重
・名張市のツバメの塒 (田中豊成)
名張市の調整池に繁茂する葦に3〜5千羽のツバメが塒している。8/13〜9/14、3〜5千羽で推移、9/15:2千羽、9/24:450羽、9/28:260羽、9/29:40羽、9/30:1羽で消滅した。塒を利用するアルビノ個体がおり、その塒を毎日利用しておらず(17日間に8日)、他の場所の塒も使っていると想像され、ツバメは塒をある程度長く(17日間)利用すると思われる。
(三重「しろちどり」NO.70,P1〜2)
・三重のカモメ (田中洋子)
三重県はシギ・チドリの宝庫と言われ、それはカモメにも言える。ズグロカモメは三重県ではそれ程珍しくない。カナダカモメは三重県では当方が知る限り、08年春に第一回冬羽の個体が確認されて以来、毎年、飛来を確認している。
(三重「しろちどり」NO.70,P3〜4)
・ナベヅルの越冬 (平井正志)
11月に、鈴鹿市に2羽のナベヅルが飛来し松阪市で越冬した。主な越冬地は出水市で、世界に生息する8割、約1万羽が、中国やロシアでは1,500羽程度が、朝鮮半島では100羽程が、山口県周南市では最近は10羽程度に減っているが、越冬する。三重県では1988年に熊野市で1羽、05年、伊勢市で1羽、04年、同市で4羽が越冬している。
(三重「しろちどり」NO.70,P5〜6)
●2012/3 岡山県
・野鳥の行動、習性、生態 (久保皓一郎)
飛行の形:羽ばたき(フラッピング)、滑空(グライディング)、帆翔(ソアリング)、停止飛翔(ホバリング)、はばたき停止飛行(フラッタリング)。渡り:メラトニン(ホルモン)の内部分泌の濃度で渡りの時期を知る?プロラクチン(ホルモン)の分泌で食欲が刺激され、肝臓で脂肪を合成し、細胞に蓄積する。約30gの脂肪を蓄積したシギは1600km飛行できる。脂肪を蓄積しない種(ツバメ等)は日中、移動しながら採餌するらしい。野鳥は腎臓で濾過した水分を総排泄孔の手前の腸壁で吸収し、再利用し、長距離移動を水分補給無しで可能にしている。
(岡山県「野鳥おかやま」NO.189,P〜79)
●2012/3 筑豊
・「絶滅の鳥」生きていた (2/8 毎日新聞)
90年代初頭にミッドウェー諸島で観察されたのを最後に絶滅したとみられていたミズナギドリの1種が小笠原諸島で生息しているのが分かった。森林総合試験所等の研究グループが2/7、発表した。アホウドリ再確認以来60年ぶりである。
小笠原で97年〜2011年に計6羽のヒメミズナギドリとして捕獲、標本で保管されていたのをDNA鑑定した結果、全てがグライアンズ・シアウァーター(オガサワラヒメミズナギドリ)と特定した。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.409,P20)
●2011/12 佐賀県
・カラスも数認識 (10/4 佐賀新聞)
宇都宮大農学部の杉田昭栄教授のグループが、餌を使った実験でカラスが数の大小を認識できる事を解明した。カラスの数の認識力を解明したのは世界初である。餌の入った蓋にマークし、マークの数が多い方に餌を入れて訓練し、マークの場所、数を色々変えても8羽のハシブトガラスは、数が多い方を選んだ。同教授は昨年、カラスは人の男女の顔を見分けると発表している。
(佐賀県「野鳥さが」NO.178,P8)
●2012/3 長崎県
・日本オシドリの会佐世保大会報告 (馬田勝義)
日本オシドリの会は2年に1回、オシドリの繁殖地、越冬地で交互に全国大会を開催している。今回は11/26、越冬地の長崎県で開催された。オシドリは国内の繁殖数が不明で、情報不足種に指定されている。繁殖数を明らかにする事は課題である。長崎市の例では水位の安定した水域と水面まで覆うシイカシ等の広葉樹林が必要とされた。
(長崎県「つばさ」NO.292,P3〜4)
・ツバメ (山口雅生)
ツバメは長崎県では野母崎半島に最も早く渡って来る。♂は単独で先に渡るようで、♀の到着を待つ。主に♀が15日程、抱卵し、育雛期間は20日程である。1日、300回程餌を運び、大型の猛禽類と異なり、均等に給餌する。ツバメは飛翔がうまく、かすみ網やガラス窓を避ける。「若い燕」の俗語は明治時代の女性解放運動家、平塚雷鳥と年下の青年画家、奥村博史の恋に由来し、女性から見て年下の愛人を言うようになった。九州や沖縄では腹が薄いさび色したツバメの渡りが見られるが、別亜種であろうが、よく分かっていない。
(長崎県「つばさ」NO.292,P15〜17)
●2012/春 鹿児島
・2011年度鹿児島ガンカモ・ヘラサギ類調査結果
1月、大口地区(川内川等)と島嶼地区を除く、県下を調査した。総計20,414羽で内訳は、マガン1、コブハクチョウ33、マガモ6,549、ヒドリガモ4,749、カルガモ3,265、オナガガモ2,482、コガモ1,451、オシドリ1,125、ホシハジロ427、キンクロハジロ112、ヨシガモ93、オカヨシガモ54、ハシビロガモ43、ツクシガモ22等。これとは別にクロツラヘラサギ37、ヘラサギ7。オナガガモ、コブハクチョウは給餌の影響が考えられる。
(鹿児島「るりかけす」Vol.133,P13)
○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.605
●2012/3-4 宮城県
・三陸海岸のコクガンの生息調査 (調査・保護グループ 山田洋治郎)
●2012/4 埼玉
・野鳥記録委員会の最新情報 (記録委員会)
●2012/3 千葉県
・福島第一原発事故、環境省野生生物の調査開始 (1/30 毎日新聞)
・始祖鳥は黒色 (1/25 朝日新聞)
・暴力が暴力を生むカツオドリ (12/22 朝日新聞)
●2012/3 神奈川
・瀬上沢をめぐる2つの動き (支部長 鈴木茂也)
●2012/4 南富士
・ウルトラトレイル・マウントフジのコース発表 (保護部)
・ハシグロビタキの渡り (渡辺修治)
●2012/4 軽井沢
・軽井沢定点観測20年間の録音 (事務局 渡部憲一)
●2012/3-4 島根県
・島根レッドデータブック種飯梨川2011年最大渡来数 (本吉洋子)
●2012/3-4 広島県
・冬鳥激減!全国の状況は (光本)
●2012/3 北九州
・平成24年ガン・カモ調査報告 (研究部 宮原克久)
●2012/3-4 宮城県
・三陸海岸のコクガンの生息調査 (調査・保護グループ 山田洋治郎)
東日本大震災でコクガンの重要な生息地が壊滅的な被害を受けた気仙沼市、南三陸町、石巻市の海岸を1/29、30調査した。今回羽数が多かった場所は、南三陸町歌津泊浜、泊漁港、稲渕漁港で、特に稲渕漁港では92羽を記録した。
当漁港では震災前は全く見ていないとあり、海が荒れたため、岸に集中した可能性もある。蒲生干潟へは今季最大29羽のコクガンが飛来と言われ、震災前の海苔養殖が壊滅の状況下、どこで餌を摂っているのか不明である。東5q以上の沖合に飛去して休んでいる。
(宮城県「雁」NO.252,P15〜16)
●2012/4 埼玉
・野鳥記録委員会の最新情報 (記録委員会)
ホシムクドリ:12/23、鴻巣市で撮影され、埼玉県内初記録とした。日本鳥類目録改訂第6版によると、我国では北海道、山形、東京、佐渡、鳥取、島根、福岡、佐賀、熊本、鹿児島、奄美諸島、先島諸島等で迷鳥として記録されている。ツクシガモ:12/29、行田市の利根川で11羽を確認(1/7、読売新聞)。
当委員会の記録では93/5の本庄市の利根川での1羽が初記録で、今回は県内4例目となる。コアホウドリ:1/29、北本市と川島町境の荒川河川敷を飛ぶ姿が撮影された(2/2、埼玉新聞)。過去の記録では86/6、熊谷市で保護、その後死亡があり、今回県内4例目になる。
(埼玉「しらこばと」NO.336,P4)
●2012/3 千葉県
・福島第一原発事故、環境省野生生物の調査開始 (1/30 毎日新聞)
原発事故での放射能の生態系への被曝影響を調べため、環境省は同原発周辺で野生動植物のモニタリング調査に着手した。今年度中に中間報告を出す。
国際放射線防護委員会(ICRP)が推奨する12種の動植物を参考に、アカネズミ、アカマツ、ムラサキガイ…等を調べる。
(千葉県「ほおじろ」NO.371,P12)
・始祖鳥は黒色 (1/25 朝日新聞)
米独の研究者が化石に残る痕跡から、始祖鳥の羽毛の色は黒とする解析結果を1/24付けの科学誌ネイチャーコミュニケーションに発表する。メラニン色素が入った粒を調べた結果、黒、灰色、白の可能性があり、95%の確率で黒とした。
(千葉県「ほおじろ」NO.371,P12)
・暴力が暴力を生むカツオドリ (12/22 朝日新聞)
子どもの時受けた暴力が、大人になってからの暴力につながる事例がガラパゴス諸島等にいるカツオドリの1種で報告された。雛の時、他の成鳥から攻撃された個体を調査した結果、成長後により攻撃的になるという関係が見つかった。遺伝的な原因ではなく、経験が影響したと見られる。米国の鳥類学専門誌に発表された。
(千葉県「ほおじろ」NO.371,P13)
●2012/3 神奈川
・瀬上沢をめぐる2つの動き (支部長 鈴木茂也)
横浜市栄区の瀬上沢は横浜市が48haを市民の森にしている。H18年、周辺約21haの市街化調整区域を開発する話があり、支部も他団体と共同で保全の要望書を出し、横浜市は開発許可をしなかった。今年の1/6、約33haの内、7割を緑地として保全し、2015年中に着工を目指す民間の開発が浮上した。支部は地元団体を支援する形で保全を働きかけていく。横浜市は生物多様性稚気戦略として「ヨコハマbプラン(生物多様性横浜行動計画)を策定し、この地区を生物多様性の構成要素とし、維持管理手法を検討する。そのためのヒアリング調査に対応し、管理について提言を行いたい。
(神奈川「はばたき」NO.478,P2)
●2012/4 南富士
・ウルトラトレイル・マウントフジのコース発表 (保護部)
開催2箇月前になって、漸くコース図が発表された。予定のコースは変更された。
ネットの書き込みに「野鳥の会の会報に開催による影響を危惧する記事がある」と県の指摘があるとあり、これがコース変更に関係しているかもしれない。当会はイベントの影響を調査する予定である。
http://www.ultratrailmtfuji.com/about/summary/map/
(南富士「さえずり」NO.353,P5)
・ハシグロビタキの渡り (渡辺修治)
ジオロケーターの装着でハシグロビタキの渡りコースが明らかになった。日本では迷鳥として渡りの時期に観察される。ユーラシア北部、アラスカ、グリーンランド周辺で繁殖し、アフリカの乾燥地帯で越冬する。アラスカで装着した30羽の内3羽から、カナダでの16羽の内1羽からデータが得られ、ユーラシア大陸を斜めに横断するのが確認された。その距離14,600q、カナダ東部の個体はグリーンランド、英国を経由しアフリカ西部に入った。陸鳥でこれ程長距離を渡る種は少ない。アラスカの個体は何故遠回りになるユーラシア大陸経由で渡るのか?海が怖い?
(南富士「さえずり」NO.353,P8)
●2012/4 軽井沢
・軽井沢定点観測20年間の録音 (事務局 渡部憲一)
長年軽井沢で鳥の声を録音してこられた故峯岸典雄氏(1928-2010)の「もう手遅れ、鳥が諦めてしまった軽井沢1989年〜2010年までの比較録音」が下記サイトから、ご本人のナレーションと共に聞く事ができる。蒲谷鶴彦氏(1926-2007)、松浦 一郎氏(1910-1988)の後に峯岸典雄氏の記事がある。
http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/kikimimi/rokuonka_top.html
(軽井沢野鳥軽井沢」NO.348,P4)
●2012/3-4 島根県
・島根レッドデータブック種飯梨川2011年最大渡来数 (本吉洋子)
オオタカ1、ハヤブサ2、クロツラヘラサギ1、ヒシクイ2、ミサゴ6、ヒクイナ1、コアジサシ5、マガン200、コハクチョウ151、ツクシガモ5、トモエガモ4、チュウヒ1、チョウゲンボウ1、シロチドリ23、ハマシギ300、ホウロクシギ1、セイタカシギ1、ホシムクドリ63(12月)、ハイタカ1、ハイイロチュウヒ1、コチョウゲンボウ1、ズグロカモメ12、コヨシキリ11、ホオアカ4。ホシムクドリはムクドリより多かった。
(島根県「スペキュラム」NO.146,P3)
●2012/3-4 広島県
・冬鳥激減!全国の状況は (光本)
62日本野鳥の会の支部ネット通信No.95に、「今シーズン、小鳥類の越冬状況について」で、全国各地のからの報告が記載されている。同サイトは検索エンジンで(野鳥の会 支部ネット通信)で検索、バックナンバー一覧をクリック、2012年2月をクリックする。
(広島県「森の新聞」NO.179,P8)
●2012/3 北九州
・平成24年ガン・カモ調査報告 (研究部 宮原克久)
1/10前後、19箇所でカウントした。総計15,174羽で、内訳はオナガガモ4,721、スズガモ3,696、マガモ1,581、ホシハジロ1,307、キンクロハジロ1,077、ヒドリガモ1,069、カルガモ757、ツクシガモ248、コガモ208、オカヨシガモ112、ヨシガモ107等。過去5間、スズガモ記録数(0〜9000)の変動で総羽数は大きく左右される。マガモ、カルガモは5年前の半減である。マガモ3,158(H20年)→2,184→2,544→1,721→1,581(H24年)。カルガモ1,361→1,481→1328→791→757。
(北九州「北九州野鳥」NO.309,P9〜10)
●この記事には特殊文字があり、それを表すためのコードを使うため、文字フォント一部が従来と異なって表示されています。
○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.606
●2012/3 滋賀
・水鳥一斉調査2012
●2012/3 大阪
・増えた鳥、減った鳥 (納家仁)
・減ったサシバと増えたオオタカ (小海途銀次郎)
・第19回野鳥密猟問題シンポジウムin大阪 (清水俊雄)
・2012大阪府ガンカモ類生息調査結果 (廣田博厚)
・ヒバリはどこに生き残るのか (和田岳)
・「とさかカモメ」3年ぶり飛来 (1/28 紀伊新報)
・原発事故 鳥の脳が小さくなった、生殖能力も低下 (2/4 ZAKZAK 夕刊フジ)
・干潟消え「シギ」半減 (2/6 読売新聞)
・全身黒色のメジロ (日本バードレスキュー協会 村濱史郎)
●2012/3 熊本県
・観察カードより分かったこと(熊本県のカモメ類) (目録委員会)
●2012/3 滋賀
・水鳥一斉調査2012
1/7〜15、琵琶湖岸を80地点に分け、5q刻みで集計、周囲の内湖、河川、溜池等も調査した。滋賀県野鳥の会、湖北野鳥の会の協力を得た。結果はアビ科15、カイツブリ科3,640、ウ科1,310、カモ科115,442、クイナ科48,500、カモメ科1,283。カモ科の内訳は、キンクロハジロ21,054、ヒドリガモ19,290、マガモ12,270、コガモ8,334、ホシハジロ7,161、カルガモ6,187、オカヨシガモ5,269、ヨシガモ3,616、ミコアイサ2,991、オナガガモ2,446、ハシビロガモ1,226、スズガモ602、コハクチョウ575、カワアイサ485、ヒシクイ317、オシドリ247、ホオジロガモ208等。個体数は琵琶湖で過半数を占めるが、琵琶湖以外の方が多い種はコハクチョウ、コガモ、ハシビロガモで、ホシハジロ、スズガモ、ホオジロガモは前年の半減となった。オオバンは48,419で前年の3割増である。
(滋賀「におのうみ」NO.28,P11〜19)
●2012/3 大阪
・増えた鳥、減った鳥 (納家仁)
大阪での30年の観察経験から、水鳥で増えた鳥は、カワウ、アオサギ、ダイサギ、オオバン、ホシハジロ、オカヨシガモ等で、カワウは最大の営巣地、琵琶湖からの分散によると思われる。ホシハジロは80年:119羽→02年:26,729羽、オカヨシガモは80年:30羽→06年:967羽と大きく増えた。オオバンは70年代中頃までは極めて稀な冬鳥であった。減った水鳥はシギやチドリの仲間で、内陸性のタカブシギはWWFジャパンの発表ではこの20年間で1/20に減っている。大型以外のサギ類も減っている。陸鳥で増えた鳥はハクセキレイ、イソヒヨドリ、キビタキ等で、減った陸鳥はアオバズク、サンショウクイ、サシバ、ヨタカ、・・・。大阪府で分布拡大や新たに繁殖した種はツリスガラ、ツバメチドリ、イワツバメ、ミヤマガラス、カンムリカイツブリ、ヒメアマツバメ、セイタカシギ、チョウゲンボウ、ハッカチョウ、ソウシチョウ等がいる。
(大阪「むくどり通信」NO.218,P4〜6)
・減ったサシバと増えたオオタカ (小海途銀次郎)
河内長野市の里山でサシバが繁殖したのは93年が最後で、現在は岩湧山山麓地にごく少数が生息する。大阪府で初めてオオタカの繁殖が確認されたのは、79年、河内長野市内の丘陵地で、その後急速に数を増やし、2000〜01年の支部の調査では48番の生息を確認している。しかし、大阪府ではその後、オオタカは減少しており、大きな環境変化がない場所でも、姿を消した営巣地もある。
(大阪「むくどり通信」NO.218,P7)
・第19回野鳥密猟問題シンポジウムin大阪 (清水俊雄)
12/17、18、密対連主催で開催され、110名の参加があった。全国規模で行う同会のシンポジウムは今回が最後になる。動物作家の遠藤公男氏が基調報告をし、中村密対連事務局長が「19年の歩みと密猟対策ネットワークの構築」を話され、大阪支部長が地元警察と連携した取り組みを報告した。日本バードレスキュー協会の村濱理事長が傷病鳥の救護活動を話され、大阪府、大阪府警、環境省からも報告があった。東京都庁の岩崎氏(元鳥獣保護係長)は「今回改正されたものは国の指針であって、法律ではないので、これからも目を光らせていこう」と言われ、本部自然保護室古南室長代理は「未だ愛玩飼養の文字が残っており、制度全廃を目指す」とあった。
(大阪「むくどり通信」NO.218,P8)
・2012大阪府ガンカモ類生息調査結果 (廣田博厚)
1/8〜16、府内423箇所を延539名で調査した。結果はコクガン1、カモ類21種、34,368羽を記録した。内訳はホシハジロ9,473、ヒドリガモ8,483、キンクロハジロ3,328、コガモ2,975、ハシビロガモ2,398、マガモ1,910、スズガモ1,613、カルガモ1,446、オナガガモ1,330、オシドリ687、オカヨシガモ360、ヨシガモ170等。ホシハジロ、ヒドリガモで50%を超え、この傾向は過去20年以上続いている。ホシハジロ、オカヨシガモは近年、最大時の半数に減っている。カワウは2,568羽で、最も多かった07年の半数である。
(大阪「むくどり通信」NO.218,P9)
・ヒバリはどこに生き残るのか (和田岳)
ヒバリは標高が高くなると、いなくなる。広い田圃があっても山間部では殆ど見ない。ヒバリが好むのは平地のまとまった草地である。緑の国勢調査での全国的な78年と98年の比較では、その間半分以下に減少したとある(日本野鳥の会 1999)。大阪でも1981年からの10年間で半分以下に減少とある。(植田ほか2005)は草地が減った事が要因と分析している。最近の10年間、ヒバリは更に減少しているのでは。参考:植田睦之ほか(2005) 東京におけるヒバリの急激な減少とその原因 Bird Research 1:A1-A8.
(大阪「むくどり通信」NO.218,P10)
・「とさかカモメ」3年ぶり飛来 (1/28 紀伊新報)
和歌山県みなべ町堺に頭頂部がとさか(鶏冠)のようになったセグロカモメが3年ぶりに飛来。93/12に初めてとさかカモメを確認した時は成鳥になっており、少なくとも22年は生きている。なんでこんな頭に?
(大阪「むくどり通信」NO.218,P11)
・原発事故 鳥の脳が小さくなった、生殖能力も低下 (2/4 ZAKZAK 夕刊フジ)
2/3の英国インディペンデントは、日米の福島原発事故による環境への影響調査で、同原発周辺の鳥の数が減少し始めており、チェルノブイリ原発との共通種14種の鳥で、福島の方が生息数への影響が大きく、♂の生殖能力の低下や脳が小さい個体が見つかった。
(大阪「むくどり通信」NO.218,P11)
・干潟消え「シギ」半減 (2/6 読売新聞)
小形のシギが、干潟の泥の上の微生物が作る粘膜「バイオフィルム」を主食にしている事が香川大、港湾空港技術研究所等のチームの調査で分かった。日本へのシギの飛来数は30年で半減している。トウネンやウズラシギはもっぱらバイオフィルムを舌で舐め、最大で餌の8割近くを占める。舌のブラシ状の毛が発達している。
(大阪「むくどり通信」NO.218,P11)
・全身黒色のメジロ (日本バードレスキュー協会 村濱史郎)
11月、違法飼養された全身黒色のメジロが保護された。与える餌を工夫し、わざと羽色を黒くする飼養者がいる(第三者へのカモフラの意味もある?)。
羽色で鑑定が難しく、嘴の長さ等各部の計測で国内産メジロと鑑定された。
羽根が抜け変わり、通常のメジロの羽色になった。
(大阪「むくどり通信」NO.218,P21)
●2012/3 熊本県
・観察カードより分かったこと(熊本県のカモメ類) (目録委員会)
ユリカモメは海岸からそれ程遠くない内陸部でも見られ、ズグロカモメは餌が干潟に生息するカニ類中心で、限定的な沿岸部でしか見られない。セグロカモメは遅くとも9月に渡来し、5月まで沿岸部で普通に見られる。オオズグロカモメはセグロカモメの群に混じって見られ、12月に渡来し、3月に渡去する。81/2、本渡港で我国初確認され、現在は球磨川河口周辺が唯一の定期的渡来地になっている。ウミネコは最大羽数は8〜9月に記録され、甑島あるいは近隣の島で繁殖した個体が立ち寄っている?
(熊本県「野鳥くまもと」NO.295,P13〜15)
○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.607
●2012/1-2 もりおか
・盛岡市内でサシバが営巣 (作山宗樹)
・ガン・カモ類調査結果
●2012/3 茨城県
・防鳥ネット羅網被害の大幅減少事例 (環境計画部 池野進)
・ガン・カモ・ハクチョウ類一斉調査報告 (環境計画部 武田隆治)
●2012/4 東京
・4月14日は「干潟・湿地を守る日」 (保護部 井守美穂)
・エナガ・カワセミにご注目 (研究部)
●2012/4 神奈川
・雁風呂の謎 (幹事 林庭弘征)
●2012/3-4 鳥取県
・ブッポウソウ 尾羽と体重 (なんだ&よみす)
●2012/4 佐賀県
・西表支部からの「脱原発宣言」提案について (事務局)
●2012/3 宮崎県
・シロハラ、ツグミが少ない
・トモエガモ千羽以上も
・クロツラヘラサギ
●2012/1-2 もりおか
・盛岡市内でサシバが営巣 (作山宗樹)
7月上旬、盛岡市南部の丘陵地でサシバの餌運びを確認、営巣木はクヌギで幹中段の又部に巣があり、雛を確認した。1週間後、林内より巣立雛と思われる鳴き声と、上空を行き来する親鳥を見る。岩手大学農学部の東淳樹博士の話では盛岡市内でのサシバの繁殖は聞いた事は無い。雫石町では毎年、数番のサシバが確認され、今回の盛岡市内の例は、雫石町と並ぶ太平洋側のサシバ分布北限に近い記録である。
(もりおか「山翡翠」NO.344,P4)
・ガン・カモ類調査結果
1/9、北上川を主に20個所を調査した。総計4,619羽で内訳は、オオハクチョウ723、コハクチョウ27、カルガモ1,276、マガモ999、オナガガモ594、コガモ434、ホシハジロ197、ヒドリガモ143、カワアイサ95、キンクロハジロ68、ホオジロガモ50等。
(もりおか「山翡翠」NO.344,P6〜7)
●2012/3 茨城県
・防鳥ネット羅網被害の大幅減少事例 (環境計画部 池野進)
レンコン収穫の最盛期に小美玉市で2回、防鳥ネットが張られた蓮田で鳥の羅網状況を調査した。網は天井だけにある簡易型である。10種、114羽の羅網被害があった。オオバンが約半数で、コガモが約1/4を占め、泥の中でレンコンを食べるマガモ等の中型カモは1割に過ぎない。収穫済みの田の羅網被害は未収穫の田の2倍もあり、レンコン耕作者の主張と異なっている。収穫済みの田では開水面が現れ、泥表面で採食するオオバン、コガモが集まる。レンコン栽培と鳥の共生のため、早出し品種を湖岸沿いに網無しで植え、食害前に出荷し、クズレンコンを田の外へ出す等収穫後の作業をきちんとすべき。
(茨城県「ひばり」NO.306,P3)
・ガン・カモ・ハクチョウ類一斉調査報告 (環境計画部 武田隆治)
1/15、茨城県下70箇所で調査した。26種、126,268羽を記録し、過去40年間で最大飛来数となった。内訳は、ハクチョウ類:1,493(コブハクチョウ92、オオハクチョウ806、コハクチョウ595)、ガン類:マガン2、オオヒシクイ87。カモ類:21種、124,686羽(マガモ52,396、ヒドリガモ15,061、カルガモ12,140、コガモ11,673、オナガガモ11,175、カモsp10,501、スズガモ4,202、キンクロハジロ2,055、ヨシガモ1,521、オカヨシガモ1,435、ハシビロガモ970、クロガモ970、ホシハジロ314、オシドリ295等)。
(茨城県「ひばり」NO.306,P4〜7)
●2012/4 東京
・4月14日は「干潟・湿地を守る日」 (保護部 井守美穂)
97/4/14、諫早湾が干拓堤防で閉め切られた日で、日本湿地ネットワーク「JAWAN」は、その日を「干潟・湿地を守る日」と定め、全国的に活動を行っている。2010/12/15、当時の菅首相は福岡高裁の開門を命じる判決を受け入れた。東京湾の干潟、磐洲干潟、富津干潟、三番瀬、谷津干潟、小櫃川河口、葛西臨海公園、東京港野鳥公園、中央海浜公園、森ヶ先、多摩川河口の内、当会は三番瀬、谷津、葛西、野鳥公園、多摩川で定例探鳥会を行う。
(東京「ユリカモメ」NO.678,P10)
・エナガ・カワセミにご注目 (研究部)
エナガは近い将来、都心部の明治神宮、新宿御苑で営巣する兆候がある。カワセミは水辺の普通種と言えるほど、各地で見かける。営巣地はオオタカ等の猛禽類と同じように、カメラマンのトラブルが発生しないよう、巣の位置は明確にしない考え方もあるが、保護や環境保全の面から、繁殖の確証をお願いしたい。
(東京「ユリカモメ」NO.678,P13)
●2012/4 神奈川
・雁風呂の謎 (幹事 林庭弘征)
津軽に「外ヶ浜の雁風呂」の民話が伝わっている。春が過ぎて浜に残った(雁が置いていった)枝は、帰れなかった雁を示し、それを集めて風呂を焚き、不運な雁を供養したと言う。雁が枝をくわえる習性や観察例は無く、カラスを雁と見間違えたは考え難い。ウミウが枝をくわえて飛ぶ姿から、この話が生れたのではと推理している。
(神奈川「はばたき」No.479,P3)
●2012/3-4 鳥取県
・ブッポウソウ 尾羽と体重 (なんだ&よみす)
ブッポウソウは岡山県吉備中央町での観察では、給餌回数は孵化後17日目を境に減少する(丸山ほか 2006)。当然、これは雛の体重に影響する。尾羽の長さは雛の成長を示す指標になると考え、雛の体重と尾羽長さを計測した。その結果、尾羽長さが50mmを超えると体重が減少に転ずる事が分かった。雛の巣立ちは体重120〜145g、尾長60mm前後と考えられる。
(鳥取県「銀杏羽」NO.120,P12〜14)
●2012/4 佐賀県
・西表支部からの「脱原発宣言」提案について (事務局)
2/4、九州沖縄ブロック協議会で、西表支部より「脱原発宣言」の文案提示があった。宣言(案):「私達日本野鳥の会九州沖縄ブロック会では、地球環境を汚染し将来の子供達に経済的負担と健康被害をもたらす原子力発電所の撤廃を要望する。」以下説明文(略)。佐賀県支部の対応は宣言に賛同しない。理由:会員には色々な考え、立場があり、「代替エネルギーをどう確保するのか」「温暖化対策への影響はないのか」に応えられる状況に無い。節電呼び掛けも同時に必要である。支部活動との関わりが見えずらい。会員個人としての運動は理解でき、運動は妨げない。事務局からは多様化する活動テーマに対応できるよう、支部活動への参画をお願いする。
(佐賀県「野鳥さが」NO.180,P5〜6)
●2012/3 宮崎県
・シロハラ、ツグミが少ない
会員へのアンケート回答では、例年よく見るシロハラ、ジョウビタキ、アオジ、ツグミが少ない。これは全国的で、山階鳥研は「冬鳥の減少は昨年のシベリアでの繁殖が悪かったためでは」と推察している。九州各県支部からも同じような報告がされている。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.230,P3〜5)
・トモエガモ千羽以上も
宮崎市の巨田池に今季、トモエガモが1,000羽以上渡来した。2/10には1,124羽をカウント、加賀市の片野鴨池の1,300羽に並ぶ大集団である。巨田池には今まで、多い時でも10数羽が飛来したが、12/23:62羽、1/14:750羽以上、1/29:1,022羽と増加した。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.230,P6)
・クロツラヘラサギ
2011/1/21〜23のクロツラヘラサギの世界一斉調査によると、総計1,848羽で前年より21%減であった。内、日本で越冬は207羽で、九州が上位を占め、福岡:82、熊本:81、鹿児島:44、佐賀:22、宮崎:20、沖縄:20である。東シナ海に面した所が殆どを占める。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.230,P7〜8)
○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.608
●2012/4 札幌
・タンチョウコミュニティ (同代表 音成邦仁)
●2012/3 新潟県
・真冬のアオバト (南雲敏夫)
・ハヤブサの非繁殖期の生態と社会構造 (石部久、石部武尊)
・アオバズク (岡田成弘)
●2012/3 富士山麓
・カナダガン (支部長 宮下義夫)
・山中湖、河口湖に飛来したガンカモ
●2012/3 和歌山県
・風力発電の建設ラッシュが来る (津野修一)
・日高町瀬山風力発電計画で意見書を提出 (津野修一)
・メジロの愛玩飼養 (谷脇智和)
・ガンカモ調査報告
●2012/1 奈良
・2011秋のタカの渡り (中元市郎)
・ムジセッカ (事務局)
●2012/4 札幌
・タンチョウコミュニティ (同代表 音成邦仁)
鶴居村には厳冬期、500羽以上のタンチョウが越冬し、繁殖期は100羽以上が生息する。タンチョウコミュニティは08年より活動を始め、冬季の給餌活動が実り、現在1300羽を越えている。活動は1.タンチョウ保護に寄与する、2.タンチョウ保護を切り口とした地域振興に寄与、3.タンチョウと人、人と人をつなぐ仲介役になる。酪農家から飼料用トウモロコシ(デントコーン)の畑を借り、タンチョウの餌用に収穫し、タンチョウの給餌場に寄贈している。
http://www14.ocn.ne.jp/~tancomm/
(札幌「カッコウ」NO.342,P11)
●2012/3 新潟県
・真冬のアオバト (南雲敏夫)
1/16、長野県栄村のスキー場でアオバト3羽がアズキナシの実を食べ、内♀2羽が雪のある枝に移り、雪を食べ始めた。水分の補給か?野鳥専門誌「バーダー」の担当者も雪の中のアオバトの写真は初めてで、冬に豪雪地にアオバトがいるのも驚きである。
(新潟県「野鳥会報」NO.73,P1)
・ハヤブサの非繁殖期の生態と社会構造 (石部久、石部武尊)
97年からハヤブサの生態や社会構造を調べてきた。日本海沿岸15qの海岸に3番おり、2つの営巣崖の距離は300m、その先9.5q先に別の営巣崖がある。ここでは繁殖を終えても番を維持し、同じ繁殖崖に年間、定住している。雄が雌に獲物を運ぶ行動は年間見られるが、12月頃より顕著になる。食事を終えた雌は4、5時間動かない事が多い。3月初め、崖の産卵場所が決まり、3月中頃、一日に数回交尾行動が見られる。隣接する番は相手の岸壁前面は飛行しない。ハヤブサの行動圏広さは定かではないが、極めて近い2つの巣で3年連続して繁殖している。
(新潟県「野鳥会報」NO.73,P2〜5)
・アオバズク (岡田成弘)
アオバズクは佐渡島を含む新潟県内に4月下旬に渡来する夏鳥で、9月下旬〜10月上旬に南方へ渡去する。渡りの時期、飛島にも来る。樹洞をめぐって、オシドリやムササビ等と競合する。県内ではケヤキの大木での営巣例が多いが、樹種は問わない。5月下旬〜6月上旬に産卵し、7月中旬に樹木洞から「チリ、チリ」と雛の小さな声を聞く。7月下旬、巣立ちする。餌は甲虫類、多様な飛翔性の昆虫を捕食し、コウモリ類の捕食も観察される。夕方7時〜8時頃の林近くの街灯に集まる甲虫を頻繁に捕る。
(新潟県「野鳥会報」NO.73,P10〜11)
●2012/3 富士山麓
・カナダガン (支部長 宮下義夫)
2011/2からカナダガン調査グループで神奈川県丹沢湖、山梨県河口湖、山中湖、静岡県田貫湖に棲むカナダガンに標識を付けて生態を調査している。このまま増えれば、シジュウカラガンとの交雑等の問題が起こる。行政と協力して対策に取り組む考えである。
(富士山麓「野鳥の声」NO.134,P1)
・山中湖、河口湖に飛来したガンカモ
1/16、河口湖と山中湖でカモ類を調査した。カモ類総数は河口湖409、山中湖483で、河口湖では年々減少し、今年は過去最低数となった。山中湖も年々減少したが、今年は増加し、河口湖と逆転した。今年のカモ類の内訳は河口湖:マガモ174、カワアイサ81、キンクロハジロ40、ヒドリガモ28、カルガモ26、ミコアイサ21、オカヨシガモ14、コガモ10等。山名湖:カワアイサ167、マガモ130、ヒドリガモ117、ホシハジロ37、ミコアイサ17等。
(富士山麓「野鳥の声」NO.134,P6〜7)
●2012/3 和歌山県
・風力発電の建設ラッシュが来る (津野修一)
今年後半から風力発電建設のラッシュが始まりそうである。今後の政局次第では小規模風力発電は環境評価調査の手続きが不要で、電力買取価格も採算ベースに合う方向に動いているように見える。地元区長の印鑑で設置が決まり、風車の騒音問題は二重サッシとクーラー設置で解決とされる。超低周波音はこれでは殆ど効果が無く、体調不良との因果関係を証明できるデータは今は無い。一部の人がこの影響を訴えるとクレマー扱いされたりする。海外では風車病として問題になっている。
(和歌山県「いっぴつ啓上」NO.111,P9)
・日高町瀬山風力発電計画で意見書を提出(津野修一)
隣接する由良町の既設2000KW風車では、1q離れた民家で低周波騒音によると思われる症状が数名で発生しており、今回の計画では1q以内にかなりの民家がある。全国の例を見ても2q以上離さないと、住民に影響が出ると言われている。
由良町でその被害が出ている付近では、スズメが15分ロードセンサスで2〜3羽で、風車の影響が無い場所の1/10程度であった。
(和歌山県「いっぴつ啓上」NO.111,P10)
・メジロの愛玩飼養 (谷脇智和)
メジロの愛玩飼養目的の捕獲全面禁止になる前、メジロの愛玩飼養を検証するため、捕獲申請をした。トリモチ(業界用語でモーチ)か、囮を使った落とし籠があり、餌はすり餌とミカンやミルワームも併用する。トリモチは小鳥店にその粘りの違いで冬用と春、秋用がある。県へ捕獲場所と捕獲方法を示し、捕獲申請、期間1箇月間、メジロ1羽の許可証を入手する。メジロの声を流し、トリモチが付いた棒に留まらないとミカンが食べられないようにして、やっとメジロ4羽が掛かった。すぐ外さないとトリモチで羽毛を痛める。メジロの飼養登録をし、手数料3,600円で足環を装着してもらい、飼養登録完了。メジロ1羽捕獲のため、数羽が犠牲になる可能性があるのを知る。(ご本人は愛玩飼養残すべきの論調を出しているが、その分は省略 森)
(和歌山県「いっぴつ啓上」NO.111,P11〜12)
・ガンカモ調査報告
1/15、和歌山県下でガンカモ一斉調査をした。総計10,462羽で内訳はヒドリガモ2,652、マガモ2,629、コガモ1,832、カルガモ1,733、オシドリ619、ホシハジロ405、キンクロハジロ174、オカヨシガモ165、ハシビロガモ75、ヨシガモ68、カワアイサ62等。これとは別にカワウ670。
(和歌山県「いっぴつ啓上」NO.111,P16)
●2012/1 奈良
・2011秋のタカの渡り (中元市郎)
9/29〜10/9、高見山でサシバ394、ピークは10/2、10/6、共に135。9/27〜10/10、御杖村御杖高原(EL:800m)でサシバ1,758、ハチクマ10。ピークは10/4の603。10/2〜10/10、下市町でサシバ694、ピークは10/4の564。9/24〜29、金剛山東山麓で、サシバ496、ピークは9/25の342。10/4、伊良湖ではサシバ318に対し、御杖603、下市564で、伊良湖以外からのルートの可能性がある。
(奈良「いかる」NO.136,P1〜3,14)
・ムジセッカ (事務局)
今回、ムジセッカが奈良県産鳥類として追加された。これで奈良県産野鳥は254種、外来種3種となった。
(奈良「いかる」NO.136,P13)
(自然保護室支援・野鳥の会 神奈川/森 要)
■メジロの愛玩飼養のための捕獲廃止に向けた都道府県の動き■
昨年度、環境省では、鳥獣の保護を図るための事業を実施するための基本的な指針で、「鳥獣の愛玩飼養は、鳥獣は本来自然のままに保護すべきであるという理念にもとるのみならず、鳥獣の乱獲を助長するおそれもあるので、飼養のための捕獲又は採取の規制の強化に努めるものとし、今後、廃止する方向で検討するものとする。」としました。また、「原則として、愛玩のための飼養を目的とする捕獲等は認めないこととし、都道府県知事が特別の事由があると認める場合に限る。」
「なお、愛玩のための飼養を目的とする捕獲等については、今後廃止する方向で検討することとし、申請者に対して今後の検討方向の周知に努める。」としました。 これを受けて都道府県が策定した「第11次鳥獣保護事業計画」では、39都道府県が、愛玩飼養を許可しないとしました。これに原則許可しないとした府県を加えるとすべての都道府県で、愛玩飼養目的での捕獲は許可されないこととなりました。
(全国密猟対策連絡会調べ http://www008.upp.so-net.ne.jp/mittairen/aigan/aigan.html)
これは、長年の関係者の努力の結果です。鳥獣保護法では、まだ愛玩飼養のための捕獲が残っていますので、制度そのものの廃止に向けて活動を続けて参ります。
(自然保護室)
|
許可しない |
原則許可しない |
廃止する方向で検討する |
備 考 |
北海道・東北 |
北海道 |
○ |
|
|
|
青森 |
|
○ |
○ |
特別の事由(野外で野鳥を観察できない高齢者等に対して自然とふれあう機会を設ける必要がある等)がある場合に限る。 |
岩手 |
○ |
|
|
第10次1年延長 |
宮城 |
○ |
|
|
第10次1年延長 |
秋田 |
○ |
|
|
|
山形 |
|
○ |
|
知事が特別の事由(野外で野鳥を観察できない高齢者等に対し自然とふれあう機会を設けることが必要である等)があると認める場合に限る。 |
福島 |
○ |
|
|
第10次1年延長 |
関東 |
茨城 |
○ |
|
|
|
栃木 |
○ |
|
|
|
群馬 |
○ |
|
|
|
埼玉 |
○ |
|
|
|
千葉 |
○ |
|
|
|
東京 |
○ |
|
|
|
神奈川 |
○ |
|
|
|
中部 |
新潟 |
○ |
|
|
|
富山 |
○ |
|
|
|
石川 |
○ |
|
|
|
福井 |
|
○ |
○ |
知事が特別の事由(野外で野鳥を観察できない高齢者等に対し自然とふれあう機会を設けることが必要である等)があると認める場合に限る。 |
山梨 |
|
○ |
|
|
長野 |
|
○ |
|
野外で野鳥を観察できない高齢者等に対し自然とふれあう機会を設けることが必要である など特別な事由以外は原則として許可しないこととする。 |
岐阜 |
○ |
|
|
|
靜岡 |
○ |
|
|
|
愛知 |
○ |
|
|
|
三重 |
○ |
|
|
|
近畿 |
滋賀 |
○ |
|
|
|
京都 |
|
○ |
|
|
大阪 |
○ |
|
|
|
兵庫 |
○ |
|
|
|
奈良 |
○ |
|
|
|
和歌山 |
|
○ |
○ |
知事が特別の事由(野外で野鳥を観察できない高齢者等に対し自然とふれあう機会を設けることが必要である等)があると認める場合に限る。 |
中国・四国 |
鳥取 |
○ |
|
|
|
島根 |
○ |
|
|
|
岡山 |
○ |
|
|
|
広島 |
○ |
|
|
|
山口 |
|
○ |
○ |
市町長が特別の事由があると認める場合に限る |
徳島 |
○ |
|
|
|
香川 |
○ |
|
|
|
愛媛 |
○ |
|
|
|
高知 |
○ |
|
|
|
九州 |
福岡 |
○ |
|
|
|
佐賀 |
○ |
|
|
|
長崎 |
|
○ |
|
|
熊本 |
○ |
|
|
|
大分 |
○ |
|
|
|
宮崎 |
○ |
|
|
|
鹿児島 |
○ |
|
|
|
沖縄 |
○ |
|
|
|
■支部代表者等変更のお知らせ(敬称略)■
【名称変更】
●日本野鳥の会オホーツク(2012年4月1日より)
・新名称:『日本野鳥の会オホーツク支部』(従来の名称へ戻す)
・代表→支部長
● 日本野鳥の会南富士(2012年4月22日より)
・新名称:『日本野鳥の会南富士支部』(従来の名称へ戻す)
・代表→支部長
● 日本野鳥の会釧路 (2012年4月8日より)
・新名称:『日本野鳥の会釧路支部』(従来の名称へ戻す)
・代表→支部長
【代表者の交代(※)】
● 日本野鳥の会吾妻(2012年4月1日より)
【新】 松本 倖市郎(事務局長兼務)
【旧】 堀込 紀夫
● 日本野鳥の会香川県支部(2012年4月8日より)
【新】 矢本 賢
【旧】 山野 哲嗣
【代表者の住所変更(※)】
● 日本野鳥の会秋田県支部
※ご住所・お電話番号に関しては、本紙には掲載いたしませんので、ご連絡の際は下記担当へご相談ください。)
総務室総務グループ TEL:03-5436-2620/FAX:03-5436-2635
(総務室 奥田 秋穂、小川 富由美)
■会員数■
5月1日会員数38,695人(対前月-78)会員数は先月に比べ78人減少しました。
4月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より71人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。4月の入会者数は171人で、前年同月の入会者135人に比べ36人増加しました。
また、4月の退会者数は242人で、前年同月の退会者259人に比べ17人減少しました。者259人に比べ17人減少しました。
表1.4月の入会・退会者数
※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。
●都道府県および支部別会員数
野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。
表2.都道府県別の会員数(5月1日時点)
備考:その他は海外在住の会員を示します。
表3.支部別の会員数(5月1日時点)
備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。
(会員室/沖山展子)
≪東日本大震災への対応 ≫〈 義援金・会費免除の最終報告 〉
昨年3月11日に発生した東日本大震災から一年以上が経過したとは言え、被災された皆様の中には未だご不自由な生活をされている方が多くいらっしゃることと、心よりお見舞い申し上げます。
震災発生直後から東北太平洋沿岸地域の連携団体(以下支部)の皆様をはじめ、全国の支部の皆様には、安否確認情報収集にご協力いただきました。また義援金の呼びかけや観察機器寄贈につきましても、たくさんの温かいお気持ちのこもった義援金やご寄贈をいただきました。ご支援を賜り誠にありがとうございました。
大変遅くなりましたが、3月末までに義援金の配付・会費免除の手続きをすべて終了しましたので、最終報告をさせていただきます。
■義援金について■
○ 集まった義援金について
全国の支部、会員の皆様からお寄せいただいた義援金は153件、合わせて3,260,464円
になりました。
・内訳:
支部 会津 大阪支部
神奈川支部 岡山県支部
京都支部 奥多摩支部
ひょうご 滋賀
埼玉 栃木
東京 筑後支部
旭川支部 熊本県支部
滝川支部 福岡
徳島県支部 オホーツク支部
愛媛
以上19件
ブロック 九州・沖縄ブロック
中国・四国ブロック 2件
法人 1件
個人 131件
合計 153件
○ お見舞金のお届け(個人)
合計 3,180,000円 (53件)
お見舞金の対象は3月11日現在、全壊、原発の影響による被害などによりご自宅に住むことが出来なくなった方を対象とし53名の方からお申し出がありました。第一次として1万円を、第二次として50,000円を追加して、お一人60,000円をお見舞金としてお届けしました。
・県別お申し出者数 (53件)
岩手県 14名
宮城県 22名
福島県 15名
茨城県 2名
○ お見舞金のお届け(支部)
合計 80,464円
個人へのお見舞金配布後の残額を、会費免除の申請をされた支部会員の所属する支部にお届けしました(複数支部に所属の場合は居住地の支部)。分配は会費免除の申請者人数比例とさせていただきました。
対象支部:宮古支部、宮城県支部、福島県相双支部、南相馬、いわき支部、茨城県 以上6支部
○ 義援金の収支
収入:
義援金 153件 3,260,464円
支出:
お見舞金(個人)53件 3,180,000円
お見舞金(支部)6件 80,464円
■会費免除について■
○ 会費免除へのお申し出
会費免除へは75名(複数支部所属者有り)の方からお申し出があり、一年間当会の本部会費を免除とし、免除申請された方の所属する支部にもご協力いただき支部会費も免除させていただきました。
・《本部会費+支部会費》
宮古支部 15名
宮城県支部 21名
ふくしま 1名
いわき支部 7名
福島県相双支部 13名
南相馬 11名
茨城県 2名
東京 1名
合計 71名 (うち2名は複数支部所属)
・《本部会費のみ》 6名
会費免除の手続き後、免除期間を終了しました会員の皆様へは、順次継続のお願いをお送りしています。
○ その他
・「フィールドガイド日本の野鳥・旧版」を希望された方36名へ65冊お送りしました。
・支部・会員の方からご寄贈いただいた双眼鏡、スコープなどの観察機器をご希望の方へお送りいたしました。多くの支部、会員の皆様のお力添えで、お見舞金、会費免除そして観察機器の寄贈など、被災された会員の皆様のお役に立つことができました。お見舞金などを受け取られた方からは、感謝のお手紙やメールが多く寄せられました。一部は既にご紹介しましたが、とても全ては掲載できませんでした。「野鳥」誌6月号および当会ホームページへ掲載する予定ですので、是非ご一読をいただければ幸いです。最後にこの一年以上に及び、全国の支部、会員の皆様にいただいた温かいお気持ちやご支援に改めて御礼申し上げます。今後も、少しでも被災された方のお役に立つことが出来ますよう力を注いで参ります。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
(会員室)
■ツバメの現況把握のための全国調査へのご協力のお願い■
さて、近年、身近な野鳥の一つであるツバメが減少傾向にあることが複数の地域で報告されています。巣をかけると吉兆が訪れるとされるなど、ツバメは古くから日本の人たちに親しまれてきました。
しかし、近年は糞の被害や鳥インフルエンザの流行、さらには、福島第一原子力発電所事故に伴って設定された警戒区域内のツバメの巣から高濃度の放射性物質が検出されたことなどもあって、一部ではツバメを敬遠する風潮も見られます。ツバメの好む農村環境も各種の開発等により年々減少傾向にあり、今後仮に環太平洋経済連携協定(TPP)が実施されれば、農業を取り巻く環境の変化のなかで、ツバメの生息環境がさらに損なわれることも懸念されています。
当会では、こうした状況を踏まえ、今年のバードウィーク(5月10日から)を機に、
・こうしたツバメの置かれている現状と社会環境の変化との関係を明らかにすること、
・放射性物質のツバメへの影響を明らかにすること、
を目的に、広く一般市民や当会会員に呼びかけて、ツバメの現況を把握するための全国規模の調査を行なうことにしました。調査内容の詳細につきましては、下記をご参照いただきまして、調査へのご協力をいただきますよう、よろしくお願い申しあげます。
ツバメの現況把握のための全国調査/方法について
■調査方法
<一般調査と詳細調査について>
この調査は、ツバメの置かれている状況を、インターネット等を通じて情報を集め、得られた情報を分析し、公表するものです。一般のみなさんに参加を呼びかける「一般調査(基礎的な情報の収集)」と、主に当会会員から情報提供をいただく「詳細調査」に分かれており、今後3年間継続する予定です。
主として支部等の連携団体や会員に呼びかけて行う「詳細調査」では、ツバメの置かれている社会状況や営巣状況の把握と併せて、放射性物質がツバメに影響を与えているかどうかを調べます。
1986年に発生したチェルノブイリ原発事故では、放射性物質の影響により、ツバメに部分白化や尾羽の不均一な個体が生じたことや、放射線量の多い地域では雛の数が少ないなどの現象が報告されています。今後、福島の原発事故でも同様の異常が生じる可能性があり、全国的な規模でこれらの状況を把握しておく必要があります。
ついては、ツバメの巣を訪れる親鳥を対象に、部分白化や尾羽の不均一の有無を双眼鏡等で観察いただくなどして、情報をお寄せ願います。特に、部分白化の写真などを撮影された場合には、ぜひ映像をご提供願います。
■調査の報告方法
5月10日から当会ホームページに開設する「ツバメ特設サイト」にアクセスいただき、入力後送信していただくか、「ツバメ特設サイト」にある調査用紙のPDFファイルをダウンロードいただき、ファックスや郵送で下記にお送り願います。また、野鳥誌6月号でも同様の調査用紙を誌面に盛り込み、会員の皆様にご協力を呼びかけていますので、こちらもご利用ください。なお、この調査に併せて、ツバメの生活史を紹介した小冊子『消ゆくツバメ』を無料でプレゼントキャンペーンも行います。巻末のはがきからも調査結果をお送りいただけるようになっております。
なお、調査結果は7月末を目途に財団事務局までお送りいただきますよう、お願いいたします。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
ご多忙中とは存じますが、何卒ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
<データ送付先:日本野鳥の会自然保護室>
ファックスで送付の場合:fax番号 03-5436-2635
郵送の場合: 〒141-0031 東京都品川区西五反田3−9−23丸和ビル
公益財団法人 日本野鳥の会 自然保護室
ツバメ調査 係 宛て
< 問い合わせ先 >
・調査に関して:自然保護室 山本(TEL 03-5436-2633)
・ツバメ小冊子について:会員室 篠木・景山(TEL 03-5436-2632)
(会員室)
■支部ネット担当より
新緑が眩しくなり、さわやかな風が夏の匂いをふくんでいるような気がしますね。
バードウィークに合わせてプレスリリースされました、ツバメの全国調査。皆様から大変大きな反響を頂いております。あなたの町のツバメ情報をぜひお寄せください。
(総務室)
支部ネット通信 第98号
◆発行
日本野鳥の会 2012年5月25日
◆担当
総務室 総務グループ 奥田秋穂/関祥子
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23
丸和ビル
TEL:03-5436-2620
FAX:03-5436-2635
E-mail:[email protected] |