≪東日本大震災への対応 ≫
■会費免除、義援金お申し出の漏れがないよう確認を進めています■
支部ネット通信1月号で、ご報告しましたように、会費免除や義援金の申請については12月末で締め切っていますが、なんらかの事情で申請をされていない方がいないかどうか、被災地の支部にお願いして確認作業を進めています。該当の支部にはお忙しいなかお手数をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
(会員室/沖山 展子)
鳥インフルエンザ情報
■鳥インフルエンザの現在までの状況■
野鳥における高病原性鳥インフルエンザの現在までの状況をお伝えします。今年度は今のところ、国内や韓国での発生は報告されていません。(臨時号の106、107、109、111号で既にお知らせした内容を含め、2月6日時点の情報をまとめてお知らせします。)
- 国内の状況
- 韓国の状況
- 中国(香港・貴州省)の状況
- 国内の状況
2月6日現在、日本国内における高病原性鳥インフルエンザの発生は野鳥、家禽から共に見つかっていません。以下の2例については疑いがありましたが、いずれも最終的な検査結果は陰性でした。また10月〜12月に行われたガンカモ類の糞便調査の結果は、すべて陰性でした。
(1)疑い事例でH5N2亜型低病原性と判明(11/7回収:島根県松江市コハクチョウ)
コハクチョウの死体から鳥インフルエンザが発見されたが、低病原性のH5N2亜型と判明しています。環境省の発表から経緯を要約すると以下のとおりです;
(2)疑い事例でウイルス発見されず(12/26回収:宮城県角田市オオハクチョウ)
オオハクチョウの死体から鳥インフルエンザの遺伝子の反応が認められたが、ウイルスは発見されませんでした。環境省の発表から経緯を要約すると以下のとおりです;
12/26 宮城県角田(かくだ)市内でオオハクチョウ2羽の死体を回収、簡易検査で陰性と判明。
1/4 (独)国立環境研究所が遺伝子検査を実施したところ、2羽中1羽について陽性と判明。
1/10 北海道大学で行った確定検査の結果、A型インフルエンザウイルスは分離されず。また、現地での重点監視を通じて野鳥の大量死等は確認されず。野鳥監視重点区域の設定は解除された。遺伝子検査の結果と確定検査の結果が食い違ったことに対する環境省のコメント「遺伝子検査は、不活化した(死んでいる)ウイルスの遺伝子にも反応し、陽性となることがあります。今回の案件は、例えば、死亡野鳥が回収時点で生きているウイルスを保有していなかったことが考えられます。」
○出典:環境省 平成24年1月10日(火)
平成23年度11月以降の野鳥における鳥インフルエンザ検査状況等について(H24.1.10)
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/press/120110a.html
(3)環境省が行った全国におけるガンカモ類の糞便調査の結果はすべて陰性でした。
(4)国内における家禽での発生は、昨年3月以来確認されていません。
農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/
- 韓国の状況
現在のところ高病原性鳥インフルエンザ発生の報告はありません。下記1件の疑い事例が陰性だったとの報道があります。(なお日本の農林水産省によれば、韓国では昨シーズンは12月〜5月に野鳥20件、家禽54件の発生が報告されていました。)
2012年1月1〜3日に京畿道利川市(キョンギド・イチョン)で見つかったアヒル農場の大量死(110羽死亡)は、鳥インフルエンザではないと判明したことが報道されています。
- 中国(香港ほか)の状況
2011年12月13日以降、香港で野鳥や家禽から、H5N1亜型の鳥インフルエンザのウイルスが見つかりました。この季節に香港から日本に渡り鳥が渡来することはまず考えられませんが、日本との共通種(ユリカモメ、コサギ、ハヤブサ)からも検出されていますので、ご参考までにお知らせします。
なお2011年10月以降、野鳥から鳥インフルエンザH5N1亜型が見つかった事例は、東南アジアからはこれ以外には報告されていません。(インドシナ半島や南アジア東部では家禽からの報告が続いています。)
今シーズン、香港においては野鳥8例(2例は飼い鳥の可能性あり)、家禽2例の発生が確認されています。野鳥は2月6日の段階で見つかっている種類はコサギ1例、ユリカモメ4例、ハヤブサ1例、シキチョウ2例(飼い鳥の可能性もあります)。これらの発見場所はいずれも、元朗、屯門、ランタウ島など香港西岸の、海に近い場所です。
- ユリカモメ 12/13、12/30、1/1、1/30発見、各1。(香港では普通に見られる冬鳥)
- シキチョウ 発見日12/17、1/30(腐敗した死体)、各1。(留鳥として普通に見られる他、愛玩用としてよく飼われている)
- コサギ 1/12発見、1。(香港では普通に見られる留鳥)
- ハヤブサ 1/30発見、1。(香港ではまれな冬鳥)
この他、家禽からは、次の2例から、H5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されています。
- 12/20 生きた鳥を売る市場における検査でゴミ捨て場から見つかったニワトリの死体から。
- 1/20、海岸で発見されたガチョウ1羽の腐敗した死体から。
香港政庁は、養鶏農家や、ペットの鳥・レース鳩を飼う人、ペット店に注意を喚起し検査を行うと共に、市民に対して、野鳥・家禽やそのフン、死体に直接触れることを避けるよう、また触ってしまった場合にはよく手を洗うよう呼びかけています。
中国本土における野鳥や家禽への感染発生の報告は従来、ほとんどありませんでした。しかし今回は、香港と隣接する中国の深センで成人男性から鳥インフルエンザ(上と同じH5N1亜型)の感染発生が見つかったことが公表されました(12月21日に発症)。また香港から北西に800km以上離れた内陸部の貴州省貴陽市でも1月6日に発症し、22日に死亡した成人男性が高度病原性の鳥インフルエンザに感染していたとの発表がありました(中国衛生部1月22日)。この他に、家禽や野鳥に発生していないかどうかは、不明です。(中国では家禽に対するワクチンの使用が認められていますので、発症に到らない感染が起きている可能性はあります。)
なお鳥インフルエンザの基礎的な情報は、野鳥誌11月号特集記事、及び小会ウエッブサイトをご参照ください。
http://www.wbsj.org/activity/conservation/infection/
鳥インフルエンザに関して緊急の情報があれば、今後も随時、お知らせします。気になる情報がありましたら、自然保護室
[email protected] までお知らせください。
(自然保護室/葉山政治・古南幸弘)
■支部報保護・調査記事関連トピックス■
本記事は日本野鳥の会へ送付されてきている各地の支部報/会報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会の会員へ配信しております。
本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部/各会の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。
○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.592
●2011/12 いわき
・東日本大震災の鳥類への影響調査
●2011/12 埼玉
・2011年秋 シギ・チドリ類調査
・2011年サシバ観察報告
●2011/12 南富士
・ウルトラトレイル マウントフジが野鳥の生息に与える影響の可能性
・オオセッカ
●2011/12 石川
・舳倉島野良猫対策
・鴨池が日本最小のラムサール湿地でなくなる日
●2011/12 伊那谷
・中央アルプスでオオルリ死亡
・伊那谷のコハクチョウ
・アカモズ繁殖
・ブッポウソウ繁殖
●2011/冬 鹿児島
・カラフトワシとの20年
・サシバを救おう (後編)
●2011/12 いわき
・東日本大震災の鳥類への影響調査
支部は夏井川河口でコアジサシの保護活動を続けてきており、シギチドリについても「環境省モニタリング1000」に参加している。今回の大震災の影響を調査した。コアジサシは5/1に8羽が初渡来、しかし、5/19の2羽を最後に今年は姿を見せない。原因は地盤沈下で波が上がる、カタクチイワシ等の小魚が海にいなくなったためか。海岸や海上でカモメ類、ミズナギドリ類も殆ど見ない。シロチドリは津波で流された巣があるが、再び繁殖を開始したが、近くにコアジサシがいないためか、カラスの捕食で巣立ちが出来ない。国の天然記念物「ウミウの生息地照島」は津波で崩落している。
(いわき「かもめ」NO.108,P2〜3)
●2011/12 埼玉
・2011年秋 シギ・チドリ類調査
9/19、さいたま市の大久保農地で調査した。結果は毎年確認されているタシギ7羽のみで、ムナグロは昨年に続き、観察されず。(ムナグロは1987年:179羽→96年:3羽まで減、97年:203羽→03年:110羽→以後08年:70羽でその後、確認無か1桁に減っている)。
(埼玉「しらこばと」NO.332,P4)
・2011年サシバ観察報告
さいたま市岩槻区の田圃で8/26〜10/7の内、33日間、観察した。観察されたサシバは総計157羽(昨年:117、09年:291、08年:438)、9〜10時にピークがあった。08年は近くの河畔林からの飛立ちが多数あったが、伐採のためか、今年は遠く北から来て、西または南へ通過した。4年間の平均では渡りのピークは9/23にある。
(埼玉「しらこばと」NO.332,P5)
●2011/12 南富士
・ウルトラトレイル マウントフジが野鳥の生息に与える影響の可能性
未だコースが確定していないが、開催予定日の5/20前後は野鳥の繁殖期で、コース周辺に生息する種は35科、89種でその内、環境省、静岡県のRDBに記載ある貴重種はハチクマ、オオタカ、ハイタカ、ハヤブサ、オオジシギ、ヨタカ、オオアカゲラ、サンショウクイ、アカモズ、ノビタキ、コサメビタキ、サンコウチョウの12種がいる。普通種でも地上で営巣する種、林道の脇や裸地を好む種は特に大きな影響を受ける可能性がある。特に猛禽類とヨタカでは問題である。5/20頃はここではオオタカの抱卵末期で、巣の放棄が懸念される。開催時期の変更を切に願う。
(南富士「さえずり」NO.349,P5)
・オオセッカ
中国東北部からロシアの沿海州と本州北部(仏沼や大潟村)、茨城県、千葉県(霞ヶ浦、利根川)で繁殖する。冬に本州中部から南西部に移動するものもいる。日本での生息数は1千羽程度とされ、絶滅危惧TB類である。オオセッカは繁殖環境の選好性が非常に高く、干拓された土地が徐々にヨシ原へ遷移移行する途中の環境を好む事が最近分かった。立派なヨシ原が完成すると繁殖しなくなる。
(南富士「さえずり」NO.349,P7)
●2011/12 石川
・舳倉島野良猫対策
舳倉島の野良猫捕獲を開始して3年、25頭程を一網打尽できず、捕獲しても元の数に戻っている。雄7頭に去勢手術をし、計44頭を輪島まで運んだ。県外からも協力者が現れ、残りは10頭程である。
(石川「石河の野鳥」NO.161,P2)
・鴨池が日本最小のラムサール湿地でなくなる日
片野鴨池は10haで日本一小さいラムサール登録湿地である。水鳥が採食や塒するその周辺の水田まで同範囲に拡大する活動が開始された。ここで採食するマガンは2,500〜3,000羽に達し、東アジア個体群総数15〜20万羽の1.5〜2%に当り、国際的に重要な湿地の判断である定期的に個体群の1%以上飛来を満足している。トモエガモも約1,000羽飛来し、これは全国の約半数に達し、この点からもラムサール条約登録に値する湿地であると言える。
(石川「石河の野鳥」NO.161,P6)
●2011/12 伊那谷
・中央アルプスでオオルリ死亡
5/5、中央アルプスの稜線を越えようとしたオオルリが標高2,600mの千畳敷カール内の雪上で死亡していた。昨年も5/1、2羽のキビタキが死亡していた。渡り鳥が中央アルプスを越えるのは危険が多い。
(伊那谷「かわせみ」NO.33,P4)
・伊那谷のコハクチョウ
駒ヶ根市にコハクチョウが初めて飛来したのは全国的な豪雪時の05/12/17で、その後毎年、天竜川近くの水田で落穂を拾う姿が見られる。11/1/24には4家族、18羽が確認され、3/1、北へ姿を消した。
(伊那谷「かわせみ」NO.33,P4)
・アカモズ繁殖
アカモズはモズ同様に、以前は上伊那地方で多く生息していたが、今はなかなか見られない。この地で観察したモズは違った環境でも見られたが、アカモズは全てリンゴ畑であったのには理由が分からない。
(伊那谷「かわせみ」NO.33,P4〜5)
・ブッポウソウ繁殖
長野県の天然記念物で絶滅危惧TA類のブッポウソウが今年、上伊那管内の巣箱で5ペアの営巣と20羽の巣立ちを確認した。全国に飛来するブッポウソウは500羽程度とされ、この地に10羽も来ている。
(伊那谷「かわせみ」NO.33,P5)
●2011/冬 鹿児島
・カラフトワシとの20年
川内市に今年もカラフトワシが越冬に来た。これで20年連続となる。約5年で成鳥になると言われ、初飛来から5年経ったら、番形成し、越冬に戻って来ないとされていた。葦原が広がる広い田圃、それを囲むように、北に川内川、南に山間部があり、毎年そこを利用している。
(鹿児島「るりかけす」Vol.132,P7)
・サシバを救おう (後編)
アカハラダカの渡りは(二十四節季の)白露(9/8頃)の渡りと呼び、サシバは寒露(10/8頃)の渡りと自分は呼んでいる。農水省の「農林水産分野における生物多様性戦略の強化」と言う文献には、稲3株の周りにはミジンコ5千匹、オタマジャクシ35匹、蜘蛛10匹、カブトエビ4匹が生きており、目に見える生物は5千種類を超えるとある。
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/s_senryaku/pdf/teigen_0910.pdf
「Bird Life in Asia」36号には元東京都神経学総合研究所の黒田洋一郎研究員の「ネオニコチノイドなどの農薬の野鳥への危険性」ではヘリコプターからの薬剤散布に問題があるとされる。
http://www.birdlife-asia.org/?p=979
(鹿児島「るりかけす」Vol.132,P11〜14)
○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.593
●2011/12 札幌
・札幌へ現れるようになったオジロワシ
・「ある小さいスズメの記録」
●2011/12 千葉県
・定点撮影で分かる環境変化
・2011年カモ類調査報告
・ライチョウ観察(2)
・利根川下流のオオセッカの個体数
・宮古の浜にカモメ舞い戻る (10/23 Yahoo 毎日新聞 岩手)
・カササギ激減? (10/7 Yahoo 産経新聞 九州)
●2011/12 徳島
・ノスリ
●2011/11-12 ひろしま
・秋のシギ・チドリ渡り調査(速報)
●2011/12 福岡
・ハイタカ秋の渡り
・三井プロジェクト報告
●2011/12 札幌
・札幌へ現れるようになったオジロワシ
1979/2/15の北海道新聞に「札幌市北区福移ゴミ処理場に天然記念物のオジロワシ飛来」の記事がある。82/3、豊平川上空を飛ぶオジロワシを見て、感動して詠んだ俳句教室での俳句を、「札幌にはオジロワシはいないから、空想を現実として詠んではいけない」と講師が評したが、80年代から札幌に飛来するのは知られていた。それが85年2月の日ソ共同調査、全国一斉調査に繋がっていった。オジロワシは横取りされないようにするためか、両足で掴んだ魚を腹にぴったり押し当て、獲物を持っていない風情で飛ぶのが面白い。
(札幌「カッコウ」NO.339,P4〜9)
・「ある小さいスズメの記録」
クレア・キップス著 梨木香歩訳 文芸春秋社 2010。第二次世界大戦中のロンドンで瀕死で生まれたスズメの雛が拾われ、翼と足に障害が残り、野生へ還せなかったが、キップス夫人が12年間も育てた実話である。スズメは音楽的な才能を開花させ、夫人のピアノに合わせて歌を唄い、戦時下の爆撃の下を共に逃げ、スズメが表情、鳴声、行動で人と対等に感情を通わせた話である。スズメが老衰で死ぬ前に、薬として与えられたシャンパンを生きるという強い意志の下、飲み干す場面は感動的である。
(札幌「カッコウ」NO.339,P10)
●2011/12 千葉県
・定点撮影で分かる環境変化
デジタルカメラの普及で、映像記録が容易に残せるようになった。各フィールドでGoogle Earthの衛星地図と合わせてチェックすると、地形の変化、開発の様子、地震や津波の影響が見える場合がある。鳥の観察記録と合わせれば、環境変化が鳥に及ぼす影響が分かってくる。
(千葉県「ほおじろ」NO.368,P2)
・2011年カモ類調査報告
2011/1、県下131地点で調査した。総計25種、110,541羽を記録した。内訳はオオハクチョウ32、コハクチョウ1,002、スズガモ60,864、コガモ9,675、マガモ9,438、オナガガモ8,930、カルガモ5,461、ヒドリガモ5,410、クロガモ4,550、キンクロハジロ2,154、ホシハジロ924、ハシビロガモ553、ビロードキンクロ507、ヨシガモ486、オカヨシガモ355、オシドリ151、ミコアイサ31等。この5年間の傾向はスズガモ、マガモ、コガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、ハシビロガモはほぼ横這い、カルガモ、ヨシガモ、ホシハジロは減少傾向、オナガガモ、キンクロハジロは増加傾向である。スズガモが多いのは木更津牛込21,443、三番瀬船橋16,000、富津産廃池11,000、三番瀬浦安3,700、小櫃川河口3,000、銚子市屏風ヶ浦1,254、浦安舞浜沖970、千葉市豊砂816、いなげの浜706等。
(千葉県「ほおじろ」NO.368,3〜6)
・ライチョウ観察(2)
ライチョウの生息南限は南アルプスの光岳(てかりだけ 2591m)で、雄は巣を中心に半径5〜600mの縄張りで他の雄が入らぬよう見張りをする。雌が植物を1分間速く30数回、啄んで急いで巣に戻る行動があれば、繁殖の証となる。最近の天敵は、チョウゲンボウ、ハヤブサ、オコジョがいる。山岳ハイウェーができ、キツネ、テン、ウサギ等が高山まで進出している。シカも高山植物を食べ尽くす勢いである。北アルプスのライチョウの個体数は横這いで、南アルプスでは激減している。30数年前、両アルプスで推定3千羽は今は2千羽以下と思われる。両山系のライチョウは遺伝的に違う事も分かってきた。痕跡の調査で、砂浴びの跡地での羽毛拾得、糞はカッパエビセン程度の茶色の糞(3月まで)、その後は黒色の繊維質となる。ハイマツに下の窪地に簡素な巣があり、産卵数は5〜7個である。
(千葉県「ほおじろ」NO.368,7)
・利根川下流のオオセッカの個体数
7/2、27名で利根川下流両岸でオオセッカの囀り個体をカウントした。右岸で338羽(内、河口堰〜小見川大橋で319)、左岸187羽であった。総数としては
安定している。
(千葉県「ほおじろ」NO.368,11)
・宮古の浜にカモメ舞い戻る (10/23 Yahoo 毎日新聞 岩手)
東日本大震災後、宮古市の海岸から姿を消したカモメ類が、定置網漁再開に伴い、浜に戻り始めている事が宮古支部の話で分かった。一時カモメ類は餌が十分取れず、里山や水田で昆虫を探し、川を上り、アユの稚魚を取るのが見られた。浜辺で再開した漁でこぼれる魚を狙ってウミネコの数が増えている。
(千葉県「ほおじろ」NO.368,12)
・カササギ激減? (10/7 Yahoo 産経新聞 九州)
佐賀平野を中心に生息するカササギの巣が激減している事が分かった。佐賀市自然史研究会 佛坂安恵さんは昭和44年と平成20年に佐賀平野でカササギの巣の数を調べ、比較した。昭和44年に9巣/km2が平成20年には4.5巣/q2と半減、最も巣の密度が高い筑後川沿いでも11.4巣→5.6巣と半減していた。この間、カラスの巣が増えだし、カラスに巣を取られたり、カラスの集団に襲われるカササギが多く見られている。佐賀県は来年度、カササギの巣の本格調査をする。
(千葉県「ほおじろ」NO.368,13)
●2011/12 徳島
・ノスリ
ノスリは奈良時代に「のせ」と呼ばれ、江戸時時代に「のすり」になったと言われる。図説日本鳥名由来辞典によると、「野の上を滑翔するので、ノスリ(野擦り)に変わったのであろう」とある。この説には納得しかねる。ノスリの狩りの仕方の1つは見晴らしの良い木に止まって、地上の獲物を窺い、素早く飛び降りる。1つはホバリング又はハンギングしながら眼下の獲物を狙う。いずれの方法でも野の上を滑翔しない。古人がチュウヒと取り違えたと考える。
(徳島「野鳥徳島」NO.399,P6)
●2011/11-12 ひろしま
・秋のシギ・チドリ渡り調査(速報)
9/11、県内10箇所で調査した。シギチ21種、346羽を記録。内訳はケリ80、ソリハシシギ71、シロチドリ45、イソシギ39、コチドリ24、キアシシギ22、トウネン16、タシギ13、アオアシシギ9、ダイゼン7、チュウシャクシギ6等。
(ひろしま「森の新聞」NO.177,P3)
●2011/12 福岡
・ハイタカ秋の渡り
10/16〜11/1の内11日間の糸島市での記録である。ハイタカが多く通過したのは、10/18:25羽、10/26:42、10/28:11、10/31:12、11/1:25。
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.386,P9)
・三井プロジェクト報告
三井物産環境基金助成で支部と県下の団体で、子ども達が楽しく体験しながら生物多様性を理解する活動を実施した。1月〜9月、計13箇所で子供749名、大人172名の参加があった。「たぬき」「うんち」等のキャラクターを登場させ公演し、8コマ漫画絵本を作成した。
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.386,P17〜18)
○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.594
●2012/1 道南桧山
・善知鳥(ウトウ)
・苫小牧-秋田 海上センサス
・道南のミヤマカケスの移動について
●2011/12 神奈川
・定線センサス10年間のまとめ
・渡りに船
●2011/12 滋賀
・2011年猪子山タカの渡り定点調査報告
・カワウとのつきあい方を考える
・こどもラムサール全国湿地交流会
・2011年秋季水鳥一斉調査
●2011/12 筑豊
・英彦山ソウシチョウ調査
・2011年秋のハチクマ渡り調査
・野鳥観察サイトについて
●2012/1 道南桧山
・善知鳥(ウトウ)
江戸時代、青森藩より幕府にウトウ3羽が献上されたとあるが、江戸まで運ぶ5日〜20日間で趾瘤症(banble foot)で落命したであろう。趾(あしゆび)が細菌の感染で炎症を起こすものである。ウトウがどの経過で善知鳥になったのかはよく分かっていない。青森市善知鳥神社のHPに「 葦をアシともヨシとも唱ふるより、アシには悪を書し、ヨシには善を書し、葦原の中に住む千鳥ゆえ悪千鳥、善千鳥と書し、善知鳥となった」が一説としてある。ウトウの雛を飼った時、人から夢中で給餌を受けるが、10〜20日目になると人から逃れ、給餌を全く受け付けなくなり、飼育下では人に慣れず、繁殖は成功していない。
(道南桧山「はちゃむ」NO.97,P4)
・苫小牧-秋田 海上センサス
8/18深夜〜8/19未明、新日本海フェリー(苫小牧→秋田)の後部デッキから観察した。双眼鏡、GPS,方位磁針を使い、目視、地鳴きを聞く。種は判別できないが、津軽海峡で深夜、11件が記録された。夜間飛行中の地鳴きは通常と異なり、種の識別ができない。夜間、静かな海岸での定点調査も有益である。
(道南桧山「はちゃむ」NO.97,P5〜9)
・道南のミヤマカケスの移動について
室蘭支部の堀本氏が室蘭港北側の展望台でのミヤマカケスの大移動を報告している。10/8:190羽、10/9:200羽、10/10:190羽、10/20:280羽で、東から西へ向い、20〜30羽の群で、海上へは渡って行かない。津軽海峡を渡っているという明確な観察結果は無い。春、龍飛から北へ向う(ただの)カケスは殆どが本州に戻って来てしまう。ミヤマカケスは本州に向わず、大陸へ向うとの説もある。春にハシブトガラ、シマエナガは龍飛で観察されている。
(道南桧山「はちゃむ」NO.97,P11)
●2011/12 神奈川
・定線センサス10年間のまとめ
支部では1999年から県下各地で野鳥の定線センサスを実施し、現在までの調査箇所は159箇所に上るが、08年まで毎年12箇月欠ける事なく調査された地点が25箇所ある。この25箇所の10年間の経年変化、月ごとの出現変化をまとめて報告書を出した。これより経年変化を見ると、神奈川県では、例えば、アオサギ、ダイサギは増加しており、ヒバリやセッカは減少しているのが分かる。また、ウグイスの囀りの時期、モズの高鳴きの時期等が年間のレーダーチャートから分かる。
(神奈川「はばたき」NO.475,P2)
・渡りに船
秋、函館側から漁に出るイカ釣り船は、出港直後から集魚灯を灯している。余分の燃料を使うが、津軽海峡を越える小鳥たちが灯りを頼りに船に降りて来るためである。キビタキ、オオルリ、センダイムシクイ、ノゴマがいる。漁場につくと、下北半島へ帰るイカ釣り舟に鳥は乗り移る。漁師の心遣いに支えられ小鳥は今年も津軽海峡を渡る。津軽海峡の漁師にはキビタキ船長(田畑船長)の心意気が受け継がれている。
(神奈川「はばたき」NO.475,P3)
●2011/12 滋賀
・2011年猪子山タカの渡り定点調査報告
9/4〜10/4、東近江市の猪子山で調査した。総計7,719羽で内訳はサシバ6,368、ハチクマ999、ノスリ145、ハイタカ類92、タカsp106等。9/4、サシバ1で渡りの初認で、9/25に当地最多の3,214羽(サシバ2,772、ハチクマ412等)、9/27に1,471羽を記録した。午前9時〜午後1時に全体の75%が通過している。9/22、23はサシバは少なかったが、南西40kmの京都の岩間山では三桁のサシバが観察され、北西の風が強い日は鈴鹿山系を通過したと考えられる。
(滋賀「におのうみ」NO.27,P11〜14)
・カワウとのつきあい方を考える
琵琶湖のカワウはこの3年間、09春:32,063羽、10年春:22,569羽、11年春:12,415羽と大規模捕獲で減っている。コロニーの森林の緑の回復は素早いが、魚類の回復は効果は見えづらい。愛知県知多半島の美浜町では鵜の森と呼ばれる森に100年以上、カワウが棲みついている。長年、地元の人がカワウの糞を採取して肥料として使ってきたためではないか。最近40年間は糞採集はされなくなったが、糞の採取で林床が整備されていた事、人々が黒松を植栽してきた事もあり森林は残り、人々はカワウに好意的な感情を持ち、カワウのコロニーは続いている。
(滋賀「におのうみ」NO.27,P15〜17)
・こどもラムサール全国湿地交流会
10/8、9、ラムサール湿地などで活動している子どもたちを集めた交流会が鳥取県米子水鳥公園で行われた。鳥取県、島根県、兵庫県豊岡市、千葉県谷津干潟、琵琶湖から多くの小学生が参加した。
(滋賀「におのうみ」NO.27,P23)
・2011年秋季水鳥一斉調査
11/9、10の湖北湖岸での調査結果:ガンカモ類計10,385羽(昨年15,180)、内訳はマガン6(9)、ヒシクイ125(106)、コハクチョウ23(43)、ホシハジロ2,724(7,065)、キンクロハジロ 1,494(2,295)、マガモ1,484(1,302)、カモsp3,085(3,091)等。オオバンは9,200(6,217)、カワウ68(56)、ユリカモメ63(28)等。ガンカモ類はこの3年間では減少しており、オオバンは増加している。
(滋賀「におのうみ」NO.27,P27)
●2011/12 筑豊
・英彦山ソウシチョウ調査
9月、第9回のソウシチョウ調査を行った。26種、370羽の鳥類を記録したが、その内、ソウシチョウは133羽(35%)と高い占有率であった。これに並行してクマイザサの皆伐エリアの植物遷移の追跡調査をしている。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.406,P13〜16)
・2011年秋のハチクマ渡り調査
9/13〜10/8の内、13日間、筑豊地区の六ヶ岳(標高339m)でハチクマの渡りを観察した。総計634羽で、過去最少で、初認は8/31に1羽通過、ピークは10/1の219羽。9/28:96羽、9/23:95羽であった。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.406,P17〜18)
・野鳥観察サイトについて
支部報での野鳥記録を木目細かく広範に残すため、バードリサーチの野鳥観察記録データベース
http://www.bird-research.jp/1_katsudo/yachodb/index.htmlを使い、定点調査をする「野鳥観察サイト」も設け、定期的にデータを集めることにした。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.406,P19〜20)
○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.595
●2012/1 埼玉
・県の鳥
・タカの渡り
●2012/1 東京
・若さあふれる野鳥の会に
・鵜 (澤田粂夫)
●2012/1 甲府
・河川樹木の野鳥への役割と伐採処理に関する私見
・窓ガラスに衝突する鳥類
●2011/12-1 京都
・2011年タカの渡り一斉調査
・温暖化かシカか?
●2011/12 和歌山
・紀ノ川筋のタカの渡り
●2011/12 北九州
・2011年秋ハチクマの渡り観察
・出水のクロヅル
・鳥類の標識調査について
●2012/1 埼玉
・県の鳥
埼玉県民の鳥はシラコバト、都道府県にはシンボル鳥が選定されている。1953年、NHKが全国に「郷土の花」選定運動したのが発端と言われる。県の鳥1号は富山県のライチョウで、現在、47都道府県で36種の鳥が選定されている。オシドリは山形、鳥取、長崎の鳥で、北海道:タンチョウ、宮城:ガン、新潟:トキ、佐賀:カササギ、鹿児島:ルリカケス、沖縄:ノグチゲラ、愛知:コノハズク、京都:オオミズナギドリ、広島:アビ、山口:ナベヅル(周南市八代が渡来地)、高知:ヤイロチョウ、宮崎県:コシジロヤマドリ等であるが、身近なスズメ、ツバメは選ばれていない。
(埼玉「しらこばと」NO.333,P2〜3)
・タカの渡り
寄居町の中間平(標高350m)で9/10〜110/8の内9日間、観察した。総計でサシバ153(昨年161)、ハチクマ16(23)、ツミ5(4)、ノスリ2(18)で、ピークは9/24の143羽であった。
(埼玉「しらこばと」NO.333,P4)
●2012/1 東京
・若さあふれる野鳥の会に
会が大きな夢や理想を持って活動している事が目に見える事は、入会の大きな動機付けになる。「会員になってシマフクロウの生息地を広げよう」は十分訴える力のあるスローガンである。課題は地域ごとに違ってよく、支部は「野鳥の会の原点:自然を守る事」の旗印をもっと出すべきではないか。これが会員の誇りにつながり、会員獲得の力になる。学生、子供を引き入れる活動をやり、将来の会を支える世代を育てていく。高齢化した会員は息子や娘を探鳥会に連れ出し、安心できる出会いの場が提供できる。
(東京「ユリカモメ」NO.675,P3)
・鵜
鳥名の由来辞典によると、「う」とその枕詞「しま(島)っ(の)とり」の呼称は奈良時代から使われている。ウの語源は浮くまたは産むからと言われ、弥生人墓地から鵜を抱いた老女シューマンの人骨が発見されている。鵜は再生や誕生と関係があり、神話には産屋は鵜の羽根で葺くとある。鵜の字は中国では同じペリカン目のハイイロペリカンを意味する。
(東京「ユリカモメ」NO.675,P14)
●2012/1 甲府
・河川樹木の野鳥への役割と伐採処理に関する私見
河川樹木の有無が水辺の生態系の豊かさ、多様性の決め手となっている。河川管理者からは定期的に伐採が求められる。防災上やむなしであるが、高水敷にある樹木まで皆伐するのは、国交省が目指す多自然型河川つくりに逆行する。甲府管内では支部の意見に配慮するようになり、評価する。河川は蛇行が酷く、流れの内側に土砂が積り、ヤナギやハリエンジュが繁茂しないよう堆積砂州ができないよう浚渫し、河床にも流速を抑える工夫をする。30m程間隔で大きな木を残し、小鳥の猛禽類からの退避場所にする。参考書:「水辺林の生態学」 崎尾均 山本福寿 東京大学出版会 2002
(甲府「カワセミ」NO.117,P4)
・窓ガラスに衝突する鳥類
03/4〜09/3、都留文科大学構内で、窓ガラスに衝突した鳥類を採集した。6年間で22種、43個体で、最も多かったのはシロハラで全体では幼鳥が21羽で半数を占める。全てが早朝から午前中に回収され、夕方の回収は無く、場所は建物の周辺の樹木の有無に関係していない。
(甲府「カワセミ」NO.117,P6)
●2011/12-1 京都
・2011年タカの渡り一斉調査
9/23、宇治市岩間山で総計450羽(サシバ271、ハチクマ155、ノスリ10等)、琵琶湖東の猪子山で55羽、9/25には岩間山で1,261羽、猪子山で3,214羽で、近いこの2箇所の数は連動していない。従来通らないと思われていた琵琶湖上を渡って来るのが確認できた。
(京都「そんぐぽすと」NO.173,P11)
・温暖化かシカか?
京都府の最高峰は972mの皆子山で、10年ほど前まではコマドリの囀りが聞かれた。クロジの繁殖もあった。最近はコマドリ、クロジの囀りは聞こえず、標高800m以上で聞かれたコルリの囀りもめっきり減った。これは地球温暖化のせいか、シカの笹の食害で営巣場所が無くなったためか、恐らく後者が原因であろう。
(京都「そんぐぽすと」NO.173,P13)
●2011/12 和歌山
・紀ノ川筋のタカの渡り
9/27、紀ノ川沿いに西へ計896羽のサシバが通過した。このピークのタカは白樺峠、岐阜県、琵琶湖をかすめ南下した群のようである。10/4、計2,263羽のタカ(サシバ2,224羽、ハチクマ25羽、アカハラダカ6等)の今期最大個体数の通過があった。この数は伊良湖岬の数とリンクせず、更に東の静岡県での4,000の記録のものが、伊良湖岬を通らず、三重県の高見山付近で休んでいたものが天気の回復とともに飛んできたと思われる。
(和歌山「いっぴつ啓上」NO.110,P8〜9)
●2011/12 北九州
・2011年秋ハチクマの渡り観察
923〜10/2、北九州市皿倉山で観察した。計1,072羽のハチクマが通過した。9/23:300、9/28:297、10/1:289。ハチクマの渡りがほぼ終わると、ハイタカの北上(逆渡り)が見られる。9/25、若松区の高塔山(標高130m)では、計277羽が西へ通過した。最大群は11時に62羽。
(北九州「北九州野鳥」NO.306,P7〜8)
・出水のクロヅル
出水に通い始めた1959年から今年までの53年間で、出水にクロヅルが渡来しなかったのは4年間のみであるが、毎年の渡来平均数は3.6羽と少ない。不思議な事にクロヅルの雌雄の番での渡来は1度のみで、単独か、番で飛来してもナベヅルと番になっている。この両者から生まれた雛は通称ナベグロと呼ばれ、数十羽も数えている。このナベグロは成長するとナベヅル(クロヅルとは1例)と交雑している。自然界での異種間の交配は興味深いテーマである。
(北九州「北九州野鳥」NO.306,P11)
・鳥類の標識調査について
鳥類標識調査(バンディング)は欧州で約100年前から始まり、日本では1924年に農商務省により始められ、1943年、戦争で中断し、1972年からは環境省(山階鳥研に委託)が行っている。1961〜2000年、約300万羽が標識放鳥され、約1万8千羽が回収された。今では毎年約20万羽に標識放鳥され、渡り鳥の行き先やコースが判明してきている。標識調査員(バンダー)は識別の知識、放鳥の技術を訓練で身につけ、山階鳥研の講習会に参加し、同研から認定を受けた後、環境省に鳥獣捕獲許可を申請する事になる。標識リングは同研で管理され、バンダーは調査結果の提出が義務付けられている。
(北九州「北九州野鳥」NO.306,12〜13)
(自然保護室支援・野鳥の会 神奈川/森 要)
■今シーズン、小鳥類の越冬状況について■
昨年の12月ぐらいから、ツグミやシロハラといった冬鳥をほとんど見かけない。エサ台に例年来ていたヒヨドリやメジロも少ないといった声を各地から聞きます。また、最近になってマスコミからの問い合わせも受けるようになって来ました。
- 各地の状況
野鳥情報共有のためのメーリングリストを通じて、各地の連携団体から頂いた情報を集約すると、以下のようなことが見えてきました。
ツグミについて
- 最も北からの情報である旭川では例年と変わりない。
- 東北、関東ではシーズン当初、ほとんど見かけなかったが1月中旬以降小規模な群れが見かけられるようになった。
- その他の地方では、極端に少ない。
シロハラ
ジョウビタキ
- 初認日は例年通りだが、数が少ない。もしくはその後見なくなった。
- 全国から飛来情報を集めている「見つけて渡り鳥」の報告件数の推移を見ても、初認日は例年通りだが、例年であれば10月中旬から増える初認の記録がなかなか増えないという状況で、12月までの報告件数も昨年の約37%、一昨年の55%と少なくなっている。
ヒヨドリ、メジロ
- 近畿以西で少ない。
- 鹿児島では秋の渡りの群れも見られなかった。
また、日頃から観察されている会員の方の印象だけではなく、探鳥会の記録を見てもこの冬小鳥類が少ない様子が見て取れます。定期探鳥会で個体数を記録されている大阪支部の記録を図にまとめて見ました。冬鳥ではシロハラが、留鳥ではメジロが特に少ない状況が見て取れます。一方ヒヨドリは例年の変動の範囲内とも考えられます。
- 理由等について
冬鳥の越冬数については、通常も年毎の変動が通常も見られ、その際には幾つかの理由がよく言われています。
理由1 繁殖地の気象条件が悪く、繁殖がうまく行かなかった。
ツグミやシロハラ、ジョウビタキの繁殖である極東ロシアや中国東北部で繁殖に悪影響のあるような異常気象は無かったようで、この可能性は低そうです。(気象庁ホームページ、世界の季節の気候より)
理由2 北方や山での秋の実りがよく、まだ食べ物があり、平地や南の地方に来ていない。
ツグミが旭川では例年通りであり、1月中旬以降東北、関東で徐々に見られ出していることから、ツグミについてはこの理由の可能性も考えられます。
また、ヒヨドリやメジロも全国で繁殖しますが、冬は暖かい地方へ移動するものも多くやはり、どこか食べ物の条件の良いところにとどまっている可能性があります。大阪市自然史博物館の和田岳氏によるとヒヨドリの移動と液果を食べつくす時期によってその場から移動する場合やその場に留まる場合があるとされています。(和田岳 1999,2000)
※使用したデータは、日本野鳥の会大阪支部の定期探鳥会のうち個体数の記録のある探鳥会データ(12月および1月実施分)を用いた。使用した探鳥会は鉢ヶ峯、能勢、緑の文化園、大阪城公園、淀川の5か所。
ヒヨドリの集計は、数の記録のない大阪城公園を除いた。
- その他
1)水鳥について
1月に行われた全国一斉のガンカモ類の生息状況調査の各県の速報を見ると、ガンカモ類に関しては、ほぼ平年通りと思われます。また、宮城県ではカモ類の数が少なく、地震による地盤沈下で湿地が増え、分散したためとされています。また、ただ、同じく震災の影響からかクロガモが少ないという情報がいわき支部から届いています。
2)今後
分布の偏りや過去の年との客観的な比較は、全国的な調査結果を待たなければ、はっきりとしたことは言えません。各地の定点で皆様が行われているカウントの結果や定期探鳥会の情報をお送りいただければ、併せて検討したいと思います。また、現在全国の会員の協力を得て、モニタリングサイト1000の森林・草原の越冬期の調査を行なって。結果の集計が出るのはまだ先ですが、冬鳥の状況をその際にはまたお伝えいたします。
参考 連携団体等からの情報
連携団体等 |
情 報 |
旭川 |
2/4
ツグミ:例年通り、またはそれ以上の感じで受け止めています。旭川市内のナナカマドは食べ尽くされてはおらず、昨日(旭川市内の学校林の樹木V30)も今日(旭岳ロープウェイ旭岳温泉駅C)も例年通りか少し目につく程度で楽しんでおります。旭川市内の道路を走っていても確認できるので、少ないというイメージはあまりありません。
シメ:個人的にあまり確認しておらず、会員からの情報も今のところ少ない状況です。
ムクドリ、ヒヨドリ:例年通りで違和感は感じておりません。
シロハラ・ミヤマホオジロ・ジョウビタキ:旭川では旅鳥なので見かけなくて当然。
キレンジャク(旭川の冬鳥かつ旭川市の鳥)・ヒレンジャクは確認情報が会員情報が3件と異常に少ない年となっています(2012/02/04現在)。今年ははずれ年と考えています。このキレンジャクは年のよって確認状況が非常に差があるので心配しておりません。昨年は当り年で2010/11月下旬から2011/04まで楽しめました。
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室蘭 |
2/1
室蘭市が中心に位置する西胆振の地域でも冬鳥は非常に少ないです。もともと本州に比べると、冬鳥は少ないのですが、それでも今の時期ツグミ、シメ、ウソなどは必ず見られました。しかし、今年はツグミはときどき1,2羽見かける程度。ミヤマホオジロ、ジョウビタキ、カヤクグリなどが1,2羽庭に現れたという情報はありますが、山野では留鳥以外は皆無に近い状態です。
札幌市で1月上旬、レンジャク300くらいの群が飛来したという情報があります。当地域にはまだ現れません。また、これまでめったに見られなかったケアシノスリがこの冬はあちこちの海岸で空を舞っています。
ガンカモ類は少し少ないくらいで、大きな変化はありません。
冬鳥だけでなく、昨年、夏鳥も非常に少なかったことが気にかかっています。特にはっきりと感じたのは、毎年マスイチ浜で観察している9月のハチクマ、伊達市有珠海岸のシギチドリ、10月マスイチ浜を渡っていく小鳥の集団とヒヨドリの集団などです。(ミヤマカケスだけは例外で、大移動が見られました)。
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やまがた |
1/15
いつもなら、まもなくなくなるカキの実もたわわになったままですし、庭木や街路樹のナナカマドなどの実にも一向に来ていません。
例年だと、本格的な積雪のある12月中旬にツグミの群れが里にやってくるのですが、今年はそのようなことがなく、見ても1、2羽。探鳥会でも珍鳥扱いですね。
冬鳥の小鳥類が異常に少ない他、カモ類も平年よりは少ない感じがします。
秋の飛島では、冬鳥がほとんど見られず、当初、「遅れていて、かつ平年より少なめ」という認識でしたが、現在のこの状況を考えるとただ単に「極めて少ない」ということだったのかと。
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いわき支部 |
1/15
今年も冬鳥が極端に少ないです。 1月10日の寒波ごろからぼちぼちツグミ、シメ、アカハラなど見られるようになりました。
アオジ、カシラダカ、マヒワ、ミヤマホオジロ、べニマシコ、アトリ、ジョウビタキなどはほとんど見られません。里の民家周りの柿の実は食べる鳥がなく熟して落ちてしまう有様です。
どうやら、草木の実が奥山全体に豊富にあり里にくる必要がないのでしょうか。
また、ガンカモでずが、毎年来る何千羽ものクロガモもゼロで、いつもは来ないコクガンがちらほらあきらかに津波の影響でしょう(沿岸の海底が洗われ餌がないようですね)。
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長野支部 |
1/15
ジョウビタキ:初認の時期はあまり変わりませんでしたが最初から個体数が例年よりかなり少ないと感じていました。昨年は我が家の周りでも、この時期、常に複数見ることができましたが今はほとんど鳴き声さえ聞けません。千曲川沿いの藪で時々見かける程度です。(鳴き声含め)
ツグミ:この少なさは最初から異常と思えるほどです。このあたりでは柿が豊作でかなり木に残っていたにもかかわらず、いまだに食べ切れていません。ムクドリがつつく程度で単独のツグミを見ることはあっても複数でやってくることはほとんどありません。雪が多いのに不思議です。我が家の餌台にもほとんど寄り付きません。昨年に比べたら極端に少ないです。
マヒワ、レンジャク類、シロハラ:いずれも私の行動範囲ではまだ未確認です。
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軽井沢 |
1月13日
特に冬鳥の小鳥類が少ないと思います。
ツグミの数が特に少なく、シメ、オオマシコ、イスカ、マヒワ、シロハラも見ていません。ハギマシコは20羽程の群れを見たとの情報は得ております。
数は少ないものの、アトリ、カシラダカ、ジョウビタキ、ベニマシコ、ミヤマホオジロ1羽、コクマルガラス2羽には出会っております。ミヤマガラスは当地でかなり多くなっています。
1月18日
浅間山麓を歩いてみましたら、ツグミ、アトリ、ベニマシコ、カシラダカはそこそこ見かけるようになりました。
あちこちで見たものを合計すると、ツグミ30±羽、アトリ100±羽、ベニマシコ10羽、カシラダカ150±羽という感じでした。シメも1羽だけですが出会えました(18日に上田市で2羽確認の情報もありました)。
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南富士支部 |
1/16
富士山南麓においても冬鳥全般がとても少ないように感じています。
今日の探鳥会(静岡県富士市)で、ようやくツグミ、シロハラの小さな群れを確認しました。ひょっとしたら到着したばかりだったかもしれません。でも、例年楽しませてくれるトラツグミやルリビタキなどの姿は見あたりませんでした。
ガンカモ類のカウント調査では、減少傾向が続いているようにも思えますが、今季が特別に少ないとまでは言いきれません。オオバンは増えているみたいです。
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静岡支部 |
1/13
冬鳥少ないです。ツグミは年末まで2回ほどしか確認できませんでしたが、正月になり小群をようやく確認しました。留鳥であるカワラヒワも少ないです。
ガンカモは昨年より若干多くなっています。オシドリが660+と多いです。
小鳥が全体的に少なく感じています
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愛知県支部 |
1/13
愛知県でも今頃はそこら中で確認できていたツグミですらほとんど確認出来ず、シロハラやミヤマホオジロは今季未だ見ていません。ベニマシコが確認出来ていますが数が少ないです。
愛知県支部探鳥会記録より、ヒヨドリ、メジロは一年前と大差なく、他の鳥は全体 に少なめです。
特にジョウビタキ、シロハラ、ツグミは顕著に少ないです。特にツグミに至っては141羽だったものが7羽ともはや絶滅??に近い。
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奈良支部 |
1/13
奈良盆地でもツグミの初認は例年より遅く11月の中ごろでした。しかも数は非常に少ないです。アオジも少ないです。留鳥のカラ類やセキレイ類も非常に少ないです。それに比べてカモ類は例年とそう変ることなく飛来しているようです。
1/28
奈良盆地の東方、山の辺の道で、ツグミ約200羽の群れを観察しました。
到着したばかりか、柿畑を飛び上がったり下りたり、なんとなく落ち気のない様子でした。
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京都支部 |
2/1
定例調査地の八幡市三川合流、定例探鳥地の比叡山ではツグミの群れ(何れも100以下)を確認しているのですが、京都御苑等他の探鳥会では他支部の方々とほぼ同じような状況です。
カモ類は少ないけれど例年通り、減少傾向は止まりません。
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大阪 |
1/30
大阪も野鳥が少ないです。大阪城公園にも野鳥がほとんどいません。
濠には少しカモ類がいるだけです。私も30年以上野鳥観察していますがこんなに野鳥が少ない冬を経験したことがありません。
私の近所にサザンカの垣根があり、今花を咲かせています。これまでならそこにメジロ、ヒヨドリがきて写真を撮ったりして楽しんでいたのですが今はサザンカの花がむなしく咲いているだけです。
フィールド淀川毛馬の大堰にはこれまで数千羽のホシハジロ、キンクロハジロがいたのですが今は全くいません。ビドリガモとオオバンが少しいるだけです。大阪城公園の御堀にもいる事はいますが探さないと見つからないような状態です。
冬にわたってくる冬鳥はどうか、昨年は冬鳥の当たり年でアトリ、マヒワ、ハギマシコ、ツグミ、レンジヤク類、ジヨウビタキとかなりの羽数で渡来しエキサイトしたのですが今年は不作というかとにかくいないのです。
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愛媛県支部 |
1/14
ツグミ、シロハラ、ジョウビタキ等小鳥類が非常に少ないです。10月頃、標高の高いところではアトリが多く見られましたが、平野部ではアトリも観察されていません。
メジロ、ヒヨドリも平野部では少ないです。山では様々な植物の実が非常に豊作です。
カモ類、タカ類は例年並かやや多い感じです。
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筑後支部 |
1/13
メジロを初め、ツグミ、シロハラはほとんどいません。
ただ、有明海福岡県沿岸のカモ類(オナガガモが主で、マガモ、ヒドリガモなど)と、筑後川中流域のカモ類(ヒドリガモ、マガモ、カルガモ)については、昨年とあまり変わりないようです。
1/31
1月末の現状ですが、やはり小鳥鳥は少ないです。シロハラは、時々は見かけるようになりましたが、数は2割以下です。ツグミは私自身はまだ確認していません。イカル(筑後支部の鳥ですが)の声も聞きません。
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北九州 |
冬鳥で少ないのは、ツグミ、シロハラ、アオジ、ルリビタキ、ジョウビタキ等です。ジョウビタキについてはトライ後見られましたが、11月になり見かけなくなった。ツグミは一部の山間部で1月20日頃数日50羽前後の群れを観察したのみ。
留鳥で少ないのは、メジロ、ヒヨドリ、シジュウカラ、カワラヒワ等。
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筑豊 |
田川市の自宅での観察
昨年:ヒヨドリ、ツグミ、シジュウカラ、メジロ
今年:キジバト、ジョウビタキ(一度姿を見せたがすぐに去る)
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鹿児島 |
1/14
鹿児島でもメジロ、シロハラはほとんど、ツグミは全く観察できていません。
11月下旬には、シロハラ、アカハラの群が鹿児島市内の公園で観察されましたが、その後は本当に見られることが少なくなっています。
ヒヨドリは、例年見られる渡りをしている群を一切観察していません。ムクドリ、ハクセキレイも例年なら大きなねぐらを作る場所でも、今年は数が極端に少なくなっています。
ハイタカはとても数が多いようで、市内でもあちこちで見かけられています。
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豊田市自然観察の森 |
シロハラなどがかなり少なかったものの、年末に雪が降ってからは個体数が増えています。
もっともそれでも例年よりは全体的に少ない印象です。
かなりアバウトな話ですが、地元の西三河野鳥の会の会員同士では、ノスリとモズが多いものの他は全体的に少ないという話が出ています。
ジョウビタキやルリビタキも少なく、マヒワ、ウソはまったく見られずといった、寂しい冬になっています。
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姫路市自然観察の森 |
1/14
姫路の観察の森でも冬鳥は例年になく少ないという印象です。
<毎年見られる冬鳥>
- シロハラ・・・少ない。年が明けたころから増えることが多いが、今季はまだ少ないまま。
- ツグミ、ルリビタキ・・・少ない
- ジョウビタキ・・・少ない。昨年も少なかった
- アオジ・・・例年並み
<見られない年もあるが、おなじみの冬鳥>
- シメ、アトリ、マヒワ、キクイタダキ、アカゲラ、トラツグミ・・・まだ確認していない
留鳥については、目だって少ないと感じる種は今のところありません。
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福島小鳥の森 |
アオジ、ルリビタキ、カシラダカはある程度見られるものの、マヒワ、シメ、アトリ、シロハラは例年に比べかなり少ない印象です。ツグミはほんど見られません。冬鳥は全体的に少ないように感じます。
シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、カワラヒワなどは例年通りです。
|
連携団体の情報交換のメーリングリストへの参加をお待ちしています。
(自然保護室/葉山政治)
■駆け込み着工に注意! 10月より風力発電事業が環境影響評価法の対象になります
■
近年、絶滅危惧種を含む鳥類が風力発電用風車に衝突する事故が起きていることから環境省は、全国で統一した対応が必要と判断し、2012年10月1日以降に新設される総出力1万キロワット以上の風力発電所の建設に対し、法に基づく環境影響評価(法アセス)を義務付けるように環境影響評価法を改正しました。また、7500キロワット以上1万キロワット未満の風力発電所も、経済産業省が必要と判断すれば、法アセスの対象になります。
現在の風力発電事業は、一部の自治体が条例で環境影響評価を求める以外は、事業者による自主的な評価(自主アセス)にとどまっていますが、自主アセスの内容の不透明さ、不十分さが問題になっていました。しかし、改正した環境影響評価法が施行されることで、風力発電の建設が鳥類に与える影響に関する調査方法や評価の結果が、縦覧という形で公表されることになります。
その一方で、法アセスを行うにあたって、事業者は今までの自主アセスと比べると約3倍の費用がかかるようになると主張しています。法の精神からすれば施行前の駆け込みは本来あってはならないと考えますが、費用の高騰から逃れるため事業者が法アセスの適用を避けるために、2012年10月1日に主務省令を経て施行される前に建設に着手すべく、事業者が急速に動き出すのではないかと当会は予想します。
法アセスの対象とならないためには、10月1日までに環境影響評価方法書の公告を行う必要があります。
現在すでに、高さ数十mの細長いタワーの3ヶ所程度に風杯型風速計が付いた風況観測用のポールが建っている地域においては、建設計画が進められていないか注意してください。施行となる2012年10月1日以前であっても、2012年4月1日以降は、環境影響評価方法書を公告する前後には、地元住民向けに説明会を開催することになっています。この説明会の開催を見逃さないようにすることがポイントとなるでしょう。
(自然保護室/葉山政治)
■「支部報とりまとめ発送」次回日程のご案内■
次回の支部報取りまとめ発送は、2012年1月17日(火)となりました。支部報は下記要領でお送りください。(取りまとめ発送の詳細については、支部ネット通信2011年4月号をご覧ください。)
送付〆切:3月5日(月)必着
送付部数:110部
※東京は130部、お願いいたします。
※神奈川、埼玉、奥多摩、千葉県は120部、お願いいたします。
※ご事情により必要部数に満たない場合は、こちらで発送先を調整させて頂きます。
【支部報の受付、お問い合わせはこちらまで】
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル3F
(公財)日本野鳥の会総務室 総務グループ(担当;小川、鈴木)
TEL 03-5436-2620 メール [email protected]
(総務室/五十嵐 真、小川 富由美)
■支部名称等変更のお知らせ■(敬称略)
【名称変更】
●日本野鳥の会伊那谷 (2012年1月21日より)
・新名称:『日本野鳥の会伊那谷支部』
・代表→支部長
【代表者の交代(※)】
●日本野鳥の会筑豊(2012年1月8日より)
【新】 梶原 剛二 【旧】 松尾 節朗
※ご住所・お電話番号に関しては、本紙には掲載いたしませんので、ご連絡の際は下記担当へご相談ください。)
総務室総務グループ TEL 03-5436-2620 / FAX 03-5436-2635
【代表者の交代(※)】
【事務局開所時間変更】
●日本野鳥の会群馬(2012年1月より)
【変更後】月〜金 10:00-12:00 13:00-16:00 (土日祝日休)
(総務室/五十嵐 真、小川 富由美)
■会員数■
2月1日会員数39,008人(対前月-83)
会員数は先月に比べ83人減少しました。
1月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より76人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。1月の入会者数は161人で、前年同月の入会者167人に比べ6人減少しました。
また、1月の退会者数は237人で、前年同月の退会者数227人に比べ10人増加しました。
表1.1月の入会・退会者数
※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。
●都道府県および支部別会員数
野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。
表2.都道府県別の会員数(2月1日時点)
備考:その他は海外在住の会員を示します。
表3.支部別の会員数(2月1日時点)
備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。
(会員室/沖山展子)
■支部ネット担当より
●臨時号はメール配信のみです
鳥インフルエンザ情報など、急ぎお伝えしたい情報がある場合には、電子メール版の臨時号を発行しております。
電子メール配信のお申し込みは、下記のメールアドレスまでお気軽にどうぞ。1支部2アドレスまでお申し込みいただけます。
(事務局長/小林豊)
支部ネット通信 第95号
◆発行
日本野鳥の会 2012年2月17日
◆担当
会員室
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23
丸和ビル
TEL:03-5436-2632
FAX:03-5436-2635
E-mail:[email protected] |