No.88 2011年7月号


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目次 ■東日本大震災への対応
 会費免除、義援金分配の方針が決まりました
 支部会費免除についてお願い
 双眼鏡など機材の寄贈について
 義援金へのご協力ありがとうございます
 三宅島バードチャリティーを開催!
 「がんばろう ふくしまinにしごう」の報告
■プレスリリース
 Tシャツでシマフクロウの森を育てよう
■ブロックの動き
 近畿ブロック会議 参加報告
■支部の動き
 支部報保護・調査記事関連トピックス
■評議員会・理事会議事録
 評議員会議事録
 理事会議事録
■事務局からのお知らせなど
 カレンダー2012採用作品決定
 バードボイスセット販売終了
 支部名称等変更のお知らせ
 事業報告、決算などをホームページへ掲載
 会員数


≪東日本大震災への対応 ≫

会費免除、義援金分配の方針が決まりました

 大変遅くなりましたが、岩手県、宮城県、福島県の支部の被災状況をもとに、下記のように、会費免除、義援金分配について、方針を固めさせていただきました。今後は、順次会員室より会員の皆さまにお知らせしてまいります。被災にあわれた方は大変なご苦労をされていますので、日常を取り戻す一助にしていただければと考えています。


  1. 会費免除、義援金の対象となる方の被災条件について
     2011年3月11日時点で在籍しており、下記の①②いずれかに該当する会員の方(3月12日以降に退会されている会員も対象とします)。
    ①東日本大震災とその余震による影響(津波、液状化などの被害も含む)で、居住する家屋が全壊などの被害を受け、住むことができなくなった会員の方。
    ②東京電力福島第一原子力発電所の事故により居住する家屋が、2011年5月31までに法令に基づく「避難勧告」、「避難指示」もしくは「警戒区域」、「計画的避難区域」に指定された会員の方。
  2. 対象であるかどうかの確認方法
    会員ご本人からの自己申告といたします。
  3. 会費免除の内容
    ①対象の期間は2011年4月から一年間とし、延長については2012年1月頃に改めて判断します。なお、すでに支払い済みの方は、次年度の会費を免除とします。
    ②対象の会費は、会員種別を問わず本部会費のすべてとします(家族会費含む)。所属している支部の会費については、同様に免除となるように、会からその支部にお願いをします。
  4. 義援金について
    対象の方には会長からのお手紙とともに1万円ずつを見舞金としてお送りいたします。
  5. 会員の方へのお知らせの手順
    ①大きな被害が報じられている地域の会員の皆さまには、返信ハガキ同封の郵便で個別にお知らせします。
    ②会員全員に会費継続時に案内を入れ、対象となる方には申し出てもらうようにします。
    ③『野鳥』誌8月号にチラシを同封し、全会員に呼びかけます(8月号は事業報告号として支部型(赤い鳥)会員にもお届けいたします)。支部報での告知もお願いできれば幸いです。
  6. 支部へのお知らせ
    会費免除、義援金の対象となる方がわかりましたら、送金一覧表に同封して、支部にお知らせいたします。
  7. 岩手県、宮城県、福島県の会費収受について
    地震発生から岩手県、宮城県、福島県在住会員の方の会費の収受を停止していましたが、2011年7月より会費免除や義援金のご案内を同封し、会費の収受を開始いたします。
     大変お待たせいたしました。

(会員室/猪沢 則子)

■支部会費免除についてお願い■

会費免除の対象になった方が、総合会員または支部型会員で、貴支部にもお入りの場合、恐れ入りますが、支部会費の免除をご検討いただければ幸いです。すでに、いくつかの支部からは支部会費免除のお申し出もいただいています。支部宛送金一覧表で会計担当の方に個別にお知らせいたしますので、その折にはどうぞよろしくお願いいたします。

(会員室/猪沢 則子)

■被災された会員の方への双眼鏡など機材の寄贈について■

 先月の支部ネット通信をご覧になって、早速ご寄贈のお申し出をいただきました。ありがとうございます。すでに、5名の会員のお手元に双眼鏡、望遠鏡をお届けすることができました。お宅を流出された方は、現在わかっているだけでも少なくとも20名はいらっしゃると思われます。引き続きご協力をよろしくお願いいたします。

<お願い>
①大変申し訳ありませんが、直接当会へのご送付については、何とぞご容赦ください。当会の保管場所に限りがありますため、ほしい方が見つかるまでお手元に保管のうえ、お待ちくださるようお願いいたします。
②必要とされる方の把握に時間がかかることが考えられます。相手の方が見つかるまで、多少お時間をいただきますが、どうぞご了承くださいませ。
③機材の状態については、故障しておらず、相手の方が、すぐに楽しんでいただけるような良好のものをお願いいたします。故障や機材の不備があるものについては、お断り申し上げます。

<お知らせいただきたいこと>
●寄贈したい機材について
①双眼鏡、望遠鏡、カメラ、三脚、ボイスレコーダーなどの種類
②メーカー名。
③型番。製造年。色などできるだけ詳しく。
●寄贈したい図鑑について
①書籍のタイトル。発行元。発行年など。
●あなたのご連絡先
①お名前 ②会員番号 ③ご住所 ④お電話番号 ⑤メールアドレス ⑥連絡がつきやすい携帯番号などと、連絡してもよい時間
●寄贈した先の方に、あなたのお名前やご住所などをご連絡してもよいかどうかもお教えください。

<連絡先>
※大変お手数おかけしますが、メールかFAXでお願いします。
会員室 会員グループ  メール:[email protected]  FAX:03-5436-2636

(会員室/猪沢 則子)

■義援金へのご協力ありがとうございます■

 6月7日〜7月4日までに、以下の支部・ブロック会議・探鳥会グループの皆さまから義援金をお寄せいただきました。ご協力いただき、誠にありがとうございます。  この他、会員、支援者、関係団体などの皆さまからの義援金を合わせて、合計2,745,383円となっております。
 引き続きご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

(会員室/吉倉 浩子)

三宅島バードチャリティーを開催!

 例年5月から6月に開催をしている三宅島バードアイランドフェスティバルは、東日本大震災の復興支援チャリティーイベントとして、一部内容を変更して開催しました。ここでは、イベントの実施報告、支援金等についての報告をさせていただきます。

  1. イベント等について
    ●カンムリウミスズメチャリティーコンサート
    5月8日(日)に三宅島アカコッコ館で、カンムリウミスズメをテーマにしたコンサートを開催しました。当日は天候にも恵まれ、アカコッコ館の視聴覚棟がほぼ満員となる盛況ぶりでした。
     コンサートではカンムリウミスズメのくらしや海をめぐる環境問題を、音楽と映像、語りで紹介しました。オカリナ奏者の善久さん、ギタリストの竹内永和さんのすてきな演奏に会場からはたくさんの温かい拍手がおくられました。
     参加者の皆さんからは東日本震災チャリティーに多くの支援金を頂き、また善久さんからご提供いただいたオカリナ販売では、用意したオカリナはすべて売り切れて、この収益につきましてもご寄付をいただきました。
    ●三宅島自然ふれあい大使 江戸家猫八&小猫 親子会
    「三宅島自然ふれあい大使 江戸家猫八&小猫 親子会」が6月18日(日)アカコッコ館にて多くの参加者が集い開催されました。バードウォッチャーでもある元ジョッキーの岡部幸雄さんもゲストに登場しました。
     当日は猫八さんと小猫さんによる動物や虫などの鳴きまねや、岡部さんを交えての楽しいトークショー、そしてオリジナルグッズを出品して頂いたチャリティオークションと抽選会と、会場は大いに盛り上がりました。翌19日に開催した、猫八さん達と歩く大路池バードウォッチングも盛況のうちに終了しました。このイベントにも多くの支援金を頂きました。
    ●三宅島ネイチャートレッキング(ニコンビジョン協賛イベント)
     6月25日(土)に約10qを歩き、野鳥や植物、火山景観を楽しむトレッキングイベントを開催しました。このイベントには光学機器メーカーのニコンビジョンさんにもご協力いただいて、デジスコの体験、またこれまでにイベント等で使用していた双眼鏡をチャリティーに18台ご提供いただきました。
     約400mの高低差のあるコースに、立ち枯れの森から深い森、そして様々な火山景観と、三宅島らしい雄大な景色を楽しみつつ、ゆっくりバードウォッチングしながら約6時間かけて歩きました。参加者も適度な疲労感と10kmを歩ききった達成感で、大満足の様子でした。ニコンさんからご提供いただいた、双眼鏡18台全て完売して、収益金は全額ご寄付いただきました。
  2. 支援金について
     上記の3つのイベント以外にも、期間中の毎週土曜日は、レンジャーの案内による大路池バードウォッチング、早朝に到着する東海汽船での来島者に合わせてのアカコッコ館の早朝5時開館は例年通り開催しました。そして今年からは休館日の月曜日も開館して、5月は無休で運営をしました。
    これらのイベントを通じて支援金への協力を呼びかけた結果、支援金は期間中に合計277,548円集めることができました。
     アカコッコ館ではイベント期間中に常時、支援金ボックスの設置と、イベントの際には皆さんにご支援のお願いを呼びかけました。また特別イベントの際にはゲストの皆さんにはグッズを提供していただいて、チャリティーイベントを合わせて開催しました。
     支援金につきましては、関係機関で協議した結果、三宅島の自然ふれあい大使にもなっていただいている江戸家猫八さんに、今回の震災で大きな被災にあった宮城県気仙沼市の大島に、私たちの思いとともに、三宅島の代表として慰問の際に直接現地でお渡しいただくこととなりました。
     期間中ご協力いただきました、皆さんありがとうございました。
  3. 三宅島のバードウォッチャーの来島者数は?
    今年度は東日本大震災の影響もあり、5月のアカコッコ館の利用者数は615名(2010年5月は1,001名)と2005年後の運営再開後最も少ない利用者数となってしまいました。これは5月開催予定の多くの三宅島ツアーが中止となってしまったことが要因と考えられます。また6月については、699名(2010年6月は593名)と昨年よりも増えておりますが、これは震災の自粛ムードが沈静化して、例年並みのバードウォッチャーの利用に回復してきたことと、6月に猫八さんのイベントの開催したことで、島内からの利用者が多かったことが要因と考えられます。しかしながらトータルすると今年度はバードウォッチャーの来島者数は減少していると思われます。
     アカコッコ館では三宅島でのエコツーリズムの実現を目指して活動しております。多くのバードウォッチャーに来ていただけることで、その目標が一歩近づくと思っております。これから、アカコッコ館では、三宅島でのバードウォッチングの利便性が高まるような取り組み、また魅力あるイベントづくり等、今まで以上に頑張り、来年は少しでも多くの方にお越しいただけるように努力していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

(サンクチュアリ室/篠木 秀紀)

6月12日開催『がんばろうふくしまinにしごう』の報告

●東日本大震災の支援の足掛かりとして『がんばろうふくしまinにしごう』を支援
 このたび、普及室、人材育成プロジェクトは、東日本大震災の復興支援のため『がんばろうふくしまinにしごう』に協力いたしましたので、ご報告します。
震災後、財団として被災地に何ができるか、いくつかの部署が被災地を訪れ、情報収集を行ってきました。特に福島は、当会レンジャーが常駐する「福島市小鳥の森」があります。当初は「福島市小鳥の森」を拠点に、まずは福島市を中心に支援の展開ができないか検討していました。しかし、福島市周辺は、原発の問題がまさに進行中であり、むずかしい局面を迎えており、当時福島市で何かやるというのは難しいと判断いたしました。また、それより北の宮城や岩手では、津波被害の大きさから、まずは、支部の皆さんの安否確認を行っている状況でした。
 そんなとき、日本野鳥の会白河のメンバーが県内の被災地を回り、支援活動を行っていることを知り、その縁で西郷村(にしごうむら)と出会うことができました。そして、西郷村の村長から当会に対して、「復興イベントを計画しているので協力してほしい。」との要請をいただいたのです。
 このイベントは、福島の風評被害を払拭するための物産展であると同時に、震災以降、放射線の問題もあり、外出を控えることの多かった福島県民に対して、野外で楽しく一日を過ごしてもらうことも意図されておりました。

●12の支部の力で、被災者に探鳥会の魅力をご案内
 イベント当日は予報に反して快晴で、来場者も3,200名を記録しました。
 今回の復興イベントへの支援実施が確定したのは開催日の3週間ほど前。それから福島県内と関東ブロックの支部に呼びかけを行い、支部の皆さんにとっては本当に直前のご案内となってしまいました。それにもかかわらず、12支部50名もの方にご来場いただきました。参加支部は、ふくしま・白河・こおりやま・会津・いわき・南相馬・埼玉・茨城県・栃木・東京・奥多摩支部・神奈川。財団事務局からは、柳生博会長、安西主席研究員、飯塚事務局長、長渡(福島市小鳥の森レンジャー)、箱田(人材育成プロジェクト)、林山(普及室)が参加しました。

 会長は、メインステージから来場者に対し、「今だからこそ、鳥の声に耳を傾けよう!」「自然の力を感じよう!」と探鳥会への参加を呼びかけ、福島県内と関東から日本野鳥の会のメンバーが応援にかけつけたことを伝えました。その呼びかけに応じて、総勢100名以上が集まり、大規模な探鳥会になりました。約1時間半のあいだでしたが、普段、地域の探鳥会で活躍されている支部の方々のわかりやすい説明や鳥にまつわる楽しいエピソードに、参加者は大満足。参加されたご家族からは、「震災以降、初めて屋外でゆっくり、楽しむことができました」との感想をいただきました。

●支部間で、復興支援の輪が広がっています!
 大規模探鳥会終了後、イベント会場を離れ、会長と福島県・関東の支部の皆さんで、日本野鳥の会白河の定例探鳥会開催場所のひとつ「キビタキの森」(西郷村、新甲子地区)を視察しました。一部カラマツなどの人工林が見られますが、ブナ、ハリギリ、トチなどの大木に出会える豊かな森でした。キビタキ、イカル、ホトトギス、ジュウイチ、ヤマガラ、メジロ、ウグイス、サンショウクイなどが確認できました。
 この視察のあと、会長を囲んで1日の締めとして懇親会を実施。イベントの余韻が残る中、各支部から一言ずついただく中で、福島県内、茨城県の支部からは、今回の震災での被災状況とご苦労された話がありました。そして印象的だったのは「震災後、自分たちは孤立していると感じていたが、今日はこれだけ多くの人に集まってもらえてうれしい。それだけで力をもらえた。」といううれしいお言葉をいただきました。
 そして、日本野鳥の会栃木から、福島県を支援するために、今後、白河と合同で探鳥会を実施したいと提案があり、これに対して会津などからも「うちも一緒にやってくれる支部を歓迎します」といった声があがり、大いに盛り上がり楽しい懇親会となりました。
 今後、日本野鳥の会の支部や財団事務局ができる復興支援活動のひとつに、日本野鳥の会栃木から提案があったような、被災地での探鳥会実施が考えられるのではないかと思います。県外から人が行くことは、それだけで被災地の観光業の復興に貢献できると考えています。当会ができる復興支援はまだまだ手さぐりの状態ですが、できることから積極的に取り組んでまいりますのでこれからもどうぞよろしくお願いいたします。

(普及室/林山 雅子)

プレスリリース

■Tシャツでシマフクロウの森を育てよう■

 発表した内容は、下記のとおりです。一部内容は省略しています。このプレスリリースの全文は、当会ホームページからご覧いただけます。
http://www.wbsj.org/press/110610.html

日本野鳥の会が知床地域に、"千人の森"の植樹を実施!
〜Tシャツを買って、シマフクロウのすむ森を育てよう!〜

2011年6月10日

  公益財団法人 日本野鳥の会(事務局:東京、会長:柳生博 会員・サポーター数:約5万人)は、知床地域のシマフクロウ生息地を保全するため、本年6月1日〜10日の期間、当会が設置した「持田野鳥保護区シマフクロウ知床(2009年設置)」内の1区画(500u)を「千人の森」と名付け、広葉樹の苗木を植樹しました。
 この「千人の森」は、当会が販売する「寄付つきTシャツ千人の森」を購入することで、1枚につき250円を当会の「シマフクロウの森を育てよう!プロジェクト」に寄付できるしくみです。1,000人の方がこのTシャツを購入すると、ちょうど1区画分(25万円)の植樹とその後の管理をすることができます。Tシャツを通じて集まった「千人」の想いが、シマフクロウが生息する未来の知床の「森」を育てていきます。現在、400名以上の方がTシャツを購入されており、引き続き、1,000人を目指して賛同をお願いしたいと考えております。なお、「千人の森」は、2009年から進行中である「シマフクロウの森を育てよう!プロジェクト」の一環であり、「千人の森」区画を含め、2011年度は合計20区画に広葉樹の苗木2,000本を新たに植樹しています。
 当会では、シマフクロウを代表とする希少な野鳥の生息地の保全を進めるとともに、植樹をはじめとする森づくりを通して、森林内の生物多様性を向上させる活動を推進しています。百年先にシマフクロウがすめる森を目指して、森林伐採跡の裸地へ広葉樹の苗木を植えることから始め、継続して適正な管理を行なうことで、豊かな森林環境を復元します。

ブロックの動き

■近畿ブロック会議 参加報告■

日時:2011年6月4日〜5日
場所:若杉高原大屋スキー場「ロッジふじなし」(兵庫県養父市)
主催:日本野鳥の会九州・沖縄ブロック
主管:日本野鳥の会ひょうご
出席:大阪、京都、奈良、和歌山、滋賀、ひょうごの6連携団体より21名。財団からは葉山自然保護室長。

  1. 開会挨拶 日本野鳥の会ひょうご奥野代表
     兵庫での開催に当たり県内で唯一のIBAである氷ノ山で行うこととした。東日本大震災に触れ、阪神淡路の大震災のことや当時頂いたご支援のことを思い出している。今回はできるだけ恩返しをしたいとの挨拶があった。
  2. 評議員会報告
     5月18日に行われた第一回評議員会の報告が平評議員より行われ、理事、監事、会計監査人の選任を行った旨の報告がなされた。また、会長として引き続き柳生博、副会長は佐藤仁志を専任したとの報告があった。
  3. 議事
    (1)昨シーズンの鳥インフルエンザについて
     自然保護室葉山より、昨シーズンの高病原性鳥インフルエンザの発生状況について報告を行った。これに対して大阪では発生はなかったが兵庫、京都などの10km圏に巻き込まれ、府よりの依頼で調査を行ったこと。回収された死体を検査するか獣医資格を持つ府職員があたったが、畜産関係の検査所がパンク寸前であったとの報告があった。また、ひょうごより昆陽池の近くで鳥インフルエンザが検出された際、探鳥会を計画していたが中止したこと。ウミネコの死体が拾われたが検査されずに処分されたとの報告があり、最後に出水のツルの対策が最も急務との意見があった。
    (2)大峰山系のコマドリ調査結果
     日本野鳥の会奈良支部より平成22年5月30日に一斉調査を行った結果の報告が行われた。内容は、今回と同じコースで行った1977年の結果と比較して確認個体数は134羽から9羽に激減しており、その原因はスズタケからなる下層植生の喪失が原因と考えている。その他の鳥では、キクイタダキ、ヒガラ、ソウシチョウが増加。アオバト、コマドリ、ウグイス、エゾムシクイが減少していた。現在、コマドリが生息している場所で、なぜ残れたのかの追跡調査を継続中。現状としてスズタケが残っていたところでコマドリが残っているようなので、傾斜がきつくシカが行動しにくいところでは、食害を受けてもスズタケが完全に枯死していないので、囲い込みを行うことで生息環境の回復できるかもしれないとの報告であった。
    (3)「鳥獣の保護を図るための事業を実施するための基本的な指針」(案)に対するパブコメについて
     日本野鳥の会大阪支部より第11次鳥獣保護管理計画(案)について、愛玩飼養を原則禁止となっているが、全面禁止を求めるべきではないかとの提案があり、主管であるひょうごがパブコメの原案を作り、各連携団体で全面禁止にすべきという意見を提出することとなった。
    (4)会員減少の歯止め策について
     日本野鳥の会ひょうごより、小学校から学童の指導を受けることが多いが、従来は学校の事業と思って積極的には関わってこなかったが、会員減少への歯止め策の一つとして積極的に、組織として取り組んでいく予定だが各団体の状況を聞きたいとの提案があった。これに対して各支部の状況報告は以下のとおりであった。
    • 大阪:1年限定のムクドリ会員制度をスタートしており、昨年の大阪バードフェスティバルで75名から105名に増加し、75名中40名が会員へ移行した。また50歳の会員で実施する探鳥会U50を行っており、その活動の中でバーディー(親子探鳥会)を実施。子供を成人後まで会員として引き止めておけないか工夫中。U50は自主企画での活動を実施中で、その中から若いリーダーが育ちつつある。
    • 和歌山:学校からの依頼は、個人に向けて依頼が多い。みんな手弁当でやっている。県の環境アドバイサーに登録すると、交通費がでるが面倒などで学校から直接依頼が来る。
    • 京都:事務局に学校から依頼が来て対応している。
    (5)各連携団体の話題や取組
    • 大阪 12月17,18日に密漁対策連絡会を開くのでぜひご参加を。
    • 京都 フクロウの巣立ちでカメラマンの路上駐車と住民のトラブルやマキバタヒバリで農道での駐車問題で苦慮している。これに対して大阪よりマナー向上を普及するための広報に留意している。また、カメラマンを取り込むことも考えたい。考え方を整理しムクドリ通信に掲載したので一読願いたい。また「野鳥」でも取り上げてほしい。
    • 奈良 コマドリが残っている地点の条件を追跡して、復活を目指しているが、その一環でシカ問題を考える「春日山シンポジウム」を勤労者山岳連盟との共催で6月に行う。数千年の歴史がある春日山原始林で近年急速に植生が変化していることを知ってもらいたい。
    • 和歌山 支部名称問題について、来週総会で検討する予定。
    • 滋賀 設立以来6年を迎えたが、まだ会員数増加中。ホームページのリニューアルに取り組み、幹事だれでも書き換えができるようにした。階層構造で会員限定ページも作った。また探鳥会参加費を東日本大震災の義援金とする取り組みを4月から行っている。
    • 兵庫 運営費が問題 定期探鳥会への参加者は非会員が多いので参加費の差別化を検討中。現在、会員100円、非会員200円で設定を検討中。
    また大阪より、財団でも若い女性を惹きつけるグッズを作って、山ガールのように鳥ガールができるようなものを作って欲しいとの意見があった。

最後に、次回幹事支部は滋賀が担当することを確認して閉会となった。

写真提供:日本野鳥の会ひょうご

(自然保護室長/葉山 政治)

支部の動き

■支部報保護・調査記事関連トピックス■

 本記事は日本野鳥の会へ送付されてきている各地の支部報/会報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある方へ配信しております。本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部/各会の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.565

●2011/5 茨城県
・カンムリカイツブリの繁殖生態
●2011/5 奥多摩
・鳥声録音(その3):文化放送
●2010/5 岐阜県
・2010年ガンカモ調査結果
●2010/6 岐阜県
・2010年郡上市アトリの塒
●2010/12 岐阜
・ウインドパーク南伊吹風力発電事業について
●2011/5 大阪
・鳴き声マイスターになろう
・吹田市ツバメ調査2010
・スズメは減っている?
・春の渡り、夏鳥の初認
●2011/5 徳島県
・県下のサシバ、ハチクマの生息分布
・ガンカモ、ハクチョウ類生息調査
●2011/6 北九州
・ヤマドリの減少?と放鳥の問題

●2011/5 茨城県
・カンムリカイツブリの繁殖生態
 カンムリカイツブリの国内の繁殖例は数件で、下北半島の小川原湖沼(1972)、桑名市の長良川(1969)、大阪府高槻市(1990)等。6/10、北浦左岸で求愛給餌と造巣開始を見る。求愛給餌は雌雄が横に並んで泳ぎ、♂が潜水し魚を咥えて♀に渡す。造巣は期間中5回行われ、3回は途中中止、2回は抱卵したが、その巣では孵化しなかった。造巣場所は都度変わり、造巣、産卵、抱卵が同時進行で、巣は30分程でほぼ出来上がる。抱卵交代は、相手が巣に近づくと巣で立ち上がり、翼を縮めて小刻みに3秒程バタバタさせ、卵の上に青葉を載せ巣から下りる。6/21、別の番が孵化した雛を連れていた。
(茨城県「ひばり」NO.301,P4〜5)
●2011/5 奥多摩
・鳥声録音(その3):文化放送
  1952年、蒲谷鶴彦は文化放送の松田義男氏に会う。それを機会に文化放送で毎朝、「野鳥の声」(後に「朝の小鳥」)の放送が始まる。54年、レコード「野鳥の声」が発売されるが、音源提供の蒲谷兄弟の名前がなく、鶴彦は憤慨し「解説なんか刺身のツマだ」と話したのが、解説文を書いた中西先生の耳に入り、弟子として面倒を見てきたのに恩知らずと怒った。更に中西先生は文化放送に対し、日本野鳥の会に担当させろと申し入れたが、文化放送は「蒲谷さんとの契約である」と拒否。鶴彦は野鳥の会有志からの出資金、自作の録音機、テープを野鳥の会へ叩き返してしまった。後日、中西先生が「蒲谷君には悪い事をしたな」と言われ、師匠と弟子の縁は残った。これらの事は長く封印されてきたが、中西先生の死から27年、父蒲谷鶴彦の死から4年で時効と思い、中西先生を尊敬する方々には無礼をお詫びし、経緯をご理解頂ければ幸いである。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.200,P12〜15)
●2010/5 岐阜県
・2010年ガンカモ調査結果
 2010/1/9〜11、県下85箇所で調査した。ハクチョウ類1種、ガン類1種、カモ類15種の総計23,126羽で過去20年間で最少となった。カモ類の内訳はカルガモ6,297、コガモ5,734、ヒドリガモ3,142、マガモ2,954、キンクロハジロ1,509、オカヨシガモ754、ホシハジロ659、オシドリ610、ヨシガモ571、カワアイサ475、オナガガモ211、ハシビロガモ140等。マガモは3年前の1/3に減少し、全国的にも10年間で45万→35万に減っている。
(岐阜県「濃飛の野鳥」NO.511,P3,7)
●2010/6 岐阜県
・2010年郡上市アトリの塒
 郡上市八幡町美山周辺で09/11頃からアトリの群が見られ、12月下旬には大群の塒が存在した。2010/2/24には、夕方既に10万羽が集結しており、更に30分以上連続して帯状に途切れることなく飛来し、少なくとも50万羽を確認した。3月上旬〜中旬がピークで70万+、3/16〜27、50万±、3/28〜31、30万±、4/1、15万±、4/3、5万±、4/4、塒終了した。塒の位置は標高約550m地点の東側に開け、他は小高い尾根に囲まれた凹凸が少ない250m四方程の杉、檜の人工林である。
(岐阜県「濃飛の野鳥」NO.512,P3)
●2010/12 岐阜
・ウインドパーク南伊吹風力発電事業について
 大垣市から関ヶ原町にかけて16基の風力発電の建設計画がある。タカの渡りルートや猛禽類の生息地であるので、秋季2週間連続調査、春季調査の回数、調査地点の割増、最低複数年の調査を要望する。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.518,P3)
●2011/5 大阪
・鳴き声マイスターになろう
 「小鳥はなぜ歌うのか」、小西正一著、岩波新書、1994は、30年間にわたる鳥の歌の研究成果が分かりやすく書かれている。「声が聞こえる野鳥図鑑」増補改訂版、上田秀雄著、文一総合出版には250種の野鳥の声が収録され、ボイスペンに対応。松田道生さんのHP「Syrinx」には野鳥の声の録音方法等が詳しく書かれている。
http://www.birdcafe.net/syrinx-index.htm
(大阪「むくどり通信」NO.213,P3〜7)
・吹田市ツバメ調査2010
 昨年5〜8月、すいた市民環境会議は吹田市内のツバメを調査した。繁殖巣は98年の259巣→74巣に激減していた。コシアカツバメでは4巣→消滅。このような中、垂水町に昭和18以来、約70年もツバメが繁殖している民家がある。
http://sskk97.blog73.fc2.com/blog-entry-513.html
(大阪「むくどり通信」NO.213,P9)
・スズメは減っている?
 スズメの減少が注目され始めたのは「日本におけるスズメの個体数減少の実態」日本鳥学会誌58(2):161-170 (2009、三上修)やローカルな観察結果等からである。これらは状況証拠であり、下記は直接的なデータである。東久留米市で35年間にわたるバードセンサス調査結果(2003 内田ほか)、北海道の市街地での1991〜2004年と2006年の調査結果(2007 藤巻、一北)、環境省の鳥類繁殖分布調査等。三上はスズメが1/10まで減ったと推定したが、断言はできない。マスコミの報道も必ずしも正確でない。
(大阪「むくどり通信」NO.213,P11)
・春の渡り、夏鳥の初認
 ツバメ:3/18、和歌山県橋本市、3/19、大阪城公園。イワツバメ:3/27、富田林市。オオルリ、クロツグミ:4/10、南港野鳥園。コムクドリ:4/11、守口市。ヤブサメ:4/13、大阪城公園。4/15、大阪城公園でコマドリの囀りが聞かれた。
(大阪「むくどり通信」NO.213,P22)
●2011/5 徳島県
・県下のサシバ、ハチクマの生息分布
 2007〜2010年、徳島県内での夏期のサシバ、ハチクマの生息分布調査をした。両種とも繁殖確認は少なく、特にハチクマは4年間で1例しか確認できなかった。2万5千分の1の地形図の4分割のメッシュで、県全体161メッシュの内、サシバ確認は93メッシュ、ハチクマは34メッシュ、両種とも記録は25メッシュである。
(徳島県「野鳥徳島」NO.392,P6〜7)
・ガンカモ、ハクチョウ類生息調査
 1月の県下一斉調査結果か、総計23,306羽で前年とほぼ同数であった。内訳はコクガン3(3年ぶり)、マガン1(5年ぶり)、ヒドリガモ8,337、マガモ4,976、コガモ2,188、ホシハジロ1,982、カルガモ1,468、スズガモ1,017、キンクロハジロ1,015、オシドリ757、オカヨシガモ677、オナガガモ369等。
(徳島県「野鳥徳島」NO.392,P8)
●2011/6 北九州
・ヤマドリの減少?と放鳥の問題
 ヤマドリは日本固有種でありながら、狩猟種で、最近は個体数が減少している。1973年から東日本を中心に繁殖個体の放鳥が行われている。放鳥個体のモニタリングで足環を狩猟時に回収するが、回収例が少なく、放鳥後の生存率がかなり低いと予想される。発信器による追跡では放鳥後1箇月以内で殆どが死亡していた。ヤマドリは5亜種に分かれているが、違う亜種を放鳥した疑いもあり、本来生息していなかった北海道、佐渡島にも放鳥された経緯がある。
(北九州「北九州野鳥」NO.300,P5)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.566

●2011/3 あきた
・大潟村のオセッカ
●2011/5 神奈川
・2011年ガンカモ調査結果
・サンコウチョウを真似るガビチョウ
●2011/1 岐阜
・野鳥の会の名を悪用
●2011/2 岐阜
・増加傾向の冬鳥 オオバン
●2011/3 岐阜
・イスカの嘴、右?左?
・2011年ガンカモ科鳥類生息調査結果
●2011/5-6 愛媛
・愛媛でコウノトリが暮らすために
・2011年カモ類調査
●2011/5 宮崎県
・ヤイロチョウ渡来地立入禁止ゾーンを昨年以上に
・子供たちが害鳥や害虫駆除を
・復元不能か蒲生干潟  (4/1 宮城県河北新報)

●2011/3 あきた
・大潟村のオセッカ
 オオセッカは中国東北部産と日本産の2亜種あり、日本には約1,000羽程度が青森、秋田、茨城、千葉に生息する。1936年、宮城県蒲生で繁殖確認されたが、その後全国的に記録が無く、幻の鳥であった。72年、津軽半島の湿原で、80年には仏沼で、84年には越冬地と思われていた利根川下流で、繁殖が報告された。八郎潟の大潟村では77年、国が生息地を買い上げたが、77年の最大数122羽が減少し続け、2000年には0に。02年から復元が図られ、2010年に3つの巣が見つかり、足環から、2年前、岩木川河口で放鳥された♂が繁殖に来ていた。
(あきた「野鳥あきた」NO.54,P9〜11)
●2011/5 神奈川
・2011年ガンカモ調査結果
 1/17前後1週間、県下80箇所で調査した。結果は18種、17,964羽を記録した。内訳はコハクチョウ4(多摩川中流)、コガモ3,966、ヒドリガモ3,360、スズガモ2,714、カルガモ2,532、キンクロハジロ1,913、ホシハジロ824、オナガガモ770、マガモ738、オシドリ692等。相模川中流でコウライアイサ1、雌雄比ではホシハジロで♂が♀の1.87倍と今年も高い。雌雄分けてのカウントは全国的に余り行われておらず、この比率の高さに謎が残る。カワウは51箇所で確認され、計1,364で、前年より増加した。
(神奈川「はばたき」NO.468,P4)
・サンコウチョウを真似るガビチョウ
 ガビチョウは囀りは多彩で、学習能力が高いようである。サンコウチョウの真似を取り入れているのを観察した。囀り開始前に「ヒー、ホイホイホイ」と特定の場所で数回確認された。ここ個体はウグイスによく似た「ケキョケキョケキョ」と鳴いた。冬期にはシロハラのように落葉をひっくり返して採餌するのも見られた。
(神奈川「はばたき」NO.468,P9)
●2011/1 岐阜
・野鳥の会の名を悪用
 「道路工事の際、クマタカの巣を自動撮影するため、地権者に無断でカメラを設置し、ビニール管をそのまま放置していると住民から苦情があり、やったのは野鳥の会と聞くので、撤去して欲しい」と県から連絡があった。通報者に話を聞くと、カメラの設置時期が悪く、巣を放棄してしまい、アセス会社の仕業のようである。これが環境省に伝わり、工事差し止めとなると困るので、工事現場監督者が野鳥の会の名を悪用したのは不愉快である。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.519,P8)
●2011/2 岐阜
・増加傾向の冬鳥 オオバン
 オオバンは最近普通になった新参者である。S37年の図鑑ではオオバンはケアシノスリと共に、北日本、北海道の沼に多く、本州中部でも見られる事があると解説されていた。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.520,P2)
●2011/3 岐阜
・イスカの嘴、右?左?
 イスカの嘴の交差方向は、左右同じ確率のようである。ところが、ナキイスカでは3対1で上嘴が左向きになる。交差の遺伝は上嘴左が優性で、右が劣性のメンデルの遺伝の典型である。遺伝子の組み合わせは優優、優劣、劣優、劣劣の4タイプで劣劣だけが上嘴右となり、その比率は確率から3:1となる。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.521,P2)
・2011年ガンカモ科鳥類生息調査結果
 1/8〜10、岐阜県下84箇所で調査した。ハクチョウ類1羽、ガン類3羽、カモ類14種、20,799羽で、過去20年間で最少であった。長良川下流域の減少が甚だしい。カモ類の内訳はカルガモ5,442、コガモ3,761、ヒドリガモ3,583、マガモ3,519、オカヨシガモ950、キンクロハジロ798、ヨシガモ677、オシドリ528、カワアイサ436、ハシビロガモ346、ホシハジロ344、オナガガモ298等。今冬の低温により、調査日後、北日本から南下があり、増加している。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.521,P3,8)
●2011/5-6 愛媛
・愛媛でコウノトリが暮らすために
 西予市にコウノトリが渡来するようになり、少しずつ保全に向けた取り組みが進んでいる。地元の勉強会、保護団体の設立、市役所のプロジェクトチームができた。JAや農家もコウノトリに配慮した米作りを検討している。コウノトリは1日に500g程の食物を採る。支部では食物となる生物調査を毎月行った。カエルは6月に多いが、虫干しで水を落すため、他の月はカエルが少なく、餌として不十分である。カエルが逃げられる溝を畔の脇に掘る、水田に魚道をつけて魚の産卵場所を増やす、冬期も水を残す等の工夫を提案した。
(愛媛「コマドリ」NO.202,P2)
・2011年カモ類調査
 1/8〜10、県下267箇所でカウントした。総計21,804羽で、内訳はマガモ6,363、ヒドリガモ4,772、コガモ4,564、カルガモ1,508、オシドリ1,215、ハシビロガモ361、ホシハジロ325、キンクロハジロ279等。カワウは1,232。
(愛媛「コマドリ」NO.202)
●2011/5 宮崎県
・ヤイロチョウ渡来地立入禁止ゾーンを昨年以上に
 御池野鳥の森にやってくるヤイロチョウを守ろうと環境省、県、森林管理署の3者は昨年、繁殖地に立入禁止ゾーンを設けた。ヤイロチョウ観察者が林床部に入り、鹿も進出し、乾燥化し餌となるミミズが少なくなっている。新燃岳の火山灰も降り、更に深刻になっている。4/15、支部は立入禁止ゾーンを森林部まで広げるよう要望書を出した。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.225,P3〜5)
・子供たちが害鳥や害虫駆除を
 百年前、小学校では稲と桑の害鳥、害虫駆除をやっていた。労働的精神及び農業上の智機を養成する目的として、学校教育の一環として行われた。捕獲数に見合って児童に奨励金が出た。学校以外では駆除されたものに、クマ、イノシシ、ウサギ、モモンガ、リス、モグラ、ノネズミ、アトリ、カケス、キジ、ゴイサギ、ハト、バン、ヒヨドリ、カルガモ等があった。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.225,P15〜18)
・復元不能か蒲生干潟  (4/1 宮城県河北新報)
 東日本大震災で蒲生干潟は見る影も無い。同干潟は潟湖(約13ha)を中心に約48haの国の「海浜鳥獣保護区特別保護地区」に指定されている。潟湖はほぼ砂で覆われ、砂浜との境界は無くなり、干潟を一望できた日和山(6m)は消滅し、干潟西側の約4mの防波堤は決壊している。県自然保護課は「捜査活動を第一とし、70cm近く地盤沈下もあり、元に戻るのは不可能だろう」とみる。環境省は「砂の動きも含め、鳥が戻るか長期的に見ていく必要がある」としている。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.225,P15〜23)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.567

●2011/6 埼玉
・オジロビタキ越冬個体に対する考察
・キガシラシトド
●2011/6 千葉県
・キアシシギの渡りルートを調べよう
・サギ類の頭部寸法計測結果
・キアシシギ水浴び後の羽ばたき回数
・魂を運ぶハクチョウの骨 (2/18 朝日新聞)
●2011/6 南富士
・春季シギ・チドリ調査
●2011/6 ひょうご
・シロハラ、ウグイス、ミソサザイの地鳴き
●2011/5-6 鳥取県
・ブッポウソウ・フォーラム
●2011/5-6 島根
・飯梨川河口周辺のカモ類月別最大渡来数
●2011/6 高知
・四国のソウシチョウ生息状況調査 

●2011/6 埼玉
・オジロビタキ越冬個体に対する考察
 オジロビタキは日本鳥類目録改訂第6版には、亜種オジロビタキと検討中の亜種ニシオジロビタキが記載されている。「日本の野鳥590」の解説者の大西敏一氏は日本で越冬する個体は後者である言う。識別ポイントは例えば、嘴は前者は黒で、基部から先がほぼ同じ太さで先端で細くなる。後者は下嘴が肉色で、先端のみ黒、基部から先端に向かって徐々に細くなる。県内で観察された7個体の内、6個体がニシオジロビタキであった。最近の研究では両者は独立種の説もあり、地鳴きも異なり、オジロビタキは「ジジジ」「ジリジリジリ」、ニシは「ビティティティ」「ビジジジ」となる。
(埼玉「しらこばと」NO.326,P2〜4)
・キガシラシトド
 4/3〜16、川口市でキガシラシトド1羽が確認され、多くの人が観察撮影した。日本では極めて稀な迷鳥で、1935/12に東京、1980/1に佐渡、1986/5に新潟、1997/5に粟島での4例の記録があるのみ。「日本の野鳥590」には本種は飼鳥として輸入されており、籠脱け可能性もあるとあるが、今回観察された個体は体羽の状態よりその可能性は低く、埼玉県内野鳥確認種リストに記録した。
(埼玉「しらこばと」NO.326,P5)
●2011/6 千葉県
・キアシシギの渡りルートを調べよう
 豪州の友好団体、クイーンズランド渉禽類研究会の提案で、キアシシギの渡りルート解明が始った。豪州でキアシシギを捕獲し、ジオロケーターを装着し、1年後再捕獲し、記録されたデータをから飛行ルートを解析する。計45万円の寄付金で35個のジオロケーターを購入し、21羽のキアシシギの脚に装着された。左足に黄色のバンドで同装置を固定し、右足に緑色のフラッグがある。そのキアシシギを見られた方は当会へ連絡下さい。
[email protected]
(千葉県「ほおじろ」NO.362,P2)
・サギ類の頭部寸法計測結果
 千葉県立中央博物館所蔵のサギ類剥製の頭部サイズを計測する機会を得た。嘴の長さ(露出嘴峰から嘴の先端まで)は平均値でダイサギ107mm、アオサギ113mm、チュウサギ74.3mm、コサギ83.7mmでコサギの方がチョウサギより長い。頭長(頭頂部から嘴の先端まで)は平均値でチュウサギ116mm、コサギ113.9mm、嘴の幅(露出嘴峰側部での幅)は平均値でダイサギ14.4mm、アオサギ18.9mmでアオサギが広い。コサギの嘴の幅は平均値で12.5mmでチュウサギの13mmより小さいが、バラツキが大きい。
(千葉県「ほおじろ」NO.362,P3〜6)
・キアシシギ水浴び後の羽ばたき回数
 秒40齣連写で30齣撮影できるカメラで、キアシシギの水浴び後の羽ばたき回数を確認すると、3/4秒間で10.6回で、1秒間に14回以上となる。
(千葉県「ほおじろ」NO.362,P11)
・魂を運ぶハクチョウの骨 (2/18 朝日新聞)
 佐倉市の遺跡から出土した8世紀後半の骨壷に、人骨と一緒にハクチョウの翼の骨が入っていた。国内では極めて珍しく、鑑定した国立歴史民族博物館の西本豊弘教授(動物考古学)は「羽の部分を使った副葬品であったのでは、ハクチョウは魂を運ぶ神聖な鳥であるとの古代の思想を裏付けるのでは」と指摘する。正倉院宝物殿には「白鳥羽」とする矢が残っており、古事記ではヤマトタケルが死後、白鳥となって飛び去ったとある。奈良時代の常陸国風土記に、白鳥が舞い降り、昼間は少女になり、夜は白鳥になって天に帰るという伝説が出てくる。いずれも、冥界と現生をつなぐ存在として白鳥を思い起こさせる。
(千葉県「ほおじろ」NO.362,P13)
●2011/6 南富士
・春季シギ・チドリ調査
 4/29、富士川河口で調査した。ジェットスキーヤーで賑わい、シギ、チドリは少なかった。結果はコチドリ10、シロチドリ8、メダイチドリ2、ムナグロ1、キョウジョシギ1、タカブシギ1、キアシシギ9、イソシギ9、チュウシャクシギ6、タシギ1、総計48。
(南富士「さえずり」NO.343,P10)
●2011/6 ひょうご
・シロハラ、ウグイス、ミソサザイの地鳴き
 これら3種の地鳴きはよく似て紛らわしい。シロハラとウグイスは瞬間的(約0.05秒)な声で、耳で聞いただけでは全く同じである。声紋を比べると、声の出し方が全く異なる。ミソサザイの地面鳴きはウグイスより高い感じで、声紋では倍音があり、そのためミソサザイの声に音色があり、上の音の方が大きいため、高い音に聞こえる。
(ひょうご「コウノトリ」NO.182,P6〜7)
●2011/5-6 鳥取県
・ブッポウソウ・フォーラム
 1月、岡山大学で岡山県、鳥取県、広島県、長野県のブッポウソウの保護活動の歴史、活動方針、現状、問題点が報告された。中国地方では20年前から徐々に個体数が増え、巣箱による保護活動は成功と考えられるが、巣箱を増やし、繁殖数を増やせばよいのか、環境に応じた最適密度の方向性を考える時期である。岡山県吉備中央町の例では、174巣箱中、133巣箱が利用され、119巣箱で繁殖した。繁殖時期に1箇月の差があり、一番遅い巣立ちは8/15であった。
(鳥取県「銀杏羽」NO.115,P10〜14)
●2011/5-6 島根
・飯梨川河口周辺のカモ類月別最大渡来数
 マガモ:7月以外全ての月で記録され、64羽(10月)→423(11)→115(12)→139(1)→122(2)→108(3)。カルガモは毎月記録されるが、最少は8月の33、最大は10月の123。コガモは8月以外全ての月で記録され、100(9)→200(10)→353(11)→296(12)→267(1)→186(2)→220(3)。オナガガモは9〜4月に見られ、174(10)→88(11)→115(12)→143(1)→101(2)→4(3)。ホシハジロは3月以外全てで記録され181(10)→349(11)→96(12)→114(1)→138(2)→75(3)。キンクロハジロは1年中記録があり、11月〜5月、数が多い。スズガモは7も1年中記録があり、9月〜5月、数が多くピークは11月であった。11月に最大数になる例が多い。
(島根「スペキュラム」NO.141,P2)
●2011/6 高知
・四国のソウシチョウ生息状況調査
 環境省委託「H22年度地域生物多様性保全活動支援事業(ソウシチョウ防除)に対し、四国各地の野鳥の会等の協力で、四国のソウシチョウ分布情報87件が得られた。四国外来鳥類研究会の07年の調査結果より、明らかに分布が拡大した。昨年から今年にかけての大雪で標高の低い地域へ移動が促進されたようで、繁殖地と越冬地が分かれた可能性がある。
(高知「しろぺん」NO.294,P3〜6)

(自然保護室支援・野鳥の会 神奈川/森 要)

評議員会・理事会議事録

■評議員会議事録■

 「平成23年度第2回(定時)評議員会」の議事録が確定しましたので掲載いたします。

  1. 開催日時   平成23年 6月17日(金)午後4時00分〜午後5時29分
  2. 開催場所 当財団会議室
  3. 出席者 評議員総数 8名(敬称略、五十音順)
    出席評議員 7名
    上田 恵介、高松 健比古、竹丸 勝朗、原 剛、平 軍二、福澤 武、柳生 博
    理事総数  6名
    出席理事 4名
    代表理事   佐藤 仁志(理事長)、吉田 新(副理事長)
    理事      安西 英明、飯塚 利一
    監事総数  2名
    出席監事  2名
    監事 曽我 千文、見田 元
    事務局
    岩下 路子(総務室室長)、小林 豊(会員室長)、富岡 辰先(サンクチュアリ室長)
    箱田 敦只(人材育成プロジェクト担当室長)、葉山 政治(自然保護室長)
    五十嵐 真(総務室総務グループチーフ)、小川 富由美(総務室員)
  4. 議長   柳生 博
  5. 議事の経過の要領及びその結果
     飯塚利一理事兼事務局長が開会を宣言し、五十嵐真総務グループチーフより資料確認が行われた。その後、柳生博議長より挨拶があり、新評議員2名が加わった最初の評議員会であるため各評議員の紹介を行った。続いて、飯塚理事兼事務局長より、評議員現在数8名の内本評議員会は定款第22条の規定に定める定足数を満たしており、適法に成立した旨の報告があった。
     なお、議事録署名人については、定款第24条の規定により、出席した評議員長及びその会議において選任された1人となっており、事務局一任とする提案がなされたため、飯塚理事兼事務局長は平軍二評議員を指名、全員が異議なく承認し、本人も承諾した。直ちに報告事項に入った。
  6. 報告事項
    (1) 平成22年度事業報告及び決算の件
     佐藤仁志理事長より、平成22年度事業及び決算について、概ね事業計画通り執行したこと、当初の予算を1600万円ほど上回り、決算は787万円の黒字となったこと、このほか会員数や寄付金収入の動向等について報告があった。その後、各室長より、資料に基づき各室の主な事業について報告があった。引き続き、岩下路子総務室長より、平成22年度決算について、当期収支差額は寄付金の増加により収支(資金ベース)で780万円の黒字、正味財産(損益ベース)で約2千万円の黒字となること、平成23年度からは会計基準が変わり20年基準になるため、収支計算書がなくなる旨資料に基づき報告があった。最後に見田元監事より、決算について監査を行った結果、歳入、歳出の状況は正確であること、事業報告に関する監査を行った結果、業務運営の状況を概ね正しく示していること、理事の職務執行に関し不正の行為又は法令もしくは規程に違反する重大な事実はないことを認める旨の監査報告があった。
     高松健比古評議員(当会元監事)より、会員の減少や財政状況の厳しさに関する認識を評議員及び連携団体で共有することが肝要である旨の意見が出された。
    (2) 平成23年度第2回理事会の結果の件
     佐藤理事長より平成23年度第2回理事会の開催結果について資料に基づき報告があった。

    議長は以上をもって全部の報告を終了した旨を述べ、5時29分閉会を宣言し解散した。

      以上の議事を明確にするため、この議事録を作成し、議長及び議事録署名人がこれに記名押印する。

平成23年 6月24日
公益財団法人 日本野鳥の会臨時評議員会
議      長   柳生 博
議事録署名人   平 軍二

 

■理事会議事録■

  1. 開催日時:平成23年 5月26日(木)午後4時00分〜午後5時46分
  2. 開催場所:当財団会議室
  3. 出席者
    理事総数  6名
    出席理事 6名(代表理事を含む。)
    理事 佐藤 仁志、吉田 新、安西 英明、飯塚 利一、遠藤 孝一、松田 道生
    監事総数  2名
    出席監事  2名
     監事 見田 元、曽我 千文
    オブザーバー 3名
     評議員 柳生 博
     前監事 高松 健比古
     前監事 門司 和夫
    事 務 局
     岩下路子(総務室室長)、小林豊(会員室長)、箱田敦只(人材育成PJ担当)、  古南幸弘(自然保護室長代理)、奥田秋穂(総務室経理人事グループチーフ)、  五十嵐真(総務室総務グループチーフ)、小川富由美(総務室員)
  4. 議長  代表理事 佐藤 仁志
  5. 議決事項
    第 1号議案 代表理事及び業務執行理事選定の件
    第 2号議案 平成22年度事業報告及び決算の件
    第 3号議案 評議員会招集の件
    第 4号議案 理事会等招集権者順序決定の件
    第 5号議案 「給与規程」の件
    第 6号議案 「退職金規程」の件
    第 7号議案 「資金運用規程」の件
  6. 議事の経過の要領及びその結果
     理事会の開始に先立ち、4月3日逝去された当会元顧問持田勝郎氏のご長男である持田泰氏より、当会に対する寄付金の贈呈が行われた。その後、佐藤仁志理事長およびオブザーバーの柳生博評議員より挨拶があり、飯塚利一理事兼事務局長より、新任の理事、監事を迎えた最初の理事会であるため、理事及び監事の紹介を行った。引き続き飯塚理事兼事務局長が開会を宣言し、本理事会は定款第42条の規定に定める定足数を満たしており、適法に成立した旨の報告があった。
     なお、議事録署名人については、定款第44条に基づき,出席した代表理事及び監事となっており、佐藤理事長、見田元監事、曽我千文監事が署名人となることを確認した後に、次の議案の審議に入った。
    (1) 第1号議案 代表理事及び業務執行理事選定の件
     五十嵐真総務室総務グループチーフより、定款27条の規定に基づき、代表理事(理事長、副理事長)、業務執行理事を理事会の議決によって選定するとの説明があり、審議を経て、代表理事を佐藤仁志(理事長)及び吉田新(副理事長)とし、それ以外は選定しないことで佐藤理事長がその賛否を諮ったところ、全員が異議なくこれに賛成し、選任することを承認した。なお、佐藤理事長及び吉田理事はその就任を承諾した。
    (2) 第2号議案 平成22年度事業報告及び決算の件
     飯塚理事兼事務局長及び各室長より平成22年度事業報告(案)の概要について説明があり、岩下路子総務室長より平成22年度決算(案)について、当期収支差額は決算見込みの時点では7万8千円のプラスであったが、寄付金の増加により収支(資金ベース)で780万円の黒字、正味財産(損益ベース)で約2千万円の黒字となること、平成23年度からは会計基準が変わり20年基準になるため、収支計算書がなくなる旨説明があった。引き続き見田元監事及び高松健比古前監事より監査報告があり、門司和夫前監事より監事監査補足意見があった。  松田道生理事より東日本大震災への取り組みに関する質問があり、佐藤理事長より当会独自に義援金を募集していること、職員が被災地や被災支部を訪問し今後の対応を検討していること、福島県白河郡で開催される復興イベントに協力すること等回答があった。
     審議を経て、佐藤理事長がこの賛否を諮ったところ、全員が異議なくこれを承認した。
    (3) 第3号議案 評議員会招集の件
     五十嵐総務グループチーフより、定款第20条に基づき定時評議員会を招集すること、報告事項2件、その他事項1件として招集する旨の説明があり、審議を経て、目的事項から「その他事項」を外し、下記要領にて招集することで佐藤理事長がこの賛否を諮ったところ、全員が異議なくこれを承認した。
    1. 日 時: 2011年6月17日(金) 16:00〜17:30
    2. 会 場:(公財)日本野鳥の会西五反田事務所 会議室
    3. 目的事項:
      報告事項
      1. 平成22年度事業報告及び決算の件
      2. 平成23年度第2回理事会の結果の件
      (4) 第4号議案 理事会招集権者順序決定の件
       佐藤理事長より吉田副理事長を二番目、飯塚理事兼事務局長を三番目とする提案が出され、佐藤理事長がこの賛否を諮ったところ、全員が異議なくこれを承認した。
      (5) 第5号議案 「給与規程」の件
       奥田秋穂総務室経理人事グループチーフより、「給与規程」について現行の運用に合わせた見直し、「就業規程」の要求項目を追加したこと、残業時間の計算方法等を明確化した変更であること等資料に基づき説明がなされ、審議を経て、佐藤理事長がこの賛否を諮ったところ、全員が異議なくこれを承認した。
      (6) 第6号議案 「退職金規程」の件
       奥田経理人事グループチーフより、「退職金規程」について退職金制度を「機構・中退共」に変更した際に規程の見直しをしたが、その際の誤りの訂正であること等資料に基づき説明がなされ、審議を経て、佐藤理事長がこの賛否を諮ったところ、全員が異議なくこれを承認した。
      (7) 第 7号議案 「資金運用規程」の件
       奥田経理人事グループチーフより、「資金運用規程」について公益財団に必置の規程のため作成したこと等資料に基づき説明がなされ、審議を経て、佐藤理事長がこの賛否を諮ったところ、全員が異議なくこれを承認した。

 上記の議事を明らかにするために議事録を作成し、佐藤理事長及び出席監事の名において記名、捺印する。

平成23年 5月26日
公益財団法人 日本野鳥の会
  議長 代表理事   佐藤 仁志
代表理事   吉田 新
監  事   見田 元
監  事   曽我 千文


事務局からのお知らせなど

普及室より

カレンダー2012採用作品決定

 「多様な風景 多様な野鳥」をテーマに、798点(応募者208名)の写真作品の中から12点を選ばせていただきました。たくさんのご応募をいただき、まことにありがとうございました。撮影者のお名前の掲載は会誌「野鳥」8月号で、採用作品は9・10月合併号および当会ホームページでの掲載を予定しております。
 尚、「ワイルドバード・カレンダー2012」は9月からの発売を予定しています。

●採用作品と撮影者(敬称略)
 1月 ベニマシコ/石橋孝継
 2月 クロツラヘラサギ/小園卓馬
 3月 ムナグロ/土橋隆男
 4月 マミチャジナイ/上戸鉄雄
 5月 カンムリウミスズメ/浅見明博
 6月 コマドリ/小田憲佳
 7月 ケイマフリ/松倉 毅
 8月 ホオアカ/福島千枝子
 9月 ハチクマ/逆井富士夫
10月 ノビタキ/青木正男
11月 ヒレンジャク/吉田幸弘
12月 カモメの仲間/小澤 宏

●本件についてのお問い合わせは、普及室 販売出版グループまでお願いします。
TEL:03-5436-2623、[email protected]

(普及室/江面康子)

バードボイスセット販売終了

 突然のお知らせとなりますが、皆様に商品モニターとしてご協力いただいたこともある『バードボイスセット』は、2011年9月末をもちまして販売終了となります。これは、東日本大震災の影響で、部品調達が困難になったことによります。販売終了後、メーカー保証は2012年9月末まで継続いたします。それ以降の保証はいたしかねますので何卒ご理解頂けますようお願い申しあげます。尚、弊会ではある程度の商品を確保し対応してまいりますが、数に限りがございますので、予めご了承ください。

●本件についてのお問い合わせは、普及室 販売出版グループまでお願いします。
TEL:03-5436-2623、[email protected]

(普及室/瀬古 智貫)

総務室より

■支部名称等変更のお知らせ(敬称略)■

【名称変更】

日本野鳥の会旭川 (2011年1月29日より)

・新名称:『日本野鳥の会旭川支部』(従来の名称へ戻す)
・代表→支部長

日本野鳥の会静岡 (2011年5月19日より)

・新名称:『日本野鳥の会静岡支部』(従来の名称へ戻す)
・代表→支部長

●日本野鳥の会和歌山 (2011年6月11日より)

・新名称:『日本野鳥の会和歌山県支部』(従来の名称へ戻す)
・代表→支部長

●日本野鳥の会京都 (2011年6月12日より)

・新名称:『日本野鳥の会京都支部』(従来の名称へ戻す)
・代表→支部長

【代表者の交代(※)】

●日本野鳥の会静岡支部(2011年5月19日より)

【新】 佐藤 昌彦   【旧】 三宅 隆

●日本野鳥の会群馬(2011年5月23日より)

【新】 田澤 一郎   【旧】 浅川 千佳夫

●日本野鳥の会白河(2011年4月29日より)

【新】 三森 繁   【旧】 小森 勇

●日本野鳥の会大阪支部(2011年6月7日より)

【新】 橋本 正弘   【旧】 平 軍二

【代表者の住所変更(※)】

●冨士山麓支部 宮下義夫支部長

※ご住所・お電話番号に関しては、本紙には掲載いたしませんので、ご連絡の際は下記担当へご相談ください。)
総務室総務グループ TEL 03-5436-2620 / FAX 03-5436-2635

【事務所移転】

●日本野鳥の会神奈川(2011年4月30日より)

同一ビル内6階→2階への移転のため、住所・電話番号・ファックス番号は変更無

(総務室/五十嵐 真、小川 富由美)

■「H22事業報告・決算」、「H23事業計画・予算」ホームページ掲載のお知らせ■

 平成22年度の事業報告と決算、平成23年度の事業計画と予算を当会ホームページに掲載しましたので、お知らせいたします。なお、冊子版につきましては7月末頃に各支部へ発送させていただく予定です。

(総務室/五十嵐 真、小川 富由美)



会員室より

■会員数■

●7月1日会員数39,992人(対前月-40)
 会員数は先月に比べ40人減少しました。
 6月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より45人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。6月の入会者数は120人で、前年同月の入会者142人に比べ22人減少しました。
 また、6月の退会者数は165人で、前年同月の退会者数226人に比べ61人減少しました。

 表1.6月の入会・退会者数

 

※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。

●都道府県および支部別会員数
 野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。

 表2.都道府県別の会員数(7月1日時点)

 
備考:その他は海外在住の会員を示します。

 表3.支部別の会員数(7月1日時点)

備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。

(会員室/沖山展子)


■支部ネット担当より

●投稿お待ちします
 各支部やブロックからの投稿記事をお待ちしております。原稿はメールでお送りいただけます。特に締め切りはありませんが、月初めにお送りいただければ、その月の号に掲載可能です。
 本通信のバックナンバーは、ホームページから閲覧できます。URLは以下のとおりです。
http://www.wbsj.org/info/shibu/net/index.html

●電子メール配信
 本通信は電子メールでもお送りしています。電子メール配信のお申し込みは、下記のメールアドレスまでお気軽にどうぞ。

(会員室長/小林豊)

支部ネット通信 第88号
◆発行
公益財団法人日本野鳥の会  2011年7月15日
◆担当
会員室
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23
丸和ビル
TEL:03-5436-2632
FAX:03-5436-2635
E-mail:[email protected]