No.87 2011年6月号


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目次 ■東日本大震災への対応
 福島県の浜通り、中通りの支部を訪問
 義援金へのご協力ありがとうございます
 被災会員への双眼鏡など機材の寄贈
■プレスリリース
 シマフクロウの森をまもろう 参加者募集
 タンチョウ生息地68ヘクタールを購入
■ブロックの動き
 北海道ブロック連絡協議会報告
 お詫びと訂正
■支部の動き
 支部報保護・調査記事関連トピックス
■2010年度会員数報告
 2010年度会員数報告
■事務局からのお知らせなど
 サマーフェア2011開催!
 新しい役員等のお知らせ
 連携団体全国総会(仮称)の開催のお知らせ
 支部名称等変更のお知らせ
 「支部報とりまとめ発送」次回日程のご案内
 富士山麓支部年会費変更のお知らせ
 会員数


≪東日本大震災への対応 ≫

■福島県の浜通り、中通りの支部を訪問■

 被災の大きかった岩手県、宮城県に続き、5月下旬に、福島県(浜通り、中通り)の7つの支部を訪問し、支部や会員の皆さまの現状を伺ってまいりました。これで、震災によって甚大な被害を受けた沿岸部と、原発の影響のある地域の支部の皆さまに直接お会いできたことになります。お忙しいなか急遽お集まりいただき、お時間をいただいた支部の皆さまには、大変お世話になりありがとうございました。
 福島県内の支部からも今のところ、人命に関わる被災の情報はなく安堵しております。しかし、原発によって自宅を離れておられる方は少なからずいる様子です。
 個別の状況について、簡単ですがご報告申し上げます。

<浜通り地方>

 相馬市からいわき市にかけての沿岸部には、福島県相双支部、南相馬、いわき支部と3つの支部があり、震災直後から津波の影響で沿岸部はほぼ壊滅状態という甚大な被災を受け、また原発の影響もあったため、大変心配した地域です。電話が通じないあいだは、近隣の支部の皆さまからの情報提供で皆さまのご無事がわかり、大変助かりました。

●福島県相双支部
 支部長の白瀬さんも一時避難されていましたが、またすぐ南相馬市のご自宅に戻られ3月末に電話がつながり、会員の方も高台にお住まいの方が多く、全員ご無事と伺いました。しかし、「3月の松川浦のカワウの調査日を11日か14日か迷って、結局14日にした。もし11日にしていたら集合時間は3時だったので、みな今はここにはいなかったと思う」とのお話には心底ぞっといたしました。支部のエリアである相双地域は徐々に人がいなくなり、夜間はゴーストタウン化している地域もあり、支部活動の再開は難しいとのことでした。

●南相馬
 代表の佐藤さんも事務局の杉内さんも震災直後は町全体がパニック状態になったため一時避難されていましたが、いまはご自宅に戻って普通に生活されています。会員の皆さまにも地震、津波の大きな被災がなかったとのことで安心しましたが、南相馬市が計画的避難区域、緊急時避難準備区域など4つの区域に分かれ、現在は会員の方の所在がつかみにくくなっているそうです。
 原発の問題が片付くまでは、支部活動にもめどがつかない、という状況で、佐藤さんご自身は、近隣の被災した住居の泥撤去などのボランティアを続けておられます。

●いわき支部
 いわき市沿岸部は壊滅状態となり、支部の皆さまの安否が気遣われましたが、こちらも浸水や家屋の破損は多少あるものの、人命に影響があったとの話はないとのことでした。4月に役員会も開催し、会報も通常どおり発行しましたが、コアジサシの繁殖で有名な夏井川河口が壊滅するなど探鳥地にも被害があること、周囲の状況などから探鳥会は8月までは行わず、9月の役員会でその後のことを決める予定とのことでした。支部長の小野金次郎さんも一時はいわき市を離れていましたが、今はご自宅に戻られています。

<中通り地方>

●ふくしま
 会員の方の被災状況ですが、地震による屋根や家財の損害は誰もが少なからずはあるけれど、甚大な人的被災、家屋の倒壊などの報告はいまのところ届いていないとのことでした。ただ、ご住所が宮城県沿岸にある会員の方の安否が心配とのこと。探鳥会については、津波によって壊滅した松川浦(相馬市)、がけ崩れなどの危険がある場所、避難所が近くにある場所などは、実施を中止するなどしているそうです。一番の課題は原発の影響で、福島市も子供たちの外出が制限される、風評被害もあり人が集まりにくいなど、不安定な状況にありますが、情報に振り回されることなく、極力通常どおりの活動を続けて行きたいとのことでした。

●二本松
 ふくしまと同じく、原発による生活の制限や風評被害などが、全体的に市民の不安材料となっているけれど、会員の方に大きな被災はないとのことで、ほぼ通常どおり探鳥会も継続しているそうです。ただし、泊りがけの探鳥会については、余震のことなどもあり、当面中止を考えているそうです。

●こおりやま
 地震による屋根や壁の破損、水田への被災などが市全体に及び、また沿岸部の被災者の受け入れ、放射線量の影響による野外活動の制約など、余波は大きいものの、支部会員の皆さまの人命や生活に甚大な被害はないそうです。ただし、会員で田村市都路町お住まいの方の3名の支部報が戻ってきているので、おそらく原発の影響で避難されているのではないかとのこと(田村市は一部が避難指示区域と計画的避難区域指定)。探鳥会については、ほぼ7月から通常通り再開予定ですが、藤沼湖(須賀川市)、羽鳥湖(岩瀬郡天栄村)などは被災が激しいので当面実施の難しい探鳥地もあるとのことです。

●白河
 他支部と同様、何かしら家屋の被害などはあるものの、会員の方の人命には影響はないそうです。探鳥会も4月からは通常どおり実施。伺ったときには6月12日開催予定の復興イベント「がんばろうふくしまinにしごう」の紹介と協力のお願いがありました。これは、風評被害対策として、福島県が主催する県内での始めての復興イベントで、白河が協力、当会も後援し、柳生博会長も出演が決定したばかりでした。

<会津>

 会津地方には会津、奥会津連合と2つ支部があります。今回は訪問できませんでしたが、震災直後からの会津の代表・林克之さん、奥会津連合の代表・長沼勲さんへのお電話では、被害は大きくなく、会員の方も無事で、通常通りの状態なので安心してください、とのお言葉をいただいています。

(会員室/猪沢則子)

■義援金へのご協力ありがとうございます■

 5月19日〜6月6日までに、以下の支部・ブロック会議・探鳥会グループの皆さまから義援金をお寄せいただきました。ご協力いただき、誠にありがとうございます

 この他、会員、支援者、関係団体などの皆さまからの義援金を合わせて、合計2,278,326円となっております。 引き続きご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
 なお、一日でも早く被災された会員の方のお手元にこの義援金がお届けできるよう、先日の被災地出張で支部からいただきました情報やご希望をもとに、義援金をお送りする対象と金額を早急に決定し、7月からお届けの事務に入りたいと考えております。

(会員室/吉倉浩子)

■被災された会員の方への双眼鏡など機材の寄贈について■

 このたびの震災で、ご自分の双眼鏡や望遠鏡やカメラ機材、図鑑などをなくされた会員の方がいらっしゃることが徐々にわかってきています。
 もし、お持ちで使わない双眼鏡や望遠鏡などを被災された会員の方に寄贈してもよい、という場合は、下記の要領で会員室にお知らせいただけますでしょうか。
 寄贈を希望される被災会員の方が見つかりましたら、個別に連絡を差し上げます。
 5月にはちょうどよいタイミングが重なり、神奈川支部のご協力で、みやこ支部、宮城県で被災された会員の方に、プロミナー2台を寄贈することができました。ありがとうございました。

<お願い>

  1. 大変申し訳ありませんが、直接当会へのご送付については、何とぞご容赦ください。当会の保管場所に限りがありますため、ほしい方が見つかるまでお手元に保管のうえ、お待ちくださるようお願いいたします。
  2. 必要とされる方の把握に時間がかかることが考えられます。相手の方が見つかるまで、多少お時間をいただきますが、どうぞご了承くださいませ。
  3. 機材の状態については、故障しておらず、相手の方が、すぐに楽しんでいただけるような良好のものをお願いいたします。故障や機材の不備があるものについては、お断り申し上げます。

<お知らせいただきたいこと>

●寄贈したい機材について

  1. 双眼鏡、望遠鏡、カメラ、三脚、ボイスレコーダーなどの種類
  2. メーカー名
  3. 型番。製造年。色などできるだけ詳しく

●寄贈したい図鑑について

  1. 書籍のタイトル。発行元。発行年など

●あなたのご連絡先
① お名前 ② 会員番号 ③ ご住所 ④ お電話番号 ⑤ メールアドレス
⑥ 連絡がつきやすい携帯番号などと、連絡してもよい時間

<連絡先>
※大変お手数おかけしますが、メールかFAXでお願いします。
会員室 会員グループ
Email:[email protected]  FAX:03-5436-2636

(会員室/猪沢則子)

プレスリリース

シマフクロウの森をまもろう 参加者募集

 発表した内容は、下記のとおりです。一部内容は省略しています。このプレスリリースの全文は、当会ホームページからご覧いただけます。
http://www.wbsj.org/press/110518.html

夏休みに親子で参加しよう!グリーン・ホリデー
シマフクロウの森をまもろう 参加者募集

2011年5月18日

 (公財)日本野鳥の会(東京、理事長:佐藤仁志、会員・サポーター数約5万人)は、国際森林年を機に、夏休みに、絶滅危惧種「シマフクロウ」のための森づくりに取り組む、親子対象ボランティア・ツアーを実施します。
 日本では北海道にのみ生息する、世界最大のフクロウ・シマフクロウは、森林の減少等により、現在約130羽と絶滅が心配されています。彼らが生きていくには、"うろ"のできる大木が育つ森や、沢山の魚が生息する水辺が必要です。「グリーン・ホリデー」では、日本野鳥の会のレンジャーとともに、北海道の野鳥保護区の森を探検し、100年後シマフクロウが暮らせる森を目指して、ミズナラの苗木を植えます。
 体験を通じて、子どもたちに、生きもの同士の命のつながりや彼らをはぐくむ環境を保全することの大切さを学んでいただきたいと考えております。広く報道くださいますよう、お願いします。

【企画概要】

●日程: 2011年8月5日(金)〜7日(日) 2泊3日の宿泊型
●会場: 北海道根室市 (渡邊野鳥保護区ソウサンベツ 他)
●講師: スタッフ:(公財)日本野鳥の会レンジャー 他
●対象: 定員:小学校4年生以上の子どもとその保護者/10組20名
※先着順に受付、定員に達し次第締め切り。最少催行人数6組12名
●宿泊: 民宿たかの
●参加費用: 親子一組 2万円 (根室中標津空港集合・解散、航空券代別)

タンチョウ生息地68ヘクタールを購入

 発表した内容は、下記のとおりです。一部内容は省略しています。このプレスリリースの全文は、当会ホームページからご覧いただけます。
http://www.wbsj.org/press/110524.html

タンチョウのための野鳥保護区は21箇所2584.8haに
ラムサール条約登録湿地、厚岸湖・別寒辺牛湿原地域で、合計714.8ヘクタールの湿原を保全

2011年5月24日

 公益財団法人日本野鳥の会(事務局:東京、会長:柳生博 会員・サポーター数:約5万人)は、渡邉氏(わたなべ・関東地方在住)からのご寄付を元に、タンチョウの生息する北海道厚岸郡厚岸町、登喜岱(ときたい)の湿原68.0haを購入した。現地は、寄付者のお名前を冠した「渡邉野鳥保護区トキタイ」とし、恒久的に保全する。
 現在、タンチョウの生息数は1300羽を越えるまで、営巣数も350巣以上になっているが、何らかの保護の地域指定を受けている場所は、全体の約40%に過ぎず、繁殖地となる湿原の保全の重要性は依然として変わっていない。このため当会では、1987年よりタンチョウを保護するため、寄付を財源として土地を購入すること、また土地所有者との協定を締結することにより、生息地を野鳥保護区として保全する活動を継続している。今回の購入地を含め、当会が野鳥保護のために設置した保護区は合計33箇所、2938.9haとなった。

【購入した土地について】
 購入地は、北海道厚岸郡厚岸町を流れ、ラムサール条約登録湿地である厚岸湖に流れ込むトキタイ川河口流域に広がる68.0ha(680,175u)の湿原である。ラムサール条約湿地である厚岸湖・別寒辺牛湿原周辺では、約50つがいのタンチョウの繁殖が確認されており、タンチョウの重要な生息地になっている。当会は2010年度末までに、当該地に6ヶ所の野鳥保護区を設置し10つがいの繁殖地を保全している。今回の購地周辺では、タンチョウ1つがいの繁殖が確認されている。ラムサール条約登録湿地である「厚岸湖・別寒辺牛湿原」(同国指定厚岸・別寒辺牛・霧多布鳥獣保護区特別保護地区)に隣接しているが、鳥獣保護区等の法的な網掛けの弱い湿原であったため、野鳥保護区設置に至った。今回設置した野鳥保護区を含めると、厚岸町内に7箇所の野鳥保護区を設置し11つがいのタンチョウの繁殖地を保全することになる。なお、当会では今後も、この地域のタンチョウの生息する湿原を対象に野鳥保護区の設置を進める計画である。

ブロックの動き

北海道ブロック連絡協議会報告

●日時: 2010年9月25日(土) 13:30〜17:30
●場所: 利尻町交流促進施設「どんと」 (北海道利尻郡利尻町)
●主管: 日本野鳥の会道北支部
●出席: 日本野鳥の会道北、日本野鳥の会旭川支部、日本野鳥の会小樽支部、日本野鳥の会札幌支部、日本野鳥の会室蘭支部、日本野鳥の会苫小牧支部、日本野鳥の会十勝、日本野鳥の会オホーツク、日本野鳥の会ねむろの計9団体より19名の出席があった。
(財)日本野鳥の会からの出席は、鈴木君子専務理事、葉山政治(自然保護室長)、富岡辰先(サンクチュアリ室長)、原田修(ウトナイ湖サンクチュアリチーフレンジャー)、有田茂生(鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリチーフレンジャー)、手嶋洋子(根室市春国岱原生野鳥公園担当チーフレンジャー)
●欠席: 日本野鳥の会道南檜山、日本野鳥の会函館支部、日本野鳥の会江別支部、日本野鳥の会滝川支部、日本野鳥の会小清水、日本野鳥の会釧路の計6団体

≪議題・内容≫

  1. 挨拶
    (1)開会のあいさつを前に
     挨拶を前に道南檜山支部前支部長であり、財団の理事をされていた林吉彦氏が、1月21日に他界されたため、参加者全員で1分間の黙祷をささげた。
    (2)開会のあいさつ
     2010年度北海道ブロック連絡協議会担当の道北支部小杉和樹支部長より、道北では18年ぶりの開催となった。利尻島という遠方まで足を運んでいただいたことへのお礼、そして活発な話し合いに期待したいとの挨拶があった。
    (3)北海道ブロック連絡協議会代表の挨拶
     代表の藤巻裕蔵氏が欠席のため、札幌支部猿子副支部長より、今後の北海道の自然のために大いに議論し、交流を深めてもらいたいとの挨拶があった。
    (4)財団より挨拶
     財団の鈴木君子専務理事より、佐藤副会長が出席の予定だったが、急きょ仕事が入ったため代わりに出席させていただいた。今年度は、生物多様性年ということで、財団からは名古屋のCOP10に出席した他、会議場に併設された生物多様性フェアにブース出展するなど、生物多様性を伝える活動を進めている。今後も野鳥のことを考え、行動し、多くの会員が集える活動を進めていきたいとの挨拶があった。
  2. 議事(報告事項)
    (1)2009年度会計・活動報告等
    1)前年度担当の日本野鳥の会ねむろより総会経費等を中心に報告があった。
    収入:前年度繰り越し分と年会費を合わせ126,693円
    支出:案内状の送付や会場費等の総会経費36,614円
    次期繰越分:90,079円
    (2)理事会・評議員会報告
    1)理事会報告
    ・北海道ブロック選出の花田行博理事より、  2月と5月の定例理事会、臨時理事会の内容について以下のような報告があった。
     今年度中に財団法人から公益法人への移行手続き中であることの報告
     平成22年度の予算について審議
     平成21年度の決算について審議
     定例以外の書面理事会で、根室地域でのシマフクロウの生息地購入について審議
    2)評議員会報告
     評議員の山田氏欠席のため報告はなし。
    (3)次回及び次々回の北海道ブロック連絡協議会の担当について
    1)次回は「日本野鳥の会道南檜山」、次々回は「日本野鳥の会小樽支部」が担当となることが決まった。
    (4)(財)日本野鳥の会からの報告
    1)葉山政治自然保護室長より、野鳥情報共有のためのメーリングリストと探鳥会情報活用のためのネットワーク構築に関して、全国に支部を有し、長年のデータの蓄積のある当会の強みを活かす取り組みであること、現在約半分の連携団体からご協力していただいているとの説明があった。そのほか、モニタリングサイト1000の研修会への参加のお願い、来年のバードウィークにストリクスの復刊を考えていることを報告し、購入と論文報告への執筆のお願いをした。
    (5)各支部・団体の活動報告
     各支部からの報告を参加者の自己紹介を兼ねて行われた。
    1)日本野鳥の会オホーツク
     会員から作品を募集し、会員の喫茶店でバードウィーク展を開催。オホーツク独自でのバードソンの開催。独自のロゴマークを生かしたオリジナルグッズの製作販売。HPの管理。4、8月に汚染された海鳥の海岸調査講習会を開催。年会費を500円下げて新規会員の獲得を進めている。
     環境省の涛沸湖のビジターセンターについて建設場所について、ヒオウギアヤメの群落を潰さない形で関係者が合意していることが報告された。
    2)日本野鳥の会室蘭支部
     30周年の記念行事として、シンポジウムの開催、記念誌の発行、記念探鳥会として、6月に道東探鳥会を実施し、10月に白神岬のバスツアーを予定している。
    3)日本野鳥の会小樽支部
     支部報の発行、定例探鳥会の開催、オオワシ・オジロワシ一斉調査への協力、講師派遣などを行っている。会員数は減少傾向。
    4)日本野鳥の会旭川支部
     姉妹組織に旭川野鳥の会があり、その会でブログを作成した。調査としては、モニタリングサイト1000や行政より委託のカラス調査をしている。そのほか講師派遣などの対応もしている。
     年回4回、早朝祝日探鳥会を開催し、調査のできる若手育成をしている。
     旭川開村120周年に合わせ、貢献が認められ、前支部長高野氏と日本野鳥の会旭川が表彰される予定。
    5)日本野鳥の会ねむろ
     会員数の減少高齢化が進んでいる。2年前より、根室市と協働で市街の明治公園で定例探鳥会を開催している。財団職員がいる根室市春国岱原生野鳥公園やねむろバードランドフェスティバルへの協力をしている。
    6)日本野鳥の会札幌支部
     会員に関しては、退会数は変わらないが、入会数が減少しているため、会員が減少している。ブログを更新していて、月20,000件ほどのアクセスがある。
     保護問題として、札幌市や小樽市が計画している風力発電問題について調査を行い、事業を注視している。
    7)日本野鳥の会十勝支部
     十勝支部主催および企画運営協力をし、野鳥・自然・地域の食材を楽しむエコツアーを4回実施。2011年11月にも十勝川下流エコツアーを開催する。この手法を活用し、栃木や高知、滋賀の支部などと協力し実施できないか検討している。そのほか、ホームページ、メーリングリストの運営、道東鳥類目録の発行、本部助成事業としてオオハクチョウ調査を実施している。
    8)日本野鳥の会苫小牧支部
     野生鳥獣救護ボランティア技術講座の開催や市民向け探鳥会などを行っている。
    9)日本野鳥の会道北支部
     新規会員獲得のため、初心者向け「冬のカモ探鳥会」を開催している。エリアが広いため、今年度から各地域に通信員を置き、支部通信に載せて情報交換、連携を図っている。調査は、利尻島のウミネココロニー調査などを実施している。
    10)日本野鳥の会小清水
     欠席のため資料より、小清水自然を語る会所有のオホーツクの村での巣箱かけや、小清水原生花園の火入れに参加など会員数17名の小さな団体ですがさまざまな活動を行っている。
    11)日本野鳥の会道南檜山
     欠席のため資料より、調査として野鳥の生態調査として渡りルートの解明を行っている。保護活動としては、高速道路のバードストライクや風力発電事業者との協議を行っている。また、秋田タンチョウ友の会と連携しタンチョウの移動を観察している。
  3. 発表
    (1)小樽銭函海岸における風力発電施設計画について(日本野鳥の会小樽支部)
     昨年の5月に小樽市銭函海岸において、突然20基の風力発電計画が新聞に掲載され、小樽支部としては、河口域でワシ類、シギ・チドリ類に影響があるのではと考えている。
     財団の葉山自然保護室長より、この地域は、ワシ類、シギ・チドリ類が通過し利用する場所であるし、最近減少しているアカモズの繁殖地でもある。これらの観点から、立地選定が問題というスタンスで取り組んでいくのがいいのではないかとの話があった。  北海道ブロック連絡協議会として、全会一致で支援することを同意した。
    (2)ウトナイ湖サンクチュアリのネイチャーセンターの存続決議の提案(日本野鳥の会室蘭支部)
     日本野鳥の会室蘭支部の篠原支部長より、最近ウトナイ湖サンクチュアリの存続について話が聞こえてくるが、長年関わってきている支部として心配している。今回は、(財)日本野鳥の会からウトナイ湖サンクチュアリの今後について話を聞き、北海道ブロック連絡協議会として、ウトナイ湖サンクチュアリのネイチャーセンターを存続していこうとの意思を決議していただきたいとの提案があった。
    (3)ウトナイ湖ネイチャーセンターの未来(日本野鳥の会苫小牧支部)
     日本野鳥の会苫小牧支部の鷲田副代表より、ウトナイ湖サンクチュアリはオープンして29年。日本で第1号のサンクチュアリとして、今までに大勢の方の関わりや来場者が利用してきた。会員も、会員でない人も利用している。財政が厳しいということで日本野鳥の会の記念碑的存在のウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンターを廃止しないでほしい。お金がなければ半分以下の大きさでもよいから存続すべきだとの発表があった。
     花田理事からは、参加した理事会の中で、ウトナイ湖サンクチュアリの廃止について話に上がったことは一度もないとの話があった。
     鈴木専務理事より、ウトナイ湖サンクチュアリの存続については、理事会の中で話は出ていなく、なにも決定されていない。財団の財政を考え、今後検討を進めていく旨の報告をした。
     日本野鳥の会室蘭支部の篠原支部長からの提案のとおり、北海道ブロック連絡協議会において、財政課題を乗り越えて「ウトナイ湖サンクチュアリ」を存続させることが決議された。
  4. 懇親会・探鳥会
    1) 1日目の夕食時に、同会場内で懇親会が開かれた。
    2) 2日目朝食前に会場近くの森林公園で探鳥会が開かれた。

【配布資料】
 1) 2010年度 日本野鳥の会北海道ブロック連絡協議会 総会議案
 2) 2010年度 日本野鳥の会北海道ブロック連絡協議会 総会資料 支部活動報告
 3) 十勝川下流エコツアー開催について
 4) 小樽市銭函海岸における風力発電計画について
 5) ウトナイ湖サンクチュアリ存続決議の提案
 6) ウトナイ湖ネイチャーセンターの未来

(サンクチュアリ室/有田茂生)

お詫びと訂正

 前号の支部ネット通信5月号、4ページでお伝えした九州・沖縄ブロック大会出席報告の中で、日本野鳥の会福岡の田村耕作副代表の肩書を事務局長と報告してしまいました。訂正するとともにお詫び申し上げます。

(総務室/五十嵐 真、小川 富由美)

支部の動き

■支部報保護・調査記事関連トピックス■

 本記事は日本野鳥の会へ送付されてきている各地の支部報/会報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある方へ配信しております。本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部/各会の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.560

●2011/3 滝川
・ウトナイ湖ネイチャーセンターを救え!
●2011/3-4 栃木県
・オオタカが教えてくれたこと
・第20回渡良瀬遊水池ワシタカカウント報告
●2011/5 埼玉
・キジのほろ打ち
・野鳥記録最新情報
・「野鳥の会」義援金
●2011/4 伊那
・ヒヨドリ
●2011/3 和歌山県
・ツル越冬
・ガンカモ調査報告
・宇久井半島の野鳥調査
●2011/4 香川県
・22年度ガンカモ類の県下一斉調査結果
●2011/4 長崎県
・ツルの渡り情報

●2011/3 滝川
・ウトナイ湖ネイチャーセンターを救え!
 ウトナイ湖畔に1979年、野鳥の会が開設した国内初のバードサンクチャアリーのネイチャーセンターが存続の危機にある。02年、環境省が隣接してウトナイ湖野生鳥獣保護センターを建設した影響もあり、来訪者が大幅に減っている。本部は財政も厳しく、建物も老朽化し、開館日を土日、祝日のみに減らし、要員も減り、4名のレンジャーが頑張っている。80年代に、千歳川放水路問題を取り組み、美々川の清流を守った。会員の皆さん、同センターを支援して下さい。
(滝川「あかもず」NO.40,P12)
●2011/3-4 栃木県
・オオタカが教えてくれたこと
 様々な野鳥を撮影して見せると、皆が褒めてくれ、僕は嬉しくて更に野鳥の撮影に没頭していった。野鳥の会の会員になると、野鳥誌に載っている写真を眺め、「もっと珍しい野鳥を撮りたい」と思うようになり、野鳥を脅かしてまで近づき、野鳥はいい写真を撮る道具としか考えていなかった。そんな僕の目にとまったレッドデータブック、その中にオオタカの生存を脅かす要因に「開発行為、密猟、そして無謀なカメラマンの立入り」とあり、僕は野鳥の会に入りながら鳥を脅かしていた事を恥じた。栃木県版レッドデータブックの出版は「終り」でなく「始り」とあり、自分も野鳥とどう関わっていくかの「始り」としていかねばならない。オオタカ!いつもならすぐシャッターを切るのが、今は力強く大空を羽ばたく姿を眺め、「滅びゆくものにしてはいけない」と思った。
(全文は第56回全国青少年読書感想文コンクール 中学校の部)
(栃木県「おおるり」NO.214,P6〜8)
・第20回渡良瀬遊水池ワシタカカウント報告
 2/6、支部と渡良瀬遊水池を守る利根川流域住民協議会の主催で、他県の会員も参加しカウントした。同時確認最大数はチュウヒ11羽、ノスリ14、トビ33、ミサゴ4、ハイイロチュウヒ4、オオタカ2、ハイタカ1、チョウゲンボウ3で、今回はハヤブサ、コチョウゲンボウの記録は無い。記録された全ての種で昨年の数を上回った。
(栃木県「おおるり」NO.214,P22〜24)
●2011/5 埼玉
・キジのほろ打ち
 日本国内のキジは4亜種、キジ:茨城と新潟を結ぶ線より北の本州北部と佐渡に分布、トウカイキジ:それ以南で本州中部と四国に分布、シマキジ:伊豆半島、三浦半島、紀伊半島、屋久島、種子島、伊豆諸島に分布、キュウシュウキジ:本州西南部、九州、五島列島にいる留鳥に分かれる。各地で人工繁殖、放鳥が繰り返され、亜種間の差異がはっきりしない。首に白い輪があるコウライキジは国内に食肉用として持ち込まれ野生化したが、鳥学会では日本のキジの亜種に入れていない。キジのほろ打ちをビデオ撮影した結果、最初の小さな羽ばたきは平均0.37秒間で3.23回、本格的な羽ばたきは平均0.66秒間で7.6回(1秒間に12回)であった。
(埼玉「しらこばと」NO.325,P2〜3)
・野鳥記録最新情報
 3/8、所沢市で撮影されたノハラツグミの写真が新聞に載った。当会でもその写真から同定でき、埼玉県では85/3の浦和市に次ぐ2例目となる。3/10、川越市で1月中旬よりツバメの古巣で塒する小鳥がおり、写真と習性からクロジョウビタキの可能性があるとして記録した。87年、88年の冬に浦和市で同じような例があり、垂直の壁に作られたツバメの巣で寝るのは生息地の状況と矛盾しない。
(埼玉「しらこばと」NO.325,P4)
・「野鳥の会」義援金
 大震災にあった5県(青森県〜茨城県)には、17の支部、連携団体があり、3,043名の会員がいる。本部では被災地区の支部、会員を支援するため義援金の受付をしている。埼玉では会員からお預かりしている運営資金から10万円を拠出し、3/29、柳生会長へ届けた。本部の同義援金は郵便口座00140-5-740256(口座名財日本野鳥の会寄付)に「災害地支援」と明記でお願いしている。
(埼玉「しらこばと」NO.325,P12)
●2011/4 伊那
・ヒヨドリ
 秋田県ではヒヨドリをサクラドリと呼ぶのは桜の花、実にくる行動からの名付けである。伊那谷では鳴声より単にヒヨと呼ばれる。伊那谷では春や秋に他からの移入群による増加がある。
(伊那「かわせみ」NO.32,P2)
●2011/3 和歌山県
・ツル越冬
 今冬、美浜町〜日高町の和田不毛の田園地帯でカナダヅル1羽と最大19羽のナベヅルが越冬した。県内では97〜98年の和歌山市で最大35羽、07〜08年の和田不毛の14羽に次いで3例目である。
(和歌山県「いっぴつ啓上」NO.108,P6)
・ガンカモ調査報告
 1/9、県内一斉調査した。結果はカモ類16種、10,956羽で、内訳はマガモ3,444、ヒドリガモ2,592、カルガモ1,543、コガモ1,204、オシドリ1,026、ホシハジロ333、オカヨシガモ285、ハシビロガモ225等。カワウは1,253。
(和歌山県「いっぴつ啓上」NO.108,P13)
・宇久井半島の野鳥調査
 H19/8〜H21/7、毎月1回、約4qの道程を2時間程調査した。冬期に向けて野鳥種数、個体数が増加し、2月が最大で、夏期に向けて減少する。メジロ、ヒヨドリは冬期に夏期の5倍の個体数になるが、トビは年間を通して殆ど変化していない。(神奈川県ではヒヨドリの個体数は冬期と4月に増え、和歌山県では春の西からの移入が少ない事を窺わせる。森)
(和歌山県「いっぴつ啓上」NO.108,P16〜17)
●2011/4 香川県
・22年度ガンカモ類の県下一斉調査結果
 1/8〜16、県下179箇所の一斉調査で、カモ類16種、20,735羽を確認した。内訳はヒドリガモ6,217、マガモ2,775、コガモ2,323、ホシハジロ2,300、オシドリ1,712、ハシビロガモ1,359、オナガガモ1,138、カルガモ788、キンクロハジロ704、ミコアイサ365等。全体で昨年より1,991羽増加し、オシドリは前年より1,200羽以上の激増であるが、長居はせず他へ移動した。世界のオシドリは5千羽と言われ、今期のオシドリの数は驚きである。地域区分で見ると、海域2,813haで1,050羽、河口769haで3,296、河川237haで1,753、ダム湖212haで1,739、人造湖1,111haで12,832羽で人造湖(溜池)に7割が飛来している。
(香川県「かいつぶり」NO.327,P1〜2)
●2011/4 長崎県
・ツルの渡り情報
 2/13、13:06〜13:49、時津町中山ダムでマナヅル7集団が通過し、計770±。2/19、12:42〜13:02、長崎市鳴見台でマナヅル3集団で計60±。いずれも北へ。
(長崎県「つばさ」NO.283,P11) 

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.561

●2011/4 オホーツク
・ナキイスカ
●2011/4 千葉県
・ドジョウ偏食飛べないトキ (1/29 朝日新聞)
・葛西臨海公園にギンムクドリ (2/18 東京新聞)
・メグロを誤って捕獲
●2011/4 南富士
・監視の目の大切さ
●2011/4 静岡
・初鳴き、初認
●2011/4 奈良
・コマドリ生息数134羽から9羽への衝撃
・2011ガン・カモ調査結果
・真冬にカイツブリの雛
・イヌワシ保護のため鉱山計画の見直し要請
●2011/4 福岡
・2011年ガン・カモ・ハクチョウ類一斉調査
●2011/4 筑豊
・2011年ガン・カモ調査 
●2011/4 佐賀
・2010年度愛鳥モデル校活動
・野鳥の声を届けて9年 (10/20 西日本新聞)   

●2011/4 オホーツク
・ナキイスカ
 3/27、北見市でナキイスカ♂1が窓ガラスで衝突死、3/29、他のナキイスカ♂を確認、オホーツク初記録である。4/2以降、♂3羽が暫し滞在。イスカとの差異は翼に白い斑があり、♂は鮮やかな赤色である。
http://wbsj-okhotsk.org/blog/
(オホーツク「ばあどこおる」NO.287,P6)
●2011/4 千葉県
・ドジョウ偏食飛べないトキ (1/29 朝日新聞)
 3月の放鳥を目指して、佐渡トキ保護センターで野生復帰の訓練をしていたトキ19羽の内2羽が、ビタミンB1不足でうまく飛べなくなり、放鳥候補から外される危機にある。環境省は「ビタミンB1破壊酵素が含まれるドジョウを食べ過ぎたのでは」とみている。ビタミンを注射し、経過観察をしている。
(千葉県「ほおじろ」NO.360,P12)
・葛西臨海公園にギンムクドリ (2/18 東京新聞)
 1月下旬、東京都の葛西臨海公園で、ムクドリとヒヨドリの群れの中にギンムクドリ、連日、大勢の観察者が来訪。中国南東部に分布、沖縄県以外では極めて珍しい。1月、岐阜県瑞穂市にも渡来し、岐阜県初記録。
(千葉県「ほおじろ」NO.360,P13)
・メグロを誤って捕獲
 2/27、世界自然遺産への登録を目指す小笠原諸島の母島で、国の天然記念物であるメグロ5羽が、外来種のネズミを捕えるための罠に混獲され、環境省はその罠の使用を中止した。地上に置かれた罠は落葉で覆われ、ピーナッツバターが入った容器に乗ると、金具が作動する仕組みで、メグロが落葉の下でも餌を探す事は想定していなかった。
(千葉県「ほおじろ」NO.360,P13)
●2011/4 南富士
・監視の目の大切さ
世間一般では「野鳥の会は自然保護団体」と認識されているようである。開発計画やイベントで事業者から意見を聞かれる事が多くなった。しかし、本州中部ではアカモズが安定して生息している朝霧高原の繁殖地が、知らない内に産品販売場になってしまった。静岡県では5ha以上の開発は自然環境影響調査を求めているが、この事業は4.9haで県からは補助金も出ている。会員の皆さん、監視の目を光らせて下さい。重機が動き始める前に発見する事が大事である。
(南富士「囀」NO.54,P8)
●2011/4 静岡
・初鳴き、初認
 ウグイスの初鳴き:2/22、静岡市葵区、2/28、牧之原市・・・。コチドリ初認:3/14、静岡市。ツバメ初認:3/16、静岡市、牧之原市・・・。
(静岡「野鳥だより」NO.383,P3)
●2011/4 奈良
・コマドリ生息数134羽から9羽への衝撃
 5/30、6/1、奈良県との協働事業で台高山系でコマドリの生息数を調査した。確認個体数は9羽で77年の134羽から激減している。明神平地区は当時の17羽は0に、白髭地区は1羽→3羽、大台ケ原地区は116羽→6羽になり、森林の下層植物の消滅、特にスズタケ群落の消滅でコマドリの生息を難しくしていると考えられる。ニホンジカが90年代の激増し、スズタケ消滅を招いた。同じような環境で生息していたウグイス、エゾムシクイも減っている。コルリは元々少なく、数は横ばいである。逆にキクイタダキ、オオルリ、ヒガラ、ソウシチョウは増えている。
(奈良「いかる」NO.133,P1〜3)
・2011ガン・カモ調査結果
 1/8〜16、県内118箇所で調査した。カモ類17種、18,374羽で内訳はコガモ4,768、マガモ4,291、オシドリ3,454、カルガモ1,787、ヒドリガモ1,485、ハシビロガモ1,290、キンクロハジロ556、ホシハジロ338等。奈良県南部ではオシドリが目立ち、前年より約900羽も増えた。
(奈良「いかる」NO.133,P7〜9)
・真冬にカイツブリの雛
 12/12、生駒市の池でテニスボール位のフワフワした白い毛玉のようなカイツブリの雛が浮かび、親から給餌を受けた。寒い季節の1月末に大きくなった幼鳥を見る。
(奈良「いかる」NO.133,P18〜19)
・イヌワシ保護のため鉱山計画の見直し要請
 本会三重と本部は太平洋セメントに対し、イヌワシの保全のため三重県いなべ市での新鉱区計画の見直しを要請した。奈良からも要請文を送った。環境影響評価のための調査が進められ、事業地周辺でイヌワシ1番の生息が確認されている。
(奈良「いかる」NO.133,P19)
●2011/4 福岡
・2011年ガン・カモ・ハクチョウ類一斉調査
 1/3〜16、県内135箇所を調査した。結果はマガン1、コブハクチョウ1、カモ類は19種、22,051羽であった。内訳はマガモ9,944、ホシハジロ2,677、ヒドリガモ1,946、スズガモ1,794、キンクロハジロ1,477、カルガモ1,469、オナガガモ1,426、コガモ304、オカヨシガモ282、トモエガモ209等。カモ総個体数は前年の約1.2倍であるが、ツクシガモ、ウミアイサ、ヨシガモ、オシドリは大きく減少した。その他の鳥はカワウ549、クロツラヘラサギ39。
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.378,P15)
●2011/4 筑豊
・2011年ガン・カモ調査
 1/8〜12、5箇所で観察した。11種、1163羽を記録し、内訳はマガモ534、ハシビロガモ220、コガモ203、キンクロハジロ64、カルガモ52、トモエガモ34、オシドリ20等。カワウは5箇所で148。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.398,P27)
●2011/4 佐賀
・2010年度愛鳥モデル校活動
 佐賀県内の小学校2校と中学校2校で、会のスタッフが110名の生徒と26名の先生に計7回、探鳥会と巣箱作り指導を実施した。十数年取り組んできた愛鳥モデル校活動は2011年度の2校で終了となる。
(佐賀「野鳥さが」NO.174,P5〜6)
・野鳥の声を届けて9年 (10/20 西日本新聞)
 福岡市のボランティアグループ「バードコール」(田中良介代表)は、山野で毎年録音した野鳥の声をCDにして届け、今年も視覚障害者や支援者向けに200枚のCDを作った。野鳥研究家の松田道生氏に作品の構成などのアドバイスを受けている。
(佐賀「野鳥さが」NO.174,P14)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.562

●2011/5 道南檜山
・江差町における風力発電用風車建設
・津波で被災したミッドウエー岩礁のアホウドリたち
●2011/4 北上
・ガン・カモ化鳥類生息調査
・「宮沢賢治 鳥の世界」(国松敏英著)より
●2011/4 東京
・三宅島のアカコッコの数
・アカコッコの保護研究
・シロチドリの減少とその復活に向けて
・干潟と生物多様性1
●2011/4 三重
・2011ミヤコドリ
・イヌワシ保全のため新鉱区見直し要請
●2011/5 筑豊
・油山自然観察の森から撤退に関して

●2011/5 道南檜山
・江差町における風力発電用風車建設
 09年より計18基の風車建設が始まった。これには汐首岬での風車建設の経験が活かされた。当会から意見書を出し肯定的な回答を得ている。バードストライク発生時、風車を停止させ、当会へ連絡願う。その原因究明を早急に行う。鳥の渡り時に発生した場合、原因調査中は風車を止める。日常的にパトロールし、バードストライク有無を点検し、その記録を公開する。
(道南檜山「はちゃむ」NO.94,P2〜3)
・津波で被災したミッドウエー岩礁のアホウドリたち
 3/11深夜、ミッドウエー岩礁に東日本大震災による1.5mの津波が押し寄せた。冬期の2度の嵐とその津波でコアホウドリとクロアシアホウドリの雛11万羽以上と約2千羽の親鳥が命を落した。これは今年巣立ち予定の約22%になる。最高齢(60歳)の雌のコアホウドリは無事で、雛へ給餌していた。昨年11月、アホウドリ1番の抱卵が確認され、津波で雛が30m程流されたが自力で巣に戻った。親の帰還は未確認であるが、米国ではアホウドリの自国内での繁殖を熱望している。我国では聟(むこ)島へアホウドリの移送を08年より始め、同島から巣立った雛の内、今年2月、4羽が戻って来た。北海道では昭和初期までニシン漁が栄え、それを追って飛来するアホウドリはありふれた鳥であったが、その間、1880年〜1920年、500万羽以上のアホウドリが殺戮された。
(道南檜山「はちゃむ」NO.94,P10〜11)
●2011/4 北上
・ガン・カモ化鳥類生息調査
 1/10、北上川、和賀川で調査した。総計2,048羽で内訳はオオハクチョウ340、コハクチョウ1、アメリカコハクチョウ2、オナガガモ596、マガモ500、カルガモ313、コガモ84、ホシハジロ74、キンクロハジロ47、カワアイサ45等。カワウは2。
(北上「北上支部報」NO.17,P14)
・「宮沢賢治 鳥の世界」(国松敏英著)より
 1章:イーハトーブの動物たち(人と動物の交歓、賢治が鳥に託したもの)、2章:ヨタカは天に還る、3章:博物館にいたハチドリ、4章:フクロウたちの夜、5章:水車小屋にきたカッコウ、・・・10章:雪田のカラス、早池峰のライチョウ、11章:銀河にはばたく鳥たち、終章:鳥の声が聞こえない、本書は野鳥誌にH7/4〜H8/3連載された。鳥が主役となる作品は7編あり、フクロウ:二十六夜、林の底、ヨタカ:よだかの星、カラス:烏の北斗七星、マナヅル:まなづるとダァリア、雁:雁の童子、蜂スズメ:黄いろのトマト。賢治の作品によく登場する他の鳥はトビ、タカ、ヤマドリ、トキ、ヒヨドリ、モズ、カワセミ、ヨシキリ、ツグミ、ヒバリ、カケス、ミソサザイ、サギ、ウグイス、シジュウカラ、ハクチョウ、キジ、クジャク、ワシ等。
(北上「北上支部報」NO.17,P29〜31)
●2011/4 東京
・三宅島のアカコッコの数
 80年頃にネズミ駆除にため導入されたイタチにより、アカコッコの巣立ち率が大幅に低下した。2000年の火山噴火で森林面積の約6割が影響を受けた。09年、40名近い島民の協力を得て、アカコッコの生息数を調査した。島内を7つの環境に分け、各々50mX1qのコースをラインセンサス法で囀っている♂の数を記録した。その2倍で全数とし、面積比で全島の個体数を推定した。結果は約4,400羽で、今後の調査と比較する必要がある。
(東京「ユリカモメ」NO.666,P3)
・アカコッコの保護研究
 アカコッコは鹿児島県で少数の記録があるが、小笠原諸島を除く伊豆諸島の全てに生息する伊豆諸島特産である。国のRDBでは絶滅危惧TB類(EN)、天然記念物で、東京都のRDBは今春、改訂される。三宅島には常駐のレンジャーがいるため、当会は八丈島のアカコッコの調査に力を入れる事にする。両島のアカコッコの囀りには違いがある。
(東京「ユリカモメ」NO.666,P9)
・シロチドリの減少とその復活に向けて
 東京湾でのシロチドリの減少の最大の原因は繁殖適地(広大な砂地)の減少とチョウゲンボウ、カラス等の外敵の増加と思われる。浚渫埋立地(約2万ha)の砂地は営巣地であったが、現在は人が使用している。ゴカイ等の底生動物の減少も原因としてある。76年の森田三郎氏による習志野〜千葉の調査ではシロチドリ4,102巣、11,911卵が確認されている。千葉市ではコアジサシの保護区を整備し、90年代、葛西臨海公園でも、砂地の一部立入り禁止し、今後、行政や土地所有の企業に、砂地の保護区設定を働きかけたい。
(東京「ユリカモメ」NO.666,P18)
・干潟と生物多様性1
 干潟の泥には多数のセンチュウ、ベンモウチュウ、ケイソウ等の生き物が見られる。センチュウはミミズに近く、白く長さ数mm、魚や蟹、シギ類の餌になっている。ベンモウチョウは葉緑体を持つ単細胞生物でべん毛で動く。ケイソウは葉緑体を持つ単細胞の藻類で赤潮の原因になる。干潟の表面には蟹、ゴカイ、貝、微生物ベントス等が生息している。このような浅海域を埋立て、人工干潟を作るのは生物多様性に反する。干潟や浅瀬の埋立を止めさせ、未利用地は元の干潟や浅瀬に戻すよう運動しよう。
(東京「ユリカモメ」NO.666,P19)
●2011/4 三重
・2011ミヤコドリ
 1/29、安濃川河口の洲にミヤコドリ104羽が集合、今期最高数。昨年は最大74羽、95年に初めてミヤコドリを確認したのは2羽。
(三重「しろちどり」NO.67,P7)
・イヌワシ保全のため新鉱区見直し要請
 1/18、当会三重と本部は太平洋セメントに、いなべ市周辺の新鉱区での採掘計画の見直しを求める要請書を出した。05年時点で全国で確認されたイヌワシは192番、若鳥を含めても400〜500羽しかおらず、繁殖成功率は2割程度(日本イヌワシ研究会)に低下。鈴鹿山脈には嘗て6番いたが、現在は3番、内2番は近年、巣立ちができず、繁殖している1番が新鉱区周辺に生息している。
(三重「しろちどり」NO.67,P12)
●2011/5 筑豊
・油山自然観察の森から撤退に関して
 油山自然観察の森をはじめ、全国のサンクチャリーの存続が危ぶまれる問題に対し、具体的対応の経緯の検証を今後に活かすべきであるのに、本部の回答は官僚的で野鳥の会の感覚からは違和感がある。油山の反省から全国のサンクチャリーの現状、対応自治体の考え方を具体的に会員に知らせ、支部や地元団体、会員の知恵や行動力を信頼しての方針提起が急がれる。全国のサンクチャリーの展望について全国の会員に説明されるよう求める。「○○サンクチャリーは○月をもって野鳥の会の運営は終わりました」だけの報告は2度と聞きたくない。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.399,P19〜21)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.563

●2011/4 小樽
・メイトガード
・鳥の繁殖パターン
●2011/初夏の巻 弘前
・野鳥愛玩飼養制度廃止の見通し
●2011/5 東京
・ アカコッコの保護研究(その2)
・研究部月例会
・里山と里・海
・メジロの愛玩飼養全廃の要望書
●2011/3 新潟県
・佐潟に1万羽のコハクチョウが飛来!
・カワガラスの繁殖を垣間見て
・小千谷市で観察されたワシタカ類
●2011/4 山口県
・第30回ガン・カモ・ハクチョウ類県内一斉調査結果

●2011/4 小樽
・メイトガード
 メイトガードは昆虫、鳥、魚に見られる行動で、♂が♀に寄り添い、他の♂から自分のDNAを守るストーカー的行為である。山岸哲著「オシドリは浮気をしないのか」(中央公論)に外国の調査45例があり、20種で番以外の♂の血が混じった卵が5%もあり、他種では徐々にそれが増え、ゴウシュウムシクイでは65%にも達する。フランク・B・ギルの「鳥類学」では一夫一妻とされる鳥類の内、遺伝的に正しいのは14%しかおらず、それ以外では平均11%の雛が他の♂の子供であった。鳥は♀が番相手を選んでおり、隙あれば遺伝的に優秀な♂の子供を残すチャンスを待っている。
(小樽「あおばと」NO.126,P3〜6)
・鳥の繁殖パターン
 原色日本野鳥生態図鑑(保育社)から、鳥の繁殖パターンは7種に分かれる。T:巣作り、抱卵、育雛、全て雌雄が行う(ミサゴ、ウミネコ、キジバト、カワセミ、クマゲラ、エナガ等)、U:抱卵は♀が行い、他は雌雄とも行う(オオタカ、カワガラス、キクイタダキ、カケス等)、V:巣作りは♀が行い、他は雌雄とも行う(ゴジュウカラ、オオジュリン等)、W:育雛のみ雌雄で行い、他は♀が行う(コマドリ、オオヨシキリ、オオルリ、シジュウカラ、ウソ等)、X:全て♀が行う(ウグイス、カモ類)、Y:巣作りのみ雌雄で行い、他は♂が行う(タマシギ)、Z:全て他の鳥任せ(杜鵑類)。
(小樽「あおばと」NO.126,P7)
●2011/初夏の巻 弘前
・野鳥愛玩飼養制度廃止の見通し
 環境省は第11次鳥獣保護事業計画の基本指針を見直し、2012年度に愛玩飼養制度は廃止されそうにある。現在、メジロのみで1世帯1羽に限り、愛玩飼養が認められているが、既に24都道府県で認可されていない。愛玩飼養種は1950年には7種(メジロ、ホオジロ、マヒワ、ウソ、ウグイス、ヒバリ、ヤマガラ)で、99年にメジロ、ホオジロ)、そして07年にはメジロのみが残った。国内産野鳥は販売できない、輸入等の合法の場合は足輪がある。
(弘前「初列風切」NO.164,P8)
●2011/5 東京
・ アカコッコの保護研究(その2)
 アカコッコが減少している理由は、全体的には森林伐採があり、三宅島では火山噴火、そしてイタチの導入がある。三宅島では76年頃、試験的に♂のみ20頭が放たれ、82年頃に非合法的に♀を含む十数頭が放たれた。参考:高木昌興・樋口広芳 三宅島におけるアカコッコの環境選好とイタチ放獣の影響 1992 Strix1147-57。
(東京「ユリカモメ」NO.667,P8)
・研究部月例会
 昨年4月より、毎月1回、月例研究部例会を開催している。今年は「東京港野鳥保護区の縮小について」で東京湾の水鳥の状況が議論され、葛西沖のスズガモ、カンムリカイツブリの数がラムサール条約登録基準に達しているの報告があった。「東京湾の水鳥-シギ・チドリ類」、そして4月は八丈島アカコッコのセンサス調査を予定する。
(東京「ユリカモメ」NO.667,P13)
・里山と里・海
 里山は人によって造られた環境で、人手が無いと無くなってしまう。この里山と同列で「里海」が使われ始め、「里海」の定義なしに、人が海に手を入れなければ海の環境が保てないかのようになるのを危惧する。干潟、藻場、砂浜、サンゴ礁等は人手無しに存続した地形、生態系である。埋立地や干拓地を元の湿地に戻していく事、陸(川)と海の連続性を取り戻す事が「里海」運動ではないのか。「里海」は里と海とし、「里・海」と表現したい。オーバーユースの改善のため、釣りやレジャー、貝採り等の人の利用のルール作り、持続可能な漁業が求められる。(出典:千葉の干潟を守る会会報「干潟を守る・108号」
  (東京「ユリカモメ」NO.667,P16)
・メジロの愛玩飼養全廃の要望書
 都道府県によってはメジロを1世帯1羽に限り飼う事が認められており、これが国産メジロの密猟の大きな原因になっている。環境省は5年毎に鳥獣保護事業計画の見直しをし、全国に基本指針を示すが、その中にある愛玩飼養制度の全廃を求める要望書を多くの方から環境省に提出するようお願いする。
(東京「ユリカモメ」NO.667,P18)
●2011/3 新潟県
・佐潟に1万羽のコハクチョウが飛来!
 2000年より10月から3月、瓢湖、福島潟、鳥屋野潟、佐潟でハクチョウ類、ガン類の調査をしている。これまでの調査では12月のピーク時、4湖合計でハクチョウが約1万5千羽が越冬している。佐潟では2010/2に約7千羽のハクチョウの飛来があり、今年の2/4には過去最高数の10,199羽(内10,018羽がコハクチョウ)記録した。日本に渡来するコハクチョウは35,000〜40,000羽と言われ、その約1/4が佐潟に集結した。大雪のため、積雪が少ない佐潟に大型の水鳥が集中したと考えられる。
(新潟県「新潟県会報」NO.71,P1)
・カワガラスの繁殖を垣間見て
 09/3、10/4の内計6日間、中越地方の信濃川支流でカワガラスの営巣を観察した。巣はコンクリートの橋梁側面にある鉄骨支柱の上にあり、幅30cm、高さ12cm、奥行き17cm程で、外装はコケ類で、横下向くに出入り口があり、同じ巣が2年続けて使われた。親鳥は警戒心が強く、水中を泳ぎ橋の直下に近づく。09/3/18、巣内に5羽の雛を確認。親2羽の給餌間隔は4〜17分で、餌の大半は水生昆虫(トビゲラ、カワゲラ、カゲロウ類)の幼虫で、時折コイ科稚魚であった。10/4/9、巣内に3羽+の雛、4/20には約50m上流で親より給餌を受けていた。巣立ち雛には淡褐色の(ミソサザイの様な)模様がある。
(新潟県「新潟県会報」NO.71,P2〜4)
・小千谷市で観察されたワシタカ類
 09/9/6〜12/30の内87日間、小千谷市山本山で調査した。結果は13種、3,658個体を記録した。内訳はノスリ1,354、サシバ834、ハチクマ663、ツミ425、トビ185、ハイタカ80、オオタカ49、チョウゲンボウ26、ハヤブサ23、ミサゴ7、イヌワシ5、チゴハヤブサ5、オジロワシ2。ノスリは長期に観察され、ピークは10/29の168。サシバは9/6〜10/6に観察され、ピープは9/18の269。ハチクマは9/6〜10/15、ピークは9/18の213。ツミは9/6〜12/14、ピークは10/1の66。トビはコンスタントに観察され、10月中旬に多いが渡りは少ない。ハイタカは9/9〜12/12の長期に渡る。オオタカは9/6〜12/5、11/4には5羽が通過。チョウゲンボウは11/13に12羽。ハヤブサは9/14に10羽。
(新潟県「新潟県会報」NO.71,P8〜11)
●2011/4 山口県
・第30回ガン・カモ・ハクチョウ類県内一斉調査結果
 1/10、山口県47箇所で実施。マガン41、カモ類23,679羽、内訳はマガモ6,522、ヒドリガモ6,393、カルガモ2,408、オナガガモ2,094、オカヨシガモ1,424、コガモ1,126、ホシハジロ964、オシドリ703、ヨシガモ583、キンクロハジロ574、トモエガモ323、ハシビロガモ278等。
(山口県「やまぐち野鳥だより」NO.214,P12〜14)

○支部報/会報 保護・調査記事関連トピックスNO.564

●2011/4-5 みやこ
・本部等からのお見舞い
・代表が写真集を出版
●2011/5 千葉県
・大震災が野生生物に与える影響を見極めよう
・千葉県内カモメ事情(2010年秋〜2011年春)
●2011/5 長野
・救護ボランティア オオタカ
●2011/5 南富士
・人家周辺で飛べない鳥を見つけた場合の対処法
●2011/4 岐阜
・籠脱け・野良・野生化?ウズラ
・アトリの大集団
●2011/4-5 京都
・2010年度ガンカモ調査報告
・第11次鳥獣保護事業計画に意見書提出
・巨椋に珍種マキバタヒバリ
●2011/5 北九州
・鳥がさえずる緑の回廊植樹祭に参加
・H23年ガン・カモ・ハクチョウ類カウント調査
●2011/5 熊本県
・マナヅルの塒発ち、塒入り調査 

●2011/4-5 みやこ
・本部等からのお見舞い
 4/26、本部会員室の3人がお見舞いに見えた。長靴20足の寄贈、車で大槌町から陸前高田市の現地を視察した。高知から4名、札幌からも来訪があった。本会岩手県連絡協議会、石川県支部、花巻野鳥の会より義援金が届いた。有難うございました。
(みやこ「ミサゴの海」NO.215,P2)
・代表が写真集を出版
 震災時、市役所5階にいた佐々木本会代表が撮影した「東日本大震災写真集」A4版、35頁、撮影場所:宮古、田老、閉伊川、津軽石河等が出版された。1500円+送料 (内500円は震災孤児基金へ寄付)
照会先:佐々木宏 TEL/FAX 0193-62-5617。
(みやこ「ミサゴの海」NO.215,P8)
●2011/5 千葉県
・大震災が野生生物に与える影響を見極めよう
 我々野鳥を通じて自然に接する者は、今回の地震、津波、原発事故が野生生物に及ぼす影響を、しっかり見極める義務がある。放射能汚染の結果が鳥類に現れるのは少し後で、影響が有意と断定するのは難しい。それでも、鳥の生活を見守るのは我々の責務である。
(千葉県「ほおじろ」NO.361,P2)
・千葉県内カモメ事情(2010年秋〜2011年春)
 11/19、21、ユリカモメの暗色個体を見る。幼鳥juv.の第1回冬羽1wに稀に暗色個体がおり、88/2の銚子市以来である。2/19、コカモメ2羽を見る。北米に生息し、近年はカモメの1亜種でなく、別種扱いされる。3/5、カモメの白化個体を見る。今期モンゴリスクのjuv.、1w、第3回冬羽3w、成鳥冬羽Ad.wを見る。12/5、カシンナンスjuv.を見る。和名呼称にキアシセグロカモメ等色々あり、記録は稀である。1/27〜3月、バラベンシス?が見られた。カザフ地方で繁殖する。
(千葉県「ほおじろ」NO.361,P〜36)
●2011/5 長野
・救護ボランティア オオタカ
上田小県地方は松茸の産地で、オオタカが巣をかける松が多い。この10年間で計14羽(内、10羽が幼鳥)のオオタカが保護された。内、4羽が死亡。衝突例が多く、衰弱、中毒もある。保護には厚手の革製手袋使用が必須である。
(長野「野鳥ながの」NO.494,P3〜4)
●2011/5 南富士
・人家周辺で飛べない鳥を見つけた場合の対処法
 巣立ち雛の可能性が高い野鳥(キジバト、ツバメ、セキレイ、ヒヨドリ、スズメ、ムクドリ等)は保護しない。違法飼養の可能性が高い野鳥(メジロ、ヤマガラ、オオルリ、ホオジロ、ウグイス、コルリ、コマドリ等)は保護し、行政へ連絡する。市民が傷病鳥を見つけ時、地元の野鳥の会のHPを検索する事が多い。HPの開設を望む。
(南富士「さえずり」NO.342,P4〜6)
●2011/4 岐阜
・籠脱け・野良・野生化?ウズラ
 ウズラは嘗ては岐阜市周辺では夏鳥であったが、93年頃から記録が無い。ウズラの養殖は明治時代に三河地方で始り、日本一の産地になっている。野生のウズラは幻であったのか。野生個体が減ったら養殖物を放鳥すればいいとはならない。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.522,P2)
・アトリの大集団
 今回の大地震、17年前の阪神淡路大地震とある共通点がある。双方とも前年に岐阜県内で100万羽近いアトリの大集団が見られた。果たしてこれは偶然なのか。
(岐阜「濃飛の野鳥」NO.522,P3)
●2011/4-5 京都
・2010年度ガンカモ調査報告
 1/7〜9を中心に京都府の委嘱で府内194箇所で調査した。総計20,830羽は過去最高となった。内訳はコブハクチョウ61、コガモ4,975、マガモ4,655、ヒドリガモ2,594、カルガモ2,522、スズガモ1,535、オシドリ1,231、ホシハジロ944、キンクロハジロ683、オナガガモ464、ヨシガモ382、オカヨシガモ260、ハシビロガモ183、トモエガモ76(前回は0)等。カワウは942で前回の2/3に減。
(京都「そんぐぽすと」NO.169,P9〜13)
・第11次鳥獣保護事業計画に意見書提出
 2月、当会は京都府へ来年4月から実施予定の同計画書に意見を提出した。1・環境教育のための保護区として桂川流域を「身近な鳥獣生息地の保護区」に指定の事2・有害鳥獣捕獲対象にあるスズメ類から類を削除し、帰還を7、8月に限定する事。ニュウナイスズメは除かれるべき。3・巣を撤去駆除の場合、その場所で巣の再造成ができないよう対策を取る事。4・鉛弾対策の徹底と鉛弾規制区域を増やす事。5・鳥獣保護員に野鳥の会会員、環境省のバンダーや獣医を含める事(東京、大阪、群馬、鳥取、三重では実現)。6・狩猟対象種からクロガモ、ニュウナイスズメ、ミヤマガラスを削除する事。クロガモは全国調査では3740羽と極端に少ない。
(京都「そんぐぽすと」NO.169,P14)
・巨椋に珍種マキバタヒバリ
 1/29、巨椋池干拓地でホオアカ3羽から少し離れた場所で、マキバタヒバリが撮影された。ツグミが来て小鳥たちを追い散らしてしまった。本種は京都府初確認である。
(京都「そんぐぽすと」NO.169,P23)
●2011/5 北九州
・鳥がさえずる緑の回廊植樹祭に参加
 3/26、H24年にオープンを目指す響灘ビオトープの敷地で、1万本以上の苗木の植栽が行われた。今回は6回目で、企業、諸団体が多く参加し、当会から11名が参加した。
(北九州「北九州野鳥」NO.299,P9)
・H23年ガン・カモ・ハクチョウ類カウント調査
 1月、北九州地区の19箇所でカウントした。結果はヒシクイ5、カモ類18種、11,732羽で内訳はオナガガモ4,697、マガモ1,721、ホシハジロ1,624、ヒドリガモ1,298、カルガモ791、キンクロハジロ544、コガモ319、ツクシガモ284等。
(北九州「北九州野鳥」NO.299,P11)
●2011/5 熊本県
・マナヅルの塒発ち、塒入り調査
 2/5、6、会員13名で、横島干拓を餌場にし、熊本新港を塒にしている越冬中のマナヅルの塒発ち、塒入りを調査した。8羽が7:15に塒発ちし、10分後餌場に降りる。第2群の7羽は7:52に発ち、11分後に到着。塒入りは5羽が17:50に発ち、17:57に塒に到着。10羽は18:00に発ち、塒に降りたのは18:22、塒近くの人の影を警戒し上空で旋回し、時間が掛かった。
(熊本県「野鳥くまもと」NO.286,P17〜19)

(自然保護室支援・野鳥の会 神奈川/森 要)

2010年度の会員数報告

■2010年度会員報告■

 2011年4月1日時点(2010年度末)の会員数は40,230人でした。前年度から一年間の減少数は1,143人となりました(グラフ1)。
以下、特に記載のない数値は、全て4月1日時点のものです。


 2010年度の新入会者は1,882人で前年度より68人減少、退会者数は2,996人で同304人減少、翌年も会員を継続する率(継続率)は92.8%で同0.6ポイント向上しました(グラフ2)。


 会員種別ごとの会員数の推移は、総合会員と家族会員、個人特別会員の減少が続いており、支部型会員と本部型会員は横ばい傾向になっています(グラフ3)。



 会員種別毎の入会者では、どの会員種別でも概ね横ばい傾向でした(グラフ4)。一方、退会者では、本部型、支部型が横ばい傾向だったものの、総合、家族、個人特別は減少傾向になりました(グラフ5)。





 都道府県別の会員数では東京都が約5,800人、神奈川県が約4,000人と他の都道府県の倍以上の人数となっています。また対前年度の延び率では和歌山県が5.42%と昨年を上回りました。続いて富山県が3.42%の他、伸び率がプラスだったのは、栃木県、宮城県、熊本県、山形県、滋賀県、愛媛県、香川県、島根県合わせて10県でした。都道府県別の会員数の増減傾向を対前年の伸び率の高い順に表1にしました。



 都道府県毎の人口に対する会員数の割合を表2にしました。東京都が最も高く0.045%となり、ついで神奈川県の0.044%でした。全国比率の0.031%より高かったのは、東京都と神奈川県を含め17都道府県でした。
 支部毎の対前年比伸び率では、福島県相双支部が10.53%、ついで道南檜山が7.14%他、伸び率がプラスになったのは18支部で、昨年の13支部を上回りました(表3)
 また個人特別会員の支部毎の会員数に占める比率を表4に示しました。福島県相双支部、西表、ねむろの3支部が10%を超え、平均の4.85%を上回る支部は合わせて34支部となりました。







 会員の平均年齢は、昨年より1歳上がり60歳となりました。男女別の平均年齢は、男性60歳、女性58歳で昨年と変わりませんが、男性の人数が多いため全体の平均年齢が上がっています(グラフ6)。
 性別の登録がある会員数は29,445人で、そのうち男性は20,032人、女性が9,413人で、男性会員数は女性会員数の2倍以上となっています。特に50歳代から60歳代の男性は11,477人と多く、全体の約4割を占めています。女性の方が多いのは、20歳代です(グラフ7)。





(会員室/沖山展子)

事務局からのお知らせなど

普及室より

7月は「サマーフェア2011」開催! 支部卸販売をご利用下さい

 会誌「野鳥」7月号に「サマーフェア2011」のカタログを同封致します。また、支部販売事業ご担当の皆様には、6月下旬に当フェアについての支部卸販売のご案内を別途お送りいたします。掲載商品は、全て支部卸販売の対象商品となります。探鳥会やイベント等で会員や参加者の皆様にご案内いただき、支部でご注文を取りまとめていただければ、支部卸価格で販売させていただきます。商品を通じたコミュニケーション、支援者の輪の拡大にぜひご活用ください。
 光学機器や野外観察用品の割引販売も行います。ぜひご利用下さい。

●本件についてのお問い合わせ:普及室 販売出版グループ
(TEL:03-5436-2623 FAX:03-5436-2636 メール:[email protected] ) までお願いします。

(普及室 江面康子)

総務室より

■新しい役員等のお知らせ■

 公益財団法人へ移行し、初めてとなる評議員会が5月18日開催され、会長、評議員、理事、監事等の選任が行われました。また、5月26日は第2回理事会が開催され、理事長等の選定が行われました。結果、以下のような新しい役員体制となりましたので、ご報告いたします。

●会長、副会長
役割:会長は、当会の象徴として法人の発展に寄与し、副会長はその補佐をする

役職 氏名 その他
会長 柳生 博 氏 (やぎゅう ひろし) 評議員長
副会長 佐藤 仁志 氏 (さとう ひとし) 理事長

●評議員
定数:3人以上〜8人以内
任期:2015年6月定時評議員会まで
役割:評議員会は、理事・監事の選解任や当会の運営に大きな影響がある事項について意思決定をおこなう

役 職 氏 名 選出分野 その他
評議員長 柳生 博 氏 (やぎゅう ひろし) 環境・文化 俳優、会長
評議員 竹丸 勝朗 氏 (たけまる かつろう) 会員(北部) 日本野鳥の会宮城県支部長
評議員 高松 健比古 氏 (たかまつ たけひこ) 会員(中央部) 日本野鳥の会栃木幹事、前監事
評議員 平 軍二 氏 (ひら ぐんじ) 会員(南部) 日本野鳥の会大阪代表
評議員 上田 恵介 氏 (うえだ けいすけ) 鳥類学会 立教大学教授、前評議員
評議員 北白川 道久 氏 (きたしらかわ みちひさ) 一般、支援団体 霞会館理事長
評議員 原 剛 氏 (はら たけし) 環境・文化 早稲田環境塾塾長
評議員 福澤 武 氏 (ふくざわ たけし) 経済・実業界 三菱地所椛樺k役

●理事
定数:3人以上〜8人以内
任期:2013年6月定時評議員会まで
役割:理事会は、事業計画や予算の承認をはじめ、当会の業務執行に関する広範囲な意思決定をおこなう

役職 氏名 その他
理事長 佐藤 仁志 氏 (さとう ひとし) 日本野鳥の会島根副代表、島根大学非常勤講師
副理事長 吉田 新 氏 氏 (よしだ しん) 音楽コーディネーター
理事 安西 英明 氏 (あんざい ひであき) 公益財団法人日本野鳥の会主席研究員
理事 飯塚 利一 氏 (いいづか としかず) 公益財団法人日本野鳥の会事務局長
理事 遠藤 孝一 氏 (えんどう こういち) 日本野鳥の会栃木副代表、前評議員
理事 松田 道生 氏 (まつだ みちお) フリーランス(執筆業など)、前評議員

●監事
定数:2人以内
任期:2015年6月定時評議員会まで
役割:理事の業務執行状況及び財産、会計の状況など業務監査と会計監査をおこなう

役職 氏名 その他
監事 曽我 千文 氏 (そが ちぶみ) 東京都職員、前評議員
監事 見田 元 氏 (みた はじめ) アールワイ保険サービス且謦役社長
「バード信託」(現「野鳥と緑の信託」)の商品開発ほか

(総務室/五十嵐 真、小川 富由美)

■連携団体全国総会(仮称)の開催のお知らせ■

 支部ネット通信3月号で日程のみお伝えしておりましたが、下記のとおり連携団体全国総会(仮称)を開催いたします。お忙しいとは思いますが、各連携団体からのご参加をよろしくお願いいたします。代表者の方々には、6月3日文書にて開催案内を発送しております。

  1. 日 時:2011年7月2日(土) 13:30(受付) 〜 3日(日)15:00
  2. 会 場:川崎グランドホテル(2010年1月の全国ブロック・支部連絡会と同会場)
    神奈川県川崎市宮本町6−2(TEL:044-244-2111)
    JR川崎駅・京急川崎駅より徒歩約10分
  3. 出 席:連携団体の代表者(1団体につき原則1名)、人選は各団体にお任せします。
    財団からは、柳生会長をはじめ出席可能な評議員・理事・監事・職員が参加を予定しています。
  4. 内 容(予定):
    @連携団体全国総会の今後の在り方等について
    A東日本大震災に関する対応について
    B高病原性鳥インフルエンザについて
    C風力発電(特に洋上)について
  5. 参加費(予定):
    @宿泊シングル+懇親会+昼食 1名15,000円
    A宿泊ツイン+懇親会+昼食  1名13,000円(2名で1部屋)
    B懇親会+昼食        1名 7,000円
    C懇親会           1名 5,000円
    C昼食            1名 2,000円
    ※お部屋は先着順でお取りします。ご希望に添えない場合がありますのでご了承ください。
  6. 交通費:交通費の一部について、以下の区分で一定の金額を財団が負担します。
    (但し、1団体1名、出席者数により変動あり。)
    @首都圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県) 1,000円
    A首都圏以外の関東ブロック所属 5,000円
    B上記以外で往復交通費5万円未満の方 10,000円
    C上記以外で往復交通費5万円以上の方 20,000円
    ※東日本大震災被災支部の方については、個別にご相談させていただきます。
  7. 申 込:期日が迫っておりますので、6月3日代表者宛て文書にて別途ご案内しております。

問い合わせ先 担当:五十嵐真、小川富由美
TEL:(03)5436−2620  FAX:(03)5436−2635  Email:[email protected]

(総務室/五十嵐 真、小川 富由美)

■支部名称等変更のお知らせ(敬称略)■

【名称変更】

●日本野鳥の会あきた(2011年4月17日より)

・新名称:『日本野鳥の会秋田県支部』(従来の名称へ戻す)
・会長→支部長

●日本野鳥の会宮城(2011年4月23日より)

・新名称:『日本野鳥の会宮城県支部』(従来の名称へ戻す)
・代表→支部長

●日本野鳥の会北上(2011年5月8日より)

・新名称:『日本野鳥の会北上支部』(従来の名称へ戻す)
・代表→支部長

●日本野鳥の会奈良(2011年5月14日より)

・新名称:『日本野鳥の会奈良支部』(従来の名称へ戻す)
・代表→支部長

●日本野鳥の会山口県(2011年5月22日より)

・新名称:『日本野鳥の会山口県支部』(従来の名称へ戻す)
・会長→支部長

●日本野鳥の会大阪(2011年5月30日より)

・新名称:『日本野鳥の会大阪支部』(従来の名称へ戻す)
・代表→支部長

【代表者の交代(※)】

●日本野鳥の会福井県(2011年4月23日より)

先月号にて支部名称の変更をお知らせいたしましたが、代表者の交代の掲載が漏れておりました。お詫び申し上げます。
【新】 酒井 敬治 【旧】 柳町 邦光
※ご住所・お電話番号に関しては、本紙には掲載いたしませんので、ご連絡の際は下記担当へご相談ください。)
総務室総務グループ TEL 03-5436-2620 / FAX 03-5436-2635

(総務室/五十嵐 真、小川 富由美)

■「支部報とりまとめ発送」次回日程のご案内■

 次回の支部報取りまとめ発送は、2011年7月12日(火)となりました。支部報は下記要領でお送りください。
(取りまとめ発送の詳細については、支部ネット通信2011年4月号をご覧ください。)
送付〆切:7月11日(月)必着
送付部数:110部
※東京は130部、お願いいたします。
※神奈川、埼玉、奥多摩、千葉県は120部、お願いいたします。
※ご事情により必要部数に満たない場合は、こちらで発送先を調整させて頂きます。

【支部報の受付、お問い合わせはこちらまで】
〒141-0031東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル3F
日本野鳥の会総務室 総務グループ (担当;小川、鈴木)
TEL 03-5436-2620  メール [email protected]

(総務室/五十嵐 真、小川 富由美)



会員室より

富士山麓支部年会費変更のお知らせ

 2011年4月より富士山麓支部の年会費が、1,000円から2,000円に変更となりました。ご継続の方へは、順次『会費自動引き落としのお知らせ』と『会員継続のお願い』の年会費額を変更してご案内しています。
 お知らせが遅れまして申しわけありませんでした。

(会員室/沖山展子)

■会員数■

●6月1日会員数40,032人(対前月-79)
 会員数は先月に比べ79減少しました。
 5月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より80人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。5月の入会者数は176人で、前年同月の入会者193人に比べ17人減少しました。
 また、5月の退会者数は256人で、前年同月の退会者数244人に比べ12人増加しました。

 表1.5月の入会・退会者数

 

※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。

●都道府県および支部別会員数
 野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。

 表2.都道府県別の会員数(6月1日時点)

 
備考:その他は海外在住の会員を示します。

 表3.支部別の会員数(6月1日時点)

備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。

(会員室/沖山展子)


■支部ネット担当より

●投稿お待ちします
 各支部やブロックからの投稿記事をお待ちしております。原稿はメールでお送りいただけます。特に締め切りはありませんが、月初めにお送りいただければ、その月の号に掲載可能です。
 本通信のバックナンバーは、ホームページから閲覧できます。URLは以下のとおりです。
http://www.wbsj.org/info/shibu/net/index.html

●電子メール配信
 本通信は電子メールでもお送りしています。電子メール配信のお申し込みは、下記のメールアドレスまでお気軽にどうぞ。

(会員室長/小林豊)

支部ネット通信 第87号
◆発行
公益財団法人日本野鳥の会  2011年6月24日
◆担当
会員室
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23
丸和ビル
TEL:03-5436-2632
FAX:03-5436-2635
E-mail:[email protected]