目次 |
■プレスリリース カンムリウミスズメの初の洋上一斉調査 「ヒナを拾わないで!!」キャンペーン ■09年度全国ブロック・支部連絡会報告 開催概要 第1日目 保護調査関係情報交換会 第2日目 普及教育関係情報交換会 第2日目 制度変更の進捗と当連絡会の今後 ■支部の動き 支部報保護・調査記事関連トピックス |
■事務局からのお知らせなど カンムリウミスズメ 神子元島で卵殻を発見! 東京バードフェスティバル2010開催 評議員会が開催されました 「支部報とりまとめ発送」と次回のご案内 支部名称の変更など 学生バードソン2010へのご参加を! 会員数 |
発表した内容は、下記のとおりです。一部内容と要望書本文、画像は省略しています。このプレスリリースの全文は、当会ホームページからご覧いただけます。
http://www.wbsj.org/press/100409.html
(財)日本野鳥の会(本部:東京、会長:柳生博、会員・サポーター数5万人)は、2009年に創立75周年を迎え、これを機に世界的な絶滅危惧種であり日本近海にしか生息していない海鳥、カンムリウミスズメの保護に着手しています。今回、カンムリウミスズメが伊豆諸島海域にどのくらい生息しているのかを調べるため、三宅島をはじめとした伊豆諸島北部の4島(三宅島、御蔵島、神津島、新島)周辺及び伊豆半島の神子元島(みこもとじま)周辺海域で同時に5隻の調査船を使い、洋上における一斉調査を行ないました。海鳥の洋上における分布を複数海域で同時に調査するのは国内では大変珍しい試みで、カンムリウミスズメの調査としては初めてのことです。
この結果、洋上で計441羽のカンムリウミスズメを確認することができ、少なくともこれだけの個体数が伊豆諸島北部の海域に生息していることが分かりました。個体数が判明している繁殖地としては、宮崎県の枇榔島(びろうじま)に次いで世界で2番目に個体数の多い繁殖地域であることが確認でき、カンムリウミスズメの保全上非常に貴重な地域であることが分かりました。
日本野鳥の会は今後も伊豆諸島海域における調査を継続し、当該海域における大凡の生息個体数、重要な生息海域、各島における繁殖状況、減少原因等の把握をし、海の生物多様性のバロメーターでもあるカンムリウミスズメを守るための対策を立案、提言していきたいと考えています。
洋上一斉調査は4月6日の9時から16時の間に行いました。各調査海域において地元の漁船や遊漁船5隻をチャーターし、各船に当会職員が数名ずつ乗船。調査海域内を巡航しながら、発見したカンムリウミスズメを数えました。巡航コースは、鳥を重複して数えないように設定しました。
調査に加わった人員は、当会職員17名、学生ボランティア2名、記録映像担当のカメラマン2名の計21名でした。調査した海域と各海域での確認数は以下のとおりです。
伊豆諸島 三宅島 32羽 御蔵島 6羽 神津島 34羽 新島 335羽 神子元島 34羽
発表した内容は、下記のとおりです。一部内容と要望書本文、画像は省略しています。このプレスリリースの全文は、当会ホームページからご覧いただけます。
http://www.wbsj.org/press/100402.html
【日時】2010年1月30日 13時30分 - 31日15時00分 【場所】川崎グランドホテル(神奈川県川崎市) 【出席】北海道 - 九州・沖縄の全ブロックより、27支部、34名の出席があった。 財団よりの出席は、柳生会長以下、役職員計31名が出席した。 【日程】 30日(土) 13時00分 受付 13時30分 開会 柳生会長よりの挨拶、会の趣旨説明 14時00分 保護調査関係 カンムリウミスズメを中心とした海鳥の調査と保護の取り組みの促進について (詳細は後述) 17時30分 一日目会議終了 18時00分 懇親会 31日(日) 9時00分 普及教育関係 探鳥会への一般・非会員の参加促進について (詳細は後述) 12時00分 昼食 13時00分 制度変更進捗と当連絡会の今後について (詳細は後述) 15時00分 閉会
「カンムリウミスズメを中心とした海鳥の調査と保護の取り組みの促進について」
75周年を期にスタートしたカンムリウミスズメの保護事業の紹介と海鳥を通して海洋の生物多様性を守る活動の話題で情報交換を行った。
当会学術顧問の小城春雄氏(北海道大学名誉教授)より、日本の海鳥の置かれている状況と保護上の課題についてお話しをいただいた。お話は、以下の内容で、特に減少の要因については、日本と関係する部分を具体的に取り上げていただいた。
1.海鳥の定義 2.海鳥類の生息数減少の要因 (1)世界中の人口集中地域が、海岸線沿いに集中している (2)漁具による影響 (3)日本の漁師の高い技術 (4)離島をめぐる問題 (5)繁殖地の環境変化 (6)大型船や観光による影響 (7)海鳥類のプラスチック汚染 3.北方四島の海鳥 |
小城先生の講演 |
(報告:自然保護室/山本裕)
75周年事業として当会で取り組んでいるカンムリウミスズメ事業について、これまでの結果と今後の短期目標について紹介した。
海鳥に関して、特色ある活動を行っている札幌支部、宮城県支部、愛媛県支部より報告を行なっていただいた。
(報告者:猿子正彦副支部長)
10年ほど前から、八戸〜苫小牧の定期航路を使った探鳥会を実施している。年に2ないし3回時期を変えて実施している。昨年は8月末と11月下旬に2回開催し、二人の幹事が担当している。1回につき夏は10〜16名、冬は4〜7名ほどが参加。
昨年8月は27種が見られた。クロアシアホウドリ、フルマカモメ、ハジロミズナギドリ、オオミズナギドリ、ミサゴ、カンムリウミスズメなどで、カンムリウミスズメは初確認だった。11月下旬にはカンムリカイツブリ、コアホウドリ、クロアシアホウドリ、オオミズナギドリ、ウミスズメなど37種が見られた。時間帯によって出現する種が異なる。
今年も2〜3回実施する見込みで、他支部会員の参加も大いに歓迎する。
(報告者:竹丸勝郎支部長)
(1)宮城県沖の海鳥繁殖地の現状
宮城県には、志津川、金華山付近、松島湾と海鳥繁殖地も多い。金華山沖の江ノ島列島の足島は、ウトウの太平洋側繁殖地の南限で天然記念物に指定されている。37年ほど前から調査を始め、上陸回数は35回。ウトウは漁網による混獲がいかに多いかがわかった。標識調査で32年前に放鳥したウトウを記録できた。ウミツバメ類は、コシジロウミツバメ、クロコシジロウミツバメ、ヒメクロウミツバメ、オーストンウミツバメが確認されているが、繁殖は確認できていない。ドブネズミの影響と思われ、対策を申し入れているが、教育委員会の動きが悪い。
(2)宮城県沖のアホウドリ調査について 宮城県でレッドデータブックの改訂版をつくることとなったのが調査のきっかけ。調査は2009年6月27日に実施した。結果は、沖合に出るとミズナギドリ類が出始め、金華山沖より、クロアシアホウドリが出始める。停船し餌をまくと鳥が集まってきて、金華山沖では、ハイイロミズナギドリの2千羽の群が見られた。クロアシアホウドリは足輪をつけた個体が見つかり、山階鳥類研究所に確認したところ、聟島の放鳥個体であった。
(報告者:山本貴仁支部長)
(1)調査の実施について
県のレッドデータブックへの提言などに活用する目的で、愛媛県内の島で繁殖する鳥類を把握している。高知県の海域にある島で、オオミズナギドリの繁殖が確認された。またカンムリウミスズメが幸島で繁殖していることがわかっていたので、周辺の島での繁殖の有無も調べた。
(2)オオミズナギドリについて
小地島と御五神島(おいつかみしま)にて、オオミズナギドリの繁殖地を新たに見つけた。愛媛県初の繁殖地確認となる。小地島は照葉樹林が発達する小さな無人島で、御五神島も無人島。少数のオオミズナギドリがいることがわかった。
(3)カンムリウミスズメについて
高知県の幸島での繁殖情報を基に調査を行ない、カンムリウミスズメとオオミズナギドリの両方を確認できた。幸島は小さい島で、海岸からすぐに崖があり、スゲ類が生えている。スゲ類の下にカンムリウミスズメの営巣を確認した。巣を持たない個体も確認した。崖を登り、アマツバメが巣を作る岩の隙間にも営巣していた。今後は、未調査の島を調べていきたい。
(1)十勝支部 エコツアーについて オホーツク海で観光船を利用して実施。沖合約15kmに出ると、ミンククジラやハシボソミズナギドリの群れが見られる。新たな観光につながるという意見もあり、来年も実施していきたい。他の支部ともエコツアーを組んでいきたい。 (2)神奈川支部 洋上風力発電などについて 神奈川県三浦半島沖に洋上風力発電の計画があったが、経済性の問題でなくなった。全国各地でこのような洋上風力発電の計画が知らない間に進行する可能性があり、財団でも情報を把握して欲しい。 (3)千葉県支部 房総半島の状況など 千葉県銚子から出るホエールウォッチング船で海鳥観察を行っている会員がいる。この海域は暖流と寒流がぶつかり、利根川の影響もあるので、種類が多い。海上は大型カモメのねぐらでもあり、エトピリカ、ウミバト、ウミオウムの記録もある。ここにも洋上風力発電の計画がある。 東京湾では、かつてスズガモが10万羽いた。近年、青潮が発生し、無酸素状態になるため、底生生物は全滅。貝も全滅し、貝を食べるスズガモの分布の異常が起きている。他の支部でも事例があれば教えて欲しい。
(報告:自然保護室/葉山政治)
2012年の生物多様性条約締約会議では、各国は、海洋保護区の現状について報告しなければならないが、日本では現状で指定海域がほとんどないのが現状。海鳥繁殖地の多くが天然記念物や鳥獣保護地区に指定されてはいるが、陸域だけで海面は指定外になっている。海域公園制度が今年中には施行されるので今後活用できるかもしれない。この制度は海水面を指定でき、海鳥が採餌する水面が守れる法である。
海のIBA(Important Bird Area)という動きがあり、ヨーロッパでは既に数カ国が選定済。アジアでも検討中で、当会でも、今後国内での選定に取り掛かりたい。対象となるのは次のような海域。
@非繁殖期に多くの個体が見られる沿岸や浅海域
A外洋性の種類が多く集まる採餌海域
B繁殖区域の周辺
C渡りで鳥が集まる海域
スペインの例では、海鳥の衛星追跡、繁殖コロニー調査、海岸からの長期カウント、定期航路を利用した調査、小型船による沿岸部の調査などのデータが選定に用いられている。日本でも今後、海鳥のデータの蓄積が大切である。衛星追跡のような調査は大変だが、海岸からのカウントや定期航路からのカウントなど支部の皆さんと一緒にやっていける調査があるので、ご強力をお願いしたい。
(報告:自然保護室/山本裕)
海鳥調査で必要なデータは、@年月日時刻、A個体数(可能な限り)、B位置情報(ハンディタイプのGPS)、C波高、D出航時間、帰港時間の5つが挙げられる。同じルートで情報を蓄積することで年変化の傾向がつかめてくる。この他に、@ストリップトランセクト法、Aスナップショット法、Bスティック法について紹介を行なった。
(自然保護室長/葉山政治)
財団事務局普及室の室長小林篤六より以下の説明があった後、各報告に移った。
普及をテーマに、探鳥会などの取り組みについて、普及室と人材育成PJが担当して情報交換を進める。テーマは「一般非会員の参加促進について」。探鳥会活動は、支援の裾野を拡げる根幹と思っている。各支部の取り組みの工夫・課題や実践している工夫などを共有し、意見交換したい。また後段ではリーダー育成について扱う。
普及室の林山より、支部から寄せられた2008年度の探鳥会の集計結果などについて、以下の報告があった。
(1)2008年度探鳥会集計結果(26支部から回答)
(2)探鳥会についてのアンケート結果
当会活動で重要な探鳥会運営の現況を把握するとともに、各支部における探鳥会への一般・非会員の参加促進の工夫や探鳥会リーダー、人材育成等の事例を得ることをねらいにアンケートを行った。90支部中52支部回答で、回収率58%。一般・非会員参加促進の工夫を行なっていると回答したのは、52支部中43支部で83%だった。非会員のみを対象、または主な対象とした探鳥会を開催している支部は、8支部にとどまった。成功事例がある支部は、42支部中26支部で60%。成功理由は、「告知・広報に力を入れている」が16支部だった。一般・非会員参加促進の課題としては、28支部が、初回参加後の定着〜入会に結びつけること、と挙げていた。
リーダーや運営の人材を増やす取り組みは、32支部が実施していた。その取り組み内容は、31支部で「適任者への呼び掛け」だった。人材を増やす取り組みをしない理由としては、「取り組む余裕が無い」という回答が多かった。
探鳥会運営マニュアルなどを整備では、整備している支部が11支部、無い支部が39支部だった。
※アンケート結果の詳細は、次号に掲載します。
(1)奥多摩支部
報告者:実森浩明編集部長、市川秀夫副支部長
大成功の事例は無いので、失敗もしているということを踏まえて聞いてほしい。
「昭和記念公園」の探鳥会では、広いエリアに呼びかけるほか、公園との共催として定例行事に組み込み、公園の広報にも掲載している。リーダーではないが持参の望遠鏡を見せてくれる人は、「プロミナ・ボランティア」として入園料の減免措置を設けている。スタッフは引き受けないが、人に見せてあげるのは構わないという人達が担っており、鳥に興味を持たせるのに効果的。野山の鳥よりも水鳥の方が探しやすいので、場所も工夫している。
「はじめてみませんか、バードウォッチング」という探鳥会では、場所やネーミングを工夫している。"毎月やっているから来てね"という雰囲気をつくり、呼び掛けに応じた人を大切にしたいと思っている。小さなエリアで定期的に行っており、雨の際は、東屋で本を読むなどの工夫もしている。
青梅市の野鳥講座は行政から依頼されたもので、会員を増やす工夫の一環として講師派遣し、一回開催すると、一人は興味を示す。
工夫の効果としては、2007年度4月からの集計で、「はじめてみませんか」からの入会は8人。探鳥会は魅力があるから来るが、会員にはならず、単なる探鳥会仲間になってしまうのは課題。
「登山探鳥会」では、奥多摩の雲取山へ登り、天ぷらやバーベキューなどお祭りのような雰囲気にしている。
(2)大阪支部
報告者:清水俊雄幹事
大阪支部は昭和13年設立、73年の歴史。会員数はピークで3千人、現在2130人。年間、60〜70人の減少している。
探鳥会は、大阪支部の活動の根幹となっている。探鳥地は20箇所ほどで、多いと60名〜70名の参加、少ないと15名ほど。あまりにも探鳥地が多いため、参加者が迷って人数がばらける傾向が見られ、探鳥地の見直しが必要かと思っている。平日探鳥会は、月に2〜3回、室内例会は月に一回開催。以前はジュニア探鳥会をやっていたが、途中で途切れてしまっている。若い入会者を増やす必要があるので、復活させたいと思っている。
「ファミリーネイチャークラブ"バーディ"」は、親子での参加が基本で、野鳥だけでなく、昆虫など、自然全般を対象としている。月一回の開催で、大阪府内と、近隣の県が活動地域。毎回15名程の子どもが参加している。次世代を担う子どもたちの育成を目指しているが、まだ成果は出ていない。
会費の高さがハードルになっているのではという思いから、一年限定のお試し会員「むくどり会員」を募集している。現在110名で、昨年12月現在、23名が会員期限を迎え、9名が正会員になった。歩留まり3割。正確には把握していないが、"正会員"なったうちの7割は支部会員だと思う。さらに成果が上がるように、どうつなぎとめるかが課題。
50才は、支部では若い部類なので、"50代は集まれ"という主旨の「アンダー50(U50)」観察会も開催している。会員をつなぎとめるため、様々な方法を考えたいと思っている。
(3)東京支部
報告者:中村一也支部長
11月3日、東京都内の井の頭公園にて財団との共同の探鳥会を行った。対象は一般・非会員、集客目標は50人。広報の際はネーミングを「バードウォッチングはエコライフの始めの一歩」と工夫した。「エコライフ」は流行のことばで、マスコミ受けは良く、東京新聞、読売新聞、共同通信からの取材があり、6紙に掲載された。
工夫点としては、双眼鏡不要で簡単にカモ類が見られ、交通アクセスが良く、来園者が多い公園を選んだ。その結果、63名が参加した。このうち非会員49名。女性と50才以上が多かった。開催後の反応としては、通常の探鳥会へのリピート参加者8名、入会は2名だった。
支部の年間探鳥会開催数170回で、年間の入会者124名。今回は2名の入会だったが、この比率から見ると、一回の探鳥会で2名入った事は小さくはない。
「エコライフ」という言葉は、気候変動や省エネといった話にいきやすいが、バードウォッチングや自然観察なども「エコライフ」だという入り口を示すことができた。
「ヤング探鳥会」は、アンダー40向けに年間4〜5回開催、バードウォッチャーのネットワーク構築には役立っているが、ねらいの成果にはなかなかつながらない。
探鳥会で会員獲得する方法は、王道ではあると思う。一方で、探鳥会以外の、地域のボランティア活動などでも会員獲得を考えたい。
(4)宮城県支部 報告者: 小室智幸 宮城県支部は、42名の幹事で、探鳥会41回、支部報6回を発行し、その他にシギチ調査などを行っている。これまでは、探鳥会リーダーの正式な指導、伝承が行われないまま20年以上個人に運用を任せてきた。しかし近年新しい幹事が増え、自分のリーダーとしての経験だけで幹事を育成することに不安を感じていた。特に、探鳥会の事務的なことや手順についてはマニュアルを作成する等独自で取り組めるが、それ以外のリーダーの資質向上についてはどうしていいかわからない。そこで、本部に講師を依頼し、8月29、30日で幹事対象の研修会を実施した。研修会では、「トコロジスト」(その場所の専門家)という考え方についての講義と実習を行った。宮城県支部は長年同じ場所で探鳥会を開催しているところが多く、参加者の間でもトコロジストという考え方がなじんでいたようだ。今後も、引き続き研修会を継続し幹事の育成に努めていきたい。 |
宮城県支部からの事例報告 |
(普及室/林山雅子、人材育成PJ/箱田篤只)
公益法人制度改革への対応として、佐藤副会長より以下の報告があり、その後に意見交換を行った。
○新制度への移行に当たっては、支部名称は「日本野鳥の会○○」で大丈夫となった。6月頃までに支部規約の改正をお願いしたい。財団は6月頃に移行申請し、11月頃には認定されると思っている。監督官庁は内閣府に替わる。今後、発行物や書類では、「支部」という名称は使えないと考えていただきたい。
○支部が規約改定を行うに当たり、改定案を確認してほしい場合などには、担当の総務室五十嵐宛てにご連絡いただきたい。なお、今回は単に名称の変更であり、連携団体として改めて認定手続きをすることは考えていないのでご承知おき願いたい。
○今後の予定としては、2月の理事会、3月の評議員会で新しい公益財団法人の定款案を諮り、承認を得ることにしている。年度末で任期を迎える現制度下の次期理事・評議員については、現在の理事と評議員を形式的に再任していただく方向で検討している。
続いて意見交換に移り、以下のような質疑応答があった。
千葉県:本部会費を払いたくないために当会へ入会できない方がいて、そういった方々には、有料での支部報購入や探鳥会参加を案内している。
十勝:十勝でも同様のケースがある。本部に会費を払いたくないということは、つまり、入会するだけの魅力がないということでその点が問題と考えている。
財団:幾つかの支部で暫定的に支部だけに所属する会員を設けているケースはあるが、全体の規程上ではそのような支部のみ会員は存在しないことになっている。現在は公益法人制度改革に対応するための移行期なので、会員制度を変更する考えはない。
長野:支部報だけほしいという人もいる。それは、会員として名乗ることはできない、ということで大丈夫か。
財団:制度的にその通りで、問題ない。
「全国ブロック・支部連絡会」の今後について、佐藤副会長より以下の報告があった。
○開催の呼び掛けは財団が行い、そこで合意されたことなどはできるかぎり財団の活動に反映させようと思っている。名称は、例えば「日本野鳥の会連携団体全国総会」、愛称としては「B91」、「バード91」などイメージしている。
○会議の目的は、新制度移行後において、会員や支部の声を反映する機会を設けるもので、全国組織としての連携強化におきたい。年一回、1月下旬から3月上旬の間の開催で、何月の第何日曜日など固定的な日程にしたいと思っている。
○各支部からの出席費用は、交通費の半額程度を財団で負担できるように考えていきたいが、その年々の予算(来年度は総額約60万円)の範囲内で対応せざるを得ない。会場は、交通の便などから東京開催が一番現実的と思われる。
続いて意見交換に移り、以下のような質疑応答があった。
千葉:名称に「連携団体」とは入れず「日本野鳥の会全国総会」にならないか。
神奈川:「B91」という愛称は、爆撃機を連想してしまう。別の愛称がいいのでは。
財団:「連携団体」という表記は無くてもいいかもしれない。
佐賀:「連携団体」と入れないと、全国型会員全員が対象になるので必要ではないか。費用負担もあるので、支部が予算を組んでいる今のうちに呼び掛けておくといいのでは。現在の地域母体の支部の形態は、会員減少の対策となっていないため、今後、学校単位や機能別の支部形態も検討してみては。
財団:様々な会の形が考えられるが、新制度への移行に当たっては、現行のままでいかないと混乱すると思っている。必要なことは移行後に検討と考えている。
愛知県:改定した規約の発効は、本部が公益財団法人になった日から2週間以内に支部でおこなえばよいのか。
財団:財団と支部は、別団体なので規約の発効日を制約することはおかしいとの弁護士からの指摘もあり、規約の期日は強制ではない。国からの公益認定がおりる日はわからないが、認定から2週間以内におこなう公益財団法人への移転登記の日はこちらの任意の日となる。改定した規約は、その日をもって動かしてもらうのがスムーズと思う。
愛知県:登記の日をもって「本部」とは言えなくなり、なんと言えばいいか。統一性が大事なので、共通用語をつくるべきでは。
十勝:「財団」という言い方に違和感がある。「事務局」の方がしっくりくるのではないか。
財団:本来、財団と支部は、本店と支店という関係ではないので、そもそも本部と支部という呼び方がおかしいとも言える。「本部」を今後どう言い換えるかは検討していくが、「支部」については「連携団体」と言い換えることになっている。
大阪:制度上名称は変わっても、過去からの絆があり、今後どうパートナーシップを構築し更に絆を深めていくのかといった方向で考えて欲しい。
財団:移行後、最初の1〜2年は大事でボタンの掛け違いをしないように気をつけたい。
十勝:「野鳥」誌をもっと面白くしたら、入会者にメリットはあるかもしれないと思う。年間3千人の退会は、異常事態でこの会員減少の責任をどう捉えているのか。
財団:会員数減少の原因は、退会者が増えたためではなく、入会者が減ってきているため。以前は年5千人が入会していたが、近年は2千人ほど。「野鳥」誌は、面白いという意見もいただいており、会員層が多様化してきていると思われる。
十勝:入会者が退会者を上回ればいいという話にしか聞こえない。3千人も退会している事態をどう考えているのか。
千葉県:減少しているのは本部型と総合型会員だ。仮に民間企業であれば、担当部長や役員は席にいられない事態だ。自浄作用は無いのか。
兵庫県:支部として探鳥会で入会を呼びかけるなど様々な会員増のための努力をしている。このような事例情報を流したり、経験交流を本部が促してみてはどうか。
佐賀県:退会原因は、多々あると思う。対策の一つとして、手続きミスによる退会者を無くした方がよい。そのために会費納入には積極的に口座自動引落しを案内すべき。
広島県:支部は支部としての魅力を考えないといけない。必要な自然保護をやり野鳥の会ブランドをつくることで、会員減少率は落とせるかもしれない。
長野:長野支部はここ数年、会員は減ってはいない。年一回のバードフェスタ等のイベントで子どもが興味を持ち、入会希望者がかなりいる。
財団:口座の自動引き落としへの誘導はしているが、より改善をしていきたい。意見を伺いながら、一緒に考えていかせてもらいたい。
制度変更などの意見交換
(総務室/五十嵐真)
本記事は日本野鳥の会本部に送付されてきている各地の支部報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会内部の方へ配信しております。
本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。
○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.500
【編注】前号で掲載が漏れておりました。失礼しました。
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●2010/1 札幌
・誌上野鳥写真展
・ミツバチ
●2010/1 福島
・秋の渡り・・・ツグミとカシラダカ
●2010/1 埼玉県
・支部探鳥会での出現率の推移
●2010/1 長野
・2009タカ渡り調査概要
●2010/1 南富士
・カラ類の混群
●2010/1 岡山県
・オシドリ
・児島湖でカモの糞採取
●2009/12 香川県
・秋のワシタカ渡り調査2009年
●2010/1 筑後
・アリスイ
●2010/1 宮崎県
・2009金御岳サシバ
・13季連続の「万羽鶴」出水 (11/15 読売新聞)
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●2010/1 札幌
・誌上野鳥写真展
撮影した野鳥の写真を誌上で展示している。野鳥撮影のマナーは守って欲しい。野鳥にストレスを与えない(近づきすぎない、追いかけない、派手な動作、言動をしない)。人に迷惑をかけない(駐車、場所の占拠、ゴミ、喧騒)。野鳥生息環境の維持保全のため、写真撮影はあくまで二の次である。
(札幌「カッコウ」NO.318,P5)
・ミツバチ
ミツバチは西洋で飼われるようになって以来、家畜である。人が定期的に巣箱を手入れし、蜂は数km範囲を飛び回り、密と花粉を集める。冬越しは試練で、スズメバチは秋に生まれた翌年の女王蜂が単独で冬眠するが、ミツバチは「おしくら饅頭」状態でモゾモゾと過ごす。そのため、9月に大量に砂糖水を与える。巣箱は冬期は暖かい(伊豆の天城山中とか)所に移動し、4月末に網走に戻ってくる。
(札幌「カッコウ」NO.318,P11)
●2010/1 福島
・秋の渡り・・・ツグミとカシラダカ
アトリやツグミの渡りが盛んなのは石川県から岐阜県にかけてで、特に木曽谷に多く、昔は350名程の狩猟者がツグミを獲っていた。1934年の資料に、1シーズンでそこで捕獲されたツグミは19万羽以上、アトリ16万、ミヤマホオジロ12万等とある。直接日本海を渡り、能登半島に入るのが標識調査で示唆されている。能登に10月に現れたツグミは渡り直後で40%も軽い。東北地方はカシラダカが多く、奥羽山脈を南下してくる。ツグミは80年代から、カシラダカは90年代から減り始めている。
(福島「きびたき」NO.193,P3〜4)
●2010/1 埼玉県
・支部探鳥会での出現率の推移
84/5〜09/11の期間、現在まで続いている26探鳥地のデータをまとめた。出現は211種、出現が増えた鳥62種、減った鳥127種、04年以降初めて記録されたと鳥11種、他の場所での記録11種となる。総出現回数が多い中で、出現率増えた種はカワウ(20年前の15倍)、オオタカ(同5倍)、コゲラ(3倍)、アオサギ(3倍)等、逆に出現率減った種はイソシギ(05倍)、コサギ(0.5倍)、ツバメ(0.7倍)、ヒバリ(0.7倍)、セグロセキレイ(0.7倍)等。総出現回数が多い順は、キジバト、スズメ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ムクドリ、カワラヒワ、ホオジロ、シジュウカラ、ハクセキレイとなる。
(埼玉県「しらこばと」NO.306,P2〜3)
●2010/1 長野
・2009タカ渡り調査概要
8/30〜10/31、長野市浅川大池で主に休日にカウントした。総計でサシバ536、ピークは9/20の212、10/4以降、記録されず。ハチクマ251、ピークは10/20の60、10/26の54、10/22以降、記録されず。ノスリは458、ピークは10/29の233、9/26から記録され出す。
(長野「野鳥ながの」NO.478,P5)
●2010/1 南富士
・カラ類の混群
混群では種ごとに異なる場所で採餌し、餌の競合を避けると言われる。コガラやヒガラが餌台のヒマワリの実を食べに来ないのは、嘴の形がシジュウカラ、ヤマガラと異なるためである。混群を先導するのはエナガで、回りを見渡す事ができる高い所で、採餌するので当然かも知れない。コゲラがギーギーと言って最後に群れを追って行く。
(南富士「さえずり」NO.326,P6)
●2010/1 岡山県
・オシドリ
オシドリの銀杏羽は体に近い部分に生える左右4枚の三列風切の1枚ずつに当たる。緋色に白い縁取りがある片方のみが著しく幅が広い湾曲した羽根である。オシドリは種々の草木の実、特にドングリを好んで食べる。繁殖地は森で、樹洞を使い、やや暗い場所を住処にするため、雄の鮮やかな羽毛の理由かも知れない。世間で言うオシドリ夫婦は抱卵開始前までで、その後は雄は雌の元を去る。
(岡山「野鳥おかやま」NO.176,P3)
・児島湖でカモの糞採取
11/30、県の依頼で児島湖でカモの糞、約100検体を採取した。これは環境省が高病原性鳥インフルエンザウイルス早期発見のため、実施するもので、1月、3月にも予定する。
(岡山「野鳥おかやま」NO.176,P10)
●2009/12 香川県
・秋のワシタカ渡り調査2009年
9/19〜10/4、詫間町の紫雲出山展望台で調査した。総計でサシバ744、ハチクマ46、オオタカ8、ノスリ6、ツミ4、ハイタカ3。サシバは調査最終日の10/4に468と最大となった。
(香川県「かいつぶり」NO.311,P1)
●2010/1 筑後
・アリスイ
アリスイは地上や枯木の中の蟻を長い舌で絡めとっている。自らは巣穴を作らず、他のキツツキの古巣を利用したり、時には巣箱も使う。最近の珍しい例として、砂浜の地上に穴を掘って営巣した。アリアスは幹に平行して垂直に止まるための固い尾羽が無く、普通の姿勢で止まる。足指はキツツキ類の特徴の前に2本、後に2本である。
(筑後「まめわり」NO.105,P8)
●2010/1 宮崎県
・2009金御岳サシバ
9/10〜10/21、金御岳を通過したサシバは総計19,874羽で宮古島では25,067羽とあり、南西諸島で越冬する個体も考慮すると、九州から出て行くサシバは3万を超えると思う。金御岳のサシバのピークは、10/8の4,425、10/10の3,861。同期間に通過した他の種はハチクマ7、アカハラダカ1、オオタカ3、ノスリ5、チゴハヤブサ6、他にミサゴ、トビ、ツミ、ハイタカ、クマタカ、ハヤブサの記録があるが、地付き個体も数えている可能性が大である。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.217,P6〜8)
・13季連続の「万羽鶴」出水 (11/15 読売新聞)
11/14、出水平野で地元中学校ツルクラブ、県ツル保護会の約100名で越冬するツルの羽数調査を行った。10,663羽を記録し、11/7調査時より665羽増えた。今季も1万羽を越え、内訳はナベヅル10,468、マナヅル185、カナダヅル6、クロヅル3、ナベクロヅル1。過去最大は2000年の13,521羽である。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.217,P18)
○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.503
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●2009/12 旭川
・永山新川のガンカモ調査
・餌付けを考える
・ダイサギ越冬 (08/3/31 北海道新聞)
●2009/12 小樽
・鳥との距離
・09年野鳥ニュース
●2010/1 甲府
・ライチョウを追って
・富士山のホシガラス
●2009/11 静岡
・オオタカの餌
●2009/12 石川
・いしかわタカ渡り2009
・舳倉島の野猫対策
●2010/1 長崎県
・第12回オシドリ調査
●2010/1 大分県
・クビワコウテンシ
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●2009/12 旭川
・永山新川のガンカモ調査
旭川河川事務所の調査によると、09年に同川に飛来したハクチョウ類の最大数は6,920羽(4/8)、カモ類は124,737羽(4/11)であった。09/4/12の当会関係者の調査結果では、ハクチョウ類3,220羽、カモ類49,929羽を記録した。内訳はオオハクチョウ1,133、コハクチョウ2,086、アメリカコハクチョウ1。オナガガモ47,570(95%)、ヒドリガモ1,811、コガモ235、マガモ137、キンクロハジロ124等。
(旭川「北の野鳥」NO.44,P2〜3)
・餌付けを考える
本来、人が野生生物に餌を与える必要はなく、自然を壊す可能性もある。しかし、絶滅回避のため道東でタンチョウ、農作物被害防止とツル保護のため、出水でツルへ餌付けがされている。観光や個人の愛護目的の餌付けは、人慣れで農作物被害や、生活被害を引き起す。特定の野鳥の集中、増加は生態系を変質させる。捕食動物を誘引し、感染症の集団発生を起こし易くする。ゴミ問題の拡大の可能性もある。08/6、市民団体、行政で「人と野生生物の関わりを考える会」が発足した。高病原性インフルの観点からカモ・ハクチョウへの餌付けを規制する場所も現れ、誤った風評が出て、
逆に共生と保全から遠ざかっている。
(旭川「北の野鳥」NO.44,P4〜5)
・ダイサギ越冬 (08/3/31 北海道新聞)
道内では道南で時折見られ、道北では殆ど見ることがないダイサギが、暖冬のためか、3/28、旭川市で2羽が確認された。例年5月に飛来するアオサギも既に3月に旭川市に飛来している。
(旭川「北の野鳥」NO.44,P14)
●2009/12 小樽
・鳥との距離
中村浩志著「雷鳥が語りかけるもの」に、「海外のライチョウは狩猟鳥でアリューシャン列島では50m先でも草の陰から飛んで逃げるとある。日本では人を恐れないため、標識調査時、釣竿の先につけたロープをライチョウの首にかけて簡単に捕獲できた」とある。日本の山鳥は概して人から逃げない。高山信仰で、人は山で殺生はせず、奥山で鹿や熊を捕っていたマタギは高山まで入って来なかった。大津昌昭著「ヤマドリがやってきた」には肩や頭に乗るヤマドリの様子が書かれている。柳生博著「柳生博 野鳥を語る」にも動物の方から害の無い人に近づくとある。
(小樽「あおばと」NO.118,P2〜5)
・09年野鳥ニュース
・この冬、旭川周辺でのスズメの集団死は餌まきに関連したサルモネラ菌感染である事が、旭山動物園の調査で明らかになった。・環境省は7/13、ワシミミズクの死骸が根室管内で見つかったと発表した。97年、宗谷管内生まれの個体で、従来宗谷管内以外での目撃は無かった。・8/10、環境省はウミガラスの国内唯一の繁殖地天売島に3羽いた雛は、オオセグロカモメに捕食され、繁殖は無かったとみられると発表した。・小笠原諸島のメグロは近隣の僅か数kmの3つの島間でも、行き来していない事が森林総合研究所の3島、132羽の遺伝子解読で分かった。
(小樽「あおばと」NO.118,P17〜18)
●2010/1 甲府
・ライチョウを追って
南アルプススーパー林道が開通する6/25以降に南アルプスで調査した。6/28:仙丈ケ岳でライチョウペア1組と♂1。7/5:甲斐駒ケ岳では未確認。昨年も3回調査で確認できず。7/12:アサヨ峰で♀1。70年ぶりに確認された白山も♀1のみで、同様に(安定)生息とは言えず。7/19:鳳凰三山では非繁殖期に目撃されているが、繁殖期の今回見つからず。8/13:中白根山で♀1+幼2、♀1+幼3、♀1+幼1、♀1+幼3、♀1+幼2、計♀5、幼11と数が多かった。
(甲府「カワセミ」NO.109,P2〜3)
・富士山のホシガラス
09年、富士山5合目周辺のホシガラスは例年より多かった。富士山にはハイマツは無く、何を食べているのであろう。文献ではハイマツの実以外に木の実、昆虫等を食べるとあるが、5合目付近はドングリ等の実は無く、針葉樹のみである。カラマツやコメツガの種子は風で散布され、果実は極めて小さいので、これを食するには相当量必要になる。5合目にあるゴヨウマツはハイマツに同属で種子も似ているが、ゴヨウマツは大きな群落を作らない。富士山のホシガラスは他の山の個体と違った行動があるかも知れない。
(甲府「カワセミ」NO.109,P5)
●2009/11 静岡
・オオタカの餌
オオタカの営巣地における森林施業2(日本森林技術協会 2008)より。オオタカの主な餌は鳥で、ハト大であれば、およそ2日に1羽の割合で食べる。1年間にハト勘算で180羽! 番や雛も含めると、かなりの数になる。繁殖期に巣に持ち込まれる野鳥の大きさは、ヒヨドリ大が半数、キジバト大が1/4、スズメ大が1/5、ヤマドリ大は5%程度である。
(静岡「野鳥だより」NO.369,P4)
●2009/12 石川
・いしかわタカ渡り2009
10/1、金沢市内川墓地公園で歴代最も多い、519羽のタカの渡りを観察した。内訳はサシバ430、ハチクマ42、ハイタカ類」46、オオタカ1。10〜11時に220羽が集中して通過した。
http://wbsj-ishikawa.jellybean.jp/2005new/
(石川「石川の野鳥」NO.149,P2〜3)
・舳倉島の野猫対策
舳倉島には島民が持ち込んだ飼猫が野良化繁殖して、現在25頭以上が確認され、渡り鳥を捕食している。これらの猫の島外退去は地元野鳥の会以外に誰がするのかと遠来の鳥見人から要請されていた。地元保健所、獣医師、動物愛護団体と協議し、島民の同意を得て、捕獲猫を内地へ搬送、避妊去勢手術後ボランティアが飼育し、新たな猫の島持込みを自粛する事になった。来春以降の本格実施前の10月の予備捕獲で、新聞、テレビで広報され、多くの方の理解が得られた。
(石川「石川の野鳥」NO.149,P5)
●2010/1 長崎県
・第12回オシドリ調査
1/17、県下一斉オシドリ個体数調査を実施した。五島、対馬、壱岐、も含め長崎県内で♂960、♀765、計1725羽を確認した。最大数は長崎市野母崎の黒浜ダムの202羽であった。
(長崎県「つばさ」NO.269,P7〜9)
●2010/1 大分県
・クビワコウテンシ
11/18、大分市の乾田でクビワコウテンシが撮影された。主に中央アジアで繁殖し、冬にはアフリカや南アジア方面に移動し、首の黒毛や、尾の羽が短いのが特徴。大分県では初記録で、日本でも記録は極めて少ない。県外から駆けつけた人もいたが、1日で飛び去った。
(大分県「たより」NO.220,P4〜5)
○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.504
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●2010/1 道南桧山
・道南にカラスバト
・2009年春汐首岬猛禽類の渡り観察
●2010/1 奥多摩
・中自然をめざして
・イスカ (関根常貴)
・野鳥を庭に呼ぼう
・アオサギの受難
●2010/2 南富士
・ガンカモ調査報告
●2010/2 長野
・2009年タカの渡り調査
●2010/2 北九州
・進まない?外来生物対策
●2010/2 福岡
・聞きなし
・野鳥の会カレンダー
●2010/2 熊本県
・2009年野鳥情報トピックス
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●2010/1 道南桧山
・道南にカラスバト
11/9、鹿部町で黒いハトがガラス窓に激突したが、回復後駒ヶ岳方面へ飛び去った。写真で確認した結果、ドバト黒色型でなく、南の島嶼に多いカラスバトで、道南では珍しい。
(道南桧山「はちゃむ」NO.88,P2)
・2009年春汐首岬猛禽類の渡り観察
2/2〜6/3の内17日間午前中、汐首岬で猛禽類の渡りを観察した。 2/2、11時、汐首岬から本州へ向け約100羽のヒヨドリの群を見る。冬期に本州へ渡るヒヨドリがいる。本州からの渡り総計はノスリ310、トビ105(内2は本州へ)、オオタカ16、ハイタカ3、ハヤブサ4、オオワシ1、オジロワシ9、ミサゴ2、ツミ1であった。3/29にピークがあり、その日、ノスリ246、トビ42、オオタカ3、オジロワシ1、ミサゴ1、ハヤブサ3であった。同地で予定されていた風力発電は「鳥類への影響評価検討委員会」で中止決定となり、賢明な判断であった。
(道南桧山「はちゃむ」NO.88,P9〜11)
●2010/1 奥多摩
・中自然をめざして
保全活動で目指しているものは、大自然の復活ではなく、また餌台を作って、特定の鳥を呼び寄せるためでもない。多摩川の僅かな河川敷でゴミを拾い、繁茂しすぎる外来植物を整理し、人も鳥も混じって生活できる空間が出来ればと思う。「中自然」と呼ばれるそんな環境作りを考え、作業を進めている。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.192,P5)
・イスカ
奥多摩のO市M山の赤松林に数年に1度、イスカが気まぐれ的に11/5頃に来る。01年は15羽、08年は20羽を観察した。イスカは松や栂の球果を好み、松ぼっくりを枝から取り外し、足で押え、松傘の隙間に嘴を差し込み、薄い鱗片を引出す。その際、バリバリと音をたてる。地鳴きは「ギョ、ギョ」「ジュ、ジュ」と野太く、囀りは「チョイ、チョイ」と澄んだ声である。マヒワと混群を作った事もあった。採食を始めると、手間がかかるので、じっくり見られる。松の枝先のリスの場合は「リスカ!」となる。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.192,P6〜7)
・野鳥を庭に呼ぼう
実のなる木を植えよう。落葉樹:サンショウ、ウメモドキ、ムラサキシキブ、カキ、ミズキ、常緑樹:アオキ、グミ、ナンテン、ピラカンサ、ヒサカキ、ヤツデ、蔓:アケビ、ノブドウ、ツルウメモドキ、ヘクソカズラ。水場も作ろう。野鳥レストランは冬だけオープン。バードケーキは動物食の野鳥も集まる。材料は小麦粉1カップ、食用油(無縁マーガリンやラードでも可)1/3カップ、砂糖(蜂蜜でも可)1/4カップ、これらをポリ袋に入れ、外から握り、混ぜ合わせ、網などにぶらさげる。巣箱架けは12月中に行う。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.192,P8〜9)
・アオサギの受難
カワウ捕獲用の餌のついた針付きのテグスをアオサギが飲み込んだ。捕獲に当り、必ず立会者を配置し、カワウ以外の鳥が掛からないよう対応し、万が一カワウ以外が掛かった場合は、速やかに放鳥、手当をするべきで、それがされず、捕獲用具の許可番号、連絡先の標識につけていないのは明らか違反である。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.192,P21)
●2010/2 南富士
・ガンカモ調査報告
1/10、12個所で調査した。カモは14種、3,181羽であった。内訳はコガモ1,130、カルガモ706、ヒドリガモ474、マガモ437、キンクロハジロ191等。当地のカモ飛来数は04年の2,386羽が最低で、その後は3千台である。富士川河口のカルガモは86年に1,367羽が、08年から0である。カモ以外では、オオバン、カワウの増加が目立つ。
(南富士「さえずり」NO.327,P7)
●2010/2 長野
・2009年タカの渡り調査
8/23〜10/31、飯綱高原浅川大池でタカの渡りを調査した。総計2,347羽を記録し、内訳はサシバ973、ハチクマ584、ノスリ479、大型不明種202、ツミ57、小型不明種25、オオタカ12、ミサゴ8、ハイタカ4、チゴハヤブサ3。ピークは9/17の502(サシバ、ハチクマ)、10/29の234(ノスリ)。8月中でも、サシバ63、ハチクマ21が通過した。ヒヨドリの渡りは10/4に844羽、この前後10日間に通過した。
(長野「野鳥ながの」NO.479,P9
●2010/2 北九州
・進まない?外来生物対策
害獣駆除の名目で例えば、奄美大島のマングース(ハブ駆除)、三宅島のイタチ(ネズミ駆除)・・・、在来の小動物や鳥が捕食され、激減の例が多い。外国では徹底した駆除作戦の例があり、日本ではブラックバス、セイタカアワダチソウで一部行われているが、北九州市の「外来魚を食べよう」のイベントではとてもとても・・・。
(北九州「北九州野鳥」NO.284,P5)
●2010/2 福岡
・聞きなし
鳥の声の「聞きなし」という言葉は、福岡鳥の会の発起人である川口孫次郎氏が提案したしたものであり(「飛騨の鳥」(1921年)等)、福岡支部に縁がある。アオジの声は「消費税一円・ツリ・ツリ・ツリ」、アオバズクは「坊主こい・坊主こい」等。柴田昭彦氏の聞きなしのHPが参考になる。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~tsuushin/sub8.html
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.364,P6)
・野鳥の会カレンダー)
野鳥カレンダーはここ1、2年の写真は「つまらん」です。「日の丸」構図のどアップ写真ばかり、まるで野鳥のブログやHPと同じ写真ばかり。何となくカメラ会社の陰謀?を感じる。嘗て会は「風景の中の野鳥」「その鳥が棲んでいる環境を写し込んだ写真」と言っていました。事前にテーマ等を決めた方が良いのでは。桁違いに野鳥写真家?が増えた現在、もう少し考慮が必要では。
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.364,P11)
●2010/2 熊本県
・2009年野鳥情報トピックス
・8/23、天草市でカラスバト県下初記録。・3/17、苓北町でクロウタドリ県下初記録。・4/2、天草町で亜種メンガタハクセキレイ県下初記録。・7/18、熊本港でオオバンの繁殖確認。県下では70年代以来の2例目。・2/11、八代市にトモエガモの大群700羽の飛来を確認。05/12/18の769羽に次ぐ記録。・12/21、熊本港でコサギの交尾らしい行動を確認。非繁殖期、かつコロニー外での交尾は大変珍しい。・12/5、熊本市にオオハクチョウ、13年ぶりに飛来。・3/29、天草市でウミスズメを県下では89年以来の記録。
(熊本県「野鳥くまもと」NO.272,P17〜20)
(自然保護室ボランティア・神奈川支部/森 要)
3月は東京都伊豆諸島の三宅島と静岡県伊豆半島で洋上調査、伊豆半島の神子元島(みこもとじま)で上陸調査を行いました。
三宅島での洋上調査は3月15日で、西側海域を約3時間航行し、104羽のカンムリウミスズメを確認しました。他のウミスズメ類は観察できませんでした。
伊豆半島では、3月12日に南西側海域を約6時間半航行しましたが、確認できたカンムリウミスズメは3羽でした。他のウミスズメ類では、ウトウを37羽確認しました。
3月23日には伊豆半島神子元島に上陸。約4時間の踏査で、カンムリウミスズメのものらしい割れた卵殻を発見しました。卵殻は巣とは思えない岩の上にあり、何者かに捕食されたものではないかと思われました。神子元島で営巣が確認されているのは三十年近く前で、今回の卵殻がカンムリウミスズメのものであれば、貴重な記録となります。また下田港から神子元島までの間の洋上で、カンムリウミスズメ9羽、ウトウ1羽を確認しました。
この他、3月17日の三宅島−東京間の定期航路では、カンムリウミスズメは確認できず。3月22日の下田−神津島間定期航路では4羽のカンムリウミスズメを確認しました。
2010年3月の調査の詳細は下記のとおりです。
●洋上の個体数調査
海域: | 三宅島西側の大野原島(三本岳)にかけてと三宅島南側の海域 |
方法: | チャーターした漁船「北洋丸」で航行しながら、目視した個体をカウントし群れのサイズと記録するともに、観察位置と航路軌跡をGPSで記録する 阿古港−間鼻沖−大野原島−今崎沖−阿古港 |
調査員: | 当会職員3名、現地ボランティア1名 |
期日と結果: | 3月15日 08:35〜11:25 成鳥 104羽 |
海域: | 伊豆半島南西側と神子元島周辺の海域 |
方法: | チャーターした遊漁船「第三重郎平丸」で、目視した個体をカウントし群れのサイズと記録するともに、観察位置と航路軌跡をGPSで記録する 航行コースは、田港−石廊崎−波勝崎−田子港沖−波勝崎沖−石廊崎沖−神子元島−下田港 |
調査員: | 当会職員2名 |
結果: | 09:00〜15:30 成鳥 3羽 ウトウ 27羽 |
海域: | 伊豆半島下田港から神子元島までの海域 |
方法: | 渡船「みこもと丸」で移動中に、目視した個体をカウントし群れのサイズと記録するともに、観察位置と航路軌跡をGPSで記録する 航行コースは、下田港−神子元島 |
調査員: | 当会職員3名 |
結果: | 08:47〜09:45 成鳥 9羽 ウトウ 1羽 |
三宅島沖、北洋丸船上での観察 |
伊豆半島沖、重郎平丸での観察。左手遠くに石廊崎 |
伊豆半島の南沖で確認した個体 |
神子元島沖、みこもと丸での観察。遠景が神子元島 |
海域: | 三宅島−東京の定期航路に沿う海域 |
方法: | 東海汽船の定期船「さるびあ丸」のデッキより洋上のカンムリウミスズメを目視で探し、目視した個体をカウントし群れのサイズと記録するともに、観察位置と航路軌跡をGPSで記録する |
調査員: | 当会職員2名 |
期日と結果: | 3月17日 14:20〜17:00 ウミスズメ類は観察できず アホウドリ、コアホウドリ、 クロアシアホウドリを観察 |
海域: | 下田港−神津島−式根島−新島−下田港の定期航路に沿う海域 |
方法: | 神新汽船の定期船「アゼリア丸」のデッキより洋上のカンムリウミスズメを目視で探し、目視した個体をカウントし群れのサイズと記録するともに、観察位置と航路軌跡をGPSで記録する |
調査員: | 当会職員1名 |
期日と結果: | 3月22日 9:30〜15:40 成鳥4羽 (4羽とも式根島の南東沖で出現した) |
サルビア丸デッキでの観察。中央遠くは御蔵島 |
式根島の東沖を航行中。前方は新島 |
場所: | 静岡県下田沖の神子元島。 |
方法: | 渡船「みこもと丸」から上陸し、岩の隙間などを目視で探す。 |
調査員: | 当会職員3名 |
日時: | 3月23日 9時45分〜14時 |
結果: | 島上部の比較的平坦で人が歩けるところを踏査した。島中央部の海上保安庁施設西側の岩場でカンムリウミスズメのものらしい割れた卵殻を発見。発見位置が岩の上だったので、何者かがカンムリウミスズメの巣から運んで捕食したものではないかと思われた。 カンムリウミスズメは確認できなかった。 |
崖の上の岩場を踏査 |
岩場の上で卵殻を発見 |
(会員室長/小林豊)
今年で第7回目の開催となる東京バードフェスティバルでは、「生きものいろいろ楽しもう!〜生物多様性保全を目指して〜」をテーマに、東京港野鳥公園ならではの環境を活かしたたくさんの催しを展開します。さまざまな環境にたくさんの生きものが甦った東京港野鳥公園は都市域の生物多様性の代表です。身近な自然を楽しみながら、ちょっぴり生きものたちのことも考える、そんな一日にしてみませんか。
●開催概要
日時: | 5月29日(土)・30日(日) 10時〜16時 |
場所: | 東京港野鳥公園(当日のみ入場無料、雨天決行) |
主催: | 東京バードフェスティバル実行委員会〔(財)日本野鳥の会、東京港埠頭(株)、(社)日本望遠鏡工業会〕 |
共催: | 東京都 |
●イベント紹介
○見て・聞いて楽しむ
江戸家猫八(演芸家)&松田道生(当会嘱託研究員)による軽快なトークショー。写真家叶内拓哉・吉野信らによるフォトセミナー。安西英明(当会主席研究員)による新作図野鳥鑑発売記念講演会。カンムリウミスズメと海の多様性を紹介したスライドショーなど。
○参加・体験して楽しむ
野鳥公園の生きものをデジカメで撮影してみんなでつくる、生きもののマップづくり。野鳥の折り紙、イラスト、ブローチづくり教室。公園の畑での収穫など参加して体験
○双眼鏡・望遠鏡体験コーナー
各メーカーの気になる双眼鏡や望遠鏡をネイチャーセンターや芝生広場をフィールドに実際に覗くことができます。
○バードウォッチング・自然観察を楽しむ一人で楽しむもよし、みんなで楽しむもよし。野鳥はもちろん、干潟や林の生きものなど野鳥公園の自然を満喫できます。
○ブースをまわって楽しむ
野鳥をはじめとした生きものに関わる団体・企業が出展し、グッズ・書籍の展示や販売、活動紹介などを行います。また、ミニライブ、クラフト教室、子ども縁日、スタンプラリーなど親子で楽しめる企画もいっぱい。
江戸家猫八さんと松田道生さん トークショウ |
双眼鏡や望遠鏡の試用 |
自然観察会 |
東京バードフェスティバル2010実行委員会事務局(東京港埠頭株式会社内)
電話:03-3599-7305
詳細情報は、ホームページをご覧ください (随時更新中)。
http://www.tptc.or.jp/park/tbf2010/
※写真はこれまで東京バードフェスティバルの様子です。
※敬称略
(サンクチュアリ室東京港担当/金井裕)
日程と場所、主な議題等をお知らせします。正式な開催通知につきましては後日、関係各位へ郵送いたします。
日時:2010年5月29日(土)
場所:大崎第一地域センター区民集会所(平成21年度第1回と同じ会場)
議題:平成21年度事業報告および決算案ほか
日時:2010年5月29日(土)
場所:大崎第一地域センター区民集会所(平成21年度第1回と同じ会場)
議題:平成21年度事業報告および決算案の同意ほか
(総務室/五十嵐 真、田中 綾)
3月13日(土)、大崎第二地域センター区民集会所(東京都品川区)にて平成21年度第2回評議員会(定例)が開催されました。概要は下記の通りです。
・第1号議案”平成22年度事業計画及び予算案承認の件”
・第2号議案”監事選出の件”
・第3号議案”新制度における「定款」案承認の件”
・第4号議案”新制度における「会員規程」案及び「役員及び評議員の報酬等並びに費用に関する規程」案承認の件”評議員の選出の件”
・第5号議案”役員選出の件”
○すべての議案が原案通り同意又は承認されました。
○評議員からの質問・意見について、回答および意見交換を行いました。
○評議員会終了後、評議員、執行役員、傍聴の方々による懇親会が行われました。
(総務室/五十嵐 真、田中 綾)
「支部報とりまとめ発送」についてあらためてご案内いたします。各支部が発行している支部報を、それぞれの支部より全支部へ送付するのはコストと手間が掛かるため、これを財団事務局にてとりまとめて、下記のとおり全支部に送付しています。
発送日:奇数月の上〜中旬
発送方法:原則として宅配便
発送先:全支部の事務局(現在90)、近畿ブロック、および全サンクチュアリ
取りまとめ発送をご希望の支部は、下記の要領で財団事務局までお送りください。
次回は5月11日(火)ですので、取りまとめ発送をご希望の支部は、5月10日(月)までに、上記の送り先へお送りくださるようお願いします。
(総務室/五十嵐 真、田中 綾)
名称変更などがあった支部についてお知らせいたします。
・新名称:『日本野鳥の会神奈川』
・呼称の変更:支部長→代表
支部報→会報
(新名称および、支部長の交代と呼称の変更)
・新名称:『日本野鳥の会道南檜山』
・支部長の交代と呼称の変更は下記の通りです。
【新】奥田 孝一 代表
【旧】林 吉彦 支部長
(元支部長の林吉彦様は、本年1月8日に逝去されました。)
・新名称:『日本野鳥の会遠江』
・支部長の交代と呼称の変更は下記の通りです。
【新】津久井 克美 代表
【旧】山埜 章 支部長
・新名称:『日本野鳥の会あおもり』
・代表者呼称:支部長→代表
(総務室/五十嵐 真、田中 綾)
昨年の「NEC学生バードソン2009」では、百万円を当会のカンムリウミスズメ保護プロジェクトにご寄付いただきました。
2010年の募金も当会のカンムリウミスズメ保護プロジェクトにご寄付いただけとのことですので、ぜひ支部からもチーム参加をお願いいたします。皆さんの参加が、カンムリウミスズメの保護と学生の皆さんの活動支援につながります。
参加方法などは下記のホームページに順次掲載される予定です。
・開催日:6月13日(日)
・募金先:日本野鳥の会「カンムリウミスズメ保護プロジェクト」
・参加資格:どなたでも
・参加費:無料
・学生バードソン2010HP:
http://www.fa-net.org/birdathon/2010/
(会員室長/小林豊)
●4月1日会員数41,373人(対前月-43人 )
会員数は先月に比べ43人減少しました。
3月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より149人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。3月の入会者数は152人で、前年同月の入会者218人に比べ66人減少しました。
また、3月の退会者数は301人で、前年同月の退会者数301人と同数となりました。
※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。
●都道府県および支部別会員数
野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。
備考:その他は海外在住の会員を示します。
備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。
(会員室/沖山展子)
本通信のバックナンバーは、インターネットからご覧いただけます。URLは以下のとおりです。
http://www.wbsj.org/info/shibu/net/index_2010.html
本通信はメール版も発行しており、支部単位で2アドレスまで送付先をご指定いただけます。印刷版では送付部数が限られますが、メール版ですと幹事さんがたくさんいても簡単に転送でき、情報共有に便利と思います。
メール配信のお申し込み、お問い合わせは末尾のメールアドレスまでお願いします。
(会員室長/小林豊)
支部ネット通信 第73号 ◆発行 財団法人日本野鳥の会 2010年4月23日 ◆担当 会員室 〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル TEL:03-5436-2632 FAX:03-5436-2635 E-mail:[email protected] |