No.72 2010年3月号


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目次 ■支部の動き
 登山道を走るトレイルランニング 神奈川支部
 支部報保護・調査記事関連トピックス
■事務局からのお知らせなど
 カンムリウミスズメ 三宅島で今期初認!
 三宅島バードアイランドフェスティバル開催
 支部卸販売をご利用ください
 支部名称など変更のお知らせ
 支部長、支部事務局等のご変更に関するお願い
 次回理事会(定例)と評議員会(定例)の日程
 理事会が開催されました
 学生バードソン2010へのご参加を!
 野鳥誌が年10回の発行に
 『Toriino』(トリーノ)設置拡大のお願い
 2010年度のバードメイトはスズメ!
 十勝支部が年会費など変更
 支部代表者肩書きの変更について
 会員数

支部の動き

登山道を走るトレイルランニング  神奈川支部

 昨年11月、関東ブロック協議会で、神奈川支部は登山道を走るトレイルランニングの問題について報告をしました。この問題は、全国の山岳地に共通する問題かと思います。 
 トレイルランニング(トレイルラン)はどんな競技なのでしょうか。これは10〜100kmの登山道を数百から千人を越える人が、一度に集団で走り抜ける競技です。例えば富士登山競技、北丹沢山岳耐久レース、おんたけウルトラレース、黒部ダム-立山、高尾山等、全国で行われ、先駆けは嘗て国体種目であった「登山競技」から始まりました。トレイルランはタイムレースが基本で、若い人に人気があり、自然の中を走る爽快感と厳しいレースを完走した充実感が魅力とされ、今では全国で年に60回以上の大会が開かれています。
 狭隘な登山道を多数の競技者が占拠し、走り抜ける事に対し、山岳団体等から一般登山者を危険に巻き込む、登山道を荒廃させる、周辺の植生に悪影響が出ると反対意見が出ています。谷川岳や箱根では国立公園の自然保護の観点から問題が大きくなりました。野鳥保護の観点からも人為的な擾乱で繁殖活動や棲息に大きな影響が懸念されます。

 神奈川支部では3年程前からこの問題に取り組み、箱根山山岳耐久マラソンでは環境大臣、知事、地元町長、実行委員会に国立公園の特別保護地区及び第一種特別地域を競技コースから外すようコース変更を求める要望書を提出しました。当支部の浜口哲一顧問は「タイムを競いあう競技は山の楽しみ方の一部に過ぎず、山の利用方法としては偏っている。色々な山の楽しみ方、利用の仕方があることを知ってもらう必要がある」「五感を使って山の自然をもっとスローに楽しめば、結果として人の感性が高まり、体も鍛えられていく。それが山の楽しみ方の基本では」「自然や生態系への影響を最低限にとどめることが鉄則で、既設の林道を利用するとか、コースの代替案の検討も必要である」と指摘されています。
 その結果、12団体で組織する「箱根地域歩道利用のあり方打合せ会」は同地域の歩道利用ガイドラインを出しました。その中に「集団で歩道を利用する場合には、一列歩行をし、他の利用者や動植物には細心の注意を払いましょう」ともあり、実行委員会は見直しを余儀なくされ、大会中止となりました。また、神奈川県も「自然公園内でのトレイルレースは好ましくなく、レースそのものの再考やコース変更を主催者に要請し、登山道の適切な利用を促す」としています。

 私たち神奈川支部をはじめ、全国の野鳥を愛する人達は趣味として自然の中を走りたいという趣旨は尊重しつつも、自然環境への影響が大きいレースについては、中止やコースの変更の提言を続けていきましょう。

(神奈川支部/幹事 畑俊一、森 要)

■支部報保護・調査記事関連トピックス■

 本記事は日本野鳥の会本部に送付されてきている各地の支部報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会内部の方へ配信しております。
 本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。

○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.499

●2009/12 千葉県
・ジャパン・バードフェスティバル2009
・鳥と人と東京湾の未来
・小笠原のアホウドリ米国西海岸沖へ (10/26 YOMIURI ONLINE)
・国内初キジカッコウ確認 (10/22 朝日新聞)
●2009/12 神奈川
・山岳探鳥会安全マニュアル
・なんだ、カゴ脱けかよ!
・里山の見方
・水浴びするコアジサシ
・オオタカ繁殖情報アンケート調査結果
●2009/12 伊那
・ブッポウソウの巣箱取り付け 
●2009/12 兵庫県
・カイツブリの声 
●2009/12 北九州
・ヒヨドリの渡り報告 
●2009/12 熊本県
・2009年秋タカの渡り調査報告 

●2009/12 千葉県
・ジャパン・バードフェスティバル2009
 11/7、8、我孫子市で開催された。支部は「鳥と地球の2009年」を題として、写真、イラスト、版画、俳句、川柳等多岐に渡るパネルを展示した。
(千葉県「ほおじろ」NO.344,P2)

・鳥と人と東京湾の未来
 近年、東京湾の漁獲量が激減し、渡り鳥も減り、汚染も工業系廃水よりも生活系廃水の比率が高い。湾岸の市議、区議で東京湾湾岸再生議員連盟(代表 一柳洋横須賀市議)が結成され、11/15、初回シンポジウムが開かれた。基調報告で国立環境研究所の堀口敏宏氏は湾内20個所で30年の定点調査で、人間生活による水環境悪化が生物に様々な影響を与えているとしている。問題を政治で引き取り、国家的事業として取り組まねば、手遅れになる。環境を回復の知恵や手段を国際的に求めるため、(ラムサール条約での)モントルーレコード登録も考えるべき。
(千葉県「ほおじろ」NO.344,P3〜6)

・小笠原のアホウドリ米国西海岸沖へ (10/26 YOMIURI ONLINE)
 環境省は10/26、小笠原諸島の聟島で人工飼養されたアホウドリ15羽の内、1羽が10/11、サンフランシスコの南西80kmの海上で確認されたと発表した。GPSの記録では、5/22、聟島を巣立ち、カムチャッカ半島、アラスカ沿岸を経て、米国西海岸沖まで26,000km飛んだ。アホウドリは巣立ち後3、4年はアラスカ沿岸で過ごして繁殖地に戻るが、今回はアラスカ以東まで行った。
(千葉県「ほおじろ」NO.344,P12)

・国内初キジカッコウ確認 (10/22 朝日新聞)
 南半球に生息するキジカッコウが銚子市内で見つかった。国内初確認となる。越冬のためニュージーランドからマレーシアやミャンマーまで北上するものが、迷って北の日本へ飛んできた可能性が高い。
(神奈川「はばたき」NO.451,P2)

●2009/12 神奈川
・山岳探鳥会安全マニュアル 
 7月に北海道トムラウシでの登山グループの遭難事故は記憶に新しい。支部は山岳探鳥会を安全に開催するため、安全マニュアルを作った。実施計画書の提出と委員会による承認、参加会員は所定の様式に記入し、担当者へ提出し、担当者は参加適否を判断する。標高300mに満たない丘陵地は対象外である。
(神奈川「はばたき」NO.451,P2)

・なんだ、カゴ脱けかよ!
 動物愛護の観点からは生物の命は皆同じで、飼育と野生の区切りは不要である。しかし、自然の生態系保護の観点からはその区分けに重要な意味がある。動物愛護と自然保護は次元が異なる。綺麗な鳥が見られれば満足は動物園の鳥巡りでよい事になる。探鳥会案内人は野鳥を通して自然を知ってもらうテーマで案内をしている。綺麗ならいいだろうと、故意に外来種を放つ、ペットを野や川に放つ事に寛容になってはいけない。「なんだ、カゴ脱けかよ!」と言うのも結構大きな効果がある
(神奈川「はばたき」NO.451,P3)

・里山の見方
 自然保護の上から里山の保全が注目を集めるようになった。それは里山に生息する動植物の中に絶滅の心配がある種が多い事が明らかになってきた事による。注目すべき要素は水、草地、雑木林の3つがある。植物や昆虫では里山ならではの種がいるが、里山でしか見られない鳥は殆どいないが、それぞれの環境を好む鳥が里山を訪れる。里山の代表鳥にサシバがいる。80年代までは多摩丘陵、三浦半島でも繁殖していたが、激減の理由に里山の消失、谷戸田が休耕地化した事が挙げられるが、北関東、東北の一部ではサシバが多い地域も残っており、どんな条件がサシバの生活を支えているのか解明が待たれる。
(神奈川「はばたき」NO.451,P6〜7)

・水浴びするコアジサシ
 7月、横浜市鶴見区でコアジサシの営巣地を調査した。水浴びする様子が見慣れない動作で、ビデオのスローモーションで見ると、胸につかる程の深さに頭を水の中に何度も入れ、身体を捻るように水浴びし、最後に(両翼対称でなく)片翼づつ激しく水面を叩きつけ、その後両翼を広げて岸辺へ上がった。
(神奈川「はばたき」NO.451,P8)

・オオタカ繁殖情報アンケート調査結果
 神奈川県よりの照会に対し、今年度の県下のオオタカの繁殖状況について会員、地元民より25件の回答があった。これは「神奈川県オオタカ保護指導指針」に基づき運用される。内3個所で開発が規制され、開発が予告されている2個所で地元関係者と支部は連携して行政に対応をお願いしている。3個所で新規営巣地報告あったが、4個所で開発や人の影響で営巣地が消滅した。オオタカは多くの方の保護活動のお陰で見る機会は増えているが、県下では繁殖する番の数は増える事ができない。
(神奈川「はばたき」NO.451,P8) 

●2009/12 伊那
・ブッポウソウの巣箱取り付け
 ブッポウソウは長野県天然記念物で県内では09年は4個所の繁殖地がある。北部の下水内郡栄村、南部の上伊那郡中川村、伊奈谷に沿って飯田市、天竜村で、これらの場所に巣箱を取り付けることになった。
(伊那「かわせみ」NO.28,P7)

●2009/12 兵庫県
・カイツブリの声 
 カイツブリのケレケレ・・・の声は野鳥大鑑では囀りとされる。その鳴き交わしの声紋は菊の花びらを敷き詰めたように美しい。離れた1羽のピピピピ・・・の声は鳴き交わしよりテンポが遅く、尻下がりで、一声ピッ!は警戒鳴きである。
(兵庫県「コウノトリ」NO.173,P6)

●2009/12 北九州
・ヒヨドリの渡り報告 
 秋に関門海峡を渡るヒヨドリの群れの記録は10/15:8時以前:902、8時代:2,515、9時代:1,292、10時代:603、11時代:478、それ以降渡り記録無。10/19:8時以前渡り記録無、8時代:3,042、9時代:975、10時代:499、11時代:46、それ以降渡り記録無。
(北九州「北九州野鳥」NO.282,P9)

●2009/12 熊本県
・2009年秋タカの渡り調査報告 
 9/5〜10/20、熊本県内22個所と大分県、宮崎県側の6個所で調査した。アカハラダカは天草島の六郎次山を通過する個体は例年の3万に対し、8千と少ない。2000m以上上空を通過したとも考えられる。ハチクマは大分、宮崎県から入ったものが西へ抜けるケースと、鹿児島県まで南下するケースがある。サシバは県東部の山沿いを南下、県西部の山沿いを南下、天草島を通過し南下する3つのルートがある。
(熊本県「野鳥くまもと」NO.270,P2〜9)

○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.501

●2010/1 道南檜山
・ウミネコの化粧
・シベリアムナフオウギセッカ
・鹿部町秋の渡り
●2010/1 神奈川
・探鳥をしよう!
・混群はどこで何をしている?
・日本列島の中の神奈川
・特定外来生物の情報を集めて生物多様性保全につなげよう
●2010/1 大阪
・カワウ6割減 竹生島での駆除が効果 (11/19 中日新聞) 
・湖北に29年ぶりにハクガン (12/4 中日新聞) 
・淀川河川公園でムジセッカを観察 
・肩羽 
●2009/12 筑豊
・放鳥 

●2010/1 道南檜山
・ウミネコの化粧 
 繁殖しているウミネコの胸部〜腹部の羽毛が淡くピンク色になる個体が多い。ピンク色の羽根を取っても10日もすると、消えてしまう。アジサシ類でも同様の現象があり、繁殖期に食するオキアミ類に起因している。同期間、沿岸部のオキアミ類は大群となり、ウミネコは主にこれを求愛給餌に利用している。これにはカロテノイド系の赤い色素が多く、これが尾腺から分泌する油脂に含まれ、羽毛に塗る結果である。ハシボソミズナギドリもオキアミを追って移動するが、羽毛が黒褐色でピンクは見えない。
(道南檜山「はちゃむ」NO.87,P6〜7)

・シベリアムナフオウギセッカ
 08/10、松前町で標識された不明種の鳥の写真やデータを09年、日本鳥類標識協会全国大会で識別して貰った。その結果、シベリアムナフオウギセッカの幼鳥で、我国初記録となった。タイ北部で越冬し、香港で1回、韓国で3羽が標識されているのみ。主に内陸部を移動していると考えられ、藪から出て来ないので確認は難しい。
(道南檜山「はちゃむ」NO.87,P8〜10)

・鹿部町秋の渡り
 道南の秋のタカの渡りを調査している。白神岬(竜飛崎対向)へは(室蘭方面から来て)大沼国定公園を通過し、函館平野へ向かう。汐首岬(大間崎対向)へのルートもあるが、詳細未解明。
(道南檜山「はちゃむ」NO.87,P12〜15)

●2010/1 神奈川
・探鳥をしよう!
 探鳥と見物の区別がついていない人がいる。探鳥は出会いの感動の部分が大きく、場所、名前を教えてもらって見物に行っても感動は少ないのでは。自ら探さないウォッチャーの増加で、マナーを知らないカメラマン、撮らんがための餌付け、音声での誘き寄せ、農地、地元住民への無配慮、違法駐車等様々な問題が指摘されている。餌付け撮影大会は観察でなく見物である。
(神奈川「はばたき」NO.452,P4)

・混群はどこで何をしている? 
 支部の鳥類目録の記録を見ると、混群の記録でゴジュウカラ、エナガは少ない。図鑑にはアオゲラ、アカゲラも混ざる事があるとされるが、支部ではアオゲラ1例、アカゲラの報告は無い。利用する場所はゴジュウカラ、コゲラは樹幹、ヤマガラ、シジュウカラは樹冠から地面まで、コガラ、ヒガラは樹冠が多く、地面に殆ど降りない。エナガは枝先、メジロは常緑広葉樹の樹冠を好み、表に現れない。
(神奈川「はばたき」NO.452,P4)

・日本列島の中の神奈川
 県の野山の景観は西日本と殆ど変らないが、海中や海岸の生物は南方系が多い。温暖化のためか、その傾向は強まっている。ツマグロヒョウモンは90年代に県内に定着し、ナガサキアゲハ、ムラサキツバメ、蜘蛛ではスズミグモ、マルゴミグモ、植物ではタシロラン、ヤツシロラン等の南方系が増えている。2千万年前頃から日本海が広がり始め、日本列島はL字に曲がり、その堺はフォッサマグナと呼ばれる裂目で、神奈川県もその中で大きな変動があった。そのため、この付近にしか見られないハコネモメツツジ、サンショウバラ、ハコネウツギ等の種がある。北方、西日本から遠いため、鳥では特徴が乏しい。その中で南方系のシロハラクイナの北上、丹沢のクロジの繁殖、箱根のノジコの繁殖は、何故、他から孤立した場所であるのか説明できない。
(神奈川「はばたき」NO.452,P6〜7)

・特定外来生物の情報を集めて生物多様性保全につなげよう
 県内のアライグマは89年頃に鎌倉市で野生化し、98年頃から被害が顕著化した。市町村でその防除が図られているが、その分布の広がりを早く把握する事は、生物多様性保全対策としても重要である。鳥見で各フィールドでの情報を求める。タイワンリス、ガビチョウ、ソウシチョウも同じ問題がある。更に、要注意外来生物であるインドクジャク、カナダガンの大型亜種の生態、分布の把握も必要である。
(神奈川「はばたき」NO.452,P9)

●2010/1 大阪
・カワウ6割減 竹生島での駆除が効果 (11/19 中日新聞) 
 滋賀県が9月中旬に実施した秋期のカワウ生息数調査では、3万羽と前年同期の7万5千羽から大幅に減った。県は本年、度琵琶湖で竹生島、伊崎半島等で過去最多の19,641羽を駆除し、竹生島では58,500羽が15,000羽と激減した、県は3万羽を4千羽まで減らす方針である。
(大阪「むくどり通信」NO.205,P12)

・湖北に29年ぶりにハクガン (12/4 中日新聞) 
 12/3、ハクガン1が湖北野鳥センター前の琵琶湖に飛来しているのが確認された。幼鳥で、灰褐色の羽毛が多く残り、嘴は黒い。滋賀県内では29年ぶりの2例目である。
(大阪「むくどり通信」NO.205,P12)

・淀川河川公園でムジセッカを観察 
 10/24、淀川に面した下草で本種独特の「タッタッタッ」と連続した地鳴きを確認する。「チョッ、チョッ」とウグイスより湿り気の感じで鳴くが、殆ど下草の中に潜行し、約50mX25mの範囲を翼や尾をパッパッと開きながら移動する。10/27、証拠写真撮影。当地には98/11、06/10、07/10に飛来記録があり、今回4回目で、秋の渡り時期に淀川水系を通過していると思われる。隠遁性が強く、ウグイスと誤認される事も多い。
(大阪「むくどり通信」NO.205,P14)

・肩羽
 翼の付け根と胴の隙間を覆う羽根で、肩甲骨に付着している。スズメ目では周囲と同色が多く、見分けづらい。エナガは肩羽は赤紫色で見易い。シギ・チドリ・カモメ類ではその変化で年齢や換羽の状態を知るのに役に立つ。カモ類の♂ではオナガガモ、ハシビロガモ、トモエガモ、シマアジ等で特有の形、色を示す。ハト類ではキジバト以外は周辺部位と色差がなく、見分にくい。
(大阪「むくどり通信」NO.205,P15)

●2009/12 筑豊
・放鳥
 放鳥は広辞苑には「放生会、葬式等の時、功徳のため捕えられた鳥を放つこと」と仏教からきた言葉である。キジは地域亜種が4種生息していたが、人工孵化個体を放鳥した結果、亜種は消えた。NHKの大河ドラマ「篤姫」の最終回で、文鳥の放鳥シーンがあった。これを真似されると困るので、NHKに問題指摘しても、認識は薄い感じ。台湾では放鳥は人の生活に浸透しており、そのための野鳥も売られている。シロガシラは台湾の外から多数入り、台湾固有種がいなくなり、キジと同じ様な事になっている。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.382,P14〜15)

○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.502

●2010/1 茨城
・このサギがいた場所を教えて下さい
・カンムリカイツブリの繁殖について
・古徳沼周辺のハクチョウ類の渡り道
・レンジャー奮闘記 春国岱
●2010/1-2 群馬県
・2009年秋初認記録
●2010/1 東京
・種ミヤコドリとユリカモメ 
・身近な鳥に目を向けよう・生物多様性条約COP10の年 
・レッドデータブックシンポジウムから 
●2010/1 徳島県
・野鳥密猟問題シンポジウムin熊本 
●2010/1-2 愛媛県
・野鳥の飼養と密猟問題について 
・由良半島サシバの渡り 
・ジョウビタキの初認調査 

●2010/1 茨城
・このサギがいた場所を教えて下さい 
 筑波大学共存生物学研究室では、09年夏、チュウサギを中心に49羽のサギに標識した。標識は両翼にある赤いタグで、分散状況調査のため、観察記録を求めている。連絡先 [email protected]
(茨城「ひばり」NO.293,P2)

・カンムリカイツブリの繁殖について
9/19、餌場から寝場所へ移動中と思われるカンムリカイツブリの親2羽と雛4羽を見る。北浦付近で雛が親より小魚を口移しで貰う姿も観察している。青森県の市柳沼と琵琶湖で繁殖するとされるが、青森県は絶滅の恐れがある地域個体群になっている。何故、今回北浦付近で繁殖したかは不明で、11/28現在、2羽の雛の成長を確認している。
(茨城「ひばり」NO.293,P3)

・古徳沼周辺のハクチョウ類の渡り道
 40数年前に牛久沼に飛来するオオハクチョウが途絶えてから、古徳沼は県内唯一の飛来地になった。渡り時期のガン・ハクチョウ類調査では、秋は北西方向から南下し、50〜70mの高度で同沼付近通過または同沼を経由した。今春は総計でコハクチョウ81、オオハクチョウ120、不明11が記録され、主に家族単位で渡り、50〜70羽の集団もあった。飛去方向は秋と逆の北北東で、夕方と早朝に見られた。3/5の70羽のコハクチョウは千葉県東庄町から来た。この先は阿武隈高地西山麓を北上するものが多いと思われる。
(茨城「ひばり」NO.293,P4〜5)

・レンジャー奮闘記 春国岱
 春国岱の海岸線沿いに知床から根室方への道路計画があったが、根室支部の粘り強い運動と、技術、財政上の問題で頓挫している。6名の内5名の地権者から土地譲渡を受け、寄付金を受けた潟[ネラル石油の名を冠し、現在エクソンモービル野鳥保護区・春国岱として110haが担保できた。春国岱は100年間に10cmの地盤沈下があり、年々小さくなっている。海岸の護岸工事が進むと、海岸道路の再燃を恐れる。ネイチャーセンターのレンジャーは行政委託のため、表面的には中立を貫かねばならない。大割石(自然石)を使った堤防は効果が出ている。
(茨城「ひばり」NO.293,P6〜7)

●2010/1-2 群馬県
・2009年秋初認記録
 ジョウビタキ:10/13、前橋市♂1、♀1、10/22頃ピーク。ツグミ:10/18、渋沢市、10/21、高崎市、10/31、桐生市、以後集団で見られた。シメ:10/28、前橋市、10/29、高崎市等。
(群馬県「野の鳥」NO.297,P10)

●2010/1 東京
・種ミヤコドリとユリカモメ 
 在原業平の歌に出てくる都鳥は種ミヤコドリではなくユリカモメで、混同がいつ頃から生じたのであろうか。伊勢物語の前掲に「白き鳥の・・・水の上に遊びつつ魚を食ふ・・・、これなむ都鳥と言ふを聞きて・・・」と都鳥=ユリカモメとされる。舒明天皇の歌に「大和には群山あれどとりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は 煙立ち立つ 海原はかまめ立ち立つ うまし国そあきづ島 大和の国は」、仁徳天皇の「竃に立つ煙」の故事を踏まえて、海原のかまめ(カモメ)が豊かさの象徴とされた。それを受けて大伴家持は「船競う堀江の河の水際に来居つつ鳴くは都鳥かも」と歌い、都鳥はカモメとしている。室町時代の能「隅田川」の詞章でも隅田川の都鳥は堀江の都鳥と同じとある。 江戸前期、貝原益軒は種ミヤコドリの容姿を説明し、「伊勢物語に言へる都鳥是なるか」として、この辺りで混同が生じている。
(東京「ユリカモメ」NO.651,P11)

・身近な鳥に目を向けよう・生物多様性条約COP10の年
 今年10月に、名古屋で生物多様性条約のCOP10が開かれる。生物多様性はネームバリューある種だけに注目するではなく、身近な自然環境を保全しようとの眼目もある。野鳥誌11月号特集に「ありふれた動植物や生態系をひっくるめて生物多様性と呼ぼう」とある。研究部はスズメとカワセミについての調査をボランティア活動で始めたい。
(東京「ユリカモメ」NO.651,P12)

・レッドデータブックシンポジウムから 
 11/4、支部主催で「第2回東京の鳥シンポジウム」が開催された。今回は2件の具体的な保護活動が報告された。大田区昭和島の森ヶ崎水再生センター屋上でのコアジサシコロニーの保全と西多摩地区のタカ・フクロウ類の現地調査である。シンポジウムのサブタイトルは「今われわれにできること」で、「われわれ」は支部、野鳥の会全体を示し、支部活動の活性化の趣旨を含む。
(東京「ユリカモメ」NO.651,P13)

●2010/1 徳島県
・野鳥密猟問題シンポジウムin熊本
 11/28、29、全国野鳥密猟対策連絡会主催で開催された。メジロには鳴合せ会があり、横綱、大関・・・相撲の番付けのようなものがあり、15万〜数百万円で売買される。南のメジロほどブランドものとされ、屋久島のシマメジロの密猟は絶えない。元東京都鳥獣部署の岩崎浩美氏は行政の役割、過去の苦しい経験、全国の温度差を報告した。今回、17回目にして、初めて検察庁関係者が参加し、警察が違法者を逮捕しやすい環境を整えるため、当支部は既に実施しているが、野鳥の鑑定、野鳥の世話から放鳥までの協力体制が重要である。
(徳島県「野鳥徳島」NO.376,P6)

●2010/1-2 愛媛県
・野鳥の飼養と密猟問題について 
 商業ベースで飼養、密猟するブローカー、密猟で換金する、鳴き合せ大会のために大量に飼育する等の悪質なものには容赦なく取り締まるべきであるが、単に違法であるのを知らずに、慰楽のために慎ましく飼養している人に対する対処には温度差があり、戸惑いが生じている。感情を抑えて科学的な根拠で対応し、組織や方法を体系化すれば、違法飼養の底辺の広さに唖然としなくなる。
(愛媛県「コマドリ」NO.194,P4〜5)

・由良半島サシバの渡り  
 9/20〜10/13の由良半島でのタカの渡りの集計は、サシバ5,462、ハチクマ48、ノスリ38、ツミ2、ハイタカ3、オオタカ6、チゴハヤブサ10、アカハラダカ4で、ピークは10/9の1,427で、時間帯では6時代が過半数に近い。
(愛媛県「コマドリ」NO.194,P8)

・ジョウビタキの初認調査 
 09年の県下での初認情報は71件寄せられ、それによると、東予地方には10/17〜19、中予地方には10/21〜22に集中して渡来した。11月中旬以降は余り見ないとの情報もある。
(愛媛県「コマドリ」NO.194,P22)

(自然保護室ボランティア・神奈川支部/森 要)

事務局からのお知らせなど

サンクチュアリ室より

■カンムリウミスズメPJ 三宅島で今期初認!■

 いよいよ2010年繁殖期の調査がスタートしました。
東京都伊豆諸島の三宅島では、地元の漁師さんからカンムリウミスズメが来ているとの連絡を受け、さっそく現地レンジャーが漁船をチャーターして調査を実施。その結果、三宅島の西方約10km沖合、繁殖地になっている大野原島(三本岳)の近くで、カンムリウミスズメ2羽を確認することができました。これは今シーズンの初認で、過去にも2月の観察記録はないため貴重な結果になりました。
 また静岡県伊豆半島でも洋上調査を行い、カンムリウミスズメ51羽、ウミスズメ27羽、ウトウ1羽を確認しました。カンムリウミスズメはほとんどが2羽単位で観察され、この時期にはペアでこの海域に戻ってきていると考えられます。4月の後半から5月にかけて伊豆諸島で観察されるような群れは見られませんでした。この時期にこの海域でのカンムリウミスズメの観察例は少なく、また観察されたほとんどが2羽単位ということや、ウトウの確認など貴重な記録を得ることができました。
 この他、伊豆半島下田沖の神子元島(ミコモトジマ)では上陸調査も行いました。
 2010年2月の調査の詳細は下記のとおりです。

●洋上の個体数調査
◎三宅島

【海域】 三宅島西側の大野原島(三本岳)にかけてと三宅島南側の海域。
【方法】 チャーターした漁船「北洋丸」で航行しながら、目視した個体をカウントし群れのサイズと記録するともに、観察位置と航路軌跡をGPSで記録する。
航行コースは、阿古漁港−大野原島−立根浜沖−間鼻沖−阿古漁港。
【調査員】 当会職員3名、現地ボランティア1名
【期日と結果】 2月14日 08:37〜10:45 成鳥 2羽

◎伊豆半島

【海域】 伊豆半島南東側と神子元島周辺の海域
【方法】 チャーターした遊漁船「第三重郎平丸」で、目視した個体をカウントし群れのサイズと記録するともに、観察位置と航路軌跡をGPSで記録する。
航行コースは、下田港−爪木崎沖−稲取崎沖−神子元島−下田港。
【調査員】 当会職員3名
【期日と結果】 2月22日 09:00〜14:42
成鳥 51羽
ウミスズメ 27羽
ウトウ 1羽

●繁殖地での営巣調査
◎神子元島

【場所】 静岡県下田沖の神子元島。
【方法】 渡船「みこもと丸」から上陸し、岩の隙間などを目視で探す。
【調査員】 当会職員2名
【日時】 2月10日 9時〜14時
【結果】 繁殖確認の予備調査として、営巣しそうな岩の隙間や草地が島のどこにあるか探した。その結果、1983年に営巣記録がある中央部の灯台付近の石組みで営巣の可能性が高いと思われた。 まだ営巣期には早いので、カンムリウミスズメは確認できなかった。

(会員室長/小林豊)

■三宅島バードアイランドフェスティバル 2010を開催します!■

 このイベントは三宅島にバードウォッチャーを誘致することで島の自然観光を推進させようと2006年から開催しているイベントです。
 今年度も三宅島の一番のバードウォッチングシーズンである5月、6月に合わせて開催をします。
 バードウォッチャーの利便性を高め、三宅島のバードウォッチングシーズンをより楽しんでいただくためのイベントを多数ご用意しております。鳥の情報や旅のプランの相談などアカコッコ館レンジャーにお気軽にご連絡ください。よろしくお願いいたします。

●フェスティバル期間
 2010年5月1日(土)から6月27日(日)

●アカコッコ館特別早朝5時開館
 東京からの定期船は、朝5時に三宅島に到着します。着後すぐに「大路池」(たいろいけ)でバードウォッチングを行うお客さんに向けてのサービスで、アカコッコ館の早朝5時開館を実施します。
 このような早朝開館は、国内のサンクチュアリや自然観察施設では数少ない取り組と思います。
○実施日:2010年5月1日(土)から6月27日(日)までの土曜日・日曜日

○開館時間:5:00〜16:30(上記実施日のみ)


●大路池ガイドウォーク
 野鳥のさえずりが響き渡る大路池の森をレンジャーの案内で散策します。フェスティバル期間中の毎週土曜日に開催しています!
○実施日:2010年5月1日(土)から6月26日(土)の毎週土曜日、5月2日(日)、3日(祝)
(※5月15日(土)、6月5日(土)はその他イベント実施のため行ないません)
○実施時間:9:30から11:30

申し込み不要、参加費無料、アカコッコ館集合
(※アカコッコ館の入館料は別途必要)


●伊豆岬「ウチヤマセンニュウ」ウォッチング!
 ウチヤマセンニュウの最大の繁殖地伊豆岬で、ウチヤマセンニュウを観察します。
○実施日時:6月13日(日)、20日(日)、27日(日)
○実施時間:8:00〜9:30  
申し込み不要、参加費無料、伊豆岬駐車場集合


●特別展 カンムリウミスズメとカンムリウミスズメが暮らす海
 三宅島の海のシンボル「カンムリウミスズメ」の生態や生息状況、またカンムリウミスズメが暮らしている三宅島の海について紹介する特別展です。
○実施日:2010年5月8日(土)から6月27日(日)
○実施時間:開館時間中はいつでも閲覧できます。


●三宅島バードソン Bw-1グランプリ2010 「三宅島シリーズ」
 アカコッコ館の開館時間中ならいつでもエントリーできて、そこから24時間以内に見られた野鳥の種数を競うゲームです。結果はホームページにて随時発表をして2010年のチャンピオンを決定します。素敵な賞品も用意しておりますのでぜひご参加ください。
○実施日:5月1日(土)〜6月30日(水)
○時間:アカコッコ館の開館時間中いつでも
申し込み不要、参加費無料(アカコッコ館の入館料は別途必要です)


●三宅島バードアイランドフェスティバル2010 スペシャルイベント
◎江戸家猫八さんと行く三宅島ツアー&トークショー
 ウグイスの鳴きまねで有名な四代目猫八さんは生粋のバードウォッチャーで、三宅島にも何度も訪れてくれています。そんな猫八さんと一緒に三宅島をめぐるツアー、猫八さんの演芸が聞ける楽しいトークショーを開催します。
○実施日 ツアー: 2010年5月15日(土)
     トークショー:2010年5月16 日(日)

◎上田秀雄さん観察会&ネイチャーサウンド録音会
 野鳥音声録音の第一人者・上田秀雄氏をお招きして「観察会&録音会」を開催します 
○実施日:2010年6月5日(土)〜6日(日)

※スペシャルイベントの詳細申し込み方法等はアカコッコ館ホームページに3月下旬頃に掲載予定です。
http://www.wbsj.org/sanctuary/miyake/
その他にも野鳥フォトコンテストなど開催を予定しています。詳細につきましてはアカコッコ館ホームページに順次アップしていきますので、そちらもご確認ください。

 5月、6月はバードウォッチングベストシーズンです!ぜひこの機会に三宅島にお越しください。


●三宅島へのアクセス、お問い合わせ
○航路
  東海汽船が1日1往復
  東京(竹芝)22:20 → 三宅島 翌日5:00
  三宅島14:20 → 東京(竹芝)20:30(21:00)
  ※東京着時刻は、就航日によって違います
  ※天候により発着時刻が変更されることがあります
  東海汽船予約・問い合わせ
   http://www.tokaikisen.co.jp/
   TEL:03-5472-9999
○空路
  全日空が1日1往復就航
  東京(羽田)11:45 → 三宅島12:30
  三宅島13:000 → 東京(羽田)13:40
  全日空予約・問い合わせ
   http://www.ana.co.jp
   TEL:0120-029-222
○三宅島アカコッコ館
  島内の自然情報、回り方などご相談ください。ホームページで交通や観察ポイント紹介しています
  http://www.wbsj.org/sanctuary/miyake/
  TEL:04994-6-0410

(サンクチュアリ室三宅島担当/篠木秀紀)

普及室より

■支部卸販売をご利用ください■

 「バードショップカタログ2010春夏号」を発行しました。3月中に、各支部販売事業ご担当者様宛にも支部卸販売のご案内と合わせてお届けします。

●オリジナル新商品盛りだくさん!
 今回のカタログも当会オリジナルの新商品が満載です。おすすめの商品をご紹介します。

◎カンムリウミスズメやシマフクロウ関連グッズ

  今年10月に名古屋で、生物多様性条約第10回締約国会議が開催されます。当会では生物多様性を保全する活動として重点的に取り組んでいる「カンムリウミスズメ」と「シマフクロウ」に焦点をあて、様々なオリジナルグッズを製作しました。今回新たに製作した「カンムリウミスズメTシャツ」は、フランス語によるメッセージ入りデザインに仕上げました。シマフクロウは、ポロシャツにワッペンというデザインに仕上げました。両方ともロゴデザインは、絵本作家・村上康成氏によるものです。



◎新刊本「見る読むわかる野鳥図鑑」
 解説は当会理事の安西英明、イラストは箕輪義隆氏による新刊本です。字も絵も大きく、より見やすく分かりやすい図鑑に仕上げましたので、探鳥会等でのご紹介をどうぞよろしくお願いいたします。

【本書の特徴】
 〜文字やイラストが大きく見やすい〜
 従来の野鳥図鑑の多くは、限られたページに多くの情報を盛り込むあまり、文字やイラストの大きさが犠牲になりがちでした。当図鑑は、文字とイラストをできる限り大きくし、読みやすいレイアウトにしました。文字を大きくした分、文章量はコンパクトにまとめ、より分かりやすい言葉を使うことで、ビギナーやシニアの方にも読みやすく見やすい図鑑にしました。

 〜身近な野鳥と比べて検索できるレイアウト〜
 従来の野鳥図鑑は、鳥類学の分類順に並べられているものが多く、ビギナーにとっては、自分が知りたい野鳥のページを見つけられないケースが多くありました。当図鑑は、日本各地でよく出会う野鳥たちを身近な野鳥と比べられるようにレイアウトし、自分の知りたい野鳥を見つけやすい構成にしました。 

 〜図鑑機能だけではなく、楽しみ方も解説〜
 当図鑑は、より多くの方に野鳥の世界を楽しんでもらうため、野鳥の行動やしぐさの意味や、それぞれの季節での楽しみ方等を紹介し、図鑑機能だけではなく、野鳥観察の楽しみ方までを網羅した内容となっています。 

【書籍データ】
 ○A5変形判、64頁、フルカラー、ソフトカバー 
 ○154種収録 
 ○定価840円(税込)
 ○解説:安西英明 絵:箕輪義隆

 この他にも、バードウォッチングに役立つグッズや、野鳥をモチーフにしたグッズ等が盛りだくさんです。 各支部での販売を通じてバードウォッチングの輪が広まるとともに、その販売収益が支部活動の一助となることを願っております。どうぞ拡販にご協力お願いします。

●支部卸販売のご注文、お問い合わせ
 普及室 販売出版グループまでお願いします。
 TEL:03-5436-2623 FAX:03-5436-2636 [email protected]

(普及室/瀬古智貫)

総務室より

支部名称など変更のお知らせ

 下記の通りご連絡をいただきましたので、お知らせいたします。(すべて敬称略)

●旭川支部 (2010年1月30日より)
【名称】 旧:日本野鳥の会旭川支部
     新:日本野鳥の会旭川
【代表者】旧:高野 正 支部長
     新:柳田 和美 代表
     (※代表者、役職名ともに変更)
【事務局】旧:高野 正(事務局代行)
     新:上西 昇吾
     (※ご住所は本紙に掲載いたしませんので、郵便物をお送りになる際は、お手数ですが下記担当へご相談ください。)
総務室総務グループ
 TEL 03-5436-2620
 FAX03-5436-2635
 [email protected]

●十勝支部 (2010年2月6日より)
【名称】 旧:日本野鳥の会十勝支部
     新:日本野鳥の会十勝
【代表者】新役職名:会長
     (※室瀬秋宏支部長がそのまま会長に移行)

●岡山県支部 (2010年2月7日より)
【名称】 旧:日本野鳥の会岡山県支部
     新:日本野鳥の会岡山
【代表者】新役職名:代表

    (※丸山健司支部長がそのまま代表に移行)

(総務室/田中 綾)

支部長、支部事務局等のご変更に関するお願い

 支部長や事務局等にご変更がありました際は、お手数ですが下記担当までご一報ください。

 総務室総務グループ TEL:03-5436-2620/FAX:03-5436-2635/ [email protected]

 

(総務室/田中 綾)

次回理事会(定例)と評議員会(定例)の日程

 次回の定例理事会および定例評議員会の日程は、いずれも2010年5月29日(土)となっております。開催場所は東京都内です(詳細未定)。正式な開催通知につきましては後日、関係各位へ郵送いたします。

(総務室/田中 綾)

理事会が開催されました

 2月20日(土)、当会西五反田事務所にて、平成21年度第5回理事会(定例)が開催されました。概要は下記の通りです。
○審議内容
 ・第1号議案“平成22年度事業計画及び予算案承認の件”
 ・第2号議案“新制度における「定款」案承認の件”
 ・第3号議案“評議員の選出の件”
 ・第4号議案“野鳥保護区新規購入の件”
 ・第5号議案 “新制度における「会員規程」案及び「役員及び評議員の報酬等並びに費用に関する規程」案承認の件
 ・第6号議案 「就業規程」改正案承認の件
○すべての議案が原案通り承認されました。
○会議に先立ち理事懇談会が行われ、会議終了後は理事・監事・事務局の懇親会が行われました。

(総務室/田中 綾)

会員室より

■学生バードソン2010へのご参加を!カンムリウミスズメ保護への寄付■

●2009年は103万円の寄付
 昨年の「NEC学生バードソン2009」では、競技での募金85万円の他、ジャパンバードフェスティバルなどでの募金を加え、1,033,412円を当会のカンムリウミスズメ保護プロジェクトにご寄付いただきました。
 当会では1998年までに11回のバードソンを行いましたが、学生バードソンは1988年にスタートし昨年で20回目。名前の通り学生の皆さんが実行委員会を組織して、企画から運営まで行われています。これまでに当会活動への寄付を何回もテーマに取り上げていただき、累計の寄付額はおよそ9百万円にも上ります。

●今年のバードソンにご参加を!
 2010年の募金も、昨年同様、当会のカンムリウミスズメ保護プロジェクトにご寄付いただけることになりました。学生バードソンですが、社会人チームの参加も歓迎されており、昨年は学生チームが30チーム、社会人チームは13チームの参加でした。社会人チームの中には、16回も参加されている当会事務局のボランティアグループ「アジアクラブ」もあります。
 今年は下記の日程で開催されますので、ぜひ支部からもチーム参加をお願いいたします。皆さんの参加が、カンムリウミスズメの保護と学生の皆さんの活動支援につながります。参加方法などは下記のホームページに順次掲載される予定です。
 ・開催日:6月13日(日)
 ・募金先:日本野鳥の会「カンムリウミスズメ保護プロジェクト」
 ・参加資格:どなたでも
 ・参加費:無料

 ・学生バードソン2010HP:
http://www.fa-net.org/birdathon/2010/

(会員室長/小林豊)

■野鳥誌が年10回の発行に■

 経済の不安定な状況が続く中で、当会の財政も依然厳しい状況が続いております。そのため経費節減に務めておりまして、野鳥誌も印刷や製本方法の変更、発送もより安い方法に変更するなど、コスト削減を進めてきました。また平成21年度には、9・10月合併号とし、年間11回の発行とさせていただきました。
 しかしそれでも全体の財政状況は悪く、さらに経費節減の策をとらざるを得なくなったのが実情です。そこで去る2月20日に開催された第5回理事会で、さらに発行回数を1号減らし年10回の発行とすることが決定されました。これによりまして平成22年度は、9・10月合併号に加え、2月号と3月号を合わせた2・3月合併号(2月末発行)を発行いたしまします。
 8月末と1月末は野鳥誌のお届けがありません。どうぞご理解のほど、お願いいたします。

(会員室長/小林豊)

■『Toriino』(トリーノ)設置拡大のお願い■

 『Toriino』の発行目的は、寄付などのご支援拡大と新規会員の獲得です。また、日本野鳥の会の保護活動を非会員の方々に広く知ってもらうために広報しています。その結果、年々、ご寄付額は順調に伸びております。また、定期購読希望の方が増加するなどファン層も定着し、支援者の獲得に繋がっています。設置施設数も、昨年新たに九州全域の「ジャスコ・サティ」(45店舗)や、全国の「カメラのキタムラ」(100店舗)などが加わり、全国1,500か所に増え、さらに引き合いがあります。
 そこで、支部の皆さまへのお願いですが、『Toriino』の設置先の拡大にご協力いただけないでしょうか。栃木県支部では毎号1000部も配布していただいております。いわき支部でも積極的に近隣施設への設置斡旋をしていただいておりますし、福岡支部や三重県支部でも、毎号200〜300部の配布にご協力いただいております。もちろん、支部によっては、配布が難しいところもあろうかと存じます。その場合は、お申し付けいただければ、配布数を減らさせていただきます。

 何とぞよろしくお願い申し上げます。

(会員室/高馬高史)

■2010年度のバードメイトは『スズメ』です!■

 今回で15年目となるバードメイト。支部の皆さまにはいつもご協力をいただきありがとうございます。今年度は「スズメ」をデザインしました。ご寄付いただいた方への「デザインしてほしい鳥」アンケートで、毎年人気の高い鳥です。
 2010年は「国際生物多様性年」にあたり、生物多様性保全にマスコミや企業等の関心が高まっており、当会でも『野鳥』誌の特集で会の取り組みを紹介するなどして、会員の皆さまに感心を向けていただくよう呼びかけています。スズメは古くから人のそばで生きてきた、私たちにもっとも身近な野鳥。今回、このスズメのピンバッジをきっかけに、人と自然のつながりや身近な生きものを守ることの大切さを見直していただければと思っています。

 会員やサポーターの皆さまには、例年どおり『野鳥』誌4月号とバードショップカタログ春夏号にバードメイト専用の申込用紙を同封し、ご紹介する予定です。各支部の皆さまにも4月頃に見本バッジと申込用紙をお届けさせていただきますので、今年もぜひ探鳥会等でご紹介いただくなど普及にご協力をお願いいたします。

(会員室/吉倉浩子)

■十勝支部が年会費など変更■

 十勝支部の年会費が1,000円から1,500円へ変更となります。また「十勝野鳥だより」の発行数を年3回から年4回へ変更となります。変更は平成22年4月から入会ご希望の方から対象となります。またご継続の方へは、順次『会費自動引落としのお知らせ』および『会員継続のお願い』の年会費額を変更してお届けします。どうぞよろしくお願いいたします。

(会員室/沖山展子)

■支部代表者肩書きの変更について■

 公益法人制度改革へ向けて、支部長を代表などの名称に切り替える支部が増えていますが、現在の会員管理システムでは、宛名ラベルなどに支部長という肩書きが自動で打出される仕組みになっているためシステム変更が必要です。システム変更は他の変更と一括して行いますので申請後、認可が下りた段階で切り替える予定です。当面は肩書きが支部長と打出されてしまうことを、ご了承いただきたいと思います。

(会員室/沖山展子)

■会員数■

●3月1日会員数41,416人(対前月-117人)

 会員数は先月に比べ117人減少しました。
 2月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より170人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。2月の入会者数は121人で、前年同月の入会者117人に比べ4人増加しました。
 また、2月の退会者数は291人で、前年同月の退会者数316人に比べ25人減少となりました。

※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とはずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。

●都道府県および支部別会員数
 野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。


備考:その他は海外在住の会員を示します。

備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。

(会員室/沖山展子)

■支部ネット担当より

 本通信のバックナンバーは、インターネットからご覧いただけます。URLは以下のとおりです。
http://www.wbsj.org/info/shibu/net/index_2010.html


 本通信はメール版も発行しており、支部単位で2アドレスまで送付先をご指定いただけます。印刷版では送付部数が限られますが、メール版ですと幹事さんがたくさんいても簡単に転送でき、情報共有に便利と思います。
 メール配信のお申し込み、お問い合わせは末尾のメールアドレスまでお願いします。

(会員室長/小林豊)

支部ネット通信 第72号
◆発行
財団法人日本野鳥の会  2010年3月19日
◆担当
会員室
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23
丸和ビル
TEL:03-5436-2632
FAX:03-5436-2635
E-mail:[email protected]