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■プレスリリース 愛知県・トヨタへ用地造成の見直しを要望 ■ブロックの動き 09年度全国連絡会開催案内 中部ブロック会議 出席報告 北海道ブロック会議 出席報告 ■支部の動き 支部報保護・調査記事関連トピックス |
■理事会・評議員会議事録 平成20年度第2回評議員会(定例)議事録 平成21年度第1回理事会(定例)議事録 ■事務局からのお知らせなど カンムリウミスズメ 御蔵島・元根を予備調査 モニタリングサイト1000研修会開催 第9回新制度対応検討委員会開催 支部報とりまとめ発送次回日程 会員数 |
発表した内容は、下記のとおりです。ミゾゴイやラムサール条約の説明などは、省略しています。このプレスリリースの全文と要望書、写真は、当会ホームページからご覧いただけます。
http://www.wbsj.org/press/090806.html
2009.08.06
愛知県野鳥保護連絡協議会(事務局:愛知、議長:大羽康利、加盟団体16)、21世紀の巨大開発を考える会(事務局:愛知、会長:織田重己)、財団法人日本野鳥の会(事務局:東京、会長:柳生博、会員・サポーター数約5万1千人)、日本湿地ネットワーク(事務局:埼玉、代表:辻淳夫)は、8月6日までに、愛知県ならびにトヨタ自動車に対して、愛知県豊田市と岡崎市にまたがる豊田・岡崎地区研究開発施設用地造成事業の計画地におけるミゾゴイ等の絶滅危惧種の保護施策と同事業の見直しを求める要望書を提出しました。また環境省に対し、本件に関する愛知県への助言を求めました。
これは、愛知県野鳥保護連絡協議会加盟団体の21世紀の巨大開発を考える会と日本野鳥の会愛知県支部が、現在、環境影響評価のため各種調査などが進められている「豊田・岡崎地区研究開発施設用地造成事業」計画地内において、絶滅危惧種の野鳥ミゾゴイの繁殖中の2巣と7羽の生息を確認したことに伴うもの。本年7月8日にミゾゴイの巣1巣、親鳥2羽、ヒナ3羽の計5羽の生息を確認し、さらに、7月15日、別の1巣を確認しました。この巣は途中で営巣放棄されていたと見られますが、雌雄2羽の存在が推測されます。
この事実に基づき、同協議会らは8月4日付けで愛知県とトヨタ自動車に提出した「豊田・岡崎地区研究開発施設用地造成事業計画地の生物多様性の保全に関する要望書」の中で、国際的な自然環境保全の見地から、同事業計画による里地・里山環境の破壊を回避し、環境破壊といった悪影響のない代替地の検討・確保を求め、また愛知県に対しては同計画地内の湿地のラムサール条約湿地への登録の検討を求めました。そしてこの件に関する公開での説明および協議の場の開催を併せて求めています。また環境省に対しては8月6日、生物多様性条約第10回締約国会議開催にあたり、同条約の精神、生物多様性国家戦略に基づく絶滅のおそれのある種の保存及び里地里山の保全の観点、及びラムサール条約に基づく湿地保護の観点、そして生物多様性基本法の制定を踏まえて、愛知県が生物の多様性に及ぼす影響を回避する施策をとることができるよう、助力を求めました。
●豊田・岡崎地区研究開発施設用地造成事業
◎経過(愛知県企業庁の発表資料より)
2008年9月1日
絶滅危惧U類のサシバやハチクマ(いずれも猛禽類)の繁殖が確認されたため、改変面積を410haから280haに縮小。
2008年12月3日
計画地内にてレッドリストに記載されている種を30種確認。
2009年1月16日
計画地の9割で土地売買契約を結ぶ(前年8月より買収交渉開始)
2009年2月23日
計画地(豊田市側)の買収契約96%完了(豊田市議会より)
先月に日程だけをお知らせしておりました2009年度の全国連絡会ですが、下記のとおり開催することとなりました。
この二年間は、会議場、懇親会場、宿舎が別々の場所で何かとご不便をおかけしましたが、今回は、すべて一施設でまとめました。参加費用もツイン室利用の割安設定を加えております。懇親会場も貸し切りになりますので、オークションも可能です。
お忙しい時期とは思いますが、各支部からのご参加をどうぞお願いいたします。プログラムの詳細は、改めてご案内いたします。
○シングル室 1名15,000円
○ツイン室(二人部屋) 1名13,000円
参加費には以下が含まれます
・上記のバストイレ付室の宿泊
・1日目の懇親会(夕食)と2日目の朝食と昼食
※この参加費と会場までの交通費は各ブロック、支部でご負担をお願いします
※シングル室、ツイン室とも部屋数に限りがありますので、先着順でお取りいたします
ご希望に添えない場合もございますので、ご了承ください。
【参加申込】ブロック・支部名、氏名、シングル・ツインの別、連絡先を明記の上、ハガキ、FAX、メールで下記までお送りください
締め切り/12月10日到着分まで
・シングル室、ツイン室は先着順でお取りします
・上記ホテルで確保している部屋数を超えた場合は、他のホテルをご紹介することになります
【報告事項など】各ブロック・支部からの報告事項などありましたら、タイトル名および配付資料(原紙)を1月17日までに下記へメール、郵送などでお送りください。
財団法人日本野鳥の会 会員室 小林豊
〒141-0031東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2632 FAX:03-5436-2635 E-mail:[email protected]
(会員室長/小林豊)
(普及室/岡本裕子)
(自然保護室/浦達也)
本記事は日本野鳥の会本部に送付されてきている各地の支部報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会内部の方へ配信しております。
本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。
●2009/5 札幌
・謎をはこぶ桜鳥
・すけべどり
●2009/4-5 宮古
・オオワシ、オジロワシ全国一斉調査
・ミヤコ式巣箱利用状況
●2009/5 福島
・鳥インフルエンザのその後
●2009/5 佐渡
・鳥類とは
●2009/4 兵庫県
・ガン・カモ・ハクチョウ類調査の報告
・鳥の声ルリビタキ、ジョウビタキ
●2009/4 徳島県
・シロエリオオハムの新渡来地
・「四国山地緑の回廊」あり方検討委員会
●2009/4 北九州
・足輪ツルから判った事(7)
・ウズラ
●2009/4 長崎県
・アカハラダカの渡り数
・島原でのバンディング
●2009/5 札幌
・謎をはこぶ桜鳥
広辞苑に記載は無いが、「野鳥の事典 清棲幸保」にムクドリの俗称として桜鳥がある。アイヌ語でムクドリはハチャム、地名にハチャムペツ(桜鳥川)の表示が何箇所かにある。アイヌ語では動物名由来の地名は、食料種が殆どで、何故、留鳥でなく、食料でもないムクドリ由来の地名が、北海道に広く見られるのか。ムクドリの如き鳥多き場所?ハッ(山葡萄)+サム(の傍)からきた?
(札幌「カッコウ」NO.311,P11)
・すけべどり
「野鳥の事典 清棲幸保」の鳥の俗名に、カワセミはいろみどりこ、あかふんどし、アカゲラは鳴声からずるる、カケスはぎゃげーげー、ミソサザイはみそっちょとある。シジュウカラは訛ってしんじゅうがらで、センダイムシクイはすけべどりとあり、何で助平なのか。
(札幌「カッコウ」NO.311,P15)
●2009/4-5 宮古
・オオワシ、オジロワシ全国一斉調査
2/22、全国一斉調査で岩手県内の21箇所を調査した。計25羽、内訳はオオワシ13(内、成9)、オジロワシ12(内、成8)であった。岩手県では92年にオオワシ14、オジロワシ20、計34が最多で、昨年の全国総計は、オオワシ1,432、オジロワシ700、不明33、計2,165、調査開始された85年はオオワシ2,183、オジロワシ562、計2,745であった。北海道では鉛弾の鉛中毒で死亡したワシ100羽(その5倍、10倍とも言われる)、風車に衝突したオジロワシ13羽、北海道で実施のごとく、鉛弾使用禁止にすべきである。
(宮古「ミサゴの海」NO.203,P2〜3)
・ミヤコ式巣箱利用状況
2/25、ミヤコ式巣箱(セメント製)230個の利用状況を調べた。スズメが利用104個、シジュカラ47、ヤマガラ21で、75%が利用されていた。学校に
設置した巣箱はスズメの利用が多い。
(宮古「ミサゴの海」NO.203,P4〜5)
●2009/5 福島
・鳥インフルエンザのその後
2/27、豊橋市で飼育されていたウズラに鳥インフルが発生したが、弱毒性であった。厚生省によると、WHOが確認している強毒性(H5N1)は世界で発症者数411人、内、256人が死亡とある。発症は06年がピークで本年は3月まで16例と減少している。死亡者が多いのはインドネシア、ベトナム、中国、エジプト、タイで、我国での人への感染は報告されていない。
(福島「きびたき」NO.190,P2)
●2009/5 佐渡
・鳥類とは
汗腺は無く、尾線の脂肪で羽毛を防水する。飛ぶために風切羽の羽軸が太く、骨に直接固定されている。翼となった前肢は指骨と掌骨の一部が癒合し、構造が強化されている。胸骨の腹側は肥大化した竜骨突起になっており、翼を動かす筋肉が付着する。肺からは空気が入った気嚢が多数枝分かれしている。体温は40〜42℃と高い。腰椎は1つに融合し、視覚や運動中枢が発達している。
(佐渡「いそひよ」NO.19,P5〜6)
●2009/4 兵庫県
・ガン・カモ・ハクチョウ類調査の報告
1/11、県中南部の156箇所で調べた。総数21種、29,899羽で内訳はコハクチョウ67、ホシハジロ12,192、ヒドリガモ5,379、オナガガモ2,190、コガモ2,167、スズガモ1,797、マガモ1,342、ハシビロガモ1,153、カルガモ1,078等。尼崎市でツクシガモ13羽が4年連続で見られた。環境別では海岸・河口で14,730(最大種はホシハジロ)、溜池で9,328(最大種はヒドリガモ)、河川で4,969(最大種はヒドリガモ)、ダム湖で872(最大種はオシドリ)。カワウは1,688、嘗ては珍鳥であったオオバンは163であった。
(兵庫県「コウノトリ」NO.169,P4〜9)
・鳥の声ルリビタキ、ジョウビタキ
地鳴きの声紋から高音と低音の真中をその鳥の地鳴きの高さとし、比較すると、ルリビタキは4.5kHzで通常は僅かに尻下がりに鳴く。その逆も少数確認された。ジョウビタキは4.9〜5.3kHzで濁った声で鳴くものがいた。
(兵庫県「コウノトリ」NO.169,P14〜15)
●2009/4 徳島県
・シロエリオオハムの新渡来地
3年間の調査で、鳴門市北灘にシロエリオオハムの集団渡来地がある事がわかった。餌となるイカナゴが増える3月、千羽以上が渡来する日もある。従来、県下では少数の冬鳥とされ、オオハムとの識別も判然としていなかった。オオハム冬羽では嘴が太く、嘴から額への立ち上がりが急峻、尾部側胴に半月白斑が見られるという点が異なる。
(徳島県「野鳥徳島」NO.367,P6)
・「四国山地緑の回廊」あり方検討委員会
H15年、四国森林管理局により、剣山系と石槌山系の国有林1万8千haに延長128kmの回廊が設定された。11月と1月、現地視察、同検討会(委員13名)が開催され、出席した。この5年間でシカ問題発生、モニタリング調査データ蓄積があった。この回廊を代表する種はツキノワグマ、クマタカで、支部はソウシチョウ等の外来種にも留意する。
(徳島県「野鳥徳島」NO.367,P10〜11)
●2009/4 北九州
・足輪ツルから判った事(7)
山口県周南市八代に渡来するナベヅルが減り、出水市で保護された幼鳥3羽を八代に移送し、放鳥して山口県へツルを呼び寄せる試みがされた。障害として、地元ツルの仲間になれるか、一緒に北帰行して渡りルートを知るか、八代を越冬地として認識するか、出水に向う個体が多い。07/3/3、3羽に発信機を付け放鳥されたが、地元ツルから取り残され、4/28まで益田市周辺にいた後、日本海を北北東へ移動したが、3羽とも公海上で電波が途絶えた。
(北九州「北九州野鳥」NO.274,P7)
・ウズラ
ウズラは98年の環境省のレッドリストでDD(情報不足)とあり、06年、絶滅危惧種になった。日本で生息するキジ科の中で、長距離の渡りをする種で、本州中部以北の繁殖地から日本南部、東南アジアへ渡る。朝鮮半島を経由して行き来するものもいる。江戸時代には飼育し、鳴声を競い、戦前からは採卵、肉のため飼育され、豊橋市周辺では全国の7割になる。
(北九州「北九州野鳥」NO.274,P11)
●2009/4 長崎県
・アカハラダカの渡り数
08/9、1ヶ月間、佐世保市烏帽子岳で調査した。総計43,233羽のアカハラダカを記録した。ピークは9/16の11,277、9/26の4,840、9/9の4,623であった。時間別では9:00〜10:00に17,026、8::00〜9:00に8,931であった。
(長崎「つばさ」NO.260,P2〜4)
・島原でのバンディング
島原で15年間のバンディングで分かったこと。冬の小鳥は増減が毎年交互にくる。餌の表年と裏年に関係し、餌の多い年は遠くまで移動する必要が無い。
メジロの数と蜜柑も同じ関係であった。ウグイスは減り、ソウシチョウは増えたが、何故かソウシチョウは3年前から見ない。ミヤマホウジロは殆どが♀幼で、朝動き出すのは大きい鳥からである。シメは毎年、極めて少なく、今年は例年になく多い。
(長崎「つばさ」NO.260,P6〜11)
●2009/5 吾妻
・ガン・カモ調査報告
●2009/5 東京
・「東京都産鳥類目録2000・自治体編」完成
・スズメオドリ
●2009/5 神奈川
・野島水路(干潟)の危機
・シラコバトを見つけた
・三浦市「北川」の湿地保全シンポジウム報告
●2009/4-5 京都
・2008年度ガンカモ調査報告
・大阪密猟対策セミナー開催
・迷鳥ノハラツグミ顛末記
●2009/5 高知
・春のサシバの渡り
●2009/4 福岡
・シベリアムクドリ観察報告
●2009/4 筑豊
・江戸家小猫さん (2/5 毎日新聞)
・2009年ガン・カモ調査
●2009/5 吾妻
・ガン・カモ調査報告
1/12、吾妻水系で水鳥を調査した。結果はマガモ349、コガモ143、カルガモ121、キンクロハジロ37、ヒドリガモ35、コハクチョウ31、カワウ30、オシドリ28、アオサギ9、カイツブリ7、ホシハジロ4、オオバン3、ダイサギ1。
(吾妻「きくいただき」NO.36,P11〜13)
●2009/5 東京
・「東京都産鳥類目録2000・自治体編」完成
東京都産鳥類目録作成委員会は3月、島嶼部を除く、1975年〜2000年の東京都の334種の野鳥記録(Ver.1)を完成させた。これは各地ボランティア、各団体、環境省、東京都、上野動物園、山階鳥類研究所、奥多摩支部の協力で完成した。支部のHPにアップした。
http://homepage2.nifty.com/tokyo-birdstudy/tokyotyouruimokuroku2000/top.html
(東京「ユリカモメ」NO>643,P12〜13)
・スズメオドリ
今和次郎の書「日本の民家」に、塩尻の農家の「雀踊り」が載っており、屋根にある大きな棟飾りは長野県から新潟県で見られる。米一粒でも大事にした時代、雀脅しは当然でも、踊りは雀が喜ぶほどの豊作を願っての表現か?言葉に踊ったが滅びいく民家が多く、心が沈む。
http://blog.goo.ne.jp/runarunanotabi620/e/2c80541868e586552ce05731c7603f44
(東京「ユリカモメ」NO>643,P19)
●2009/5 神奈川
・野島水路(干潟)の危機
横浜市金沢区の平潟湾は東京湾に面した貴重な干潟であったが、S42年、大部分が埋立てられ、現在は僅かに水路の泥質干潟を残すのみである。ここには東京湾岸道路の延長道路が計画され、この水路が埋立てられ、橋梁で覆われる可能性がある。道路ルートを陸部に変更も考えられる。
(神奈川「はばたき」NO.444,P2)
・シラコバトを見つけた
2/14、厚木市でシラコバト1羽を撮影、確認した。神奈川県では93/9〜10、平塚市で1例が報告があるのみ。埼玉県支部の調査では同内のシラコバト生息メッシュは減っているとされる。
(神奈川「はばたき」NO.444,P7)
・三浦市「北川」の湿地保全シンポジウム報告
3/20、三浦市でシンポジウムが「三浦・三戸自然環境保全連絡会」の呼び掛けで開催された。北川の湿地はアカテガニで有名な小網代の森の近くにあり、それとは環境、生物相が違う約25haの広さを持つ、県内では数少ない湿地、斜面林を含み、三浦半島で手付かずの自然が残っている。この湿地に建設残土を入れ、宅地造成計画が進んでいる。開発主体の京浜急行からは説明が聞かれなかった。
(神奈川「はばたき」NO.444,P8)
●2009/4-5 京都
・2008年度ガンカモ調査報告
1/4〜15、京都府の委嘱で府内を75名で調査した。前回より約5%少ない20,015羽であった。内訳はヒシクイ1、オオハクチョウ2、コハクチョウ7、マガモ4,944、コガモ4,649、ヒドリガモ2,622、カルガモ2,544、ホシハジロ1,079、スズガモ725、オシドリ681、キンクロハジロ649、オカヨシガモ596、
オナガガモ572、ヨシガモ324、ハシビロガモ301、シノリガモ74、トモエガモ53、カワアイサ46等。
(京都「そんぐぽすと」NO.157,P9〜13)
・大阪密猟対策セミナー開催
2/1、大阪支部の協力で大阪で密対連主催でセミナーが開催された。大阪支部では傷病鳥対策チームが結成され、NPO法人化設立の準備に入っている。全国では警察が押収した野鳥の管理体制が問題になっている。多くは野鳥の会会員が担っているが、京都では野鳥識別鑑別士との連携体制が整っている。事前の東京都のリハビリ施設見学は参考になった。
(京都「そんぐぽすと」NO.157,P14)
・迷鳥ノハラツグミ顛末記
2/14、宇治市でノハラツグミを確認、日本では数例、西日本では初記録となった。ユーラシア北部で繁殖し、同南西部で越冬するものが90度方角を間違えて飛来したらしい。種の同定依頼をMLで出すと、全国から最大時百名を超えるカメラマンが殺到し、軽率であった。支部は住民への迷惑防止のため、警察にパトロールを要請した。
(京都「そんぐぽすと」NO.157,P23)
●2009/5 高知
・春のサシバの渡り
4/5、土佐市の虚空蔵山でサシバの渡りをカウントした。計771羽で、ハチクマは1羽であった。天気が回復した午後に集中し、最大のタカ柱は102羽であった。
(高知「しろぺん」NO.269,P4)
●2009/4 福岡
・シベリアムクドリ観察報告
2/15、福岡県福津市の街路樹で、ムクドリに混じって実を食べるシベリアムクドリ♂、幼羽からの換羽個体を確認した(写真有)。福岡県初記録で、国内の越冬記録は無い模様。ムクドリより小型、三列風切及び内側大雨覆先端に白斑があり、肩羽最下段が白く帯状であった。
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.354.P9〜10)
●2009/4 筑豊
・江戸家小猫さん (2/5 毎日新聞)
鳥や動物の鳴真似芸を継続し、還暦を前にして10月に四代目江戸家猫八を襲名する小猫さん(59)の趣味はバードウオッチングで、国内外の野鳥生息地に足を運び、囀りを研究し、「鳴真似野鳥100選を完成させ、鳥の声で自然環境の大切さを訴えていく」と言う。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.374,P4)
・2009年ガン・カモ調査
1/9〜15、筑豊の主な水辺5箇所で調査した。結果はカモ11種、977羽で、90年以来、最少であった。内訳はマガモ530、ヒドリガモ129、キンクロハジロ62、カルガモ57、オシドリ54等。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.374,P1213)
●2009/5-6 宮城県
・環境と鳥の関わり
●2009/5-6 群馬県
・シメの窓突付き
●2009/5 千葉県
・市町村の鳥
●2009/5 埼玉県
・サギの婚姻色
・2008/09年冬ユリカモメの生息
●2009/5 奥多摩
・狭山湖のオオタカのカラス狩
●2009/5 南富士
・鳥獣保護員とは?
●2009/5 徳島県
・ガン・カモ科鳥類生息調査
●2009/5 北九州
・足輪のツルから判ったこと(8)
・鳥が囀る緑の回廊植樹祭に参加
●2009/4 筑後
・夏鳥の初認記録
・ガン・カモ調査報告
●2009/5 宮崎県
・守ろうカンムリウミスズメ
●2009/5-6 宮城県
・環境と鳥の関わり
ゴルフ場は中に入れず、周囲からも観察しにくく、記録が少ないが、記録が多かったのはウグイス、カラス類であった。造成地ではセキレイ類が多く進出し、ホオジロ、カラス類が多い。住宅地ではスズメがトップで、カラス類、ヒヨドリ、ムクドリが多い。ビルがある市街地にはハクセキレイが進出している。
(宮城県「雁」NO.235,P16〜17)
●2009/5-6 群馬県
・シメの窓突付き
シメが家の窓枠や車の窓に止まり、ガラスを叩くのが見られた。40〜50秒間に30〜40回、セキレイがよくやる、威嚇行動かと思った。「シメは嘴の内側に突起があり、そこで種を固定し、位置を変えながら割って食べる。種が小さいと外見からは分からない」と聞き、よく見ると、工夫して種を割って食べるための行為であった。
(群馬県「野の鳥」NO.293,P14)
●2009/5 千葉県
・市町村の鳥
千葉県で市町村の鳥を制定しているのは36%で、関東では最下位で、茨城県の86%、神奈川県の73%の半分以下の比である。県内で消えた市町村の鳥にウスアカヤマドリがあり、狩猟衰退で消え、オオセッカは生息地保護のため故元支部長の尽力で消えた。
(千葉県「ほおじろ」NO.337,P3〜5)
●2009/5 埼玉県
・サギの婚姻色
「フィールドガイド日本の野鳥」82年の初版にはサギの婚姻色の記載が無かった。最近の図鑑ではチュウサギの婚姻色は短い期間出るとあり、見る機会が少ない。ヨシゴイについては図鑑に記載が無いが、7/6、さいたま市の大久保農耕地で嘴の基部が赤く、後頚部から背にかけてかなり赤いのを見たが、♂の婚姻色か?目先から嘴基部が赤い♀と思われる個体もいた。
(埼玉県「しらこばと」NO.301,P2〜3)
・2008/09年冬ユリカモメの生息
アンケート調査による08/12〜09/1の県下のユリカモメ確認は101メッシュの内4メッシュのみであった。85〜90年冬確認できた54メッシュより、かなり少ない。メッシュは3次メッシュで2.5万分の1地形図の1/4。
(埼玉県「しらこばと」NO.301,P4)
●2009/5 奥多摩
・狭山湖のオオタカのカラス狩
カラス狩は10数年前から多摩湖で見られた。現在は狭山湖で見られる。空中で捕獲し、水中に沈め溺死させ、岸まで引き寄せて食べる。オオタカの獲物をノスリが横取りするのが多々あり、狸が横取りする事もある。カラスがオオタカの周囲を囲むのは、仲間を助けるためでなく、餌が食べたいだけ(共食いになる)である。カラス狩は11月初旬〜3月下旬でそれ以降の営巣期は少ない。(♀は巣に座り、狩に行かないため 森)
(奥多摩「多摩の鳥」NO.188,P4〜6)
●2009/5 南富士
・鳥獣保護員とは?
ここでは保護員は市町村の推薦で農林事務所長が任命し、猟友会と野鳥の会を含む自然保護団体から半数ずつ出す。任期2年、狩猟期間は週2回、他は月2回の巡視と業務報告をする。業務は鳥獣保護区等の管理、無許可狩猟の取締り、違法飼養の指導取締り、鳥獣店立入検査、鳥獣保護思想の普及、鳥獣の調査、鳥獣の保護等。県の職員は司法警察権があるが、民間の保護員には無い。上記業務を見ると、保護意識の強い鳥見人は実質的に鳥獣保護員と呼べる。違法現場に遭遇した時は即座に110番通報です。
(南富士「さえずり」NO.318,P7〜8)
●2009/5 徳島県
・ガン・カモ科鳥類生息調査
1/11、県内で生息調査をした。総数29,907羽で、内訳はコクガン2、ヒドリガモ10,619、マガモ6,106、ホシハジロ3,636、コガモ1,907、キンクロハジロ1,554、カルガモ1,434、オナガガモ1,132、オカヨシガモ917、オシドリ904、スズガモ636、ハシビロガモ375、ヨシガモ274、ウミアイサ47、トモエガモ19、ツクシガモ10。
(徳島県「野鳥徳島」NO.368,P4〜5)
●2009/5 北九州
・足輪のツルから判ったこと(8)
前回、07年に山口県から放鳥し、電波が途絶えたツル3羽の話をしたが、同年12月、足輪番号P43、死んだと思われていた3羽の内の1羽を出水市で劇的に確認した。これは山口県周南市でもマスコミを賑わせた。08年秋も飛来し、05年生まれの♀で、4才で性的成熟する。09年3月、ペアになるかも知れない♂が近くにいた。
(北九州「北九州野鳥」NO.275,P11)
・鳥が囀る緑の回廊植樹祭に参加
北九州市では響灘埋立地に30万本の植樹を進めている。3/28、1,200人で13,000本を、支部会員10名程度が参加し植えた。支部が目指している野鳥観察施設予定地も整備が進んでおり、3年後に完成する。「埋立地に植樹し、小鳥が移動できる緑の回廊を作ろう」と発案したのは支部で、支部は植樹に積極的に協力すべきである。
(北九州「北九州野鳥」NO.275,P13)
●2009/4 筑後
・夏鳥の初認記録
筑後地区の夏鳥の初認記録は、支部報投稿より、コアジサシ:4/4、ツバメチドリ4/7、アマサギ4/8、ササゴイ:4/9、サシバ:4/10、オオヨシキリ:4/13、キビタキ:4./14、オオルリ:4/16、ヤブサメ:4/20、アオバズク:4/25、ツツドリ:4/29、ホトトギス:5/7、アカショウビン:5/10、カッコウ:5/16となっている。
(筑後「まめわり」NO.96,P3)
・ガン・カモ調査報告
1/10〜2/8、21箇所で調査した。カモ10種で3,049羽、内訳はヒドリガモ1,086、カルガモ675、マガモ648、コガモ228、キンクロハジロ134、ハシビロガモ105等。
(筑後「まめわり」NO.96,P3)
●2009/5 宮崎県
・守ろうカンムリウミスズメ
枇榔島で繁殖するカンムリウミスズメを野鳥の会創立75周年を機に、海洋環境保全のシンボルとして、取り組んでいく事になった。23年間研究をしている宮崎大学の中村豊さんによると、4月中旬に島に上がり、岩や木の根元の空間で営巣し、2個の産卵、1箇月雌雄交代での抱卵、孵化後直ぐ、崖を転げ落ちるように海に出る。三宅島、韓国の島嶼でも営巣する、海上での生活は分かっていない。同島がある門川町は05/10、同鳥を町の鳥に制定し、本部も保護のためのロゴマークを制作した。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.213,P3〜5)
●2009/6 東京
・オオコノハズクの公開に関するお詫び
●2009/5 大阪
・ツバメのかんさつ日記
・2008年度ツバメ調査報告
・ヒメハジロ県内で初確認 (2/5 神戸新聞)
・珍客ノハラツグミ飛来 (2/27 京都新聞)
・スズメ半世紀前の1割に (2/3 毎日新聞)
・琵琶湖のカワウ全国へ拡大 (3/28 共同通信)
・小雨覆
●2009/5-6 鳥取県
・2008年ブッポウソウの繁殖状況について
●2009/5-6 愛媛県
・アマツバメの繁殖
・佐多岬タカの渡り観察会
・2009年カモ類調査集計
●2009/6 東京
・オオコノハズクの公開に関するお詫び
2/15、明治神宮で越冬するオオコノハズク保護のため、探鳥会での観察は避けて欲しいと寄せられていた情報を利用して、支部の探鳥会で公開してしまった。越冬木周辺に多くの人が押し寄せる結果になり、同鳥の越冬を危うくし、参道警備員に負担を強いてしまった事をお詫びする。支部は珍鳥がどこに現れたか、営巣している場所は公表しない事を申し合せており、再発防止に努める。
(東京「ユリカモメ」NO.644,P2)
●2009/5 大阪
・ツバメのかんさつ日記
和泉市の自宅で昨年、営巣したツバメを観察した。約1週間で6/19、巣が完成、6/21、巣の中に白い羽、6/22、1つ目の産卵、6/23、2つ目、6/25、4つで終了。卵は2cmX1.4cm、6/25から抱卵開始、7/9、2羽孵化、7/10、2羽孵化。7/13、雛は目が開いていない。7/18、1羽が巣の中で死亡、7/21、巣の下に落ちていた。7/23、雛に近づくと、反応し、頭を隠す。7/30、3羽巣立つ。7/31、家の前に止まる3羽を見る。手鏡で巣の中を撮影し、観察した。
(大阪「むくどり通信」NO.201,P3〜4)
・2008年度ツバメ調査報告
河内長野市で20年間、ツバメのバンディング調査をしている。今回は30巣で、150羽に標識放鳥した。内、新規の親20(♂9、♀11)、以前ここで生息した親17(♂9、♀8)、雛は110(一番子78、二番子32)であった。一番子の巣立数は5羽:10巣・・・以前は6羽巣立ちが複数の巣で見られたが、今期は巣立ち数が減っている。「野の鳥の生態1巻」(仁部富之助 大修館書店)では帰還したツバメの番64組の内、同じ組合せ26、異なるもの34とある。ここでは07年に同じ組合せ2組のみで、その率は極めて低い。
http://www.tsubame-map.jp/1_katudo/summit/summit_report/report_point2.html
(大阪「むくどり通信」NO.201,P5〜8)
・ヒメハジロ県内で初確認 (2/5 神戸新聞)
北米で越冬するカモ科のヒメハジロ♀が三田市の池に飛来しているのが確認された。北日本には稀に飛来するが、西日本では殆ど記録が無く、兵庫県では初記録で、日本で確認されているカモ科の中では最小である。
(大阪「ムクドリ通信」NO.201,P10)
・珍客ノハラツグミ飛来 (2/27 京都新聞)
欧州やシベリアで繁殖し、地中海方面で越冬するノハラツグミが宇治市に飛来した。日本では数回の目撃例があるが、関西では初記録である。
(大阪「ムクドリ通信」NO.201,P10)
・スズメ半世紀前の1割に (2/3 毎日新聞)
国内のスズメ生息数が1,800万羽に留まる事が立教大学の三上修研究員の調査で分かった。最近20年間足らずで最大8割、半世紀前より9割減ったと見られる。生息環境別に巣の平均密度を調査し、全国で900万巣とし、約1,800万羽と推定した。減少率は農作物の被害面積、駆除数の推移等から推定し、現在の数は60年頃の1/10程度になった可能性があるとしている。
(大阪「ムクドリ通信」NO.201,P11)
・琵琶湖のカワウ全国へ拡大 (3/28 共同通信)
02年から琵琶湖のカワウの脚に識別票を着けて調査した結果、08/9、熊本県で、08/10、宮崎県でも見つかった。関東以西の23都府県で41羽を確認し、内、23羽は200km以上移動していた。
(大阪「ムクドリ通信」NO.201,P11)
・小雨覆
小雨覆は中雨覆の基部から翼の前縁を覆う数列の小さな羽根で、翼前縁部の極小の羽根が集まる部分を前縁雨覆と呼ぶ事がある。小雨覆はスズメ目では肩羽に覆われ、少ししか見えない。シギ。チドリ類では閉翼時でも部分的に見える。カモ類では羽色に差があり、年齢識別に役に立つ。(塩田猛氏は嘗て日本野鳥の会野鳥記録委員として活躍されたが、現在、会員の観察記録を集約、検討する組織が無いため、貴重な記録が埋没するのは残念であると話す。広報G)
(大阪「ムクドリ通信」NO.201,P12)
●2009/5-6 鳥取県
・2008年ブッポウソウの繁殖状況について
01年、県は「希少動植物の保護に関する条例」を制定し、鳥類ではイヌワシ、クマタカ、ブッポウソウ、コアジサシを特に保護が必要とした。支部はブッポウソウ、コアジサシの調査、保護管理を進めてきた。08年のブッポウソウの繁殖状況は日南町で巣箱36個の内、25で繁殖し、96羽の雛を確認、南部町で巣箱
12個の内、11で繁殖し、39羽が巣立った。巣箱での初認は5/7〜6/9で、抱卵は6月初旬〜7月初旬で、7月中に殆ど巣立ちをする。
(鳥取県「銀杏羽」NO.103,P8〜14)
●2009/5-6 愛媛県
・アマツバメの繁殖
アマツバメは高山、海岸、無人島で繁殖する。愛媛県では瀬戸内海の斎島(広島県)の南部にある岩礁で繁殖している。4/8、上陸して調査した。ハヤブサに食われたのか、アマツバメの羽根がまとまって落ちていた。岩の割れ目に笹や稲科の葉のアマツバメの巣(5X8cm)があり、葉は唾液と思われる透明な糊のようなもので、固めた所があった。
(愛媛県「コマドリ」NO.190,P2)
・佐多岬タカの渡り観察会
3/15、伊方町権現山で観察した。通過数はハイタカ56(1羽のみ西行で、他は全て東行)、ノスリ12(東行)、オオタカ3(東行)であった。
(愛媛県「コマドリ」NO.190,P10)
・2009年カモ類調査集計
1/10〜13、県内一斉調査した。カモ類は総計28,048羽で、内訳はマガモ9,362、コガモ4,996、オナガガモ4,697、ヒドリガモ4,028、カルガモ1,660、オシドリ1,263、トモエガモ688、ホシハジロ380、キンクロハジロ312等。これとは別にカワウ1,777、カイツブリ431、ハジロカイツブリ12、カンムリカイツブリ46、オオバン161。
(愛媛県「コマドリ」NO.190,別紙P1〜4)
●2009/6 オホーツク
・生物多様性について
・オホーツク支部表彰される
●2009/6 千葉県
・南房総におけるクロサギの繁殖生態
●2009/6 滋賀
・カワウ問題に対する取り組み
・水鳥飛来状況調査報告
・侵略的外来種がもたらすもの
●2009/6 兵庫県
・ヒメハジロは♂であった
・ヒタキ類の地鳴き
●2009/6 北九州
・野生生物保護で表彰
●2009/5 福岡
・鳥たちの卵勉強会
●2009/5 筑豊
・支部のホームページ
●2009/5 長崎県
・アカハラダカ、ハチクマ一斉調査
●2009/6 オホーツク
・生物多様性について
生物多様性は3つのレベルがあり、「生態系の多様性」:環境の違いで動植物が色々生息する。「種の多様性」:種間の違いで、多くの種類の動植物が生息する。「遺伝子の多様性」:同じ種の中でも、遺伝子のパターンが多く、その地区で生息、進化するための条件になる。その保全のため、粗いフィルターで「○○保護区」のように、その地区の環境、ランドスケープを保全する事と、細かなフィルターで「特定の希少種を保全する」がある。
(オホーツク「ばあどこおる」NO.265,P2〜3)
・オホーツク支部表彰される
5/10の釧路市の全国野鳥保護のつどいで、野生生物保護功労団体として、当支部は環境省自然環境局長賞を受賞した。知床油汚染海鳥漂着、鳥インフルエンザ等の調査や監視を行い、地域住民、行政との協力が評価された。
(オホーツク「ばあどこおる」NO.265,P8)
●2009/6 千葉県
・南房総におけるクロサギの繁殖生態
クロサギの繁殖北限は男鹿半島、房総半島と言われ、海岸の岩棚や樹木に営巣する。ここでの観察では4月末♂が巣材を集め、♀が造巣するのが見られた。人やカラスに分からぬように隠密行動をした。隣接して数番が営巣。若鳥が巣の見学に来た。巣立雛は資料では真黒で、目の周りの露出が目立つが、ここでは色は薄く、目の周りも目立たない。磯に来る人が減る8月中旬に巣立ちする。参考:「クロサギ〜海辺に舞う〜」(鈴木勇太郎 誠文堂新光社)
(千葉県「ほおじろ」NO.338,P3〜6)
●2009/6 滋賀
・カワウ問題に対する取り組み
支部は滋賀県カワウ総合対策検討協議会に参加している。昨年突如、銃猟捕獲が中止され、カワウ飛来が倍増したため、銃猟駆除が再開された。射手を中心のカワウ保護研修会で竹生島、伊崎半島では鉛中毒防止にため、非鉛弾使用に踏み切った。
(滋賀「におのうみ」NO.17,P11)
・水鳥飛来状況調査報告
11月、1月、3月、琵琶湖の3箇所で調査した。総計はカモ類は28,976→9,394→7,476で、内訳はホシハジロ12,016→1,407→246、キンクロハジロ3,853→2,359→1,739、ヒドリガモ2,381→719→1,006、オカヨシガモ1,363→339→418、マガモ653→799→914等。オオバンは21,263→13,762→12,898。秋に大きな群が入り、その後分散、渡り前の集合あるのか不明。(狩猟の影響は? 森)
(滋賀「におのうみ」NO.17,P12〜13)
・侵略的外来種がもたらすもの
アライグマは外来種規制法で特定外来生物に指定されている。異常な増加傾向にある侵略的外来種として問題視される。木登りも上手く、樹洞を利用する哺乳類、サギのコロニー、サンショウウオ等が犠牲になっている。他の肉食獣との競合も懸念される。滋賀県では全域で生息が確認され、H20年度から排除計画が立てられた。
(滋賀「におのうみ」NO.17,P18)
●2009/6 兵庫県
・ヒメハジロは♂であった
先に三田市で確認されていたヒメハジロ♀としていた個体は、3月末の撮影では、羽色がだいぶ違ってきた。山階芳麿著「雁と鴨」を見ると、ヒメハジロ♂の第一回冬羽は2月まで♀と変わりなく、その後5月まで局部的に成羽が生じ、2年目12月に完成するとある。ホオジロガモやアイサ類も第一回冬の後期に、換羽が始まり、一部のカモに特殊な換羽があるのを知る。
(兵庫県「コウノトリ」NO.170,P6〜7)
・ヒタキ類の地鳴き
地鳴きの声の平均高さを比較すると、キビタキは3.5kHz前後で尻下りに鳴き、ルリビタキは4.5kHz前後で一部ジョウビタキと高さが重なるものがある。ジョウビタキは4.9〜5.4kHzとばらつき、澄んだ声、濁った声と様々である。ノビタキは資料が少なく、ルリビタキとジョウビタキの中間辺りと思われる。
(兵庫県「コウノトリ」NO.170,P8〜9)
●2009/6 北九州
・野生生物保護で表彰
支部会員のTさんは地元曽根干潟で観察を続け、北九州市ズグロカモメ研究会に参画し、調査と情報収集に努め、海岸清掃、観察会指導等、地元への協力を活発にされ、バードウィークに日本鳥類保護連盟(森幸男会長)より、野生生物保護に貢献したとして表彰を受けた。
(北九州「北九州野鳥」NO.276,P9)
●2009/5 福岡
・鳥たちの卵勉強会
孵化しなかった卵、発砲スチールでの模擬卵を集めた。コウノトリの卵は長径75mm、ウミガラスは80mmで大きさが逆転しており、体重の15%にもなる。ハシブトガラスの卵の長径40mmは小さい感じ。卵の形はハチクマ、ノスリはほぼ円形、オオタカや小鳥は楕円形、地面に巣を作るものは楕円形が多い。ウミガラスは岩の上に直接産卵し、円錐形で転がっても元に戻る。
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.355,P15)
●2009/5 筑豊
・支部のホームページ
ホームページは支部のステータス誇示の意味もあるが、支部会員への支援、情報提供共有、外部への発言、会員獲得等の目的がある。これらはタイミングよく更新していけば、可能であるが、当支部のHPには情報の蓄積の意図もある。本会の活動はまさに情報活動で、トップページが目まぐるしく変わるデジタル看板で、配下は貧者なものにはしたくない。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.375,P11)
●2009/5 長崎県
・アカハラダカ、ハチクマ一斉調査
9/7、佐世保市周辺4箇所でアカハラダカ、9/23、ハチクマの渡り調査をした。アカハラダカは佐世保市烏帽子岳で90羽で、対馬で午前飛び立った一部81羽が15時から30分間で通過した。翌日は烏帽子岳のアカハラダカは3,754と急増した。ハチクマは平戸市で976、佐世保市冷水岳で300、烏帽子岳は天候不良であった。当日、五島では2,217羽が記録された。
(長崎県「つばさ」NO.261,P2〜4)
●2009/5 釧路
・全国野鳥保護のつどい (5/11 釧路新聞)
●2009/6 小樽
・ミヤマガラス
●2009/3-4 盛岡
・黄褐色に染まったオオハクチョウ
●2009/6 山形県
・やまがた野鳥図鑑
●2009/1-2 栃木県
・検討会って、何だ?
・どうなっている?渡良遊水池
・ホンダテストコース開発
・森林の生物多様性推進方策検討会発足
●2009/6 神奈川
・山岳マラソンの行く末は
●2009/6 南富士
・春季シギ・チドリ調査報告
●2009/6 筑豊
・密猟を見つけたら
●2009/5 釧路
・全国野鳥保護のつどい (5/11 釧路新聞)
5/10、環境省、日本鳥類保護連盟主催の第63回のつどいが、釧路市で開催された。同連盟総裁の常陸宮さまご夫妻出席のもと、野鳥保護の功労者として、当支部長も表彰された。後、道東の希少鳥類保護に関するシンポジウムが開かれた。
(釧路「支部のたより」NO.359)
●2009/6 小樽
・ミヤマガラス
80年代からミヤマガラスの渡来地が北上し、全国の広い農地で見られ、数千羽にもなる事がある。北海道では胆振地方でよく見られ、コクマルガラスが混じって渡来する。高木憲太郎氏ら(2008)の衛星追跡調査では、八郎潟で標識した2羽は、青森県深浦町や北海道積丹半島から、平均時速53kmで日本海を渡った。成鳥が先に渡り、若鳥は遅れる。大群で越冬しても渡りは単独のようである。
(小樽「あおばと」NO.115,P5)
●2009/3-4 盛岡
・黄褐色に染まったオオハクチョウ
例年、2月中旬以降、盛岡付近に頭、首、腹が黄褐色に染まったオオハクチョウが数羽飛来する。03年、野鳥誌でこの個体はどこから来たか呼びかけたが、情報は無かった。伊豆沼で見た黄褐色に染まった同じ首輪番号の個体が、盛岡に飛来した。伊豆沼では沼底の泥の中に首を突っ込み、ハスの地下茎を食べる。羽毛は電気的陽性で、泥は陰性で、羽毛に付着しやすく、それが酸化すると黄褐色になると説明できる。赤い鉄分の水は電気的陽性で、これは羽毛に染まらない。
(盛岡「山翡翠」NO.327.P3)
●2009/6 山形県
・やまがた野鳥図鑑
山形新聞が支部との共同で「やまがた野鳥図鑑」を約250回新聞連載する事になり、読者に大変好評のようである。
(山形県「やませみ」NO.73,P16)
●2009/1-2 栃木県
・検討会って、何だ?
個別の検討会以外に、制度的なもの、広域の複数の案件を検討するものがある。前者はアセス法や条例で義務付けられているものと、事業者が任意に設置するものがある。検討会が開発の免罪符にならぬよう注意が必要で、「きちんと調査し、それを踏まえて客観的に影響を評価し、実効性ある保全対策を確実に実施する」ことを確認するのが大事である。制度的なものは行政での方針を決めるもので、事務局案を微小調整で終わらせず、自らの意見を反映させるのがポイントになる。後者は林野庁等が行っており、いる広域の個別案件に適応される。検討会は非公開のため、その改善は必要で、現在の事業アセスを計画段階から環境影響評価をする戦略的アセス、計画アセスの導入が望まれる。
(栃木県「おおるり」NO.201,P8〜13)
・どうなっている?渡良瀬遊水池
湿地性の種の最後の砦的な場として、遊水池全域を生きた博物館として保全する「エコミュージアムプラン」や渡良瀬川上下流を結び、関東平野の湿地帯のネットワーク化を目指す「わたらせ未来プロジェクト」が提案されている。国交省は200年に一度の洪水を防ぐため、池を掘削して、貯水容量を500万トン増やす必要があるとしている。利根川の洪水は防げても、地元の河川は20〜50年に一度の洪水にしか対応していない。遊水池の掘削で乾燥化も防ぐとされるが、早急な掘削は湿地破壊の恐れがあり、上流河川の整備を求めている。小山市は遊水池のラムサール条約登録を目指すと方針転換した。
(栃木県「おおるり」NO.201,P14〜18)
・ホンダテストコース開発
さくら市の同開発計画で、テストコースの一塊の用地確保必要性、高速テスト安全性確保のため、設計変更は困難と判断され、環境アセス準備書で次の対応となった。オオタカの営巣中心域の全域、高利用域の半分が失われるため、隣接地に代替地確保する。営巣木から400m離れて代替営巣林(11ha)を確保し、誘導を図る。開発造成法面で粗放的緑地管理し、餌となる鳥類の生息を促す。サシバについても、同じ問題があり、同様な対応が図られる。評価書はほぼ支部の意見が反映されている。
(栃木県「おおるり」NO.201,P20〜22)
・森林の生物多様性推進方策検討会発足
2010年の愛知県での「生物多様性条約・第10回締結国会議(COP10)に向けて、林野庁が同検討会を発足させ、12/3、初回が開催された。委員は9名で野鳥の会から高松が入り、6月まで5回予定される。
(栃木県「おおるり」NO.201,P24)
●2009/6 神奈川
・山岳マラソンの行く末は
神奈川県では参加者1000〜1800人と大規模な山岳マラソンがいくつか実施され、今後も予定されている。自然の中を走るのは趣味とし健全であるが、大会(トレイルレース)となると、自然環境へ大きな影響がある。植生への踏付け、登山道の荒廃、営巣期は野鳥が巣卵を放棄する危険がある。箱根では行政と民間団体で「公園内歩道利用ガイドライン」を策定し、大会は中止となった。自然への影響が少ない林道利用等の代案提示も必要で、これは全国的な問題である。
(神奈川「はばたき」NO.445,P2)
●2009/6 南富士
・春季シギ・チドリ調査報告
4/29、13:00〜15:00、富士川河口で調査した。15種、91羽を記録した。内訳はチュウシャクシギ14、コチドリ11、キアシシギ10、アオアシシギ8、イソシギ8、オバシギ7、ハマシギ7、トウネン6、メダイチドリ5、シロチドリ4、ソリハシシギ4、ムナグロ3、ウズラシギ2、オオソリハシシギ1、ジシギsp1。
(南富士「さえずり」NO.319,P7)
●2009/6 筑豊
・密猟を見つけたら
密猟や違法の飼養、販売は「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」第8条、27条違反で懲役、または罰金が科せられる事がある。例えば、エンドレステープで鳥の声を流し、近づく鳥を霞網やトリモチ棒で捕獲。メジロの愛玩飼養は1世帯1羽に限り認められているが、それを超える時、市町村の登録許可(登録票の所持、足輪の装着)がないものは違反。24都道府県では愛玩飼養のためのメジロ新規捕獲も認めていない。密猟現場では安全のため密猟者に接触せず、車の番号等を警察へ通報、照会は全国野鳥密猟対策連絡会の密猟110番へ。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/mittairen/
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.376,P19)
(自然保護室ボランティア・神奈川支部/森 要)
【日時】平成21年3月14日(土) 14:00〜16:30
【会場】ゆうぽうと 6階 菖蒲(あやめ) 東京都品川区西五反田8-4-13
【評議員現在数】28名(うち出席評議員数:20名)
【出席評議員】敬称略
■ブロック推薦評議員
【北海道ブロック】山田 三夫、盛田 徹 【東北ブロック】児山 章二
【関東ブロック】池野 進、橋口 長和 【東京支部】川端 一彦 【中部ブロック】石部 久、伴野正志
【近畿ブロック】鈴木 博、納家 仁 【中国・四国ブロック】山橋 良治、丸山 健司
【九州・沖縄ブロック】広塚 忠夫
■学識経験者評議員
伊藤 勝、国松 俊英、曽我 千文、中村 桂子、蓮尾 純子、樋口 隆昌、松田 道生
/以上20名
【欠席評議員(委任状提出あり)】敬称略
■ブロック推薦評議員
【東北ブロック】伊藤 信義 【九州・沖縄ブロック】前田 幹雄
■学識経験者評議員
芦ア 治、安藤 正冶、上田 恵介、遠藤 考一、川村 研治、横山 隆一/以上4名
【出席執行役員】敬称略
柳生 博(16:00より出席)、佐藤 仁志、鈴木 君子、吉田 新、滑志田 隆/以上5名
【出席監事】敬称略
伊藤 直人、高松 健比古/以上2名
【傍聴】敬称略
日比野 政彦(理事)、西村 眞一(理事)、小室 智幸(理事)、
東 陽一(本会職員労働組合委員長)/以上4名
【事務局】
飯塚利一(事務局長)、安西英明(主席研究員)、小林豊(会員室長)、小林篤六(普及室長)古南幸弘(自然保護室長)、葉山政治(サンクチュアリ室長)、箱田敦只(人材育成PJ担当)、岩下路子(総務室長代理)、五十嵐真(総務室総務グループチーフ)、田中綾(総務室総務グループ)、横田智(総務室経理人事グループ)、小川富由美(総務室経理人事グループ)、渡辺順子(総務室経理人事グループ)/以上13名
出席者合計44名
開会に先立ち、2月26日ご逝去された黒田長久名誉会長に対し黙祷をささげた。
14:00 開会
飯塚利一事務局長より、評議員現在数28名のうち、委任状を含め28名の出席を得て、寄附行為第32条第6項および第27条に基づき、本評議員会成立の旨報告があった。
会長挨拶
柳生博会長より、職員の2名が理事に就任したこと、公益法人制度改革に関する取組み状況等の報告と挨拶があった。
議長団紹介
飯塚事務局長より、従前の決定に基づき議長として松田道生評議員、副議長として川端一彦評議員が紹介された。
傍聴者承認
松田議長より、傍聴希望者4名の紹介があり、本評議員会の傍聴が承認された。
議事日程承認
池野進幹事会副代表幹事より、3月8日幹事会を開催し本評議員会の議事等について審議したこと、本日の議事にかかる概ねの時間配分案が示され、異議なく了承された。
会務報告
鈴木君子専務理事より、最近の事業に関する取り組み状況及び財政状況等、一連の会務報告があった。
議事録署名人選出
寄附行為第32条第6項および第30条に基づき、盛田徹評議員と伊藤勝評議員を議事録署名人として選出した。
●議案審議
第1号議案 平成21年度事業計画および予算案の同意の件
各室長及び室長代理より、当会創立75周年記念事業としてカンムリウミスズメの保護・普及事業及び一般参加型野生生息情報収集事業「見つけて渡り鳥」を実施すること、今年名古屋で開催される生物多様性条約締約国会議(COP10)に向けて、日本の野鳥を取り巻く現状や脅威について提言を行っていくこと、3冊目となるIBA白書の出版を目指すこと、道東の野鳥保護区を活用してボランティアプログラムである「グリーンホリデー」を実施することなどの平成21年度事業計画の説明があった。引き続き、平成21年度予算案の収支差額は39万4千円でほぼ収支均衡となっていること、平成20年度に寄付された3,000万円を2ヶ年にわたり活用することとし1,800万円を予算に組み込んでいること、収入については引き続き減少傾向にあるため新規事業の支出については助成金や寄付金、協賛金等で賄い、固い予算組みとしている等、予算案の説明があった。
山田三夫評議員ほかより入会金やパンフレットに関する質問や意見が出され、当会でおこなう会費や入会金に関するさまざまな特典について一層の周知徹底をはかることとなった。この他、会員及び支援者拡大の方策として、挿絵を入れた入会パンフレットで探鳥会参加者が増加した事例、野鳥誌不要の会員を会費2千円の会員種別としてあらたに設けるといったアイデア、入会金不要かつ年会費千円の1年間お試し会員制度を設けた事例等が提案、報告された。
以上の審議をふまえ、第1号議案について賛否を問い異議なく同意された。
●報告事項
1.平成20年度事業の進捗及び決算見込みについて
第1号議案とあわせて事業の進捗状況及び決算見込の概要が報告された。
2.新制度対応関係について
五十嵐真総務グループチーフより、変更後の名称形式「日本野鳥の会+地域名」は、一般人に誤解を招きやすく変更する必要があるとの内閣府の見解が2009年1月に明らかになり、現在公益認定申請にあたってリスクの少ない名称形式を慎重に検討中であること、「定款」(現在の寄附行為)変更の日程は、次回理事会及び評議員会にて骨子レベルの承認を行い、2010年2月頃予定の理事会及び評議員会で最終案の承認を得る予定であること、新制度における最初の評議員の選任方法は、専任の中立機関を設置する方法を提案し、次回理事会にて承認を得る予定であること、現在の理事及び評議員の任期は2010年3月末までとなっており、例年であれば次期理事及び評議員の選出作業に入っている時期であるが、新制度下の理事及び評議員の任期が順調にいけば2010年11月頃には開始されるため、現制度における次期理事及び評議員の選出は行わず、現理事及び評議員の任期を伸長する形で対応する予定であること等について資料に基づき報告があった。
山田評議員より支部名称変更の日程等について質問があり、五十嵐総務グループチーフ及び佐藤副会長より、内閣府への公益認定申請までには不認定とならない名称形式を事前調整等で見極めること、申請時に必要となるものは直接の申請者である財団の定款及び諸規程の変更だけであり、支部の名称変更が完了していることまでは要請されていないこと等の回答があった。
3.サンクチュアリの今後について
吉田新常務理事より、当会直営のウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンターは、来館者の減少や収支の赤字が続いていること、2002年近隣にオープンした環境省ウトナイ湖野生鳥獣保護センターに普及教育機能を奪われたこと等から、積極活用策から撤退まで選択肢に含めた検討を現在行っている旨の報告があった。
曽我千文評議員ほかより、サンクチュアリは自然保護や調査研究活動の拠点であり撤退には反対との意見が出された。また、山橋良治評議員より財政状況に関する質問があり、葉山サンクチュアリ室長及び岩下総務室長代理よりそれぞれ収支に関する回答があった。
4.特定預金の扱いについて
吉田常務理事より、今後財務体質改善や特定預金を有効に活用していくため、特定預金のいくつかについて、寄付の趣旨を尊重しながら使途や目的を一部変更して運用していきたい旨の報告があった。
5.八重山の新支部設立状況について
小林会員室長より、2008年9月に八重山支部は認定取り消しとなり、その後石垣島及び西表島について個別に新支部の設立に向けた準備が進捗していること等の報告が資料に基づきあった。
6.WINGの近況について
飯塚事務局長より、当会直営の事業所は現在3ヶ所あり経営面から非常に厳しいこと、「鳥と緑の国際センター(愛称:WING)」については、環境教育の拠点や日野市民の利用を促進し日野市へ移管できないかなど、事務局内で検討委員会を設け検討中であるとの報告があった。
広塚忠夫評議員より、従来WINGは自然保護や研究拠点としての機能を果たしてきたので、長期的な展望を描いた上で今後の対応を検討すべきとの意見、橋口長和評議員より、ボランティアを積極活用すべきとの意見、蓮尾純子評議員より、抜本的な経営対策を取るべき時期が来ているとの意見があった。これらに対して滑志田常務理事より、WINGの今後の運営方針に関して日野市の地域住民の意見も取り入れつつ、理事会における議論を踏まえ慎重に検討していく旨の発言があった。
●質問・意見交換等
曽我評議員より、子どもの会費を無料とする制度創設の意見があった。
以上により、16時52分、平成20年度第2回評議員会(定例)(第42回)は終了した。
上記の審議を明確にするため、この議事録を作成し、議長および議事録署名人の名において署名、捺印する。
平成20年 6月 25日
財団法人 日本野鳥の会
評議員会議長 評議員 松田 道生
議事録署名人 評議員 盛田 徹
議事録署名人 評議員 伊藤 勝
【日時】平成21年5月30日(土)10:00〜12:25
【会場】大崎第一地域センター区民集会所 第1・第2集会室 東京都品川区西五反田3-6-3
【現在理事数】17名(うち出席理事数16名)
【出席理事】敬称略
柳生 博、佐藤 仁志、鈴木 君子、吉田 新、滑志田 隆、安西 英明、飯塚 利一、磯崎 博司、土屋 正忠、
小室 智幸、河地 辰彦、西村 眞一、高木 清和、川瀬 浩、日比野 政彦、高野 茂樹
/以上16名
【欠席理事】花田 行博/以上1名
【出席監事】敬称略
伊藤 直人、高松 健比古/以上2名
【来賓】敬称略
西山 理行(環境省自然環境局野生生物課課長補佐)/以上1名
【事務局】
小林豊(会員室長)、小林篤六(普及室長)、葉山政治(サンクチュアリ室長)、古南幸弘(自然保護室長代理)、岩下路子(総務室長代理)、富岡辰先(サンクチュアリ室長代理)、五十嵐真(総務室総務グループチーフ)、田中綾(総務室総務グループ)、小川富由美(総務室総務グループ)、奥田秋穂(総務室経理人事グループチーフ)、横田智(総務室経理人事グループ)、渡辺順子(総務室経理人事グループ)/以上12名
出席者合計31名
10:05開会
会長挨拶
柳生博会長より、創立75周年記念事業の取り組み状況等に関する報告と挨拶があった。
来賓挨拶
環境省自然環境局野生生物課の西山理行課長補佐より、自然保護行政の近況報告と挨拶があった。
会務報告
鈴木君子専務理事より、最近の事業に関する取り組み状況や平成20年度決算の概要等、一連の会務報告があった。
飯塚利一事務局長より、理事現在数17名のうち、委任状1名を含め17名の出席となり、寄附行為第27条に基づき本理事会は成立している旨の報告があった。また、寄附行為第30条に基づく議事録署名人に、高木清和理事と川瀬浩理事が選任された。
第1号議案 平成20年度事業報告及び決算案承認の件
飯塚事務局長より平成20年度事業報告(案)の概要について、岩下路子総務室長代理より平成20年度決算(案)について内容説明があり、当期収支差額はマイナス3,857円でありほぼ収支均衡であること、収入面では寄付金収入と補助金収入は目標値を達成しているがその他収入は未達成であること、支出面では管理費の給与手当支出がマイナスとなり、大口寄付3000万円のうち1000万円を平成20年度に使っていること、事務所の移転統合により300万円の経費削減効果があったこと等の説明があった。続いて、伊藤直人監事より、会計処理等適正であった旨の監査報告があった。
審議の結果、第1号議案について賛否を問い異議なく承認された。
第2号議案 「定款の変更の案(骨子案)」承認の件
五十嵐真総務室総務グループチーフより、新制度に対応して現『寄附行為』を『定款』に変更する必要があり、内閣府が示す「『定款の変更の案』作成の案内」等を参考に公益認定を得られるよう変更作業を進めていること、今回は骨子案として重要項目に関する変更方針を示し承認を得たいこと、最終的な『定款の変更の案』に関する審議、承認は平成22年2月頃開催の理事会で行う予定であること等の説明があった。
日比野政彦理事ほかより、会長職の位置付けや理事長との関係について質問があり、佐藤仁志副会長より、当会の歴史的な経緯を踏まえ象徴的な存在として会長職を設けることとしたこと、新制度においては法人の代表権は代表理事のみにあるが、評議員は理事を選任し監督するといった上位的な立場となること等から、会長は評議員を兼ねることができるとした等の回答があった。
最後に、佐藤副会長より、支部名称の件に関しては、環境省を通じ内閣府と再度調整を行った結果、従来案どおり「支部」の二文字を取った「日本野鳥の会+地域名」で進めることとなった旨の補足説明があり、第2号議案について賛否を問い異議なく承認された。
第3号議案 新制度における最初の評議員選任方法承認の件
五十嵐総務室総務グループチーフより、公益財団法人認定後の最初の評議員を選任する方法は、中立性を確保した「評議員会選定委員会」を設置しそちらの決議に委ねる必要があること、委員の構成は内閣府が示す基準を参考に、評議員より1人、監事より1人、事務局員より1人、会員より2人、外部委員を3人としたいこと、理事は構成員としないこと、理事会および評議員会が「選定委員会」に対して評議員候補者の推薦を行うことができること等、同議案の内容説明があった。
河地辰彦理事より、選定委員会委員の選出方法について質問があり、佐藤副会長より評議員1人及び会員2人は評議員会にて選出、監事は現在の2人から1人を選出、事務局員1人は事務局内より選出、外部委員3人の選出は会長に一任としたい旨の回答があった。
外部委員の選出方法については、西村理事及び伊藤監事より書面評決理事会にて行うことが妥当との意見が出された。
審議の結果、第3号議案について賛否を問い、原案を異議なく承認し、評議員1人及び会員2人は本日午後の評議員会に選出を付託すること、外部委員の選出については書面評決理事会によることとされた。
第4号議案 西表支部の設置承認の件および第5号議案 石垣島支部の設置承認の件
小林豊会員室長より、西表支部及び石垣島支部に関する設立申請があった旨、資料に基づき説明があった。
高松健比古監事より、旧八重山支部の会員はどのくらい含まれているかとの質問があり、西表支部で27名中10名弱、石垣島支部で46名中14名との回答があった。
審議の結果、第4号および第5号議案について賛否を問い異議なく承認された。
第6号議案 顧問等承認の件
飯塚事務局長より、新規に顧問1名、任期満了に伴う更改として名誉顧問1名の計2名を委嘱したい旨、資料に基づき説明があった。
審議の結果、第6号議案について賛否を問い異議なく承認された。
第7号議案 「鳥と緑の国際センター」の名称変更の件
飯塚事務局長より、今後の当該施設における事業展開等を考慮し「鳥と緑の国際センター」を「鳥と緑の日野センター」に、「環境学習館」を「ピーチクハウス」に変更する旨、資料に基づき説明があった。
西村理事より、「WING」という愛称はどうなるのかという質問があり、飯塚事務局長より愛称は変わらないとの回答があった。河地理事ほかより、今後の施設のあり方についての質問があり、滑志田隆常務理事より、当会活動の普及拠点及び日野市など近隣住民の環境学習施設としての機能を拡充する方向で、検討していきたいとの回答があった。
以上の審議の結果、第7号議案について賛否を問い異議なく承認された。
報告事項
1.中西悟堂にかかわる顕彰について
飯塚事務局長より、今年秋に中西悟堂協会の主催により、第1回中西悟堂賞授賞式が横浜で開催される予定であるとの報告があった。
西村理事より、当会の関わり方についての質問があり、飯塚事務局長より、開催地が横浜のため、当会神奈川支部は実行委員会に参加していること、財団として要請があれば名義後援等協力する予定であるとの回答があった。
2.『Strix』について
葉山自然保護室長より、休刊中の『Strix』について、上田恵介評議員の協力を得て復刊する運びとなったこと、今年度中に復刊する旨の広報を行い、次年度に復刊する予定であること等の報告が資料に基づきあった。
日比野理事より、復刊に向けて柔軟な予算運用にて対応すべきとの意見、小室智幸理事より、長期的な方針を検討すべきとの意見があり、佐藤副会長より、購読者を増やすための方策等について引き続き検討していく旨の回答があった。
以上により、12時25分、全ての議事審議及び報告が終了した。
上記の議事を明らかにするため議事録を作成し、議長及び出席理事の名において記名、捺印する。
平成21年6月25日
財団法人日本野鳥の会 平成21年度第1回理事会
議 長 柳生 博
議事録署名人 高木 清和
議事録署名人 川瀬 浩
創立75周年を機に、今年から着手したカンムリウミスズメの保護プロジェクト。7月は御蔵島の元根を予備調査しました。
御蔵島は、三宅島の南約20kmにあります。人口は二百人ほど、周囲を切り立った崖に囲まれ、シイの深い森に覆われた島です。オオミズナギドリの大規模なコロニーがあり、その生息数は二百万〜六百万羽とも言われています。近年では沿岸に定着しているミナミバンドウイルカと泳げる島としても人気があります。
元根は、この御蔵島の南東にあり、高さ74m、大きさは南北180m、東西100mぐらいの岩礁です。御蔵島からは数十メートルしか離れていません。ここでカンムリウミスズメが繁殖しているとされているのですが、今年の繁殖期は調査できませんでした。そのため、来シーズンの繁殖調査に備えて下見を行うのが、今回の予備調査の目的です。またあわせて、洋上にカンムリウミスズメがいないかどうかも調べました。
今回の調査の詳細は、下記のとおりです。
●繁殖地での予備調査
(1)御蔵島
場所:御蔵島の南東に位置する岩礁、元根(モトネ)
方法:チャーター漁船で接近し、上陸点、営巣可能場所を確認する
調査員:アカコッコ館チーフレンジャー篠木、他レンジャー1名、事務所職員2名、地元ボランティア1名
実施日:7月13日
結果:元根の上部はスゲ類のような草が生えており、中腹部には比較的平坦な地形もあり、岩の割れ目も多そうなので、その付近で営巣していると思われた。
しかし上陸しても中腹部まで傾斜がきつく、登坂には危険がともなうと思われ、営巣確認は難しいと考えられた。
(2)その他
7月には他の営巣地は調査していない
●洋上の個体数調査
(1)御蔵島
海域:三宅島から御蔵島までの間と御蔵島の周辺海域
方法:チャーター漁船「北洋丸」で洋上のカンムリウミスズメを目視で探す
調査員:アカコッコ館チーフレンジャー篠木、他レンジャー1名、事務所職員2名、地元ボランティア1名
期日と結果:7月13日 8:55〜11:35 観察できず
(2)三宅島−東京の定期航路
海域:三宅島〜東京の定期航路に沿う海域
方法:東海汽船の定期船のデッキより洋上のカンムリウミスズメを目視で探す
調査員:会員室長小林
(サンクチュアリ室三宅島担当/篠木秀紀)
森林・草原の鳥類調査の方法についてお伝えする研修会の開催についてのお知らせです。
当会は、2004年から始まった環境省のモニタリングサイト1000事業のひとつ、陸生鳥類調査を担当し、全国の支部、会員の皆さんにご参加いただいて、全国で約300箇所の森林・草原の鳥類相についてのデータを集め、鳥類相についての分析を行なってきました。昨年度からこの調査が第2期目に入り、調査手法を改良して、従来用いられてきたラインセンサス法から、スポットセンサス法という新しい方法を採用しています。
そこで、この新たな調査手法について研修していただき、併せて第1期の調査成果についてご報告を行なう「モニタリングサイト1000(森林・草原鳥類調査)研修会」を、当会とバードリサーチの共同で、開催することとしました。
今年度は東北、関東、中部、四国、九州地方の全国5地域で開催します。(次年度には北海道、東海、近畿、中国地方等で開催する予定です。)
研修会は2日間にわたって実施し、初日はモニタリングサイト1000の紹介と、これまでに得られた成果の報告、スポットセンサス法と植生調査の方法についての講義を聞いていただき、地域の調査事例についての発表、情報交換も行います。2日目は野外実習で、スポットセンサス法と植生調査を実際に体験していただきます。
なおこの方法は、モニタリングサイト1000以外にも、一般的なセンサスと環境調査の方法として使えますので、森林と草原の鳥類調査をやってみたい、という方の受講も歓迎いたします。
日程と会場、お申込み方法は以下のとおりです。
●日程と会場
<A>10月3日(土)〜4日(日)
【関東】国立科学博物館附属自然教育園(東京都港区)
http://www.ins.kahaku.go.jp/userguide/access/index.html
<B>10月17日(土)〜18日(日)
【東北】裏磐梯高原・ペンションとも(福島県耶麻郡)
http://www.urabandai.com/p.tomo/index10.html
<C>10月24日(土)〜25日(日)
【中部】加賀市鴨池観察館(石川県加賀市)
http://www.wbsj.org/sanctuary/kamoike/index.html
<D>12月12日(土)〜13日(日)
【四国】石鎚ふれあいの里(愛媛県西条市)
http://www2.ocn.ne.jp/~oofuki/index.html
<E> 1月23日(土)、24日(日)
【九州】森林総合研究所九州支所(熊本県熊本市)
http://www.ffpri-kys.affrc.go.jp/annai.htm
●おおまかな内容
※各会場とも基本的には同内容です。ただし会場の都合で若干変更する場合があります
(1日目)13時開始
1.モニタリングの意義およびモニタリング1000事業概要、これまでの成果
2.調査手法の解説:スポットセンサスと環境記録のための植生調査
3.参加者による調査事例の発表、情報交換
(2日目)12時終了
4.野外実習(1)スポットセンサスの手法
5.野外実習(2)環境記録のための植生調査について
6.調査結果の入力方法
7.質疑、まとめ
●参加対象
森林・草原の鳥類調査に関心のある方
●参加費
無料
懇親会費は実費を徴収。3,500円程度の予定。宿泊費、会場までの交通費は各自ご負担ください
●主催
日本野鳥の会、バードリサーチ
●お申し込みの方法
下記ホームページ、またはファックス、郵便にて、下記の事項を明記の上、お申し込みください。
(1)ホームページ
http://www.wbsj.org/nature/research/moni1000.html
(2)ファックスおよび郵送
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
日本野鳥の会 モニタリング係
ファックス:03-5436-2635
(3)お申込みに必要な事項
会場(A〜E)、お名前、ご連絡先(電子メールまたはファックス番号またはお電話番号)、懇親会参加の有無、研究発表の有無。
(4)〆切
各回とも開催日の一ヶ月前。(ただし申込者が多い場合には、会場の広さの都合で先着順に申し込みを締め切る可能性がありますのであらかじめご了承ください。)
ご都合のよい日程と会場の中から選んでお申込みをいただけます。参加をお申込みいただいた方には会場への交通や詳しい日程等をご連絡いたします。(C、Eは会場近くのビジネスホテルをご案内します。)
●お問い合わせ
下記担当者までお気軽にお尋ねください。
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
日本野鳥の会自然保護室 モニタリング担当 山本裕、古南幸弘
電話:03-5436-2633 ファックス:03-5436-2635 電子メール:[email protected]
<個人情報の取り扱いについて>
お申し込みをいただいた方の個人情報は、当事業を実施する目的にのみ、利用させていただきます。
(自然保護室/山本 裕)
次回新制度対応検討委員会は下記日程となりました。支部からの傍聴を募集いたしますので、ご希望がある場合は各支部お取りまとめの上、下記の方法にてお申し込みください。
なお、会場に限りがございますので、ご希望多数の場合は抽選とさせていただきますことを、あらかじめご了承ください。
●新制度対応検討委員会(第9回)
【日時】2009年10月14日(水)14:00〜17:00
【会場】(財)日本野鳥の会 西五反田事務所3F会議室
【傍聴申込方法】支部名、申込責任者氏名、申込責任者電話番号、傍聴希望者氏名(ふりがな付記)、 傍聴希望者電話番号(昼間用)を明記の上、10月5日(月)までにEメールまたはFAXにてお申し込み下さい。
【宛先・お問い合せ先】
(財)日本野鳥の会 総務室総務グループ
TEL:03-5436-2620 FAX:03-5436-2635 Eメール:[email protected]
(総務室/五十嵐 真)
次回の支部報取りまとめ発送は9月15日(火)となりました。支部報は下記の要領でお送りください。(取りまとめ発送の詳細については、支部ネット通信2008年4月号をご覧ください。)
送付期日:2009年9月14日(月)必着
送付部数:110部
※東京支部は130部、お願いいたします。
※神奈川支部、埼玉県支部、奥多摩支部、千葉県支部は120部、お願いいたします。
※ご事情により必要部数に満たない場合は、総務室にて発送先を調整させていただきます。
送付先:〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
(財)日本野鳥の会総務室 支部報担当
本件に関するお問い合せ:
03-5436-2620 総務室 田中
(総務室/田中 綾)
会員数は先月に比べ94人減少しました。
7月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より102人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。
7月の入会者数は127人で、前年同月の入会者数172人に比べ7人減少しました。
また、7月の退会者数は229人で、前年同月の退者数222人に比べ7人減少となりました。
※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とはずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。
●都道府県および支部別会員数
野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。
備考:その他は海外在住の会員を示します。
備考:石垣島と西表は、会費納入を済まされた人数です。支部に入会を申し込んでいる会員数とは異なります。
支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。
(会員室/沖山展子)
支部ネット通信 第65号 ◆発行 財団法人日本野鳥の会 2009年8月19日 ◆担当 会員室 〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル TEL:03-5436-2632 FAX:03-5436-2635 E-mail:[email protected] |