No.54 2008年9月号


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目次 ■ブロックの動き
 東北ブロック協議会総会 報告
■支部の動き
 支部報保護・調査記事関連トピックス
■事務局からのお知らせなど
 冬鳥の渡り前線調査にご協力ください
 「全国自然系施設総覧」頒布価格を引き下げ    
 カレンダー名入れ印刷ご注文締め切り間近!
 2009年オリジナルカレンダー版販売開始
 バードボイスペンお試しにたくさんの感想
 新制度対応検討委員会開催、傍聴募集
 新制度対応検討委員会第4回の開催概要報告
 会員数

ブロックの動き

■東北ブロック協議会総会 報告■

【日時】
2008年8月23日13時半〜24日11時
【場所】 石巻リバーサイドホテル(宮城県石巻市)
【出席】 東北地区の15支部などより95名
財団/鈴木専務、小林会員室長、鈴木福島チーフレンジャー、山本保護室員、横田普及室員
【欠席】 福島県相双支部、二本松支部、南会津支部
【来賓】 石巻市 土井喜美夫 市長
【議事・内容】
1.挨拶
宮城県支部 竹丸支部長、石巻市 土井市長
財団 鈴木専務
2.議事
(1)議長選出
慣例により、担当の宮城県支部長が議長となった。
(2)19年度会計報告
(3)次回開催の担当支部、その他
(4)その他
3.活動報告
(1)青森県支部
(2)北上支部
(3)山形県支部
(4)白河支部
(5)いわき支部
(6)福島支部
(7)宮古支部
(8)宮城県支部
(9)その他
4.意見交換
(1)財団事務局
(2)宮古支部
(3)全国密猟対策連絡会
5.その他
■宮城県支部 竹丸支部長の挨拶

■会議風景

■会議風景

■会場前での集合写真

(会員室長/小林豊)


支部の動き

■支部報保護・調査記事関連トピックス■

 本記事は日本野鳥の会本部に送付されてきている各地の支部報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会内部の方へ配信しております。
 本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。


○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.429

●2008/7 苫小牧
・鵡川河口付近シギ、チドリ集計
●2008/7 福島
・ハシボソミズナギドリ哀れ
●2008/7 奥多摩
・ミゾゴイのソングポストを発見
●2008/7 三重県
・チュウヒサミット2008
・行者山風力発電のその後
●2008/7 徳島県
・ラムサールCOP10に向けてのワークショップ
・マリンピア沖洲第2期事業に係る回答
●2008/7 大分県
・2008年春県下一斉シギ、チドリ類カウント調査結果
●2008/7 宮崎県
・許すなメジロの密猟
・コシジロヤマドリのホロ打ち
・ヤンバルクイナを救え(6/11 琉球新報)
・トキ佐渡に舞え(6/11 朝日新聞)
・ダイトウウグイスを発見(5/22 毎日新聞)

●2008/7 苫小牧
・鵡川河口付近シギ、チドリ集計
   03/3〜08/5に記録されたシギ、チドリの種数を集計した。1月:2種、2:13:4、4:25、5:31、6:18、7:20、8:26、9:34、10:21、11:11、12:5。通年で47種を記録した。ハマシギは通年見られた。
(苫小牧「あおさぎ」NO.159,P5)

●2008/7 福島
・ハシボソミズナギドリ哀れ
 台風4号通過後、海岸に大量の水鳥の死体が流れ着いた。南半球のタスマニア地区で11〜2月に生まれたハシボソミズナギドリの幼鳥が、オキアミ等の甲殻類やイカナゴ等を追って北上中、台風に巻き込まれ、腹は空で、餓死したようである。死骸は神奈川から千葉県の九十九里浜、福島県へと広がっている。
(福島「きびたき」NO.185,P10)

●2008/7 奥多摩
・ミゾゴイのソングポストを発見
 多摩西部で4/14〜23、18:20〜50に「ィボー ィボー」と太い声が響く。連続して8〜10時間鳴き続けた。ソングポストはヒマラヤスギの樹冠にあり、4/24以降は一度も鳴かなかった。 ブログ「ミゾゴイの生態と習性」参照。 http://blogs.dion.ne.jp/mizogoi/
(奥多摩「多摩の鳥」NO.183,P11)

●2008/7 三重県
・チュウヒサミット2008
 6/21、名古屋市の名城大学で開催された。バードリサーチの平野敏明氏から、イルクーツク付近では、ヨーロッパチュウヒと分布が重なり、交雑が起きている、日本では10数箇所で繁殖があり、番数は50〜60番と報告された。各地からの報告があり、提言が採択され、環境省、三重、愛知県へ送付された。チュウヒは保護指針が出ている他の猛禽類よりも、絶滅の危険が迫っている。2010年に名古屋市でCOP10が開催されるが、地元の木曽岬干拓地はヨシ原が大規模に失われている。三重県は干拓地の高度利用と称して開発を論議している。
(三重県「しろちどり」NO.58,P1〜3)
・行者山風力発電のその後
 一昨年に事業者が各種申請届出を取下げ、計画が断念されていたが、昨年秋に、大手2社が地元業者をバックアップし、再浮上した。鳥羽市議会へ問題点を説明し、6月の市議会で風力発電反対の請願が大差で採決された。これは関係官公署の許認可に大きな影響を与えると思われる。
(三重県「しろちどり」NO.58,P16)

●2008/7 徳島県
・ラムサールCOP10に向けてのワークショップ 
 5/31〜6/1、千葉県で日本湿地ネットワーク(JAWAN)とラムサール条約湿地を増やす市民の会の主催で開催された。吉野川河口の現況を説明した。マリンピア沖洲第期埋立事業で当初のマリーナ(680隻収容)、レクレーション施設は反対運動もあり、撤回されたが、四国横断道が沖洲海浜を通す埋立が一部着工されている。15km上流の260年前に築かれた第十固定堰を、国交省は1千億円以上投じて可動堰化を計画している。
(徳島県「野鳥徳島」NO.358,P2〜4)
・マリンピア沖洲第2期事業に係る回答
 5/8、支部が提出した要望書の回答が5/30、徳島県より届いた。H14年に決定した整備方針の通り、同事業が完了した時点で、その時の社会経済情勢を見極めつつ、埋立の必要性、可能性を再検討する事にしている。人と自然とのふれあいの場として「人工海浜」の整備に努めているとしている。
(徳島県「野鳥徳島」NO.358,P5)

●2008/7 大分県
・2008年春県下一斉シギ、チドリ類カウント調査結果
 4/29、県下で一斉調査した。総計21種、2,168羽であった。内訳はハマシギ962、チュウシャクシギ752、ダイゼン178、オオソリハシシギ70、キアシシギ58、キョウジョシギ39、イソシギ20、コチドリ15、メダイチドリ15、シロチドリ10、タシギ 10等。
(大分県「たより」NO.211,P6)

●2008/7 宮崎県
・許すなメジロの密猟
 現場に遭遇した時は、トラブル防止のため、一時現場を離れ、警察や行政担当へ通報して処置する。現場に止まっている車のナンバーは記録しておく。密猟者は2名一組で、一人が見張り役で、他者の通報を監視したり、ヤマメ釣りとかに見せかけるとか巧妙になっている。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.208,P2〜3)
・コシジロヤマドリのホロ打ち
 宮崎県の鳥、コシジロヤマドリを見る機会は少ない。そのホロ打ちは4回程羽ばたくのと、羽ばたいて羽を拡げたまま、もう1回行う2つのパターンがあった。ホロは母衣で鎧の背に負う矢を防ぐもの、または保呂(羽)で鷹の風切羽で矢羽根にするものが語源である。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.208,P4)
・ヤンバルクイナを救え(6/11 琉球新報)
 ヤンバルクイナの保護活動に取り組む「Y917.net」は6/10、国頭村内の県道に、車の走行を覚知し、それに連動して車の音を出し、ヤンバルクイナに事前警告する装置を2組設置した。今年は既に輪禍で6羽のクイナが死亡している。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.208,P18)
・トキ佐渡に舞え(6/11 朝日新聞)
 トキは81年、佐渡に残った最後の5羽を捕獲し、人工繁殖に挑んだが、我国では95年までに絶滅した。99年、中国から番が贈られ、現在、佐渡トキ保護センターでは約110羽が飼育される。放鳥候補の15羽は繁殖期は目立たないように、首から背中にかけて黒ずんだ灰色をしている。首から細かい灰のような黒い分泌物を出し、水浴びしながら首を回して、背中に擦りつける類の無い変身を行う。雛も灰色で、巣立ち頃は親子とも白い羽に抜け変わる。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.208,P19)
・ダイトウウグイスを発見(5/22 毎日新聞)
 5/21、国立科学博物館は絶滅したと思われていたダイトウウグイスの巣と卵を奄美諸島の喜界島で発見したと発表した。同種は1922年、南大東島で発見され、その後見つからず、絶滅したと考えられていた。2000年に入り、生息が確認され出し、今回、巣と卵が学術的に確認された。喜界島では7個の巣、1つの巣に卵4〜5個あり、♂10、♀5を確認し、♂の縄張に複数の巣があり、一夫多妻の可能性がある。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.208,P19)


○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.430

●2008/7 札幌
・アオサギはこの先どうなるのか
・札幌都心に飛来するアオサギ
●2008/7-8 宮城県
・環境と鳥の関わり
●2008/7-8 群馬県
・ツバメ、カッコウ初認情報
●2008/7-8 栃木県
・渡良瀬のラムサール登録新たな段階へ
・日光市で見られた野鳥の数
●2008/7 茨城
・白鳥撲殺事件
・ヤマヒバリの越冬
・霞ヶ浦、北浦一斉調査結果
●2008/7 筑豊
・標識調査について
・ヤマガラの巣立ち
・東九州道アセスに懸念(6/5 朝日新聞)

●2008/7 札幌
・アオサギはこの先どうなるのか
 道内のアオサギのコロニーは80前後、民家に隣接したものは10程度あり、人とのトラブルが生じている。札幌の篠路や平岡では苦情が取りざたされる事は殆ど無い。要は人の鳥に対する見方に依る。しかし、問題が起これば、営巣中のサギ山をなぎ倒す事が行われている。日本では人間の利を損ねるものは、全て不要とされ、サギ排除の罪の意識は欧米に比べ希薄である。サギが棲めない環境にすべきとの発想は、結局人も住みたくない環境と化す。
(札幌「カッコウ」NO.302,P4〜8)
・札幌都心に飛来するアオサギ
 札幌市内の豊平川下流でアオサギが見られるようになったのは、80年頃からで、その後市内中心部へ進出し、2000年頃には都心部でも見られる。当初は早朝に飛来していたが、最近は人の行動を学習した結果からか日中でも見る。都市公園では人と距離がかなり近くなっている。参考「アオサギを論議するページ」
http://www5c.biglobe.ne.jp/~ardea/
(札幌「カッコウ」NO.302,P9〜10)

●2008/7-8 宮城県
・環境と鳥の関わり
 水田での野鳥の記録1,313件、115種あった。多い順にミヤマ、コクマルを含むカラス類16%、サギ類11種で14%、ワシタカ類13種で11%、以下ガン類6種、セキレイ類、シギチドリ類、ホオジロ、陸ガモ等。休耕田ではシギチドリ類17%、サギ類11%、以下ガン類、カラス類、ホオジロ、ワシタカ類等になる。水路ではセキレイ、ウグイス、陸ガモ、ホオジロ、サギ、カワセミ等の順であった。
(宮城県「雁」NO.230,P22〜23)

●2008/7-8 群馬県
・ツバメ、カッコウ初認情報
 3/15、伊勢崎市 イワツバメ10±。3/23、伊勢崎市 ツバメ3。5/11、渡良瀬遊水地 カッコウ。5/15、高崎市 カッコウ。
(群馬県「野の鳥」NO.288,P19〜20)

●2008/7-8 栃木県
・渡良瀬のラムサール登録新たな段階へ
 5/18、柳生会長を迎えて小山市で開催された「みんなで考えよう渡良瀬遊水池の賢明な利用」は、同登録に向けて大きな成果を残した。国交省は環境省が介入するのを嫌い、地元自治体は開発抑制を嫌い、地元民は有効な治水対策ができないのに反発し、3つの壁があった。国交省の現地所長は市民団体のプラン取入れを明言し、小山市は同登録に向けて調整を図ると表明した。
(栃木県「おおるり」NO.198,P15)
・日光市で見られた野鳥の数
 H19/1〜12、毎月のカウントで、1年間を集計した。計43種が記録され、多い順にヒヨドリ287、スズメ264、ハシボソガラス263、セグロセキレイ165、キジバト133、トビ114、ウグイス111、イワツバメ102、シジュウから88、モズ81、カワラヒワ69、ムクドリ46、カケス45、キセキレイ39、ジョウビタキ38、ホトトギス34、ハクセキレイ30、カルガモ30等。
(栃木県「おおるり」NO.198,P54〜55)

●2008/7 茨城
・白鳥撲殺事件
 水戸市千波湖のコブハクチョウ撲殺事件はおぞましい。往時は湖岸は狭いながらもヨシ原があったが、埋立、車道、周回する遊歩道設置により、ヨシ原は消滅した。今回の事件は極端な公園化にも要因がある。コブハクチョウは遊歩道沿いに丸見えの場で子育てをしている状況では、再度事件は起きかねない。湖岸遊歩道をヨシ原に戻し、旧車道の舗装道を遊歩道にし、並木を植えて魅力的な水辺を提案する。コブハクチョウは飼鳥であるので、動物保護法で対処し、野放しない、無闇に給餌しないこと。
(茨城「ひばり」NO.284,P2)
・ヤマヒバリの越冬
 2/7、高萩市でホオジロと共にいるヤマヒバリが撮影された。昨年の12/19から今年の3/19まで見られ、茨城県内初記録である。
(茨城「ひばり」NO.284,P3)
・霞ヶ浦、北浦一斉調査結果
 95年の土浦市での世界湖沼会議を記念して始まった調査は、昨年7/16第12回を向えた。水位が変化する遷移帯での鳥の出現は、前年に比べカイツブリは増え、オオバンは横這い、バンは減った。何れも12年前より低下している。ヨシ原を利用する、オオヨシキリ、カルガモはU字回復傾向で、ヨシゴイも低水準ながら回復基調にある。コヨシキリは再度記録が途絶えた。98〜02年に環境省が調査した結果では、激減している種27種にコヨシキリは含まれる。セッカは急増、急減の繰り返しである。
(茨城「ひばり」NO.284,P4〜5)

●2008/7 筑豊
・標識調査について
 標識調査は環境省から山階鳥研に一括委託し、標識調査員(バンダー)になるには、数年間の調査員の下での実務経験の後、同研究所が行う現地講習を約1週間終了後、試験のパスを経て環境大臣から許可書が出る。調査では種名がはっきりしない時は足環はつけない。ウグイス科の種の同定は尾羽の枚数による。一般的にスズメ目の尾羽は12枚で、ウグイス科は10枚、ウグイスは尾羽の長さ50mm以上、ヤブサメは32mm以下である。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.365,P13)
・ヤマガラの巣立ち
 柿老木の高さ3.7mに巣箱を架けた。2/8、♂が巣穴を覗きこむ。2/19、2羽が同時に巣箱に入る。3/6、連日、番とも頻繁に巣箱に入るが、巣内は綺麗で、巣を守る行動らしい。3/13、巣材持ち込む。3/26、巣作り完成。3/27、求愛給餌が見られる。3/29、産卵1個。4/1、抱卵開始、♀が巣を出ると、卵に草が被せてある。4/11、♂が巣から出た♀に青虫を渡す。4/19、餌の運び込みが多くなり、糞をくわえて出るので孵化確認。4/27、親鳥が中で羽をバタつかせるので、見ると雛1が死亡、5羽が健在。5/4、昼過ぎ30分間に5羽巣立つ。2、3時間近くにいたが、その後30〜40m先に移動。6/14頃より、家族7羽が庭先に戻って来る。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.365,P14〜16)
・東九州道アセスに懸念(6/5 朝日新聞)
 福岡県北部を通過する東九州自動車道予定地周辺で、国や県のレッドデータブック記載の7種の野鳥が確認されたが、県のアセスでは「生息環境の改変は少なく、影響は少ない」とした。7種はオシドリ、チュウサギ、ミサゴ、ハチクマ、オオタカ、ハイタカ、ハヤブサで、調査は10年近く前で、新規レッドデータ追加種もあり、改めて調査が必要で、「影響が少ない」は疑問との声が出ている。ミサゴの営巣は未確認としているが、見つかっている。
(筑豊「野鳥だより・筑豊」NO.365,P17) 


○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.431

●2008/7 神奈川
・カワウ調査から
・スズメ
・トンボを観察しよう(その1)
●2008/7 大阪
・ヒヨドリの子育て
・繁殖期のセッカ♂の口はお歯黒
・初列風切
●2008/7-8 鳥取県
・ブッポウソウの繁殖期生態観察結果
・風力発電建設に対する要望書
●2008/7-8 島根県
・飯梨川2008年春のシギ・チドリ
●2008/7-8 広島県
・河口埋立地の野鳥公園設置の要望書
・春のシギ・チドリ渡り調査結果
●2008/7-8 愛媛県
・コアホウドリの保護
・ミゾゴイ、コノハズク調査速報

●2008/7 神奈川
・カワウ調査から
 カワウは狩猟鳥になったが、神奈川県ではカワウは銃猟禁止地域に生息する。支部では97年以来、相模川で個体数を調査している。数が多い2月の個体数は減少傾向にある。塒は11箇所で、総数は千羽程度で、繁殖地は1箇所のみである。横須賀市の塒は最大で、千葉県からの個体が、居座った結果と思われる。個体数管理は被害対策として対症療法的で、カワウ問題 解決には川の環境対策が必要である。
(神奈川「はばたき」NO.434,P2〜3)
・スズメ
 スズメは稲の害鳥とされてきたためで警戒心は強く、人との距離を巧みに取る。スズメのスズは声のチュンチュンによるとの説があり、水浴び、砂浴び共にする数少ない種である。神奈川県では山岳部を入れると、シジュウカラ、ヒヨドリより分布域は狭い。県下のスズメの数約64万羽との推定値があり県下約350万世帯、その1割にスズメの番がいると仮定すると、その値に実感が湧く。当年生れの若鳥は秋に集団で街路樹等に塒するが、山階鳥研によると、冬に温暖地(新潟県から静岡、岡山等)へ移動するものがいる。
(神奈川「はばたき」NO.434,P5)
・トンボを観察しよう(その1)
 トンボの生息には水辺だけでなく、草地や樹林地が不可欠である。神奈川県では86種が記録され、ギンヤンマは止水環境が豊富であったS40年代まで普通 に見られた。殆どのヤンマ類は♀単独で産卵するが、ギンヤンマは♂♀連結したまま産卵する。オニヤンマの幼虫は谷戸の細流などに生息し、♀は体を垂直に 立て産卵する。幼虫期間は3、4年と長い。ヤブヤンマ、マルタンヤンマ等は薄暗い時間帯に活動する黄昏飛翔をする。翅が真黒なハグロトンボは県東部では激減したが、この10年間で再度見られる事が増えた。
(神奈川「はばたき」NO.434,P6〜7)

●2008/7 大阪
・ヒヨドリの子育て
 05年、夏の終わり頃にヒヨドリの営巣があった。モチノキに巣があり、9/4、4羽が巣立った。8月末から見たところでは、親はセミとカマキリを主に巣に運び込んだ。
(大阪「むくどり通信」NO.196,P7〜9)
・繁殖期のセッカ♂の口はお歯黒
 「BIRDER」誌08/6号に繁殖期のセッカ♂の写真が載ったが、嘴が黒く、開けた口の中も真黒であった。撮影した当支部の辻幸治氏によると、繁殖期の♂のみに現れ、恐らく♀を惹きつけるものである。「日本の鳥550山野の鳥」に「繁殖期の雄は会合線と口角が黒い」とあったが、口の中まで黒い説明の図鑑は見当たらない。
(大阪「むくどり通信」NO.196,P10)
・初列風切
 スズメ目では初列風切は10枚、最外側P10 は非常に小さい。スズメでは最長のP7、8は65mm、P10は14mm。翼を閉じると、羽根の先端が5、6枚突き出し、初列突出と呼ぶ。この見え方や、羽の長さの順が種同定に使われる。シギ、チドリは11枚で、P9、10が最長で、翼の長い種は初列突出が目立つ。カモメ類、カモ類は11枚で、先端羽縁は三列風切に覆われて見えない事が多い。マガモの先端部の露出が極端に短いのは、アヒルとしてよい。ハト類は10枚で、最外側のP10はP9と大差なく、最長である。(続)
(大阪「むくどり通信」NO.196,P19)

●2008/7-8 鳥取県
・ブッポウソウの繁殖期生態観察結果
 4/24〜8/19の間、延59日間、日南町に架けてある36個の巣箱を観察した。内、28の巣箱でブッポウソウの飛来があり、初認日は5/7〜6/5であった。巣立数は57+で、1巣当りの雛は2〜5羽、1腹卵は平均3.3個であった。営巣は18巣箱で、利用率は年々上がっている。繁殖中に番に対する他番の攻撃が見られ、求愛給餌は抱卵前の5/27〜6/12に見られた。抱卵、抱雛は雌雄交代で行い、抱卵開始は6/5〜25、給餌は7/1〜8/5に見られた。7/23〜8/4に多くの巣立ちがあった。巣立ち最終確認は8/17であった。
(鳥取県「銀杏羽」NO.98,P14〜15)
・風力発電建設に対する要望書
 6/19、支部は鳥取県知事へ、岩美町で予定の風力発電事業に係る環境影響評価の充実を求める要望書を提出した。同地ではクマタカの営巣が確認され、「鳥取県希少野生動植物の保護に関する条例」に基づき、環境省の「猛禽類保護の進め方」により、営巣地内部構造解析は必須である。調査発注者とその評価者は同じ仲間で、猛禽類の生態知識に乏しく、評価者の資格は無い。GISは単なる調査ツールで、これだけでは解析はできない。
(鳥取県「銀杏羽」NO.98,P22〜23)

●2008/7-8 島根県
・飯梨川2008年春のシギ・チドリ
 4/4〜6/7で10日間観察での最大数を示す。22種、224羽で、内訳はチュウシャクシギ89(5/3)、ムナグロ31(5/6)、トウネン15((5/6)、タカブシギ13(5/6)、アオアシシギ11(5/25)、メダイチドリ10(5/25)等。コアジサシは今年は戻って来た。
(島根県「スペキュラム」NO.124,P2)

●2008/7-8 広島県
・河口埋立地の野鳥公園設置の要望書
 4/28、支部は広島県知事へ八幡川河口埋立地の野鳥公園設置の要望書を出した。埋立地で現在予定されている野鳥公園7.5haの周辺に約30haの淡水池が出現し、瀬戸内海で最も野鳥の飛来が多い地になった。計画中の緑地の野鳥公園の周辺を、野鳥の生息環境にするよう求める。
(広島県「森の新聞」NO.157,P4)
・春のシギ・チドリ渡り調査結果
 4/29、県内11箇所で調査した。総計は20種、918羽で内訳は、ハマシギ399、チュウシャクシギ223、ケリ100、キアシシギ71、イソシギ28、ダイゼン20、コチドリ17、タシギ13、シロチドリ11、アオアシシギ11等。
(広島県「森の新聞」NO.157,P5)

●2008/7-8 愛媛県
・コアホウドリの保護
 04/12、愛媛県初のコアホウドリが西条市で保護され、動物園に収容された。体重1.8kg、翼開長196cm、尾長195mm。9日後、室戸沖でフェリー上から放鳥した。
(愛媛県「コマドリ」NO.185,P2)
・ミゾゴイ、コノハズク調査速報
 共に夜行性のため、記録が殆ど無いので、今回愛媛県内での調査を開始した。6/19現在、ミゾゴイは5箇所、コノハズクは2個所で確認された。ミゾゴイは標高500m以上での谷沿いの森林で、6月になると、薄明薄暮の短時間に鳴くようである。
(愛媛県「コマドリ」NO.185,P20)


○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.432

●2008/8 小樽
・なえぼ公園の鳥たち
●2008/6-7 盛岡
・アマサギの出現
●2008/2 佐渡
・コブハクチョウの色変種は雌
・ハクセキレイとセグロセキレイの交雑例
・鳥類の腸管の長さ
・珍鳥、迷鳥
●2008/8 千葉県
・環境省のレッドリストと千葉県産動物総目録
・谷津干潟にカラフトアオアシシギ(6/11 朝日新聞)
●2008/8 筑後
・卵の大きさ
●2008/5 佐賀県
・愛鳥モデル校活動
・冬の給餌で子沢山(時事AFP)
●2008/7 長崎県
・ダイサギ
・オシドリ分布調査

●2008/8 小樽
・なえぼ公園の鳥たち
 支部は小樽市の長橋なえぼ公園で20年に渡り、170回以上の探鳥会を実施している。その記録を見ると、冬鳥より夏鳥が多く、確認種数は6月が最大で2月に最少になる。記録の多い種は順にヒヨドリ、シジュウカラ、ハシブトガラス、ハシブトガラ、コゲラ、トビ、ゴジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、アカゲラ・・・である。ハシボソガラスはブトの半分である。留鳥とされるカケス、エナガ、キクイタダキ、マヒワ、ミソサザイ、ウソは夏は見られない。
(小樽「あおばと」NO.110,P2〜9)

●2008/6-7 盛岡
・アマサギの出現
 盛岡市周辺で従来見られていないアマサギが今回5〜7月、撮影された。(北海道で見られるようになり)少数が盛岡付近を通過しているはずである。
(盛岡「山翡翠」NO.318・9,P4)

●2008/2 佐渡
・コブハクチョウの色変種は雌
 コブハクチョウにはポリシュ・スワンと俗称される色変種が知られ、指が黒でなく灰色で、正常型の雛や幼鳥の背が灰色ないし灰褐色に対し、色変種では全身が白色である。佐渡市に生息する個体を観察した結果、正常型と呼ばれるものは雄で、色変種と呼ばれるものは雌と思われる。
(佐渡「いそひよ」NO.18,P2)
・ハクセキレイとセグロセキレイの交雑例
 06/6、佐渡市内でハクセキレイ雌とセグロセキレイ雄の番から3羽の雛が巣立った。雌は典型的なハクセキレイ雌成鳥夏羽で、雄は鳴声、羽色からセグロセキレイ成鳥であった。両者の交雑例は(茂田 1995)があるが、希である。6/10、ビニールシートの無い育苗ハウス内で巣立った雛3羽は、朝の2時間に22回(♂が18回、♀が4回)給餌を受けたが、姿は全てハクセキレイ型で地鳴きも「チチッ、チチッ」であった。参考:茂田 1995 BIRDER 9(12)。
(佐渡「いそひよ」NO.18,P2〜4)
・鳥類の腸管の長さ
 腸管の長さは動物の食性と深い関係がある。草食性動物は植物繊維消化に時間が掛かるため長く、肉食性は短い。体長に対し腸管長さは羊や山羊は25倍、豚は15倍、犬は5倍となる。鳥類は軽量化のため、消化に直接関係しない大腸を短く宿糞せず、膀胱も無い。ワシ類の腸管長さは体長の3倍、アヒルは4、5倍、鶏は5、6倍、ダチョウは9倍である。老廃物を体内に貯留しないので健康に良いかも。欧米では肥満防止で腸管の一部を切除する人がいる。
(佐渡「いそひよ」NO.18,P4)
・珍鳥、迷鳥
 07/5、下新穂地区の水田で足環をつけたチュウサギが撮影された。これは前年6月、岐阜県の揖斐川のサギコロニーで雛に標識したものであった。07/5、八幡地区で佐渡初記録のマダラチュウヒ雄成鳥が撮影された。07/4、ハギマシコ20+が撮影されたが、日本で越冬するのとは別亜種の可能性が高い。
(佐渡「いそひよ」NO.18,P5)

●2008/8 千葉県
・環境省のレッドリストと千葉県産動物総目録
 IUCN(国際自然保護連合)のカテゴリーに準拠し、同レッドリストでは絶滅(EX)、野生絶滅(EW)、絶滅危惧TA類(CR)、絶滅危惧TB類(EN)、絶滅危惧U類(VU)、準絶滅危惧(NT)、情報不足(DD)、絶滅の恐れのある地域個体群(LP)に分かれる。H15/3刊行の同目録で、県内で繁殖した該当野鳥を見ると、(EN)では現在繁殖するものはサンカノゴイ、チュウヒ、オオセッカ、過去に繁殖例あるのはオオヨシゴイ、ミゾゴイ、ヤイロチョウ。(VU)では現在はサシバ、ヒクイナ、セイタカシギ、コアジサシシラコバト、過去はツバメチドリ、ヨタカが該当する。(NT)では現在はヨシゴイ、チュウサギ、ハチクマ、オオタカが県内で繁殖している。(DD)ではオシドリが県内で繁殖している。
(千葉県「ほおじろ」NO.328,P3〜6)
・谷津干潟にカラフトアオアシシギ(6/11 朝日新聞)
 6月、谷津干潟に環境省のレッドリストでの絶滅危惧TA類であるカラフトアオアシシギが滞在した。シベリア南部やサハリンで繁殖し、東南アジアで越冬するが、日本は移動コースに入っておらず、数羽しか確認されていない。谷津干潟では96年秋に飛来例がある。
(千葉県「ほおじろ」NO.328,P13)

●2008/8 筑後
・卵の大きさ
 ホオジロの卵の長径は21mm、短径16mm、コチドリは長径30mm、短径19mm、両種の大きさはほぼ同じでも、何故卵の大きさに差がある?晩成性の鳥は樹上の巣に卵を産み、早成性の鳥は卵を地上に直接産み、孵化した雛はすぐ歩くため、卵の中で十分成長しなければならないので、大きな卵になる。チドリの仲間、キジ類、ガンカモ類、ツル類、ニワトリ等が該当する。
(筑後「まめわり」NO.88,P3)

●2008/5 佐賀県
・愛鳥モデル校活動
 支部はH19年度愛鳥モデル指定校を指導し、10の小学校、児童789名に対し、講演会、ビデオ鑑賞、野鳥座の公演、探鳥会等21回実施した。子供クラブ等へ愛鳥指導を50名に行った。餌木の植樹も実施した。
(佐賀県「野鳥さが」NO.152,P5)
・冬の給餌で子沢山 (時事AFP)
 冬に人から餌を貰ったカラ類は繁殖期が早まり、多くの雛を育てる事を英国エクセター大学が報告した。野外の比較観察で、給餌を受けなかった集団の巣立ち割合が6割に対し、給餌を受けた集団は8割で、給餌の効果があった。給餌での栄養向上で、♀の子育てがうまくいくらしい。
(佐賀県「野鳥さが」NO.152,P8)

●2008/7 長崎県
・ダイサギ
 ダイサギは昔の図鑑にはチュウダイサギとオオダイサギが載っていたが、亜種の違いでしょうか、留鳥がチュウダイサギ、冬鳥がオオダイサギである。そのため、冬はダイサギは他のシラサギに比べ、格段に大きくなるが、個体差でアオサギより大きく見えるものから、意外に小さいものもいる。
(長崎県「つばさ」NO,253,P3)
・オシドリ分布調査
 1/20、東彼杵郡とその近隣部でオシドリの一斉カウントを行った。総計は♀387、♂567、計951羽であった。初認日は10/17、終認日は4/15であった。川棚町で6/2現在、残留のヒドリガモ3にオシドリ♀1が加わっていた。
(長崎県「つばさ」NO,253,P4〜5)

(自然保護室ボランティア・神奈川支部/森 要)


事務局からのお知らせなど

サンクチュアリ室より

冬鳥の渡り前線調査にご協力ください

 今春、全国約80施設のご協力をいただいてツバメやオオルリなどの夏鳥の全国的な渡来時期の調査実施し、当会のホームページを通じて広く情報発信を行いました。初認情報掲載の地図閲覧数ものべ約8,600件となりました。情報を寄せていただいた施設のご紹介も行い、バードウォッチングの際にもご利用いただけた方もいらっしゃると思います。また、継続的に自然情報を収集できる自然系施設は、生物季節情報の新たな収集拠点にもなるとの評価もいただきました。
 生物季節の情報は、継続して蓄積することにより、初めて変化などを把握することができると考えます。 そこで、夏鳥に引き続き、冬鳥の渡来前線調査を行い。情報発信を行いたいと考えております。冬鳥がどこにいつ渡って来るのかをリアルタイムで情報発信し、自然愛好家の観察の一助にするとともに、自然系施設の存在のアピールや利用促進を図ろうという取り組みです。
 多くの人になじみのある冬鳥6種を対象として、いただいた初認情報を元に初認日を地図上で示し、各地での冬鳥の渡来状況をホームページに掲載していきます。
 現在、全国の自然系施設に協力の呼びかけを行っておりますが、施設によっては野鳥の分かるスタッフのいない施設もあります。そこで、全国の支部の皆様がお近くの自然観察施設でバードウォッチングをされた際に、観察された情報をお寄せいただき、情報を充実したくご協力をお願いいたします。

お寄せいただきたい情報は以下の項目です。
【対象種】ツグミ、ジョウビタキ、オナガガモ、オオハクチョウ、コハクチョウ、ユリカモメ
お願いしたい情報 観察された種名、観察場所(施設名)、観察月日
観察情報は、メール sanc@wbsj.org または fax 03-5436-2635まで
夏鳥情報は次のアドレスにてご覧いただけます。http://www.wbsj.org/sanctuary/natsudori/index.html

(サンクチュアリ室長/葉山政治)


「全国自然系施設総覧」頒布価格を引き下げ

 昨年発行いたしました、全国自然系施設総覧を値下げしてお届けします。  頒布価格 送料込み 1冊1,500円です。

 ネイチャーセンターやビジターセンターなど、フィールドのある拠点施設が近年非常に増えてきました。これらの施設は、博物館などの該当する既存のカテゴリーがないため、これらの施設全体を取り扱った資料すらありませんでした。
 そこで、独自にアンケート調査を行い、約600箇所の自然系施設の情報を総覧としてまとめました。 自然系施設のもつフィールドの面積は少なく見積もっても47万ha以上、施設を訪れる利用者は年間1500万人以上です。現在自然系施設は環境教育、環境保全の拠点として重要な存在となってきています。そのため全体像が概観できる資料集として「全国自然系施設総覧」を発行しました。
 自然系施設は、地域で自然保護活動を進めようという方とってはとても便利な道具になります。自分の地域にどんな自然系施設があるか知りたい方、全国の自然系施設を把握したい方は、ぜひ「自然系施設総覧」をお求めください。また、地域の図書館や行政機関等にもご紹介いただければ幸いです。
 お申し込みは、郵送、fax、メールでお申し込みください。

財団法人日本野鳥の会サンクチュアリ室
 〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
 TEL. 03-5436-2634  FAX. 03-5436-2635 Eメール:[email protected]

(サンクチュアリ室長/葉山政治)


普及室より


カレンダー名入れ印刷ご注文締め切り間近!

 8月25日発行の支部ネット通信No.65でもお知らせしましたが、皆様支部のお名前を入れて印刷する「名入れカレンダー」のご注文締め切りが9月末日までとなっております。
 ご注文は100部以上から25部単位で承っております(価格は以下をご参照ください)。部数をまとめていただくとたいへんお得です。ぜひご活用ください。
 名入れカレンダーの仕様は「紙綴じ製本」で、各月毎にミシン目で切り離してご使用いただきます。一般販売用カレンダー(ペーパーリング製本)とは製本方法が異なりますので、予めご承知おきください。


=名入れカレンダー価格表=
100 275部 910円
300 475部 780円
500 975部 705円
1,000 2,975部 595円
3,000 5,000部 540円

●本件についてのお問い合わせ

普及室 販売出版グループ(担当:瀬古 TEL:03-5436-2623 FAX:03-5436-2636 [email protected])までお願いします。


(普及室/瀬古智貫)


オリジナル野鳥カレンダー2009年版販売開始!

 毎年皆様からご好評をいただいております壁掛タイプの「ワイルドバード・カレンダー2009」、また、同様にご好評の卓上タイプ「バーズ・イン・セゾン2009卓上カレンダー」を9月1日より発売しました。
 ぜひ、探鳥会等でご案内いただき、商品を通じた野鳥のすばらしさの普及、会員・支援者の輪の拡大、販売促進にご協力いただければ幸いです。以下に商品の特徴をお知らせします。会員や一般の方々へのご案内時のご説明ご活用ください。


●商品番号606164 「ワイルドバードカレンダー2009」
 販売価格 1,470円(税込)、会員価格 1,250円(税込)
 【商品特徴】:
  • 全国の会員をはじめ、多くの方々から公募により合計486点の作品が寄せられ、その中から厳選した12点でカレンダーを構成しました。
  • 製本はリング方式なので、1年間美しい野鳥の写真をそのまま保存することができます。また、リングは紙製(ペーパーリング)なので、廃棄する際も分別が不要で、そのままリサイクルできます。
  • カレンダー最終ページには、サウンドリーダー対応の音声バーコードが印刷されています。別売のSNGサウンドリーダーを使えば、掲載されている12種の野鳥の鳴き声を楽しむことができます。
  • 用紙にはFSC認証紙を使い、印刷も大豆油インキを使用、環境に配慮した商品になっております。
※今回ご紹介している「ワイルドバード・カレンダー2009」はペーパーリング製本で、支部等でまとめてご注文いただく「名入れカレンダー」の紙綴じ製本とは異なる仕様となっております。予めご承知おきください。
ワイルドバード・カレンダー2009

●商品番号 606203「バーズ・イン・セゾン2009卓上カレンダー」
 販売価格 998円(税込) ※申し訳ありませんが会員価格の設定はございません。
 【商品特徴】
 【各月の野鳥と撮影者(敬称略)】
1月 マガン / 石田光史
バーズ・イン・セゾン2009卓上カレンダー
2月 ヤマセミ / 江口欣照
3月 ケリ / 江口欣照
4月 キビタキ / 大橋弘一
5月 オオソリハシシギ / 石田光史
6月 オオヨシキリ / 福与義憲
7月 ノゴマ / 大橋弘一
8月 ヤマドリ / 江口欣照
9月 タマシギ / 福与義憲
10月 コゲラ / 大橋弘一
11月 スズメ / 石田光史
12月 ユリカモメ / 福与義憲

●カレンダーのご注文・お求めは、
@ 各支部の販売事業ご担当者様まで
  または
A 日本野鳥の会 普及室 通信販売係
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2626  FAX:03-5436-2636
B 全国最寄りの書店でお取り寄せ
※ただし、定価販売のみ。会員価格にはなりません。

●本件についてのお問い合わせ
 普及室 販売出版グループ(担当:瀬古 TEL:03-5436-2623 FAX:03-5436-2636
 [email protected])までお願いします。

(普及室/瀬古智貫)


「バードボイスペン」無料お試しキャンペーン 皆様からたくさんの感想をいただきました!


 支部ネット通信No.62(5月23日発行)でご案内いたしましたバードボイスペンの無料お試しキャンペーンですが、合計40支部からお申し込みがあり、探鳥会や講演会等でご活用いただいています。
 また、支部報での商品案内掲載、使用状況の詳しいご紹介や、早速ご注文を取りまとめてくださる等、販促にもご尽力いただきましたことに、この場を借りて御礼申し上げます。今回、お使いくださった皆様から感想が寄せられましたので、簡単にご報告させていただきます。

●操作が簡単!
 お寄せいただいた感想の中で最も多かったのが、「ワンタッチで鳴き声を再生することができるので操作が簡単!」、「簡単に鳴き声を聞くことができる!」というものでした。操作が簡単なため、「歩きながらでも使える」、「子どもでも使える」という声もいただきました。
 特に探鳥会リーダーの方々にとっては、参加者への説明や質問に対応する際、操作の簡単なバードボイスペンはスムースに案内ができ、探鳥会運営にお役立ていただけたのではないかと思っております。


●音量はやや小さい?
 次に多かった感想が音量についてです。音質に関しては、殆ど高い評価をいただきましたが、音量は、「野外で使用する際、野鳥への影響が少ない音量だから良い」という意見がある一方、「10名以上の多人数に説明する際は音量が小さすぎて、全員が聞けるまで時間がかかる」という意見がありました。
 バードボイスペンの本体は携帯しやすさ、使いやすさを重視したペン型です。そのため、本体に内蔵できるスピーカーの大きさはどうしても制限され、そのサイズからも今の音量が限界となっております。屋内で多人数同時に聞く場合は、市販の小型スピーカー等をイヤホンジャックに接続すれば、ボリューム調整が可能です。
 尚、毎度のお願いではございますが、「バードボイスペン」を野外で使用する場合は、音量を必要最低限に下げて(あるいはヘッドホンを使用して)、フィールドマナーに配慮してご使用ください。探鳥会リーダーの方には、説明の際に同時にフィールドマナーについても解説を展開いただき、普及につなげる良い機会かと考えます。


●価格は少し高い?
 「いくら操作性が良くても、価格が1万円を超えているので、購入には躊躇してしまいます」。このようなご意見も多くいただきました。一方、「野鳥の鳴き声が増えれば、価格面も納得できる」、「野鳥以外にも、虫や蛙の鳴き声も聞けたら購入するかも」という声もいただいておりますので、音源ソフトなどコンテンツを増やし、今以上の音声を再生するようにできないか、今後メーカーに提案もしていきたいと考えています。


●その他
 この他にも、「音声再生のための専用コードがシール式なので、新たに図鑑を買う必要がなく、使い慣れている図鑑で対応できるのが良い」という意見がある一方で、「シールを貼るのに時間がかかる。面倒だ」というご意見もいただきました。現在、当会発行のハンディ図鑑「新・山野の鳥」、「新・水辺の鳥」に、バードボイスペンに対応するドットコードを印刷できないか検討、調整しております。詳細は追って皆様にお知らせいたします。
 また、「いくつかの鳥の絵を提示し、バードボイスを聞かせ“この鳴き声はどの鳥でしょう?”とクイズ形式にしても楽しいのでは?と指導の場面を思い浮かべながらアイデイアが広がっています」、「実際に鳥の鳴き声を聞き、あの鳥は?
そんな時本を開き、ボイスペンをあてて聞き“そうだった”“ちがった”と自分なりに勉強できますし、友達同志何人かで聞くことができ盛り上がっています」、「3歳の孫にも聞かせたらにっこりしていた」等、使い方のアイディアや実際に使って楽しんでいる様子についてのご報告も多数いただきました。お忙しい中、感想と写真を送ってくださった皆様に深く御礼申しあげます。


●おわりに
 皆様の感想にも多かったのですが、このバードボイスペンの一番の特徴は、操作が簡単であることだと考えております。操作が簡単なため、探鳥会をはじめ、講演会や各種の展示、イベント、電話での問い合わせ等、様々なシーンでお使いいただけると考えております。
 また、子どもでも使うことができ、野鳥の鳴き声に興味を持ってもらうきっかけづくりになるのではないかと考えております。今後、更にバードボイスペンを普及させ、野鳥の鳴き声をきっかけに、野鳥とその生息地を大切に思う人を増やしていきたいと考えております。
 日頃、販売を担当していると、「バードボイスペンのような商品は、実際に使っていただかないとその良さは伝わらない」と感じております。今回は支部の皆様をはじめ、メーカーにもご協力いただき、お試しキャンペーンを行うことができました。これからもユニークな商品が出た場合は、このようなキャンペーンを実施していきたいと考えております。
 日常の活動でお忙しいと存じますが、今後もご理解、ご協力いただければ幸いでございます。


●本件についてのお問い合わせ
 普及室 販売出版グループ(担当:瀬古 TEL:03-5436-2623 FAX:03-5436-2636 [email protected])までお願いします。
※メールでのお問い合わせには、お手数でも件名に「【バードボイスペン】」と入力してください。


(普及室/瀬古智貫)


総務室より

■新制度対応検討委員会開催のお知らせと傍聴募集について■

 新制度対応検討委員会(第5回)を下記の通り開催いたします。つきましては、支部からの傍聴のご希望を受け付けますので、希望者がある場合は各支部で取りまとめの上、下記、傍聴申込方法によりお申し込みください。なお、会場に限りがあるため、希望者多数の場合は抽選とさせていただきますので、予めご了承ください。


●新制度対応検討委員会(第5回)
【日時】 2008年10月24日(金)
  14:00〜17:00(予定)
【会場】 (財)日本野鳥の会 西五反田事務所
  会議室(予定)
【傍聴申込方法】
  支部名、申込責任者氏名、申込責任者連絡先電話番号、傍聴希望者氏名(ふりがなもつけてください)、傍聴希望者連絡先電話番号(昼間用)、を明記の上、10月14日(火)迄に、E-mailもしくはFAXにてお申し込み下さい。
【宛先・お問い合せ先】
  (財)日本野鳥の会 総務室総務グループ 宛
  E-mail:[email protected]
 

TEL03-5436-2620  FAX03-5436-2635

(総務室/五十嵐真)

 

■新制度対応検討委員会第4回の開催概要報告■

 8月1日(金)に、当会西五反田事務所にて新制度対応検討委員会(第4回)が開催されました。議題は以下の通り。議事録はまとまり次第、本通信に掲載いたします。


1.第3回委員会以降の動き等について報告
2.今後の検討項目と検討スケジュールおよび移行スケジュールについて
3.監事の定数と任期、会計監査人について
4.「支部」の名称等に関する問題について
5.次回の日程等について


(総務室/五十嵐真)

会員室より


■会員数 前月比で165人減■

●9月1日会員数 43,719人(対前月-165人 )

会員数は先月に比べ165人減少しました。
8月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より170人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。
 8月の入会者数は95人で、前年同月の入会者数187人に比べ-92人減少しました。
 また、8月の退会者数は265人で、前年同月の退者数258人に比べ7人増加となりました。


表1.8月の入会・退会者数
  ※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とはずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。

●都道府県および支部別会員数
 野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。

表2.都道府県別の会員数(9月1日現在)
備考:その他は海外在住の会員を示します。

表3.支部別の会員数(9月1日現在)
備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。

(会員室/上田康之)


■支部ネット担当より

●全国ブロック・支部連絡会にご参加を
 7月号でお伝えしましたが、今年の全国ブロック・支部連絡会は11月15〜16日に東京で開催予定です。
 全国で活動する仲間が一同に集まれる数少ない機会と思いますので、どうぞ各支部からのご参加をよろしくお願いします。


●電子メール配信をご登録ください
 本通信は電子メールでもお送りしています。お申し込みは支部単位で下記のメールアドレスまでどうぞ。各支部2アドレスまでご登録いただけます。
 また第1号からのバックナンバーはインターネットでご覧いただけます。URLは次のとおりです。
http://www.wbsj.org/info/shibu/net/index.html


(会員室長/小林豊)

支部ネット通信 第54号
◆発行
財団法人日本野鳥の会  2008年9月19日
◆担当
会員室
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23
丸和ビル
TEL:03-5436-2632
FAX:03-5436-2635
E-mail:[email protected]