●会員数の推移−会員減少は依然続くが、入会者は増、退会者は減
2007年度の新入会者数は2,231人、退会者数は3,276人でした。2008年4月1日時点の会員数は44,147人となりました。グラフ1は1991年以降の期首会員数と、前年差を示したものです。依然会員の減少が続いておりますが、前年差を見ていただければわかりますように、減少幅は小さくなってきています。これは後述のように入会者数は増加、退会者数は減少傾向にあるためです。
グラフ2は年度毎の新入会者数と退会者数、および会員が翌年も会員を継続する率(継続率)を示しています。
06年度と比較すると、新入会者数は117名の増加となっています。
また退会者数(※)は減少し、継続率は06年度より下回っています。
「新入会者数」で算出した退会者数を使用していましたがこの数字には再入会者、移動者、復活者の数が加味されておらず、実際の退会者数よりも少なく算出されていました。今年度より再入会者数などの数を反映して算出するよう改めたため、前年度以前の退会者数についても同様の方法で再度算出を行っています。
※06年度以前は、「退会者数=期末会員数-期首会員数
新入会者、および退会者の会員種別の推移をグラフ3、4に示しました。
新入会者の比率では、総合会員(おおぞら会員)22.9%(前年比0.2ポイント減)、本部型会員(青い鳥会員)22.6%(同0.4ポイント減)、支部型会員(赤い鳥会員)32.4%(同1.1ポイント増)となっており、ここ2年上昇していた総合会員(おおぞら会員)の比率が減少し、支部型会員(赤い鳥会員)の比率が増えています。
また退会者の比率では、総合会員(おおぞら会員)35.0%(前年比8.2ポイント減)、本部型会員(青い鳥会員)14.7%(同2.8ポイント増)、支部型会員(赤い鳥会員)23.8%(同5.5ポイント増)となっており、特に支部型会員(赤い鳥会員)は昨年に引き続き増加する結果となりました。
●地域別会員数−07年度伸び率最大は岐阜県
都道府県別の会員数の増減傾向を対前年の伸び率の高い県から順に表1に示しました。07年度の伸び率が最も高いものは、岐阜県の2.98%でした。07年度の全国の伸び率はマイナス1.85%となり、06年度のマイナス2.19%より0.34ポイント改善されました。また会員数が増加した都道府県は06年度より6県増加し14県となりました。
また、支部の会員数の増減傾向を対前年の伸び率の高い順に表2に示しました。会員数が増加した支部は、06年度より1支部増加し24支部となりました。また支部会員の全体の伸び率はマイナス2.61%となりました。06年度はマイナス2.88%でしたので、0.27ポイント改善された形となりました。
次に都道府県の人口に対してその会員数がどれくらいの割合かという組織率について、表3に示しました。用いた人口は、総務省統計局が出している2004年10月1日現在の人口推計値です。
全国平均は、0.345%と昨年の組織率よりも0.007ポイント減少しました。なお、組織率の高い5県は昨年と同じ都県でした。
特別会員の比率を上げることは、収入増にもつながるため、支部によっては特別会員を増やすための工夫をしていただいています。各支部の会員中に占める個人特別会員の比率は表4に示しました。
●男女別・年齢別会員数−男性比率は依然として高く、平均年齢は1歳上昇
グラフ5は2008年4月1日時点での年齢別の男女別会員数です。
男性会員数の総数は22,130人と女性会員数の総数(9,934人)の2倍以上になっており、特に40歳代から70歳代にかけて男性の比率が高くなっています。この傾向は前年度と変わりません。
07年度の新入会者および退会者の男女別年齢別数をグラフ6、7に示しました。生年月日が不明および性別が不明のものについては、集計の対象外としています。また、家族会員の多くは生年月日が未記入なので集計から除いております。
07年度の男性新入会者のうち最も多いのが60歳代で31.5%、次いで50歳代が25.2%を占めています。女性新入会者のうち最も多いのは50歳代で25.7%、次いで多いのは60歳代で23.8%です。やはりこの傾向は前年度と変わりません(06年度の男性新入会者の最多は60歳代で32.8%、次いで50歳代24.3%。06年度の女性新入会者の最多は50歳代で29.0%、次いで60歳代で22.3%)。 20歳代を除く全ての年齢層で、男性新入会者数が女性新入会者数を上回っています。 また07年度の退会者で最も多いのは男女ともに60歳代で、これも前年度と変わりませんでした。
07年度の会員平均年齢は58歳で、前年度に比べ、平均年齢は1歳上昇しました。男女別では男性59歳、女性56歳となりました。ここ8年間の会員の平均年齢推移を表5に示しましたが、男女とも平均年齢は高くなる傾向にありますが、これは継続会員の加齢の他に、グラフ6のとおり、50歳代から60歳代の入会が多いことが理由として考えられます。
参考までに、グラフ8は1994年と2008年の年齢別会員数です。生年月日が不明なものはグラフからは除いています。94年の対象会員数は46,520人、08年は32,064人です。
49歳以下の会員は94年に比べ減少しており、特に20歳から39歳は半数以下に減っています。一方、50歳以上の会員数は94年に比べ増えています。
●会員歴・会員種別−在籍20年以上の会員が増加
在籍年数別会員数の比率について、データを取り始めた2005年と2008年の比較をグラフ9に示しました。在籍20年以上の会員は05年では47.9%でしたが、08年では57.8%に増加しています。
またグラフ10は、05年と08年の在籍年数別退会者数の比率です。退会者中の在籍20年以上の会員の割合は、05年は36.7%でしたが08年では57.8%になり、やはり増加傾向にあります。
グラフ11は会員種別の比率の推移を示しています。総合会員(おおぞら会員)の比率は年々下がり、支部型会員(赤い鳥会員)の比率は高くなってきています。10年前(98年)と比較すると、08年の総合会員(おおぞら会員)は41.4%と11.8ポイント減少し、支部型会員(赤い鳥会員)は20.8%と6.1ポイント上昇しています。本部型会員(青い鳥会員)は90年代前半に比率が下がる傾向にありましたが、その後高くなり08年は11.6%でした。家族会員は94年から約20%と一定を保っています。
グラフ中の「その他」は、法人特別会員、名誉会員、生涯会員、購読会員の合計です。
●会員拡大の動向−入会パンフレット配布増にともない、入会者数も増
2007年度は入会パンフレットを71,082件発送・配布(前年度対比106.3%)し、結果として入会者数は前述のとおり2,231人と、前年度対比で105.5%の増となりました。
入会パンフレット発送・配布の件数と、入会者数の内訳は表6のとおりです。
・野鳥誌プレゼントの申込み数増
野鳥誌を差し上げて、気に入った方に入会いただく仕組みは「お試し入会」として以前より実施していましたが、フリーマガジン「トリーノ」誌上などでも告知を行いはじめたところ申込みが増え、申込み数は前年度の約2.3倍、これによる入会者数は約1.7倍となりました。今後も告知機会を増やしていきたいと考えています。
・DM発送数は減少も入会者数は維持
DM発送数は前年度の51%に減少しましたが、DMによる入会者数は同数を維持しています。支援者管理システムの支援履歴機能を活用することで、入会見込みの高い方に絞って送付することで、発送コストを抑えることができました。今後も効率的なDM発送を工夫して行っていきます。
【日程】 | 2008年4月12日〜13日 |
【会場】 | 福岡市東区 休暇村志賀島 |
【主管】 | 福岡支部 |
【出席】 | 北九州、福岡、筑豊、筑後、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県の10支部から67名の参加があった 財団からの出席は、柳生会長、小林豊、山本裕(自然保護室)、永松愛子(福岡チーフ)、掛下尚一郎(普及室・前福岡レンジャー)の5名 |
【欠席】 | やんばる、八重山 |
【来賓】 | 無し |
【議題・内容】 |
1.挨拶
本記事は日本野鳥の会本部に送付されてきている各地の支部報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会内部の方へ配信しております。
本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。
●2008/3-4 群馬県
・コサギは減っているのか
●2008/2 神奈川
・第10次鳥獣保護事業計画について
・森林再生50年構想と丹沢再生
・浜のヤマガラ、島のヤマガラ
・鳥類目録X集完成
●2008/3 大阪
・大阪府の鳥「モズ」はどうして決まったか
・2007年度カワウ調査
・第15回野鳥密猟問題シンポジウムin和歌山
●2008/3 岡山県
・甘いものが大好き メジロ
・岡山県カモ類調査報告
●2008/3 高知
・H19年度ガンカモ調査結果
●2008/2 北九州
・曽根海岸の野鳥観察施設整備への要望
●2008/3-4 群馬県
・コサギは減っているのか
87年からの支部報での探鳥会記録を調べた。コサギとアオサギの探鳥会1回当りの平均記録回数を比較した。コサギは当初は0.6であったものが、96年より徐々に減り、04年以降は0.2と急減している。アオサギは当初の0.1が01年にコサギと逆転し、最近は0.5まで増えている。両種の餌はほぼ同じで、コサギの餌場へアオサギが進入したとも思われるが、カワウの増加とも関連しているかも知れない。
(群馬県「野の鳥」NO.286,P16〜17)
●2008/2 神奈川
・第10次鳥獣保護事業計画について
神奈川県での08/4からの4年間の計画に対し、支部は意見を出した。保護区指定で希少鳥獣が知られるためとして、密猟防止上、保護の網が無い所があり、希少種に対する対策は必要である。ヨシガモ、クロガモは数が少ないため、市町村へ捕獲許認可を下さない。県の絶滅危惧種であるゴイサギ、ウズラ、ヤマドリ、バン、ヤマシギ、タシギ、ニュウナイスズメは捕獲対象種から外す。有害鳥獣捕獲での予察表の科学的データの裏付けとそのフォローを求める。鳥獣保護員の公募制、推薦性を進める。
(神奈川「はばたき」NO.429,P2)
・森林再生50年構想と丹沢再生
11/18、横浜市で丹沢ブナ党のシンポジウムが開催された。県から作業道沿い200mに50年間で1722万本の針葉樹を植え、標高800m、300mを堺に、奥山、山地、里山にする将来像が示されたが、そこへの具体策が無い。丹沢では林業は産業として殆ど成立しておらず、60〜70%は荒廃林である。シカが害獣化しており、高域では皆無にし、網目、緑の回廊での移動分散が必要である。生き物と林業の共生のテーマで行政との具体的な協議は進まず、地域の経済基盤の再生が条件である。
(神奈川「はばたき」NO.429,P3)
・浜のヤマガラ、島のヤマガラ
ヤマガラは亜種ヤマガラ:横浜、伊豆大島、ナミエヤマガラ:新島、神津島、利島、オーストンヤマガラ:三宅島、御蔵島、八丈島に分かれる。胸の色の濃さ、体の大きさは後者程濃く、大きくなる。三宅島の噴火後はオーストンヤマガラは2千程に半減した。DNA分析で、この3種は本土と伊豆諸島の交流は多いが、神津島と三宅島の交流は少なく、集団は北から南へ順に移動したのではなく、本土から直接各島に移動したと考えられる。
(神奈川「はばたき」NO.429,P5)
・鳥類目録X集完成
「神奈川の鳥2001−2005 神奈川県鳥類目録X集」が刊行された。種毎の解説、県内の分布、月別記録数等が掲載され、1984年からの17万件余りのデータ(エクセル)がCDに納められ、データ検索ができる。購入は支部事務所TEL045-453-3301、又は郵便振替00290-8-14993「日本野鳥の会神奈川支部」。送料込みで2,160円。
(神奈川「はばたき」NO.429,P16)
●2008/3 大阪
・大阪府の鳥「モズ」はどうして決まったか
昭和39年、環境庁は環境保護の啓蒙と、鳥獣保護法に基づき、全国に「都道府県の鳥」の選定を指示した。大阪の鳥好き仲間でキジを推したが、府は狩猟鳥では無理があるとして、選定を見送った。選定しなかったのは大阪と熊本だけで、野鳥の会、猟友会、市民から抗議が殺到し、鳥獣審議会に委嘱し、オオヨシキリ、アオサギ、モズの3種から市民投票で決した。
(大阪「むくどり通信」NO.194,P2)
・2007年度カワウ調査
府からの委託でカワウの塒季節変化を調査した。7月→11月の変化は、大阪市夢洲:785→1,843、松原市樋野ヶ池:525→27、大和川河口:237→179、大津川河口:261→20、泉佐野市新池264→1,220、全体では2,247→3,431。
(大阪「むくどり通信」NO.194,P12)
・第15回野鳥密猟問題シンポジウムin和歌山
12/1、2、和歌山市で開催された。東京都環境局鳥獣保護管理係長の岩崎浩美氏から、都はH15年から鳥獣保護員を公募制にし、62名の調査員の意識向上と野鳥識別、密猟捜査調書作成できるまでレベルアップし、警視庁との合同捜査で重要な役割を演じた。大阪府では鳥獣専門官を支部会員から採用し、その下に鳥の識別ができる鳥獣保護員、標識調査員等が組織された。山階鳥研の茂田良光氏から、亜種を放鳥してしまう問題からも、メジロの識別は重要である。
(大阪「むくどり通信」NO.194,P14)
●2008/3 岡山県
・甘いものが大好き メジロ
虫媒花に対し、鳥を頼りにするのは鳥媒花で、蜜は鳥用のため多い。メジロは桜、梅、桃等の蜜の少ない花では花ごと食べたり、葉柄の蜜腺の蜜を吸ったり、樹液を飲んだりする。アブラムシやキジラミが分泌する甘露を飲むのも確認されており、昆虫自体から甘い分泌物を見つけた。
(岡山県「野鳥おかやま」NO.165,P9)
・岡山県カモ類調査報告
07/11の狩猟期前と、08/1の狩猟期中を調査した。11月は総計17,717で1月は28,429で、11月→1月は、ホシハジロ7,127→9,145、キンクロハジロ1,563→4,580、オナガガモ716→3,246、スズガモ870→3,096、マガモ1,939→2,555、ヒドリガモ2,938→2,184、オシドリ108→321、カルガモ677→787、コガモ769→840、トモエガモ2→111、ヨシガモ49→98、オカヨシガモ317→312、ハシビロガモ610→954、ミコアイサ3→106等。
(岡山県「野鳥おかやま」NO.165,P12〜14))
●2008/3 高知
・H19年度ガンカモ調査結果
1/12〜14、県からの委託で調査した。総計11,657羽で、この4年間は11,000〜12,000である。内訳はマガモ3,678、ヒドリガモ3,485、コガモ1,430、オシドリ1,069、カルガモ988等。トモエガモ53羽、ツクシガモ1羽を確認。これとは別にカワウ564、オオバン396。
(高知「しろぺん」NO.256,P4〜6)
●2008/2 北九州
・曽根海岸の野鳥観察施設整備への要望
多数が曽根干潟を訪れ、北九州市自然環境保全基本計画にて取組みが進められてはいるが、駐車場やトイレに不便が生じている。野鳥観察施設を整備し、エコツアー客等を多く受け入れる事で、市の発展に寄与すると考える。同地の施設整備に向けて予算計上を求める。
(北九州「北九州野鳥」NO.260,P10)
●2008/春の巻 弘前
・ガン・カモ・ハクチョウ類カウント調査報告
・ヤツガシラの生態
●2008/3 茨城
・ガン・カモ・ハクチョウ類一斉調査報告
・日立市でイイジマムシクイ
・イイジマムシクイの分布
●2008/3 千葉県
・セイタカシギの繁殖観察記録
●2008/3-4 愛媛県
・自然保護へのかかわり
・宇和島市での鳥類標識調査結果
・カモ類調査の概要報告
●2008/3 北九州
・新潟県からアオジが飛来
・ホオアカ調査報告
●2008/3 筑豊
・2007年クロツラヘラサギ世界一斉調査結果
・田川市万年池整備問題区域変更で合意
●2008/春の巻 弘前
・ガン・カモ・ハクチョウ類カウント調査報告
1/13、弘前地区で一斉調査した。総計11,016羽で内訳はオオハクチョウ成903、同幼137、カルガモ3,221、オナガガモ2,308、マガモ2,297、スズガモ956、コガモ591、キンクロハジロ220、カワアイサ205等。マガン、ヒシクイは確認できず。
(弘前「初列風切」NO.146,P3)
・ヤツガシラの生態
ヤツガシラは近年、弘前市でも繁殖確認されている。集落外縁部の家の縁の下、天井裏でも営巣し、スズメ、ムクドリの古巣、石垣の隙間等にも巣を作る。4月に渡来、5〜8個産卵、巣立ちは6月上旬と7月下旬。糞を搬出せず、巣は臭う。♀は♂より大きく、尾羽の白帯の幅が広く、風切羽の先が少し丸みを帯びている。
(弘前「初列風切」NO.146,P6)
●2008/3 茨城
・ガン・カモ・ハクチョウ類一斉調査報告
1/14、県内72箇所で調査した。25種、96,044羽であった。内訳はヒシクイ63、コブハクチョウ111、オオハクチョウ719、コハクチョウ431、マガモ22,279、カルガモ12,566、ヒドリガモ11,228、スズガモ10,940、コガモ8,832、オナガガモ4,531、ハシビロガモ2,565、オカヨシガモ1,849、キンクロハジロ1,680等。別にカモ不明種15,623あり。これ以外にカイツブリ297、ハジロカイツブリ1,216、ミミカイツブリ4、アカエリカイツブリ3、カンムリカイツブリ408、オオバン1,631、カワセミ29、ミサゴ9、ハイイロチュウヒ2、チュウヒ8、オオタカ7、カワウ3,025。
(茨城「ひばり」NO.282,P3〜5)
・日立市でイイジマムシクイ
イイジマムシクイは三宅島と鹿児島県のトカラ列島だけで繁殖し、越冬地や渡りのルートは不明な点が多い。07/5/5、日立市の2個所で、虫のように鳴く鳥を確認し、「ことりのざえずり」で声を確認でき、茨城でのイイジマムシクイ初情報となった。
http://pikanakiusagi.web.fc2.com/index.html
(茨城「ひばり」NO.282,P6)
・イイジマムシクイの分布
イイジマムシクイの非繁殖期の分布を調査し、結果を日本鳥学会2007年度大会に発表した。冬季は比島、台湾、沖縄で記録され、未知の越冬地がある可能性もある。春季は九州〜本州の太平洋沿岸で見られる。三宅島では4/10までに急増し、太平洋沿岸の記録は4/10以降が大半で、春に関東〜東海で見る個体は三宅島から外れて到着した、九州南部〜四国西部で見る個体は、トカラ列島から外れて到着した可能性があり、繁殖個体は海上経由で直接繁殖地の島に渡ると推測される。
(茨城「ひばり」NO.282,P7)
●2008/3 千葉県
・セイタカシギの繁殖観察記録
谷津干潟では06年にセイタカシギの営巣活動が見られ、07年も記録された。07/3/27、交尾確認、4月上旬にかけて巣作り、縄張争いが見られた。営巣番は6組で、前年繁殖行動をした2組も含まれていた。産卵は計8巣(2巣は繁殖失敗で再営巣)で、卵確認から25〜28日で孵化した。孵化数は13で、孵化後1箇月で飛べるが、2羽は直後死亡。
(千葉県「ほおじろ」NO.323,P3〜5)
●2008/3-4 愛媛県
・自然保護へのかかわり
横浜自然観察の森にいた時に聞いた自然保護の3つの段階。「知る」:問題点に気付く、「学ぶ」:自発的に調べる、「守る」:具体的に行動する。個人も団体もこれらの積み重ねである。先輩からの指示に「楽しませてくれた生き物への恩返しに、それを記録し、発表しなさい」とある。
(愛媛県「コマドリ」NO.183,P2)
・宇和島市での鳥類標識調査結果
07/7〜12、環境省の委託で宇和島市鬼ヶ城山(1100m)でカスミ網で標識調査をした。48種、2,035羽が標識放鳥された。多い順にオオルリ359、マミジロ287、キビタキ278、メジロ199、シロハラ198、その他ノゴマ64、コルリ23、カヤクグリ19、イイジマムシクイ4等。ピークは、オオルリは9/8の51、マミジロは9/26の42であった。ウグイス、ルリビタキ、シジュウカラ、ヒガラの各1羽とヤマガラ6羽が再捕獲された。
(愛媛県「コマドリ」NO.183,P6〜7)
・カモ類調査の概要報告
1/12〜15、県内648箇所で調査した。17種のカモ類とコクガン1で計26,322羽であった。内訳はマガモ8,652、ヒドリガモ5,717、コガモ4,943、オシドリ1,938、カルガモ1,637、オナガガモ1,234、トモエガモ688等。これとは別にカワウ964、カイツブリ387、オオバン121。トモエガモは西条市の黒瀬ダムでの625は県内過去最大数である。
(愛媛県「コマドリ」NO.183,P20)
●2008/3 北九州
・新潟県からアオジが飛来
1/12、小倉北区で足輪付きのアオジが衝突死した。山階鳥類研に照会の結果、前年、10/16、信濃川河川敷で標識された♂幼鳥であった。97年には、10月に函館市で放鳥されたアオジが11月に門司区で猫に捕獲されていた。野外で足輪の番号を読み取る事は困難で、死体回収で分る事が多い。
(北九州「北九州野鳥」NO.261,P9)
・ホオアカ調査報告
小倉北区から行橋市に広がる石灰岩台地の平尾台は、ネザザやススキが生えホオアカが高密度で繁殖している。同地では76 年に初めて営巣が確認され、その後支部で断続的に、ホオアカの生息状況が調査されている。確認個体数は87年:46、00年:66に対し、07年:60と自然破壊にも拘らず、安定している。
(北九州「北九州野鳥」NO.261,P11)
●2008/3 筑豊
・2007年クロツラヘラサギ世界一斉調査結果
07/1/19〜21、Hong Kong Bird Watching Societyは60箇所を調査し、内48箇所でクロツラヘラサギを確認した。結果を06年との比較で示すと、総計1,679→1,760、場所別では台湾826→790、香港周辺346→356、中国本土206→283、日本155→189、ヴェトナム74→74、マカオ51→48、韓国21→20。最大個体群は台湾曽文渓河口で441羽であった。
(筑豊「野鳥便り・筑豊」NO.361,P13)
・田川市万年池整備問題区域変更で合意
2/4、同市の万年池の整備に関し、市役所と支部、地元団地区長を含む保護団体と協議した。企業誘致区域を変更し、残りの場所を野鳥の生息場所として自然公園的整備をする事で合意した。
(筑豊「野鳥便り・筑豊」NO.361,P16〜18)
●2008/3-4 宮城県
・第1回全国ブロック連絡会議
●2008/3-4 栃木県
・エナガの巣作りにおける特異な行動
・宇都宮市の市道整備計画におけるオオタカ保全対策
・日本NGO湿地フォーラム(仮称)結成
●2008/3 神奈川
・神奈川の鳥2001−2005(鳥類目録X)
・コムクドリの渡り観察
●2008/3 徳島県
・2007年秋のタカの渡り調査報告
・大規模風力発電所建設計画について要望書提出
●2008/3 熊本県
・クロツラヘラサギ・ズグロカモメ一斉調査
・クロツラヘラサギネットワーク報告会
●2008/3 宮崎県
・20年も越冬ツバメ
・38年ぶりにイワミセキレイが越冬
●2008/3-4 宮城県
・第1回全国ブロック連絡会議
12/8、9、開催され、先の諮問委員会で「全国支部代表者会議の設立」が答申されていたが、今回、それに捉われず、今後の「公益法人制度改革」へ備えるため意見交換がされた。探鳥会で会員を増やす事が話題になり、これは初めての参加者を繋ぎ止めるには便利であるが、探鳥会に参加できれば、野鳥の会に入会しなくてもよいという人が増え、「探鳥会の満足」が入会動機に繋がるとは限らない。
(宮城県「雁」NO.228,P21〜22)
●2008/3-4 栃木県
・エナガの巣作りにおける特異な行動
17年前のこと、エナガが大王松に巣作りしたが、枝が折れて、巣が丸見えになった。番は巣を隠そうと、松葉を嘴で咬んで輪を作り、他の葉先を輪に通して編み、巣の前にブラインドを作った。ハタオリドリのような事をするのは聞いた事がない。結局、カラスが巣を落し、折角のブラインドも無になった。私の巣を見る視線をカラスは見逃していなかった。
(栃木県「おおるり」NO.196,P13)
・宇都宮市の市道整備計画におけるオオタカ保全対策
市道建設で、支部を含む、動植物の専門家6名による自然環境アドバイザー会議でオオタカの保全対策を実施する事になった。環境省の指針では営巣中心域での開発は原則回避であるが、計画決定後に営巣が始まり、施工や供用時の安全性から路線変更は困難で、面ではなく線開発で、隣接してオオタカが生息可能な地域があるため、特例として代償的な保全を行う事になった。隣接場所で森林環境を整備し、枯枝で巣の基盤となる人工巣を4箇所設け、巣へのアクセス障害となる樹木を伐採した。市から地権者に保全依頼がされ、快諾も得られた。これは試行段階で、慎重な対応が求められる。
(栃木県「おおるり」NO.196,P14〜15)
・日本NGO湿地フォーラム(仮称)結成
10月の韓国での「第10回ラムサール条約締結国会議(COP10)」に向けて、韓国ではNGOネットワークが結成された。日本でもJAWAN(日本湿地ネットワーク)、ラムサール条約湿地を増やす市民の会を中心に日本NGO湿地フォーラム(仮称)結成に向けて動き出した。両NGOはCOP10以降も継続し、東アジアの湿地の生物多様性保全を目指す。
(栃木県「おおるり」NO.196,P16)
●2008/3 神奈川
・神奈川の鳥2001−2005(鳥類目録X)
記録された鳥は、在来種379種(自然渡来か疑問が残る6種含む)、帰化逸脱は60種で、県内繁殖種は124種である。ミゾゴイは25年ぶりの繁殖で、クロアシアホウドリ、オオトウゾクカモメは県内で80年ぶりの記録となった。ブッポウソウは03年以降繁殖は途絶え、渡来もなくなった。チゴモズは細々と繁殖が継続しているが、全国でも繁殖例は少ない。
(神奈川「はばたき」NO.430,P2〜3)
・コムクドリの渡り観察
横浜市の公園を6月末〜9月中旬にコムクドリが通過している。塒は確認されていないが、05年は計約3500羽、その後は減っている。7月が最大で日単位で最大250羽程度である。藤沢市の公園では06年頃より、毎年7〜9月、15時過ぎに数百羽が集まり、9月中旬頃より集団で移動して行く。春先はこの公園には立寄らない。同公園に集まったコムクドリは9/3、約650羽が楠の街路樹に一斉に静かに塒入りした。8月頃は羽毛抜け替り時期で、多数の羽毛が落ちている。体力回復の為、この時期ここで塒するのかも。9月以降、数が減り、ムクドリの塒に混じる。最終確認は10/13であった。平塚市では、4月中旬〜5月上旬と7月上旬〜9月下旬に、前期は毎日最大300羽、後期は毎日800〜900羽が集合し、塒入りしている。
(神奈川「はばたき」NO.430,P6〜7)
●2008/3 徳島県
・2007年秋のタカの渡り調査報告
9/8〜11/15、県北2個所、県南2個所で調査した。鳴門山ではサシバ2,689、ノスリ765、ハチクマ239、四方見展望台ではサシバ4,657、ハチクマ290、県南の椿自然園ではサシバ1,840、ハチクマ44であった。ピークは県北では9/22の四方見展望台でサシバ2,082、県南では10/6の椿自然園でサシバ1,233であった。ノスリで東行が20羽程見たれたが、ハイタカの東行のような渡りか不明。ハイタカは蒲生田岬で西行が183に対し、東行は263であった。9/24、アカハラダカ1が蒲生田岬を渡った。
(徳島県「野鳥徳島」NO.354,P2〜8)
・大規模風力発電所建設計画について要望書提出
2/2、支部は板野・大坂峠付近での同計画に対し、事業者へ要望書を提出した。環境影響評価調査を実施し、結果を公表すること。建設事業の概要を提示すること。2/12、その旨対応すると回答あり。
(徳島県「野鳥徳島」NO.354,P13〜14)
●2008/3 熊本県
・クロツラヘラサギ・ズグロカモメ一斉調査
1/13、県下で一斉調査した。合計はクロツラヘラサギ85(成20、若12、不明53)、ヘラサギ2、ズグロカモメ722であった。
(熊本県「野鳥くまもと」NO.251,P13)
・クロツラヘラサギネットワーク報告会
12/9、鹿児島県加治木町で定例報告会があった。07/3、福岡県ではクロツラヘラサギ幼2が嘴が折れ死亡していた。いずれも原因は不明。本部自然保護室金井氏より、96年からの「アジア太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」に基づき、国際的なネットワークが構築され、その期間が終了した06/11、新たに「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ」の枠組みができ、既存の国内の重要生息地ネットワーク(27箇所)はこれに移行された。
http://www.sizenken.biodic.go.jp/flyway/
(熊本県「野鳥くまもと」NO.251,P14)
●2008/3 宮崎県
・20年も越冬ツバメ
2/8、宮崎市の車庫で越冬するツバメの標識調査をした。44羽を捕獲し、内3羽は再捕獲であった。この10年間では710羽捕獲、内42羽が再捕獲であった。ここで放鳥されたツバメは夏の再捕獲はなく、ここで毎年越冬するツバメはどこで繁殖するのか不明である。胸に大陸型と呼ばれる赤味(褐色)があり、緯度の高い場所で繁殖しているのでは。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.206,P3〜4)
・38年ぶりにイワミセキレイが越冬
御池キャンプ場でイワミセキレイが2/4現在、越冬している。宮崎県での越冬は38年ぶりである。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.206,P8〜9)
●2008/3 十勝
・餌付け餌やり問題を考える
・2007年秋に十勝川に飛来したシギ・チドリ類
・オオハクチョウ一斉カウント
●2008/2-3 宮古
・2008年オオワシ・オジロワシ全国一斉調査結果
・オオバン異変
●2008/3 奥多摩
・オオタカ
・ホッキョクグマとサンコウチョウ
・シロエリオオハム、オオハム
●2008/3 富士山麓
・山中湖、河口湖に飛来したカモ
●2008/3 静岡
・ガン・カモ・ハクチョウ類カウント調査結果
●2008/1 奈良
・種子散布
・寿命の範囲で未来を考える
●2008/3 香川県
・19年度ガンカモ類一斉調査結果
●2008/3 十勝
・餌付け餌やり問題を考える
野鳥の会では餌台は越冬期のみ推奨したが、野放図になりかかっている。水鳥では議論される事は殆ど無い。鳥が多いのは良いと思いがちとなり、餌に集中するのは自然ではない。餌やりで鳥への関心が高まる一面で、それ以外は興味が無く帰ってしまう人が多い。人気のある、なつき易い鳥を利する事になり、ペットでの責任論と同じ。エゾリスを餌で呼び寄せ、道路で何頭も車に轢死させている。公的立場で議論を行い、自然の見方を増やす観点で観察を薦め、マスコミは餌やりの善行報道は止めるべき。
(十勝「十勝野鳥だより」NO.162,P10〜11)
・2007年秋に十勝川に飛来したシギ・チドリ類
浦幌町の十勝川に創った人工湿地に今秋、多数のシギ・チドリが休んで行った。8/23〜11/8の内、19日間で20種が確認され、十勝地方では希なオオハシシギ2、コアオアシシギ9、オジロトウネン22、オオジシギ5も含まれている。人工湿地に多数のシギ・チドリが飛来するのは、十勝は彼らのフライウエイに当り、嘗ての自然環境が失われた結果を示唆している。十勝川をシギ・チドリのいわば「国際空港」化したい。10/1からは狩猟解禁である。
(十勝「十勝野鳥だより」NO.162,P12〜13)
・オオハクチョウ一斉カウント
十勝地方では数年前から、オオハクチョウの秋蒔き小麦畑での食害が出て、支部では本部の助成金を得て、11月から3月に5回、飛来実態を調べた。11/23:731羽、12/23:682、1/19:616、2/16:643、3/22:708であった。
(十勝「十勝野鳥だより」NO.162,P14)
●2008/2-3 宮古
・2008年オオワシ・オジロワシ全国一斉調査結果
2/17、岩手県下20箇所で調査した。結果はオオワシ9(成4、亜幼5)、オジロワシ12(成9、亜幼4)、不明1で合計22羽で90年代前半の30羽以上には達していない。サケの遡上が増え、今年は前年より4羽増えた。4件の河川工事も3月まで延期してもらっている。
(宮古「ミサゴの海」NO.196,P2〜3)
・オオバン異変
岩手県沿岸では今冬のオオバンの数が多く、10年前には珍鳥であったものが、04頃からよく見られるようになり、最近の越冬数は異常である。ここではサケの人工孵化、稚魚放流が続き、河口でも産卵する個体が増え、その死骸や卵を食べにカモメ類、カモ類に混じってオオバンがやって来るようになっている。2月にサケの遡上が終ると、オオバンもいなくなる。
(宮古「ミサゴの海」NO.196,P7〜8)
●2008/3 奥多摩
・オオタカ
学名Accipiter gentilisの属名はラテン語のaccipio(掴む)に由来し、種小名は高貴を意味する。オオタカはH14年のレッドデータブックでは成熟個体は1,300羽程とされたが、その後の調査で、都市周辺、西日本で増加傾向で、全国の繁殖個体は1,800〜2,200羽と推測され、準絶滅危惧種となった。森林総合研究所昆虫多様性担当チームの尾崎研一氏はオオタカ保護の新しい考え方として「個体群保全への転換」を出している(第13回オオタカ保護シンポジウム)。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.181,P5)
・ホッキョクグマとサンコウチョウ
地球温暖化で北極の氷が解けてホッキョクグマが絶滅の危機になれば、ニュースになるが、サンコウチョウの棲む林が無くなっても、ニュースにならない。生物多様性の減少という点で共に深刻な事態である。鳥の異変を見て、温暖化が原因だ、熱帯雨林の伐採のためだと安易に結論づけて納得しがち。足元の自然消失にもっと敏感でありたい。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.181,P6〜7)
・シロエリオオハム、オオハム
1/24、狭山湖でシロエリオオハム2、オオハム1を確認。これは支部内初記録である。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.181,P23)
●2008/3 富士山麓
・山中湖、河口湖に飛来したカモ
1/16、定点で調査をした。カモの数は山中湖489、河口湖592で、共にこの9年間で最少である。山中湖ではマガモ、カワアイサ、ヒドリガモでほぼ3分し、河口湖ではマガモが6割、残りはカルガモ以下10種のカモが混じる。
(富士山麓「野鳥の声」NO.126,P5〜6)
●2008/3 静岡
・ガン・カモ・ハクチョウ類カウント調査結果
1/10〜16、39箇所でカウントした。計5,447羽で2年連続で減少した。内訳はコハクチョウ1、コガモ1,133、ヒドリガモ886、カルガモ878、マガモ746、オナガガモ449、スズガモ264、キンクロハジロ248、ホシハジロ233、オシドリ229、オカヨシガモ185等。これとは別にカイツブリ類117(カンムリカイツブリ75、カイツブリ34、ハジロカイツブリ7、ミミカイツブリ1)、カワウ603」、ヒメウ1、オオバン181、バン19。
(静岡「野鳥だより」MO.352,P1〜3)
●2008/1 奈良
・種子散布
タンポポや柳は綿毛で、カエデや松は翼を使って風で種子を運ぶ、風散布という。タデ科や椰子は水で種子を運び、水散布という。動物による散布は体につく付着散布、貯食、食べ残しで広まる貯食散布、食べられ糞として排出される被食散布がある。木の実が野鳥の体内に滞留する時間は数10分程度で、種として運ばれるのは100m程度が多く、1,000mを越えるものは少ない。
(奈良「いかる」NO.120,P2)
・寿命の範囲で未来を考える
環境問題で誰もが遠い未来の事など考えられない。ここに環境問題の難しさがある。なるようにしかならないと考えたら、解決への努力も無くなる。寿命の範囲でしか考えられない側面もあるとして、その先に前進しようとするのが人間の叡智である。東大の樋口広芳教授は「バードウオッチャーが出来ることは見聞きした事を記録し、世の中に報告すること」と言う。
(奈良「いかる」NO.120,P3)
●2008/3 香川県
・19年度ガンカモ類一斉調査結果
1/5〜14、県下182箇所で調査した。結果は19種、23,379羽で前年より約4千も増えた。内訳はヒドリガモ6,345、マガモ3,559、ホシハジロ3,537、コガモ2,474、キンクロハジロ2,064、ハシビロガモ1,337、オナガガモ1,246、カルガモ849等。今年は大きな溜池の堰堤工事が終り、水が入り、ヒドリガモ、キンクロハジロが大幅に増加した。地況別では人造湖計1097haで15,288羽、河口679haで3,489羽、海域2813haで2,061羽、河川177haで1,988羽、ダム湖242haで207羽であった。
(香川県「かいつぶり」NO.290,P1〜2)
●2008/4 道北
・2008年鷲調査報告
●2008/4 いわき
・風力発電事業への環境対策要望
●2008/4 千葉県
・スズガモ冬季分布域の異変
・日本の空にトキが飛ぶ日
・鳥の歌の科学
・越冬地北上でマガンが来なくなる? (2/26 産経新聞)
●2008/4 愛知県
・リトルターンプロジェクト訪問
●2008/4 甲府
・トケン類変わるサウンドスケープ(音の風景)
●2008/4 徳島県
・春のタカの渡り調査
・ガン・カモ科鳥類生息調査
●2008/3-4 島根県
・ミヤマガラスの塒
●2008/3-4 広島県
・ガンカモ調査速報
●2008/4 道北
・2008年鷲調査報告
1/6〜3/23の内、6日間、道北各地で調査した。越冬個体が最も多かったのは2/3で稚内〜抜海でオオワシ10、オジロワシ14、抜海〜天塩でオオワシ27、オジロワシ13、天塩〜羽幌でオオワシ2、オジロワシ1、羽幌〜増毛でオオワシ5、オジロワシ2、礼文島でオオワシ27、オジロワシ22で日本海側で多く記録された。
(道北「オロロン」Vol.32 NO.1,P2)
●2008/4 いわき
・風力発電事業への環境対策要望
支部では本部の「野鳥と風車」2003年版、2007年版で対処してきた。阿武隈高原牧場で計画されている23基、46,000KWに対し、環境影響評価書縦覧で支部要望を出し、下記が決定した。オオタカ生息調査は食痕があり、工事中、事後も実施する。牧草地のヒバリ保護のため、改変場所は道路以外は元へ戻す。操業後はバードストライク調査結果を毎週、HP上に公表する。調査は第三者機関を入れて実施する。観光地化せず、自然環境保全優先で運営する。
(いわき「かもめ」NO.89,P4)
●2008/4 千葉県
・スズガモ冬季分布域の異変
東京湾のスズガモは近年、10万羽余りが湾奥部と盤州や富津周辺で越冬している。湾奥部では人的撹乱で、三番瀬に逃げ込んでいたが、青潮で餌が減りそこでの採餌は少なくなった。今年は1月後半から湾奥部の個体は南部へ移動し、盤州で2万、富津で3万以上が見られる。今冬は従来見られなかった江戸川、荒川等の下流域で採餌する姿が目立つ。
(千葉県「ほおじろ」NO.324,P2)
・日本の空にトキが飛ぶ日
1/27、支部総会での講演より。佐渡のトキは95羽に達している。今年秋、環境省は試験放鳥し、小佐渡地方に60羽を放鳥する計画である。何故絶滅した鳥の再生なのか。他の鳥が優先では。欧米では絶滅に近い順に回復を図っている。学名Nipponia nipponに象徴的な意味があるのか。中国と日本のトキは同一種が確認されたので、中国のトキの放鳥は問題ない。生息環境再生への各省庁の反応は良くなっている。トキ受入の地元体制もできつつある。
(千葉県「ほおじろ」NO.324,P6)
・鳥の歌の科学
世界には鳥の囀りを研究している研究所が60以上あり、それが人の言語学習や治療に役立っている。鳥と人は生後に歌(囀)を学習する。ウグイスの拙い初音がそれである。研究に周波数分析器(ソナーグラフ)が入り、統計的分析が容易になった。今では人の言語を操る脳の神経科学との接点を持つまでなった。幼児も幼鳥も親の言葉を聴いて記憶し、それを手本に発声練習する。鳥も音のまとまり(チャンク)があり、その組替えの規則(文法)を持っている。
(千葉県「ほおじろ」NO.324,P7)
・越冬地北上でマガンが来なくなる? (2/26 産経新聞)
平成の初めまでマガンの北限の越冬地は宮城県の伊豆沼であったが、その後、中継地であった秋田県の小友沼、北海道でも越冬する個体が現れた。北海道南部の新ひだか町では越冬は13シーズン続いたが、今冬は飛来しても直ぐ北上してしまう事態である。伊豆沼が過密状態になり、越冬期、広大な餌場と安全な塒が確保できる北海道を北上している。温暖化が越冬地を北上させている。
(千葉県「ほおじろ」NO.324,P12〜13)
●2008/4 愛知県
・リトルターンプロジェクト訪問
東京都大田区の森ケ崎水再生センター屋上のコアジサシの営巣地を視察した。最低1haの営巣地が必要で、屋上6ha以上に砂利が敷かれ、コンクリートがらは白く、この方が営巣率が高い。シェルターは円筒型(直径15cm長さ80cm)が最も有効である。デゴイは1ha当り100個で、30分おきに鳴声を流す。10年間で3回営巣すれば多い方である。捕食者(鳥)のとまる所に棘のある猫除けが設置され、監視カメラもある。支部でも大同特殊鋼(知多)でコアジサシ営巣地を進めている。
(愛知県「愛知の野鳥」NO.254,P6〜7)
●2008/4 甲府
・トケン類変わるサウンドスケープ(音の風景)
都留市では4種のトケン類は多い順にホトトギス、ツツドリ、ジュウイチ、カッコウで、カッコウは20年程前は繁殖していたが、今は通過鳥になっている。オオヨシキリは草原が無くなり数が減り、カッコウの減少も草原減少が要因と思われる。防犯のため、都留市では籔が定期的に刈られ、籔の中で鳥の声は無くなり、「下校生徒を犯罪から守りましょう」との新たな
サンドスケープ(放送)は異常な社会である。
(甲府「カワセミ」NO.102,P5)
●2008/4 徳島県
・春のタカの渡り調査
3/8〜23、鳴門山展望台、室展望台(県最北東部)で調査した。今季はノスリがハイペースで渡り、鳴門山では10日間で計1,279羽。ピークは3/16に310羽であった。西行きハイタカは室展望台で6日間で96羽であった。オオタカ(東行き)は鳴門山で14羽で今季は多い。サシバは3/15、室で4羽、3/22、室で40羽が通過した。08年春の結果は
http://www4.airnet.ne.jp/style/taka/2008spring.htm
(徳島県「野鳥徳島」NO.355,P4〜5)
・ガン・カモ科鳥類生息調査
1/13、県内一斉調査した。総数28,063羽で、内訳はコクガン4、ヒドリガモ9,631、マガモ7,757、ホシハジロ2,723、コガモ2,246、カルガモ2,021、オカヨシガモ770、スズガモ739、キンクロハジロ697、オシドリ525、オナガガモ394、ハシビロガモ325、ヨシガモ149等。
(徳島県「野鳥徳島」NO.355,P6〜7)
●2008/3-4 島根県
・ミヤマガラスの塒
12月の夕方、出雲市上空を数十羽のミヤマガラスが東から西へ飛んで行く。日中、斐伊川、宍道湖西岸にいたものが、約10km離れた塒(約850羽)へ帰る。宍道湖の塒のマガンも松江市上空を通って能義平野まで行く「通勤マガン」でカワウも塒から12kmも通勤する。
(島根県「スペキュラム」NO.122,P4)
●2008/3-4 広島県
・ガンカモ調査速報
12/23前後に、県内一斉調査した。ヒシクイ1を含み、19種、20,713羽で、3年連続で増加した。内訳はヒドリガモ6,508、マガモ3,191、スズガモ2,622、コガモ1,667、ホシハジロ1,574、カルガモ1,284、オシドリ1,046、オナガガモ632、ハシビロガモ593、オカヨシガモ514、キンクロハジロ513等。別にカワウ1,717、カイツブリ591、ハジロカイツブリ16、カンムリカイツブリ271。
(広島県「森の新聞」NO.155,P5)
北の大地のシンボルであるタンチョウやシマフクロウ。彼らが暮らしている湿原や森林は年々少なくなってきています。当会ではそこにくらす野鳥を守り、将来にわたって残していくために生息地を買い取り、「野鳥保護区」を設置しています。
「野鳥保護区」では、土地の取得にとどまらず、巡回監視、モニタリング調査、そして、貴重な鳥類が棲める環境の維持や創出のために多くの管理作業が発生します。皆様の力が集まればレンジャーだけではできない作業が可能となります。タンチョウたちが暮らす湿原や高山植物の咲く丘陵地など、雄大で気持ちのいい景色の中で、体を動かし、私たちと一緒に自然保護を進めませんか。
また、バードウォッチングや自然も楽しみたい方には、現地の自然ガイドや当会協定旅館を紹介いたします。
【活動場所】 | 北海道根室市 「渡邊野鳥保護区フレシマ」 「渡邊野鳥保護区ソウサンベツ」 など |
【活動メニュー】 | 植樹などフクロウの棲める森づくり 植生管理のため放している牛馬の牧柵補修 など |
【活動日】 | 2008年5月から10月 第2日曜日 毎回9:30〜15:00 (5/11、6/8、7/13、8/10、9/14、10/12) |
【応募締め切り】 | 各回 前月末まで |
【定員】 | 各回 10名程度 |
【参加費】 | 1,000円(保険代、資料代として) ※根室までの交通費や現地での滞在費等は、各自負担となります。 |
●お申込み・お問い合わせ:日本野鳥の会野鳥保護区事業所 担当:富岡、松本
пF0153−25−8911
E-mail: [email protected]
★ ご連絡いただければ詳しい資料をお送りします。
インターネット情報サイトのYahoo!ジャパンより、バードウィークにあわせて支部の探鳥会情報をイベントサイトで紹介したいとのご依頼を受け、野鳥誌・HP用にいただいている情報の一部をサイトに掲載させていただきました。
同サイトへの掲載にあたっては、主催支部名と住所、連絡先の公開が条件とされていることから、勝手ながら事務所を公開されている支部にのみ、ご相談させていただきました。今後も引き続き情報の掲載が可能ですので、毎月いただいている探鳥会情報を少しずつ転載できればと思います。(掲載する情報については、普及室で選ばせていただき、担当支部にご確認の連絡を差し上げます。)本件について、ご不明な点や不都合がありましたら、普及室までお知らせください。
全国各地で活発に行われている探鳥会を、より多くの方に知ってもらえるよう、告知PRに努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
◎Yahoo!イベント情報掲載サイト
これまで『野鳥』誌には、発行月の1ケ月分の探鳥会情報を掲載しておりましたが、9・10月号が合併号となるにあたり、8月号のみ8〜9月の2ヶ月分の情報を掲載いたします。
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掲載情報:8月1日〜9月30日までの探鳥会情報
(2ヶ月分)
掲載誌 :『野鳥』誌8月号
提出締切:6月10日(火)
************************************************
9月の情報は、締切りが従来より1ヶ月早くなりますが、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
●お問い合わせ
本件についてのお問い合わせは、普及室 普及教育グループ 担当横田
пF03−5358−3516
E-mail: [email protected]
までお願いします。
支部の皆様が、探鳥会等で野鳥の鳴き声の解説をする時、CDやサウンドリーダーを使う場面が多いのではないでしょうか? CDはCDプレイヤーが必要で持ち運びが不便ですし、サウンドリーダーは持ち運びが便利な反面、バーコードをなぞる時、慌ててしまったり、不安定な場所で使用すると読み込みに失敗してきちんと再生することができなかったりします。
この度、新発売の音声再生装置「バードボイスペン」はペン型をしているので、サウンドリーダー同様、携帯に便利です。また、「バードボイスペン」は、印刷されたドットコード部分を軽くタッチするだけで野鳥の鳴き声が再生されるため、サウンドリーダーに比べ、操作性がとても良くなりました。
支部の探鳥会等で試用いただきたく、今回メーカーからの協力を得て、ご希望の支部に無料でサンプルを提供させていただきます。
詳細は下記の申し込み方法をご参照ください。各支部からのお申し込み、心よりお待ちしております。
●お届けする内容
「バードボイスセット(税込定価¥13,965)」
1)「バードボイスペン(U-SPEAK)」1本
2)「日本の鳥声250選マイクロSDカード」
(マイクロSDカードは、バードボイスペンに差し込んで使用)
3)「日本の鳥声250選シール集」
(250種類:1種類につき、直径1cm程度のシール1枚、5mm程度のシール2枚。さえずり、地鳴きも収録。)
4)「特製専用ケース(黒)」1個
5)「単4アルカリ電池」2本
6)ネックストラップ1本
7)ステレオイヤホン1本
8)USBケーブル1本
9)取り扱い説明書・保証書
(製造元:エヌ・エル・シー コーポレーション)
●バードボイスペンの使い方
「バードボイスセット」に入っている「日本の鳥声250選シール集」をお手持ちの図鑑や、解説パネル等、お好きな場所に貼ってください(例えば、図鑑のスズメのイラスト横に、「日本の鳥声250選シール集」の中からスズメのシールを選び、貼るといった感じになります)。
あとは、バードボイスペンで、シール部分を軽くタッチするだけで、スズメの鳴き声を再生できます。
●「バードボイスペン」のしくみ
「バードボイスペン」は、ペンの中(実際にはマイクロSDカードの中)にデータが入っています。「バードボイスペン」がシールに印刷されているコードを読み、該当する音を再生するというしくみです。
●お試しキャンペーン!!(申し込み方法)
下記条件をご承諾いただける支部に無料で商品サンプルをご提供します。「バードボイスペン」を支部の探鳥会等でご使用いただき、探鳥会運営にお役立ていただければ幸いです。
6月30日までに、下記まで、FAXかe-mailでお申し込みください。また、何かご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
【お申し込み条件等】
●使用時の注意とお願い
「バードボイスペン」を野外で使用する場合は、音量を必要最低限に下げて(あるいはヘッドホンを使用して)、フィールドマナーに配慮してご使用願います。
また、探鳥会等の解説に活用される場合も、冒頭にフィールドマナーについての解説(野外で鳴き声を再生する場合の注意、マナー)をしていただき、マナーの普及にご協力いただけるようお願いします。
「バードボイスセット」 ※写真にある「フィールドガイド日本の野鳥 増補改訂版」はセット内容に含まれておりません。但し、特製専用ケースにぴったり収納できます。 |
「新・山野の鳥」や「新・水辺の鳥」等に貼って使えば、鳴き声図鑑としても使えます。 |
●この件に関するお問い合わせ、お申し込み
普及室 販売出版グループ(担当:瀬古智貫<せこ ともゆき>)までお願いします。
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23
TEL:03-5436-2626 FAX:03-5436-2636
E-mail: [email protected]
※メールでのお問い合わせ、申し込みには、お手数でも件名に「【バードボイスペン】」と入力してください。
本通信2008年4月号に掲載した「支部長名簿」につきまして、徳島県の三宅支部長のお名前が誤っておりました。下記のとおり訂正しお詫びいたします。
【訂正内容】
4月号「支部長名簿」2008年4月1日現在の支部長(敬称略)
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●中国・四国ブロック 徳島県支部
(正)三宅 武
(誤)三宅 隆
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4月25日(金)に、当会西五反田事務所にて新制度対応検討委員会(第3回)が開催されました。議題は以下のとおり。議事録はまとまり次第本通信に掲載いたします。
1. | 第2回委員会以降の動き等について報告 |
2. | 一次答申に関する意見募集の結果について |
3. | 5月の定例理事会等に上程すべき、ブロック規程の変更案ならびに、理事、評議員の定数及び選出方法等変更に関する方針案について |
4. | 次回の日程等について |
平成20年度の事業計画と予算について、当会ホームページに掲載しましたのでお知らせします。なお、冊子版については、平成19年度の事業報告と決算を併せて、7月頃各支部へ送付する予定です。
日程と場所、主な議題等をお知らせします。正式な開催通知は既に関係各位へ郵送しております。
●平成20年度第1回理事会(定例) | |
日時: | 2008年5月24日(土)10:00〜12:00 |
場所: | 大崎第一地域センター区民集会所 |
課題: | 会長・副会長・専務理事・常務理事の選出、平成19年度事業報告および決算案ほか |
●平成20年度第1回評議員会(定例) | |
日時: | 2008年5月24日(土)14:30〜16:30 |
場所: | 大崎第一地域センター区民集会所 |
課題: | 評議員会幹事会の構成員選出、平成19年度事業報告および決算案の同意ほか |
野鳥』誌について、本年度は9月号を9・10月合併号として10月末に発行し、年間11回の発行とさせていただくことになりました。
経済の不安定な状況が続く中で、当会の財政も依然厳しい状況が続いております。これまでに事務局としましても、人件費及び事務管理費の大幅削減、業務の効率化をはかり、経営の改善に努力してまいりました。しかし、これらの自助努力、さらに皆さまの多大なご支援にもかかわらず、会費収入や事業収入などが伸び悩み、経営の悪化が続き、本来の目的である自然保護活動に十分な予算をあてられなくなってきているのが実状です。
『野鳥』誌は、当会と会員、また会員同士を結ぶ媒体として、最も基本的な役割を担っているものではありますが、1回発行をお休みさせていただくことで、約420万円の経費節減となり、その分を自然保護活動にまわすことができます。
そのため、平成19年度第4回理事会(2008年2月16日開催)および同第3回評議会(同3月8日開催)での、「平成20年度事業計画及び予算」の承認および同意を経て、本年度9月号を9・10月合併号とさせていただくことになりました。
会員の皆様には、『野鳥』誌上で、上記をご説明しご理解をお願いする記事を6、7、8月号に掲載するほか、8月号では封筒にもその旨を印刷し、さらにチラシを封入することで周知いたします。
また『野鳥』誌と支部報の同封発送を行っている東京、埼玉県の両支部につきましては、上記の措置に加え支部報のみの発送となる9月については、封筒にその旨を印刷、チラシ封入も行うことで対応いたします。
特に8月末のお届けがないことで、支部にもお問い合わせが来るなどして対応などでお手数をおかけする可能性がありますが、ご理解ご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします。
『野鳥』誌6月号でもお知らせいたしますが、2009年会員証の作品を募集します。機会がございましたら、下記案内を赤い鳥(支部型)会員の皆さまへもぜひご紹介くださいますようお願いいたします。
会員の方ならどなたでもご応募できます。会員証は会員の「野鳥と自然を守る仲間」のしるしです。どうぞご自慢の作品をご応募ください。
【応募要項】
○作品: | |
未発表の写真かイラスト | |
*写真の場合は、ポジフィルムまたはデジタルデータ(紙焼き<プリント>の写真は不可)。 | |
*デジタルデータは、以下の要領で受け付けます。 | |
・ | JPEG形式 |
・ | データを保存したメディア(CD-R、MO、FDのいずれか)と、B5サイズ以上の大きさのプリント(選考に用います)をお送りください。 |
・ | 電子メールでの応募は受け付けておりません。 |
・ | 画像編集ソフトなどを使って鳥や背景の合成・加工処理を行った写真は受け付けません。 |
・ | データはできるだけ高解像度のものをお送りください(解像度350dpi以上が目安です)。 |
・ | お手元にデータのバックアップをお取りください。 |
○応募手順: | |
作品に以下の事項を書いた紙を同封し、下記までお送りください。 | |
(1)住所 (2)氏名 (3)電話番号 (4)会員番号 (5)鳥の種類 (6)撮影・スケッチ場所 (7)エピソード | |
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル | |
(財)日本野鳥の会会員室「会員証応募係」 |
○応募締切: |
2008年8月8日(金) (消印有効) |
○応募にあたってのご注意 | |
* | 会員ご本人様が撮影、制作されたものに限ります。 |
* | お一人の応募数は写真、イラスト合わせて3点以内。 |
* | 繁殖行動などに影響を与える(与えた)と思われる作品は採用いたしません。マナーを守っての撮影をお願いいたします。 |
* | 縦、横どちらでも構いません。 |
* | 作品が郵送の途中で傷まないように梱包してお送りください。 |
* | 応募時の配送途中の事故・破損・紛失等につきましては責任を負いかねます。 |
* | 作品の取り扱いにつきましては万全を期しますが、微細なキズや、万一、紛失・汚破損等が発生した場合、補償いたしかねますことをあらかじめご了承ください。 |
* | 作品の返却をご希望される方は、送料分の切手を貼った返信用封筒を同封してください。書留等で返送をご希望の場合は、その分の切手を貼付してください。返信用封筒が同封されていない場合は、返却できませんのでご了承ください。 |
* | 会員証への採用にあたって、トリミング等をさせていただくことがございます。ご了承ください。 |
* | 採用作品及びその類似作品を、他のコンテスト等への応募や印刷物等に使用されぬようお願いいたします。 |
* | 採用作品は『野鳥』誌、当会ホームページ(http://www.wbsj.org)でお知らせいたします。また、全応募作品につきましても、ホームページでご紹介させていただきます(応募作品のホームページへの掲載を希望されない場合は、その旨お書き添えください)。 |
〜万一に備え定期的にお知らせしております〜
当会では現在、会員を始め、寄付者や商品購入者なども合わせて約18万人分のデータを保有しており、西五反田事務所にあるサーバーに記録しています。故障などに備えて毎日バックアップデータを作成し、事務所内にある耐火金庫でも保管していますが、万一の大規模災害や戦乱などによりビル自体が破壊される事態となった場合は回収が困難であり、その後の復旧に重大な支障を来たすことが懸念されています。
そのため、2005年5月より、遠隔地の安全な箇所に月1回の頻度でバックアップデータを記録したDATと、データを読み込むために必要な機材・スペックなどを記録したMOを保管しております。保管に際しては、輸送や保管時の安全性を考慮して、当会のサンクチュアリなどではなく専門の保管業者、「住友倉庫羽生トランクルーム」に委託保管しております。この施設は都心から約60km離れており、万一の災害などの際も同時被災を回避できます。また、建物自体も耐震・耐火構造となっておりセキュリティシステムも完備されています。
残されたデータを元にして、地方在住の職員や支部の方々が会を再興しなければいけない事態もあり得ますが、その際には、会員などのデータはこの住友倉庫からバックアップデータを取り出していただければ、早期の復旧に役立てられると思います。取り出すにあたっての認証には会長印または会員室印が必要となります。これらの印鑑は西五反田事務所の耐火金庫に保管してあるほか、副会長に予備を預けてありますので、事務所が壊滅し耐火金庫内の印鑑が失われた場合には、予備印を使用してデータ回収、復旧をお願いいたします。
昨年12月に第1回を開催いたしました全国ブロック連絡会議ですが、今年は11月15日(土)、16日(日)に開催する予定です。参加費用、開催地など含む開催形式については、事後アンケートでも様々なご意見をいただき集約できておりません。そのため、今回も東京で去年と同様の形式で開催させていただく予定です。今年の会議の場で、来年の開催形式をご議論いただき、集約させていただければと考えております。
詳細はまた改めてご案内させていただきますが、開催日程についてはどうぞご予定いただきますようお願いします。
会員数は先月に比べ131人減少しました。
4月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より146人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。この復活者数と入会者数との合計が退会者数よりも少なかったために、前月に比べ131人の会員数減少となりました。
4月の入会者数は前年同月の入会者数に比べ-37人でした。
※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とはずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。
野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。
備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。
本通信は電子メールでもお送りしています。お申し込みは支部単位で下記のメールアドレスまでどうぞ。
またバックナンバーは、インターネットから閲覧できますのでご利用ください。URLは次のとおりです。
http://www.wbsj.org/info/shibu/net/index.html
支部ネット通信 第50号 ◆発行 財団法人日本野鳥の会 2008年5月23日 ◆担当 会員室 〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル TEL:03-5436-2632 FAX:03-5436-2635 E-mail:[email protected] |