■第1回 全国ブロック連絡会議を開催■
〜ぜひご出席ください〜
既に幾つかのブロック会議でご説明しご検討をいただいきましたが、全国ブロック連絡会議を開催いたします。 各ブロックでは、毎年定期的にブロック会議が開かれ、活動情報交換や交流が行われています。しかし他のブロックの活動は、なかなか把握しにくいのが現状ではないかと思われます。 また一方で、政府の公益法人制度改革により理事会や評議員会制度の見直しが必要となっています。今後の検討次第では、現在のように各ブロックが理事、評議員の選出を通じて会の運営に携わる制度ではなくなる可能性も有り得ます。 そこで各ブロック間の情報交換や交流を促進しより活発な活動ができるように、全国のブロック代表やブロック運営に携わる支部代表が一堂に会することができる「全国ブロック連絡会議」を下記のとおり開催いたします。このような会議は初めての試みではありますが、毎年定期的に開催して、充実した情報交換ができる場にできればと考えております。 今回が初回でもございますし、他ブロックの支部と交流できる数少ない機会と思いますので、お忙しい時期とは思いますが、どうぞご出席をお願いいたします。
●期日: |
2007年12月8日(土)〜9日(日) |
●会場: |
全水道会館 大会議室
東京都文京区本郷1−4−1
TEL 03-3816-4196 http://www.zensuido.or.jp/kaikan/kaikan.htm
JR総武線水道橋駅東口から徒歩2分 |
●宿舎: |
ホテルウイングインターナショナル後楽園(当会協定施設)
東京都文京区本郷1−25−11
TEL 03-5804-1011 http://www.hotelwing.co.jp/kourakuen/
JR総武線水道橋駅東口から徒歩5分
会場からは徒歩3分 |
●日程: |
8日─── |
13時30分 |
開会 |
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柳生会長よりの挨拶 |
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各ブロックからの報告、意見交換 |
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財団からの報告、意見交換 |
16時30分 |
一日目会議終了 |
17時30分 |
懇親会(会場周辺にて) |
9日─── |
9時00分 |
テーマ情報交換会 |
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「一般の方、特にはじめての方が楽しめる探鳥会の工夫」(予定) |
11時40分 |
閉会 |
●出席: |
各ブロックからの代表数名、および構成支部からの代表1〜2名
- 出席者の人選は各ブロックにお任せいたします
- 出席される支部数の制限はありません
財団よりは、柳生会長以下執行役員と主だった職員の出席を予定しています |
●費用: |
13,000円(予価)
- 上記ホテルでの宿泊代(会員割引適用、シングル室バス・トイレ付き)と懇親会費が含まれます
- 朝食は上記ホテルでパン、コーヒーなどの無料サービスがあります
- この費用と会場までの交通費は各ブロック、支部でご負担をお願いします
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●申込: |
【参加申込】 |
ブロック名(支部名)、氏名、連絡先を明記の上、ハガキ、FAX、メールで下記までお送りください
一次締め切り/9月末日到着分まで
- これまでに申込いただきますと、上記ホテルでお取りします
- 申込多数の場合は、先着順で上記ホテルをお取りします
- 10月以降になりますと他のホテルをご紹介する場合がございます
最終締め切り/11月末日到着分まで |
【議題連絡】 |
各ブロックからの報告事項のタイトル名および配付資料(原紙)は、11月末日までに下記へメールまたはFAXでお送りください。 |
●問い合わせ・申込先: |
財団法人日本野鳥の会 会員室 小林豊
〒151-0061 東京都渋谷区初台1-47-1 小田急西新宿ビル1F
TEL03-5358-3510・3511・3512 FAX03-5358-3608
E-mail:[email protected] |
■東北ブロック 出席報告■
6月2〜3日に、福島市にて福島支部の担当により東北ブロックの協議会総会が開かれ、財団から柳生会長以下4名が出席しましたので、ご報告します。
東北ブロックでは、持ち回り制で協議会総会が毎年1回開催されています。今年はブロック内15支部から95名の参加があり、過去最高の参加者数とのことでした。会議の内容などは下記のとおりです。
白岩支部長をはじめ福島支部と福島県内の各支部の皆さま、そして東北ブロック各支部の皆さまには、大変お世話になりありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
第30回 東北ブロック協議会総会 |
【期日】 |
2007年6月2〜3日 |
【場所】 |
土湯温泉「向滝」(福島市) |
【担当】 |
福島支部 |
【出席】 |
青森県、弘前、秋田県、山形県、宮古、盛岡、宮城県、福島、郡山、二本松、白河、会津、いわき、相双、南相馬の計15支部
計95名の出席があった
このうち財団よりの出席は、柳生博会長、小林篤六普及室長、小林豊会員室長、鈴木弘福島市小鳥の森チーフの4名 |
【欠席】 |
北上、南会津の2支部 |
【来賓】 |
福島市 瀬戸孝則 市長
福島県生活環境部自然保護グループ 佐藤守孝 参事 |
【議事】 |
(1)挨拶
- 福島県内支部連合会 白岩康夫会長
- 福島県 佐藤参事
- 福島市 瀬戸市長
- 財団 柳生会長
(2)18年度会計報告
- 山形県支部山川支部長より18年度ブロック協議会総会の決算として、秋田県支部のよりの引継18万円、オーション売り上げ収入3万円、資料印刷費など支出2万円で、福島支部への引継が19万円だったことが報告され、異議無く承認された。
(3)次期理事および評議員の推薦
- ブロック協議会の規約に則り、次期理事候補は宮城県より選出、次期評議員候補は秋田県と福島県より選出することと確認された。
(4)次回開催の担当支部、その他
- 来年のブロック協議会総会は、これまでの開催順に則り、宮城県支部の担当で開催されることが確認された。
- 協議会規約の変更について福島支部白岩支部長より発議があり、議論の結果、第6条4項の条文、運営要領の第3項の条文などを変更することとなった。
(5)調査報告提案事項など
- 宮古支部よりオオミズナギドリ幼鳥の保護と放鳥や野鳥違法飼育の取り締まりについての報告、宮城県支部より伊豆沼温泉掘削問題や蒲生海岸のコアジサシ繁殖、創立60周年企画についての報告があった。
- 郡山支部より、鳥の巣材の使われる鳥の羽根についての研究報告があった。
- 財団事務局より、全国共通版探鳥会パンフレットと全国ブロック連絡会の計画についての説明があった。
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白岩会長の挨拶 |
会議風景 |
【懇親会・
探鳥会】 |
(1)懇親会
・会議後に、同会場で懇親会が開かれた。
(2)探鳥会
・翌早朝と午前に探鳥会が開催された。 |
懇親会 |
(会員室長/小林豊)
■中四国ブロック 出席報告■
6月9〜10日に、高知県四万十市市にて高知支部の担当により中四国ブロックの交流会が開かれ、財団から柳生会長以下4名が出席しましたので、ご報告します。
中四国ブロックでも、持ち回り制で交流会が毎年1回開催されています。今年はブロック内9支部から約70名の参加がありました。会議の内容などは下記のとおりです。
西村支部長をはじめ高知支部の皆さま、そして中四国ブロック各支部の皆さまには、大変お世話になりありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
第10回 中四国ブロック交流会 |
【期日】 |
2006年6月9〜10日 |
【場所】 |
四万十市立中央公民館(高知県四万十市) |
【出席】 |
鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、香川県、愛媛県、徳島県、高知の9支部より計68名の参加があった
このうち財団からの出席は、柳生博会長、金井裕主任研究員、小林豊会員室長、岡本裕子普及室チーフの4名 |
【欠席】 |
無し |
【来賓】 |
無し |
【議題・ 内容】 |
(1)挨拶
(2)講演会
- 澤良木 庄一 先生より「四万十川と環境保全」と題して、四万十川の代表的植生、流域の希少植物、四万十川自然再生事業などについての講演があった。
(3)移入種に関する情報交換会
- ブロックの各支部より、鳥の移入種の確認状況についてそれぞれ報告があり、ソウシチョウは中四国の広い範囲で出現していることなどが確認された。
- 財団の金井より、外来生物法で規制対象になっている鳥類種とその生態系への影響区分、確認されている地域や留意点などについての説明があった。
(4)次回開催の担当支部
- 来年のブロック交流会は、島根県支部の担当で開催されることが確認された。
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【懇親会・
探鳥会】 |
(1)懇親会
・会議後に、市内の料亭で懇親会が開かれた。
(2)エクスカーション
・翌日に探鳥会やホエールウォッチングが開催された。 |
西村支部長の挨拶 |
澤良木先生の講演 |
会議風景 |
(会員室長/小林豊)
■支部長交代のお知らせ■
以下のとおり連絡がありましたので、お知らせ致します。(敬称略)
- ●長野支部支部長
- 新 小蛛@守男 2007年5月27日付
旧 細野 哲夫
- ●愛媛県支部支部長
- 新 山本 貴仁 2007年6月 3日付
旧 井上 勝巳
- ●京都支部支部長
- 新 澤島 哲郎 2007年6月10日付
旧 田淵 章
(総務室/吉家奈保美)
■支部報保護・調査記事関連トピックス■
本記事は日本野鳥の会本部に送付されてきている各地の支部報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会内部の方へ配信しております。
本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。
○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.373
●2007/4 道北
・平成19年度オオワシ・オジロワシ一斉調査
●2007/3 北上
・第4回オオジシギ生息調査
・水鳥調査
・オオワシ、オジロワシ調査
●2007/5 神奈川
・自然保護とオオタカ
・身近な蝶類を観察しよう その1
●2007/4 三重県
・支部の鳥類調査
・木曽岬干拓地鳥類生息調査
・減り続けるサシバの渡り
●2007/4 奈良
・奈良盆地におけるサギ類の変遷
・2007ガン・カモ調査
●2007/4 山口県
・オオルリとブッポウソウの巣箱設置
・第26回ガン・カモ・ハクチョウ類県内一斉調査
●2007/4 道北
・平成19年度オオワシ・オジロワシ一斉調査
2/18、利尻、礼文を含む、道北地方を一斉調査した。総計はオオワシ成66、幼85、オジロワシ成52、幼35、種不明21、総計259羽であった。
(道北「オロロン」NO.40-1,P4)
●2007/3 北上
・第4回オオジシギ生息調査
06/6/4、朝5〜7時、岩手県西和賀町周辺の8定点の内、4定点でディスプレイ飛翔、鳴声を確認した。8羽以上のオオジシギが棲息し、メス個体も考慮すれば10数羽が棲息する。
(北上「北上支部報」NO.13,P7〜8)
・水鳥調査
1/14、北上川周辺でカモをカウントした。結果はオナガガモ5,572、オオハクチョウ824、マガモ720、カルガモ689、ホシハジロ572、コハクチョウ68、アメリカコハクチョウ36等。カワウは記録されなかった。
(北上「北上支部報」NO.13,P15)
・オオワシ、オジロワシ調査
2/18、知床博物館中心の全国一斉調査に参加し、8名で北上川で調査した。花巻〜北上でオジロワシ3、北上〜金ケ崎でオオワシ1、オジロワシ2で、オオワシの確認は10年ぶりとなる。
(北上「北上支部報」NO.13,P17)
●2007/5 神奈川
・自然保護とオオタカ
都市部の里山、緑地は多くの人が多層的に関わっているので、その保護問題では開発か保護かの二元論的な結論を出すのが困難になっている。支部では県内のオオタカ繁殖情報を県に提供し、環境省の保護指針「猛禽類の保護の進め方」に準じて自然保護対策のアクションに利用されている。昨年、オオタカは準絶滅危惧種に変更され、これを機会にオオタカ頼みでない自然保護の手法も考えるべきとの意見が出ている。オオタカを外すのではなく、オオタカで培われ、定着してきた保護手法、システムを他の生物にも拡大していく事が大事である。県東部では繁殖する番数は増えておらず、繁殖失敗が頻繁に繰り返されている。「種の保存法」での希少種オオタカへの対応も継続していかなばならない。
(神奈川「はなたき」NO.420,P2)
・身近な蝶類を観察しよう その1
神奈川県は6番目に狭い県でありながら、約135種の蝶が記録されている。吸蜜に来る蝶は、シロチョウ類、シジミチョウ類、タテハチョウ類、セセリチョウ類は花の上に静止し、アゲハチョウ類は翅を羽ばたせながら体を浮かす。成虫では樹液、腐果、小動物の死体、獣糞に訪れたり、高温期に吸水する種類もいる。幼虫はどの植物の葉、蕾、実を食べるのか、その生態が分らないと見つけるのが難しい。蝶にとって鳥は天敵でどの鳥がどの幼虫、繭、成虫を捕食しているのか、写真に収めておけば、後で種類が同定できる可能性が高い。
(神奈川「はなたき」NO.420,P4〜5)
●2007/4 三重県
・支部の鳥類調査
行政からの委託で中勢地方でオオタカ生態調査をしている。04年、巣が落下し幼鳥2を保護、05年、巣立ちの声を確認、06年、2羽の巣立ち。北勢地方では行政からの委託でクマタカの生態調査をしている。06年、1羽巣立ち、07年、幼鳥を含む3羽が棲息。木曽岬干拓地への立入調査は保護部は愛知県支部、名古屋鳥類調査会と連携して実施している。鳥羽行者山の風力発電予定地の調査は保護部で実施。支部会員が行っているものはガンカモ調査、モニタリングサイト1000、シギ・チドリ調査、標識調査等がある。
(三重県「しろちどり」NO.54,P2〜4)
・木曽岬干拓地鳥類生息調査
木曽岬干拓地は北側は埋立中で、南側はアシ原造成が進められ、猛禽類へのミチゲーション(代償措置)となる。06/1〜07/2の同地での調査結果は、チュウヒ2番が3月に繁殖行動を始め、7/15、1羽の巣立ちがあった。猛禽類の塒調査では、12/16、チュウヒ20、コチョウゲンボウ6、オオタカ2、ノスリ4、ミサゴ9、ハヤブサ1を確認した。チュウヒは03/2の35羽、コチョウゲンボウは02/12の44羽が最大であった。
(三重県「しろちどり」NO.54,P5〜6)
・減り続けるサシバの渡り
伊良湖岬の西南西31kmの自宅を中心に、毎年、サシバの渡りをカウントしている。ここでは80年代には5000を超えていたが、最近は1500程度までに減っている。伊良湖でも15,000→10000を割込んでおり、宮古島でも同様である。減少原因として考えられるのは、日本での繁殖が減っている(当地に10箇所あったサシバの巣は92年に消滅した)、東南アジアでの越冬地での減少?、渡り途中での減少、例えば昨年10月、台湾での5000羽の密猟(台湾野鳥学会は500羽程度と言う)等。
(三重県「しろちどり」NO.54,P7〜9)
●2007/4 奈良
・奈良盆地におけるサギ類の変遷
支部の探鳥会でのサギの出現率を見ると、過去30年間で、コサギは80年までの100%が06年には61%まで下がり、アオサギは87年までは0〜40%が最近は100%近くで、ゴイサギは88年のピーク80%から20〜30%へ徐々に減少し、ダイサギは98年頃まで20%を中心に上下していたが、06年は50%になっている。最近のサギの集団繁殖地は県内に7箇所記録され、飛来個体数比率はコサギ35%、アマサギ28%、アオサギ12%、ゴイサギ11%、ダイサギ11%、チュウサギ3%で、飛来個体総数は1700羽程度になる。50年代にはチュウサギがコサギより多いとあり、60年代から稲作での農薬大量使用で、水田を主に利用していたチュウサギが激減し、コサギは川、池、水田等多様な場所を利用している。
(奈良「いかる」NO.117,P1〜4)
・2007ガン・カモ調査
1/8を中心に、県内120箇所を調査した。カモ類で総計19,563羽であった。内訳はコガモ4,965、マガモ4,376、オシドリ4,271、カルガモ1,932、ハシビロガモ1,522、ヒドリガモ1,496・・・オナガガモ31等。これとは別にカワウ846。オシドリは昨年より1,651羽も増加し、十津川二津野ダムには約3,400羽が集結し、我国最大のオシドリ越冬地か!?。
(奈良「いかる」NO.117,P4〜6)
●2007/4 山口県
・オオルリとブッポウソウの巣箱設置
宇部市の霜降山に06/2、オオルリ用の巣箱8個、ブッポウソウ用10個を設置した。内、オオルリが2個の巣箱で営巣し、計6羽の雛が巣立った。ブッポウソウ用はスズメバチが1つを占拠した以外は利用されなかった。オオルリは5/30頃、3羽が巣立ち、数十mの近さでの別の巣箱で8/9頃、3羽が巣立ちし、同一番が2回営巣したと思われる。
(山口県「やまぐち野鳥だより」NO.190,P12〜13)
・第26回ガン・カモ・ハクチョウ類県内一斉調査
1/14、県内44箇所で調査した。結果はマガン1、ヒシクイ1、ヒドリガモ5,918、マガモ5,719、オナガガモ2,058、スズガモ1,612、カルガモ1,582、オシドリ1,383、ホシハジロ1,199、オカヨシガモ995、コガモ562、キンクロハジロ552、ヨシガモ531等で総計23,265羽であった。
(山口県「やまぐち野鳥だより」NO.190,P16)
○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.374
●2007/初夏の巻 弘前
・飼育のヤンバルクイナが繁殖
・チュウヒの生息及び繁殖状況について情報を
●2007/4 秋田県
・秋田県のミヤマガラス、コクマルガラス
・秋季ワシ・タカ渡り調査
●2007/4-5 宮古
・07年オオワシ・オジロワシ一斉調査結果
・06年巣箱調査考察
●2007/5 埼玉県
・ホオアカ県内分布調査
●2007/5 東京
・2007年カモ類のカウントを中心にした調査結果
・密猟をなくすために
●2007/5 長野
・野尻湖アオサギコロニー調査
●2007/5 岡山県
・ケリ
・鳥インフル発生地検査結果は陰性
●2007/5 長崎県
・干潟シンポジウム報告
・佐賀県支部の愛鳥指導の取り組み
●2007/初夏の巻 弘前
・飼育のヤンバルクイナが繁殖
今年春、沖縄県国頭村のヤンバルクイナ救命救急センター付属リハビリ
センターで保護、飼育されていた個体から6羽の雛(1羽死亡)が繁殖した。
(弘前「初列風切」NO.141,P6)
・チュウヒの生息及び繁殖状況について情報を
国内で繁殖するチュウヒは50番前後で、イヌワシより少ないと思われる。
生息地保全のために全国繁殖分布調査が行われている。
http://www.wbsj.org/nature/kisyou/index.html
又は本部自然保護室の浦さん(042-593-6871)へ連絡下さい。
(弘前「初列風切」NO.141,P6)
●2007/4 秋田県
・秋田県のミヤマガラス、コクマルガラス
ミヤマガラスが秋田県で初めて確認されたのは94/1、大潟村での100羽の群である。その後毎年、見つかり、飛来は10月中旬、退去は4月中旬となっている。群は100〜500羽が多く、5000羽(02/3)が記録されている。コクマルガラスはミヤマガラスに混じって少数が飛来する。秋田県ではミヤマガラス初飛来の翌年1羽が見られ、例年6羽以下で、最大は20羽であった。野鳥の会本部、バードリサーチ、東京大学樋口研究室の共同での「野鳥データベースプロジェクト」から無償提供される野鳥記録用ソフトを使用して解析した。
(秋田県「野鳥あきた」NO.49,P3〜7)
・秋季ワシ・タカ渡り調査
04/9/23、鳥海山百宅登山口にて観察した。午前中にハチクマ238、ハイタカ11、オオタカ33、ハヤブサ1が通過した。
(秋田県「野鳥あきた」NO.49,P37)
●2007/4-5 宮古
・07年オオワシ・オジロワシ一斉調査結果
2/18、岩手県内を調査した。結果は海岸部でオオワシ成2、幼1、オジロワシ成5、幼2、内陸部でオオワシ幼1、オジロワシ成7、総計で18羽で昨年と同数であった。最近では04年オオワシ13、オジロワシ18、計31であった。知床では飛来数に変化なく、河川が凍結せず餌が捕りやすくなっている。
(宮古「ミサゴの森」NO.191,P2〜3) ・06年巣箱調査考察
各小学校に設置した152個の巣箱の利用状況を点検した。スズメが103個で前年より15個増、シジュウカラは36個で24個減で、学校構内は「スズメの学校」になっている。別の自然豊かな場所では、ヤマガラとシジュウカラの利用が多く、スズメは少ない。
(宮古「ミサゴの森」NO.191,P4〜6)
●2007/5 埼玉県
・ホオアカ県内分布調査
06/12〜07/1、葉書によるアンケートで県内でのホオアカの分布は、2万5千分の1の4分割メッシュで僅か1メッシュで記録され、85〜90年の9メッシュから大幅に減っている。
(埼玉県「しらこばと」NO.277,P4)
●2007/5 東京
・2007年カモ類のカウントを中心にした調査結果
1/6〜21、島嶼、東京湾での船上調査を含む都全域(一部荒川で未)150箇所で実施した。結果はコハクチョウ1(多摩川)、カモ類は総計79,704羽で内訳はスズガモ45,612、ホシハジロ9,558、ヒドリガモ6,017、オナガガモ6,012、カルガモ4,318、キンクロハジロ3,697、コガモ2,857等。他の水鳥では、ユリカモメ7,092、カワウ2,448、コサギ396、オオバン391、アオサギ241、カイツブリ239、ダイサギ125、カワセミ125等。
(東京「ユリカモメ」NO.619,P14〜16) ・密猟をなくすために
国は1世帯1羽のメジロに限り、捕獲と飼養を認めているが、東京都を含む25の自治体では、事実上愛玩飼養目的の捕獲を認めていない。関東では神奈川県のみ許可している。飼育の民家の住所、氏名を都道府県に照会すれば、違法の有無は分る。問題は輸入鳥と偽って国内で密猟された野鳥に、輸入証明書なるものがついている場合で、東京都では鳥獣保護員と警察の連携で、調査し、違法あれば摘発が可能である。密猟の現場を見た時は、密猟者を刺激しないで、車のナンバーをメモして、離れた所から警察へ通報して下さい。
参考:密対連
http://www008.upp.so-net.ne.jp/mittairen/
(東京「ユリカモメ」NO.619,P21)
●2007/5 長野
・野尻湖アオサギコロニー調査
4/10、カワウの巣が混在するアオサギのコロニーを調査した。抱卵巣52、これに関わる個体数67羽、営巣巣20、これに関わる個体数29羽、合計96羽を確認した。カワウは抱卵巣1、個体数5羽。
(長野「野鳥ながの」NO.446,P7)
●2007/5 岡山県
・ケリ
ケリの名の由来はキリッ、キリッの警戒の声である。戦前は繁殖地は東北〜北関東に限られていたが、その後、生息の中心は東海から近畿に移る。60年代半ば、京都府宇治市が南限とされたが、更に西進し、本州全域に広がっている。岡山県での生息地は、春先の早い時期に耕作が始まる1km2程の広がりのある水田地帯である。巣は耕した後の水田の畝の上で畦は少ない。田植え前に6月上旬には孵化し、雛は直ぐ巣を離れる。ケリは田起こしをしている水田が必要で、その耕作方法、時期の変化が分布の変化に関係しているのかも。
(岡山県「野鳥おかやま」NO.160,P3) ・鳥インフル発生地検査結果は陰性
1月、岡山県で発生した鳥インフルエンザについて、環境省、岡山県は京都産業大、鳥取大の協力を得て半径10kmで、2/6〜8、水鳥の糞104個、小型陸鳥105羽の粘膜、血液の検査を実施したが、全検体で高病原性鳥インフルエンザウイルスは検出されなかった。野鳥の大量死等も確認されなかった。
(岡山県「野鳥おかやま」NO.160,P15)
●2007/5 長崎県
・干潟シンポジウム報告
4/14、干潟を守る日2007諫早全国集会が開催され、干潟・湿地を守る日2007宣言が採択された。http://www.jawan.jp/wdj/2007sengen.html
諫早干潟緊急救済本部に全国から約500枚の黄色いハンカチが届き、シンポジウム会場と毎年慰霊祭が行われる白浜桟橋脇にロープで吊り下げられた。
(長崎県「つばさ」NO.243,P7〜9) ・佐賀県支部の愛鳥指導の取り組み
支部ネット通信で栃木県、茨城支部の学校対応が紹介されたが、佐賀県支部でも97年の県の愛鳥普及事業の委託から始まっている。毎年10の小中学校が対象で、2校が入替わる。内容は探鳥会(11〜3月)、講演会、給餌台作成と設置、巣箱の作成と設置、鳥の水場設置と管理、鳥の餌木の植栽と管理、野鳥衝突防止イラストの設置、野鳥に関する寸劇。地元他団体との共同取組み、モデル校以外へと広がっている。
(長崎県「つばさ」NO.243,P15〜18)
○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.375
●2007/5 青森県
・2007ガン・カモ・ハクチョウ類調査
●2007/5 千葉県
・千葉県での鳥類の越冬傾向
・三番瀬のスズガモの状況
・国立公園指定基準を見直し(3/19 産経新聞)
●2007/5 大阪
・レンカクの鳴声
・ハチクマ春の渡り
・シトト
●2007/5 徳島県
・アボセットがやってきた
・オジロビタキ越冬
・春の渡り観察
・中部近畿カワウ広域協議会総会
●2007/5 宮崎県
・ヤイロチョウが人を恐れる理由
・クロツグミが越冬
・アラスカシロカモメ
●2007/5 青森県
・2007ガン・カモ・ハクチョウ類調査
1/14、弘前支部と合同で調査した。結果はガン類3種、ハクチョウ類2種、カモ類21種、総計53,728羽でこれまでの最多となった。暖冬で結氷せず、餌が採れた影響かも。内訳はコクガン637、マガン60(例年1、2羽)、ヒシクイ 63、オオハクチョウ6,338、コハクチョウ87、オナガガモ11,314、カルガモ9,585、スズガモ8,055、マガモ6,829、ホシハジロ3,436、キンクロハジロ1,632、ホオジロガモ1,233、コガモ906・・・シノリガモ499等。
(青森県「白鳥」NO.07-01,P7)
●2007/5 千葉県
・千葉県での鳥類の越冬傾向
今年の県内での珍しい鳥の越冬記録として、コウノトリが旭市と富津市で越冬し、周辺住民の保護もあり、カメラマンに追い回されなかった。シジュウカラガンの小型亜種が旭市で見られたが、12種ある亜種の内、ヒメシジュウカラガンと確定できなかった。アラナミキンクロが一宮海水浴場で観察された。クロワカモメが3月に銚子港で記録された。セグロカモメは複数の亜種に分ける説が支配的になり、これによれば、銚子漁港に毎年、この亜種が少数飛来している。
(千葉県「ほおじろ」NO.313,P2) ・三番瀬のスズガモの状況
千葉県からの受託で平成17年度の状況を調査した。三番瀬とその周辺でのスズガモは12月〜1月は4.5万〜5万羽で安定し、2/4には3万に減ったが、2/18には9.8万羽に増え、3/4には6.5万、3/18には8.7万と変動している。複数箇所での総計であるので、全個体数はこれより少ない。96年の調査では三番瀬では最大で36%の採餌する個体が見られたが、現在では殆どが休息場としており、採餌する個体は0.8%以下と、スズガモの餌の二枚貝が激減している事を示す。スズガモが増加するのは強風の影響との仮説を立て、北風より南風で三番瀬に集まる傾向は今後の検証が必要である。
(千葉県「ほおじろ」NO.313,P3〜6,9)
・国立公園指定基準を見直し (3/19 産経新聞)
環境省はこの5年間で既存の83の国立・国定公園の「自然公園選定基準」の見直しをする。S46年に景観の他に、野生生物の要素が入ったが、「照葉樹林、里山、海域、特徴的な湿地、特徴的な地形・地質・自然現象」を新たに評価するよう提言された。これに合わせて、公園指定区域や名称の変更もありうる。国立公園は世界遺産指定の前提になってしまっている。
(千葉県「ほおじろ」NO.313,P12)
●2007/5 大阪
・レンカクの鳴声
日本ではレンカクの鳴声に「ミャーオ」とあるが、英語圏ではビービーとなっており、タシギでは繁殖期に山羊の鳴声(bleat又はbaa)を出すとある。日本では山羊はメーメーと鳴き、これらを比較すると、英語のBは日本ではMの音に聞こえるらしい。また、英語ではウミネコの鳴声はkaoo又はyarkとか表現されており、日本人が描く猫の声とは違った表現である。鳴声を外国語で引用する時は、音の表現の違いに注意が必要である。
(大阪「むくどり通信」NO.189,P5)
・ハチクマ春の渡り
3/2、12:30、天理市でハチクマ8羽が鷹柱になり、北〜北東へ滑空した。昨年より1箇月も早い春の渡りである。
(大阪「むくどり通信」NO.189,P7)
・シトト
ホオジロ類は頬に特徴ある模様がある。この模様をシトトと言い、鳥の名前として奈良時代より使われている。古事記には「目の周りに刺青をしたシトトの様だ」の表現がある。アオジ、クロジは江戸時代にアオジトト、クロジトトから簡略化された。
(大阪「むくどり通信」NO.189,P10)
●2007/5 徳島県
・アボセットがやってきた
4/14、吉野川河口干潟にアボセットことソリハシセイタカシギが飛来した。
徳島県では9年ぶり2例目、四国では3例目になる。
(徳島県「野鳥徳島」NO.344,P2)
・オジロビタキ越冬
11/30〜3/29、徳島中央公園でオジロビタキ・オス成が越冬した。徳島県ではメス、幼鳥の飛来は1例ずつあるのみ。口コミで広まり、遠く関東からも多くの野鳥ファンが押し掛けた。大きな望遠レンズの放列の前で、餌や止まり木を用意する人もあり、どのように接するべきか、考える機会である。
(徳島県「野鳥徳島」NO.344,P3)
・春の渡り観察
4/1、鳴門山展望台で、タカの渡りを主に観察した。7:40〜15:00でサシバ115、ノスリ35、オオタカ1、西行きオオタカ1、西行きハイタカ10、西行きチョウゲンボウ1であった。
(徳島県「野鳥徳島」NO.344,P6)
・中部近畿カワウ広域協議会総会
3/23、大津市で第2回協議会が開催された。中部近畿カワウ広域保護管理指針(案)が努力規定として審議された。カワウは今秋には狩猟鳥になる予定。滋賀県では夏に4万前後集まるが、9月になると著減し、冬には殆どいない。滋賀県は県独自の計画で、H16年度からコロニーでの銃器使用駆除を実施し、昨年は1万8千羽を駆除し、今年度も予算3600万円を計上している。電波発信機や脚輪装着による広域調査でのデータが不足している。
(徳島県「野鳥徳島」NO.344,P9)
●2007/5 宮崎県
・ヤイロチョウが人を恐れる理由
人に迫害された歴史が殆ど無いヤイロチョウが、異常に人を恐れる理由が台湾の営巣地を見て分かった気がする。尾根筋の雑木林の樹で営巣すると、殆どがサルの被害に会い、そのため、崖地の斜面で営巣している。台湾ではサルが最大の天敵で、日本では「ヤイロチョウは巣に近付く人を見ただけで営巣を放棄する」と言われるごとく、サルの仲間の人間を極端に恐れると思われる。そのため、人の立入禁止区域設定が必要である。仮称「ヤイロチョウ保護ネットワーク」のメーリングリストで情報交換の仕組を作った。
http://www.h7.dion.ne.jp/~ecokochi/
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.201,P2〜5)
・クロツグミが越冬
1/29、クロツグミのオスが庭先に渡来し、3月末まで何度も来た。夏鳥として九州以北に渡来し、少数が西南日本で越冬するとある。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.201,P6)
・アラスカシロカモメ
3/31、大淀川河口で小型のシロカモメ:アラスカシロカモメを確認した。バーダーの間ではバロと呼ばれており、亜種barrovianusはアラスカ北端の地のバローに由来する。アラスカで繁殖し、我国では見る機会が少なく、宮崎県では初めてである。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.201,P13〜14)
(自然保護室ボランティア・神奈川支部/森 要)
■来年(2008年版)のカレンダー 只今制作進行中■
●「ワイルドバード・カレンダー2008」採用作品の発表
来年の「ワイルドバード・カレンダー2008」に掲載する作品について、例年のとおり「野鳥も人も地球のなかま」をテーマに募集を行い、全国から620点(応募者119名)ものご応募をいただきました。支部会員の皆様からも多数のご応募をいただき、ありがとうございました。
デジタルカメラの普及から、今回、応募要項を改定し、従来のリバーサルフィルム(ポジ)の作品に加え、初めてデジタルの作品も含めての募集を行った結果、応募全作品620点中218点がデジタルの作品でした。
いずれも劣らぬ力作の中から、カレンダーに掲載する12点を厳選させていただきましたが、そのうち6点がデジタル作品となり、今後もデジタル作品の比率が高まるように感じております。
しかしながら、デジタル作品の場合、画像をトリミングした際のデータ量不足等がないよう十分な確認を必要としたため、その工程が済むまで採用作品の発表ができませんでした。こうした初めてデジタル作品を採用するにおいての課題もありました。
採用させていただいた12ヶ月の写真は「野鳥」誌10月号「誌上写真展」でのご紹介を予定しています。また、「ワイルドバード・カレンダー2008」は9月からの発売を予定しています。ご期待ください。
「ワイルドバード・カレンダー2008」採用作品12点と撮影者(敬称略)
[1月]ハヤブサ/保井 浩
[2月] ヒレンジャク/上戸 鉄雄
[3月] ツルシギ/小園 卓馬
[4月] キジ/田中 善
[5月] ミソサザイ/野村 明
[6月] チュウシャクシギ/小池 正明
[7月] オオジシギ/松村 慶太
[8月] ホオアカ/上杉 和稔
[9月] ヨタカ/永井 凱巳
[10月] ノビタキ/村田 時彦
[11月] カワセミ/楠田 武
[12月] スズメ/矢田 和子
●「バーズ・イン・セゾン2008 卓上カレンダー」も制作中です
昨年初めて販売しました「バーズ・イン・セゾン 卓上カレンダー」も引き続き制作・販売を予定しています。
昨年は「フクロウ」をテーマに12ヶ月のさまざまなフクロウの姿をご紹介しましたが、皆様からのご意見も参考に、来年のカレンダーには「バーズ・イン・セゾン」の名のとおり、四季を彩るさまざまな野鳥の姿を掲載するように予定しています。
卓上・壁掛けの両用でお楽しみいただける仕様としています。どうぞご期待ください。
●本件についてのお問い合わせ
普及室 販売出版グループ(TEL:03-5358-3519、[email protected])までお願いします。
(普及室/笹川泰次)
■『Toriino』を支援者拡大にお役立てください■
〜設置先の拡大にもご協力をお願いします〜
昨年12月に創刊した『Toriino』は、おかげさまで3月、6月と3号までを発行いたしました。支部には、各号100部(原則として)を事務局宛にお送りしていますが、その活用の仕方や、配布について企画の主旨も含め、改めてご案内いたします。
●企画の趣旨
広く一般を対象に、自然をテーマに野鳥や自然を意識した豊かなライフスタイルを提案するとともに、当会支援者増の拡大を図る一助として企画したものです。読者の対象としては、50歳以上のおもに男性を意識しています。
●発行部数など
毎回50万部。季刊で年4回発行(3月、6月、9月、12月)。発行経費(編集制作費、印刷製本費、発送費など)はすべて広告収入及びご協賛でまかなわれます。
●配布先
主要な道の駅(約500か所)のほか、日本ホリスティック協会会員、青山ブックセンター、三菱UFJ信託銀行、日本橋三越、自然系の施設など計約1000か所に設置していただいています。設置先されている道の駅は、以下の当会ホームページでその一覧を公開しております(PDFファイルで掲載しています)。http://www.wbsj.org/toriino/index.html
当会関係では、『野鳥』誌を届けている会員(本部型、総合型)、サンクチュアリ、協定旅館、協定施設には毎号を、『野鳥』誌が届かない会員(支部型)、バードカタログ送付者などには春秋のカタログ送付に同封してお送りしています。
●効果
創刊号の道の駅での持ち帰り率は全体で約76%と大変高いデータが得られました。2号のアンケートは、7月7日現在約600通戻ってきており、うち9割の方が当会についてももっと知りたいと『野鳥』誌プレゼントを希望しています。『野鳥』誌プレゼント希望や誌面での情報をフックに入会や、寄付・募金の拡大、販売収入増、自然保護事業への支援増など会の支援者の増加を目標としています。
●入会案内パンフレットとの違い
会の案内をするとき、『野鳥』誌や入会パンフレットをお渡しするのはダイレクトすぎると思われる場合、当会のことを知っていただくためのツールとして使っていただけると思います。入会パンフレットの設置や配布は難しくても、『Toriino』なら置いてもよい、という施設も多くあります。『Toriino』はこれまで当会と接点がなかった方々とつながるための媒体とお考えください。
●支部でのご活用の方法
前述のような目的から、一人でも多くの方に手に取っていただきたいと思います。支部におかれましても『Toriino』の配布、設置先の拡大にご協力いただければありがたく存じます。
1.探鳥会やイベントなどで、まだ会員になっていない方に差し上げてください。
2.新しい設置先のご紹介も大歓迎です。ご住所などを教えていただければ、会員室から直接ご希望の部数をお送りします。
★お願い:もし、支部経由ですでに『Toriino』設置を恒常的にお願いしている場所がありましたら、その施設名、ご住所、お電話番号を会員室メディアグループまでご一報いただけますでしょうか。こちらの設置先リストに加え、設置場所について問い合わせなどがあったときにご紹介いたします。
●支部への送付部数について
すでにご希望により部数を増やしている支部もあります。部数の増減につきましては、ご遠慮なくメディアグループにご希望をお寄せください。(電話:03-5358-3512 FAX:03-5358-3608 Eメール:toriino@wbsj.org)
(会員室/猪沢則子)
■06年度寄付・募金の結果■
06年度(06年4月1日〜07年3月31日)の会全体の一般寄付金収入は、大口遺贈2件の合計75,968,223円を含む合計100,854,873円で、昨年度の合計25,094,258円と比較すると302%の増となりました。
このうち、会員室で取り扱う以下①〜⑧の寄付を対象とし、05年度実績との比較および寄付者の傾向等をまとめました。
①バードメイト寄付・・・1口1,000円の寄付に対して、口数分のピンバッジをプレゼントさせていただくしくみ
②一般寄付(会員室)・・・使途が限定されない、会の運営基盤を支える様々な活動の財源とさせていただくための寄付。以下の集計では前年度との比較をしやすくするため、大口遺贈を除いて計算
③生涯会員寄付・・・20万円以上の一般寄付をくださった方のうち希望される方を、その後年会費不要で生涯会員としてお迎えすることとしており、それを適用した分
④募金箱寄付・・・全国に設置のご協力をいただいているオリジナル募金箱958台(07年3月末時点)からの募金
⑤ホームページ寄付・・・その他一般寄付のうちホームページよりオンラインでお申込みいただく分
⑥日本野鳥の会カード寄付・・・株式会社オリエントコーポレーション(以下オリコ)の提携協力により、同クレジットカードの利用金額の0.5%がオリコより当会に寄付されるしくみ
⑦バード信託寄付・・・三菱UFJ信託銀行との提携による、信託収益の寄付
⑧協定寄付・・・協定レンタカー各社より会員の利用料金の3から5%をいただく寄付
なお、寄付の入金の仕方としては、パンフレット付属の郵便振替用紙でいただくものが主ですが、この他にも銀行に振り込んでいただいたり、匿名で現金を持参いただく場合などさまざまなケースがあります。できるだけいただいた方の属性情報や寄付金額など個別のデータを会員・支援者管理システムに入力していますが、個別の情報が不明のものはシステムへの入力ができない場合があり、それらは分析には反映されません。そのため以下の記述は、必ずしもいただいた寄付の全てを対象にして分析したものではありませんので、ご了承ください。
●バードメイトは減少、一般寄付は微増
寄付の種類別では、①バードメイト寄付は8,447,380円で、05年度9,056,003円より6.7%減となり、口数では約600口減となりました。また、②一般寄付(会員室)(以下「一般寄付」)は、大口遺贈を除くと7,579,323円となり、05年度の7,338,110円より3.3%増となりました。その他の寄付では、⑥野鳥の会カード寄付が1%、③生涯会員寄付が6%の減となっている他は、それぞれ増加しています(グラフ1)。
バードメイトの申込経路をパンフレット封入媒体別集計(グラフ2)で見てみると、バードショップカタログ(春夏・秋冬)に封入したバードメイト専用申し込みチラシからの寄付額は、全体の25.7%で05年度の21.4%より4.3ポイント増加しているものの、野鳥誌に封入した寄付パンフレットを利用しての寄付額は全体の30.9%で、05年度の34.3%から3.4ポイントの減少となっています。特に、「野鳥誌5月号キャンペーン」で一般配布した5月号に封入されたパンフによる寄付額は7分の1に減少しています。この理由のひとつとしては、5月号の配布件数が05年度7,477件に対し、06年度は3,114件と半分以下だったことで広報量自体が減ったことが考えられます。
バードメイトの減少には、通信販売を利用した商品購入と同時に申込いただく分が20.3%減となったことも大きく関係していると思われます。なお、会費支払い時に併せて寄付をいただく分と全国のサンクチュアリやバードショップ店頭での寄付は微増しています。これら、パンフレット以外の経路によるバードメイト寄付の推移を表したのが(グラフ3)です。
(グラフ2)の一般寄付に話を戻しますと、野鳥誌封入分を利用しての寄付が全体の35.5%を占め、05年度の26.6%より8.9ポイント増加しました。一方で年末DMによる寄付では、全体の24.6%で05年度39%より14.4ポイントの減少となりました。野鳥誌封入の寄付パンフレットを利用した寄付が増加した要因としては、従来単に「一般寄付」として広報していたものを、今年度はさらにわかりやすく「各種活動への寄付(普及活動)」及び「各種活動への寄付(自然保護活動)」と表現して紹介したことが、使途を具体的にイメージすることにつながったためと思われます。
続いて一般寄付を件数の面でみてみますと、05年度1,089件に対し、06年度1,139件と、若干増えています。寄付金額別の件数を表したのが(グラフ4)です。
また、これを金額別に集計したのが(グラフ5)です。
これによると、寄付単価5千円までの件数では06年度が13.2%上回り合計金額も7.1%の微増、5千円から1万円では件数23.8%、合計金額24.1%の減少、1万円以上では件数1.5%、合計金額9.2%の増加でほぼ変わらず、10万円以上では件数は1件減少したが合計額は43万円、12.8%の増加で、全体の寄付額は28万、2.8%の微増になっています。
寄付単価10万円以上については、件数がさほど変わらないものの合計額が増えたということは1件あたりの寄付額が増えているということですので、寄付単価5千円以下の寄付件数が増えていることとあわせ、寄付者の傾向が分極化してきているとも思えますが、はっきりとは分かりません。今後継続してデータを取っていく中で分析していきたいと思います。
●年末のダイレクトメール(DM)
06年度の年末DMは、過去2年間にご寄付をいただいた方や個人特別会員の方合わせて7,031名に、「ご寄付のお願い」として専用振込用紙・トリーノ創刊記念ステッカーを同封してお送りし(年末DMでは例年寄付パンフは同封せず、パンフ同様の内容を送り状で説明しています)、511名の方から合計2,390,016円のご寄付をいただきました。05年度の実績483名3,551,143円との比較では、寄付者数では約6%増加したものの、寄付率では2ポイント減少し、寄付額では32.7%減の結果となりました(表1)。
表1.年末DM実績比較
(専用振込用紙による送金の内、募金・寄付以外の送金を除く) |
|
05年度 |
06年度 |
発送数 |
5,246通 |
7,031通 |
寄付者数 |
483名 |
511名 |
寄付率 |
9.2% |
7.3% |
バードメイト |
161件 |
374,000円 |
278件 |
483,000円 |
一般寄付 |
375件 |
3,163,143円 |
314件 |
1,775,016円 |
特定事業などへ |
3件 |
14,000円 |
4件 |
132,000円 |
|
合 計 |
3,551,143円 |
合 計 |
2,390,016円 |
そこで寄付の種類別件数を比較してみたところ、バードメイトが05年度より72.7%増加し、一般寄付では16.3%減となっています。さらに一般寄付の寄付単価件数を調べたところ、1,000円までの寄付では05年度の約5倍、5,000円までの寄付でも約40%増加し、逆に単価の高い10,000円以上の寄付では減少に転じていることがわかりました(グラフ6)。
このように、寄付単価の低いバードメイト件数が増加し、さらに一般寄付の寄付単価件数も05年度より低い値が多くなっています。これは、前述のグラフ4、5の推測のうち、単価の低い寄付が増えているという点に関連していると思われます。しかし、もう一方の推測である10万円以上の高額寄付の増についてはこの年末DMではその現象がみられず、結果としてそれが年末DM寄付額の減につながっていると考えられます。
●寄付者および寄付金額の最多層は60代男性
寄付者の傾向を把握するために、内訳を調べてみました。前述のようにこの集計にあたっては、会員・支援者管理システムで寄付者個々のデータが把握できる分のみを対象としており、全ての寄付者を対象としているわけではありません。
①会員、非会員の属性では、寄付者総数3,722名のうち会員が2,254名、非会員が1,468名で、会員、非会員ともに05年度より減少しましたが、会員の占める割合は05年度の56%から61%へと若干高くなり、非会員からの寄付は減少しました(グラフ7)。
これに関しては前述の、野鳥誌に封入した寄付パンフレットからの寄付が増えたことや、一般に配布する野鳥誌5月号キャンペーンからの寄付が少なかったことなどが影響していると考えられます。
会員だけの内訳をみると、おおぞら会員が最多の1,112名(49%)、次いで青い鳥会員526名(23%)などとなっています。さらにこの内訳を07年4月1日現在の会員全体における種別毎の割合と比較すると、家族会員の割合は約20分の1、青い鳥会員は約2倍、個人特別会員は約3倍となっている他は、おおぞら会員、赤い鳥会員とも同様の割合を示しました(グラフ8)。
さらに05年度の割合との比較では、青い鳥会員について全体の割合では若干下がったにもかかわらず、寄付者の割合では4.17ポイント増加しました。反面、赤い鳥会員では会員全体の割合が若干高くなったのに寄付者の割合では5.23ポイントの減少になっています。その他の種別ではほぼ変化ありませんでした。
②男女比では男性1,934名、女性1,560名で男性の方が多いですが、会員全体の男女比率と比べると、05年度と同様に女性の割合が高い傾向があります(グラフ9)。
また、寄付者・会員の男女別に年齢の構成比を表したのが(グラフ10)です。
寄付者と会員の数は規模が違うため、実数ではなくパーセンテージで比較しています。このグラフを見ますと、男性では会員全体の割合は50代が最も高くなっていますが、寄付者の割合では60代が最も高く、女性では会員の割合、寄付者とも60代が最も高い結果で、50代、60代の方にご寄付の要となっていただいている状況は05年度と変わらない結果になりました。また、男女別、年齢別の寄付額を表したのが(グラフ11)です。
性別、年齢がわかる方のみを対象に集計しました。これを見ると、男性では寄付金額でも60代が一番多いですが、女性では寄付者の割合が最多だった60代より50代の寄付金額の方が多くなっています。05年度との比較で大きく変化があった部分では、20代男性が05年度の478,000円から47,000円へと10分の1に減少、70代女性も05年度の1,283,000円から644,000円へと2分の1に減少した一方、80代以上の男性では05年度の324,000円から1,078,000円へと3倍以上の伸びがありました。
さらに、寄付額の多い60代男性、50代女性、および全体について、どの媒体からのご寄付が多かったかをパーセンテージで示したものが(グラフ12)です。
比較しやすくするために、ここで表示した主な媒体以外からの入金分は省略して集計しています。これを見ると、全体と比較して60代男性の場合は野鳥誌8月号、50代女性の場合は野鳥誌4月号にそれぞれ封入した寄付パンフによる入金が特に多くの割合を占めているようです。
③寄付者の職業で最も多かったのは「会社員・団体職員」の645名(17%)で、次いで「主婦」268名(7%)「公務員」182名(5%)となっています(グラフ13)。
05年度と大きく相違があった点では、教育関係者が昨年度の177名から94名へ約2分の1に減少した点で、その他の職業では大きい変化はありませんでした。
④都道府県別で寄付者が100名を越えた県は、05年度の11都道府県から9都道府県に減少した他は、多少の順位の入れ替わりがあったものの、寄付者が首都圏および大都市を抱える道府県に集中している点では05年度と大きな変化は見られませんでした(グラフ14)。
●寄付拡大策の動向とコスト
06年度は寄付拡大のため、以下のことを行いました。
①寄付パンフレット
寄付拡大策として04年度より各種寄付について分かりやすく紹介した寄付パンフレットを作成、配付しています。06年度は、「寄付パンフレット」を140,000部作成、05年度と同様に会員向けとして野鳥誌4,8,12月号に合計91,962部を同封配布しました。
またバードメイト専用の申込みチラシは80,000部作成、春夏号・秋冬号で合計77,120部配布(その内約17,800部が支部会員向け)、「野鳥誌5月号1万人プレゼントキャンペーン」では約3,200部の配布、バードショップの「ウィンターフェア」DMに5,600部封入して配布しました。
そしてこれらパンフレット類の封入媒体ごとに実際の寄付率を調べてみたのが(グラフ15)です。
・野鳥誌では4月号に同封した寄付パンフレットからのご寄付は0.6ポイント増加し、8月号では0.2ポイントの減少、12月号では変化がありませんでした。3号分全部合わせたパンフレットの配布部数は05年度より2,500部余り減っていますが、対する全体の寄付率は1.7%から1.8%へとむしろ上がっていることがわかりました。
・バードメイトチラシでは、バードショップカタログ春夏号への同封分が0.3ポイントアップ、秋冬号では0.3ポイントマイナスでした。2号分の合計では、配布数では05年度より2,000部程度減っていますが、寄付率では1.5%で変わりませんでした。
・06年度に初めて行った「ウィンターフェア」DMへの同封では、配布部数は少なかったものの寄付率1.2%と、野鳥誌12月号及びカタログ秋冬号より高い比率で、寄付合計額は165,000円でした。
引き続き効率のよい対象者の絞り込みを行い、パンフレットにかかるコスト軽減をしていきたいと考えます。
②遺贈パンフレット作成
高額寄付や遺贈に関するご案内をまとめたパンフレットを1,500部作成し、「野鳥と緑の信託(旧:バード信託)」で提携関係にある三菱UFJ信託銀行の全国の約70店舗に、1,000部を設置協力いただきました。印刷コストは一部あたり78.4円。併せてホームページでも公開し、06年度中の遺贈に関する問い合わせ件数は6件。すべてにパンフレットを送付するなどの対応を行いました。参考までに02年からの遺贈など高額のご寄付の問い合わせ件数および実際の寄付合計額は(グラフ16、17)のようになっています。
問い合わせ件数は増えてきていますが、実際の寄付額として年毎に変動があるのは遺贈の性質上やむを得ない部分もあると思われます。
遺贈などの問い合わせは今後もさらに増えていく傾向と考えられ、さまざまな形の寄付のお申し出に対応できる態勢を整えていきたいと思います。
③募金箱
募金箱の広報には、05年度に作成した募金箱申込はがきの残部を利用したため、大きな経費は発生しませんでした。設置拡大にはイベントなどでの配布に努めたものの、新規申し込みは10件10箱にとどまり、06年度末の設置協力者数(個人・企業等)は277名、設置台数は959台でした。ただし募金箱収入では05年度に約500台の設置協力をいただいた企業より、一定の募金が集まったため、05年度より46.6%増となっています。
④年末寄付DM
06年末の寄付DMは、フリーマガジン「Toriino(トリーノ)」の創刊を記念して作成したオリジナルステッカーと専用振込用紙を同封して送付し、寄付の拡大を目指しました。その結果、年度末のDMに対するご寄付は合計2,390,016円(この内一般寄付の割合は約74%で、05年度の89%より15ポイントのマイナス)、寄付率約7%となり、人件費などを除いた直接経費の926,000円を差し引いた収支差額は1,464,000円となりました。
最後に、上記の全てにかかった経費(パンフレット類作成・封入費用、DM発送費用など。人件費は除く)は5,655千円で、その結果06年度の寄付金100円を得るためにかかった経費は19.5円、05年度の22.4円より2.9円マイナスとなりました。
●まとめ
06年度は、大口の遺贈を立て続けに2件いただいたことで、寄付金収入全体では大きく増加しました。05年度の反省点として、遺贈のニーズに対する対応が十分でないことがありましたが、06年度は広報の面で改善が進みました。引き続き、遺贈受け入れに関するしくみづくりを行い、今後増加が予想される多様な案件について対応可能な態勢を整えていきたいと考えています(07年度7月からは、遺贈や不動産、有価証券などの寄付に対応する提携を三菱UFJ信託銀行と結びました)。
バードメイトが減少していることと、寄付単価5千円以下の一般寄付が増加していることについては、一見矛盾しているようですが、現状の寄付をくださる方に会員が多いことからある程度の推論が成り立ちます。まずバードメイトについては、野鳥誌5月号キャンペーンなど、従来非会員から寄付をいただいていた機会が少なくなり、その分減少したことが考えられます。また一般寄付については(表2)で示すようにバードメイト以上に会員からの寄付が多いことがあります。会員の方には既に何度もお願いしている中でさらに寄付をくださる場合、単価が下がることが多いのではと考えています。
表2.06年度バードメイトと一般寄付の会員、非会員の割合 |
|
全体(件数) |
会員(%) |
非会員(%) |
バードメイト |
3,615 |
57 |
43 |
一般寄付 |
1,139 |
78 |
22 |
非会員寄付者の減少については、05年度以降集計しているサポーター(非会員でも商品を購入いただいたり、寄付をくださったりといった、ご支援をいただいている方)のデータを見てもわかります。このデータによると、06年度のサポーター数は6,785人と05年度の5,825人より増加したにも関わらず、その内訳をみると寄付をくださった方は06年度1,581人と、05年度の2,030人より減少しています(この集計に際しては会員室扱いの寄付以外の人数も含んでいますので、本文中の分析に用いた数字とはずれが出ています)。逆に商品購入者は、06年度は4,540人と、05年度3,855人より伸びています。
これらからわかることは、非会員への寄付を呼びかける機会をつかみきれていないという点です。今後、広報に際して通販など他の事業と協調していくことも重要と考えられます。
また5千円以下の寄付が増えている傾向については、それを受け止めてたとえば2千円から5千円程度でバードメイトと同じように寄付を意識せず気軽に申し込める寄付メニューを開発していく方策が考えられます。5千円から1万円の寄付が減少している点についても、同様に5千円から1万円の寄付メニューを開発することが考えられますが、どちらを重視していくかはよく検討していきたいと思います。
年末の寄付DMの結果が大きなマイナスとなった原因には、2年続けて同様の対象者・手法で行ったこと、同封した「トリーノ創刊記念ステッカー」が、紙面そのものがお手元に届く前だったこともあり、寄付のインセンティブに結びつかなかったことなどが考えられます。次回はさらに対象者の絞り込みを行い、コストも減少させながら寄付率のアップにつながるような方法を検討する必要を感じています。
今後、この集計結果の他、「Toriino(トリーノ)」の読者アンケートで得られた情報なども参考にしながら、寄付率の低い層にはどのようにアプローチするのが良いかなども検討を重ね、自然や環境問題など幅広い関心をもつ人たちの層への支援者拡大を目指したいと考えています。
(会員室/吉倉浩子)
■支部でも個人情報保護にご注意を■
〜改めてお願いします〜
個人情報保護法の全面施行以来、財団事務局でも対応をすすめており、また各支部にも本通信などで対応を呼びかけてきています。しかし実際にトラブルも発生しており、会員の退会に結びつくケースも出ております。また最近では、個人情報の漏洩があったということで法的に訴えることも考えるとの苦情も財団事務局に寄せられております。これにはとにかくお詫びをさせていただき、幸い今のところは訴訟までには発展していませんが、万一そのように発展した場合は会として金銭面でも社会的信用の面でも非常に難しい状況に立たされることになるかと思われます。
今回は、この最近の事例を元に、コンサルタントからの指摘も踏まえまして特に徹底いただきたい点をお伝えするとともに、従来お伝えしてきたその他の留意点を再掲します。
●最近の事例
先月、ある会員から、“支部から支部会員名簿が届いたが、本人に何の断りもなく、住所、氏名、電話番号が記載されている。野鳥の会は個人情報を第三者に公開しているのか。これは個人情報の漏洩ではないのか。このようなことを承諾無くされるのであれば、法的手段も辞さない”という趣旨の苦情をいただきました。
●この事例の問題点
これを受けて、早速、財団が契約している専門のコンサルタントおよび個人情報保護保険代理店からアドバイスを受けました。そこで明らかになった問題点は次のとおりです。
- 1.支部会員同士は第三者である
-
支部会員は、支部に入会の意思をもって支部会費を払っているわけですから、支部事務局がその会員の個人情報を把握していることは問題ないと考えられます。しかし、会員同士はあくまで第三者とみなされ、本人の承諾がないまま名簿配布などによって他の会員に個人情報が知られてしまうのは問題があります(支部に入会したからといって名簿に掲載することを承諾されたことにはなりません)。名簿配布には会員の親睦を深めるなどの理由もあるかと思いますが、現代においてはそれを不快に思われる方が増えてきているのも事実ですし、いろいろな会員名簿を売買する業者も存在しています。また法に照らしても問題があり、現実にあわせて対応していく必要があります。
- 2.小規模の支部でも免れない
- 個人情報保護法の規制対象は、5千名以上の名簿を保有する事業者です。そのためほとんどの支部はこの法規制の直接の対象とはなりません。しかし、もし個人情報の漏洩など事故を起こしてしまえば、損害賠償請求の対象になってしまいます。たとえ訴訟が起こされなくても報道された場合には社会的な信用を失うことになってしまい、これは当会のような団体には死活問題となります。社会的には支部であろうが財団事務局であろうがまとめて「日本野鳥の会」とみなされますので、一支部だけの問題ではありません。
- 3.保険でもカバーされない
- 財団で加入している個人情報保護保険は、万一の事故や犯罪などで個人情報が漏洩し、被害者から訴えられた場合の賠償、および漏洩時の危機管理費用として事前に訴えを回避するためのお詫び等に要する費用を担保しており、この担保対象には支部も含まれています。しかし、今回の事例では漏洩事故以前の問題として、そもそも名簿を自ら公開してしまっているため、保険の対象外となってしまいます。
●承諾なき支部名簿の配布、支部報への氏名記載はおやめください
上記を踏まえ、各支部におかれましては特に以下の点を徹底することをお願いします。
①本人の承諾のない支部会員名簿の配布中止
②本人の承諾のない支部報への入会者名、退会者名などの記載中止
支部報への入会者紹介や住所変更通知の掲載も、名簿配布と同様にみなされます。名前だけの掲載であっても、「新入会者」という記述があれば、他の情報との照合により個人の特定が可能になり、個人情報としての管理の対象になります。もし掲載する場合は本人に「支部報に新入会者として掲載してよいか」などの確認を取り、承諾を得た方のみを掲載してください。
なお以前のご案内では、「できれば避けた方がよい」「名前と居住市町村名だけにして、住所や電話番号は載せないなどの配慮をするとよい」というお伝えの仕方をしておりましたが、今回改めて訂正いたします。支部名簿配布や支部報への掲載ができないことになりますと、不便なこともあるかと思いますが、前述の事情もご考慮いただき、何卒ご理解をお願いいたします。
●その他、個人情報保護の留意点(再掲)
以下についてはかねてからお伝えしている点ですが、改めてよくご確認ください。
個人情報の漏洩や流出の多くは、うっかり置き忘れたり、偶然、盗難に遭ってしまうことが原因と言われています。こうしたことに注意すれば、個人情報の漏洩をかなり防ぐことができます。しっかりと対策を取ってさえいれば、万一の事故や犯罪などで漏洩した場合でも訴訟などで不利な立場になることは避けられますし、保険の適用を受けられます。
【名簿配布は極力避ける】
- 前述の事例のとおりです。もし名簿の印刷配布、支部報への掲載などを行う必要がある場合は、あらかじめ掲載する本人の確認を取り、かつ限定された範囲のみで行いましょう。
【受付での名簿記入も】
- 探鳥会などの受付で、名前や住所を記入してもらうことも良くあることです。しかし、こういったところで記入された名簿も個人情報ですから、慎重な管理が必要になります。
- どうしても必要な場合を除いて、住所や電話番号は記入してもらわない方がよいでしょう。
- 記入いただく名簿は放置せず、必ずそばに人がいるようにしましょう。また、終了後は厳重に管理してください。
【ノートパソコンには注意】
- ほとんどの支部では、パソコンで会員名簿を管理されていると思いますが、ノートパソコンだと紛失や盗難に遭う危険性が高まります。
- 会員名簿は、デスクトップパソコンで管理するようにしましょう。
- 名簿のデータにもパスワードをかけるようにしましょう。パスワードは画面の脇に付箋で貼るなどせず、別に保管するように心がけてください。
【ディスク、外部メモリは貴重品】
- 会員データをディスクやフラッシュカード、外部メモリなどにコピーし、事務局から支部報担当幹事さんに渡すというようなことも良くあるかと思います。
- 会員データの入ったディスクなどは貴重品として扱い、紛失や盗難に十分注意してください。
- これらに保管するデータも、パスワードをかけるようにしましょう。
【データは速やかに確実に消去】
- コピーした会員データは、使用後速やかに削除するようにしましょう。コピーしたデータがあると、それだけ紛失や盗難のリスクが高まります。
- 最近のパソコンでは、ファイルの削除を指定しても、データが完全に消えるわけではありません。データを削除するときは、データを完全に消去するソフトウエアなどを利用して、確実に消去しましょう。データ消去ソフトは、インターネットから無料で入手することができます。
【目的外使用を防ぐには】
- 漏洩や流出の次に問題になりやすいのは、個人情報の目的外使用と思われます。相手にとってよかれと思う行為でも、事前に告知した以外の目的に個人情報を利用すると問題となるおそれがあります。
- 例えば、一般向け探鳥会の受付時に名前と住所を書いてもらい、後日、その人に室内例会の案内を送るとします。これは、個人情報の目的外使用として問題にされかねません。
- 後から行事案内などを送りたいと思われている場合は、例えば受付名簿に「ご記入いただいた方には後日支部から行事案内などをお送りすることがあります」と明記しておくなどして、必ずその旨を相手に通知することにしましょう。
(会員室/齋藤英一郎)
■郵政民営化に伴う諸変更について■
平成19年10月1日に日本郵政公社が民営化し、郵便振替等の事業は「株式会社ゆうちょ銀行」に引き継がれます。これに伴い、以下の変更が生じますのでご留意をお願いいたします。
なお、会費、寄付受入の郵便振替口座の口座番号等に変更はありません。
【変更点】
●郵便振替口座への振込手数料が改定されます
振込手数料が下記のように改定され、全体的に値上がりします。支部報等で会費の振込手数料についてご案内してくださっている場合は、訂正をお願いいたします。
窓口扱い |
3万円未満 |
120円 |
|
3万円以上 |
330円 |
ATM扱い |
3万円未満 |
80円 |
|
3万円以上 |
290円 |
●払込書用紙(郵便振替用紙)の様式が一部変更になります
入会パンフレット、継続のお願いについている払込書用紙の様式が一部変更になります。主な変更点は払込所裏面への印紙貼付欄設置などです。現行の様式でも当面は使用可能とのことですので、順次パンフレット等の様式を切り替えていきます。
●支部会費の送金方法が変わります
これまで支部会費の送金に利用していた「通常振替」が廃止されるため、「電信振替」での送金に切り替えます。これに伴い、郵便局より送られる送金のお知らせの形式が若干変わります。また従来より送金にかかる時間が短くなります。
ご不明な点がございましたら、会員室までお問い合わせください。
(会員室/伊野純子)
■入会勧誘の方法を改善しています■
入会勧誘の手法について、財団事務局では従来の手法の改善や、新たな手法の導入に取り組んでいます。手法にはさまざまなものがありますが、まず5月号の会員数報告に掲載しました、パンフレットの配布数や配布媒体別の入会率などの表を再掲します(表1)。この表はパンフレット配布媒体を軸にして入会の経路をみたものですが、概ね入会勧誘の各種手法が表されているといえます。
表1.2005〜2006年度の入会パンフレット発送件数と入会件数 |
|
2005年度 |
2006年度 |
|
発送数 |
入会数 |
入会率 |
発送数 |
入会数 |
入会率 |
①入会パンフ請求 |
TEL・FAX・ハガキによる |
190件 |
88人 |
46.3% |
247件 |
98人 |
39.7% |
オリジナル書籍挟み込みハガキ |
70件 |
34人 |
48.6% |
51件 |
17人 |
33.3% |
電子メール |
360件 |
147人 |
40.8% |
381件 |
143人 |
37.5% |
広告レスポンスその他 |
60件 |
1人 |
|
300件 |
12人 |
4.0% |
小計 |
680件 |
270人 |
39.7% |
979件 |
270人 |
27.6% |
②キャンペーン |
紹介キャンペーン |
273件 |
141人 |
51.6% |
222件 |
104人 |
46.8% |
お試し入会キャンペーン |
922件 |
102人 |
11.1% |
1,649件 |
126人 |
7.6% |
普及室扱い小冊子 |
2,570件 |
25人 |
1.0% |
810件 |
19人 |
2.3% |
その他 |
20件 |
17人 |
|
9件 |
12人 |
|
小計 |
3,785件 |
285人 |
7.5% |
2,690件 |
261人 |
9.7% |
③DM発送 |
入会DM発送 |
23,838件 |
131人 |
0.5% |
36,334件 |
210人 |
0.6% |
小計 |
23,838件 |
131人 |
0.5% |
36,334件 |
210人 |
0.6% |
④イベント配布 |
支部から |
11,203件 |
307人 |
2.7% |
12,632件 |
285人 |
2.3% |
財団役員などを通じて |
3,766件 |
173人 |
4.6% |
5,147件 |
92人 |
1.8% |
イベントなどで |
1,317件 |
30人 |
2.3% |
2,261件 |
8人 |
0.4% |
入会拠点・募金箱設置場所で |
10,108件 |
30人 |
0.3% |
6,813件 |
28人 |
0.4% |
小計 |
26,394件 |
540人 |
2.0% |
26,853件 |
413人 |
1.5% |
⑤その他、
ホームページからの直接入会 |
|
0件 |
855人 |
|
0件 |
960人 |
|
合 計 |
54,697件 |
2,081人 |
3.8% |
66,856件 |
2,114人 |
3.2% |
以下、各項目の説明です。
①入会パンフレット請求:今までに接点のない一般の方から入会パンフレットの請求をいただき、お送りしたパンフを使用して入会いただく、という経路を示しています。
②キャンペーン:「紹介キャンペーン」「お試し入会キャンペーン」などの各種キャンペーンにお申込いただいた方へのパンフレット送付、入会を示します。
③DM発送:各種問合せやイベント参加などでいただいた名簿に対して発送する入会勧誘DMのことです。
④イベント配布:支部の探鳥会や財団事務局が行うイベントなどで不特定多数の方にパンフを配布し、そこから入会いただく経路です。
⑤その他、オンラインによる直接入会:配布経路が識別できないパンフによる入会や、パンフを使用しないオンライン入会です。
これらのうち、DM発送について、オンライン入会について、また各項目に共通となりますが期間限定の入会者プレゼントについて、一定のデータが取れましたので今回ご報告いたします。
●DM発送
DM発送はいくつかの種類を実施していますが、主なものは、
パターン1:年末などにまとめて、一定の条件の方に発送
パターン2:毎月定期的に、直近に問い合わせがあって未入会の方などに発送
という形で実施しています(この他に寄付DMに入会案内を同封するなどのパターンもあります)。
近年の主なDM発送数などのデータは(表2)のとおりです。
以前は前述パターン1のみで行っていたのですが、いくつかの手法を試したところ、イベントやキャンペーンなどでの名簿取得からそれほど時間を置かずにDMをお送りしたほうが入会率が高い傾向があることがわかってきましたので、2006年8月以降は2のパターンも併用しています。
また、先月号でご報告した入会アンケートの「鳥や自然に関する知識を得たい」という入会動機に対応して、送り状に鳥の豆知識的なコーナーを設けて動機付けを図ったり、封筒を通常の茶封筒からDM専用のデザイン封筒(鳥や青空をイメージした柄つき封筒で、窓から内部を透かして見られるもの)として開封率の向上を図るなどの工夫を行い、さらなる入会率向上に努めています。
これらにより、表2でもわかるように直近のDMでは入会率が若干ですが向上しています。
DMについては今後、前述のパターン2を継続する一方で、年末に行うパターン1について、送付条件を絞り込むなどして、よりコストパフォーマンスの高い結果が得られるように検討していきたいと考えています。
表2.主な入会DMの実績 |
時期 |
DM送付対象者 |
送付数 |
送付後6ヶ月以内の |
特記事項 |
入会数 |
入会率 |
2004年12月 |
過去1年の取得名簿のうち非会員 |
7,117件 |
13人 |
0.18% |
|
2005年12月 |
過去1年の寄付実績者のうち非会員 |
2,903件 |
5人 |
0.17% |
|
2006年8〜10月 |
直近取得名簿のうち非会員 |
867件 |
16人 |
1.85% |
名簿取得直後の発送 |
12月 |
全非会員のうちDM送付歴のない人 |
14,412件 |
90人 |
0.62% |
送り状改善、
デザイン封筒 |
12月 |
過去退会者のうち2006年1月DMの対象外 |
9,425件 |
77人 |
0.82% |
送り状改善、
デザイン封筒 |
2007年2〜5月 |
直近取得名簿のうち非会員
(6/27現在) |
1,551件 |
39人 |
2.51% |
送り状改善、
デザイン封筒、
名簿取得直後の発送 |
●インターネット・リスティング広告
オンライン入会の拡大を目指し、2006年7月から、インターネットでの広告出稿を継続的に行っています。これはリスティング広告と呼ばれるもので、Google、Yahoo!などの主要検索サイトで、「バードウォッチング」「野鳥」などのキーワードを検索した場合、通常の検索結果とは別枠で、当会の宣伝テキストおよびリンクが表示されるものです(広告の掲出場所は、検索サイトやキーワード、その時期の他社からの出稿状況によって異なります)。
昨年7月の開始から、今年5月末までの間に各種キーワードの検索によって当会の広告が表示された回数は1,662,991回、うち広告をクリックして当会HPを訪問した件数は34,273件(クリック率2.1%)、そのうちさらにオンライン入会、寄付、通販のいずれかの申込ページまで進んだ件数は360件(クリック数に対し1.0%)でした。
月別のオンライン入会者数について05年度と06年度を対比したのが(表3)です。
リスティング広告開始以前のデータと比較しやすくするため、2006年1月から3月分(05年度分)についても04年度と比較する形にして括弧で示しています。オンライン入会はインターネットの普及により以前から増加傾向ではあり、また月によるばらつきはありますが、平均するとリスティング広告開始後の伸び率が上がっているようです。
リスティング広告は広告がクリックする都度課金される仕組みで、1クリックあたり数円(キーワードや他社との競合状況により変動)と比較的安価にも関わらず一定の効果が得られ、またHPへのアクセス数増加などの副次的効果もありますので、今後もキーワードの追加、見直しなどを行いながら引き続き実施していく考えです。
表3.オンライン入会者数の推移 |
月 |
オンライン入会数 |
前年同月比 |
(2004年度) |
(2005年度) |
2005年度 |
2006年度 |
(1月) |
(26人) |
(28人) |
(107.7%) |
(2月) |
(20人) |
(28人) |
(140.0%) |
(3月) |
(30人) |
(40人) |
(133.3%) |
4月 |
25人 |
39人 |
156.0% |
5月 |
37人 |
32人 |
86.5% |
6月 |
31人 |
26人 |
83.9% |
7月 |
24人 |
28人 |
116.7% |
8月 |
29人 |
40人 |
137.9% |
9月 |
20人 |
27人 |
135.0% |
10月 |
13人 |
31人 |
238.5% |
11月 |
18人 |
26人 |
144.4% |
12月 |
16人 |
37人 |
231.3% |
1月 |
28人 |
50人 |
178.6% |
2月 |
28人 |
38人 |
135.7% |
3月 |
40人 |
46人 |
115.0% |
●入会時プレゼント
これは前述の入会経路を媒体別に見た場合にはあてはまりませんが、期間を限定して入会時にプレゼントを差し上げる企画を、昨年以来スポット的に実施しています。プレゼントを実施する時期には、前述経路のうち④イベント配布を除く各経路で、パンフレットにプレゼントを告知するちらしを封入しており(支部探鳥会やイベントなどのためにあらかじめ配布してある分に後からちらしを封入いただくのは難しいのですが、間に合う場合は封入しています)、HPや前述のインターネット・リスティング広告(広告に表示されるテキストはキーワードや時期によって変えることもできます)でも告知しています。
この結果、他のDMなども並行して実施しているため、一概にプレゼントが原因とはいえませんが、プレゼントを実施した時期は一律、年間平均よりも入会者数が前年度比で増えています。
月別の新入会者数とプレゼント実施の関係を表したのが(表4)です。
06年度は特に上半期、前年度比で苦戦していますが、プレゼント実施の月は前年同月比で上回っています。
プレゼントする品物の選定にあたっては、コストや、その時期に宣伝したいものなどの要因を勘案していますが、特に図鑑は入会アンケートで多かった「野鳥や自然の知識を得たい」という入会動機に対応して行いました。
プレゼントについてはコストがかかる点と、毎回実施していてはマンネリ化してしまう点などが課題ですが、今後も時期をみて実施していきます。
また、プレゼントとは別に知識へのニーズに対応できるような冊子、グッズなどを開発し、入会時に必ず差し上げるような仕組みも今後検討していきたいと考えています。
表4.月別入会者数と入会時プレゼントの関係
時期 |
入会数(人) |
前年
同月比 |
プレゼント品 |
その他特記事項 |
2005年度 |
2006年度 |
4月 |
149 |
188 |
126.2% |
|
|
5月 |
257 |
209 |
81.3% |
|
|
6月 |
272 |
153 |
56.3% |
|
|
7月 |
168 |
126 |
75.0% |
|
|
8月 |
144 |
214 |
148.6% |
「新・山野の鳥」図鑑 |
|
9月 |
171 |
108 |
63.2% |
|
|
10月 |
150 |
145 |
96.7% |
|
|
11月 |
130 |
138 |
106.2% |
|
|
12月 |
114 |
159 |
139.5% |
|
年末DM実施 |
1月 |
170 |
247 |
145.3% |
オリジナル野鳥シール |
|
2月 |
160 |
203 |
126.9% |
|
|
3月 |
196 |
224 |
114.3% |
「新・山野の鳥」図鑑 |
プレゼント3月後半のみ |
(会員室/齋藤英一郎)
■会員数 前月比で54人増■
●7月1日会員数 45,018人(対前月+54)
先月に比べ会員数が54人増加しました。
6月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より37人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。この復活者数と入会者数との合計が退会者数よりも多かったために、前月に比べて54人の会員数減少となりました。
6月の入会者数は前年同月の入会者数に比べ+15人でした。
表1.6月の入会・退会者数 |
|
入会者数 |
退会者数 |
個人特別会員 |
1人 |
10人 |
総合会員(おおぞら会員) |
34人 |
76人 |
本部型会員(青い鳥会員) |
42人 |
31人 |
支部型会員(赤い鳥会員) |
49人 |
42人 |
家族会員 |
42人 |
46人 |
合 計 |
168人 |
205人 |
年度累計 |
632 人 |
※ |
|
※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とはずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。
●都道府県および支部別会員数
野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。
表2.都道府県別の会員数(7月1日時点)
都道府県 |
会員数 |
対前月差 |
都道府県 |
会員数 |
対前月差 |
都道府県 |
会員数 |
対前月差 |
都道府県 |
会員数 |
対前月差 |
北海道 |
2,066人 |
18人 |
神奈川県 |
4,658人 |
-3人 |
大阪府 |
2,344人 |
-4人 |
福岡県 |
1,554人 |
3人 |
青森県 |
338人 |
0人 |
新潟県 |
479人 |
-1人 |
兵庫県 |
1,723人 |
-4人 |
佐賀県 |
213人 |
-1人 |
岩手県 |
466人 |
2人 |
富山県 |
264人 |
0人 |
奈良県 |
646人 |
2人 |
長崎県 |
273人 |
0人 |
宮城県 |
594人 |
4人 |
石川県 |
328人 |
2人 |
和歌山県 |
223人 |
0人 |
熊本県 |
463人 |
1人 |
秋田県 |
262人 |
1人 |
福井県 |
282人 |
-1人 |
鳥取県 |
231人 |
5人 |
大分県 |
278人 |
1人 |
山形県 |
220人 |
0人 |
山梨県 |
364人 |
0人 |
島根県 |
159人 |
-1人 |
宮崎県 |
294人 |
0人 |
福島県 |
858人 |
1人 |
長野県 |
1,030人 |
5人 |
岡山県 |
650人 |
4人 |
鹿児島県 |
426人 |
3人 |
茨城県 |
1,181人 |
-3人 |
岐阜県 |
662人 |
-1人 |
広島県 |
710人 |
4人 |
沖縄県 |
162人 |
0人 |
栃木県 |
568人 |
-4人 |
静岡県 |
1,677人 |
-1人 |
山口県 |
523人 |
7人 |
その他 |
129人 |
5人 |
群馬県 |
959人 |
-2人 |
愛知県 |
1,836人 |
-10人 |
徳島県 |
390人 |
-1人 |
全国 |
45,018人 |
54人 |
埼玉県 |
2,735人 |
4人 |
三重県 |
532人 |
2人 |
香川県 |
274人 |
3人 |
|
|
|
千葉県 |
2,303人 |
6人 |
滋賀県 |
365人 |
0人 |
愛媛県 |
377人 |
-2人 |
|
|
|
東京都 |
6,824人 |
10人 |
京都府 |
948人 |
2人 |
高知県 |
177人 |
-2人 |
|
|
|
備考:その他は海外在住の会員を示します。
表3 支部別の会員数 (7月1日時点)
支部 |
会員数 |
対前月差 |
支部 |
会員数 |
対前月差 |
支部 |
会員数 |
対前月差 |
支部 |
会員数 |
対前月差 |
小清水 |
8人 |
0人 |
福島 |
203人 |
1人 |
長野 |
544人 |
4人 |
島根県 |
173人 |
-1人 |
オホーツク |
220人 |
1人 |
郡山 |
228人 |
1人 |
軽井沢 |
263人 |
2人 |
岡山県 |
633人 |
3人 |
根室 |
86人 |
0人 |
二本松 |
56人 |
0人 |
諏訪 |
262人 |
0人 |
広島県 |
670人 |
3人 |
釧路 |
191人 |
0人 |
白河 |
73人 |
2人 |
木曽 |
49人 |
0人 |
山口県 |
532人 |
3人 |
十勝 |
149人 |
0人 |
会津 |
79人 |
1人 |
伊那 |
96人 |
0人 |
香川県 |
243人 |
4人 |
旭川 |
99人 |
1人 |
南会津 |
18人 |
-1人 |
甲府 |
256人 |
-1人 |
徳島県 |
423人 |
-2人 |
滝川 |
57人 |
1人 |
いわき |
147人 |
-2人 |
富士山麓 |
90人 |
0人 |
高知 |
183人 |
-2人 |
道北 |
37人 |
0人 |
福島県相双 |
13人 |
0人 |
東富士 |
61人 |
0人 |
愛媛県 |
363人 |
-2人 |
江別 |
24人 |
0人 |
南相馬 |
20人 |
0人 |
沼津 |
235人 |
0人 |
北九州 |
417人 |
-2人 |
札幌 |
414人 |
8人 |
茨城 |
1,130人 |
-4人 |
南富士 |
274人 |
1人 |
福岡 |
774人 |
4人 |
小樽 |
146人 |
1人 |
栃木県 |
545人 |
0人 |
南伊豆 |
58人 |
0人 |
筑豊 |
220人 |
2人 |
苫小牧 |
229人 |
2人 |
群馬県 |
847人 |
-1人 |
静岡 |
542人 |
-3人 |
筑後 |
189人 |
1人 |
室蘭 |
173人 |
3人 |
吾妻 |
98人 |
-1人 |
遠江 |
474人 |
0人 |
佐賀県 |
253人 |
-1人 |
函館 |
80人 |
-1人 |
埼玉県 |
2,251人 |
4人 |
愛知県 |
1,440人 |
-9人 |
長崎県 |
283人 |
0人 |
道南檜山 |
69人 |
0人 |
千葉県 |
1,736人 |
-3人 |
岐阜県 |
681人 |
-7人 |
熊本県 |
460人 |
1人 |
青森県 |
207人 |
-1人 |
東京 |
4,860人 |
6人 |
三重県 |
462人 |
-5人 |
大分県 |
280人 |
0人 |
弘前 |
149人 |
1人 |
奥多摩 |
1,063人 |
8人 |
奈良 |
604人 |
-1人 |
宮崎県 |
291人 |
0人 |
秋田県 |
260人 |
1人 |
神奈川 |
3,674人 |
-2人 |
和歌山県 |
229人 |
0人 |
鹿児島県 |
381人 |
4人 |
山形県 |
219人 |
0人 |
新潟県 |
397人 |
-2人 |
滋賀 |
316人 |
1人 |
八重山 |
80人 |
0人 |
宮古 |
120人 |
0人 |
佐渡 |
24人 |
1人 |
京都 |
998人 |
-1人 |
やんばる |
126人 |
0人 |
盛岡 |
217人 |
0人 |
富山県 |
238人 |
0人 |
大阪 |
2,256人 |
1人 |
合計 |
41,032人 |
-49人 |
北上 |
132人 |
0人 |
石川 |
319人 |
2人 |
兵庫県 |
1,461人 |
-5人 |
|
|
|
宮城県 |
575人 |
3人 |
福井県 |
277人 |
-1人 |
鳥取県 |
250人 |
5人 |
|
|
|
備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。
(会員室/伊野純子)
また新潟県を中心に大きな地震が起こりました。地震の翌日から新潟県支部、佐渡支部、長野支部の事務局に連絡を取っておりますが、今のところ会員に大きな被害の情報はないとのことで、まずは安堵しております。引き続き、各支部と連絡を取り情報収集に努めてまいります。また被災地域のみなさまにお見舞い申し上げます。
本通信のバックナンバーは、ホームページから閲覧できます。URLは以下のとおりです。
http://www.wbsj.org/info/shibu/net/index.html
電子メールでもお送りしています。お申し込みは支、部単位で右記のメールアドレスまでお気軽にどうぞ。
(会員室長/小林豊)
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