No.37 2007年4月号

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■支部の動き
  鶏だけでなく野鳥も風評被害(宮崎県支部)
  支部報保護・調査記事関連トピックス
■役員名簿など
  財団役員名簿
  財団評議員名簿
  支部長名簿
  財団事務局組織
■事務局からのお知らせなど
  佐賀県支部の劇団「野鳥座」
  ガンカモティーチャーズガイド講習会を実施
  ネットショップで支部書籍のご紹介はじめる
  支部卸販売をご利用ください!
  2007年秋に発行『日本の野鳥 増補改訂版』
  役員、評議員の改選がスタート
  公益法人制度改革、検討会を設置
  18年度第2回評議員会(定例)開催概要
  会員細則の新設
  平成19年度支部事業補助金の募集
  支部報とりまとめ発送次回日程
  会員数5万5千人への道
  5月入会の方に抽選で野鳥フィギュアプレゼント!
  会員数

支部の動き

■鶏だけでなく野鳥も風評被害(宮崎県支部)■
【 県内で3件の高病原性鳥インフルエンザ 】  【 支部 現地での野鳥調査に協力

 宮崎県内で高病原性鳥インフルエンザが今年1月、宮崎郡清武町、日向市東郷、児湯郡新富町で相次いで発生した。連続して3件も発生したケースは全国初で、養鶏王国に激震が走った。日本野鳥の会宮崎県支部は、発生後に本部と連絡をとりあって、農場周辺の環境報告や野鳥生息調査、フン採取などの調査に全面に全面協力した。しかし、原因が特定できない中で、新聞やテレビは、渡り鳥が犯人という論調が中心で、野鳥に対する風評被害が出た。原因究明はもちろんだが、今回のケースを振り返ってみた。
 清武町での発生は、本部の金井裕さんから1月11日メールが届き、知った。「今後、周辺の野鳥調査などが欠かせない」という指示を受けて県支部は12日、清武町役場で町内の地図をもらい。発生現場に行った。すでにテレビなど各社が鶏舎を取り囲むように取材にあたっていた。
 こちらは、周辺の写真を撮影し、簡単な野鳥調査を行った。野鳥は少なくシロハラ2、スズメ8、ヒヨドリ、ハシボソガラス2といった程度だった。近くにあるため池には、原因の一番手にあげられているカモ類はいなかった。
 発生鶏舎近くには宮崎大学医学部の付属病院があり、人家の多いところ。「こんなところで、どうして」というのが第1印象だった。現場の簡単な報告と写真を添えて本部にメールで送付した。
 ところが、翌日の新聞などでは「最近カモが多くなって、気をつけていました」(経営者の談話)「渡り鳥が運んだと思われる」(鳥ウイルス研究者の大学教授)などの談話が掲載されていた。取材する記者の中には、「鳥インフルエンザ」と「高病原性鳥インフルエンザ」の違いが分からない人もいるなど混乱していた。こうした背景もあって、原因がはっきりしない中で野鳥犯人説が中心となった論調が新聞やテレビで展開された。
 清武町に次いで日向市東郷町(1月23日)、新富町(1月29日)で発生するにいたって、鳥犯人説が一人歩きしました。「庭先にハトが巣を作っています。鳥インフルエンザがこわいのでどうしたらよいか」「鳥インフルエンザが発生しているので、野鳥観察会を中止しましょうか」「野鳥はこわいですね。対策がありますか」などと言った相談も相次いだ。笑うに笑えない話が。これこそ野鳥の風評被害そのものでした。

●県支部の対応
 会は今回の高病原性鳥インフルエンザに対して研究部の中村豊さんを窓口に対処した。1月19日には宮崎野生動物研究会研修所で、臨時の事務局会議を開き、これまでの経過を説明するとともに、協力体制について話し合った。清武町農場周辺での野鳥生息調査と同24日から環境省が中心となって行うカモのフン採取の人選を行うなど積極的に対応した。
 フン採取は清武川や大淀川など半径10km内の河川で実施。児玉純一事務局長ら4人(写真1)が参加、ヘラでカモのフン(写真2)を拾って、試験管の中にいれるという作業。当初はフンを見つけるのが大変では思っていたが、スムーズに作業ができた。
 調査は1月24日から27日までの4日間実施。ため池や河川でカモ類など水鳥のフン150個を採集したほか、アオジなど小型陸鳥102羽捕獲し、血液や粘膜をとり、鳥取大学農学部にある感染症疫学研究センターで分析した。

 清武町の結果が2月8日、発表。カモのフンやシロハラなどの血液からは鳥インフルエンザの抗体はみつかりませんでした。鳥犯人説寄りの報道をしていたマスコミは、NHKがローカル枠で、野鳥に感染なしと放送した。地元宮崎日日新聞でも、「野鳥の感染なし」と見出しはベタ(1段)で、目をこらして捜さないと分からないくらい、小さい扱いだった。日向市や新富町の結果も、シロでした。もちろん日向や新富でも、会員が同様の調査に協力しました。
 農水省の感染究明チームの座長で鳥取大学の伊藤寿啓教授は2月8日、日向市東郷町の現場を調査したあとの会見で、県内で3カ所と集中していることに対して「非常に難しい。憶測だが大陸からウイルスを持ち込んだ野鳥の一群が宮崎に飛んできて3カ所にウイルスを落としていったことが想定される」と述べている。
 「憶測だが」と前置きしているが、野鳥犯人説を強調した内容となっています。これだと隣の鹿児島県、熊本県、福岡県で発生していないという理由にはなるが、はたして冬場にやってくるカモやツグミ類、ジョウビタキなどの小鳥類は、限定された地域のものが、鹿児島、熊本に来ているのだろうか。また、3カ所にウイルスを落とすという表現も無理があります。なぜなら、仮にウイルスを持った一軍が来たとすれば、庭で放し飼いしている鶏がいの一番に、感染するとみられるのに。鶏がかなり飼われていた清武町でも発生せず、消毒や防鳥設備の整った鶏舎だけで発生した。
 また、県内での放し飼いされた鶏がバタバタ死んだという例は1件もあがっていません。今回のケースは、私たち野鳥関係者も「なぜ」と首をかしげたくなるような発生です。2004年2月、京都で発生した高病原性鳥インフルエンザの対策が今回いかされたのか。県内でも養鶏場の妨鳥対策は万全なのかというのも。網が破れていたり、ネズミの穴があったりするなど妨鳥対策が万全でなかった面も指摘されています。これまで県や農業関係者から相談や会議への出席依頼は1件もありません。
 仮に冬鳥がウイルスを運んだとしても、渡りをやめさせる訳にはいきません。鶏舎の安全を確保するうえで専門家をまじえて入念な対策を打ち出すべきと思っています。
 今回のケースは原因がはっきりしていない中で、憶測などで発言し、野鳥説がまかりとおって、野鳥風評被害も。それだけに、支部としても本部と連絡をとりあって、一定のコメントをだした方がよいと思っています。リニューアルされた日本野鳥の会のホームページでは、宮崎県の状況を報告、分かりやすい内容となっています。

写真1   写真2
   
(宮崎県支部長/前田幹雄)
 
■支部報保護・調査記事関連トピックス■
 本記事は日本野鳥の会本部に送付されてきている各地の支部報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会内部の方へ配信しております。
 本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。
○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.361
●2007/2 函館
・2006年の保護鳥

●2007/1-2 宮城県
・珍鳥マダラヒタキ
・2006年シギチドリ類生息調査集計結果
・伊豆沼河畔温泉掘削許可取り消し問題について

●2007/1-2 栃木県
・渡良瀬遊水池をラムサール登録地に
・「利根川水系河川整備計画」策定に市民団体を排除
・支部研究報告Accipiter 12 完成
・冬鳥ウォッチングへのお願い

●2007/2 埼玉県
・2006年秋 シギ・チドリ類調査報告

●2007/2 南富士
・07年ガンカモ調査結果

●2007/1-2 鳥取県
・06年秋 地蔵崎におけるハイタカ等渡り調査結果

●2007/1 長崎県
・タンチョウ雑記

●2007/2 筑後
・改定鳥獣保護法

●2007/2 函館
・2006年の保護鳥
 06年に保護された傷病鳥は21種、41羽(死亡25、放鳥16)であった。ミミカイツブリ、アカエリカイツブリは26年間の支部保護事業で初めてである。レンジャクの保護数は12羽(ヒレンジャク10、キレンジャク2)と多く、全てガラス窓に衝突であった。ドバトは野生鳥と認定していないが、市民の善意で保護を依頼されたものは無下に断っていない。
(函館「ちかっぷ」NO.305,P1〜3)

●2007/1-2 宮城県
・珍鳥マダラヒタキ
 10/22、仙台市の都市公園で極めて稀なマダラヒタキ♀を撮影した。当初、キビタキ♀?と思われたが、体色はオリーブ色ではなく灰色が基調で、目の下の頬は汚れたオレンジ色、背は灰色をベースに茶色と青を薄くのせたような色合いで、初列風切が黒っぽく、三列風切の羽縁が白い。同定が出来ず、掲示板に照会を出した結果、判明した。終認は10/29で、夕方4時半、遠くへ飛び去った。しかし、全国からカメラマン延べ数百人が殺到した。日本海の離島で1例記録があるのみ。
(宮城県「雁」NO.221,P10〜12)

・2006年シギチドリ類生息調査集計結果
 4/29、9/10、県内の湖沼、干潟の7箇所を中心に休耕田も調査した。32種のシギチドリを確認したが、前年より種数、個体数とも減った。内訳は伊豆沼(春:5種、16羽、秋:2種、30羽(内タシギ28))、蕪栗沼(春:6種、44羽(内ツルシギ35)、秋:8種、15羽)、広浦(春:3種、109羽(内ハマシギ80))、石巻(春:9種、64羽(内メダイチドリ31、トウネン20)、秋:12種、145羽(内トウネン110、メダイチドリ19))、蒲生(春:3種、10羽、秋:6種、23羽)、鳥の海(春:6種、212羽(内ハマシギ135、チュウシャクシギ34、オオソリハシシギ31)、秋:12種、35羽(内ホウロクシギ10))等。
(宮城県「雁」NO.221,P13〜15)

・伊豆沼河畔温泉掘削許可取り消し問題について
 6/29、宮城県議会に伊豆沼での温泉掘削許可取り消し、ラムサール条約湿地、伊豆沼・内沼の環境回復と持続可能な利用を可能とする法整備を求める請願を出した。12/12の議会で、前者は継続審議、後者は採択された。掘削工事は未着工で15箇月を残し、かなり厳しい状況である。全国の支援者に深く感謝する。
(宮城県「雁」NO.221,P16)

●2007/1-2 栃木県
・渡良瀬遊水池をラムサール登録地に
 12/4、「渡良瀬遊水池をラムサール登録地にする会」は春から集めた7,884名の署名簿を添えて、遊水池をラムサール登録地にの要望書を地元市町へ提出した。同会より3,729筆、野鳥の会からは栃木県支部1,046筆、埼玉県支部1,030、東京支部166、千葉県支部56、群馬県支部48が署名した。第2次署名を引き続き予定する。
(栃木県「おおるり」NO.189,P16〜17)

・「利根川水系河川整備計画」策定で市民団体を排除
 国土交通省は全国の主要河川で、今後20〜30年間に実施する河川整備の目標、工事の目的、種類等を示す「河川整備計画を策定している。「利根川水系河川整備計画」では5つのブロックに分かれて、有識者会議が設置されているが、「利根川流域市民委員会」は市民参加を要求したが、国交省は学者、マスコミ等を選び、市民参加を拒んでいる。
(栃木県「おおるり」NO.189,P17)

・支部研究報告Accipiter 12 完成
 1冊1260円(税込み)+送料。内容は・宇都宮市市田川における長期モニタリングによる水辺性鳥類の出現個体数の変化・栃木県におけるケリの繁殖状況と繁殖環境(2004)・渡良瀬遊水地における標識調査報告(2005)・秋期におけるホオジロ類・夜行性鳥類および潜行性鳥類の捕獲数の季節変化・ハヤブサは魚が嫌い?・他観察記録4編。
(栃木県「おおるり」NO.189,P23)

・冬鳥ウォッチングのお願い
 NPO法人バードリサーチは「冬鳥ウォッチ」の調査を立ち上げた。今冬12/1〜2/Eの期間で、カシラダカ、マヒワ、アトリ、イスカ、ハギマシコ、カワラヒワで観察した群の個体数(〜20、〜50、〜100、〜200、200以上)の記録を求めている。
http://www.bird-research.jp/1_katsudo/fuyudori
(栃木県「おおるり」NO.189,P42)

●2007/2 埼玉県
・2006年秋 シギ・チドリ類調査報告
 9/18、さいたま市の大久保農地で調査した。4種、44羽、内ムナグロは13であった。今回、同地の秋の調査で初めてアオアシシギを確認した。前日にはムナグロ150を確認している。87年からの秋の調査での累計は、ムナグロ1,207、タシギ640、タカブシギ94、コチドリ51(98年以来、秋の調査で記録無)。
(埼玉県「しらこばと」NO.274,P4)

●2007/2 南富士
・07年ガンカモ調査結果
 1/14、13箇所を調査した。総計は14種、3,959羽でほぼ昨年並みであった。内訳はコガモ1,345、マガモ706、カルガモ671、ヒドリガモ623、キンクロハジロ189、オカヨシガモ150、ホシハジロ70、オナガガモ64、ヨシガモ44、カワアイサ41等。
(南富士「さえずり」NO.291,P7)

●2007/1-2 鳥取県
・06年秋 地蔵崎におけるハイタカ等渡り調査結果
 9/11〜11/8の内、33日間、美保関町の地蔵崎でタカの渡り調査をした。総計はハイタカ141、ノスリ14、オオタカ1(11/2)、ハチクマ1(9/11)、サシバ1(9/22)、ミサゴ7、ハヤブサ14、チゴハヤブサ2(9/25、11/3)。
(鳥取県「銀杏羽」NO.89,P13)

●2007/1 長崎県
・タンチョウ雑記
 11/9に飛来したタンチョウは11/21まで川棚川の川床(水の中)で塒し、12/3まではその北部の田圃(土の上)で塒した。第3の塒は川棚川河口東部の埋立地へ移動し、12/28現在在留。朝7時半前後に塒を発ち、5、6分で田圃へ降りる。稲刈後に耕した田圃や麦を蒔いた田には入らない。夕方5時半前後に塒に帰ってくる。飛行距離5.2km、最短の5分7秒を用いると、平均時速61km/hになる。タンチョウの足跡は人の手指を広げた時の親、中、小指とほぼ同じ角度、太さで、長さは11、13、10cm程で、歩幅は40〜47cmであった。今回の個体は年齢1.5歳で、昨年、出水に単独で来たタンチョウは3歳で別個体と判明。
(長崎県「つばさ」NO.239,P4〜9)

●2007/2 筑後
・改定鳥獣保護法
 来る4/16より施行される改定鳥獣保護法での主な改定は、有害鳥獣駆除に重きがある。農業被害防止のため、有害鳥獣捕獲にアオサギを追加。農家の狩猟免許取得促進のため、「網・わな猟免許」を「網猟免許」と「わな猟免許」に分ける。適法に輸入された鳥獣に環境大臣が標識を交付し、取付けを義務つける。愛玩飼養はメジロのみとし、現在飼育許可済のホオジロは可。鳥獣を「希少鳥獣」「狩猟鳥獣」「外来鳥獣」「一般鳥獣」に区分し、保護管理の考え方を定めた。
(筑後「まめわり」NO.70,P10)


○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.362
●2007/2 千葉県
・ボランティアが運営する支部活動
・外来ネズミで海鳥犠牲(12/9 朝日新聞)

●2007/2 東京
・第2回とうきょうのカモ・シンポジウム報告
・第14回「野鳥密猟問題シンポジウムin群馬2006」報告
・小鳥の鳴き合わせ会の情報をお寄せ下さい

●2007/1-2 島根県
・島根か隠岐か
・飯梨川1000回シギ・チドリデータ
・ノドグロツグミ、益田市に出現!

●2007/2 高知
・野鳥の密猟急増 鳥インフルで輸入規制で国内品薄に(1/9 asahi.com)

●2007/2 北九州
・諮問委員会活動報告
・57種を絶滅危惧種に(12/23 新聞報道)

●2007/2 千葉県
・ボランティアが運営する支部活動
 野鳥の会の活動は、啓蒙・普及活動、保護活動、調査・研究活動の3分野があり、NPO法人格を取得している支部もあるが、千葉県支部は任意団体で、別組織のNPO法人野鳥千葉と密接な連携をとりつつ、全ての活動をボランティアの手で運営している。会員の提案で活動の幅が広がり、活動への会員の参加を求める。定期的な観察記録の積み重ねは、自然を守る上で貴重な資料になる。
(千葉県「ほおじろ」NO.310,P2)

・外来ネズミで海鳥犠牲 (12/9 朝日新聞)
 海鳥の一種、アナドリの国内有数の繁殖地、小笠原諸島の東島で6〜10月、小笠原自然文化研究所はアナドリ成鳥237羽の死骸を確認した。無人島の東島には例年5月、アナドリが飛来し、雛が8月上旬に生れ、10月下旬には巣立つ。侵入時期、経路は不明だが、クマネズミ(東南アジア原産、尾を除く体長14〜19cm)の犯行と思われる。卵を狙われる事はあるが、成鳥がネズミに襲われたのは小笠原では初めてで、半年間で、東島全体でアナドリ1,000羽以上が犠牲になった。同研究所はクマネズミの駆除を考えるとしている。
(千葉県「ほおじろ」NO.310,P13)

●2007/2 東京
・第2回とうきょうのカモ・シンポジウム報告
 11/28、「多摩川のカモの復活を考える」の報告を四氏にお願いした。2000年より多摩川河口〜多摩川原橋をカウントしているが、スズガモの大きな群の有無で個体数は大きく変動する。今までカモの数のみ見ていたが、カモをキーに広く川を診るのが課題である(神奈川支部 小林みどり)。 特に都市河川では、人、鳥(カモ)、犬の棲み分けが要求される。河川の改修工事に関し、国交省河川事務所と密にコンタクトしたい(世田谷の野鳥環境を考える会 澤村信之)。多摩川中流域では90年代半ば頃より、カモが激減している。大型化した河川工事や周辺田圃の消滅、乾田化で、川の中や周辺湿地での餌不足があるかも知れない。カモだけでなく他の生き物の動向、環境変化に目を向ける事が大切である(八王子・日野カワセミ会 粕谷和夫)。
(東京「ユリカモメ」NO.616,P16〜18)

・第14回「野鳥密猟問題シンポジウムin群馬2006」報告
 12/2〜3、群馬県伊香保温泉で開催された。当支部保護部は毎年本部で行う「野鳥販売店調査」に協力しているが、年々、店頭で一般客の目に触れる野鳥は少なくなり、ネット販売、固定顧客との直接売買が多くなっている。昨年末の鳥獣保護法改正で、国内産の野鳥愛玩飼養はメジロ1種、1羽となり、輸入鳥の足輪装着が義務付けらる。
(東京「ユリカモメ」NO.616,P19)

・小鳥の鳴き合わせ会の情報をお寄せ下さい
 12月から5月頃まで、全国でウグイス、メジロ、ホオジロ等の「鳴き合わせ会」なるものが行われる。こうしたところから野鳥の違法飼養、違法販売の摘発になる事も多い。そのような情報を見つけた時は、全国野鳥密猟対策連絡会まで連絡下さい。TEL/FAX075-864-0777 http://www008.upp.so-net.ne.jp/mittairen/
(東京「ユリカモメ」NO.616,P19)

●2007/1-2 島根県
・島根か隠岐か
 日本鳥類目録改訂第6版では、例えばハシグロヒタキについて島根(96/5)とあり、島根県鳥類リストでは隠岐島(96/5)となっている。キガシラセキレイも日本鳥類目録では島根とされ、島根県鳥類リストでは隠岐島の記録となっている。島根、隠岐島に区分するのは例えば、コゲラは島根では本州産亜種、隠岐では対馬と同じツシマコゲラとされ、隠岐のシジュウカラは嘗てテウセンシジュウカラとあったが現在はその亜種は認められていないいきさつがある。50kmの距離に区分けの意味の検討、記録のミスマッチの改善を願う。
(島根県「スペキュラム」NO.115,P2)

・飯梨川1000回シギ・チドリデータ
 飯梨川の90年〜06年の1000回観察で、出現回数が多いものは、ハマシギ622回、イソシギ495、シロチドリ451、コチドリ434、タシギ425、トウネン381、タゲリ361、アオアシシギ351、ダイゼン340、オオソリハシシギ279、メダイチドリ208、キアシシギ204、ソリハシシギ197、オバシギ192、ミユビシギ180、タカブシギ173、チュウシャクシギ162、ムナグロ132、クサシギ100等。一回の最高羽数はハマシギ650羽(92/4/5)、タゲリ150(98/12/6)、チュウシャクシギ109(04/5/1)、メダイチドリ66(95/10/22)、トウネン56(95/9/15)、シロチドリ55(91/11/23)、アカエリヒレアシシギ50(95/9/24)等。
(島根県「スペキュラム」NO.115,P3)

・ノドグロツグミ、益田市に出現!
 11/12、益田市でピラカンサにノドグロツグミが来ているのが撮影できた。周囲にいたツグミより体長は長いと感じた。島根県での確実な初記録となる。日本の図鑑ではツグミの方がノドグロツグミより大きいとするものが多いが、海外の図鑑ではその逆が多い。それによるとノドグロツグミの方が約1cm長い。
(島根県「スペキュラム」NO.115,P6)

●2007/2 高知
・野鳥の密猟急増 鳥インフルで輸入規制で国内品薄に(1/9 asahi.com)
 鳥獣保護法違反での摘発は06年は全国で721件で、5年前の3倍以上。背景には鳥インフルエンザで鳥の輸入が大幅に規制され、品薄事情がある。04/1、鳥インフルエンザ侵入防止のため、家禽輸入禁止地域からの鳥類の輸入も禁止になり、野鳥の輸入先の8割で止まった。家禽以外の輸入は03年の12.1万羽から06年は3.3万羽で、供給難で野鳥販売を止めたペット店も多い。「90年代末に消えたかに見えたカスミ網はネット販売で目立つようになった」(本部 古南自然保護室長)。密対連によると「野鳥の会や警察の監視で、密猟現場が地方に移っている。密売ルートは東北地方から首都圏の北ルート、和歌山、三重から京阪への南ルートがある。」密対連は密猟の現状や監視手法のマニュアルを全国の警察、自治体に配布している。
(高知「しろぺん」NO.243,P2〜3)

●2007/2 北九州
・諮問委員会活動報告
 支部活動活性化のため、7月諮問委員会を発会し、12月に支部役員以外から答申を頂いた。内容は探鳥会について、会員減少対策、財政問題、運営スタッフの確保、情報発信、普及啓発、組織について等である。例として、探鳥会終了後、会員同士の交流の場を検討する。野鳥の会事業PRのため、清掃等を適宜実施する。団塊の世代の社会教育、大学の公開講座等の活用。行政からの受託事業は財源増加につながるが、現状は受容体制に余裕が無い。支部報をメールで発信する。得意分野の人材登録制度を導入する。HPを立上げ、有効活用と専任スタッフを確保する等。
(北九州「北九州野鳥」NO.248,P6〜8)

・57種を絶滅危惧種に(12/23 新聞報道)
 環境省は91年公表のレッドリストを今回見直し、57種を絶滅危惧種に加えた。改定したのは鳥類、爬虫類、両生類で、鳥ではヨタカ、サシバ等9種を絶滅危惧種に追加した。ヤンバルクイナは絶滅危険度のランクを上げている。一方、オオタカは都市部や西日本等で増えており、絶滅危惧種から除かれた(準絶滅危惧種)。絶滅危惧種の国内爬虫類は31種になり、内30種が南西諸島に集中している。
(北九州「北九州野鳥」NO.248,P19)


○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.363
●2007/2 オホーツク
・珍客ヤマヒバリ、出現!

●2007/2 青森県
・六ヶ所村にヒメハジロ

●2007/2-3 宮古
・国鳥・キジの狩猟をやめよう

●2007/1 盛岡
・平成19年のガンカモ類調査結果

●2007/2 いわき
・第27回ガン・カモ調査
・夏井川河口シギ・チドリ調査まとめ

●2007/2 神奈川
・丹沢の人工林、林業をどうするのか
・BINOS13号発売中

●2007/2 長野
・菅平峰の原高原風力発電計画の中止申入れ

●2007/1 富山県
・バードヒアリング探鳥会

●2007/2 富山県
・ベテラン聞く「カラス」

●2007/2 兵庫県
・ソナグラフ(声紋)

●2007/2 山口県
・ナベヅルを見たら教えて!

●2007/2 長崎県
・第9回長崎県鳥オシドリ一斉調査結果
・フクロウの巣箱営巣観察記

●2007/2 オホーツク
・珍客ヤマヒバリ、出現!
 1/5、網走市の住宅地でヤマヒバリが撮影された。オホーツク圏では初記録である。環北極圏で繁殖し、北海道では稀な旅鳥、冬鳥である。日本海側の島々では定期的に少数が渡っていると思われる。ヒバリと付くがカヤクグリの仲間である。
(オホーツク「ばあどこおる」NO.237,P2)

●2007/2 青森県
・六ヶ所村にヒメハジロ
 12/10、六ヶ所村尾駮沼でヒメハジロ♀タイプが数十羽のホオジロガモ、スズガモの中で潜水を繰り返していた。青森県ではヒメハジロは80/3に夏泊半島沖合で記録があるのみ。
(青森県「白鳥」NO.06-02,P5)

●2007/2-3 宮古
・国鳥・キジの狩猟をやめよう
 キジは日本の国鳥で一万円断札の絵柄にもなっている。これを狩猟の対象にしたのは大型で肉味が良かったからで、もう時代遅れである。国鳥はどこの国でもシンボルとして大事にする。日本では国鳥が狩猟鳥と言うと、世界の人は唖然とする。キジを撃つのはもうやめて欲しい。
(宮古「ミサゴの海」NO.190,P7)

●2007/1 盛岡
・平成19年のガンカモ類調査結果
 1/6〜15、盛岡地区を中心に、17箇所を調査した。14種、9,096羽を確認した。昨年の豪雪の中での結果より倍増し、一昨年とほぼ同数であった。内訳はカルガモ2,648、マガモ2,318、オナガガモ1,988、オオハクチョウ798、コガモ545、ホシハジロ316等。カルガモは過去6年で最大数で、オナガガモも増加傾向にある。
(盛岡「山翡翠」NO.301,P2〜3)

●2007/2 いわき
・第27回ガン・カモ調査
 1/14、いわき市内19ポイントで調査した。18種、10,472羽はH5年の調査以来最大数となった。内訳はハクチョウ類1,420、カモ類9,030(マガン1を含む)、アイサ類22であった。オナガガモは年々増え、今回は2,970羽で、クロガモも2,167羽と多かった。
(いわき「かもめ」NO.82,P3)

・夏井川河口シギ・チドリ調査まとめ
 H18年、冬季(1、2月)、春季(4、5月)、夏季(8、9月)に周辺湿地を含む夏井川河口付近を調査した。計16種を確認。最大出現数はトウネン92(8月)、メダイチドリ63(9月)、ミユビシギ32(1月)、キョウジョシギ30(5月)であった。
(いわき「かもめ」NO.82,P3)

●2007/2 神奈川
・丹沢の人工林、林業をどうするのか
 今、直径20cmの檜の立木は500円しかならない。丹沢の林業は産業として破綻したは関係者の認識である。目指す方向は適地適木の原則で、奥山や急傾斜地では順次天然林に戻す。人工林施業は林道沿いの200m以内で効率的に集約する。神奈川県は数年前から水源の森づくり事業進めているが、水源林管理道を作り、規格は林道より幅は狭いが、急カーブ部では舗装がされ、林道見直しがなし崩しにされてはならない。防鹿柵の撤去も進められ、それでの被害は殆ど確認されず、早くニホンジカの生息域管理が待たれる。
(神奈川「はばたき」NO.417,P3)

・BINOS13号発売中
 支部の研究年報BINOS13号が刊行された。B5版132頁で、頒価1200円+送料290円=1,490円。入手希望者は郵便振替(00290-8-14993 日本野鳥の会神奈川支部)。内容は「オオタカへの開発事業の影響」「シラサギの塒調査」「神奈川県におけるカモ類一斉調査の記録(1996−2006)」等。
(神奈川「はばたき」NO.417,P16)

●2007/2 長野
・菅平峰の原高原風力発電計画の中止申入れ
 1/22、支部は長野イヌワシ研究会と合同で、須坂市市長に反対署名簿を添えて、同地の風力発電に反対の申入れをした。市長は「現状はアセスが義務付けられていないが、イヌワシ等の絶滅危惧種は大切な問題で、科学的に判断していきたい。須坂市では環境影響評価に対する意見をネットで広く募集している。」その後県庁にも同様の申入れをした。
(長野「野鳥ながの」NO.443,P7)

●2007/1 富山県
・バードヒアリング探鳥会
 91年より支部は高岡西ロータリークラブに協力して、社会福祉活動として視覚障害者を対象に、バードヒアリング探鳥会を実施している。今回、同クラブ創立40年記念として、その活動に対し、支部は活動助成金を受けた。
(富山県「愛鳥ニュース」NO.63,P2)

●2007/2 富山県
・ベテラン聞く「カラス」
 「カラスの罠を設置して数が減っても、それを補う力が働き、出産数が増える傾向が生物界の法則としてある」と新聞にあったが、そんな法則聞いた事が無い。富山県ではコクマルガラス、ミヤマガラスが増えている。オナガは40年前から増加している。
(富山県「愛鳥ニュース」NO.64,P4)

●2007/2 兵庫県
・ソナグラフ(声紋)
 ソナグラムは縦軸が声の周波数、横軸は時間で、色の濃さは声の大きさを表す。これによると、カケスのジャーの濁った声は色々な高さの音が同時に出ているのが分る。ヤマガラのニー、ニーの声は3.5〜9KHzの音が層状の声紋で、規則的な倍音(和音)からなり、まろやかに聞こえる。
(兵庫県「コウノトリ」NO.156,P8〜9)

●2007/2 山口県
・ナベヅルを見たら教えて!
 昨年、出水市から山口県周防市の鶴いこいの里交流センターに移送保護された3羽のナベヅルを3月に放鳥する。3羽には番号カラーリング(黄)と補助リング(赤)と環境省の金属足環が付いている。見つけたら一報下さい。
同センター [email protected]
(山口県「やまぐち野鳥だより」NO.189,P2)

●2007/2 長崎県
・第9回長崎県鳥オシドリ一斉調査結果
 1/7、対馬、五島を含む県下73箇所でオシドリを一斉調査した。今回は総計5,911羽で、06年:3,087、05年:6,298、04年:3,264、03年:3,668、02年:2,574、01年:3,597、00年:2,953であった。多い場所は西海市雪の浦ダム:1,987、松浦市大岩谷池:750、佐世保市江楯池:663等。雌雄分けてのカウントでは♀:2,054、♂:2850。シイ類・カシ類などのドングリが豊作である場所では多数生息し、対馬ではオシドリの密猟があるとの情報があった。
(長崎県「つばさ」NO.240,P2〜6)

・フクロウの巣箱営巣観察記
 87/11に巣箱を架け、翌年4/26雛が孵り、5/15、幼鳥が見られ、キチーキチーと小声で威嚇した。巣箱を覗くと、親鳥が羽音を立ずて、頭から帽子をかすめ取った。非常に危険な事で、二度としてはならない。5/23、1羽が巣立ち、そ8日後、2羽目が巣立つ。巣立ちと言うより巣から落ちた。幼鳥の大きさに差があるのは餌の捕り方に依るのか。巣箱は42cmのエスロンパイプで作り、中に巣材としてオガクズ、杉の皮、葛や白木の細く柔かいものを入れた。1ヶ月もすると、カキエーと2、3回大きく鳴く。夏は灯光に集まるガやセミを捕りに来る。完全な成鳥にならないと、ゴロスケホウコウとは鳴かない。
(長崎県「つばさ」NO.240,P16)


○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.364
●2007/2 釧路
・暖冬に関連?

●2007/2 札幌
・オオセグロカモメが札幌で子育てのわけ
・2006年度オオセグロカモメ繁殖調査報告

●2007/3 千葉県
・東京湾にガンがいた頃(上)
・後立山でライチョウが半減(山と渓谷 2月)

●2007/3 埼玉県
・密対連シンポジウム出席報告
・フクロウの声の記録

●2007/2 静岡
・ガン・カモ・ハクチョウ類カウント調査結果

●2007/2-3 京都
・探鳥会記録に見る魚食性鳥の盛衰
・こどもと一緒に環境問題を
・2006年タカの渡り報告

●2007/2 福岡
・簡保レク跡地の自然に関し、要望書提出

●2007/3 熊本県
・クロツラヘラサギ・ズグロカモメ一斉調査報告

●2007/2 釧路
・暖冬に関連?
 釧路湿原の温根内でモズが、塘路湖でダイサギが越冬した。共に釧路地方では初越冬記録と思われる。釧路川にコクチョウが出現、オーストラリア、ニュージーランドが生息地で籠脱けかも。
(釧路「支部のたより」NO.339,P1)

●2007/2 札幌
・オオセグロカモメが札幌で子育てのわけ
 01/7、豊平川中洲に3羽のオオセグロカモメが目撃され、その頃より札幌市街地での繁殖が窺われていた。02/6/10、立体駐車場屋上で抱卵の親、3羽の雛のが確認された。餌は?市内の生ごみ漁りの報告は無い。河川、池での魚やホッチャレ(死んだサケ)を捕るのがよく目撃される。06年にはその20数m2の屋上で5巣が営巣した。沿岸都市の小樽、釧路等の倉庫の屋根での繁殖は知られている。20kmも内陸の大都市では初めてである。下が海面でないため、雛がビルから落下死亡例、ビル側壁での糞の悩みも出ている。
(札幌「カッコウ」NO.286,P6〜9)

・2006年度オオセグロカモメ繁殖調査報告
 7〜8月の調査で、札幌市内で確認できたオオセグロカモメの巣は20個、巣立雛35羽であった。殆どが札幌市中区に集中。繁殖場所はやや固定して来たようであるが、まだ流動的である。1箇所を除いて立体駐車場の屋根を使っており、飛行に都合が良く、見張り、幼鳥飛行訓練に、周囲のビル林立環境が利用されている。
(札幌「カッコウ」NO.286,P9〜10)

●2007/3 千葉県
・東京湾にガンがいた頃(上)
 1/28の支部総会での講演会より。1953〜62年、300回以上、旧江戸川河口と江戸川放水路河口の間の海岸、内陸湿地を「新浜」と呼び、通った。野鳥の会は初め山の鳥を見るのが主で、広い干潟で見るのは新浜が初めてでは。図鑑も望遠鏡も無い時代で、57年に興和のプロミナーが出た。識別の助けになったのは「ピーターソン図鑑」で、矢印での識別点、分布図解説は、現在の図鑑の基本になっている。標本が無ければ、公式記録に認定されない時代で、「採集の鬼」が鉄砲で撃ち落していた。自分達もそのようにして、ハジロコチドリの標本を作った。そうした苦汁の中から、野外識別の技術が磨かれ、現在は鮮明な写真と記録文で正式記録となっている。「東京湾にガンがいた頃」(文一総合出版)が出版されている。
(千葉県「ほおじろ」NO.311,P3〜6,11)

・後立山でライチョウが半減 (山と渓谷 2月)
 信州大学が7、8月に行った調査で、北アルプス後立山連峰のライチョウは80年時の約半分に減っている事が分かった。本来は低地で生息するキツネ、テン、サル等が高山域に広がり、捕食している影響と考えられる。北・南アルプスのライチョウは約3千羽といわれるが、これは85年の調査結果で、実際はそれよりかなり減っているとみられる。
(千葉県「ほおじろ」NO.311,P12)

●2007/3 埼玉県
・密対連シンポジウム出席報告
 12/2、3、群馬県渋沢市で第14回野鳥密猟問題シンポジウムが開催された。「都道府県によって密猟行為に対する取り扱いが余りに違いすぎる。違法行為に真剣に取り組まない行政、警察もあるのは驚きである」(東京都岩崎鳥獣保護管理係長)。全国一斉野鳥販売実態調査報告(2000〜2005年)で国産同種141種、10,844羽の記録が報告された(本部古南自然保護室長)。
(埼玉県「しらこばと」NO.275,P4)

・フクロウの声の記録
 比企郡の自宅周辺で過去8年間で聞いたフクロウの声(235日)の月別を見てみた。2〜6月がよく鳴き、5月が最多であった。10、11月は鳴声は聞かなかった。1月、7〜9月は各数日と少なかった。この辺りでは声を「テレック、ゴーヘー」と聞きなしている。
(埼玉県「しらこばと」NO.275,P4)

●2007/2 静岡
・ガン・カモ・ハクチョウ類カウント調査結果
 1/7〜15、県内32箇所を調査した。15種、5,637羽(昨年は6,784羽)であった。内訳はコガモ1,551、ヒドリガモ805、カルガモ724マガモ684、オナガガモ493、オカヨシガモ379等。昨年ダム湖でのオシドリ1,300羽は今年は32羽と激減。その他としてウ類1,040、カンムリカイツブリ89、オオバン181等。
(静岡「野鳥だより」NO.341,P8〜10)

●2007/2-3 京都
・探鳥会記録に見る魚食性鳥の盛衰
 「野鳥」誌(05/11)の特集「分布図で見る鳥の変化」で、この30年間で大型魚食性鳥(カワウ、ダイサギ、アオサギ)は分布を広げ、小型魚食性鳥(カイツブリ、コサギ、ササゴイ)は分布が縮小しているとある。支部でもこの20年の出現状況を見てみた。カワウ、アオサギは明らかに増加傾向で、ゴイサギは減少傾向で、他ははっきりした傾向は出なかった。
(京都「そんぐぽすと」NO.144,P7)

・こどもと一緒に環境問題を
 12/9、10、京都府の環境フェスティバルで、支部は野鳥の餌付け問題を啓発した。支部のブースでは、地元小学校のツバメ観察学習成果が展示され、生徒、先生、支部で「ツバメの調査から環境を考える」について広く交流、意見交換した。
(京都「そんぐぽすと」NO.144,P8)

・2006年タカの渡り報告
 滋賀支部の定点調査の協力も得て調査した。琵琶湖ではサシバは南部で西に渡ると思われていたが、北方向へも柔軟にコース取りをし、幅が狭い区域では琵琶湖の上を渡っている。調査記録は近年問題となっている風力発電所建設に対応する資料となり得る。
(京都「そんぐぽすと」NO.144,P9)

●2007/2 福岡
・簡保レク跡地の自然に関し、要望書提出
 小郡市の簡保レク跡地に歴史資料館が移転する事に関し、12/26、支部は地元4団体と連名で、県へ要望書を提出した。当地はハヤブサ、ハイタカの狩場で、施設開設後の運営について要望した。
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.328,P17)

●2007/3 熊本県
・クロツラヘラサギ・ズグロカモメ一斉調査報告
 1/20、熊本県下10箇所で一斉調査した。結果はヘラサギ3(成1、若2)、クロツラヘラサギ68(成45、若10、不明13)−場所別では熊本港32、鏡川河口23等、ズグロカモメ667−場所別では大野川・砂川河口248、熊本港134、氷川河口103等であった。
(熊本県「野鳥くまもと」NO.240,P14)

(自然保護室ボランティア・神奈川支部/森 要)

役員名簿など
 新年度にあたり、財団の理事、監事、評議員および支部長の名簿、財団事務局の組織を掲載いたします。
 今後、異動などがありましたらこれまでどおり、本通信で随時お知らせいたします。
(総務室/吉家奈保美、勝田ひろみ)
●財団役員名簿
 2007年4月1日現在の財団の役員は以下のとおりです。
任期2006.4.1〜2008.3.31(敬称略)
会長 柳生 博   理事 花田 行博
副会長 佐藤 仁志 理事 白岩 康夫
専務理事 鈴木 君子 理事 河地 辰彦
常務理事 吉田 新 理事 坂本 宗吏朗
理事 海老原 美夫 理事 高木 清和
理事 親泊 素子 理事 狩野 清貴
理事 土屋 正忠 理事 真鍋 啓二
理事 滑志田 隆 理事 松富士 将和
理事 樋口 広芳 監事 伊藤 直人
理事 松田 輝雄 監事 高松 健比古
理事18人/定数15人以上20人以内
監事2人/定数2人
※任期 2006.5.27〜2008.3.31
  ●財団評議員名簿
 2007年4月1日現在の財団の評議員は 以下のとおりです。
任期2006.4.1〜2008.3.31(敬称略)
ブロック選出評議員   学識経験者評議員
山田 三夫 芦ア  治
盛田 徹 安藤 正治
西岡 裕介 磯崎 博司
小室 智幸 伊藤  勝
池野 進 上田 恵介
橋口 長和 遠藤 孝一
川端 一彦 川村 研治
上木 泰男 国松 俊英
福井 強志 曽我 千文
福田 和夫 中村 桂子
井上 清仁 蓮尾 純子
日比野 政彦 樋口 隆昌
山橋 良治 松田 道生
佐久間 仁 横山 隆一
前田 幹雄  
評議員29人/定数25人以上30人以内
※任期 2006.5.27〜2008.3.31
●支部長名簿
 2007年4月1日現在の各支部長は以下のとおりです。
(敬称略)

●財団事務局の組織
 2007年4月1日現在の財団事務局と担当職員は下記のとおりです。

事務局からのお知らせなど
自然保護室より
■野鳥劇の作り方■
 =佐賀県支部の人気プログラム 劇団「野鳥座」の取り組み=

 当通信2月号で佐賀県支部の愛鳥指導の取り組みをご紹介いたしました。予告から1ヶ月遅れてしまいましたが、劇団「野鳥座」の野鳥劇づくりについて、以前からの劇団のメンバーである青柳良子さん、福田武利さん、そして新メンバーの方々などに、もう少し詳しいお話をお聞きしてまいりました。今回は実践編ということで、実際に使われたシナリオや小道具などをご紹介いたします。
(人材育成プロジェクト担当/箱田敦只)
●劇に無くてはならないシナリオ
劇『身近な鳥と、その暮らし』
・日時:10月下旬のある日
・場所:小学校周辺
・上演時間:30分
・登場人物:スズメ=
      アオサギ=
      ツバメ=
      タカ=

プロローグ・・10月末のとある日、小学校の庭で、鳥たちが集まって話をしている。
スズメ登場(さえずりながら)
S:あーあよく寝たわ。そうだ、今日は小学校のお友達が私たちを見に来るって言ってたわねえ。あら、皆さんおはようございます。えーわたしは・・・さて、わたしはだれでしょう?小さくて、皆さんの家の周りにいて、ほっぺたに黒い丸のある鳥・・・そうスズメですね。私はスズメの叔母さん、おすずさんと言います。よろしくね。あら、お友達がきたわ。おーい、アオサギさーん。
アオサギ登場(さえずりながら)
A:おはようございます。おすず叔母さん。
S:あなたはいつ見ても立派ねえ。ところで、今日はどこから飛んできたの?
A:向こうの山から。私たちは、夜は仲間と一緒に向こうの山の木で一緒に眠るんですよ。朝起きて、餌をさがしにやってきたんですけど、そういうおすずさんはいつも何処で寝てるんですか?
S:私も仲間と一緒に、ほらそこの小学校の大きな木の枝にとまって休むのよ。
A:そうなんですか。あら、また誰かきましたよ。
S:あら、ツバメさんだ。
:おーい、ツバメさーん。
ツバメ登場(土食って、虫食ってしぶーいと、さえずりながら)
T:皆さんおはようございます。
A:赤いネクタイかっこいいですね。でも、ツバメさんは、秋になると南の暖かい国に飛んで行ってしまうんでしょう。もう仲間はみんな出発しちゃったみたいですよ。早くしないとおいて行かれますよ。
T:はい。寒くなって餌も少なくなってきたんで、そろそろ行かないといけないんですけど・・・。僕も年を取って、とおいとおい南の国まで海を越えて飛んでいくのは、きつくなってきました。もう今年は、途中で力つきて、海におっこちてしまうかもしれないなあ。
S:そんな寂しいことを言わないでください。おなかいっぱい餌を食べて、力を付けて出発しなきゃね。次の春には、きっとまた元気に帰ってきてくださいよ。
A:本当ね。じゃあみんなで一緒に餌を探しに行きましょうか。
:じゃあ行きましょう。(それぞれ別々の方向へ、飛んでいこうとする。)
S:ちょっと待ってください!アオサギさんはどちらへ?
A:川ですけど・・
S:ツバメさんは?
T:その辺を飛びながら探しますが・・・。おすずさんは?
S:たんぼ・・
先生登場
先生:どうやら、みんな好きな食べものが違うようですね。ここに鳥の好きそうな物が色々ありますが、ここでみんなに、それぞれの鳥たちの好きな食べ物を当ててもらおうと思います。じゃあまず、一羽ずつヒントをもらいましょうか。
(餌の絵を黒板に貼る)
S:私は田んぼへ行きます。餌をとるくちばしはこんなに小さいです。(餌をとるまねをする)
A:私は川へ行きます。くちばしも、首も、足もこんなに長いです。(餌をとるまねをする)
T:私は、飛びながら餌をとることもあります。(餌をとるまねをする)
先生:さあ誰かに出てきてもらって、ここにある餌を渡してもらおうかな?まず、スズメから。
<こどもたちに、餌を選んでもらう>
* 草の実、柿、魚、カエル、トンボ、毛虫、ハンバーグなどの絵をそれぞれの鳥に渡す。
 (鳥は餌をもらうたびに、うれしそうな顔をしたり、いやいやをしたりして、表現する。)
  ここで好きな餌を渡した子どもへ鳥たち、スタッフ、先生が拍手をして褒める。

先生:さあ鳥さんたち自分の好きな餌に当たりましたか?
* それぞれうれしそうに、にこっとする。
S:私は草の種が大好きです。
A:私は魚が大好きです。でも、カエルやバッタも食べます。
T:私は、虫が大好物です。農家の人たちには、大事な作物を食いあらす虫を退治してくれるというので、喜ばれていますよ。
A:そうよね。みんな食べるものが違うから、取り合いのけんかをしたこと無いんだよね。
(仲良く手を繋いで)
タカの声登場
:あっタカだ!にげろ!(急いで隠れる)
A:えっ!どうかしました?(きょとんとしている。)
タカ登場
* 威圧しながら会場を一周する。
W:おい!今ここに小鳥がいなかったか?(威圧的に)
A:(おそるおそる)い、いいえ知りませんけど・・・何かご用ですか?
W:いや、うまそうな餌がいると思ってな。
A:ええっ、鳥なのに鳥を食べるんですか!ひどーい。
W:やぐらしい!俺は鳥の王様と言われているんだ。ごたごた言うとお前もくっちまうぞ!
A:(震え上がる)
W:そうはいっても、腹減ったなあ。このごろ好物のねずみも、小鳥も少なくなったからなあー。(あちこち探しながら退場)
A:(アカンベーをする)
:(ようすをうかがいながら出てくる)ああ怖かった。
A:タカに見つかってもすぐ逃げられるように、早いとこ栄養つけなくちゃいけませんよ。
:うなずく。
A:じゃあ、早速餌を探しにいきましょうか!
全員:行きましょう!
* それぞれ 散っていく。
おしまい。
●雰囲気づくりに欠かせない小道具
(1)登場鳥が頭につける鳥の絵や、餌の絵などは硬めの厚紙に描く。その他、ススキや草など自然のものや、段ボールや不織布など工夫して使用。
   
  (左)写真1.
舞台大道具:案山子・草むら・サギなど

(中)写真2.
ダンボールを利用してススキを立てている

(右)写真3.
舞台大道具:ススキに小鳥がとまっている
 
 
写真4.小道具:厚紙に描かれた生きもの 写真5.劇団の皆さんと手作りの舞台装置
(2)扮装の例・・・ツバメは、黒っぽい服を着て赤い蝶ネクタイをつける。ジョウビタキは、袖の後ろ側に白丸の紋がついたハンテンを着る。タカは鋭い嘴を強調した面をかぶる。
(3)音・・・シーンに合わせて野鳥の声のテープを流すと、より臨場感がでる。

●上演の様子
   
写真6.鳥たちの登場 写真7.餌を渡してもらった鳥たち 写真8.ごあいさつ風景

 以上、野鳥劇上演に必要な素材をご紹介いたしましたが、イメージは掴んでいただけましたでしょうか? この野鳥劇は小学校低学年を対象に行なうと効果的とのことです。ご紹介した事柄を参考に、あなたの支部活動に活用していただけると幸いです。
 前にもご紹介しましたように、一時休止中の劇団「野鳥座」ですが、青柳さんを中心に新たな工夫を加えながら、再開を目指し準備が始まっているそうです。野鳥座の皆さんから「この野鳥劇が他の支部にも広まり、多くの子供達に楽しい愛鳥指導が出来ればとても嬉しい」というメッセージをいただきました。

(報告:サンクチュアリ室福岡市油山自然観察の森担当/永松愛子)
 

 
■ガンカモティーチャーズガイド講習会を実施しました■
 昨年サンクチュアリ室で発行した「ガンカモティーチャーズガイド」、もうご覧になったでしょうか?
 財団事務局では、子どもたちの中に野鳥ファンを増やしていくために、全国の学校現場で使える、野鳥を素材とした教材や指導者のためのプログラム集の発行を行っています。「ガンカモティーチャーズガイド」は、これまでサンクチュアリで行ってきた総合学習への対応事例を元に、初心者でも双眼鏡なしで観察することができるガンカモを素材にしたプログラム集です。今後、このティーチャーズガイドを使った講習会を全国各地で開催し、野鳥を素材にした子どもの自然体験活動に取り組む指導者を支援していきたいと考えています。支部の皆様にもぜひご活用いただけたらと思います。
 さて、「ガンカモティーチャーズガイド講習会」の全国での展開に先立ち、昨年の11月に東京都日野市のwingを会場に、『ガンカモティーチャーズガイド講習会』を開催しました。そのときの模様をご報告いたします。各支部で講習会の誘致について検討していただくための参考にしていただければと思います。

●講習会の概要
<日 時> 2006年11月6日(月)午後1時〜4時
<場 所> 日本野鳥の会 wing(東京都日野市)
<参加費> 無料
<参加者> 23人(奥多摩支部会員17人、その他6名)

●講習会の内容
 講習会の参加者は、奥多摩支部の会員を中心に口コミで集めた23人。参加者の指導経験は、探鳥会のベテランリーダーを中心に、指導歴2〜3年の方が3〜4名、指導歴1年未満の5〜6名の大学生が含まれています。小学校での指導経験については、約3分の1の方が指導経験を持っていました。
 今回の講習会は、全国で展開しやすい講習会プログラムを試行するために、1日ではなく半日での開催としました。短時間の講習でも、参加者がガンカモティーチャーズガイドを使えるように、収録されているプログラムの中から、異なる3つのプログラムを体験していただき、その後プログラムを実施するときの考え方やコツについてアドバイスするというものでした。
 扱ったプログラムの1つめは、「実物大のガンカモを描こう」というプログラムです。このプログラムは、縮尺1/10のガンカモの飛翔図から、拡大図法により実物大のガンカモ類の平面模型図を作成するというものです。普段あまり見ることのできない、ガンカモ類の翼を広げた実際の大きさを知ることができます。
 2つめは、「ガンカモの重さを量ろう」というプログラム。このプログラムは、ペットボトルなど身近な材料を使って実際のガンカモの重さを実感するというものです。野鳥は、植物や昆虫のように実際の鳥を持ってその重さを実感することができません。そのリアリティを補う体験として考案されたプログラムです。
 3つめは、「フードチェーン」。地上に暮らす生き物は、食べる食べられるという関係でつながる「食物連鎖」の中にいます。しかし食物連鎖は実際に見ることができないのでなかなか実感することができません。このプログラムは、生き物カードを使って、水辺に暮らす生き物たちの食べる食べられるの関係を図に示し、可視化させることによって食物連鎖の概念をわかりやすく理解してもらうためのものです。

<講習会のスケジュール>
13:00   オリエンテーション
開会のあいさつ、講習会の目的、スケジュール、講師紹介等をおこなった。
13:05   講義「ガンカモティーチャーズガイドの発行目的について」
パワーポイントを投影しながら、ガンカモティーチャーズガイドの発行目的やガンカモ類についての基本知識についてご説明した。
13:30   ティーチャーズガイドのプログラムを体験
ガンカモティーチャーズガイドに収録されているプログラムの中から、(1)〜(3)までの3つを体験していただき、体験終了後それぞれのプログラムの意図や実施上の注意点などについて解説していった。
   
(1)「実物大のガンカモを描こう」(50分)
【手順】   @ガンカモ類の翼を広げた大きさを想像させる。
AA4サイズのガンカモ類の飛翔図を配る。
BAの飛翔図を模造紙の真ん中に貼り付け、指示に従って拡大図法を用いることにより、模造紙上に実物大に拡大したガンカモ類の飛翔図を描く。
C完成した実物大の飛翔図を見ながら、事前に予想した大きさと比較して感想を話してもらう。
(2)「ガンカモの重さを計ろう」(25分)
【手順】   @ガンカモ類の重さを想像させる。
 あらかじめ提示した鳥のうち、好きな鳥をグループごとに選んでもらう。(1)の実物大の飛翔図を見せたり、手を広げてその鳥の大きさを示しながら、グループごとに予想体重を決めてもらう。
Aペットボトルに水を入れ、@で予想した鳥の重さを量り取る。
「水の重さは、500mlのペットボトルいっぱいに入れると500gです。」とアドバイスする。まずは、秤は使わずに選んだ鳥とほぼ同じ重さになるまでペットボトルに水を入れてみる。
B水の量が決まったら、ペットボトルを秤で計り重さを確認する。
C他のグループの選んだ鳥のペットボトルと重さを比べてみる。
予想と比べて、重かったか軽かったかなど感想を聞く。
(3)「フードチェーン」(40分)
【手順】   @自然の中では、食べる食べられるの関係があることを説明
 「みんなの周りにある川や池、湖などの水辺にはどんな生き物がいるでしょうか?」と投げかけ、児童から具体的な生き物を3つほど出してもらう。出てきた生き物について、食べる食べられるの関係を具体的に説明し、食べる食べられるの関係を具体例で解説する。
A食べる食べられるの関係図を作成する。
ガンカモティーチャーズガイドに収録されている「水辺の生き物カード」の生き物たちを、ホワイトボードに貼り出しておく。この「水辺の生き物カード」で示されている生き物をホワイトボード上で「食べる食べられる」の関係で矢印を結んでいき、関係図を完成させる。
B完成した関係図を示しながら、生き物同士が食べる食べられる関係が安定してつながっていることで、人を含むすべての生き物が生きていけることを伝える。
15:35   アンケート記入・回収
終了後、アンケートを配布し、記入してもらう。
15:40   日野市内の小学校の対応について
講習会終了後、日野市の小学校対応のスケジュールと内容を告知して、ボランティアとして参加していただける方をその場で募集した。
16:05   終了 (片付け終了後16:20〜18:00 ふりかえり)
 
●講習会参加者からの反応
<講習会で紹介した各プログラムへの参加者からの反応>
【実物大のガンカモを作ろう】
1) 総合評価
4段階評価で平均が3.6点でした。(数値が高いほど高評価)
今回ご紹介した3つのプログラムの中では、僅差ですがもっとも評判のよかったプログラムでした。
2) プログラムについての感想
通常近くで見ることができない、ガンカモの大きさが実感でき子どもにも伝わりやすいという感想が最も多く、中には書く大豆を描く作業が複数の人数で作業ができるので楽しいという声もありました。その一方で、一見作業が煩雑で説明をうまくしないと作業の指示が伝わりにくそうという声もありました。
また、「自分でこのプログラムを実施できると思うか?」という設問に対しては、3段階評価で2.6点(平均)と、このプログラムがもっとも高い得点でした。その理由としては、翼を広げたときの大きさや元の飛翔図など、必要な教材はすべてガンカモティーチャーズガイドの中にすべて収録されているから、という声がありました。
【ガンカモの重さを量ろう】
1) 総合評価
4段階評価で、平均3.0点でした。3つのプログラム中では、もっとも得点が低かったプログラムです。
2) プログラムについての感想
プログラム1で描いた実物大の飛翔図などを示すと、予想体重は実際の体重よりも軽い数字が出てくる傾向があり面白い、体重の数字に対して重さの実感がもてて子どもに伝わりやすいという声がありました。反対に、実物を見たことがない子どもたちにやっても効果が薄い。実物の質感をしっかりと見せてから、実施したいという声もありました。
また、自分でこのプログラムを実施できると思うか?という設問に対しては、3段階評価で2.4点でした。(平均)その理由としては、進行が単純で指示しやすいこと、道具が手に入りやすいことなどをあげている方が多いようでした。
【フードチェーン】
1) 総合評価
4段階評価で、平均3.2点(平均)でした。
2) プログラムについての感想
食物連鎖という伝えにくい概念を、印象深く効果的に伝えることができる手法である、という声が多くありました。その一方で、プランクトン、植物、昆虫など、子どもたちになじみの薄い生き物もあり、この生き物に対するイメージがないと理解が不十分になってしまうのではないかという声もありました。そういう意味では、一箇所のフィールドで何回か生き物観察を行った後、最後のまとめとして実施するにはふさわしいプログラムだろうという評価がありました。
また、自分達でこのプログラムを実施できるか?という設問に対しては、3段階評価で2.3点(平均)で、3つの中ではもっとも低い得点となりました。その理由としては、プログラムの進行の仕方が、子ども達との対話によって進めていくスタイルなので、偶然性もあり熟練を要するという声が多くありました。

<講習会に参加してみての感想>
最後に、参加者からいただいた講習会全体に対する感想をご紹介します。
 ・知識が必要。もっと勉強しなければ
 ・場を盛上げ、参加者を引き込む話し方が必要
 ・もう少し自分でプログラムの進め方を実践して場数を踏まないと不安
 ・プログラムを受ける学校側や生徒の関心度がどうか、学校側との綿密な打合せが大切
 ・学年別の考慮と技術を学ぶ必要がある
 ・中学校での実施機会が欲しい
 ・いくつかのプログラムを組み合わせたカリキュラム例があると、より良いティーチャーズガイドになると思う。
 ・全てのプログラムに共通して、実物の観察を伴う必要があると思うので、ある特定の対象に時間をかけて関わることのできる機会が必要だと思う。
 ・学校等の学習目的に合わせる必要があり、多くの実施例を知りたい。
 ・地元の生物で課題を見つけ物語を作りたい
 ・講習会の中にガンカモの観察も入れてもらえるともっと実感できるのでは?1日のプログラムでも良いかも。
 ・「カモってこんな鳥」と子供に説明できる紙芝居のようなものが欲しい。
 ・大勢で勉強することは楽しい。色々な意見が聴けるので
 ・とかく鳥を見せることだけになりがちなので、色々なプログラムを教えて欲しい

●まとめ
 今回はガンカモティーチャーズガイド講習会の全国展開に向けて、汎用性のある講習会プログラムを試行するために、1日ではなく半日程度で実施できるプログラムを試行しました。その結果、いろいろ修正すべき点が見えてきました。特に、ガンカモティーチャーズガイドに収録されているプログラムの多くは、実際にガンカモを観察する動機付けをしたり、観察した体験を補ったりまとめたりするものが中心であるため、講習会の中でガンカモの観察の時間をしっかりとることが必要だということがあらためて確認することができました。
 また、今回はガンカモティーチャーズガイドが発行されて初めての講習会だったため、このガイドを手にした参加者が各プログラムに対してどんな感想をもたれるかがとても気になるところでした。これについては概ねよい評価がいただけたように思います。今回の講習会を参考に全国各地で開催する講習会に生かしていきたいと思います。

 最後に、この講習会の一ヵ月後に地元日野市の小学校での総合学習の対応の予定があり、参加者に告知したところ、23人中15人がボランティアに参加していただけることになりました。小学校での対応は学級単位ではなく学年単位で行動し、100人以上の子どもたちを対応することになります。このような講習会を開催することで、新たな人材が発掘されることとなり、小学校の対応をおこなう活動が生まれつつあります。この事例につきましては、また別の機会にご紹介したいと思います。

●ガンカモティーチャーズガイド講習会を実施しませんか
 今回ご紹介したガンカモティーチャーズガイド講習会を、全国各地で開催していきたいと思います。開催ご希望の支部は、ウトナイ湖サンクチュリ、もしくは東京初台事務所サンクチュアリ室までご相談ください。なお開催にあたってのスタッフ交通費、テキスト代などは個別にご相談させていただきます。
 また「すでに次年度計画されている講習会で、自分が申し込める講習会の予定を教えて欲しい。」という方には、日程が決まり次第順次ウトナイ湖サンクチュアリのHPでお知らせしていきますので、こちらもご確認ください。
http://www.wbsj.org/sanctuary/utonai/index.html
 「講習会に参加する時間がない。ティーチャーズガイドだけでも手に入れたい」という方は、1部\2,000(送料別)にて実費頒布いたします。お申込みはウトナイ湖サンクチュアリまでご連絡ください。

<ウトナイ湖サンクチュアリ>
  〒059−1365 北海道苫小牧市植苗150-3
  (財)日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ
  TEL:0144-58-2505 FAX:0144-58-2521
  E-mail:[email protected]
  開館時間:9:00〜17:00
  休館日:毎週火・水曜日(祝日の時は開館)、年末年始のお休みは12/26〜1/1

以上
   
写真1.実物大のガンカモを描こう 写真2.カモの重さを量ろう 写真3.フードチェーン
(人材育成プロジェクト担当/箱田篤只)
■当会インターネットショップで、支部発行書籍のご紹介を始めました■
 普及室では、商品を通じた普及とともに、当会のさまざまな活動のための収益を得られるように「バードショップカタログ」を春(4月)と秋(10月)に発行し、バードウォッチングなどに必要な機器から雑貨にいたるまでを皆様にご紹介しています。
 一方、2002年10月から再スタートしたインターネットショップも、おかげさまで毎月100〜200件を超える皆様からのご注文をいただくようになり、掲載する商品数も拡大できるようになりました。
 また、どなたでも気軽にアクセスすることができる長所を生かし、会員はもとより、現在会員ではない方々でも当会を知り、親しんでいただくことができるよう、さまざまな新しい商品情報をお伝えする窓口として、見やすく、楽しくショッピングいただけるような機能の充実をはかっていきたいと考えています。
 そうした中で、在庫数に応じての臨機応変な掲載対応やメールマガジンでの情報発信など、カタログをはじめとする印刷物では難しいきめ細かい対応ができる等の特徴を活かし、各支部の皆様の日頃の活動の成果である発行書籍類のご紹介を検討してまいりました。
 今回、掲載商品数の拡大に伴い、従来バードプラザ店頭でご紹介しておりました一部の支部発行書籍類について、インターネットショップでの先行ご紹介を始めました。(以下、アドレスご参照)
http://c01.future-shop.jp/shop/A116/bUAPShSWd/syolist/151
 現在、委託でお預かりしている支部の発行書籍類に限りご紹介しております。各支部で発行されている書籍類で掲載のご希望がございましたらご連絡をお願いします。

【インターネットショップでのお取り扱いの基本的な考え方】
・通信販売での受注となり、お届けや代金決済の経費が発生しますので、委託卸価格で納品いただけるものに限らせていただきます。
・支部として発行するものに限り、会員「個人」としての発行物はお取り扱い致しかねます。
・本件の詳細お問い合わせは、普及室 笹川(TEL:03-5358-3519、[email protected])までお願いいたします。

●内容:「ワイルドバード・カレンダー2007」の掲載写真12点(4枚組)
  ※4枚のタペストリーをセットで展示願います。
●タペストリー仕様:サイズB1判(73×112cm)/枚×4枚組
  ※上下にプラスチックのパイプが付き、付属の紐で壁面にかけられます。
●収納サイズ:直径約11cm×長さ87cm(重さ約3.3s)
  ※巻物のように4本まとめて紙筒に入りますので運搬も手軽です。
●使用例:展示会などの壁面に。講演会などの受付のバックに。屋外イベントのテントブースのアイキャッチに。その他
●貸出方法:送料実費のみのご負担で貸出いたします。
  ※送料着払にてお届けします。返送時送料につきましてもご負担願います。
●貸出期間:おおむね2週間まで(ご相談に応じます)
  ※ただし、5月15〜22日、8月1〜31日は貸出ができません。
●お申込み:先着順とさせていただきます。
  ご希望の使用期日、使用目的、使用者、送付先住所を普及室までご連絡ください。
●本件についてのお問い合わせは 普及室 笹川、小林(電話03-5358-3519、[email protected])へお願いいたします。

(普及室/笹川泰次)
■支部卸販売をご利用ください!■
 「バードショップカタログ2007春夏号」を発行しました。すでに各支部販売事業ご担当者様宛に支部卸販売のご案内と合わせてお届けしています。
 今回は、「支部への卸販売価格がわかりにくい。」とのご意見をいただきましたことを踏まえ、「支部卸販売価格一覧」を別途作成して同封させていただきました。
 新たに開発した当会オリジナル商品はもとより、一般の方にもご購入いただきやすい食品の掲載数を増やすなど、新たな工夫を加えた商品構成となっております。
 各支部での販売を通じてバードウォッチングの輪が広まるともに、その販売収益が支部活動の一助となることを願っております。どうぞ販売にご協力をお願いします。
・支部卸販売のご注文、お問い合わせは、普及室 林山、笹川(TEL:03-5358-3519、[email protected])までお願いいたします。
(普及室/笹川泰次)
■2007年秋 発行予定! 『フィールドガイド日本の野鳥 増補改訂版』■
●初版以来24年以上継続発行
 日本のフィールドガイドの草分けとして1982年11月に初版が発行されて以来、内外から高い評価を得てきた本書は、その出版分野の発展や野鳥の野外識別向上の礎ともなり、いまだ多くのバードウォッチャーに愛され続けています。若くして亡くなられた故・高野伸二氏(当会理事、1984年逝去、享年59歳)の執筆により、当時の当会の英知を集めて発行されたまさに歴史に残る一冊と言えるでしょう。後に同増補版が発行された1989年11月以降、現在の増補版第14刷までで、初版から数えると実に24年以上発行が続いています。
 一方、大手出版各社から続々とフィールド写真図鑑等が発行される中、2000年9月には日本鳥学会による「日本鳥類目録改訂第6版」が発行され、初版当時「同改訂第5版」(1974年)に準拠した『フィールドガイド日本の野鳥』の分類上の記載は、一部現状に合致しないものとなりました。

●改訂に着手、その主な内容は?
 そこで当会では、故・高野氏の著作を活用し、今後も同書を多くの方々に末永く使われるものとしていくために、改めて追記と一部修正を施した『フィールドガイド日本の野鳥 増補改訂版』を編纂、発行することとしました。
 増補改訂版では故・高野氏の著作の長所を活かし、かつ初心者から指導者まで使えるような図鑑としての機能を備えられるよう考慮し、主に以下のような改訂を予定しています。
 【改訂内容】(予定)
  @「日本鳥類目録改訂第6版」に準拠し、種名・亜種名・学名を変更します。
  A解説文中の記録や分布の記載が古くなっているものの更新を行います。
  B故・高野氏の著作当時以降に明らかになった知見に基づき、解説や図版の一部に修正を加えます。
  C増補版発行以降、1989年〜2006年までに日本野鳥の会、日本鳥学会、山階鳥類研究所が発行した学術誌に論文や短報が掲載された29種、日本鳥類目録改訂第6版で検討中とされた種で今後も観察されそうな5種、話題になって多くの人が目にしたと思われる4種、計38種を増補部分に追加種として加えます。
  D野生化した飼い鳥などとして、7種を追加します。
  E行動、痕跡(古巣、卵)、羽の見分け方を新たに執筆して追加掲載します。
  Fカラーインデックスの導入、観察頻度、亜種、レッドデータの記載など、全体に新たな工夫を施します

●どうぞ、ご期待ください!
 増補改訂、追記部分の執筆は当会普及室主任研究員・安西英明、叶内拓哉氏、田仲謙介氏が、イラストは谷口高司氏が担当します。目下、入念な検討に検討を重ねながら、発行を目指して日々執筆を進行中です。
 発行はこの秋、10月を予定しています。今後も増補改訂版発行に向けて続報をお知らせしていく予定です。皆様、どうぞご期待ください。

(普及室長/小林篤六)

総務室より
■役員、評議員の改選がスタートします■
 新しい役員(理事・監事)および評議員(それぞれ、任期H20年4月1日〜H22年3月31日の2年間)の改選手続きがスタートします。
 ブロック規程第4条に基づき、各ブロックにて理事及び評議員を推薦していただくこととなっておりますので、よろしくお願いいたします。(ブロック規程は、支部ネット通信2004年11月号にてお送りしておりますが、ご不明の場合はお気軽に総務室までお問い合わせください)
 改選に関するおおまかな予定スケジュールを以下のとおりお知らせいたしますので、ブロック会議などの際にご参考になさってください。6月にブロック会議が予定されているブロックもおありですので、本件をブロック会議の議題に加えるなどしていただければ幸いです。
 なお、本件の詳細については、そのつど各ブロック(支部)へ直接お知らせいたします。

<役員および評議員の改選スケジュール(予定)>
H19年
  10月上旬 各ブロック(支部)あてに理事および評議員の推薦を依頼(文書にて)
  12月上旬 各ブロックからの理事および評議員の推薦〆切
  12月中旬 理事候補者の方へ履歴書や抱負などの提出依頼(文書にて)
H20年
  1月下旬 理事候補者の方からの履歴書や抱負などの提出〆切
  2月中旬 定例理事会にて新評議員の選任
  2月下旬 評議員会幹事会にて理事・監事候補者案を作成
  3月上旬 定例評議員会にて新理事・新監事の選任
  4月1日 新理事・新監事および新評議員の任期スタート

(総務室長/原元奈津子)
■公益法人制度改革−対応方針が決定、検討会が設置されました■
 本通信2007年1月号にてお知らせしたとおり、公益法人制度改革関連3法が公布されたことにより、当会にも大きな影響がありそうです。
 そこで、2007年2月17日開催の定例理事会において、本制度改革への対応方針について審議が行われ、以下の4点の対応方針が決定されました。
(1)移行の時期は、2010(平成22)年4月を目指すものとする。
(2)新制度移行に必要な検討を早急に行うための検討会を設置する。
(3)理事、評議員の改選については、次の改選(2008年4月期)までは、従来どおりとし、その次の改選(2010年4月期)については新しい制度の中で行うことを目指すものとする。
(4)移行のために必要な寄附行為(定款)の変更を必要な時期に行う。
 なお、以上の4方針は2007年3月10日に開催された定例評議員会でも報告されました。

 また、上記(2)に基づく検討会が以下のとおり発足し、今後制度移行に必要な検討を行っていくことになりました。検討会での審議状況などは本通信上でも適宜お知らせして参ります。

◇名称: 「新制度対応検討委員会」
◇委員: 理 事: 佐藤仁志(副会長)
鈴木君子(専務理事)
吉田新(常務理事)
  監 事:
評議員:
伊藤直人(監事)
遠藤孝一(評議員会幹事会代表幹事)
松田道生(評議員会議長)
佐久間仁(評議員会副議長)
◇アドバイザー: 阿部裕行弁護士(顧問弁護士)
永島公朗公認会計士(外部監査)
◇期間: 2007年4月1日から3年間程度(新制度への移行完了まで)
(総務室長/原元奈津子)
■18年度第2回評議員会(定例)開催概要■
 3月10日(土)に、こどもの城(東京・渋谷区)にて平成18年度第2回評議員会(定例)が開催され、結果は以下のとおりとなりました。

●第1号議案 平成19年度事業計画及び収支予算案の同意の件
 2/17理事会で承認された本件について、原案通り同意されました。内容については、当会ホームページに掲載しておりますのでそちらをご覧いただきますようお願いいたします。冊子版については,平成18年度の事業報告と決算を併せ、7月頃各支部へご送付する予定です。

・この他、第1号議案に関連しての平成18年度事業の進捗状況及び決算見込み、公益法人制度改革への対応について報告が行われました。
・評議員からの質問・意見について、回答および意見交換を行いました。
・評議員会終了後、評議員と執行役員等による懇親会が行われました。

(総務室/吉家奈保美)
■会員細則の新設■
 4月1日付で新設された「会員細則」を印刷版で送付いたします。重ねての送付はいたしませんのでご了承ください。
(総務室/吉家奈保美)
■次回の理事会・評議員会の予定■
 日程と場所、主な議題等をお知らせします。正式な開催通知は、後日関係各位へ郵送します。

●平成19年度第一回理事会(定例)
 日 時:2007年5月26日(土)午前
 場 所:きゅりあん(品川区総合区民会館)(予定)
 議 題:平成18年度事業報告および決算案ほか

●平成19年度第1回評議員会(定例)
 日 時:2007年5月26日(土)午後
 場 所:きゅりあん(品川区総合区民会館)(予定)
 議 題:平成18年度事業報告および決算案ほか

(総務室/吉家奈保美)
■平成19年度支部事業補助金の募集が始まりました■
 H19年度の支部事業補助金のお知らせと申請要項について、支部長名宛で各支部事務局へ4月中旬に発送しました。申請方法等内容は昨年とほぼ同様です。なお、申請の締切りはH19年6月30日、申請書送付先および問合せ先は総務グループとなっております。ご不明な点はお気軽にお問合せください。
(総務室/吉家奈保美)
■「支部報とりまとめ発送」次回のご案内■
 次回の支部報取りまとめ発送日は5月8日(火)ですので、支部報は下記の要領でお送りくださるようお願いします。(支部報取りまとめ発送についての詳細は、支部ネット通信2006年6月号をご覧下さい。)
送付期日: 2007(平成19)年5月7日(月)必着
送付部数: 110部
 ※東京支部におかれましては130部お願いします
 ※神奈川支部、埼玉県支部、奥多摩支部、千葉県支部におかれましては120部お願いします
 ※ご事情により必要部数に満たない場合は、総務室にて発送先を調整させていただきます
送付先: 〒151-0061東京都渋谷区初台1-47-1
小田急西新宿ビル1階 (財)日本野鳥の会総務室 支部報担当宛
本件に関するお問合せ先:
  03-5358-3513 総務室 吉家(きっか)
(総務室/吉家奈保美)

会員室より

■会員数5万5千人への道■
 残念ながらH18(06)年度も会員数は回復しませんでした。各支部でも会員拡大に様々なご尽力をいただきましたが、このような結果になりましたことを、担当者としてお詫びいたします。
 後述のとおり3月末時点での会員数は45,023人で、期首会員数46,024人より1,001人の減少となっています。また、新入会者数も3月末時点で2,114人であり、昨年度に比べ101.5%と増加にはなったものの、退会者数3,120人に対して1,006人少なくなっています(新入会の他に元会員の再入会もあるため、会員の減少数1,001人と新入会者と退会者の差1,006人は一致しません)。
 
 これまで本通信で、会員数などの過去の推移は随時ご報告してまいりました。しかし将来の会員数予想をご報告したことはありません。またH18(06)年度の決算見込みでは、3895万円の赤字が想定されています。この赤字を解消するためにも会員拡大は重要と考えられますが、会費の収支の動向、会員数と収支の関係ご報告したことがありませんでした。そこで今回は、これまでの会費収支をご報告するとともに、会員数と収支の将来予想を試みます。
 但し、高い精度での予想ができるデータが揃っているわけではありません。あくまでも手元の限られたデータから単純計算した予想であることにご留意ください。

(1)会員数のピークはH5(93)年度、底はH13(01)年度
 会員数の推移は毎年5月に本通信でご報告していますが、グラフ1はその会員数の推移に重ねて、前年の会員数に対する差を表したものです。H12(00)年は会員数がピークだった年ですが、会員数の伸びは3人しかありません。会員数の伸びのピークはその7年前のH5(93)年で5,675人、それから伸びが鈍り続け、H12(00)年度を境にマイナスとなり会員数の減少として現れてきています。H14(02)年にはマイナス1,857人となり、会員数の減少が最も大きくなっています。その後はマイナス値が減り始め、H16(04)年より会員数の減少幅が小さくなってきています。(注:会員数は、年度が始まる4月1日時点の数値を公表しておりますので、会員数がピークを迎えた事業年度としてはH11(99)年度になります)
 次にグラフ2が、新入会者、退会者とその差の推移です。会員数がピークだったH11(99)年度から、新入会者より退会者が多くなっています。この新入会者と退会者の差はH13(01)年度にマイナス1,844人となり、その後はマイナス値が減り始めて入会者数と退会者数の差が縮まりつつあります。(注:グラフ1で会員数の前年差のマイナス値がH14(02)年度に最も大きくなっていますが、これは会員数が4月1日時点の期首数値で表示しているためです。事業年度としては、新入会者と退会者の差のピークと同じくH13(01)にマイナス値のピークがあります)
 これらのことから、H5(93)からH13(01)年度の8年間が下降期で、その後のH15(03)年度より上昇に向かっていることがわかります。しかしその上昇はまだ水面下という感じで、会員数増加という形では見えてきていません。
グラフ1

グラフ2
(2)今後の退会者は年に7.6%と想定
 退会せずに翌年も会員を続けられた比率を継続率として出していますが、会員数ピーク時のH11(99)年度からH18(06)年度の継続率はグラフ3のとおりです。この中でH17(05)年度は、継続率向上対策として会費切れで退会となる期間を従来の2ヶ月から7ヶ月間に延長を行った年度で、この延長のため約半年間に渡り会費後れ退会者が発生しませんでした。これにより結果的に退会者が少なくなり、継続率が高くなっています。またこの対策の成果としてH18(06)年度には継続率が向上していますが、この数年間の傾向としては92%前後で推移しています。
 会員の平均年齢が年々上昇して57歳になっていること、入会者の年齢構成が60代中心になっていること、退会理由に死亡や疾病、高齢によりなどが目立っていることから、将来的には継続率が低下する可能性が考えられます。ただこの先数年の間に一気に低下するとは考えにくいため、これまでの傾向を踏まえ、H19(07)年度の事業計画にあげている継続率92.4%がこの先も続くと想定します。毎年の退会者は、期首会員数の7.6%となります。
グラフ3
(3)新入会者数1割成長で9年後に5万5千人
 会員拡大の一つの目標値として、会員数5万5千人というものがあると思います。これは、平成11(99)年度年度の期首会員数54,498人が当会の過去最高の会員数であり、これを超えることが一つの目安と考えられるからです。
 では年々会員数が減少している現状で、5万5千人に到達できるのはいつ頃なのか。新入会者数はグラフ2のとおり年々減少しており、この傾向をそのまま予測に使えば会員数も減り続けてしまいます。様々な方策を講じて入会者数を増やしていく所存ですので、前述の退会者のような過去のデータに基づいた入会者数の将来予測は意味がないと思われます。
 そのため入会者数は、努力目標の数値を用いることにします。とは言えここ数年来の傾向から、会員数の伸びがピークだったH5(93)年頃のように年間6千人近くも増えるというのは現実味が薄いと考えられます。そこでまずH19(07)年度は、事業計画にあげている新入会者数3千人。その翌年のH20(08)年度から毎年1割ずつ新入会者数を増やすと目標設定します。これに前述の退会者想定を加味して推計したものがグラフ4です。会員数が5万5千人に達するのは9年後のH28(16)年度になります。

グラフ4
(4)会員減でも3千万円の増収
 次に会費の収支を見てみます。会費収入は、法人特別会費と入会金を除いても会員数がピークだったH11(99)年度には1億9746万円ありました。これに対してH18(06)年度の見込みは1億5730万円で4016万円の減少となっています。一方で会費収入に対する支出としては、野鳥誌の制作、発行の経費、会費収受や住所変更などに対応する経費、新入会員を集めるための広告宣伝費、これらにかかる職員人件費があります。この支出は、H11(99)年度で1億5657万円、経費率は79.3%でした。H18(06)年度の見込みでは8352万円で、7305万円の減少となっており経費率は53.1%です。
 この7年間で収入は4千万円以上減ったのですが、経費率は26ポイント以上改善されています。この結果、グラフ5のとおり会費収支は、H11(99)年度の4088万円だったものがH18(06)年度には7377万円になり、収入は減っても収支は3289万円の増加となっています。
(注:会員数の推移と収支との対応をより正確に表せるよう、収入では、会員数に対して金額の変動が大きい法人特別会費収入と、入会時にしか発生しない入会金収入を除いています。また支出では、H13(01)年度以前には比較できる数値の無い消費税、財団事務所にかかる家賃や光熱費などの間接経費を除いています)
グラフ5
(5)さらなる支出削減は野鳥誌合併号か
 会費関係での支出削減は、会費の半分が活動費として残るように経費率50%を目指し、歴代の担当者が積み重ねてきたものです。中でも最も大きく減少しているのは野鳥誌関係の支出で、背表紙を無くしたり合併号を2回入れて年間10号の発行、首都圏の支部の協力をいただいて支部報との同封発送といった対策が取られてきました。近年でも、第三種郵便から冊子小包への変更、印刷・製本方法の変更、用紙の仕入れ変更などで支出を削減しています。また3名だった野鳥誌専従の職員を、H14(02)年度からは1名に減らしています。こうした結果、経費率50%台での年間12号発行が維持されています。
 同様に新入会員募集の面でも、料金が高い割に反応の良くない新聞広告などの中止、入会パンフレットなどの製作単価圧縮などを行ってきました。今後も経費削減に努力する所存ですが、しかしながらこの先、まとまった金額での支出削減はあまり見込めません。職員数は限界近くまで削っていますし、新入会員募集にはある程度の広告宣伝費用も必要です。
 即効性のあるまとまった金額の支出削減策としては、野鳥誌で合併号を2回入れて年間10号の発行にという、以前にも採られた方法があります。これを行いますと、およそ1千万円の支出削減が可能です。ただこの方法は、会員さんの評判が良くありません。

(6)赤字解消は12年後か
 (4)で述べましたとおり、H18(06)年度の会費収支は7377万円の黒字です。しかし決算見込みでは3895万円の赤字になっていますから、これを解消するためには単純計算で会費収支を約1億1千万円に増やす必要があります。そこで(3)で推計した会員数増加により、会費収支の黒字額がどれくらいどれくらい増えるのか試算したのがグラフ6です。
 試算の条件となる会員数は、グラフ4の推計会員数です。
 収入の算出では、会員一人当たりの会費収入額を元にしました。個人特別、総合、本部型、支部型、家族と会員種別によって会費額が違いますし、これら会員種別の構成比も年々変化していますが、過去9年間の全会員種別の平均は3,552円、最近3年間では3,498円です。総合が減少し本部型、支部型が増える傾向がありますので、一人当たりの会費収入も減少傾向にあります。ただ今回は会員一人当たり3,500円の収入が続くと仮定し、これに推計会員数をかけて収入を算出しました。
 次に支出ですが、削減に努力するものの会員数が増えれば相応にコストも増加すると考えられます。しかし近年の経費率からすると、コスト以上に収入が増えるとも期待できます。そこで、経費率はH18(06)年度の見込み経費率53.1%から、毎年0.25ポイントずつ減少すると仮定し、上記で求めた試算収入にこの経費率をかけて支出を算出しました。
 この試算の結果、会員が5万5千人になるH28(16)年度で収支は9331万円です。同等の会員数だったH11(99)年度に比べて5千万円以上の増加ですが、それでも赤字分を解消する目安の1億1千万円には届きません。
 1億1千万円へ到達するのはH31(19)年度、いまから12年後のことになります。
グラフ6

(会員室長/小林豊)
■5月入会の方に抽選で野鳥フィギュアプレゼント! ■
 =サンプルもお送りできます=

 本通信2月号でも記事を載せましたが、春のイベントシーズンは新入会者増の勝負どころです。その一環として、(株)タカラトミーの協賛をいただき、5月中入会の方から抽選で100名様に同社の野鳥フィギュア「愛鳥倶楽部」をプレゼントする企画を行います。「愛鳥倶楽部」の詳細については同社ホームページをご参照ください。このホームページでは当会の告知にもご協力いただいています。
http://www.takaratomy.co.jp/products/aicyouclub/
 なお、同社よりサンプル品も提供いただきました。ご希望をいただいた支部には、下記の写真イメージのような商品と展示物を、同社よりセットで送付いたします。5月の新入会者プレゼント期間中、宣伝にご協力いただければ幸いです。なお期間終了後はご返却いただく必要はありませんので、支部で自由にお使いいただけます。

※お送りするサンプルは商品(親鳥2個、ひな鳥1個)と展示台(直径約20センチ)、演出用造花(約40センチ)1本となります。細部の仕様は写真と異なる場合があります。

【サンプルのご請求先】
 会員室・会員グループ 齋藤英一郎
  TEL:03-5358-3510 FAX:03-5358-3608
  E-mail: [email protected]
(会員室/齋藤英一郎)
■会員数■
●4月1日会員数 45,023人(対前月-57)
 先月に比べ会員数が57人減少しました。
 3月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より148人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。この復活者数を入会者数に加えても、退会者数が多かったために、前月に比べて57人の会員数減少という結果になりました。
 3月の入会者数は前年同月の入会者数に比べ+28人でした。
表1.3月の入会・退会者数
入会者数 退会者数
個人特別会員 3人 10人
総合会員(おおぞら会員) 55人 128人
本部型会員(青い鳥会員) 58人 41人
支部型会員(赤い鳥会員) 72人 101人
家族会員 36人 92人
合計 224人 372人
年度累計 2,114人 3,120人
3月の入会案内発送件数 1,804件
3 月のホームページアクセス件数 36,601件
■都道府県および支部別会員数■
 都道府県および支部別会員数(今月より、野鳥誌贈呈者数を除いた数を掲載します。)
表2 都道府県別の会員数 (4月1日現在)
都道府県 会員数 対前月差 都道府県 会員数 対前月差 都道府県 会員数 対前月差 都道府県 会員数 対前月差
北海道 2,024人 -16人 神奈川県 4,677人 -13人 大阪府 2,354人 -7人 福岡県 1,553人 -9人
青森県 344人 -9人 新潟県 484人 -5人 兵庫県 1,741人 -8人 佐賀県 215人 -3人
岩手県 473人 -3人 富山県 259人 3人 奈良県 643人 6人 長崎県 272人 2人
宮城県 588人 3人 石川県 329人 -4人 和歌山県 227人 -1人 熊本県 457人 0人
秋田県 260人 4人 福井県 287人 -2人 鳥取県 232人 -1人 大分県 272人 2人
山形県 218人 -3人 山梨県 365人 -2人 島根県 157人 -2人 宮崎県 296人 -2人
福島県 850人 1人 長野県 1,015人 -1人 岡山県 646人 5人 鹿児島県 425人 3人
茨城県 1,175人 -7人 岐阜県 653人 -8人 広島県 710人 -6人 沖縄県 160人 -2人
栃木県 564人 8人 静岡県 1,681人 3人 山口県 515人 -6人 その他 130人 -38人
群馬県 962人 0人 愛知県 1,839人 -25人 徳島県 391人 1人 全国 45,023人 -357人
埼玉県 2,733人 -23人 三重県 533人 0人 香川県 267人 -1人  
千葉県 2,325人 -17人 滋賀県 370人 -1人 愛媛県 387人 -2人
東京都 6,830人 -158人 京都府 954人 -9人 高知県 183人 -3人
備考:その他は海外在住の会員を示します。
表3 支部別の会員数 (4月1日現在)
支部 会員数 対前月差 支部 会員数 対前月差 支部 会員数 対前月差 支部 会員数 対前月差
小清水 6人 2人 福島 204人 2人 長野 524人 0人 島根県 172人 -1人
オホーツク 213人 0人 郡山 227人 1人 軽井沢 265人 -4人 岡山県 623人 6人
根室 83人 1人 二本松 56人 0人 諏訪 265人 -4人 広島県 675人 -6人
釧路 186人 -2人 白河 72人 0人 木曽 49人 0人 山口県 526人 -5人
十勝 149人 -1人 会津 71人 0人 伊那 96人 0人 香川県 235人 -2人
旭川 93人 1人 南会津 19人 0人 甲府 257人 2人 徳島県 428人 0人
滝川 53人 0人 いわき 147人 0人 富士山麓 90人 1人 高知 188人 -2人
道北 37人 0人 福島県相双 13人 0人 東富士 60人 -1人 愛媛県 377人 -5人
江別 25人 1人 南相馬 20人 0人 沼津 237人 -2人 北九州 425人 -2人
札幌 404人 1人 茨城 1,131人 -10人 南富士 280人 -4人 福岡 772人 -1人
小樽 143人 -1人 栃木県  538人 6人 南伊豆 60人 0人 筑豊 215人 -3人
苫小牧 227人 2人 群馬県 852人 5人 静岡 547人 4人 筑後 185人 -1人
室蘭 166人 -2人 吾妻 100人 0人 遠江 471人 5人 佐賀県 259人 2人
函館 84人 -8人 埼玉県 2,253人 -8人 愛知県 1,452人 -13人 長崎県 282人 0人
道南檜山 68人 0人 千葉県 1,759人 -9人 岐阜県 682人 -5人 熊本県 455人 0人
青森県 210人 -4人 東京 4,877人 -9人 三重県 470人 1人 大分県 276人 0人
弘前 149人 0人 奥多摩 1,057人 1人 奈良 607人 5人 宮崎県 294人 -1人
秋田県 256人 3人 神奈川 3,700人 -3人 和歌山県 230人 -2人 鹿児島県 378人 1人
山形県 218人 -2人 新潟県 404人 -2人 滋賀 318人 34人 八重山 80人 -1人
宮古 121人 0人 佐渡 23人 -1人 京都 1,016人 -7人 やんばる 127人 -1人
盛岡 220人 -2人 富山県 235人 2人 大阪 2,258人 -5人 合計 41,112人 -86人
北上 134人 0人 石川 320人 -1人 兵庫県 1,484人 -3人  
宮城県 569人 2人 福井県 281人 -2人 鳥取県 251人 0人
備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。
(会員室/伊野純子)

支部ネット通信担当より
●3月号遅延おわび
 本通信3月号の印刷版ですが、発送作業の手違いによりましてお届けが大変遅くなってしまいました。大変申し訳ございません。今後このようなことがないようにいたしますので、ご了承のほどお願いいたします。
 
●H18(06)年度の発行状況
 毎月の定期発行に加えて、鳥インフルエンザ関係で臨時メール版の発行を6回行いました。各版の発行状況とNo.は、以下のとおりです。
【印刷版】
 ・4月から3月の毎月1回、12号発行
 ・発行No.は、25号から36号
【インターネット版】
 ・印刷版に対応して、4月から3月の12号発行
 ・発行No.も印刷版と同じく、25号から36号
【メール版】
 ・印刷版に対応した12号と鳥インフルエンザ関係の臨時で6号の計18号発行
 ・発行No.は次のとおり
   No.28 4月 定期発行 
   No.29 5月 臨時発行 鳥インフルエンザ情報
   No.30 5月 定期発行
   No.31 6月 定期発行
   No.32 7月 定期発行
   No.33 8月 定期発行
   No.34 9月 定期発行
   No.35 10月 定期発行
   No.36 11月 定期発行
   No.37 12月 定期発行
   No.38 1月 定期発行
   No.39 1月 臨時発行 鳥インフルエンザ情報
   No.40 1月 臨時発行 鳥インフルエンザ情報
   No.41 2月 臨時発行 鳥インフルエンザ情報
   No.42 2月 臨時発行 鳥インフルエンザ情報
   No.43 2月 定期発行
   No.44 3月 臨時発行 鳥インフルエンザ情報
   No.45 3月 定期発行 

●電子メールをご登録ください
 鳥インフルエンザへの対応など、急いで情報をお伝えする場合に、電子メールによる臨時版を発行しております。しかし電子メールのご登録をいただいているのは、これまでのところ29支部に止まっております。どうぞ電子メールのご登録をお願いします。
 電子メール登録は、支部単位で各支部2アドレスまでご登録いただけます。お申し込みお問い合わせは、下記アドレスまでご遠慮なくどうぞ。

 本通信のバックナンバーは、インターネットからご覧いただけます。但し支部向けの通信紙という性格上、当会ホームページ(www.wbsj.org)のメニューやサイトマップには表示されていません。下記のURLからご覧ください。
 http://www.wbsj.org/info/shibu/net/index_2007.html

(会員室長/小林豊)
◆支部ネット通信 第37号
◆発行:財団法人日本野鳥の会 2007年4月25日
◆担当:会員室
〒151-0061 東京都渋谷区初台1-47-1
小田急西新宿ビル1F
TEL.03-5358-3510・3511 FAX.03-5358-3608
E-mail:[email protected]
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