No.36 2007年3月号

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■ブロックの動き
  九州・沖縄ブロック運営協議会 報告
■支部の動き
  支部報トピックス 掲載再開
  支部報保護・調査記事関連トピックス
  支部長交代のお知らせ
■第四回理事会(定例)概要
■事務局からのお知らせなど
  鳥インフルエンザ BLI声明公表
  『ストリクスVol.25』ご予約受付中!
  2007カレンダー・タペストリーをご活用ください
  蒲谷鶴彦氏が逝去されました
  今年のバードメイトはオオルリ
  野鳥誌5月号プレゼント今年も実施
  会員数

ブロックの動き
■九州・沖縄ブロック運営協議会 報告■
  2月3日に、福岡市の福岡支部事務所にて九州・沖縄ブロック運営協議会が開かれ、財団から会員室小林、普及室岡本、サンクチュアリ室永松の3名が出席しました。会議の内容などは、ブロック事務局より議事録をお送りいただきましたので、下記に転載させていただきます。
 小野支部長をはじめ福岡支部の皆さま、そして九州各支部の皆さまには、大変お世話になりありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
(会員室長/小林 豊)
九州・沖縄ブロック運営協議会の議事録
九州・沖縄ブロック事務局担当 福岡支部田村
【開催日時】   2007年2月3日(土)の午後1時から5時まで
【場 所】   福岡支部事務所
【出席支部】   鹿児島県支部〔関宰〕・熊本県支部〔田中忠〕・宮崎県支部〔前田幹雄〕・長崎県支部〔執行利博〕・佐賀県支部〔佐久間仁〕・筑後支部〔松藤将和・永江和彦〕・筑豊支部〔広塚忠夫〕・北九州支部〔前田伸一〕・福岡支部〔小野仁・永松愛子・山本勝・田村耕作〕

財団事務局〔小林豊・岡本裕子〕

欠席の連絡があった支部:大分県支部〔高野橋豊〕
【議 題】   ○一つ目、2006年度の活動内容と決算案
 長崎県大会は、台風接近にも関わらず多くの参加(合計110名)があり、成果のあった大会でした。
 ブロック活動の経費負担に関して、沖縄県の2支部からの連絡がない。財団事務局〔小林豊〕より八重山支部は休止と広報するとのことでした。そのために、八重山支部のこれまでの負担金はなしとする。やんばる支部は、負担金を送っていただいた実績があるので、しばらく待つこととする。決算案は年度末に作成し報告することで了解してもらう。

○二つ目、2007年度の活動内容(宮崎のブロック大会)と予算案
 予算案は、負担金の計算を11支部で作成すること、大会助成金を初めから予算に入れること、として4月初めの支部会員数を確認して、再度作成することとする。
 大会の経費の残金の扱いは、担当支部にまかせる。そのために、大会参加費は、よく検討して決定すること。
 2007年度のブロック大会は、宮崎県支部が担当し、6/2(土)から6/3(日)まで綾町で、照葉樹林の鳥たちという課題で開催する。参加費は10,000円程度。
 詳細計画を作成し、各支部へ早急に連絡する。

○三つ目、2007年度以後の評議員とブロック事務局の担当支部を決めること
 ブロック代表理事は、2008年4月から熊本県支部高野茂樹が担当する。評議員は、2008年4月から佐賀県支部〔佐久間仁〕に変わって筑豊支部〔広塚忠夫〕が担当し、宮崎県支部〔前田幹雄〕は継続とする。
 ブロック事務局は、福岡支部〔田村耕作〕が2007年度まで担当し、その後は長崎県支部〔執行利博〕が担当する。

○四つ目、本部事務局からの情報提供と意見交換
 ・鳥インフルエンザへの対応について(資料あり)
 ・全国ブロック連絡会議〔仮称〕の開催検討案に対しての意見を聞く(資料あり)
 ・探鳥会の冊子について(資料あり)/財団事務局で作成した探鳥会の案内チラシを各支部で必要数を準備し、送付する。そのチラシに支部の情報を印刷してから、一般の参加者に配布する企画に対して、各支部かの意見を聞く。

○五つ目、出席した支部からの鳥類を含めた情報提供と意見交換
 筑後支部からは、三池島の保存の件について報告(要望書の写し配布)。筑後支部・永江和彦
 鹿児島県支部から、2件お尋ね有り。鹿児島県支部長 関宰
 1)市町村から開発の計画を話され野鳥の会としての同意を求められる機会があります。支部長、副支部長、事務局長が対応していますが、注意すべき点など教えてください。
かならず持ち帰り、幹事会等で検討してから返事をすることですとの意見でした。また、開発計画は、文書で情報の提供を受けることだとの助言も有った。
 2)個人情報保護法から名簿発行は中止していますが、会員間の横の連携をどのように工夫して取っておられるか、各支部の取り組みをお尋ねします。
各支部ては慎重な取り扱いがなされており、名簿発行は中止としている支部が殆どのようでした。福岡支部では、ブログの活用で会員間の横の連携を進めている。
 筑豊支部からは、以下の4点に関して話題提供が有りました。
 1)探鳥会保険について、本部保険と支部保険のどちらを適用しているか? 二重適用、本部のみ適用、支部保険のみ適用と3パターンあるそうです。各支部いろいろのようです。
 2)支部の電話帳掲載は、私が調べた情報では、掲載は「長崎・宮崎・大分・筑豊」です。
 一般の人からの問い合わせ等の対応が大変だとの声が有りました。 
 3)県環境審議会に各支部との関わりと現状について、尋ねたい。福岡県の環境審議会には、現在筑豊支部の広塚氏が委員として在籍している。
 4)フクロウの巣箱設置と実績について、九州・沖縄ブロック長崎大会で提起された内容で、動きがあるか?筑豊支部は2月までに10個設置予定で準備中である。巣箱設置後のきちっとした管理が必要だ。密猟の危険もあるので注意が必要との意見があった。
 福岡支部 からは、玄界灘の海鳥の状況の報告を予定していたが、時間がなくなり、交流会参加者に状況の説明をした。年度末には、まとめの報告を予定している。
【交流会】   自由参加の交流会で、10名が参加した。
 
(左)福岡支部事務所があるビル:空港や博多駅から地下鉄で至便な立地
(右)事務所内と会議風景

支部の動き
■支部報保護・調査記事関連トピックス 掲載再開■
 先月号では「支部報保護・調査関連記事トピックス」の掲載を休ませていただきまして、ご関係の皆様にはご迷惑をおかけしました。今月号から掲載を再開いたしますが、本人の了解無く支部ネット通信に実名で掲載するのは不適切ではとのご指摘を踏まえまして、執筆者名は削除して掲載いたしまします。また、実名掲載によりご不快な思いをされました皆様には、改めてお詫び申し上げます。
 各支部報の記事要約を転載させていただくことにつきましては、支部ネット通信が支部向けの内部通信紙で支部報に近い性質のものと思いますし、他支部の情報は各支部にとって参考になるものと思います。このような面をご賢察いただきまして、どうぞ掲載にご理解をいただきますようお願いいたします。
なお今月号では、先月号で休載させていただいたものも合わせて掲載いたしましたので、分量が大変多くなってしまいました。どうぞご了承ください。
(会員室長/小林 豊)
■支部報保護・調査記事関連トピックス■
 本記事は日本野鳥の会本部に送付されてきている各地の支部報から抽出して作成し、調査・保護に関心がある野鳥の会内部の方へ配信しております。
 本記事の一部又は全部を不特定多数が見る可能性があるところへ公開される場合は、各支部の了承を事前に得て下さい。記事は筆者の意向に反しないように、取り扱いをお願いします。
○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.352
●2006/12 東京
・ツバメ
・サンゴジュ

●2006/12 南富士
・狩猟解禁日
・夏鳥の渡去が遅れている

●2006/12 滋賀
・猪子山のタカの渡り調査結果
・2006年水鳥調査
・拾った羽根や骨の保存の仕方
・カワウ総合対策計画検討協議会 
・琵琶湖カワウ対策提案

●2006/11-12 愛媛県
・空からオオミズナギドリ
・サシバの渡り
・宇和島市を通過するハチクマの群れ

●2006/12 東京
・ツバメ
 8年間、ツバメを観察し印象に残った事。オスが渡って来て1週間前後でペアが出来る。縄張を確保したオスは上空を通るメスを見ると、囀りながら急上昇し、メスと暫く飛び回った後、急降下して巣へメスを誘い、メスが巣に入ると、オスは再び囀り始める。その決定権はメスにある。一番子の子育て失敗で隣家から巣が移り、繁殖したが、巣立ち雛がモズに襲われ、一家は元の隣家の巣に戻った事がある。オスが巣に餌を運ばなくなり、メスはオスの交尾行動を受け入れず、巣立ち間際にオスは巣の中の雛を激しく突付いた例もある。
(東京「ユリカモメ」NO.614,P3)

・サンゴジュ
 樹木に三大防火樹なるものがある。コウヤマキ、イチョウ、サンゴジュである。コウヤマキは皇族のお印として脚光を浴びた。サンゴジュは実の様子から珊瑚樹と書くが、含水率70%と高く、耐火限界値なる輻射熱量は2,000Kcal/cm2、木材の4,000、人の2,050から見て、よく火に耐える。これは関東大震災でも実証されており、生死を分けたのは樹木の存在である。ブロック塀を生垣に替えていく時ではないか。
(東京「ユリカモメ」NO.614,P13)

●2006/12 南富士
・狩猟解禁日
 11/15、猛禽調査のため群馬の山中に入ったが、この日調査員は赤いチャンチャンコの着用が勧告された。狩猟解禁日はハンターにはお祭りの様なもので、公道上での発砲も水平撃ちも禁じられているが、調査員はこれで大分怖い思いをした。ハンター曰く「散弾だから数十m離れれば当っても大丈夫」「猟をしているから、ここに近付くな」とあったが、何と言う意識か、勿論立ち入りは自由である。こんな時はハンターに注意の声を掛け、聞き入れない時は 110番通報が鉄則である。
(南富士「さえずり」NO.289,P7)

・夏鳥の渡去が遅れている
 11/15、富士市の丸火公園でヨタカを見る。通常9月中旬〜下旬に渡去するのが、2箇月遅い。11/16、群馬の山中でサシバを見る。これも一箇月半遅い。温暖化のせいか。
(南富士「さえずり」NO.289,P7)

●2006/12 滋賀
・猪子山のタカの渡り調査結果
 9/10〜10/31の内、42日、延307時間、能登川町の猪子山で延308人でカウントした。総数はサシバ3,617、ハチクマ545、ノスリ1,035、ハイタカ類85、チゴハヤブサ4、その他84、総計5,370、ピークはサシバは9/22の1,009、ハチクマは9/24の201であった。9/18、サシバの300羽のピークは近隣の個体の渡りか?サシバ、ハチクマは白樺峠から約1日で猪子山を通過し、ノスリは2、3日掛かっている。通過時刻はサシバ、ハチクマは9〜12時に集中し、ノスリは11〜14時とずれている。
http://shigawildbird.hp.infoseek.co.jp/
(滋賀「におのうみ」NO.7,P9〜10)

・2006年水鳥調査
 06/1、滋賀支部、京都支部、滋賀県野鳥の会、湖北野鳥の会共同で県内72箇所で水鳥を調査した。水鳥30種で合計は138,913羽でガンカモ類は109,134羽(内、琵琶湖88,770羽)で、内訳はキンクロハジロ22,449、オオバン22,393、ヒドリガモ15,181、ホシハジロ 14,589、マガモ13,735、オカヨシガモ7,619、コガモ6,657、カルガモ6,141、カンムリカイツブリ1,897、カイツブリ705、コハクチョウ685、オオヒシクイ466等。琵琶湖の調査は湖岸を5km毎に区分けしている。この結果は「琵琶湖のレジャー利用に関する条例」の水鳥の基礎データになっている。
(滋賀「におのうみ」NO.7,P11〜12)

・拾った羽根や骨の保存の仕方
 病気等での鳥の死体は直接手で掴まず、集団死や不自然な死体では保健所等へ連絡して処置する。羽にはダニ、微生物が付着しているので慎重に扱うこと。羽は拾得後、ぬるま湯で中性洗剤で洗い、乾かし、指で形を整える。チャック式のビニール袋に入れ防虫剤とデータ(日付、場所、環境、種名等)を付ける。骨は煮沸消毒し、付着物を古い歯ブラシ等で落す。付着した肉が多い時は「入れ歯洗浄剤」等の蛋白質分解酵素を含んだ薬剤に漬けてから洗う。保存は羽と同様。
(滋賀「におのうみ」NO.7,P12)

・カワウ総合対策計画検討協議会
 5月の中部近畿カワウ広域協議会を受けて、10/27、滋賀県主催で第10次鳥獣保護事業計画の中での計画を検討、協議の第1回が開催された。県の調査では実態の最大数が把握されていない例、漁業被害削減のためここ4年間、毎年1万羽以上を銃器で駆除しても、効果が無い、カワウの特性(例えば人が近付く所にはコロニーを作らない)を分析した対策が余りされていない、植生への被害対策等の問題があり、霞ヶ浦のアサザ基金のような取組み、理論面での支部の大きなイニシアティブを必要と感じた。
(滋賀「におのうみ」NO.7,P13)

・琵琶湖カワウ対策提案
 カワウ対策で滋賀県は竹生島で樹林に6mmのナイロンロープを3mピッチで張るロープ張りとネット掛けをしている。カワウは見える人工物に触れるのを嫌う習性があるとは思えない。宮内庁は奈良や大阪の御陵では徹底的な追い出しと、飛行ルートに目立たないワイヤーを張る方法で効果を上げている。目立たない線にはカワウは近付かず、カワウの営巣、塒排除対策に有効である。
(滋賀「におのうみ」NO.7,P17)

●2006/11-12 愛媛県
・空からオオミズナギドリ
  オオミズナギドリは御蔵島等の沿岸の島で繁殖し、冬は比島近海で過ごすらしい。四国では繁殖地として高知県沖の蒲葵島、姫島が知られる。11月予想外の所で発見される。02年には県内で8羽が保護された。場所は道端、水路、公衆トイレ、自販機の隙間等様々。同鳥は8月中頃に孵化、90日程で巣立ち、親鳥は先に渡り、残された雛は蓄積した脂肪で羽が伸びるのを待ち、11月に巣立つ。初めての長距離飛行で四国通過中に夜になり、降りたのが内陸でその時地上で発見される。同様な理由で長野、栃木、京都でも保護されている。保護されるのは殆どが幼鳥で怪我は無いので、木に登ったり、岩の上に上がって飛立って行く。今年、宇和海の小地島で繁殖も確認している。
(愛媛県「コマドリ」NO.175,P2)

・サシバの渡り
 今秋の由良半島でのサシバの渡りは、日本海側からの中央ルートのピークは9月下旬、太平洋側の東ルートのピークは10月上旬にあるとのパターンとはっきり合致した。由良半島の前者に対応するピークは9/25〜27、後者は10/8であった。高茂岬では 9/20〜10/15、総計11,863 (未確定値)で10年ぶりに1万を超えた。ピークは10/10の4,766。
(愛媛県「コマドリ」NO.175,P8〜9)

・宇和島市を通過するハチクマの群れ
 9/20〜10/14、宇和島市南西の標高220mの峠でハチクマの渡りを観察した。
終日は3日のみで、他は主に早朝にカウントした。総計は917羽で、全日観察した9/24は529羽と多く、13時台、14時台には百羽以上が通過した。9/26の早朝6時過ぎには52羽の群れが南西へ通過した。10/11以降はハチクマ確認できず。
(愛媛県「コマドリ」NO.175,P18〜19)


○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.353
●2006/12 オホーツク
・鳥類と風車の衝突事故からの教訓

●2006/12 室蘭
・鳥獣保護法が改正された

●2006/12 山形県
・山形県内初記録の野鳥

●2006/11 佐渡
・コウノトリ放鳥に参加して
・足環を付けたオオタカ
・鷲崎での鳥類標識調査

●2006/12 神奈川
・丹沢の川は生きているか
・鳥インフルエンザの海外事情

●2006/9 富山県
・ガンカモ類・ハクチョウ類調査2006

●2006/11 福井県
・風力発電施設設置の現状と対策

●2006/12 愛知県
・Bird

●2006/12 香川県
・ウサギの豆知識

●2006/12 熊本県
・2006年、クロツラヘラサギ越夏状況
●2006/12 オホーツク
・鳥類と風車の衝突事故からの教訓
 11/6、東京農大網走分校の動物資源管理学公開講座で米国ショーン・スモールウッド博士は加州での事例から風車の悪影響を減少させるためには危険性の高い風車を移転させる、特定期間風車の稼動停止、風車の列の端で鳥の飛行方向を転換させる、使用していない風車は撤去する、1枚の羽を黒、2枚を白く塗る等を説明した。
(オホーツク「ばあどこおる」NO.235,P2)

●2006/12 室蘭
・鳥獣保護法が改正された
 6月の国会で改正案が成立した。野鳥の会は2000年より全国野鳥密猟対策連絡会との連携で「全国一斉野鳥販売実態調査」を行い、適法輸入鳥と違法野鳥を区別できる制度を働きかけてきた。野鳥の適法輸入は残るが、今回の改正で国産と共通種での輸入鳥には識別のための足環が義務付けられ、密猟鳥が排除できるようになった。
(室蘭「ハヤブサ」NO.105,P4)

●2006/12 山形県
・山形県内初記録の野鳥
 10/13、飛島でモリムシクイ1羽が、それらしい観察記録は以前からあったが、今回初めて撮影された。数日間ズグロチャキンチョウ♀も観察され、荒れた天候であった。ハクガンの記録は既にあるが、10/19、鶴岡市で青色型の亜種アオハクガンがコハクチョウ家族群5羽の中にいた。同一個体と思われるものがその後、新潟県でも観察された。アオハクガンとハクガンの中間型が北海道、宮城県で見られている。
(山形県「ヤマセミ」NO.68,P4〜5)

●2006/11 佐渡
・コウノトリ放鳥に参加して
  9/24、兵庫県豊岡市で第3回コウノトリ未来・国際会議に1,000人が集い、コウノトリ・オス2羽、メス3羽が3,500人が見守る中、秋篠宮ご夫妻により放鳥された。これは118羽の中から選ばれたもので、02年に既に居ついている野生のコウノトリ・オスがおり、放鳥のオスは1羽少ない。
(佐渡「いそひよ」NO.17,P2〜3)

・足環を付けたオオタカ
 92/6、石川県能美郡で雛の時、環境省が足環標識したオオタカ・メスが、00/6、佐渡島で農協の倉庫で保護され放鳥、05/7再度、養鶏場で保護放鳥された。本州で生まれたオオタカが佐渡島に定着し、13年以上生存しているのが確認された。更に04年には佐渡島でオオタカの営巣、繁殖が確認されている。
(佐渡「いそひよ」NO.17,P3)

・鷲崎での鳥類標識調査
 佐渡島北端の鷲崎で04年より新潟野鳥の会が鳥類標識調査をしている。島内にはそのライセンスを持つ人がいないため、支部は会員16名が研修を兼ねて調査に協力した。06年までの延べ9日間で30種、328羽に足環で標識放鳥した。10月延べ5日間で多いのは、ウグイス13、ホオジロ42、カシラダカ30、アオジ12、カワラヒワ16等。4月延べ4日間で多いのは、ジョウビタキ21、ノビタキ15、ツグミ10、ウグイス17、ホオジロ17、アオジ21、カワラヒワ19、ベニマシコ33等。
(佐渡「いそひよ」NO.17,P4〜5)

●2006/12 神奈川
・丹沢の川は生きているか
 丹沢の沢には無数の堰堤が造られ、海へ運ばれるべき砂や栄養分の供給が断たれている。林野行政は治山堰堤を造り、土木行政は砂防ダムを造っている。堰堤はすぐ土砂で埋まり、関東大地震でグズグズな丹沢ではその流出を止める事自体に無理がある。川の自然指標となるカジカは無数の堰堤がある東丹沢では殆ど確認できない。無数のオートキャンプ場でのゴミ投棄、水質汚染も問題で、県はこのような場所を今後も増やすと明言している。こうした公共事業は生態系に大きな痛手を与えており、縦割り行政の弊害を無くす事が不可欠である。
(神奈川「はばたき」NO.415,P3)

・鳥インフルエンザの海外事情
 中国、東南アジアから始まった高病原性鳥インフルエンザは10月現在、ユーラシア西部、アフリカまで広がっている。死者は150名以上に及ぶ。その主役はH5N1型ウイルスで、03年、アジア東部で流行したものに近い。当初、渡り鳥の南下で広がったとの説が出たが、移動しない種や渡りをしない時期の感染例から現在は、渡り鳥の関与を否定するデータが大勢を占める。では、水禽はどうやって家禽からウイルスを貰ったのか?ウイルスに汚染した土や糞、汚染畜産物等の搬送、違法ワクチンの流通等の可能性が高い。現状では野鳥への餌付けでの感染リスクは否定できない。探鳥会では人が鳥インフルエンザに感染する可能性は低いが、野鳥との適切は距離を置きたい。
(神奈川「はばたき」NO.415,P4)       

●2006/9 富山県
・ガンカモ類・ハクチョウ類調査2006
 06/1、県内44箇所を調査した。総計は16種、15,028羽であった。内訳はマガン43、ヒシクイ7、オオハクチョウ147、コハクチョウ613、コガモ4,515、マガモ4,024、カルガモ3,430、オナガガモ1,244、ヒドリガモ673、キンクロハジロ532、ホシハジロ392 等。これとは別にカワウ463。
(富山県「愛鳥」NO.55,P6〜7)

●2006/11 福井県
・風力発電施設設置の現状と対策
  06/3現在、国内での風力発電施設は1,050基の風車、総計108万KWで、政府は2010年までに総容量300万KWを目標にしている。最近の風車は1基1,500〜2,000KW、回転翼の地上高120m、回転直径80mを超える。機敏な動きが苦手の大型鳥は一般に衝突の危険が高い。薄暮や夜間に行動する種は回転翼を回避するのが難しいと思われる。産業技術総合開発機構(NEDO)は02年、1万KW以上で環境影響評価マニュアルを改定したが、情報公開や第三者による審査が不十分である。04年、環境省は自然公園法施行規則で国立公園のコア部のみを立地規制しているのみである。
(福井県「つぐみ」NO.145,P2〜3)

●2006/12 愛知県
・Bird
 英語圏では「Bird」は恋人の事も指す。ビートルズの「This Bird HasFlown」では「あの娘は行ってしまった」となる。20 年前には入国目的で「バードウォッチング」と言ったら、可愛子ちゃんを覗きに行く?として事情聴取され大変な目にあった人もいる。
(愛知県「愛知の野鳥」NO.238,P8)    

●2006/12 香川県
・ウサギの豆知識
 日本国内には4種の野生ウサギがいる。北海道の一部にナキウサギ、北海道全体にユキウサギ、北海道以外にいるニホンノウサギ、奄美大島と徳之島だけにいる特別天然記念物のアマミノクロウサギである。ペット飼育のウサギは欧州のアナウサギを品種改良したもので、日本固有種とは生態が異なる。ノウサギはペットのウサギが野生化したものではない。
(香川県「かいつぶり」NO.275,P5〜6)

●2006/12 熊本県
・2006年、クロツラヘラサギ越夏状況
 05年は熊本県内で越夏したヘラサギ類はいなかったが、06年はクロツラヘラサギ8羽、ヘラサギ1羽が主に緑川河口で越夏した。いずれも1〜2齢とみられる若鳥であった。その中に右脚趾(第3趾)の根元が大きく腫れて動きが悪い個体がいた。http://trocke.ld.infoseek.co.jp/mov/cobukura01.mov 10月下旬には越冬個体が南下して来た。
(熊本県「野鳥くまもと」NO.237,P111〜3)


○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.354
●2006/12 札幌
・スズメ

●2006/12 郡山
・カッコウ調査報告
・ガビチョウ確認

●2006/12 千葉県
・三番瀬の真の再生を望みます 
・2006年カモ類調査報告
・コアホウドリを保護、放鳥

●2006/12 徳島県
・ナベヅル飛来状況 2006年秋
・相思鳥が拡がっている

●2006/12 和歌山県
・カイツブリの繁殖
・渡りをするアサギマダラに魅せられて
・鳥獣保護法○×問題

●2006/12 長崎県
・タンチョウ雑話
・エナガ

●2006/12 札幌
・スズメ
 札幌市北区の我家の餌台に3〜5羽のスズメが来ていたが、昨年1月、零になった。落鳥からサルモネラ菌が発見された由。欧州ではこの菌によるスズメの大量死が何度かあった。
(札幌「カッコウ」NO.284,P15)

●2006/12 郡山
・カッコウ調査報告
 93年よりカッコウ調査をし、それから分かったこと。鳴声に気付く距離は約200m。鳴く時刻は4時頃より始まり、7時頃ピーク、その後も鳴き、夕方6時頃に朝の半分程度のピークがあり、夜中も鳴く。5月に入ると初認され、5/15には全域で確認でき、7/20以降は鳴声は無い。メスはオスより約1週間遅れて渡来し、約1箇月縄張行動、交尾が見られる。カッコウが生息する地での野鳥の割合はオオヨシキリ69%、モズ55、ハクセキレイ57、ホオジロ5、オナガ90、ウグイス28。カッコウとホトトギス共に生息する地では、オオヨシキリ31%、モズ45、ハクセキレイ17、ホオジロ42、オナガ 10、ウグイス55。ホトトギスのみの地では、オオヨシキリ、モズ、オナガは見つからず、この3種のいずれかはカッコウの仮親の可能性がある。
(郡山「かっこう」NO.56,P2〜3)

・ガビチョウ確認
 ガビチョウは80年代から外来種(籠抜け鳥)として日本各地で観察されるようになり、福島県では96年冬に確認されて以来、主に阿武隈川の東部に分布域を広げた。06年、阿武隈川の西部、五百淵公園で確認されるに至った。
(郡山「かっこう」NO.56,P9)

●2006/12 千葉県
・三番瀬の真の再生を望みます
 嘗ての三番瀬の様子は本会前副会長の塚本洋三氏の著書「東京湾にガンがいた頃」に紹介されているが、埋立の結果、1200haの浅海域が残るのみである。近年、青潮の多発、アオサの大量発生、カキ礁の異常拡大等の自然環境悪化、底生生物の顕著な減少に伴い、シギやカモの生息状況に大きな変化が認められる。野鳥は三番瀬では餌が採れず、休息の場とし利用しているに過ぎない。更に、二枚貝を盗む密猟者が多数いる。三番瀬再生会議が知事へ提出した「三番瀬再生計画(事業計画)」はこの厳しい状況を認識しておらず、千葉県政が三番瀬の真の再生に向う事を要望する。
(千葉県「ほおじろ」NO.308,P2)

・2006年カモ類調査報告
 06/1、県内68地点で調査した。結果は22種、101,058羽で、97年以降では04年に次いで多かった。これはスズガモの大幅増とマガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモの淡水ガモ5種の増加に依る。内訳はヒシクイ1、オオハクチョウ11、コハクチョウ866、スズガモ 65,708、カルガモ7,603、ヒドリガモ6,290、マガモ6,217、コガモ5,376、オナガガモ4,703、キンクロハジロ1,353、ホシハジロ1,064等。
(千葉県「ほおじろ」NO.308,P3〜6)

・コアホウドリを保護、放鳥
 11/5夕方、銚子市銚子マリーナ駐車場で芝生に座っているコアホウドリを保護した。外傷は無く、サンマ1匹を食べた。翌日獣医院で栄養剤を飲ませ、サマ1匹食べた後午後放鳥した。ボボーと管楽器のような低い一声を残して沖合いに出て行った。
(千葉県「ほおじろ」NO.308,P11)

●2006/12 徳島県
・ナベヅル飛来状況 2006年秋
 前年に続き、徳島県にナベヅルがやって来た。10/31、海陽町に2羽が初渡来、11/11、徳島市で1羽、共に11/15まで滞在確認。11/17、吉野川中流の阿波市で6〜10羽のナベヅル目撃情報があったが、その後不明。
(徳島県「野鳥徳島」NO.339,P6)

・相思鳥が拡がっている
 東祖谷は剣山に代表される県内で最も自然豊かな地域であるが、これまで記録されなかったソウシチョウが今回観察された。5/25、7/15、剣山で共に2羽、10/14、10/28、名頃で共に10±。雌雄を分けると互いに鳴き交わすので、漢字では相思鳥と書く。生息環境が主に笹薮で、類似環境に生息するウグイス、コマドリ、コルリとの競合が危惧され、積極的なモニタリングが必要な種である。
(徳島県「野鳥徳島」NO.339,P7)

●2006/12 和歌山県
・カイツブリの繁殖
 田辺市の灌漑用の溜池で6〜9月、5回営巣し、内3回から雛9羽が成長した。6/4、一番子雛5、親2を見る。2番子は別の巣で6/25、4羽が孵化したが、何度かの雨を経て2羽が残る。カイツブリは抱卵20〜25日で孵化するので、一番子孵化した頃には2番子の産卵抱卵に入ったと推測される。3番目と4番目の巣は近くにあったが、梅雨の中、卵の状態で水没してしまった。5番目の巣は8/20、発見され、9/1孵化、9/20頃には2羽の雛が残った。10/25、3番子は孵化後55日でも、両親の後を追い、餌を貰っていた。末っ子は自立の時間が長い?何れも、雛や親の休息の場所として、孵化後 10日間位は巣が必要であった。
(和歌山県「いっぴつ啓上」NO.95,P3〜4)

・渡りをするアサギマダラに魅せられて
 97年、電子情報ネットワーク「アサギネット」が発足した。日高町の西山はアサギマダラの移動記録がよく出る場所として有名である。 03/10/10には同地では1日で最多の1,485頭がマークされ、16頭が長距離移動個体として再捕獲された。05年には同地で放蝶した固体が 1,574km離れた与那国島で39日後、再捕獲されている。今年も同地で10/14、小学生22名も参加し、マーキング会が開催された。
http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen?asaginet000.html
(和歌山県「いっぴつ啓上」NO.95,P6)

・鳥獣保護法○×問題
 1・エゾライチョウ、ドバト、オオバン、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ、ニュウナイスズメ、ウズラは狩猟鳥ではない?
 2・狩猟鳥でも雛や卵は狩猟禁止である?
 3・狩猟者は狩猟者登録証を携帯しておけば、狩猟免状携帯しなくてもよい?
 4・狩猟可能なカモは一日5羽までである?
 5・社寺境内、墓地は狩猟禁止である?
 6・平成15年度には全国で鳥類は100万羽以上捕獲されている?
 7・海ガモより陸ガモの方が美味?
(1:×○○○××××、2:○、3:○、4:○、5:○、6:○(約120万羽)、7:○らしい(狩猟読本より)
(和歌山県「いっぴつ啓上」NO.95,P13)

●2006/12 長崎県
・タンチョウ雑話
 11/9、川棚町の田圃に若いタンチョウ1が飛来しているのが確認された。11/25現在滞在中。明治時代に対馬に飛来した記録が残っているが、長崎県では初記録である。川棚町には小字「鶴」の地名と、御宅に「鶴野」家があり、ツルとの関わりが深い証左ではないか。11/22調査した採餌動作は啄餌回数が10分間に508回、その間頭を上げたのは26回で、2〜5秒間周囲を見回す。餌は落穂、若い雑草、稲刈り後のヒコバエ等、昆虫、ミミズ、タニシ類。川棚川の川床の塒までは約500m、飛行高度は10〜20m。塒は水深20〜30cmの所で水圧微変動で外敵を感知する。飛立つ前には通常、頭を上げて鳴いたり、羽ばたいて歩き回る動作を数分おきに2、3回繰り返す。
(長崎県「つばさ」NO.238,P6〜8)

・エナガ
 某書によると「エナガはマシュマロにフォークを刺した様な可愛い姿をしている」と書いてあった。が・・・マシュマロにフォークを刺してもエナガには見えない。
(長崎県「つばさ」NO.238,P9)


○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.355
●2006/12 函館
・支部探鳥会25年間の野鳥の動向

●2006/12 千葉県
・セイタカシギ営巣日記2006(後編)
・アサギマダラ最長移動距離を更新(11/30 朝日新聞)

●2006/12-1 京都
・ 2006年タカの渡り調査
・「鳥だより」の猛禽たち

●2006/12 兵庫県
・明石公園鳥類生息調査結果報告

●2006/12 山口県
・Toriino (12/12 朝日新聞)
・2006年秋期シギ・チドリ類県内一斉調査結果

●2006/12 北九州
・曽根海岸一帯の鳥獣保護区指定の要望書
・アカアシカツオドリを撮影
・2006年ガン・カモ類調査結果

●2006/12 筑豊
・アオジ 青鵐

●2006/12 函館
・支部探鳥会25年間の野鳥の動向
 過去25年間の函館山と大沼公園のデータを分析した。普通に見られる種が緩やかに減少している。スズメ、ハシブトガラスでその度合いが大きい。 03年、旭川市でのスズメの減少は寄生虫アトキソプラズマによるとされ、05〜06年、道北、道南ではサルモネラ菌の一種が要因とされた。道南ではスズメの大量斃死は報告されていない。巣作りの適した建物が少なくなったのが要因とも推定される。カラスはゴミの分別収集と巣の除去が考えられる。10月に本州へ集団で渡るハシブトガラスも確認されている。増加した種はコクガン、カルガモ等で、函館市はコクガンの我国最大の越冬地(700羽)、潜水できない種のため、調査、観察技能の向上が大きいと推定される。カルガモは自然環境改善、野鳥保護思想向上、カルガモ自体の適用力増加が考えられる。
(函館「ちかっぷ」NO.304,P1〜7)

●2006/12 千葉県
・セイタカシギ営巣日記2006(後編)
 6/10の「谷津干潟の日」、同センターで初めて3羽のセイタカシギの雛が孵化した。雛はふわふわの虎模様で、立派な足指がある。3羽目の雛は誕生直後、巣のある台から落ち、ミシシッピアカミミガメに引きずり込まれ、翌日ももう1羽も同様で、親鳥は残った1羽をヨシ原へ誘導した。6/22、2組目の番から2羽が無事巣立った。6/27、3組目が生後1週間程の2羽の雛を連れているのを見る。7/2、2羽を連れた一家は450m程移動していた。 7/12、雛は小さく飛び上がり、数日後数m飛んだ。
(千葉県「ほおじろ」NO.309,P3〜6,9,11)

・アサギマダラ最長移動距離を更新 (11/30 朝日新聞)
 アサギマダラが蔵王スキー場から2,246km離れた与邦国島まで渡ったのが確認された。8/26、蔵王でマークした♀で、11/20、与邦国島で捕獲された。9月に長野県大町市でマークされた個体は11月、2,190km離れた台湾南西部の島で再捕獲された。何れも02年に福島県から八重山諸島に渡った2,140kmの距離を更新した。
(千葉県「ほおじろ」NO.309,P12〜13)

●2006/12-1 京都
・2006年タカの渡り調査
 9/23、京都支部、滋賀支部、湖北野鳥の会、湖北野鳥センターにて滋賀県、京都の一斉調査をした。滋賀県長浜市の金糞岳鳥越峠ではサシバ 28、ハチクマ223で、ハチクマは白樺峠を通らず北からのルートの可能性がある。滋賀県湖北町の山本山ではサシバ51、ハチクマ473、滋賀県米原市の清滝山ではサシバ995、ハチクマ20、京都府宇治市の笠取山ではサシバ1,002、ハチクマ71であった。宇治市の岩間山で9/3〜10/31の調査結果では総計サシバ4,077、ハチクマ809、ノスリ1,371、ハイタカ属198(内10は東行きの逆行)であった。サシバは前年より800少ない。ハチクマは170羽で成幼識別ができ、内訳は成133、幼37で幼鳥の比率は例年通りの20%程度であった。
(京都「そんぐぽすと」NO.143,P9〜11)

・「鳥だより」の猛禽たち
 本誌の「鳥だより」に個人が投稿した京都府内の猛禽類について調べた。初期の83〜87年、最近の03〜06年を比較すると、タカ科での記録の比率はオオタカ20%→30%、ハイタカ23→15、サシバ19→13、ハチクマ16→6、ノスリ16→19、ミサゴ6→17。ハヤブサ科ではハヤブサ 36%→47%、チゴハヤブサ27→4、コチョウゲンボウ18→9、チョウゲンボウ18→40。フクロウ科ではアオバズク54%→65%、フクロウ 25→35、コミミズク15→0。タカ渡り調査は支部で組織的に行われるようになり、サシバ、ハチクマ、ツミ、チゴハヤブサ等は個人からの投稿が減り、実体とは差がある。コミミズクでは巨椋干拓田での越冬個体激減がある。
(京都「そんぐぽすと」NO.143,P12〜13)

●2006/12 兵庫県
・明石公園鳥類生息調査結果報告
 84年、94年、そして今回の05/6〜06/5の調査結果を比較した。増加傾向にある主な種はマガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハクセキレイ、メジロ、ハシブトガラスで、カモ類は池での給餌の影響があるかも。ハクセキレイは留鳥化した。減少傾向にある主な種はユリカモメ、ツグミ、ゴイサギ、モズ、イカル、ハシボソガラス、ドバトで、ドバトは餌を与えないキャンペーンの効果かも。新たに入ってきた主な種はハッカチョウ、オオタカ、カワウである。
(兵庫県「コウノトリ」NO.155,P5〜8)

●2006/12 山口県
・Toriino (12/12 朝日新聞)
 本部は団塊の世代向けに自然をテーマにした無料のビジュアル誌「Toriino」を創刊した。季刊で約50万部を全国の主要な道の駅、国民休暇村等の宿泊施設、東京都内の金融機関に配布している。誌名は「野鳥」の読みを逆さまにした。
(山口県「やまぐち野鳥だより」NO.188,P1)

・2006年秋期シギ・チドリ類県内一斉調査結果
 9/17、山口県内21箇所で一斉調査をした。総計は19種、410羽であった。
 内訳はソリハシシギ93、キアシシギ65、シロチドリ61、イソシギ37、タシギ33、メダイチドリ23、チュウシャクシギ18、トウネン17、コチドリ13等。
(山口県「やまぐち野鳥だより」NO.188,P15)

●2006/12 北九州
・曽根海岸一帯の鳥獣保護区指定の要望書
 10/19、支部は福岡県知事へ北九州市の曽根海岸の銃猟禁止区域約2,360haを鳥獣保護区に指定するよう要望書を出した。同海岸には 500ha以上の干潟があり、絶滅危惧TB類のツクシガモ、96年以来日中共同調査対象の、絶滅危惧U種のズグロカモメの越冬地で、国際的にもIBA(重要野鳥生息地)になっている。
(北九州「北九州野鳥」NO.246,P9)

・アカアシカツオドリを撮影
 10/29、関門海峡の風師山でアカアシカツオドリ成1が出現し、西へ飛去るのが写真撮影された。八重山諸島に飛来例が多く、北九州では初記録である。成鳥は三列風切と尾が白く、嘴は淡青色、足は赤い。白色型、暗色型、中間型があると言う。日本で観察されるカツオドリの仲間はカツオドリ、アオツラカツオドリ、アカアシカツオドリの3種である。
(北九州「北九州野鳥」NO.246,P14)

・2006年ガン・カモ類調査結果
 1/15、22箇所で調査した。結果はマガン1、カモ類21種、37,625羽であった。内訳はスズガモ24,435、マガモ3,901、オナガガモ3,485、ヒドリガモ1,734、カルガモ1,519、キンクロハジロ548、ツクシガモ437、ホシハジロ415、コガモ359等。場所別では曽根干潟19,397羽、築城町の浜の宮12,645羽が多い。何れもスズガモが大半である。
(北九州「北九州野鳥」NO.246,P16)

●2006/12 筑豊
・アオジ 青鵐
 アオジは古来アオシトトと呼ばれ、それがなまってアオジとなったと物の本に書かれている。シトトは地鳴きからきたものらしく、巫女が占いをする時に使う鳥で青い鵐(しとと)と書かれるようになった。
(筑豊「野鳥便り・筑豊」NO.346,P4)


○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.356
●2007/1 苫小牧
・バードテーブル来訪野鳥記録

●2007/1-2 群馬県
・2006年秋のタカの渡り多点観察結果
・サシバが台湾で捕獲されている(10/16 The Japan Times)
・サシバ、高度1000mで渡る

●2007/1 神奈川
・アニマルトラッキング
・バードウォッチャーが出来る鳥インフルエンザ対策
・鵜飼がウミウの理由

●2007/1 南富士
・風車のバードストライク

●2007/1 愛知県
・ 英語で楽しもう
・クリーン大作戦に参加して
・海上の森マップ完成

●2006/12 福岡
・2006年ハチクマ秋の渡り観察記録

●2007/1 熊本県
・2006年秋、タカの渡り調査報告

●2007/1 苫小牧
・バードテーブル来訪野鳥記録
 過去14年間、10月〜4月給餌の餌台に来た野鳥観察メモから。来訪初日〜最終日は99〜00年(スズメ10/19〜5/8、シジュウカラ 10/18〜5/8、ヒガラ00/3/1〜3/11、ゴジュウカラ11/3〜4/16、ハシブトガラ10/21〜5/8、ヤマガラ 99/10/18〜99/11/19、ヒヨドリ10/18〜5/8、カケス10/21〜4/24、アカゲラ10/18〜5/6、シメ 10/24〜4/24、アオジ00/4/8〜00/5/7)。05〜06年(スズメ10/12〜5/31、シジュウカラ10/11〜5/22、ヒガラ不明、ゴジュウカラ11/25〜4/18、ハシブトガラ10/1〜4/30、ヤマガラ11/21〜3/8、ヒヨドリ10/14〜5/17、カケス 10/13〜4/24、アカゲラ10/16〜5/31、シメ10/14〜5/27、アオジ06/4/18〜06/5/20)。ウグイス初鳴き00年 4/30、06年4/16、カッコウ初鳴き00年5/26、06年5/20。
(苫小牧「あおさぎ」NO.150,P5)

●2007/1-2 群馬県
・2006年秋のタカの渡り多点観察結果
 9/16〜10/1の内4日間、県内南東部の5箇所で調査した。総計はサシバ99、ハチクマ18、ツミ1、ノスリ13、ミサゴ1を確認した。最大は過去に03/9/23、県南部の牛伏山でサシバ103がある。
(群馬県「野の鳥」NO.279,P14〜19)

・サシバが台湾で捕獲されている (10/16 The Japan Times)
 TAIPEI(Reuters)Hunters are illegally killing 600 to 700 birds of prey every night in southern Taiwan,stirring outrage among birds lovers, a local newspaper reported Sunday.Poachers use the cover of night to kill the migratory gray-faced buzzard-eagles in an unpopulated area of Pingdong County in southern Taiwan,the China Times reported.
(密対連はドラム缶の底に餌を入れて、底から飛び出せないサシバを捕らえる方法と言う。森)
(群馬県「野の鳥」NO.279,P19〜20)

・サシバ、高度1000mで渡る
 以前、実験で1000m離れたサシバの翼開長は写真上で3mmの長さで写った。今回、上空高く飛ぶサシバを同じカメラで撮った結果、翼開長は写真上2.5mmで写っていたので、サシバは1000m以上の高度を渡っていた事になる。
(群馬県「野の鳥」NO.279,P20)

●2007/1 神奈川
・アニマルトラッキング
 山では特に哺乳類に接する機会は少ないが足跡(トラック)なら出会えるに違いない。時期は冬で白銀の世界を追う。日和は新雪が降り積った朝が一番。装備にスノーシューを使おう。猟期に当るので目立つ色の帽子、危急時は大声をあげる。雪原で迷ったら自分の足跡が頼り。3月中旬、北丹沢の尾根筋の残雪に水鳥の足跡!?一帯はミズナラ林、近くの湖からドングリを食べにオシドリが飛来していた。ノウサギの足跡、前足の跡が縦2列、後足の跡は前足を越してその前に大きく2列のこる。
(神奈川「はばたき」NO.416,P3)

・バードウォッチャーが出来る鳥インフルエンザ対策
 通常のバードウォッチングでは鳥インフルエンザ感染の危険は全く無いと言ってよい。野鳥に接触、死体や糞を素手で触らなければ野鳥からの感染の大部分は回避できる。双眼鏡で野鳥を観察する範囲では安全な距離は保たれ、鳥の異変にもいち早く気付く事が出来る。撮影目的での餌付けは、人が感染するリスク以上に野鳥へ与える影響が大きい。高病原性鳥インフルエンザ発生で、探鳥会やウォッチャーにも不安の目が向けられるが、逆に野鳥やバードウォッチングに対する理解、信頼を得るチャンスでもある。鳥インフルエンザの正しい情報を周囲の人に伝えて欲しい。
(神奈川「はばたき」NO.416,P4)

・鵜飼がウミウの理由
 鵜飼では川でありながらウミウが使われている事はよく知られている。カワウを観察していると、急流では魚を追わず、淀んだ所で集団で捕食するのが多い。ウミウは波の荒い磯場で単独で魚を追う姿をよく見る。泳力が強いウミウが鵜飼では使い勝手がいいと想像できる。浮上してからウミウが魚を飲込のがワンテンポ遅く、観光客受けがよいと聞く。ウミウは魚をくわえ直す事が多く、カワウは浮上と同時に魚を飲込んでしまう。
(神奈川「はばたき」NO.416,P8)

●2007/1 南富士
・風車のバードストライク
 バードストライクを抑える施策には鳥屋から見て荒唐無稽なものがある。プロペラに目立つ色を塗る→夜間渡る鳥もいる。ライトアップする→反って鳥が集まる。鳥が来たら風車を止める→発電効率低下するので風車の構造を回転軸垂直の四角のケースに納める方式に変えては。静岡県では稼動中の風車は14 箇所で19基で、伊東では風が強いゴルフ場のマイナスイメージを生むため廃止した所もある。計画中は県の西部、伊豆を主に22事業210基になり、内7事業は経済産業省に補助金申請済み。
(南富士「さえずり」NO.290,P8〜9)

●2007/1 愛知県
・英語で楽しもう
 One swallow does not make a summer.(早合点は禁物)。鳥にまつわる集合名詞では a parliament of owls(フクロウ。議会)、a murder of crows(カラス・悪事)、 a bouquet of pheasants(キジ・花束)、a descent of woodpeckers(キツツキ・家系や系統)、 a charm of finches(スズメ・お守りやアクセサリー)。
(愛知県「愛知の野鳥」NO.239,P6)

・クリーン大作戦に参加して
 11/5、藤前鳥獣保護区で自然保護団体、行政の参画で大量のゴミ運び出しを行った。4年前から実施され、今後も自然環境を守り、野鳥を守るために多くの会員の参加と協力をお願いする。
(愛知県「愛知の野鳥」NO.239,P7)

・海上の森マップ完成
 万博も終了し、支部は今までの万博問題を多くの人に知って貰うためのマップを今回一新した。精度の高い地図、主要地点間の徒歩時間、代表的な鳥の写真と解説、シデコブシ等のイラスト、ポケットサイズ等になった。
(愛知県「愛知の野鳥」NO.239,P8)

●2006/12 福岡
・2006年ハチクマ秋の渡り観察記録
 9/9〜10/9、福岡市の片江展望台(標高210m)で会員有志で観察した。合計
羽数はハチクマ4,713、ミサゴ166、オオタカ7、アカハラダカ3、ツミ1、ハイタカ16、ノスリ3、サシバ36、ハヤブサ43、チゴハヤブサ18、チョウゲンボウ4であった。アサギマダラは前年の1/5しか通過しなかった。福岡を朝通過したハチクマが200km離れた五島大瀬山を13時に到着したのが衛星追跡をしている東大樋口教授が確認している。
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.326,P15〜19)

●2007/1 熊本県
・2006年秋、タカの渡り調査報告
 9/8〜10/19、鹿児島県、宮崎県の一部を含む県内24箇所で調査した。アカハラダカは天草下島の六郎次山で9/20、4,727羽が観察され、9/23までに総計6,085であるが、対馬での観察データの1割弱しかならない。ハチクマはまとまった数の観察は無かった。サシバは熊本県の指標となる八代市の箱石では17回の調査で総数2,499であった。ピークは箱石で10/7、557,10/8、565であった。今回、初めて天草南部の長島をサシバが通過するのが確認された。
(熊本県「野鳥くまもと」NO.238,P2〜8)


○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.357
●2006/12 旭川
・アオサギの生態について
・スズメ騒動顛末記

●2006/12 盛岡
・300号によせて
・森に棲む野鳥の生態及び保護施業
・ソデグロヅル飛来記
・北上川のカワセミたち

●2006/11-12 栃木県
・鳥見亭 支部で管理
・オオタカ保護その後

●2006/11 軽井沢
・キビタキが山荘に巣を作った

●2007/1 高知
・タンチョウ飛来
・ホオジロ捕獲禁止へ(12/7 朝日新聞)

●2007/1 福岡
・2006年ハチクマ秋の渡り観察記録

●2006/12 旭川
・アオサギの生態について
 アオサギは4つの亜種があり、(欧州、ロシア、米国)、(東アジア)、(アフリカ)、(マダガスカル)に分布する。目は正面を向いており、狩に適する。北海道では60年頃、コロニー6箇所、1500羽が00年には65箇所、7000羽に増え、北海道のサギの9割以上になる。体重は最小 0.8kg、最大2.3kg(♂平均1.5kg、♀1.4kg)、寿命は18〜19年で、年間死亡率は1年目56%、2年目47%、それ以降30%である。石狩川では3/15前後にまず♂がコロニーに入り、その後♀が来て番を形成する。行動範囲は30km位で、巣利用日数は100日(抱卵25、育雛 50、巣立ち25)。産卵数は2〜8個(3〜5が95%)、孵化数最大6羽(平均2.3)。1羽の雛が巣立つに必要な魚は25kg。巣立雛は水場に大集合後4、5日で分散し、10/10頃より南下する。鋭い嘴で眼を襲うのでイヌワシ以外の猛禽には襲われない。
(旭川「北の野鳥」NO.41,P5)

・スズメ騒動顛末記
 12〜3月、上川〜石狩〜胆振地方で1,500羽以上のスズメが死亡した。道東、オホーツク沿岸ではスズメに激減は無い。死体の検査でも原因となる病原菌、毒物は見つからず、栄養状態、外観に変った事は無かった。最近、サルモネラ菌が検出されたが、死亡原因特定に至っていない。欧米や韓国では 70年代に餌台でのサルモネラ菌等での大量死があったため、普通種に対し全国センサス、餌台での調査体制が整っているが、我国は未。
北海道自然環境課のスズメ情報
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/choju/suzume
旭山動物園動物病院日記
http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/zoo/juui/
スズメ・ネットワーク
http://fly.lowtem.hokudai.ac.jp/~kurosawa/Suzume2.html
(旭川「北の野鳥」NO.41,P6)

●2006/12 盛岡
・300号によせて
 会員拡大、若年層を増やすため、支部報の継続、定例探鳥会の活動は基本的な取組みである。自然を楽しむのは花鳥風月の楽しみで、この数十年間で各地でそういう心が無くなった気がする。野鳥たちが、生きものたちが機嫌良く生きていられる環境を作る、四季に磨かれた花鳥風月の素晴らしさを子供たちに伝えていく、それらができるのは支部である。
(盛岡「山翡翠」NO.300,P3)

・森に棲む野鳥の生態及び保護施業
 80年代に開始されたIBP(国際生物学事業計画)に参加し、全国の主な山岳地の繁殖期の野鳥センサスデータ、文献資料も含め、200箇所近くのデータより、森林タイプ別の鳥類群集組成をクラスター分析法で初めて類型化した。その群集は19タイプに分類され、その群集で優占野鳥種上位3つを用いる事を提案した。針葉樹人工林も広葉樹が適度に混じると自然林よりも鳥の多様性が高くなる場合がある。岩手県の滝沢試験地での野鳥の餌内容、糞量調査では繁殖期にはその森林で生産される幼虫の約3割が捕食されていた。
(盛岡「山翡翠」NO.300,P8〜11)

・ソデグロヅル飛来記
 05/10/30、雫石の御所湖にソデグロヅルの幼鳥1の飛来を支部会員が確認した。11月末に積雪があったが、06/1以降の記録は無い。ダム管理者にダム水位の調節の協力が得られた。池を移動するモーターボートのエンジン音には特にツルは反応はしなかった。12/9、午後2時、南方へ飛去した。
(盛岡「山翡翠」NO.300,P13〜14)

・北上川のカワセミたち
 97年から北上川で生活するカワセミを観察、撮影している。毎年、3月に飛来し、10月頃には巣立ち雛のみとなり、親鳥はいなくなる。巣穴の整備は主に♂の役目で、巣に入ると10分程掘り、30〜40分外で休み、また巣穴に入る。繁殖期には♀は殆ど自分で餌を捕らず、♂が給餌すると♂は「どうだ俺はえらい!」と言うように胸を張る。♀が魚を受け取る時、♂の頭をくわえてしまい宙ずりにした例もある。カワセミは1時間に小魚を2、3匹食べ、更に雛の分も運ぶ。巣立ち直後でも雛は餌が自力で取れていた。
(盛岡「山翡翠」NO.300,P15〜17)

●2006/11-12 栃木県
・鳥見亭 支部で管理
 真岡市にある井頭公園の池に野鳥観察施設「鳥見亭」は96年にオープンし、10年間で46万人の入館者があった。この11月より支部の管理・運営・委託となった。このボート池は渡良瀬遊水池と並んで県内のカモ類大渡来地になっている。
(栃木県「おおるり」NO.188,P9〜19)

・オオタカ保護その後
 日光市が進めているごみ焼却場周辺でオオタカの繁殖が確認され、今夏までに2シーズンの繁殖状況と1シーズンの行動圏が把握され、環境保全検討会で保全策が検討された。その結果、施設を営巣地から400m程度遠ざけ、営巣地周辺の市有林の間伐を進め、大木からなる林内空間のあるオオタカの営巣に適した森林を増やし、工事工程を調整する等の対策をする。
(栃木県「おおるり」NO.188,P23)

●2006/11 軽井沢
・キビタキが山荘に巣を作った
 5/27、信濃追分の山荘で、キビタキが窓の上隅目掛けて飛び込み、ホバリングするのに気が付く。5/28、手鏡で窓枠の上を覗くと、茶色の鳥が飛び出す。お椀のような巣で抱卵していた。不用意な事をした。7/1、再度山荘を訪れると、空のきれいな巣が残っており、巣立ちできたのでは?キビタキは産卵期5〜7月、卵数4〜5個、抱卵日数13日、巣立ち日数12日、樹洞、繁った葉や蔓の間、前が開いた巣箱等に椀形の巣を作るとある。
(軽井沢「野鳥軽井沢」NO.286,P4〜5)

●2007/1 高知
・タンチョウ飛来
 12/16、安芸市にタンチョウ幼1、ナベヅル1がいっしょに飛来しているのを、支部会員が確認した。前日、島根県で同一個体と思われる2羽が南へ飛んだと報道があった。高知県ではタンチョウは2度目で95年に成1が飛来して以来である。
(高知「しろぺん」NO.242,P1)

・ホオジロ捕獲禁止へ(12/7 朝日新聞)
 環境省は12/6、愛玩用に捕獲を例外的に認めていた野鳥の内、07/4施行の改正鳥獣保護法に依り、ホオジロの捕獲を全面禁止、メジロは捕獲禁止措置を先送りした。04年、全国で捕獲許可されたメジロは6000件、ホオジロは1000件にもなる。密猟メジロは200万円以上で取引される事がある。改正法では鳥の輸入に際し、国が交付した足環を21種の野鳥に取り付けるよう業者に義務付けた。違法飼養、違法販売に「鳴き合わせ会」も摘発の対象で、現在は多くの地方自治体で会場を貸すのを止めている。
(高知「しろぺん」NO.242,P2〜3)

●2007/1 福岡
・2006年ハチクマ秋の渡り観察記録
 9/9〜10/9、福岡市の片江展望台(標高210m)でハチクマの渡りをカウントした。結果は午前1,273羽、午後3,440羽、総計4,713羽であった。ピークは9/24の775、時間帯でのピークは13:00〜13:30の621であった。
(福岡「野鳥だより・ふくおか」NO.327,P12)


○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.358
●2007/1 オホーツク
・昨年はオホーツク初記録相次ぐ

●2007/1 福島
・探鳥会3つの効用 
・大型巣箱の利用状況調査について(その1)

●2006/12 軽井沢
・モニタリングサイト1000調査

●2007/1 奥多摩
・中西悟堂ふたたび
・ツミの繁殖
・愛鳥モデル校
・東京の空にブッポウソウを呼び戻そう

●2007/1 奈良
・絶滅寸前種ブッポウソウ
・奈良県産鳥類追加目録について

●2007/1 岡山県
・錦海塩田跡地埋立て許可に対する意義申立書の提出
・潜水採餌ガモ

●2007/1 香川県
・蟹

●2007/1 北九州
・ツル出張観察半世紀

●2007/1 オホーツク
・昨年はオホーツク初記録相次ぐ
 新たにオホーツクの鳥に仲間入りした種は、チゴモズ(6/22、知床五胡)、ヒメハマシギ(9/10、能取湖)、オオキアシシギ(9/30、濤沸湖丸万川河口)、アカアシミツユビカモメ(10/9、斜里川河口)等。これにてオホーツク圏で記録された鳥は334種となり、北海道全体での約440種の約3/4になる。
(オホーツク「 ばあどこおる」NO.236,P3)

●2007/1 福島
・探鳥会3つの効用
 野鳥の会の活動は健康維持に役立つ。適当な運動になる、精神的な安定が得られる、脳の活性化につながる。鳥を見るため時々歩くのを止めるので心臓に大きな負担をかけない。頭の体操をしているので、呆け防止につながる。
(福島「きびたき」NO.176,P2)

・大型巣箱の利用状況調査について(その1)
 H17年度の支部事業補助金対策事業としてH17/11、オシドリ用巣箱5基を摺上川上流域に設置した。内2基より、巣材(杉皮、チャボヒラゴケ、トヤマシノブゴケ)と卵の殻を発見し、オシドリの利用を確認した。
(福島「きびたき」NO.176,P7〜8)

●2006/12 軽井沢
・モニタリングサイト1000調査
 環境省が「100年の自然の移り変わりを見つめよう」と各生態系で長期的にモニターしている。03年度から既に約600箇所が設定されている。鳥類は下記の体制で実施されている。森林・草原:日本野鳥の会、干潟・干潟:世界自然保護基金ジャパン、日本湿地ネットワーク、河川・湖沼・内湾:日本鳥類保護連盟、日本雁を保護する会、島嶼:山階鳥類研究所。支部では森林の調査地として御代田町の林道、草地は軽井沢町で設定している。
(軽井沢「野鳥軽井沢」NO.287,P4〜5)

●2007/1 奥多摩
・中西悟堂ふたたび
 「野鳥」はS9年に中西悟堂が一般用語として作った言葉である。竹友藻風(英文学者)、柳田国男(日本民族学)、内田清之助(鳥学者)、戸川秋骨(英文学者)、平田禿木(英文学者)が中西悟堂を擁して、鳥類の科学と芸術の融合を目指して日本野鳥の会を結成した。柳田は言う「探鳥会と言う言葉も中西さんの発明だ。野鳥の会を趣味や娯楽の会にせず、愛鳥の国民運動に発展させたのは非凡なところだ。」
(奥多摩「多摩の鳥」NO.174,P6)

・ツミの繁殖
 4〜7月、東京都あきる野市内で、前年のミゾゴイの古巣から50m離れてツミが営巣した。4月初旬、「キョキョキョョ・・・・」と尻下がりに鳴く声が毎日聞こえる。4/30、交尾確認、巣は20m位の杉の上部にある。6/24から4羽の雛が巣立ち、幼鳥はミゾゴイの古巣を食卓代わりに利用した。 8/20以降親鳥、幼鳥とも見られなくなる。ここではツミはカラスには強いがここで営巣したオナガ、ヒヨドリには追跡されていた。今年は25m離れて所でミゾゴイが影響なく繁殖した。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.174,P8〜11)

・愛鳥モデル校
 東京都は鳥獣保護事業の一環として、愛鳥モデル小中学校(保育園)33校(園)を指定している。内訳は日野市5、青梅市4、八王子市4、世田谷区3、武蔵野市3、板橋区、東久留米市、東大和市、府中市、立川市、多摩市、あきる野市、福生市、三宅村各1校等。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.174,P20)

・東京の空にブッポウソウを呼び戻そう
 06/1、「東京にブッポウソウを呼び戻す会」(代表 川名国男)が設立され、里山のシンボルバード ブッポウソウの繁殖10年計画が開始された。巣箱設置場所は広々した明るい湿地や水田が広がり、後背地に雑木林があり、杉、檜等目立つ高木が点在し、近くに河川がある環境が理想的である。あきる野市の神社で1番の営巣が確認されているのみ。
(奥多摩「多摩の鳥」NO.174,P21)

●2007/1 奈良
・絶滅寸前種ブッポウソウ
 長野県では80年代に巣穴を作るブナ老木を伐採したため、西日本では90年代に木製の電柱がコンクリート製へ取替えが進み、ブッポウソウは急減した。岡山県では支部が05年に153個の巣箱を架け、100個が使われ、385羽の雛が巣立った。奈良県では90年以降は渡りの記録2例があるのみで、 06年の奈良県版レッドデータブックではイヌワシ、ヤイロチョウ、ウズラと共に、ブッポウソウは絶滅寸前種に指定された。
(奈良「いかる」NO.116,P2)

・奈良県産鳥類追加目録について
 県内で9/22、ツルクイナ、8/31、アカアシシギ2種の撮影、正式確認にて、奈良県産鳥類目録は240種になった。
(奈良「いかる」NO.116,P15)

●2007/1 岡山県
・錦海塩田跡地埋立て許可に対する意義申立書の提出
 10/4、岡山県は錦海塩田跡地利用に関し、事業者へ開発許可を出した。支部を含む県内10団体は60日以内の不服申出をした。開発面積は「岡山県県土保全条例」で想定する面積を大幅に超えており、開発行為審議委員会でも疑問視する声があり、許可した根拠が曖昧である。猛禽類の保護策で調査が不足し、更なる慎重な継続調査が必要である。
(岡山県「野鳥おかやま」NO.158,P2)

・潜水採餌ガモ
 カモは水面採餌ガモと潜水採餌ガモに大きく分かれ、後者は別名「海ガモ」とも言われる。岡山県での海ガモはアイサ類を除いて、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモが代表的である。多い場所は阿部池・児島湖で各1万羽以上である。ホシハジロは水生植物の茎や葉を主食とし、植物質を好む。キンクロハジロは貝、エビ、カニ等甲殻類、小魚等の動物質の他に植物質も食べる。スズガモはアサリ等の2枚貝や甲殻類が殆どである。スズガモは1分近く潜る事がある。ハジロは翼に出る白い帯(初列風切〜三列風切)に由来する。スズガモは鈴を振るような羽音からきている。
(岡山県「野鳥おかやま」NO.158,P7)

●2007/1 香川県
・蟹
 タラバガニはカニの名前が付いているが、ヤドカリの仲間である。甲殻網エビ目エビ亜目カニ下目と同ヤドカリ下目があり、「本来のカニ」と「ヤドカリ系のカニ」に分かれる。前者は鋏脚1対+歩脚4対に対し、後者は鋏脚1対+歩脚3対となり見分けるポイントである。
(香川県「かいつぶり」NO.276,P9)

●2007/1 北九州
・ツル出張観察半世紀
 北九州から鹿児島県の出水平野に通って、飛来するツルの生態を半世紀近くも調べているアマチュア研究家がいる。59年冬、大学1年生の時、「ツル研究会」を結成しスタートし、当時の飛来数は421羽であった。85年からは足環を付けたツルの調査を始め、350羽の足環付きツルを記録した。92年にはツル休遊地近くにプレハブを建て、01年からは毎冬40〜50日、ツル観察をしている。越冬ツル全体で、幼鳥はナベヅルで約25%、マナヅルで約 20%であった。
(北九州「北九州野鳥」NO.247,P12)


○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.359
●2007/1 十勝
・タンチョウ講座
・野鳥への餌付けについて 
・スズメ生息数変化アンケート結果

●2006/12-2007/1 宮古
・新年に向けて
・風力発電と野鳥保護

●2007/1 茨城
・ムナグロの田圃レストランは・・・
・ニューイヤーカウント40年の変遷
・油汚染のクロガモ

●2007/1 徳島県
・県内初のオオワシ顛末記
・タカの渡り2006秋調査結果
・第14回野鳥密猟問題シンポジウムin群馬に参加して

●2007/1 十勝
・タンチョウ講座
 11/17の環境省とタンチョウ保護調査連合主催の帯広市でのタンチョウフォーラムより。明治時代に乱獲で激減したが、タンチョウは保護で増加し、71年、十勝で初めて繁殖、十勝川では4番が狭い湿地で営巣している。♂は♀より体がやや大きく、♂が先導し、幼鳥は♀になつく事が多い。♂は繁殖年齢になると、生まれた土地に戻り、♀は♂に付いて移動する傾向である。日本での88年から現在まで標識は270〜280羽で、その内生存確認は110羽程である。捕獲標識調査は幼鳥で実施しているが、茂みに隠れてしまい、標識率は低い。ロシアでは風切羽が抜け、飛べない時期にヘリコプターで追い、標識している。
(十勝「十勝野鳥だより」NO.158,P4〜6)

・野鳥への餌付けについて
 餌付けで水質悪化で魚類がいなくなる例、カワセミが巣へパンを運ぶ例、カモの雛が死亡している例がある。鳥類の不自然な集中で感染症問題が出る恐れがある。多くの人は保護ではなく、娯楽、趣味とし、子供にそのような事を経験させ、刷り込むのは問題である。ペットに他人が餌をやると責任を問われるのに、野鳥に餌では何も言われない?河川や公園管理者が対応すべきで、餌台を普及させた野鳥の会にも責任がある。マスコミは餌付けは単純に善行と報道しないよう再考頂きたい。それ以外の楽しい野鳥との接し方の普及と感染症についての正しい注意が必要である。餌付けを制限する方向にあるが、ツル等は給餌無では越冬できないほど自然環境が破壊されている。ハクチョウが餌付け制限で、畑に出て食害が生じている。
(十勝「十勝野鳥だより」NO.158,P7〜8)

・スズメ生息数変化アンケート結果
 13名の会員から回答があった。スズメの生息数減少に気付いた時期は05/10〜05/12に集中し、06年の変化は少ない。特にスズメの減少は無かったとの回答も4例ある。
(十勝「十勝野鳥だより」NO.158,P9〜10)

●2006/12-2007/1 宮古
・新年に向けて
 11月までに全国で有害捕獲されたツキノワグマは5,059頭に達し、その9割は殺されている。11月にナイロビで開催された温暖化防止の国際会議では、このままでは豪州北部の鳥類の72%が絶滅、ツンドラ消失でソデグロヅルの7割が死ぬとあり、北海沿岸では海水温度上昇で海鳥の空前の繁殖失敗が起きており、米国加州南部では乾燥化により、鳥類の繁殖はほぼ皆無であった。岩手県でも「山も川も海も大病」が実感されており、支部は飼い鳥の全廃、風力発電での環境影響評価と科学的な費用対効果を求めていく。
(宮古「ミサゴの海」NO.189,P5)

・風力発電と野鳥保護
 12/23の毎日新聞「論点」掲載分。風力発電での野鳥衝突死が明らかになったのはここ10年程で、米国加州のアルタモント峠では165km2 に5000基以上の風車が林立し、年間100羽前後のイヌワシを含む1000羽前後の猛禽類が衝突死している。問題のある風車は運転停止や移動、撤去の対応がされている。羽が高速回転で見えなくなるモーションスミア現象が、野鳥は人より遅い速度で発生するのが確認されている。我国にはバードストライクを避けるための法的な仕組が未だ無い。立地選択で鳥類が多数集まる場所、希少種が生息する場所を避けるのが効果的で、長野県はその影響想定地域マップ作りに乗り出している。問題解決の法令整備に早急に着手すべきである。宮古支部は全国に先駆け独自
調査をし、東北ブロックで環境省に要望を出している(宮古支部 八幡)。
(宮古「ミサゴの海」NO.189,P6〜7)

●2007/1 茨城
・ムナグロの田圃レストランは・・・
 春の茨城の田圃を代表するシギ・チドリはムナグロで、農繁期に主に飛来する。95年の調査では注水が始まった田圃にムナグロが多数来て、よく餌を採っていた。農業用水に餌が乗って流れて来るのではなく、秋耕田の地中深くいたミミズが水を避けて上がるのを採っていた。01年以降の調査ではそれは減り、原因は秋耕が増え、秋耕田の土塊が細かになり、小動物が浮き上がりにくくなったか、小動物自体が減ったのかも。ムナグロが注水田を好むのは餌以外に、背景の泥が隠蔽色で、身を隠すためもある。氏原道昭氏はオオタカが飛ぶと、ムナグロは泥の田圃に入り、身を伏せると言う。参考:Strix19 181- 185、Strix2423-30。
(茨城「ひばり」NO.275,P3〜5)
 
・ニューイヤーカウント40年の変遷
 支部は水戸市偕楽園の千波湖で1月にカモのカウントを40年続けている。カモ最高羽数は85年の2,242、最小は2000年の547。当初はコガモが多く、現在は身を隠す草むらが減り、激減している。湖の浚渫で潜水性のカモは減った。その中でホシハジロは貝類の他に水藻も食べ、人の給餌も受け持ちこたえ、ミコアイサは魚類進入で増加に転じている。コブハクチョウは72年に彦根市から贈られ、最近はオオハクチョウと共に徐々に増えている。オナガガモは急増である。
(茨城「ひばり」NO.275,P6〜7)
 
・油汚染のクロガモ
 10/6、神栖市の沖で鉱石運搬船が座礁し、重油が幅1.8km、長さ11kmに拡がった。11月に入って油まみれの15羽のクロガモが保護されたが、生き残ったのは1羽のみである。
(茨城「ひばり」NO.275,P6〜22)

●2007/1 徳島県
・県内初のオオワシ顛末記
 11/22、海陽町の海部川河口で民家のテレビアンテナにオオワシ幼1が1時間半悠然と止まっている。黒山のカラスに取囲まれ飛立つが、12/1、近くの鞆浦漁港で再発見。県内初記録。
(徳島県「野鳥徳島」NO.340,P2)

・タカの渡り2006秋調査結果
 今回はサシバ、ハチクマは16年間で最低で、ノスリも13年間で最低であった。他県では際立って少ない事もないので、調査日数が少なかった影響かも。鳴門山展望台でのサシバのピークは9/23の1,043、和歌山県対岸の阿南市の椿自然園では10/8の648であった。ハチクマは鳴門山でピークは9/24、51と少なかった。通常の渡りと逆方向の東行きハイタカは阿南市の蒲生田岬で総計196(西行きは72)で前年の2割であった。チョウゲンボウでも東行きが鳴門山で20(西行5)、蒲生田岬で8(0)で、東行きハイタカ同様、朝鮮半島から九州、四国、本州へと渡るものがいると想像される。
(徳島県「野鳥徳島」NO.340,P4〜9)

・第14回野鳥密猟問題シンポジウムin群馬に参加して
 12/2、3、群馬県伊香保で開催された。群馬県での検挙は5年間で21件で、野鳥検定のためのバンダーが不足している。愛知県からは「ウグイス・ホオジロ鳴き合わせ会事件」が報告され、「引仮名口(ひきかなぐち)銘鶯(めいおう)保存会」の会長、東京都在住の違反者等が逮捕された。これには東京都環境局の岩崎浩美鳥獣保護管理係長の力が大きい。「東京都では人により自由を奪われ、命を断たれる野生鳥獣を守る事、これが担当行政の役割」と言う。検挙数は3年半で461件は驚きの実績である。環境省の話は、鳥獣保護法で鳥獣の害を防ぐため、捕獲しやすくする、飼養者が多いためメジロは愛玩飼養に残したとの発言に終始した。
(徳島県「野鳥徳島」NO.340,P11)


○支部報保護・調査記事関連トピックスNO.360
●2007/1 道南桧山
・ウミネコの卵

●2007/1 三重県
・鳥羽行者山タカ渡り調査
・2006年シロチドリ繁殖調査
・密猟パトロール報告

●2007/1 大阪
・ハヤブサ保護シンポジウム2006開催
・変なメボソムシクイ
・テリフリドリ
・カラスの塒調査

●2007/1 宮崎県
・2006・金御山サシバ
・盛況だった巣箱づくり
・御池野鳥の森の問題

●2007/1 鹿児島県
・2006年度秋ワシタカ類調査結果
・2006年度秋のシギ・チドリ類調査結果

●2007/1 道南桧山
・ウミネコの卵
 98年に利尻島でウミネコの繁殖調査を開始したが、ハシブトガラスの卵への捕食圧は凄まじく、卵が全て捕食され消滅が続出した。捕食者は他にイタチ、野ネコ、オオセグロカモメ、ハヤブサ、オジロワシ、他のウミネコ等で、ハヤブサではウミネコは一目散に逃げる。捕食者を排除し、5年間の6000以上の卵で、長径平均62.7mm、短径同43.8mm、卵の自然死は5%程であった。卵は3個を産み、1卵目が大きく、3卵目が最小、卵白を少なくして熱効率を高め、産卵期間の平均4日が孵化では平均2.5日に縮まっている。卵が耐える最低温度は13.3℃で27.7℃以上で胚発生は進行し、抱卵では 35.5℃以上が保たれる。
(道南桧山「はちゃむ」NO.71,P2〜4)

●2007/1 三重県
・鳥羽行者山タカ渡り調査
 9/26〜10/15の内、8日間、午前中、鳥羽市の行者山で調査した。総計でサシバ213、ハチクマ16、ノスリ13を記録した。ピークは 10/9のサシバ119、ハチクマ12であった。ヒヨドリの大群の他に、キセキレイ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、カケス、アマツバメの渡りも観察された。
(三重県「しろちどり」NO.53,P17〜18)

・2006年シロチドリ繁殖調査
 伊勢湾の豊津浦海岸で5/25、シロチドリ雛2、6/6、同2、7/9、同1、今年、この海岸で発見された雛は合計5羽であった。
(三重県「しろちどり」NO.53,P18)

・密猟パトロール報告
 9/5、6:00〜9:40、警察2名、県環境事務所2名、鳥獣保護員2名、支部2名で密猟パトロールをした。最近密猟した形跡有。ポスター引き剥がし2個所、新ポスターをつける。森林へのゴミ投棄も増えている。
(三重県「しろちどり」NO.53,P29)

●2007/1 大阪
・ハヤブサ保護シンポジウム2006開催
 11/4、泉大津市で泉大津ハヤブサ・サポート倶楽部との共催で開催した。金沢市のビル街、大阪府泉大津市でのハヤブサ繁殖事例報告あった。「都市部へのハヤブサの進出状況に関する全国アンケート」の結果から、営巣環境の整備(卵が転がらない巣台の設置)、地域で見守る体制がキーワードである。レース鳩が猛禽類に捕食されるのに対抗として、ハト飼養者が罠で猛禽類を捕らえ、処分していると考えらると報告された。
(大阪「むくどり通信」NO.187,P2〜3)

・変なメボソムシクイ
 10/4、メボソムシクイの「ジッ、ジッ」よりやや太い声で「ビッ、ビッ」「ジビッ、ジビッ」と鳴く、メボソムシクイに似た鳥を見た。この声は「Soviet Bird Songs」にあるコメボソムシクイに似ている。今までコメボソムシクイは「ジジロ、ジジロ」と鳴くとされるが、塩田猛氏、大西敏一氏はその声は亜種のオオムシクイの可能性があるとしている。オオムシクイは最近の鳥類目録から落ち、亜種メボソムスクイと同じとされている。アラスカ西部に生息するアメリカコムシクイは03年に西表島で2羽捕獲され、「ジジジ・・・」とコメボソムシクイと同じように囀る。話がややこしく、メボソムシクイの研究、調査が必要である。
(大阪「むくどり通信」NO.187,P4〜5)

・テリフリドリ
 ウソの雄は赤く照り輝いて見えるので照りウソ、雌は雨に濡れた色で雨ウソと言い、まとめてテリフリドリと言われていた。ウソが鳴く時、脚を琴を弾く様に動かすのでコトヒクドリ、品のある姿よりウソヒメとも呼ばれていた。木彫りのウソを互いに交換し、去年の凶を嘘にして今年の吉に替える「うそ替え」の神事が、大宰府の天満宮で現在も行われている。
(大阪「むくどり通信」NO.187,P8)

・カラスの塒調査
 大阪府よりカラスの塒調査を受託し、22箇所を調査し、H17年度は19箇所が利用されていた。1,000羽以上は4箇所で、総計は 14,603羽で過去の1〜1.5万羽とさほど変っていない。確認できたカラスの食性は、ハシブトガラスのみ:魚類の残滓、木の実、ハシボソガラスのみ:タマネギ、サトイモ、白菜、落穂、葉ボタン。
(大阪「むくどり通信」NO.187,P18)

●2007/1 宮崎県
・2006・金御山サシバ
 9/19〜10/18の金御岳の観察で、サシバは総計16,350羽が通過した。ハチクマは18、クマタカ34、アカハラダカ3、ツミ16、ハイタカ4、ノスリ5、オオタカ2、ハヤブサ2、チゴハヤブサ4、チョウゲンボウ2であった。雨の日が少なく、サシバは溜まることがなく、大きなピークは無く、多いのは10/6の2,562、10/10の2,709であった。10/8〜11に四国を発ったサシバは12,000羽で、10/8〜12に金御岳を通過した個体は7,000羽で、九州では従来よりも、内陸部を南下するものがいるのかも。都城の会員はカウントボランティア養成のため、タカの識別等をパソコンを使って講習会を行った。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.199,P13〜15)

・盛況だった巣箱づくり
 1/18、19の地球温暖化防止活動推進フェスティバル2006inみやざきで支部は「巣箱を作ろう」で参加した。温暖化防止と鳥の関係は、野鳥が木の実を食べ、その糞の種から芽生えた樹木は森作りに貢献している。150名が参加し、30セットの巣箱を作った。CW ニコル氏からも「豊かな森は豊かな心を育む」との講演があった。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.199,P17〜18)

・御池野鳥の森の問題
 県環境みやざき推進協議会はヤイロチョウが雛に給餌する写真を掲載し、「同野鳥の森は巨木に守られた野鳥の楽園」との記事を自然保護を謳う機関誌に出した。支部が行って来た活動と逆の内容で、問題点を編集者へ指摘した。鳥を保護する視点をはき違えており、同地の問題点を正しく伝えて貰いたい。子育て写真は学術論文等で細心の配慮をして撮る以外は、野鳥への影響、カメラマン等の問題より使わないよう願いたい。
(宮崎県「野鳥だよりみやざき」NO.199,P19〜21)

●2007/1 鹿児島県
・2006年度秋ワシタカ類調査結果
 薩摩半島を渡るアカハラダカ、サシバを調査した。鹿児島市南西の金峰山で9/23、アカハラダカ1821でピークは10:00〜10:20の 707であった。同日甑島では1281でピークは14:20〜14:40の1200であった。サシバは金峰山で10/9、1198羽を記録し、甑島では同日11羽であった。大隈半島ではサシバの流れは鹿屋市の大塚山、大隈広域公園、佐多岬へとはっきりし、数も多い。薩摩半島では今回内陸部のポイントが分かった。
(鹿児島県「るりかけす」NO.112,P8〜10)

・2006年度秋のシギ・チドリ類調査結果
 9/10前後に、県内22箇所で調査し、27種、560羽を記録した。内訳はシロチドリ109、トウネン86、キアシシギ65、ミユビシギ60、イソシギ53、タカブシギ49、ソリハシシギ34等。100羽以上は吹上浜だけであった。
(鹿児島県「るりかけす」NO.112,P13)

(自然保護室ボランティア・神奈川支部/森 要)
■支部長交代のお知らせ■
 以下のとおり連絡がありましたので、お知らせいたします(敬称略)。
●十勝支部
    新   室瀬 秋宏     2007年2月3日付
    旧   鎌田 幸雄

●沼津支部
    新   本多 功      2007年1月27日付
    旧   神谷 芳郎

(総務室/吉家奈保美)

第四回理事会(定例)概要
2月17日(土)に、茅場町日進ビル(東京・中央区)にて平成18年度第四回理事会(定例)が開催され、結果は以下のとおりとなりました。

●第1号議案 平成19年度事業計画及び予算案承認の件
 原案どおり承認されました。評議員会(3/10開催)での同意を経て確定となりました。概要は4月以降公開の予定ですので、本通信上でも改めてお知らせいたします。

●第2号議案 顧問等承認の件
 顧問等について、次の8名の方々の任期満了に伴う再委嘱が承認されました。
 <再任 8名>
  名誉顧問(3名):土井 たか子氏、中村 司氏、持田 勝郎氏
  顧問(1名):堀越 保二氏
  学術顧問(4名):黒坂 三和子氏、小柳 泰治氏、原 剛氏、福田 範一郎氏

●第3号議案 公益法人制度改革への対応の件
 同制度改革に対する移行スケジュールや検討会設置等の対応方針について、原案どおり承認されました。

●第4号議案 個人情報保護規程等改定の件
 「個人情報保護規程」と「プライバシーポリシー」の改定について、原案通り承認されました。

●この他、第1号議案に関連しての平成18年度事業の進捗状況及び決算見込み、10/31書面表決理事会の結果(本通信2006年11月号掲載)、新規シマフクロウ生息地の買い取り交渉、永年在籍会員への対応、フリーマガジン「トリーノ」についての報告が行われました。

●理事会に先立ち理事懇談会が行われ、理事会終了後は引き続き、理事・監事による懇親会が行われました。

(総務室/吉家奈保美)

事務局からのお知らせなど
自然保護室より
■鳥インフルエンザに関するバードライフ・インターナショナルからの声明の日本語訳を公表しました■
 日本国内の鳥インフルエンザ感染発生については、3月1日に宮崎・岡山両県において終息宣言が出され、落ち着きを見せているところです。しかし、アジア各地では新たな感染発生が報じられており、まだ安心はできない状態です。感染経路の究明については謎の部分も多いのですが、不明の部分を証拠もないのに「野鳥が外国から運搬した」とする報道もまだ多く、随時対応していきたいと考えています。
 さてそうした正しい知識の普及活動の一環として、当会も所属している国際野鳥保護団体である「バードライフ・インターナショナル」が2月に公表した声明の日本語訳を、このほど当会ホームページにて公表いたしました。以下に全文を掲げますので、参考にしていただければ幸いです。
 この声明では、発表時点までに明らかになった事実を、科学的事実に即して要領よくまとめてあります。特に2007年のイギリスとハンガリーにおける家禽への感染発生(当初、野鳥による運搬と言われたが、その後、ハンガリーの発生地付近からイギリスの発生地へシチメンチョウ肉が大量に輸出されていたことが明らかになった)や、2006年の青海湖におけるインドガン等への感染発生(養殖インドガンが放鳥されていた、という事実が後に明らかになった)、家禽のフンを飼料として魚の養殖に使うことによる伝播の可能性等、日本語ではあまりきちんと報道されていない事項が記述されており、全体として安易な野鳥運搬説へのよい反論材料となっています。

□トリインフルエンザに対するバードライフ・インターナショナルからの声明(2007年2月9日)□
(2007年3月6日 日本語訳;(財)日本野鳥の会)

  ・要点
  ・2007年の感染発生について
  ・野鳥の役割
  ・家禽と家禽からの生産物の移動 
  ・飼い鳥の違法取引
  ・予防と規制 
  ・人への危険性 
  ・野鳥への影響と保全対策

※声明の日本語訳全文は、以下のページでご覧ください
 http://www.wbsj.org/nature/kyozon/influenza/070306.html

(自然保護室長/古南 幸弘)

自然保護室より
■野外鳥類学論文集 最新刊『ストリクスVol.25』ご予約受付中!■
 各地で行われた会員の調査研究活動を発表する論文集「ストリクス」は、例年3月に発行しておりますが、『野鳥』誌2月号でお知らせしましたように次号Vol.25は、諸般の事情によりこれを延期させていただき、現在、5月下旬の発行に向けて編集を進めております。毎年ご購読いただいております支部の皆様にはお詫びを申し上げますとともに、掲載内容の一部をご紹介いたします。
 また、例年どおり発行に先立ち、4月30日までは割引価格でご予約を承ります。支部を通じてのご注文、通信販売でのご注文をお待ちしております。

【Strix Vol.25の内容】(予定)
 ・北海道におけるキビタキとオオルリの繁殖期の生息状況
 ・北海道東部におけるクマタカの移動と分散
 ・仏沼でのチュウヒ繁殖活動の報告
 ・大阪府におけるチュウヒの繁殖記録について
 ・茨城県におけるチュウヒの繁殖初記録
 ・中国地方におけるチゴモズの繁殖記録
 ・長岡市信濃川の越冬期におけるオジロワシつがいの捕食行動と優劣関係について
 ・大阪府におけるミソサザイの繁殖期の分布状況
 ・鹿児島県におけるオニカッコウの初記録
 ・群れから分散したエナガ個体が出生群へ継承子を補充した一例報告
 ・シジュウカラの擬傷行動の観察記録
 ・シギ・チドリ類ネットワークにおいてプログラムや教材を用いた普及啓発活動を全国展開する仕組みづくり
など、論文総数22本程度。

予約割引価格:税込3,300円 2007年4月30日ご注文締切(消印有効)
定    価:税込3,570円 2007年5月1日以降ご注文分
通販梱包送料:お届け1ヶ所につき、日本全国680円(税込)均一です。
お  届  け:5月下旬〜(予定)

●ご注文・お求めは、
@各支部の販売事業ご担当者様まで
 または
A〒151-0061 東京都渋谷区初台1-47-1 小田急西新宿ビル 1F
日本野鳥の会 普及室 通信販売係
TEL:03-5358-3515 FAX:03-5358-3609
http://c01.future-shop.jp/shop/A116/bUAPShSWd/syolist/47
B全国最寄りの書店でお取り寄せ ※ただし、定価販売のみ。予約割引価格はありません。


(普及室/笹川泰次)
■「ワイルドバード・カレンダー2007」タペストリーをご活用ください■
 「ワイルドバード・カレンダー2007」の掲載写真を3ヶ月ずつ、計4枚のタペストリーに仕立てました。『野鳥』誌2006年10月号の誌上写真展のレイアウトデータをベースに、ビニール系のやわらかい生地に高精細プリントしてあります。想像以上に写真の再現性も優れており、タペストリーとしての質感も高い美品です。4枚並べて展示すると見応えもあります。
 野鳥が生息する環境も含めて、一般の方々に興味、関心をもっていただくのにカレンダーの写真は最適です。バードウォッチングの普及ツールとして支部活動の中で、ぜひご活用ください。
 これまで、ジャパンバードフェスティバル、バードプラザ、春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ、ミツムラアートプラザにて展示を行いました。屋内での展示会・イベントのほか、テント等を使用する屋外イベントでもご利用ください。

●内容:「ワイルドバード・カレンダー2007」の掲載写真12点(4枚組)
  ※4枚のタペストリーをセットで展示願います。
●タペストリー仕様:サイズB1判(73×112cm)/枚×4枚組
  ※上下にプラスチックのパイプが付き、付属の紐で壁面にかけられます。
●収納サイズ:直径約11cm×長さ87cm(重さ約3.3s)
  ※巻物のように4本まとめて紙筒に入りますので運搬も手軽です。
●使用例:展示会などの壁面に。講演会などの受付のバックに。屋外イベントのテントブースのアイキャッチに。その他
●貸出方法:送料実費のみのご負担で貸出いたします。
  ※送料着払にてお届けします。返送時送料につきましてもご負担願います。
●貸出期間:おおむね2週間まで(ご相談に応じます)
  ※ただし、5月15〜22日、8月1〜31日は貸出ができません。
●お申込み:先着順とさせていただきます。
  ご希望の使用期日、使用目的、使用者、送付先住所を普及室までご連絡ください。
●本件についてのお問い合わせは 普及室 笹川、小林(電話03-5358-3519、[email protected])へお願いいたします。

   
展示風景   1〜3月と4〜6月のタペストリー   小さく巻いて収納可能。保管や移動に
持っているのは、支部卸担当の林山
(普及室/小林篤六)

総務室より
■蒲谷鶴彦氏が逝去されました■
  当会学術顧問の蒲谷鶴彦様(鳥声録音家、鳥声研究家)が2007年1月15逝去されました。蒲谷様には1985年より評議員を19年間、 1998年より8年間にわたり学術顧問として当会の運営に多大なご尽力をいただきました。これまでのご厚情に心より御礼申し上げますとともに謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
 なお、3/17(土)には、蒲谷様にゆかりある多くの方々を集めて「天国の蒲谷鶴彦さんと野鳥の声を聞く会」が開催されました。
(総務室/吉家奈保美)

会員室より

■今年のバードメイト・ピンバッジはオオルリです■
 支部の皆さまにも毎年ご協力をいただき、会が行うさまざまな活動の資金として欠かせないものとなっているバードメイト。今年のデザインは、お申込みいただいた方に随時お伺いしている「次にバッジにしてほしい鳥」への回答で、いつも人気の高いオオルリです。各支部には近日中に見本をお届けいたします。
 なお、例年野鳥誌4月号には、バードメイト及びその他の寄付種類を紹介した寄付パンフレットを同封しておりましたが、4月〜5月にいただくご寄付はバードメイトの比重が大きいことから、今年はバードメイト専用の申込用紙を封入します。これによりさらにバードメイト寄付を促進させるねらいです。バッジ見本と併せて各支部宛にもお届けする予定です。今年もバードメイトの普及にご協力をお願いいたします。

(会員室/吉倉浩子)
■野鳥誌5月号プレゼント、今年も実施します■
 例年実施している、非会員への野鳥誌5月号無料頒布キャンペーンを今年も行います。
 5月号の特集は「アジアの鳥たち」。一般の方にも興味を持っていただけそうなアジアの国々の特徴的な野鳥たちを、写真を多用して紹介します。アジアのバードウォッチングスポットの紹介など、連休に海外へお出かけになる方にも役立つ内容です。
 昨年のキャンペーンで新規に取得できた名簿は3,133人、うち65人に入会いただきました。今年はコスト削減や効率化をすすめたうえで昨年同等の入会者数を得ることを目標としています。また担当部署は普及室から会員室に変更となります。
 このキャンペーンでは、今後の会員や寄付拡大にもつなげるため、お名前や住所をお知らせいただいた方に野鳥誌をお送りする形式としていますが、支部で直接に野鳥誌を渡し、その際に伺った個人情報を財団事務局にお送りいただくことは個人情報保護の観点から差し控えております。そのため各支部で直接野鳥誌を配布いただくことはできないのですが、支部でやりとりのある地元マスコミ等がありましたら、本キャンペーンについてお伝えください。その際には本通信郵送時に財団からマスコミへの掲載依頼文書を添付いたしますので、ご利用ください。なおこのキャンペーンについての問い合わせは、財団事務局にて一括して受付いたします。
 会員拡大のため、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
(会員室/齋藤英一郎)
■会員数■
●3月1日会員数 45,080人(対前月-107)
 2月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より134人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。この復活者数を入会者数に加えても、退会者数が多かったために、前月に比べて107人の会員数減少という結果になりました。
2月の入会者数は前年同月の入会者数に比べ+11人でした。
表1.2月の入会・退会者数
入会者数 退会者数
個人特別会員 4人 7人
総合会員(おおぞら会員) 54人 124人
本部型会員(青い鳥会員) 41人 53人
支部型会員(赤い鳥会員) 57人 71人
家族会員 47人 82人
合計 203人 337人
年度累計 1,890人
※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とはずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。

2月の入会案内発送件数 911件
2月のホームページアクセス件数 37,508件
■都道府県および支部別会員数■
 都道府県別の会員数の合計45,380人には野鳥誌の贈呈数も含まれており、野鳥誌贈呈数300を引いた数が公称会員数となります。
表2 都道府県別の会員数 (3月1日現在)
都道府県 会員数 対前月差 都道府県 会員数 対前月差 都道府県 会員数 対前月差 都道府県 会員数 対前月差
北海道 2,040人 1人 神奈川県 4,690人 -11人 大阪府 2,361人 -3人 福岡県 1,562人 -6人
青森県 353人 -3人 新潟県 489人 -1人 兵庫県 1,749人 -6人 佐賀県 218人 -1人
岩手県 476人 0人 富山県 256人 -1人 奈良県 637人 -3人 長崎県 270人 -3人
宮城県 585人 1人 石川県 333人 -2人 和歌山県 228人 2人 熊本県 457人 1人
秋田県 256人 3人 福井県 289人 0人 鳥取県 233人 -2人 大分県 269人 -2人
山形県 221人 -3人 山梨県 367人 1人 島根県 159人 1人 宮崎県 298人 2人
福島県 849人 -6人 長野県 1,016人 -3人 岡山県 641人 5人 鹿児島県 422人 0人
茨城県 1,182人 0人 岐阜県 661人 1人 広島県 716人 -3人 沖縄県 162人 2人
栃木県 556人 -2人 静岡県 1,678人 -6人 山口県 521人 0人 その他 168人 -1人
群馬県 962人 -6人 愛知県 1,864人 -6人 徳島県 390人 -10人 全国 45,380人 -100人
埼玉県 2,756人 -2人 三重県 533人 -2人 香川県 268人 -1人  
千葉県 2,342人 -5人 滋賀県 371人 -4人 愛媛県 389人 -9人
東京都 6,988人 -3人 京都府 963人 -1人 高知県 186人 -3人
備考:その他は海外在住の会員を示します。
表3 支部別の会員数 (3月1日現在)
支部 会員数 対前月差 支部 会員数 対前月差 支部 会員数 対前月差 支部 会員数 対前月差
小清水 4人 0人 福島 202人 -2人 長野 524人 0人 島根県 173人 1人
オホーツク 213人 -1人 郡山 226人 0人 軽井沢 269人 0人 岡山県 617人 5人
根室 82人 3人 二本松 56人 -1人 諏訪 266人 1人 広島県 681人 -7人
釧路 188人 3人 白河 72人 0人 木曽 49人 -1人 山口県 531人 0人
十勝 150人 0人 会津 71人 2人 伊那 96人 0人 香川県 237人 0人
旭川 92人 0人 南会津 19人 0人 甲府 255人 -1人 徳島県 428人 -8人
滝川 53人 0人 いわき 147人 -2人 富士山麓 89人 -1人 高知 190人 -2人
道北 37人 0人 福島県相双 13人 0人 東富士 60人 -1人 愛媛県 382人 -7人
江別 25人 1人 南相馬 20人 0人 沼津 239人 0人 北九州 427人 -1人
札幌 403人 -2人 茨城 1,142人 -1人 南富士 284人 -4人 福岡 773人 -5人
小樽 144人 -1人 栃木県  532人 -3人 南伊豆 60人 0人 筑豊 218人 0人
苫小牧 225人 3人 群馬県 847人 -3人 静岡 543人 -3人 筑後 185人 -1人
室蘭 168人 2人 吾妻 100人 -1人 遠江 466人 2人 佐賀県 257人 0人
函館 92人 0人 埼玉県 2,261人 1人 愛知県 1,465人 -1人 長崎県 282人 -3人
道南檜山 68人 -1人 千葉県 1,768人 -3人 岐阜県 687人 -2人 熊本県 455人 3人
青森県 214人 -2人 東京 4,886人 -23人 三重県 469人 -2人 大分県 276人 0人
弘前 149人 -1人 奥多摩 1,056人 -2人 奈良 602人 -1人 宮崎県 295人 1人
秋田県 253人 2人 神奈川 3,703人 -14人 和歌山県 232人 3人 鹿児島県 377人 0人
山形県 220人 -2人 新潟県 406人 -3人 滋賀 315人 4人 八重山 81人 -2人
宮古 121人 0人 佐渡 24人 2人 京都 1,023人 -5人 やんばる 128人 -3人
盛岡 222人 -1人 富山県 233人 0人 大阪 2,263人 -7人 合計 41,199人 -109人
北上 134人 1人 石川 321人 0人 兵庫県 1,487人 -7人  
宮城県 567人 -1人 福井県 283人 0人 鳥取県 251人 -1人
備考:支部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。
(会員室/伊野純子)

支部ネット通信担当より
 今年度の発行もこれで最後。おかげさまで丸三年を迎えることができました。ありがとうございました。
 来年度も、支部−支部間や支部−財団間の連携強化に努めて参りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

●電子メールをご登録ください
 鳥インフルエンザへの対応など、急いで情報をお伝えする場合に、電子メールによる臨時版を発行しております。しかし電子メールのご登録をいただいているのは、これまでのところ29支部に止まっております。どうぞ電子メールのご登録をお願いします。
 電子メール登録は、支部単位で各支部2アドレスまでご登録いただけます。お申し込みお問い合わせは、下記アドレスまでご遠慮なくどうぞ。

 

(会員室長/小林豊)
◆支部ネット通信 第36号
◆発行:財団法人日本野鳥の会 2007年3月26日
◆担当:会員室
〒151-0061 東京都渋谷区初台1-47-1
小田急西新宿ビル1F
TEL.03-5358-3510・3511 FAX.03-5358-3608
E-mail:[email protected]
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