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■平成18年度第二回理事会(定例) 開催概要
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5月27日(土)に、当会鳥と緑の国際センターWING(東京・日野市)にて平成18年度第二回理事会(定例)が開催され、結果は以下のとおりとなりました。 |
●第1号議案 平成17年度事業報告及び決算案承認の件
原案どおり承認されました。
●第2号議案 顧問等承認の件
顧問等について、次の11名の方々の委嘱が承認されました。
<新規 2名>
名誉顧問(1名): 小杉 隆氏
顧問(1名): 中村 滝男氏
<再任 9名>
顧問(3名): 麻生 泰氏、川 惟男氏、小島 良平氏
学術顧問(6名): 阿部 學氏、蘇 雲山氏、正富 宏之氏、 山岸 哲氏、市田 則孝氏、小城 春雄氏
●第3号議案 評議員選出の件
評議員1名について、以下のとおり選出されました。
学識経験者評議員
樋口 隆昌((財)世界自然保護基金日本委員会事務局長)
※(財)世界自然保護基金日本委員会事務局長の交替に伴う当会評議員の交替
●第4号議案 名誉会員の指名の件
審議の結果、継続審議となりました。
●第5号議案 野鳥保護区購入の件
新規のタンチョウ野鳥保護区(北海道鶴居村温根内)の購入が承認されました。
この他、4/21書面表決理事会の結果(本通信2006年5月号掲載)、役員報酬、支部規程改定の進捗についての報告が行われました。 |
(総務室/吉家奈保美) |
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■平成18年度第一回評議員会(定例) 開催概要
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5月27日(土)、理事会に引き続き当会鳥と緑の国際センターWING(東京・日野市)にて平成18年度第1回評議員会(定例)(第36回)が開催され、結果は以下のとおりとなりました。 |
●第1号議案 評議員会幹事会の構成員選出の件
以下のとおり、選出されました。
議長:松田 道生氏
副議長:佐久間 仁氏
幹事:池野 進氏、曽我 千文氏、遠藤 孝一氏
※なお同日、臨時幹事会が開催され、代表幹事に遠藤氏、副代表幹事に池野氏が互選されました。
●第2号議案 平成17年度事業報告及び決算案の同意の件
同日先立って開催された理事会で承認された本件について、原案通り同意されました。内容については、7月以降に当会ホームページにて掲載の予定ですのでそちらをご覧いただきますようお願いいたします。冊子版については,7月末頃各支部へご送付する予定です。
●第3号議案 役員選出の件
追加の役員1名について、以下のとおり選出しました。
学識経験者理事候補者 土屋 正忠氏
評議員からの質問・意見について、回答および意見交換を行いました。この中で、評議員会メーリングリスト開設を進めることとなりました。
評議員会終了後、理事、評議員等による懇親会が行われました。 |
(総務室/吉家奈保美) |
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■平成17年度第三回理事会(定例)議事録
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【日時】 |
平成18年2月12日(日) 13:30〜18:00 |
【会場】 |
(財)日本野鳥の会 鳥と緑の国際センター リコーホール
東京都日野市南平2-35-2 |
【現在理事数】 |
19名(うち出席理事数15名) |
【出席理事】 |
敬称略
柳生 博、佐藤 仁志、中村 滝男、海老原 美夫、 鈴木 君子、吉田 新、親泊 素子、滑志田 隆、 樋口 広芳、花田
行博、山川 正吾、河地 辰彦、 坂本 宗吏朗、阿瀬 誠一郎、三宅 武
以下委任状出席: 小杉 隆、松田 輝雄、松富士 将和/以上18名 |
【出席監事】 |
敬称略
伊藤 直人、高松 健比古/以上2名 |
【来賓】 |
敬称略
牛場 雅己(環境省自然環境局野生生物課 課長補佐)/以上1名 |
【事務局】 |
飯塚利一(事務局長)、原元奈津子(総務室長)、小林豊(会員室長)、箱田敦只(普及室長)、古南幸弘(自然保護室長)、葉山政治(サンクチュアリ室長)、岩下路子(総務室経理グループチーフ)、森下祐子(総務室経理グループ)、勝田ひろみ(総務室総務グループ)、吉家奈保美(総務室総務グループ)/以上10名 |
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出席者合計28名 |
13:30開会 |
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●会長挨拶 |
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柳生博会長より、2年間会長として各支部を訪れ、それぞれの思いを聞きながら多くのことを教えてもらい感謝したいこと、昨年9月に放鳥されたコウノトリのうち京都や福井などへ飛来した2羽の情報収集について兵庫県立コウノトリの郷公園より支部に協力依頼があったことは当会らしい連携と感じた等の挨拶があった。 |
●来賓挨拶 |
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環境省自然環境局野生生物課の牛場雅己課長補佐より、昨年ラムサール条約締結国会議で日本では新たに20箇所が登録されたが、今後はこれらを適正に管理していくことが問われることから引き続き当会の協力を願いたいこと、最近の話題として今国会で鳥獣保護法の見直しが予定されていること等、挨拶があった。
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●近況報告 |
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中村滝男専務理事より、これまで会長アドバイザーを経て専務理事として、70周年富士須走記念探鳥会を実施し、中西悟堂賞の検討等に取り組んできたこと、中長期計画については18年度に間に合わず陳謝したいこと、現在は中西悟堂元会長が構想した野鳥村について福生市との検討を進めていること、また中西家から見つかった中西元会長作詞の歌を日野市内の幼稚園児に歌ってもらい巣箱かけを実施したこと(録音したものを紹介)、この取り組みが全国に広がれば幼児が野鳥に親しむきっかけになると思うこと、マナヅル・ナベヅル越冬地分散に関して四国の8団体が協力して取り組みを始めたこと等の報告があった。
飯塚利一事務局長より、理事現在数19名のうち、委任状3名を含め18名の出席となり、寄附行為第27条に基づき本理事会は成立している旨の報告があった。
また、寄附行為第30条に基づく議事録署名人に、親泊素子理事と阿瀬誠一郎理事が指名された。 |
●第1号議案 平成18年度事業計画及び収支予算案承認の件 |
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報告事項1.平成17年度事業進捗および決算見込みについては、本議案と関連することから併せて報告することとなった。
原元奈津子総務室長より、平成18年度事業計画(案)について、保護区でのエコツアーの検討や国内IBA基準の検討等の主に新規事業について、資料に基づき説明があった。なお議案書10p(2)支部探鳥会の支援、2行目の加入者数「9千名」を「8万名」へ訂正との説明があった。
引き続き、岩下路子経理グループチーフより、平成18年度より改正される公益法人会計基準の説明があり、続いて平成18年度収支予算(案)について、当期収支差額マイナス約4,200万円の赤字編成となること、収入では、会費収入で新入会者数3,350名を見込、サンクチュアリ施設運営受託収入は4施設が指定管理者へ移行し増加、風力発電対策等で助成金を見込む等で合計約10億9千万円となること、支出では、調査研究事業費の外部委託費減少を見込む等で合計約11億3,300万となる等、資料に基づき説明があった。また、退職給付引当資産積立は、外部監査の指摘により計上するもので、年度末日付の退職金見込総額から外部積立額を差し引いた負債額の50%の4,400万円について財産安定基金を取り崩し新たに特定預金として積み立てるものであり、これによる収支への影響はないこと等、資料に基づき説明があった。続いて、平成17年度決算見込みについて、収支差額がマイナス約3,300万円で予算時より約300万円改善したが、理由は諸費用の削減に努めたためで、年度末にむけ収入増に取り組んでいること、特定預金は新たに椿原基金(仮称)2,000万とW氏基金(仮称)1,000万が設置された等の説明があった。
花田行博理事より、本事業計画案に賛成としたうえで、平成15年に執行役員を辞任された小林料氏、久保田美文氏、鈴木正男氏、林吉彦氏より、当時職員の海外出張について専務理事に伺いも報告もなかったと聞き、出張および出張旅費の扱いについて質問があり、飯塚事務局長より、その当時のことは細かく把握していないが、現在は、出張伺い・報告は適正に行われていると認識しているとの回答があり、中村専務理事より、本件は完璧な処理ができていない部分もあると思われるので、必要に応じ今後早期に改善したいとの回答があった。
樋口広芳理事より、本事業計画案の特徴は保護区や生息地といった囲われた地域の保全が表に出ている印象があるがその理由と、計画の重点について質問があり、佐藤仁志副会長より、本事業計画案は特に力を入れる項目とそうでない項目に分けていないこと、囲まれた地域だけを保護する意図ではなく全体を見てもらいたいとの回答があった。さらに樋口理事より、根幹となる考えや方向性が欠落している印象があり、中長期計画を整備する必要があること、世界的な自然保護や野生動物への関心は高まっているにもかかわらず会員数減少を前提とした計画には疑問と心配を抱くとの意見があり、佐藤副会長より、中長期計画策定は事業計画案にも挙げ議論を進めているが、今年度は間に合わずお詫びしたいとの回答、また中村専務理事より、中長期計画については鋭意努力したが実現せず責任を感じているとの回答があった。さらに樋口理事より、中長期計画の検討では一般職員や支部の意見も組み入れる姿勢が必要との意見、また、谷津干潟および大井野鳥公園の環境が悪化し渡り鳥の数も激減しているのは、管理運営に問題があるからだとの意見があった。さらに海老原美夫常務理事より、4)その他の自然保護事業の部分に重要な内容があると考えていること、当会の自然保護運動の方向性をまず議論し、中長期計画を議論したいとの意見があった。
坂本宗吏朗理事より、法人指定寄付金収入が4倍強となっている理由について質問があり、岩下経理グループチーフより、大型イベントや冊子作成時等で企業からの協賛金を見込んでいるためとの回答があった。
河地辰彦理事より、エコツアーについて、既に同業者が数多くいるなかでペイするか心配であるとの意見があり、葉山サンクチュアリ室長より、エコツアーは保護区を紹介して当会活動の理解を深めてもらう目的であり、収入を目的とするものではないとの回答があった。吉田新常務理事より、全国ツアーについては、年1回程度会員等に呼びかけて集いの場を設け、柳生会長を中心に種々のイベントを行うことを想定しており、詳細については今後詰めていきたい。この事業は、収益を目的とした事業と考えているとの補足説明があった。
河地理事より、フリーマガジンの効果について質問があり、小林豊会員室長より、会員外の一般の方への情報発信は現在HPのみであることから、一般向けの新しい媒体が必要と考えたこと、50-60代の入会が多いことから雰囲気のある紙媒体とする予定との回答があり、佐藤副会長より、広告収入でペイすることが前提であるが、中高年をターゲットとしその年代の名簿を当会が持っていることから、企業の関心を惹く見込みがあるとの補足説明があった。
山川正吾理事より、事業計画案の継続事業についても説明してほしいこと、中長期計画はどこまで進展しているのか等の意見があり、佐藤副会長より、現在の事業計画の体裁は、これまで様々な意見を受け議論を経た結果であるが、他団体と比べ非常に細かい記述となっているとの回答があった。
親泊素子理事より、当会は、会員を広く集めるのか、エリートクラブでいくのか、あるいは両方の要素を持たせるのか。また、重視するのは保護か利用か、それらの割合はどうするのかなどの基本的な理念を明確にしてほしいこと。定年を迎える団塊の世代や文部科学省のゆとり教育の方針変更等、社会や役所の変化に対応することが大事であること、継続した活動プラス社会を読んだ活動が話題を呼ぶこと、例としてナショナルトラストでは毎年異なる○○イヤーを展開しているなどの意見があり、佐藤副会長より、可能なことは盛り込んでいきたいとの回答があった。
滑志田隆理事より、本事業計画案は当たり前のことが書かれており分かりやすく賛成であるとした上で、12月3日の理事会で述べたように、本計画でも国際社会と連動した理念に言及してほしかったこと、囲われた地域の保全実績と方向性に関する報告書およびバードソン93の報告書の作成について要望すること。また、総論の「はじめに」最後の2行について、高慢な印象を受け、行政との関わりの文言も受託事業があることから、個人的に好みではないとの意見があった。花田理事他からも2行について修正すべきとの意見があった。この他、山川理事より、「新規」の文言は不要ではないかとの意見や、親泊理事より、囲われた地域の保護を重視している印象があると樋口理事より指摘があったが、それはこれまで活用してこなかったが、今後は活用していこうということであり、そのように説明すれば理解しやすかったのではないかとの意見があった。
樋口理事より、本案の修正案として、保護事業、普及事業などの最初の部分に重点事項とその理由等の説明を加えてはどうかとの意見があり、佐藤副会長より、以前、事業計画で重点事業と見出しをつけて提案した際、先に中長期計画で方向性を整理するべきとの指摘があり今回はこのような形としたこと、項目ごとに総括をつけることは、意見が強ければ追加修正していくとの回答があった。
河地理事より、樋口理事の修正意見に賛同する旨の意見があった。
滑志田理事より、事業計画案の総論の「役職員一丸となってその実現にあたる」に際しての課題について質問があり、中村専務理事より、広報や国際的な取り組み等について、改善が必要との回答があった。
坂本理事より、事業計画案に賛成だが、全国ツアーの部分は、一般的な探鳥旅行と誤解を招かないよう補足説明をいれてほしいとの意見があった。
阿瀬誠一郎理事より、中西悟堂賞と設置検討とあるが、具体化を望むとの意見があった。
樋口理事より、事業計画の具体的な修正については常務会に一任すること、「はじめに」の最後部3行を無理のない内容に代えてほしいこと等、意見があり、滑志田理事より「自主財源を当てて」の文言は残したほうがよいとの意見があった。
以上の審議の結果、柳生会長より第1号議案について賛否を問い、事業計画案の一部修正を理事会の意見を最大限に尊重して常務会に一任する条件つきで、原案が承認された。 |
●第2号議案 顧問等の更改承認の件 |
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原元総務室長より、名誉会長1名、名誉顧問1名、顧問5名、学術顧問7名の合計14名について、任期満了に伴う再委嘱をしたい旨、資料に基づき説明があった。
審議の結果、柳生会長より第2号議案について賛否を問い異議なく承認された。 |
●第3号議案 規程の改定の件 |
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原元総務室長より、会員規程と個人情報保護規程の改定について、12月3日理事会での規程改定と同様、寄附行為改正に伴う見直しとして上程するものであること、会員規程は、名誉会員項目の追加、禁治産者等の文言の法律改正に伴う削除、退会手続きの明文化等の変更であること、個人情報保護規程は、坂本理事の指摘を受け「顧客」という文言を見直したこと等、資料に基づきそれぞれ説明があった。
親泊理事より、海外では会費が税控除になっているところがあるが、当会会費について税控除の対象となるか、そうなれば会員増にもつながると思うとの質問があり、原元総務室長より、調べて後日回答する旨の回答があった。
三宅武理事より、青い鳥、赤い鳥という会員名称は複雑との意見、河地理事より、会員名称の策定に関わったが親しみをもってもらうためにつけたこと、栃木では不評の声はないとの意見、鈴木君子常務理事より、奥多摩支部では赤い鳥、青い鳥は使わず、本部型、支部型を使っているとの意見があり、小林会員室長より、入会パンフレット等では両方を並記しているとの説明があった。
河地理事より、会員規程の名誉会員について、「死亡したとき」と「名誉を著しく傷つけたとき」を同列に扱うのは不自然との意見があり、佐藤副会長より、他の例を調べたうえ、必要であれば修正するとの回答があった。
以上の審議の結果、柳生会長より第3号議案について賛否を問い、名誉会員の規程について再検討する旨の条件つきで原案が承認された。 |
●その他の議案、意見など |
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三宅理事より、ツル分散化について、四国で準備会議を立上げ協議をしているが、この件について意見交換をしたいとの意見があった。これを受け、古南幸弘自然保護室長より、佐賀県伊万里市でのツル分散化事業は18年度で3ヵ年の計画を終了するが、あまり越冬数が増えていないことから、引き続いての対応について検討していること、四国の会議へは金井裕自然保護室主任研究員も出席していること等、現状報告があり、さらに樋口理事より、約2年前に農林水産庁、文化庁、環境省の合同委員会が設置され、議論を開始し、当会は事務局を務め取り組んできたこと、合同委員会の議論を無駄にしないよう積極的に取り組んでほしいとの意見があった。
親泊理事より、封筒の色について、当会らしいイメージのものに変更してほしいとの意見があり、原元総務室長より、白地にカラーのものから現在版に変更して年間十数万円削減できたとの説明があり、佐藤副会長より、意見として承るとの回答があった。 |
●報告事項 |
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2.支部規程改定素案ついて
小林会員室長より、12月3日の理事会で確認した方向性をもとに検討中の支部規程および諸細則の素案について、支部設置について財団の「認定」を必要としたこと、認定を受けた支部のみが「日本野鳥の会」の名称使用を認められる旨を明記したこと、認定取り消しの基準および分割・合併・併合について明記したこと等、資料に基づき説明があった。
また海老原常務理事より、本件では、本部がNPO法人化を推進するものではなく、支部のNPO法人化に対応できるよう整備するものであるとの補足説明があった。
花田理事より、支部の認定取り消しには支部長からの申請が要件かとの質問があり、小林会員室長より、第6条第3項で会長にもその権限を認めているとの回答があった。
海老原常務理事より、規程では、支部のNPO法人化を想定していると思うが、支部の財団法人化について想定しているか質問があり、佐藤副会長より、本素案では財団法人化は想定していないこと、それらも含め提案しているとの回答があった。
河地理事より、鳥取県支部のNPO法人化の状況について質問があり、小林会員室長より、鳥取県支部は平成18年5月の支部総会でNPO法人化を承認したいと聞いていること、定款を作成して準備は概ね済み、支部規程の改定を待っている状況であること等の回答があった。
河地理事より、栃木県支部ではNPO法人化について県と議論し、現状の規程等では不可と言われたが、他の支部の状況について質問があり、佐藤副会長より、現状では都道府県それぞれの判断による旨の回答があった。
坂本理事より、当日資料では意見できないので前もって資料を送付してほしいとの意見があり、佐藤副会長より、重々承知しており改善へ努力したいこと、意見を後日でも受け付けるとの回答があった。
河地理事より、NPO法人化について、従来は「検討」であったが、今後は「認める」と解釈してよいかとの質問があり、佐藤副会長より、「認める」ということであるとの回答があった。
吉田常務理事より、支部の動きに反対するものではないが、個人的には、支部のNPO化は、支部にとっても当会全体としてもデメリットがあると考えていること、例えば、会費や会員の制度が複雑になる、一般に対し分かりにくくなる、支部が大きくなったときに足かせになるのではないかと懸念している、との意見があった。
樋口理事より、既に支部独自で保全事業や受託事業を実施しているが、今後、支部がNPO化しより独立性を高めていくなかで、支部の財政状況によっては不本意な調査等に関わることが仮に出てくる場合、本部の活動と不整合が生じないか心配であること、そのためにも中長期計画が必要であるとの意見があり、佐藤副会長より、そうした理由もあって基準を定めて条文化していること、今後も理事の意見を受けたうえで進めていきたいとの回答があった。
1.三宅島の状況について
葉山サンクチュアリ室長より、三宅島の近況について、空路はまだ利用できないこと、火山ガスは1日あたり2,000-5,000tで推移し立入禁止区域が依然あること、自然状況では、植生のダメージが大きくそれに伴い鳥類影響があると考えられ、オーストンヤマガラとウチヤマセンニュウの個体数が噴火前の約半数との調査結果があること、また復興状況では、島民は約3,000人が帰島し、民宿43軒のうち27軒が営業を再開して現在840名が宿泊可能であること、アカコッコ館の来館者は噴火前の約半分であるが大路池等の探鳥地はおおむね問題のないこと等、写真を示しながら説明があった。
樋口理事より、砂防ダムの問題について、約50基が既に作られ、現在も復興の公共工事の名目でアセスもなく作られていること、専門家である高田直俊学術顧問と山本裕アカコッコ館チーフレンジャーと島を見て、島民の生活に必要なダムもあるが、明らかに不要なダムがあること、1基6-15億とケタ違いの規模であり自然環境に与える影響が大きく極めて由々しき問題であること、三宅島は世界的にも素晴らしい自然環境であり自然保護団体としてきちんと状況を把握し、議論して情報発信してほしい等の意見があり、佐藤副会長より、今後勘案し対応したいとの回答があった。
三宅理事より、吉野川に沿う高速道路計画について、アセスも終了し工事主体が西日本高速に決定したが、着工順位を下げるため、日本野鳥の会含め6団体が協力して反対署名を募り意見書を提出する予定であること、いずれ各支部へ文書でお願いするので賛同願いたいとの発言があった。
親泊理事より、開発等に対する意見書は、単独では話題性がないので、諸団体が共同でアピールするべきであること、なお千葉県印旛沼の成田高速鉄道の例では県への自然保護団体からの意見書がなく心外であった旨の意見があり、古南自然保護室長より、他団体との共同アピールは引き続き行っていること、印旛沼については対応が十分でなく反省していること、ただ本件は千葉県支部が対応していて、必要があれば応援すると伝えていたが財団への依頼は頂いていないとの説明があった。
樋口理事より、本部として地域の諸問題、少なくとも核となるような案件については、状況を把握し、要望書や意見書は積極的に出してほしいこと、現在自然保護団体だけでなく学会や研究所等様々な組織があり当会へ期待が以前に比べ寄せられなくなっているようにも感じるが、日本最大のNGOへの期待はもっと大きくあってほしいとの意見があった。
以上により、18時00分、全ての議事審議及び報告が終了した。
上記の議事を明らかにするため議事録を作成し、議長及び出席理事の名において記名、捺印する。 |
2006年4月18日 |
財団法人日本野鳥の会 平成17年度第三回理事会 |
議 長 柳生 博
議事録署名人 親泊 素子
議事録署名人 阿瀬 誠一郎 |
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(総務室/吉家奈保美) |
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■平成17年度第2回評議員会(定例)(第35回)
議事録 ■ |
【日時】 |
平成18年3月18日(土) 13:30〜16:30 |
【場所】 |
(財)日本野鳥の会 鳥と緑の国際センター リコーホール
東京都日野市南平2-35-2 |
【評議員現在数】 |
30名(うち出席評議員数:25名) |
【出席評議員】 |
敬称略
・ブロック推薦評議員
北海道ブロック 山田 三夫、盛田 徹
東北ブロック 針生 倖吉、大河内 重男
関東ブロック 池野 進、橋口 長和
東京支部 川端 一彦
中部ブロック 高木 清和、福井 強志
近畿ブロック 狩野 清貴、福田 和夫
中国・四国ブロック 真鍋 啓二、日比野 政彦
九州・沖縄ブロック 佐久間 仁、高野橋 豊
・学識経験者評議員
芦
治、伊藤 勝、遠藤 孝一、川村 研治、 白井 健、
曽我 千文、中村 桂子、蓮尾 純子、 松田 道生、横山 隆一 |
【欠席評議員
(委任状提出あり)】 |
敬称略
・学識経験者評議員
安藤 正治、磯崎 博司、木内 正敏、国松 俊英、 日野 迪夫/以上5名 |
【出席執行役員】 |
敬称略
柳生 博、佐藤 仁志、中村 滝男、海老原 美夫、 鈴木 君子/以上5名 |
【出席監事】 |
敬称略
伊藤 直人/以上1名 |
【傍聴】 |
敬称略
阿瀬 誠一郎(理事)、藤掛 保司(埼玉県支部)、菱沼 一充(埼玉県支部)、山部 直喜(埼玉県支部)、藤井 邦彦(京都・滋賀支部)、山田
泰広(本会職員労働組合副委員長)/以上6名 |
【事務局】 |
飯塚利一(事務局長)、原元奈津子(総務室長)、小林豊(会員室長)、箱田敦只(普及室長)、古南幸弘(自然保護室長)、葉山政治(サンクチュアリ室長)、岩下路子(総務室経理グループチーフ)、森下祐子(総務室経理グループ)、勝田ひろみ(総務室総務グループ)、吉家奈保美(総務室総務グループ)/以上10名 |
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出席者合計47名 |
14:30開会
飯塚利一事務局長より、評議員現在数30名のうち、委任状を含め29名の出席を得て、寄附行為第32条第6項および第27条に基づき、本評議員会成立の旨報告があった。成立報告の後、芦評議員と蓮尾評議員が到着した。
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●会長挨拶 |
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柳生博会長より、自身の2年間を振り返り、激動の日々であったが、多くの支部の方に出会い話を聞くことができて非常に楽しく面白かった旨の挨拶、また昨年5月以降の会務報告として、6月の滋賀支部誕生、9月の兵庫県豊岡のコウノトリの放鳥、そのコウノトリ1羽の家出騒動では支部とのやりとりを通じ連携を感じたこと、国交省佐藤技監(現事務次官)との対談、同省シーニックバイウェイジャパン戦略会議の委員を務めていること等の報告があった。 |
●議長団紹介 |
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飯塚事務局長より、第31回評議員会で決定されたとおり、議長として佐久間仁評議員、副議長として松田道生評議員が紹介され、それぞれ挨拶があった。
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●傍聴者承認 |
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佐久間議長より、傍聴希望者の紹介があり、本評議員会の傍聴が承認された。 |
●議事日程承認 |
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遠藤孝一幹事会代表幹事より、2月25日に幹事会を開催して本評議員会の議事等について審議したこと、本日の議事日程は、第1号議案を約25分、第2号議案を約45分、報告事項1の平成17年度の事業進捗および決算見込みを、従来通り、平成18年度事業計画および予算と一緒に説明すること、事前に集約した質問・意見について約30分、としたい旨の説明があり、異議なく承認された。 |
●近況報告 |
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中村滝男専務理事より、会長アドバイザーを経て専務理事として70周年富士須走記念探鳥会などの事業を進めてきたこと、限られた時間で十分会長の役に立てず反省点もあることなどの挨拶があり、近況報告として、中西悟堂元会長の奥様の八重子様が昨年11月に逝去された後、かつてレコード発売もされた中西元会長作詩の歌が見つかり、日野市との提携事業の一環で市内の幼稚園児に歌ってもらい(録音したものを紹介)、環境教育における情操面の可能性を認識したこと、中西悟堂賞の検討、中西元会長が構想した野鳥村実現にむけた福生市との協議等について報告があった。 |
●議事録署名人選出 |
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評議員会規程第5条および理事会規程第6条第3項に基づき、高野橋豊評議員と川村研治評議員を議事録署名人として選出した。 |
【議案審議】
●第1号議案 役員選出の件 |
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遠藤代表幹事より、本件について、評議員会幹事会で候補者リストを作成し事前資料として全評議員に送付したこと、本日は候補者の抱負に関する資料を開場時よりお配りしていること、後者については投票後回収すること等の説明があり、同資料に沿って候補者全員の氏名の読み上げが行われた。
引き続き佐久間議長より、選挙について、投票用紙へは無記名とし○もしくは×を記入すること、議決は寄附行為第32条第6項および第28条により出席評議員の過半数の賛成をもって承認とする旨の説明があり、投票に入った。開票の結果、賛成過半数により、下記19名の全候補者が役員に選出された。
・ブロック選出理事候補者(8名)
北海道ブロック 花田 行博
東北ブロック 白岩 康夫
関東ブロック 河地 辰彦
東京支部 坂本 宗吏朗
中部ブロック 高木 清和
近畿ブロック 狩野 清貴
中国・四国ブロック 真鍋 啓二
九州・沖縄ブロック 松富士 将和
・学識経験者理事候補者(9名)
海老原 美夫 親泊 素子 佐藤 仁志 鈴木 君子
滑志田 隆 樋口 広芳 松田 輝雄 柳生 博 吉田 新
・監事(2名)
伊藤 直人 高松 健比古 |
●第2号議案 平成18年度事業計画および収支予算案の同意の件 |
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原元奈津子総務室長より、まず関連する報告事項1の平成17年度事業の進捗について、資料作成時より進展・変化している部分を中心に資料に基づき説明があった。なお、資料13p右欄最上段6行は削除との説明があった。続いて、平成18年度事業計画(案)について、全体を総論・各論の構成としたこと、新規事業では、野鳥保護区を活用したエコツアーの検討、IBA国内基準の設定、全国自然系施設総覧の出版、海外向け新商品の販売、新雑誌フリーマガジンの発行等について、資料に基づき説明があった。
引き続き、岩下路子経理グループチーフより、まず関連する報告事項1の平成17年度決算見込みについて、当期収支差額がマイナス約3,200万円となり予算時より約300万円好転したこと、個人指定寄付金は、椿原様より2,000万円、W様より1,000万円の寄付がありそれぞれ新規の特定預金としたこと等、資料に基づき説明があった。続いて、平成18年4月からの公益法人会計基準改正の説明の後、平成18年度収支予算(案)について、当期収支差額はマイナス約4,200万円であること、収入では、会費収入で新入会者数3,350人の見込、サンクチュアリ施設運営受託収入は4施設の指定管理者移行により増加、補助金収入は風力発電等で助成金を見込、法人指定寄付は子供事業などで増加を見込むこと等、支出では、調査研究事業費や管理費で減少を見込むこと等、資料に基づき説明があった。また、退職給付引当資産積立は外部監査の指摘により計上するものであり、年度末日付の退職金見込総額から外部積立額を差引いた負債額の50%の4,400万円について財政安定基金を取り崩して新たに特定預金として積み立てるものであり、これによる収支への影響はないこと等、資料に基づき説明があった。
狩野清貴評議員より、特定預金を多く取り崩すことに問題はないかとの意見があり、日比野政彦評議員より、全体予算としては赤字であるが、外部からの借り入れがある訳ではなく社会のニーズに応じた必要な活動の費用との意味合いであれば同意するとの意見があり、さらに曽我千文評議員より、退職金給付引当資産積立の今後の増資予定について質問があった。これに対し、岩下経理グループチーフより、特定基金は、保護区購入など特定の目的のための基金であり、目的にかなう取り崩しは問題がないこと、退職金給付引当資産積立は負債の50%を維持する方針であるとの回答があり、飯塚事務局長より、財政安定化へ取り組んでいるがまだ数値で示せるような確たる見込みがないこと、具体的な取組みとしては、海外向けの商品開発や全国ツアーの検討等、いくつかの収入確保の芽を育てているとの説明があった。
さらに山田三夫評議員より、財政安定基金を積み立てた年代について質問があり、原元総務室長より、平成9年度に設置し、以降は黒字年度に何回か積み増ししたと回答があった。
曽我評議員より、フリーマガジンについて質問があり、小林豊会員室長より、フリーマガジンは、会員以外の一般の人たちもターゲットとした雰囲気のよいものであること、広告収入で費用を賄うこと、発行予定数20万部のうち、10万件を現在保有する名簿で、10万部を都市の戸建住まいのゆとり層、オフィス街、駅前などで一般配布することを検討しているとの回答があった。
川端一彦評議員より、フリーマガジンの収支は最初から赤字との指摘、また名簿は個人情報の目的外の使用にあたらないか心配であるとの意見があり、小林会員室長より、予算は赤字見込みであるが改善努力をすること、個人情報については名簿を取る際に確認を得ているほか、過去の名簿も情報の削除についてDMを使って確認しているとの回答があった。
狩野評議員より、小中学校で鳥に触れても高校で関心が途絶えてしまうことが多いことから、ネット会員など携帯電話を利用したメニューがあるとよいとの意見があり、小林会員室長より、現段階で具体的な計画はないが今後検討していきたいとの回答があった。
遠藤評議員(代表幹事)より、国交省の道の駅の事業について質問があり、箱田敦只普及室長より、17年度は群馬県で自然体験イベントを実施したが、道の駅側も物産販売とトイレ以外の事業を探しており、来年度も実現の可能性が高いとの回答があり、飯塚事務局長より、道の駅は830ヶ所以上あり、また自然へのアクセスがますます容易となる中で、一般の方へのマナーの呼びかけが重要となっており、NACS−J等とも協力し国交省を巻き込んで提案するという発想であるとの補足説明があった。さらに海老原美夫常務理事より、従来対立関係にあった道路行政にすり寄るということではなく、利用価値が高い道の駅に当会が主体性をもって取り組む方針であるとの補足説明があった。
川村研治評議員より、指定管理者になると財産管理業務が増えると考えられるが、当会の得意とする分野ではないのではないかとの意見があり、葉山サンクチュアリ室長より、指定管理者の検討では自然保護や環境教育など当会の目的に寄与するかどうか判断する必要があること、行政財産管理については外部委託の方向で検討しているのとの回答があった。
川端評議員より、理事会へのお願いとしたうえで、事業計画の総論は視点が定まっておらず中長期計画が心配であるのでしっかり取り組んでほしいこと、計画全体は、全体像、ゴールと達成度が見えず外部に対して分かりにくいこと、また、事業の内容では、毎年代わり映えがなく、同じような事業が室を違えて見られるなど縦割りの印象があり、また例えば小中学生の入会促進の一方で野鳥誌の内容に変更がなく入会後のケアを考えていないなど部署間の連携が必要と思われるとの意見があった。
川村評議員より、これまでの説明では暗中模索の様子が窺えたが、何を柱にしたいのか、ゴールは何なのか分かりにくいこと、理事会での議論も知りたいとの意見があった。
中村専務理事より、中長期計画は理事懇談会を実施したがまとまらず平成19年度計画に間に合わせるよう進めていること、国民へ有効に情報発信できる組織改正が必要と考えているとの回答があった。
佐久間議長より、理事会に対し、中長期の議論を進めること、評議員会も協力したいと考えること、こうした意見をふまえて早急に実行してもらうことを前提として、第2号議案は原案どおり承認された。
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●報告事項 |
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2.野鳥保護区購入について
葉山サンクチュアリ室長より、シマフクロウ1つがいが繁殖した行動圏の一部を1月13日に購入したこと、保護区を拡大するため、周辺の複数の地権者と交渉を進めていること等、資料に基づき説明があった。
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●その他.支部規程改定素案について |
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佐藤仁志副会長より、支部規程の改定素案について、従来の本部支部の関係を維持することを前提に支部が法人格を取得する方法等について執行部で検討し理事会で議論したうえで提案するものであること、支部認定基準は従来のものを整理し直したものあること、今後期限を設けご意見をいただきたいこと等、資料に基づき説明があり、海老原常務理事より、素案の考え方はNPO化を推進するものではないこと、そのプラスマイナスは判断できないこと、ただ支部のNPO化の意向を妨げないようにしたこと、なお論点整理の資料中の(4)「税務署による・・・」は外部的には表現として不適当であるので取り扱いに注意されたいことなどの補足説明があった。
橋口長和評議員(幹事)より、評議員の意見を聞く場として、評議員会にメーリングリストを設けてはどうかとの提案があり、佐藤副会長より、メールを利用していない人もいるので整理が必要あるが、前向きに検討したいとの回答があった。
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●質問・意見交換等 |
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1.あらかじめ提出された質問・意見について
質問・意見の中で、川端評議員からの、役員選出方法を変更した効果に関する意見交換の提案について審議を行った。まず遠藤代表幹事より、審議時間の問題に関しては、候補者リストを事前に送付して抱負資料は当日配布し各評議員の検討時間を十分設けたこと、就任直後に役員選出をすることに関しては、任期の最後に選出するよう評議員任期を改善したこと等、これまでの経緯説明があった。
針生倖吉評議員より、資料の事後回収に関し、どちらかといえば候補者リストを回収すべきで、抱負はその後の役員評価のためにも手元に置いておきたいとの意見があった。
川村評議員より、針生評議員に同感であり、公益法人の理事が抱負を語ることは公に対して責任を明らかにすることであるとの意見があった。
川端評議員より、抱負については事前配布することを予め候補者本人に伝えておけばよいのではとの意見があった。
曽我評議員より、指定管理者として主体的に施設運営に関わることになり、イベントでなく日常業務において利用者に当会の理念をどのように伝えるか,などについて質問があり、葉山サンクチュアリ室長より、新たな制度であり行政側にも当会にも多少の戸惑いがある。今後十分調整を図り適切な施設運営を行っていくとともに、日々の施設運営の中で当会の理念や特色が出せるよう努力していきたいとの回答があった。
また盛田徹評議員より、同制度について、他の自然保護団体と競合が生じ受託できなくなることが考えられるが、人材派遣の検討はしているかとの質問があり、葉山サンクチュアリ室長より、法的に人材派遣のできる業種は限られており、サンクチュアリの仕事は対象ではないこと、施設運営の支援という形で多くの施設運営の向上に協力していきたいとの回答があった。
中村桂子評議員より、国や行政への意見書について、支部からの提出を促すためにも、本部で提出した場合は模範解答として支部にも示してほしいこと、また国交省の道の駅に関して、京都支部でも水辺の国政調査で関係があるが協力はよいことと思う等の意見があった。
これに対し、古南幸弘自然保護室長より、意見書については支部ネット通信を利用して周知したいこと、関連して今回の鳥獣保護法改正では、愛玩飼養目的の捕獲を削除できなかったのでさらに働きかけを続けること、メジロ・ホオジロの2種の飼養許可を認めている県については支部が反対の声を上げることが有効なので、タイミングを見て呼びかけたいとの回答があった。また佐藤副会長より、国交省の姿勢は生物多様性の閣議決定以降変化しており、当会が主体性と信念をもって対処すれば良い方向に向かうのではないかとの発言があった。
佐久間評議員(議長)より、愛玩飼養許可権限は市町村におりてきているので、許可時に飼養状況を確認すること等、支部でも要望書を検討したいとの意見、また中村評議員より、市町村では飼養許可時に脚輪装着の確認をこれまで一度もしていないこと、意見書提出では本部が作戦会議を開いて一斉に支部から提出すれば効果的であるとの意見があった。
蓮尾純子評議員より、評議員会の意見交換をスムーズに行うためメーリングリストを早く始めたらどうかとの意見があった。
針生評議員より、30年近い地道な努力が実り、青森県三沢市の仏沼がラムサール登録湿地になったことについて感謝したいこと、引き続き当会の発展を祈念したい旨の発言があった。
遠藤代表幹事より、次期評議員会への申し送り事項として、次回評議員会で幹事が決定するまでの間、 留任する旧幹事が準備にあたる、なお今後、旧幹事が1人も次期評議員として残らない場合は事務局が代行するとの提案があり、承認された。
以上をもって、平成17年度第2回評議員会(定例)(第35回)は終了した。
上記の審議を明確にするため、この議事録を作成し、議長および議事録署名人の名において署名、捺印する。 |
2006年 4月 13日 |
財団法人日本野鳥の会 |
評議員会議長 評議員 佐久間 仁
議事録署名人 評議員 高野橋 豊
議事録署名人 評議員 川村 研治 |
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(総務室/吉家奈保美) |
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■ 平成18年度第一回理事会(臨時)議事録
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【日時】 |
平成18年 4月21日(金) |
【方法】 |
寄附行為第29条第3項に基づく書面表決 |
【理事現在数】 |
17名 |
【書面表決理事】 |
(敬称略)17名
海老原 美夫、親泊 素子、佐藤 仁志、鈴木 君子、 滑志田 隆、樋口 広芳、松田 輝雄、柳生 博、 吉田 新、花田
行博、白岩 康夫、河地 辰彦、 坂本 宗吏朗、高木 清和、狩野 清貴、真鍋 啓二、 松富士 将和 |
【議案】 |
第1号議案 会長、副会長、専務理事及び常務理事の選任の件
第2号議案 野鳥保護区(別寒辺牛湿原のタンチョウ生息地)購入の件 |
【議事録署名人】 |
会長からの指名により、親泊素子理事、花田行博理事を選任し、両氏もこれを承諾した。 |
【議事の経過の概要及びその結果】 |
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上記議案について、議案書を同封し書面表決を実施した。その結果、4月21日までに書面による回答のあった理事17名のうち、いずれの議案についても17名の賛成を得たので本議案について承認可決した。 |
上記の議事を明らかにするために議事録を作成し、議長及び出席理事の名において記名、捺印する。
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2006年 4月 21日 |
財団法人日本野鳥の会 |
議 長 柳生 博
議事録署名人 親泊 素子
議事録署名人 花田 行博 |
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(総務室/吉家奈保美) |
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■ 役員名簿など ■
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本通信で報告のとおり、役員および評議員に追加・交替がありましたので改めて役員名簿と評議員名簿を掲載いたします。 今後も、異動などがありましたらこれまでどおり、本通信で随時お知らせいたします。
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●役員名簿 |
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2006年5月27日現在の役員は以下のとおりです。
任期2006.4.1〜2008.3.31
理事18名/定数20名 監事2名/定数2名(敬称略) |
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会 長 |
柳生 博 |
理事 |
花田 行博 |
副会長 |
佐藤 仁志 |
理事 |
白岩 康夫 |
専務理事 |
鈴木 君子 |
理事 |
河地 辰彦 |
常務理事 |
吉田 新 |
理事 |
坂本 宗吏朗 |
理事 |
海老原 美夫 |
理事 |
高木 清和 |
理事 |
親泊 素子 |
理事 |
狩野 清貴 |
理事 |
土屋 正忠 ※ |
理事 |
真鍋 啓二 |
理事 |
滑志田 隆 |
理事 |
松富士 将和 |
理事 |
樋口 広芳 |
監事 |
伊藤 直人 |
理事 |
松田 輝雄 |
監事 |
高松健比古 |
※任期 2006.5.27〜2008.3.31 |
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●評議員名簿 |
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2006年5月27日現在の評議員は以下のとおりです。
任期2006.4.1〜2008.3.31
評議員29名/定数30名(敬称略) |
ブロック選出評議員 |
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学識経験者評議員 |
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山田 三夫 |
福井 強志 |
芦崎 治 |
国松 俊英 |
盛田 徹 |
福田 和夫 |
安藤 正治 |
曽我 千文 |
西岡 裕介 |
井上 清仁 |
磯崎 博司 |
中村 桂子 |
小室 智幸 |
日比野 政彦 |
伊藤 勝 |
蓮尾 純子 |
池野 進 |
山橋 良治 |
上田 恵介 |
樋口 隆昌 ※ |
橋口 長和 |
佐久間 仁 |
遠藤 孝一 |
松田 道生 |
川端 一彦 |
前田 幹雄 |
川村 研治 |
横山 隆一 |
上木 泰男 |
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※任期 2006.5.27〜2008.3.31 |
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(総務室/吉家奈保美) |
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05年度(05年4月1日〜06年3月31日)の寄付金収入について、04年度実績との比較および寄付者の傾向等をまとめました。
なお、ここでの寄付金収入とは会員室で取り扱う以下の寄付のみを対象として集計したもので、特定の事業などに対する寄付は対象外としています。
(1)日本野鳥の会カード寄付 |
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株式会社オリエントコーポレーション(以下オリコ)の提携協力により、同クレジットカードの利用金額の0.5%がオリコより当会に寄付されるしくみ |
(2)バードメイト寄付 |
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1口1,000円の寄付に対して、口数分のピンバッジをプレゼントさせていただくしくみ |
(3)一般寄付 |
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使途が限定されない、会の運営基盤を支える様々な活動の財源とさせていただくための寄付 |
(4)生涯会員寄付 |
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20万円以上の一般寄付をくださった方のうち希望される方を、その後年会費不要で生涯会員としてお迎えすることとしており、それを適用した分 |
(5)募金箱寄付 |
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全国に設置のご協力をいただいているオリジナル募金箱958台(平成18年3月末時点)からの募金 |
(6)ホームページ寄付 |
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一般寄付(現在は「各種活動への寄付」)のうちホームページよりオンラインでお申込みいただく分 |
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■ 寄付額の傾向 ■
●バードメイトは増加 |
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グラフ1.寄付金収入の推移 (会員室扱のみ) |
会員室扱いの寄付全体の収入は、4,647名から約2,900万円あり、昨年度収入より約300万円(10%)の減少となりました。一昨年度(03年度)との比較では約500万円の増加になっています。(グラフ1)
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グラフ2.主な封入媒体別 寄付金額の比較 |
個別の寄付でみてみますと、バードメイト寄付は04年度より約16%の伸びで、過去8年間において最多申込があった03年度に次ぐ、およそ9,000口のお申込みがありました。伸びた要因としては、04年度は各種寄付を紹介した寄付パンフレットのみで広報を行ったのに対し、05年度はこれとは別に作成したバードメイト専用申込チラシ(以下「BMチラシ」)を用い、新たに始めた「野鳥誌5月号1万人プレゼントキャンペーン」でお申込みいただいた会員以外の方にも広く配付・ご案内したことや、バードショップカタログDM(対象=ショップ購入者、赤い鳥会員、その他支援者)へ同封するパンフレットを寄付パンフレットからBMチラシに切り替えたことで、商品を購入するような気軽な感覚でご寄付をしていただけるようになったことなどが考えられます。
これを表すのがグラフ2で、04年度と05年度のバードメイトおよび一般寄付金額の推移を、寄付パンフレットおよびBMチラシを封入発送した主な媒体別に表しています(このグラフは主な告知媒体のレスポンスを集計したもので、一般大口寄付分などは含んでいません)。
バードメイトの棒グラフでは05年度、野鳥誌5月号プレゼントキャンペーンからの寄付が新たに計上され、ショップカタログ封入からのバードメイト寄付が、春夏は49.5%、秋冬は123.7%の増加となっています。
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●一般寄付は減少
次に一般寄付では、収入全体としては04年度より40.4%減少となり、寄付収入減の大きな原因となっています。
グラフ2の一般寄付の棒グラフをみると、野鳥誌8月号封入では、配付数そのものは04年度が39,328枚、05年度が38,092枚と大差ないものの、寄付金額で見ると約68.6%も減少しています。これは、04年度の8月号封入からのご寄付に大口のご寄付があったためです。また、ショップカタログ封入からのご寄付も、春夏・秋冬共大幅に減少していますが、前述の通り封入パンフレットをバードメイト専用チラシに変えたため04年度に一般寄付をくださった方がバードメイトのお申込みに変えられたか、ご寄付をいただけなかった、ということが考えられそうです。その実績として、04年度の春夏・秋冬合わせてのバードメイト寄付が774件合計1,182,000円、05年度が1,219件合計1,936,500円で、一般寄付は04年度が116件508,680円、05年度が10件44,000円となっています。それぞれの寄付金収入の差額は、バードメイト寄付がプラス754,500円、一般寄付がマイナス464,680円ですので、最終的には289,820円の増収となっています。ただし、バードメイトは単価が低いため、増えた件数の割には収入としての伸びは低かったという結果でした。
一方で、野鳥誌4月号封入では、04年度の配付数が29,120枚、05年度が28,590枚と8月号同様に大差ありませんが、若干の伸びがあった他、年末に個人特別会員や以前寄付実績のある方にお送りした「ご寄付のお願い」DM(以下「年末DM」)からは04年度を大きく上回るご寄付をいただきました。
このように寄付件数だけでみると、他の寄付種も合わせて04年度が787件、05年度が1,059件と、約35%の増加となっているにもかかわらず収入自体は減少していることから、同時に寄付金額別の件数を調べてみたところ、10万円までの件数では05年度が上回っているものの、20万円以上では減少し50万円以上のご寄付はありませんでした(グラフ3)。これを金額別集計によりわかりやすく表したのがグラフ4です。
以上のように、05年度の一般寄付が大幅に減少したのは、上記(バードメイト単価)の理由やいわゆる遺贈など大口のご寄付をいただけなかったことが大きな原因であったと考えられそうです。
なお、その他の寄付種(1)(4)(6)については、04年度に対し全て増加の結果となっています。 |
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グラフ3.寄付の金額別件数の推移 |
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グラフ4.金額別の寄付合計額の推移 |
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■ 寄付者の傾向 ■ |
寄付をくださる方の傾向を把握するために、内訳を調べてみました。
●会員と非会員の差は若干
会員、非会員の属性では、寄付者総数4,647名のうち会員が2,612名、非会員が2,035名で、会員の占める割合が若干高くなっていると同時に、04年度と比較すると非会員からの寄付が著しく増加しています(グラフ5)。
これに関しては前述の非会員への広報拡大が効果的に働いた結果と考えられそうです。会員だけでその内訳をみると、おおぞら会員が最多の1,128名(44%)、次いで赤い鳥会員605名(23%)などとなっています。さらにこの内訳を会員全体(注1)における種別毎の割合と比較すると家族会員の割合は約10分の1、個人特別会員の割合は約3倍になっているほかは、ほぼ同様の割合を示しました(グラフ6)。家族会員の割合が低いのはある意味当然と思われますが、個人特別会員の割合の高さについては、年末の「ご支援のお願い」で個人特別会員に絞ってDMを送付したことが関係していると考えられます。
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グラフ5.寄付者属性の推移 |
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グラフ6.寄付された会員の会員種別比較 |
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●男女別では女性が多い傾向
男女比では男性2,238名、女性1,680名で男性のほうが多いですが、会員全体の男女比率と比べると、女性の割合が高い傾向があります(グラフ7)。また、寄付者・会員の男女別に年齢の構成比を表したのがグラフ8です。寄付者と会員の数は規模が違うため、実数ではなくパーセンテージで比較しています。このグラフを見ますと、寄付者、会員とも30代以下では女性の比率が若干高くなっていることが分かります。また、会員に比べると寄付者のほうが年齢層は高めとなっており、特に60代以上の方にご寄付の要となっていただいている様子がうかがえます。
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グラフ7.寄付者と会員の
男女別比較 |
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グラフ8.寄付者と会員全体の男女別年齢構成比較 |
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また、男女別、年齢別の寄付額を表したのがグラフ9です。性別、年齢がわかる方のみを対象に集計し、また70代の女性から1,000万円の高額寄付が1件あったのですがそれだけ規模が大きく異なるため除いています。これを見ると、60代男性が一番多いですが、50代では女性の方が多いことがわかります。また、20代男性は上記のように寄付をくださる方の全体に占める割合は少ないものの金額は多いということがわかりました。
さらに、寄付額の多い60代男性、50代女性、および全体について、どの媒体からのご寄付が多かったかをパーセンテージで示したものがグラフ10です。比較しやすくするために、ここで表示した主な媒体以外からの入金分は省略して集計しています。これを見ると、全体と比較して60代男性の場合は年末DMが、50代女性の場合は野鳥誌8月号に封入した寄付パンフによる入金が特に多くの割合を占めているようです。
年末DMの対象者は以前ご寄付をくださった方(60代男性が多い)ですので、必然的に多くなったものと思われますが、50代女性で野鳥誌8月号封入分が多いははっきりとした理由は、他のデータがないため現時点では何ともいえません(野鳥誌8月号は赤い鳥会員にも送付しているのですが、赤い鳥会員中の50代女性の割合は約10%であり、全会員中に占める50代女性の割合約8%に対しそれほど多いとはいえません)。
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グラフ9.男女別および年齢別での
寄付額比較 |
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グラフ10.媒体別の寄付額比較 |
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●東京と愛知で高い比率
寄付者の職業で最も多かったのは「会社員・団体職員」の754名(16%)で、次いで「主婦」314名(7%)「公務員」199名(4%)となっています(グラフ11)。
都道府県別で寄付者が100名を越えた支部は、会員数における上位都道府県とほぼ重なっており(グラフ12)、会員数中の寄付者が占める割合では、東京都と愛知県が約12%、その他は10%前後になっています。寄付者が首都圏および大都市を抱える道府県に集中しているのは、人口との割合からみると必然ともいえますが、寄付をお願いするDM送付対象者に首都圏在住者が比較的多いこと(過去のDM送付名簿は首都圏で開催されたイベントなどで得ているため)や、寄付者の職業で上位となった「会社員・団体職員」が多く在住されていると思われることなどにも関係していると思われます。 |
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グラフ11.寄付者の職業(人) |
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グラフ12.都道府県別の会員数と
寄付者数(上位のみ) |
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(注1:会員全体=06年4月1日時点のデータ) (以上寄付者に関するデータは、全て会員・支援者システム上で把握しているものに限る)
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■ 寄付拡大策の動向とコスト ■ |
05年度は寄付拡大のため、特に以下のことを行いました。
●寄付パンフレット
寄付拡大策として04年度より各種寄付について分かりやすく紹介した寄付パンフレットを作成、配付しています。参考までに04年度には「寄付パンフレット」のみ226,700部作成し、会員向けとして野鳥誌4、8、12月号に合計95,185部、およびバードショップ購入者向けとしてカタログ春夏号・秋冬号に合計95,596部(その内約17,000枚が支部会員向け)同封するなどの広報を行いました。
続いて05年度は「寄付パンフレット」を134,000部作成、会員向けとして野鳥誌4、8、12月号に合計94,475部同封。新規にバードメイトのみを紹介したBMチラシを新たに110,000部作成し、バードショップ購入者向けカタログ春夏号・秋冬号に79,243部(その内約17,000枚が支部会員向け)、支援の裾野を広げるため、「野鳥誌5月号1万人プレゼントキャンペーン」(04年度に各種イベントなどに参加された方などを中心に野鳥誌5月号をプレゼントする)にも約7,500部同封し、寄付の拡大に努めました。
●募金箱
箱のデザイン変更以降に初めて設置協力を募るための申込はがきを40,000部作成、野鳥誌8月号に同封し、設置の拡大を図りました。その結果、新規に約600台の申込があり(大口設置企業1社含む)設置台数は04年度末時点より3倍の958台となりました。これに伴い募金箱を急遽580台分追加製作したため、05年度の経費が一時的に増える形となりましたが、06年度以降の募金箱収入の増加が見込める結果となりました。
●年末寄付DM
05年度の中間活動報告(図1)とノベルティとして宮城県北上川産のヨシ100%で作られた手漉き和紙のしおり(図2)、専用振込用紙を同封したDMを個人特別会員および04年の寄付者に送付し、一般寄付の拡大に努めました。その結果、年度末のDMに対するご寄付は3,536,143円(この内一般寄付の割合は約89%、寄付率約9.4%)となり、人件費などを除いた直接経費の708,250円を差し引いた収支差額は2,827,893円となりました。
上記全てにかかった経費(パンフレット類作成、DM発送、担当職員人件費など)は12,093千円で、その結果05年度の寄付金100円を得るためにかかった経費は41円、04年度の34円より7円増加しています。
また、最終的な寄付パンフレット類の発送・配付数は213,299部(BMチラシ、年末寄付DM専用振込用紙含む)で、04年度の229,239部と比較すると15,940部(約7%)減少していますが、これはバードショップカタログ秋冬号配付にあたり、対象者を数年以内の商品購入実績者などに絞り込みを行い約15,800部を削減、効率のよい発送を行ったことなどによります。
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図1.年末DMに同封した05年度の中間活動報告 |
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図2.年末DMに同封した、宮城県北上川産のヨシ100%で作られた手漉き和紙のしおり。
柳生会長の直筆メッセージが印刷されている。 |
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グラフ13.封入媒体ごとの寄付率 |
そしてこれらパンフレット類の封入媒体ごとに実際の寄付率を調べてみたところ(グラフ13)、野鳥誌4月号に同封したパンフレットからのご寄付が0.3ポイント減少している他は、ほぼ同率か増加していることがわかりました(特に絞り込みを行ったバードショップカタログ秋冬号においては、寄付率が0.8ポイント増加しています)。したがって05年度の配付数減少と寄付金収入減少との関連性はさほど高くないと思われ、逆に絞り込み配付による寄付率増と配付コスト軽減につなげたことで、寄付件数は増えたものの、大口のご寄付が減ったことで結果的には全体の寄付収入減となってしまったと考えられます。今後のDM送付に際しては05年度の実績をふまえ、他の封入媒体についても効率のよい対象者の絞り込みとコスト軽減をしていきたいと考えます。 |
■ まとめ■
昨年は年末の寄付DMで、対象者をある程度限定するなど従来とは異なる方法でご支援を募る試みを行いました。その結果、多くの方のご協力により寄付率約9.4%という高い結果を得ることができました。このことは、DMをお送りする際ご支援をお願いするだけでなく、活動の成果なども併せてご報告したことや、対象者をある程度限定してDMをお送りしたことなどが効果的に表れた結果だと思われますので、今後の寄付パンフレットのデザインや寄付広報などで同様の工夫をしていきたいと思います。
次に、昨年度は非会員からの寄付が増加したことが分かりましたので、今後も引き続き支援者の裾野を広げることに努めます。 その際には性別、年齢、媒体別の効果などもきめ細かく分析し、より効率的な呼びかけを行っていきたいと考えます。
また、ご遺贈をはじめとした大口のご寄付については、その有無が結果に大きく影響するにもかかわらず、昨年度はその対策が十分だったとはいえず、反省改善すべき課題として残りました。このような大口のご寄付は、DMなど通常の広報のみで増える性質のものではありませんが、まずは高額ご寄付を募るための各種資料等を早急に充実させると同時に、ホームページや野鳥誌をはじめとしたさまざまな媒体で、他の寄付種と並行して積極的にご案内していく必要があると考えます。
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(会員室/吉倉浩子) |
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■ 支部長交替のお知らせ
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以下のとおり連絡がありましたので、お知らせ致します。(敬称略)
●鳥取県支部支部長
新:福田 紀生 2006年4月1日付
旧:竹中 稔
●富士山麓支部支部長
新:宮下 義夫 2006年4月9日付
旧:杉浦 忠睦
●鹿児島県支部支部長
新:関 宰 2006年5月14日付
旧:下池 和善
●群馬県支部支部長
新:浅川 千佳男 2006年5月28日付
旧:横堀 武 |
(総務室/吉家奈保美) |
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■「支部報とりまとめ発送」についてと次回のご案内
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2005年6月号の支部ネット通信でご案内してから大分たちましたので、あらためて以下のとおりご案内いたします。
各支部が発行する支部報を全支部にそれぞれの支部より送付するのはコストと手間が掛かるため、これを財団事務局にてとりまとめて、下記のとおり全支部に送付しています。(「支部報とりまとめ発送」と称しております。)
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【発送スケジュール】奇数月の上旬
【発送方法】原則として宅配便
【発送先】全支部の事務局(現在89)、近畿ブロック、および全サンクチュアリ |
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取りまとめ発送をご希望の支部は、下記の要領で財団事務局までお送りください。
【必要部数】 |
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・余部用を含め110部お願いいたします。
・ご事情により必要部数に満たない場合は、財団事務局にて適宜、発送先を調整させていただきます |
【首都圏の支部へのお願い】 |
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バードプラザやサンクチュアリなどにおいて、首都圏にある支部の支部報を希望されるお客様がいらっしゃるため、以下の部数をプラスしてお送り下さるよう、ご協力よろしくお願い申し上げます。
・東京支部/プラス20部
・神奈川支部、埼玉県支部、奥多摩支部、千葉支部 /プラス10部 |
【送付〆切り日】本通信上で予めお知らせいたします。
【取りまとめ発送用の支部報の送り先】 |
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〒151-0061 東京都渋谷区初台1-47-1
小田急西新宿ビル1階
(財)日本野鳥の会 総務室 支部報担当 宛 |
【本件に関するお問合せ先】03-5358-3513 総務室 吉家(きっか)
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●次回の支部報とりまとめ発送
次回は7月11日(火)ですので、取りまとめ発送をご希望の支部は、7月10日(月)までに、上記の送り先へお送りくださるようお願いします。
送付〆切り日:平成18年7月10日(月)必着 |
(総務室/吉家奈保美) |
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■身近な野鳥をテーマに新刊発行!
各支部でもご紹介ください ■
野鳥誌6月号(45P)で紹介させていただいた、「スズメの少子化、カラスのいじめ〜身近な鳥の不思議な世界」が、6月15日に発行されました。ソフトバンク新書シリーズの1冊で、定価735円(税込み)、当会はもちろん、全国の書店、インターネット書店で購入できます。
このシリーズが30〜40代の知的好奇心の高い方々をターゲットにしていることから、野鳥ファン拡大とともに当会の紹介や宣伝にもなると考えて取り組みました。各支部におかれましても、支部報でご紹介いただくなど、ぜひPRにご協力をお願いします。
支部報掲載などでは、下記の原稿をそのままお使いいただけます。どうぞよろしくお願いします。 |
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日本野鳥の会の安西英明主任研究員による「スズメの少子化、カラスのいじめ〜身近な鳥の不思議な世界」が、ソフトバンク新書シリーズ6月15日に発行されました。
スズメやカラスでもいかに不思議か、おもしろいかという話題を中心に、身近な野鳥からバードウォッチングを楽しみ、命や自然、地域や地球環境を考えるためにも役立つ内容です。初心者の方でも楽しんでいただけるのはもちろん、お知り合いに野鳥の楽しさや当会を紹介することにも活用していただけますし、探鳥会や総合学習の参考にもなると思います。
定価735円(税込み)で、当会はもちろん、全国の書店、インターネット書店で購入できますのでどうぞお読みください。またお知り合いにもぜひお勧めください。
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(普及室/安西英明) |
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■バードプラザの営業日および営業時間が変わります
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バードプラザはH16年2月より、それまでのバードショップとしての機能に情報発信機能を加えてオープンしました。それ以来、グッズの販売のほかにバードウォッチングイベントの定期開催、展示による情報発信やニュースレターの発行などをおこなってきました。また同年8月には、それまでの職員1人体制から2人体制となり、それまで定休日であった日曜・祝日も営業し、年末年始を除く年中無休の体制で営業してまいりました。
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●バードプラザの販売売上への効果
バードプラザとしてオープンし年中無休営業にしたことで、H16年度の販売売上は37,000千円(前年より1,735千円アップ)となりました(グラフ1)。これは、初台事務所でバードショップの営業を開始したH11年度以降、年々ショップの売上が減少していた中では、初めて前年度比でプラスにすることができた年でありました。
しかし、その一方で年中無休営業にするために、担当職員を1名増員しており、その人件費や商品仕入れ額を除いた利益をみると、むしろ前年よりも4,200千円のマイナスとなっています。(グラフ1)
職員1名分の人件費を売上額でまかなうためには、9,000千円〜10,000千円程度売上を伸ばさなければなりません。そのためには、H15年度の実績をベースにすると、新しく営業を開始する日曜・祝日の平均売上額が、最低でも土曜日を少し下回る140千円程度なければならない計算になります。しかし実際にはグラフ2のように、H16年度の日曜日の平均売上額は113千円、祝日にいたっては73千円、さらに平日の平均売上額もH15年度に比べて若干落ちてしまったことから、上記のような結果となってしまいました。
H17年度には、何とか日曜・祝日の売上を伸ばして挽回しようと、イベントの開催とイベントにあわせたセール企画や日曜・祝日営業を行っているという広報をしてまいりましたが、日曜の売上が伸びないばかりか、平日から土曜日にかけての売上が約1割減という結果になってしまい、売上から人件費と商品仕入れ支出を除いた利益は、510千円のマイナス(前年度比81%)となり、下降を食い止めることはできませんでした(グラフ1)。
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グラフ1 バードプラザの売上金額 |
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グラフ2 バードプラザの曜日ごとの平均売上 |
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●今後のバードプラザの運営について
H16年度から職員2人体制で年中無休営業を行ってきたものの、それによって増えた売上は、増加した人件費をまかなえるレベルのものではありませんでした。H17年度の売上金額は33800千円、職員2名+パート2名での運営体制による人件費、および商品仕入額を除いた利益は約2200千円であり、これでは家賃相当額、水道光熱費、事業運営諸経費をカバーすることができておりません。今後、職員2名体制で年中無休営業を継続しても、そこから人件費分をまかなうだけの利益を上げることは難しいと判断せざるを得ませんでした。
そこで、やむなく7月1日からバードプラザの運営をこれまでの職員2名+パート2名体制から、職員1名+パート3名体制とすることにしました。しかし、仮に職員1名体制で年中無休営業を継続するとしたら、担当職員の休暇や外出などの不在日に合わせて、商品知識を持った職員を最低でも年間約140日交代要員として確保しなければなりません。140日の交代要員を調整し確実に確保するためには大変な手間と時間がかかり、現実的ではありません。このような事情から、人員を削減することによって営業日時の変更もせざるを得ませんでした。
具体的には、なるべく営業日を減らさずに、しかも交代要員の体制が確実にとれる営業パターンとして、下記のように日曜・祝日を定休日とし、11時〜17時の営業日時とさせていただきます。日曜・祝日を定休にすることによって必要な交代要員の日数は年間140日から80日に減ります。80日であれば事務所に勤務する職員でフォロー体制を組むことが可能になってきます。さらにこの80日のフォロー体制をより確実なものにするために、閉店時間を事務所の勤務時間に合わせて17時閉店とさせていただきました。開店時間については、これまでご要望をいただいていた遠方からのお客様のニーズに合わせて午前中に開店させていただくこととしました。
●今年度の売り上げ目標
今年度の売上目標は30,000千円と設定しております。30,000千円という金額は、昨年度実績33,800千円に対して、日曜・祝日を休業することによる営業日の減少を加味すると売上予想は2,900万円となりますが、これに100万円の目標値を加算したものです。
この売上目標が達成されれば、H17年度に比べて売上は下がりますが、職員の人件費が1名分コスト削減されますので、人件費や商品仕入額を除いた利益は4,500千円となり、H17年度よりも2,300千円好転します。何とかこの目標をクリアすべく、職員を1名減としながらも、利益をあげていく工夫と配慮、努力をしていく所存です。
●変更内容の告知
営業日時変更の告知については、迅速にお知らせをしながらも、混乱をきたさないように以下のとおり進めてまいりたいと思います。
・プラザの顧客にお知らせ送付します。
・ホームページにお知らせを掲載します。
・野鳥誌7月号に案内チラシを同封しお知らせします。
・野鳥誌8月号と9月号のインフォメーションコーナーにも掲載します。
・サマーフェアカタログ及びそのDM用封筒にも掲載します。
・「バードショップカタログ秋冬号」に掲載します。
・理事、評議員、支部長、支部販売担当者にお知らせを送付します。
・支部ネット通信に営業日時変更になった詳細をご報告します(本稿)。
●皆様のご来店をお待ちしております
特に、これまで地方にお住まいの会員の方から、午前中に開店して欲しいとのご要望をお聞きしておりましたが、なかなかお応えすることができませんでした。しかし、7月1日から11時に開店することで、多少なりともご要望にお応えすることができるかと思います。また、当面の間の7月中につきましては、告知が行き届かず、日曜・祝日にお越しいただいたお客様や、17時以降にお越しいただいたお客様にも対応できるよう準備をしております。さらに、下記の通り午前中ご来店のお客様には「モーニングコーヒーサービス」や「プラザカードポイント2倍プレゼントキャンペーン」などを企画して、皆様のお越しをお待ちしております。
最後になりましたが、営業日、営業時間の変更により、皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、なにとぞご理解のほどをお願い申し上げます。支部のご担当者様におかれましては、支部報や支部のホームページへの掲載についてご協力いただけますようお願い申し上げます。掲載の際には下記をそのまま原稿としてお使いいただけます。
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バードプラザの営業日、営業時間が 7月1日より変更となります |
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【営業時間】 |
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午前11時〜午後5時 |
【定休日】 |
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日曜・祝祭日(土曜が祝日の場合は営業) 年末年始 |
【この件に関するお問い合わせ先】 |
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11:00〜17:00(月〜土)
03−5358−3584(バードプラザ)
9:30〜17:00(月〜金)
03−5358−3516(普及室) |
【バードプラザ・モーニングサービス】 |
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・7月1日(土)〜8月31日(木) 午前11時から正午12時までご来店のお客様に
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★「バードフレンドリー・イルランダ」コーヒーを1杯サービスします。 |
★コーヒーを飲みながらバードプラザのライブラリーからお好きなビデオ・CDをご鑑賞いただけます。 |
★お買い上げの際に通常の「2倍」のポイントを捺印します。 |
・7月1日(土)〜7月31日(月)※終日対象 |
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★ニコン光学製品をお買い上げの先着100名様に、ニコンオリジナル皮製ブックカバーをプレゼントいたします。 |
皆様のお越しをお待ちしています。 |
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(普及室室長/箱田敦只) |
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■保育園でのバードウォッチング事例報告
■
普及室では、子供の中に野鳥ファンを拡大する事業の一環として、事務所のある渋谷区初台近辺やWINGのある東京都日野市にある小学校や保育園のバードウォッチング指導を行っています。今回、東京都日野市の保育園児を対象にバードウォッチングを行ってきましたのでご報告します。
プログラムを立てる時、気をつける事の1つとして、伝える内容が対象に理解できるかどうかということが挙げられます。今回報告する保育園でのバードウォッチングは、保育園からの要望で、近くにある公園を使うことになりました。この公園は、周囲を住宅に囲まれた斜面林で、野鳥の鳴き声がよく聞こえる場所でした。
そこで、この場所の特性を活かし、「鳴き声の違い」をテーマにプログラムを組もうと考えました。しかし、私には保育園児の対応経験がなく、保育園児に鳴き声の違いが認識できるかどうか分かりませんでした。今回は、保育園児は野鳥の鳴き声の違いが認識できるかどうか試してみようと考え、「野鳥には様々な鳴き声があることに気づく」ことをねらいに設定し、プログラムを実施しました。
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●プログラムの実施計画
ねらい:
日程:
対象:
引率:
プログラム: |
野鳥には様々な鳴き声があることに気づく
2006年4月27日
保育園児(5歳)36名
当会職員 + 保育士4名
9:30【導入】 |
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ねらい
・保育園児と指導者が打ち解ける
・野鳥観察への動機付け 内容
内容
・挨拶、自己紹介(指導者をニックネームで呼んでもらう)
・保育園の近くにいる野鳥はどれだ?クイズ(野鳥紙芝居をつかって"いると思う""いないと思う""分からない"の3つのグループに分けてもらう)
・野鳥の鳴き声を聞いてみよう。(サウンドリーダーで鳴き声を聞いてもらう) |
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10:00 |
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・公園へ移動(歩道を歩き、横断歩道は全員揃ってからわたる。) |
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10:10【展開】 |
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ねらい
・野鳥の鳴き声を聞く
内容
・実際に、野鳥の鳴き声を聞いてみよう
(時々耳を澄ましてみようとなげかける)
(鳴き声が聞こえたら、鳴き声の違いが分かるか声をかける) |
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11:20 |
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・保育園へ移動(歩道を歩き、横断歩道は全員揃ってからわたる。) |
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11:35【まとめ】 |
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ねらい
・野鳥の鳴き声の違いを印象づける
内容
・もう一度、公園で聞いた野鳥の鳴き声を聞いてみよう(今日聞こえた野鳥の鳴き声をサウンドリーダーで、確認する) |
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11:40 終了 |
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●対応時の様子
【導入】野鳥観察への動機付け
保育園の教室で挨拶をした後、保育園児に野鳥観察への動機付けを行うため、指導者用野鳥紙芝居を使い、保育園の近くに"いると思う野鳥""いないと思う野鳥""分からない"の3つのグループに分ける作業を行いました。次に、鳴き声に意識を傾けてもらうため、保育園児が選んだ"いると思う野鳥"の鳴き声をサウンドリーダーで再生しました。「どこかで聞いたことあるなぁ〜」「かわいい声だね〜」「聞いたことある!」等、鳴き声を再生する度に様々な反応が返ってきました。もちろん、サウンドリーダー自体に興味を持つ子供もいました。
【展開】野鳥の鳴き声を聞く
野鳥観察への動機付けと鳴き声への意識付けを終え、公園に向いました。公園に着くと、林の奥から様々な野鳥の鳴き声が聞こえてきました。「時々耳を澄ましてみてね。たくさん聞こえた時は、皆で耳をすましてみよう!」となげかけ、歩きながら、鳴き声が聞こえたら、耳を澄ましてもらいました。私や引率の先生に言われて鳴き声に気づく子供もいましたが、その前に、「あっ、聞こえる…」「今そこで鳥が飛んだよ。ほら、あれ・・・」と私たちより先に気づく場面が多々ありました。
【まとめ】野鳥の鳴き声の違いを印象づける
1時間程度野外観察をした後、保育園に戻り、今日見られた野鳥を確認しました。確認する時は、サウンドリーダーで鳴き声を再生し、鳴き声を聞けたか確認しました。この日はシジュウカラのさえずりがよく聞こえたためか、シジュウカラの鳴き声を再生すると、殆どの保育園児の顔が一瞬にして笑顔になり「いた〜!」「聞いた〜!」と大声をあげて答えてくれました。最後に、「野鳥にはいろんな鳴き声があるから、これからも時々耳を澄まして鳴き声を聞いてみてください」と締め括りました。
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●プログラムの評価
〜保育園児は鳴き声の違いが認識できるか?〜
野外観察中、何人かの保育園児に「さっき聞いた鳥さんの鳴き声と、今きいた鳥さんの鳴き声はいっしょかな?」と問いかけると、「分からない」という答えはありましたが、殆どの保育園児から「違うと思うよ」「同じだと思う」という答えが返ってきました。また、保育園に戻ってからシジュウカラの鳴き声をサンドリーダーで再生した時、保育園児の表情が一瞬にして変わったところを見ると、保育園児は鳴き声を聞き分けることができると感じました。
後日、同行した保育士の方にお聞きしたところ、保育園児から「保育園のまわりにこんな鳥がいるってことが分かった」「違う場所でも見てみたい」という声が上がっていたようです。保育士の方からは、「5歳という時期は、いろんな事を吸収する時期であり、実際見たものに高い関心を持つ時期でもあります。バードウォッチングをした日から、鳥が木々にとまっていると、教えてくれたり、鳴き声が聞こえると立ち止まって耳を傾けるようになり、今までより野鳥が身近なものになったようです。」という声を頂きました。また、この事例を他のスタッフに報告したところ、「自分の娘をみていると、幼児は声の質より、リズムに興味を持つように思います。シジュウカラは"ツーピーツーピー"というリズム感ある鳴き声なので、印象に残ったのでは?」というコメントがありました。
保育園児を対象にしたバードウォッチングと聞くと、何をどう伝えるか難しく考えてしまいがちですが、少しでも野鳥と触れ合う体験を積めば、様々な興味を持つのだと思いました。皆さんの支部で、保育園児を対象にしたバードウォッチング指導を行っている方はいますか?いらっしゃれば、「プログラムの実施計画」と「対応時の様子」「プログラムの評価」をご紹介して頂ければ幸いです。
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(普及室/瀬古智貫) |
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■会員数■
●6月1日会員数 45,867人(対前月 −47人)
10ヶ月連続して会員数がマイナスとなり、先月に比べ47人の会員数減少となりました。
5月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より67人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。この復活者数を入会者数に加えても、退会者数が多かったために、前月に比べて47人の会員数減少という結果になりました。
5月の入会者数は前年同月の入会者数に比べ-48人でした。
表1.5月の入会・退会者数 |
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入会者数 |
退会者数 |
個人特別会員 |
1人 |
9人 |
総合会員(おおぞら会員) |
61人 |
106人 |
本部型会員(青い鳥会員) |
29人 |
35人 |
支部型会員(赤い鳥会員) |
78人 |
61人 |
家族会員 |
40人 |
65人 |
合計 |
209人 |
276人 |
年度累計 |
397人 |
※ |
※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とはずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。
5月の入会案内発送件数 964件
5月のホームページアクセス件数 44,587件 |
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■都道府県および支部別会員数■
都道府県別の会員数の合計46,174人には野鳥誌の贈呈数も含まれており、野鳥誌贈呈数260を引いた数が公称会員数となります。
表2 都道府県別の会員数 (6月1日時点)
都道府県 |
会員数 |
対前月差 |
都道府県 |
会員数 |
対前月差 |
都道府県 |
会員数 |
対前月差 |
都道府県 |
会員数 |
対前月差 |
北海道 |
2,063人 |
11人 |
神奈川県 |
4,783人 |
-12人 |
大阪府 |
2,399人 |
1人 |
福岡県 |
1,579人 |
6人 |
青森県 |
359人 |
-6人 |
新潟県 |
496人 |
0人 |
兵庫県 |
1,764人 |
-4人 |
佐賀県 |
226人 |
1人 |
岩手県 |
487人 |
2人 |
富山県 |
261人 |
3人 |
奈良県 |
674人 |
0人 |
長崎県 |
282人 |
0人 |
宮城県 |
594人 |
6人 |
石川県 |
337人 |
1人 |
和歌山県 |
228人 |
1人 |
熊本県 |
468人 |
-3人 |
秋田県 |
260人 |
-2人 |
福井県 |
287人 |
7人 |
鳥取県 |
237人 |
2人 |
大分県 |
275人 |
-2人 |
山形県 |
221人 |
0人 |
山梨県 |
372人 |
-2人 |
島根県 |
159人 |
-3人 |
宮崎県 |
299人 |
4人 |
福島県 |
872人 |
10人 |
長野県 |
1,028人 |
-4人 |
岡山県 |
633人 |
3人 |
鹿児島県 |
425人 |
-2人 |
茨城県 |
1,209人 |
5人 |
岐阜県 |
667人 |
-5人 |
広島県 |
730人 |
-6人 |
沖縄県 |
155人 |
2人 |
栃木県 |
558人 |
4人 |
静岡県 |
1,732人 |
-4人 |
山口県 |
516人 |
-5人 |
その他 |
157人 |
4人 |
群馬県 |
1000人 |
0人 |
愛知県 |
1,908人 |
-2人 |
徳島県 |
415人 |
3人 |
全国 |
46,135人 |
-39人 |
埼玉県 |
2,777人 |
-2人 |
三重県 |
537人 |
-1人 |
香川県 |
272人 |
-1人 |
|
千葉県 |
2,394人 |
-10人 |
滋賀県 |
367人 |
-1人 |
愛媛県 |
413人 |
0人 |
東京都 |
7,083人 |
-28人 |
京都府 |
984人 |
1人 |
高知県 |
193人 |
-1人 |
備考:その他は海外在住の会員を示します。
表3 支部別の会員数 (6月1日時点)
支部 |
会員数 |
対前月差 |
支部 |
会員数 |
対前月差 |
支部 |
会員数 |
対前月差 |
支部 |
会員数 |
対前月差 |
小清水 |
4人 |
0人 |
福島 |
210人 |
1人 |
長野 |
529人 |
-3人 |
島根県 |
169人 |
-3人 |
オホーツク |
198人 |
3人 |
郡山 |
226人 |
-1人 |
軽井沢 |
271人 |
0人 |
岡山県 |
613人 |
2人 |
根室 |
84人 |
0人 |
二本松 |
61人 |
2人 |
諏訪 |
269人 |
-1人 |
広島県 |
709人 |
-6人 |
釧路 |
185人 |
0人 |
白河 |
72人 |
0人 |
木曽 |
51人 |
-1人 |
山口県 |
521人 |
-4人 |
十勝 |
154人 |
1人 |
会津 |
70人 |
1人 |
伊那 |
97人 |
-3人 |
香川県 |
239人 |
-1人 |
旭川 |
91人 |
0人 |
南会津 |
19人 |
0人 |
甲府 |
258人 |
-2人 |
徳島県 |
450人 |
3人 |
滝川 |
52人 |
1人 |
いわき |
158人 |
1人 |
富士山麓 |
94人 |
0人 |
高知 |
194人 |
-1人 |
道北 |
33人 |
-1人 |
福島県相双 |
13人 |
0人 |
東富士 |
67人 |
0人 |
愛媛県 |
401人 |
-1人 |
江別 |
24人 |
0人 |
南相馬 |
20人 |
4人 |
沼津 |
246人 |
-3人 |
北九州 |
429人 |
-2人 |
札幌 |
425人 |
4人 |
茨城 |
1,166人 |
3人 |
南富士 |
297人 |
2人 |
福岡 |
777人 |
7人 |
小樽 |
156人 |
-1人 |
栃木県 |
535人 |
3人 |
南伊豆 |
57人 |
1人 |
筑豊 |
226人 |
0人 |
苫小牧 |
233人 |
1人 |
群馬県 |
882人 |
-2人 |
静岡 |
561人 |
-7人 |
筑後 |
185人 |
0人 |
室蘭 |
167人 |
0人 |
吾妻 |
102人 |
-1人 |
遠江 |
489人 |
-1人 |
佐賀県 |
271人 |
3人 |
函館 |
96人 |
-2人 |
埼玉県 |
2,303人 |
6人 |
愛知県 |
1,502人 |
-5人 |
長崎県 |
297人 |
-3人 |
道南檜山 |
71人 |
-1人 |
千葉県 |
1,801人 |
-5人 |
岐阜県 |
693人 |
-3人 |
熊本県 |
464人 |
-1人 |
青森県 |
215人 |
-8人 |
東京 |
5,048人 |
-21人 |
三重県 |
464人 |
-1人 |
大分県 |
282人 |
-4人 |
弘前 |
155人 |
2人 |
奥多摩 |
1,073人 |
-3人 |
奈良 |
636人 |
-2人 |
宮崎県 |
300人 |
3人 |
秋田県 |
260人 |
-3人 |
神奈川 |
3,825人 |
-8人 |
和歌山県 |
229人 |
4人 |
鹿児島県 |
385人 |
-1人 |
山形県 |
222人 |
-1人 |
新潟県 |
411人 |
-2人 |
滋賀 |
295人 |
-4人 |
八重山 |
82人 |
1人 |
宮古 |
121人 |
1人 |
佐渡 |
22人 |
0人 |
京都 |
1,040人 |
-4人 |
やんばる |
126人 |
2人 |
盛岡 |
230人 |
-2人 |
富山県 |
241人 |
4人 |
大阪 |
2,323人 |
-14人 |
合計 |
42,123人 |
-66人 |
北上 |
137人 |
-1人 |
石川 |
319人 |
-2人 |
兵庫県 |
1,522人 |
-4人 |
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宮城県 |
586人 |
1人 |
福井県 |
281人 |
8人 |
鳥取県 |
256人 |
2人 |
備考:部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。 |
(会員室/伊野純子) |
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■野鳥誌8月号は会員皆様のお手元に■ |
野鳥誌8月号をすべての会員の皆様(家族会員を除く)にお届けします。8月号では、皆様のご支援で取り組むことができた2005年度の活動成果と決算、2006年度の活動計画と予算をお伝えします。これら事業報告の他に、会員の手引き(会員手続きのご案内や会員規程、会員特典、事務局の連絡先など)も掲載されており1年間保管してお使いいただけます。
8月号をお届けする際には、野鳥誌の封筒に「すべての会員の皆様にお送りしています。(家族会員は除く)」とご案内をいたしますが、支部型会員(赤い鳥会員)の方の中には、驚かれる方もいらっしゃるかと思いますので、機会がございましたら支部報等でお知らせくださいますようお願いします。
なお、この8月号は、会の活動を知っていただくため、今後新入会の方に会員証とともにお送りいたします(来年の8月号発行まで1年間使用いたします)。また、会員の方以外で前年度に当会の活動を支援してくださった方(一定額以上の寄付者・商品購入者)へも、1年間の活動報告を兼ねて今後も活動をご支援していただけるようにお送りいたします。
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(会員室/伊野純子) |
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