No.25
2006年4月号
ロゴマーク

バックナンバー覧に戻る


伊豆沼の温泉掘削を止めよう(宮城県支部)
役員名簿など
  役員名簿、評議員名簿、支部長名簿、財団事務局組織
  平成17年度第二回評議員会(定例)概要
事務局からのお知らせなど
  新しくなったバードショップカタログ
  「ヒナを拾わないで!」キャンペーン・ポスター掲示と配布のお願い
  子ども向け小冊子「野鳥のせかいへのパスポート」ができました 他
  中部近畿地域のカワウ広域協議会(仮称)が発足準備中
  理事会・評議員会の予定、支部事業補助金 他
  会員数、過去退会者へ再入会DM発送

伊豆沼の温泉掘削を止めよう(宮城県支部)
■支部報やメーリングリスト、ホームページなどへの転載をお願いいします

■伊豆沼温泉の掘削許可取り消しを求めるハガキ・メールを宮城県知事に送ってください!■
 

 ラムサール条約湿地であり、IBA(重要野鳥生息地)でもある宮城県「伊豆沼・内沼」湖畔に計画されている温泉の掘削申請に対し、この3月、県が掘削許可を出してしまいました。伊豆沼の水質は全国ワースト2にまで悪化し、その改善が最大の課題となり、様々な取り組みが行われていますが、改善の気配は見られません。その伊豆沼に、温泉排水が流入すれば、その生態系に対して致命的で取り返しのつかない影響を与えることになります。

 これまでに、ハガキやメールで反対表明をしていただいた多くの皆さまのご協力にもかかわらず、県の掘削許可が下りてしまい、大変申し訳なく思っています(3月31日までに2,434通のハガキ・メールが宮城県知事に届けられました)。

 とはいえ、この許可によって温泉計画が可能になったわけではありません。まず、この許可の取り消し(温泉法第7条)を求める活動を展開していきます。これは前回と同様、伊豆沼湖畔での温泉掘削が「公益を害する」(温泉法第 4条)ことに該当することを求めるものです。その後も、温泉湧出後の温泉くみ上げ装置の設置申請(温泉法第9条)に対して不許可を求める活動等を予定しています。

 前回同様のハガキ・メール運動を開始しました。野鳥誌5月号にもお願いの文書を封入する予定にしております。許可取り消しのハガキを一人でも多く、1枚でも多く知事宛世論の声として届けて下さい。

 なお、伊豆沼温泉問題の詳細につきましては、以下のページをご参照ください。

・ラムサール条約湿地・伊豆沼・内沼を温泉排水から守る会(宮城県支部も入っています)
  http://www.jgoose.jp/izunuma/
・日本野鳥の会 宮城県支部
  http://www.geocities.jp/wbsj_miyagi/
・日本野鳥の会・野鳥の生息地の保全活動・伊豆沼温泉問題
  http://www.wbsj.org/nature/hogo/others/izunuma.html
●宛先:  〒980-8570 仙台市青葉区本町三丁目8番1号 宮城県知事 村井嘉浩 様
 メールの場合は、宮城県知事への提案 http://www.pref.miyagi.jp/kohou/tiji/ippitu.htmから送信できます
●内容(例):  宮城県知事 村井嘉浩 様  宮城の宝、伊豆沼を破壊する温泉掘削許可をすぐに取り消してください。
(1) ラムサール条約湿地・伊豆沼に温泉排水が流入すれば、その生態系に対して致命的でとりかえしのつかない影響を与えることになります。
(2) このままでは、危機に瀕したラムサール条約湿地のリストである「モントルーレコード」に伊豆沼を登録することになりかねません。
(3) 今ならまだ知事の決断で伊豆沼を救うことができます。過去ではなく、未来をみつめ、将来に悔いを残さない決断をしてください。
(4) 知事室ではなく、伊豆沼のほとりで決断をしてください。  
※差出人の住所・氏名は必須です。
【参考】これまでの経緯
2004年3月 掘削業者から伊豆沼周辺に温泉掘削の計画について宮城県に連絡
2005年4月 「伊豆沼の自然環境への影響を懸念する」旨の新聞報道
2005年6月 温泉開発計画について栗原市が自然保護団体と打合せ(竹丸支部長出席)
2005年12月 温泉掘削申請書の提出(公害防止協定締結についての誓約書を添付)
2006年1月9日 地元の横断的なグループ「ラムサール登録湿地・伊豆沼・内沼を温泉排水から守る会」発足(宮城県支部も参加)
2006年1月12日 ラムサール登録湿地・伊豆沼・内沼を温泉排水から守る会が、宮城県自然環境保全審議会長(自然保護課経由)及び同温泉部会長宛て(薬務課経由)の温泉掘削反対の要望書「伊豆沼に計画されている温泉掘削反対の要望書」を説明提出。県庁にて記者会見(呉地代表、川嶋副代表、竹丸支部長)。
2006年2月10日 県環境生活部長に面会。温泉掘削不許可の申し入れ:川嶋副代表、竹丸支部長、庄子副支部長、米田支部幹事
2006年2月16日 県自然環境保全審議会温泉部会が村井知事に答申「温泉法上の問題はない。ただし、「伊豆沼はラムサール条約湿地であり、自然環境問題については県として十分検討してから掘削許可を判断して欲しい」旨の付帯意見が付く。
2006年2月23日 県自然環境保全審議会(非公開)
2006年2月24日 県議会で村井知事が答弁。「伊豆沼・内沼を温泉排水から守る会」から3名が知事と面談(呉地代表、川嶋副代表、竹丸支部長)
2006年3月3日 伊豆沼周辺の温泉掘削に係る地元関係者との意見交換会開催(宮城県栗原合同庁舎にて):伊豆沼漁協、土地改良区(穴山、新田北部、伊豆沼)、自然保護団体(日本雁を保護する会、若柳愛鳥会、迫町白鳥ガン愛護会、築館白鳥愛護会、日本野鳥の会宮城県支部)、宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団、商工会(若柳金成、登米中央)、周辺自治体(栗原市観光及び環境関係担当課、登米市観光及び環境関係担当課)、宮城県(栗原地方振興事務所、栗原保険福祉事務所、自然保護課、環境対策課、薬務課)
2006年3月3日 地元のラムサール登録湿地・伊豆沼・内沼を温泉排水から守る会、日本野鳥の会宮城県支部らが「掘削許可を出さないように求める」ハガキ・メール運動を開始
2006年3月10日 財団法人日本野鳥の会から宮城県知事宛に要望書を提出
2006年3月16日 参議院環境委員会にて大石正光議員が質問
2006年3月24日 宮城県・村井嘉浩知事が温泉掘削許可
2006年4月5日 地元の栗原市・佐藤勇市長が、県の掘削許可に対し法の不備を表明
 
(宮城県支部長/竹丸勝朗、自然保護室/高井健慈)
役員名簿など
新年度にあたり、理事、監事、評議員および支部長の名簿を掲載いたします。
今後、異動などがありましたらこれまでどおり、本通信で随時お知らせいたします。
 
●役員名簿
2006年4月1日現在の役員は以下のとおりです。 任期2006.4.1〜2008.3.31 理事17名/定数20名 監事2名/定数2名 (敬称略)
役員名簿

●評議員名簿
2006年4月1日現在の評議員は以下のとおりです。 任期2006.4.1〜2008.3.31 評議員29名/定数30名 (敬称略)
評議員名簿

●支部長名簿
2006年4月1日現在の各支部長は以下のとおりです。 (敬称略)
支部長名簿
(総務室/吉家奈保美)
 
●財団事務局の組織 2006年4月1日現在の財団事務局と担当職員は下記のとおりです。
財団事務局の組織
(総務室/勝田ひろみ)

平成17年度第二回評議員会(定例)概要
 3月18日(土)に、本会鳥と緑の国際センターWING(東京・日野市)にて平成17年度第2回評議員会(定例)(第35回)が開催され、結果は以下のとおりとなりました。
 
第1号議案 役員選出の件 
次期(平成18〜20年度)役員19名について以下のとおり選出しました。
[ブロック選出理事候補者(8名)]
花田 行博(北海道)  白岩 康夫(東北)  河地 辰彦(関東)  坂本 宗吏朗(東京)   高木 清和(中部)  狩野 清貴(近畿)  真鍋 啓二(中国・四国)  松富士 将和(九州・沖縄)
[学識経験者理事候補者(9名)]
海老原 美夫  親泊 素子  佐藤 仁志  鈴木 君子  滑志田 隆  樋口 広芳   松田 輝雄  柳生 博  吉田 新
[監事(2名)]
伊藤 直人  高松 健比古

●第2号議案 平成18年度事業計画及び収支予算案の同意の件
 2/12理事会で承認された本件について、原案通り同意されました。内容については、5月以降に当会ホームページにて掲載の予定ですのでそちらをご覧いただきますようお願いいたします。冊子版については,平成17年度の事業報告と決算を併せ、7月頃各支部へご送付する予定です。

●この他、「根室市別当賀のシマフクロウ生息地購入の件」と「支部規程改定」について報告が行われました。

●評議員からの質問・意見について、回答および意見交換を行いました。

●評議員会終了後、評議員と執行役員等による懇親会が行われました。
(総務室/吉家奈保美)

事務局からのお知らせなど
 
普及室より
■新しくなったバードショップカタログ■
<font color="#9900FF"><b>バードショップカタログ</b></font>
●大きくなってページ増●
かつて野鳥誌の1コーナーとして掲載されていた日本野鳥の会の販売物の案内が、現在の「バードショップカタログ」の前身となる「Birds Catalog」となったのは1981年。それから25年、時代とともにさまざまに変化してきた「バードショップカタログ」が、この春夏号でさらに新しくなりました。
 サイズをB5判に拡大、ページ数も30ページとこれまでより6ページ増やし、少しでも読みやすくなるよう全体に文字を大きくしました。掲載商品も1981年当時129品目だったものが、今号では385品目となり、その内、オリジナル商品は138品目で約36%までを占めるようになりました。制作面では発行部数の合理的見直しや、印刷方法・仕様の工夫によりコストの増加を抑えています。

●特集企画は春国岱ラムサール条約湿地登録  
当会の販売事業の役割は、販売による収益を活動資金に充てることはもとより、商品を通じて当会が進める事業やバードウォッチングの楽しさ、自然の大切さなどを伝えていくことです。バードショップカタログでは毎号巻頭にできるだけタイムリーな当会の事業トピックを掲載し、それをPRするオリジナル商品等を企画してご紹介しています。
 今回は当会レンジャーが常駐するサンクチュアリ「根室市春国岱原生野鳥公園」の周辺一帯「風蓮湖・春国岱」が、2005年11月にラムサール条約湿地に登録されたことにスポットをあて、数々のPR商品(以下に紹介。バードショップカタログもご参照)を企画しました。

ラムサールキャップ・オジロワシ(1)ラムサールキャップ・オジロワシ
 春国岱のシンボリックな野鳥であるオジロワシの飛翔する姿と「The Ramsar Convention on Wetlands/SHUNKUNITAI」の文字を刺繍したキャップです。4月下旬からのお届けですが、すでにたくさんのご注文をいただいています。街で、フィールドで気軽に被ることがPRにつながります。
Tシャツ(2)Tシャツ
 ラムサール条約湿地春国岱の文字とオオジシギ、オジロワシ、タンチョウの絵柄をあわせてグラフィックデザインしたTシャツです。身に付けることがラムサール条約と春国岱のPR、一般の人たちの関心を高めることにつながります。
下敷き(3)ネクタイ タンチョウ
 舞い踊るタンチョウの絵柄を良質なジャカード織りで表現しました。ビジネスシーンでの話題づくりにも使ってください。

(4)下敷き
 北海道の野鳥  北海道のラムサール条約湿地と当会のサンクチュアリを小学生でもわかりやすい言葉(総ルビ)で解説し、北海道で見られる野鳥のイラストに英名・全長を入れて掲載しています。子供たちがいつも使う下敷きで、環境や野鳥への興味を持ってもらいたいと思います。素材はユポ+硬質ペットラミネート。焼却すると有毒物質を発生する塩ビは使用していません。値段も315円と手頃です。
●支部卸販売ご利用ください
 バードショップカタログ掲載商品は原則としてすべて(一部対象外商品を除く)支部卸販売いたします。H17年度は全国89支部の内、76支部(約85%)にご利用いただいています。支部を通じた販売は支部会員の皆様へのサービス提供となる一方で、そのとりまとめ業務を担われる販売事業ご担当者様にはたいへんなご苦労かと存じます。この場を借りまして改めてお礼申し上げます。この春夏号では、前述のラムサール条約&春国岱をテーマとしたオリジナル商品に特に力を入れて販売していきます。北海道内各支部の皆様をはじめ、ぜひ積極的なPR、販売にご協力いただければ幸いです。
 普及室では各支部からのご注文、お問い合わせ等への対応をはじめ、支部卸販売業務の円滑な推進にこれからも努力してまいります。ご注文お待ちしております。
(普及室/小林篤六)

「ヒナを拾わないで!」キャンペーン・ポスター■「ヒナを拾わないで!」キャンペーン・ポスター掲示と配布のお願い■
 今年も「ヒナを拾わないで!」キャンペーンがはじまります(ポスターは『野鳥』4月号に同封)。当キャンペーンは、毎年、巣立ったばかりで上手に飛べない警戒心の弱い野鳥のヒナを、偶然見つけた人が善意から拾ってしまい、そのことにより結果的にヒナを親鳥から引き離してしまい、自然に復帰させることが難しくなってしまうケースが多いことから、巣立ち直後のヒナに出会った場合の正しい対応方法と自然への理解を広めることを目的として実施しています。今回で12年目を迎えますが、今年はさらに、ヒナを持ち込まれることの多い動物病院や学校、公共施設などでのポスター掲示と配布を増やすために、多方面にご協力をお願いしております。
 つきましては、皆様の支部でも、地域の公共施設や学校、警察、公園などにキャンペーンポスターの掲示や配布をはたらきかけていただけないでしょうか。また、『野鳥』4月号の届いていない支部型会員(赤い鳥会員)への配布用にも提供いたします。必要枚数をお知らせいただければお送りしますので、支部内でご検討の上ご連絡ください。ご協力をお願い申し上げます。

「ヒナを拾わないで!」キャンペーン
共催:(財)日本野鳥の会、(財)日本鳥類保護連盟、NPO法人 野生動物救護獣医師協会
後援:環境省
協賛:合計80の企業、団体等
(普及室/丹羽康勝)

■子ども向け小冊子「野鳥のせかいへのパスポート」ができました■
 普及室作成の子ども向け小冊子「野鳥のせかいへのパスポート」を各支部にサンプルとして10部ずつ送付させていただきました。
 このパスポートは、「全国各地の子どもたちに、野鳥とふれあうきっかけを提供したい」という思いから生まれました。学校や家のまわりなどで使える6種類の観察シートが掲載されており、探鳥会・各種観察会や学校の野外授業対応などの教材として最適です。
 「パスポート」をきっかけに、身近な環境にすんでいる野鳥の存在に気づき、「野鳥のせかい」がすぐそばにあることを実感してもらいたいと考えておりますので、どうぞ支部でもご活用ください。
 観察会や学校対応などにご活用いただけるようでしたら、部数の許す限り追加でお送りいたします。使用予定の行事と希望部数をメールまたはFAXでお知らせください。部数の制約でご希望に添えないこともありますので、あらかじめご了承ください。
野鳥のせかいへのパスポート また、より使いやすい小冊子を作っていくために、使い勝手や子どもの反応等を把握する簡単なアンケートをお願いしています。追加送付の際にアンケート用紙を同封いたしますので、大変お手数ですが行事実施後にご記入、ご返送ください。
 子どもたちに野鳥とふれあってもらうため、どうぞご協力お願いします。

 「パスポート」は、バードウィークの5月10日より、一般配布を開始します。メール・FAXによるお申し込みを受けて全国の希望者へ無料送付する他、 サンクチュアリや、バードプラザでも希望者にお配りします。

 その他、子どもへの普及教育活動として、今年度から当会のホームページに子どものためのページを開設しました。会の活動や、野鳥についての質問例が子どもにわかりやすく紹介されていますので、トップページ上の『きっず★レンジャー〜チュンタとたんけん!野鳥のせかい〜』バナーからご覧ください。

 普及室では、今後も子どもが野鳥に興味をもつきっかけになるようなツールづくり・場づくりに努めていきたいと考えております。
【送付申込・お問い合わせ先】
E-Mail:[email protected]
FAX:03-5358-3608    担当:岡本
(普及室/岡本裕子)

■「東京バードフェスティバル2006」ご案内■
  当会のサンクチュアリのひとつである東京都立東京港野鳥公園にて5月13日・14日に「東京バードフェスティバル」を開催します。第3回となる今回は「歩いて旅する野鳥の世界」をテーマに自然の中を散策しながら野鳥とふれあうことの魅力を伝えます。多彩なプログラムをご用意し、トークショーや講演会では柳生会長をはじめ東京支部長や当会職員が登場します。
◆会場: 都立東京港野鳥公園
◆期日: 2006年5月13日(土)、14日(日)
◆時間: 10時〜16時(開園時間9:00-17:00)
◆料金: バードフェスティバル期間中のみ入園無料    (通常入園料300円)
◆主催: 東京バードフェスティバル実行委員会   
構成団体 (財)日本野鳥の会、(財)東京港埠頭公社、(社)日本望遠鏡工業会
◆当会関係の主なプログラム:
  ○ブース出展
東京支部、奥多摩支部と神奈川支部会員が取り組まれている「湘南タゲリ米」、それに当会法人特別会員の企業などがブース出展します。財団事務局からも事業広報ブースと販売ブースを出展します。

○トークショー・講演会
■トークショー「歩いてみつける旅のたのしみ」  
日時:13日(土)13:00〜14:00  
出演:江戸家小猫(演芸家)、柳生博(当会会長)  
司会:安西英明(当会主任研究員)
旅先で歩いてその地の自然を体感する魅力についてのお話を、経験豊かなお三方が軽妙なトークで展開します。小猫さんによる超リアルな野鳥のさえずり模写が室内に響き渡るでしょう。

■講演会「人と自然をつなぐ道をつくろう」  
日時:13日(土)14:30〜16:00  
出演:小川巌(エコネットワーク代表)、柳生博(当会会長) 
「歩いて自然とふれあう」ことで先進的なイギリスの「フットパス運動」や「道」を切り口にした自然保護活動の展開をご紹介します。

■トークショー「『日本野鳥の会』の創設者・中西悟堂の足跡をたどる」  
日時:14日(日)13:00〜14:00  
出演:西村眞一(当会東京支部長)、松田道生(野鳥研究家)
約70年前の創設期、当時の欧米のバードウォッチング団体にはなかった「野鳥を文化としてとらえ普及していこう」という考え方がありました。先駆者の数々の活動を語り、探鳥の歴史を知ることにより、これからのバードウォッチングについても考えます。

○観察会
■「バードウォッチング体験と入門講座」  
日時:14日(日)11:00〜12:15   
講師:安西英明(当会主任研究員)
初心者向け体験講座。季節の鳥と自然を実感します。

■体験プログラム「家族で楽しむ野鳥の世界」  
日時:13・14日14:00〜15:00
当会レンジャーがご案内する親子向けの観察会です。小冊子「野鳥のせかいへのパスポート」もプレゼント。

○交流会
日時:13日(土)17:30〜20:00
出展団体や出演者、協賛団体など「野鳥業界」の人々の交流会。出展していなくてもご参加いただけます。
野鳥公園に隣接した「アーバンホテル大田市場」で開催。参加費4000円(料理10品、飲み放題)。参加申込は5月1日までに下記担当にお知らせください。
◆ホームページ:
  http://www.birder.jp/tbf/tbf-top.htm  
※検索サイトにて「東京バードフェスティバル2006」で検索可能
◆当会の担当:
  普及室・岡本、サンクチュアリ室・東
TEL:03-5358-3516(月〜金)
(サンクチュアリ室/東陽一、普及室/岡本裕子)
■ストリクスVol.24発売! 巻末の読者アンケートにご協力を■
 年1回発行の野外鳥類学論文集ストリクス(自然保護室編集)の最新刊Vol.24が3月21日に発売となりました。お求めいただきました皆様、もうお読みいただけましたでしょうか。H17年度中に支部卸販売のご利用実績がございました各支部には、販売事業ご担当者様あてに例年同様販売用見本として1部ずつお送りしましたので、これからお求めを希望される方への販促にどうぞご活用ください。
 また、皆様のご意見を参考に今後のストリクスをさらに充実したものとしていくため、巻末に読者アンケートを設けました。5月31日までにご回答いただいた方にはストリクスバックナンバーを抽選でプレゼントいたします。できるだけ多くの方々よりご回答いただきたく思いますので、ぜひアンケートにご協力をお願いいたします。
(普及室/小林篤六)

■中部近畿地域のカワウ広域協議会(仮称)が発足準備中■
 カワウの保護管理について、関東圏10都県の間で広域における情報交換と保護管理のための指針の策定の動きがあることは、すでに本紙2005年3月号でお知らせいたしました。引き続き、環境省により中部地方から近畿地方にかけての地域で、広域協議会設立の動きがあり、15府県(富山県、石川県、福井県、長野県、岐阜県、静岡県(富士川以西)、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、徳島県)が参加の意向を示しており、環境省が中心となって準備会合が開かれています。関係される各支部には、すでに各府県から参加の打診等が入っていることと思いますが、前向きな対応をお願いしたいと思います。
 3月8日に滋賀県庁で開催された準備会において、中部近畿カワウ広域協議会は、「中部近畿の地域(以下「地域」という)内におけるカワウによる被害の防止及び適切なカワウ個体群の管理を目的とする。」との会則案が準備されたところです。この会則案等をもとに、5月に設立総会が行われる見通しとなっています。
 この地域は、関東圏と違い、府県によるカワウの被害の様子やその対応方法が大きく異なっています。滋賀県のように、被害対策の目的や効果測定を明確にしないまま、集団営巣地において多数を駆除しているといった、課題の多い府県も含まれています。しかし、自然保護団体にもその参加の席を用意し、合意形成への参加の道が開かれていますので、各府県の実情に基づいた保護管理の方向性を作っていくことは可能と考えています。関係各支部におかれても、調査や被害対策という面で各府県との関わりをお持ちのことと思いますが、是非積極的に広域協議会や、府県ごとの協議会(今後、設立の動きがあるものと思われます)にご参画いただければ幸いです。
 この広域協議会について、自然保護室からもオブザーバーとして準備会への出席、資料提供を受けておりますので、不明な点やご相談のある場合は、下記までお問い合わせください。

自然保護室 古南 E-mail [email protected] Tel 042-593-6872
【ホームページ】
・カワウの生態や保護管理の方策、調査の方法について:
http://www.wbsj.org/topics/kawau/index.html
・特定鳥獣保護管理計画について:
各支部事務局宛にお送りしてある環境省の『特定鳥獣保護管理計画技術マニュアル(カワウ編)』(当会編集)をご参照ください。また環境省のホームページからダウンロードすることもできます。
http://www.env.go.jp/nature/report/h17-03/index.html
(自然保護室/古南幸弘)

総務室より
■次回の理事会・評議員会の予定■
 日程と場所、主な議題などをとりいそぎお知らせします。正式な開催通知は、後日関係各位へ郵送します。なお、一部の方に5/28とお伝えしておりましたが、5/27へ変更となりましたので、お間違えのないようご注意ください。

●平成18年度第二回理事会(定例)   
日 時:2006年5月27日(土)午前   
場 所:(財)日本野鳥の会 鳥と緑の国際センターWING リコーホール   
議 題:平成17年度事業報告および決算案ほか

●平成18年度第1回評議員会(定例)(第36回)   
日 時:2006年5月27日(土)午後   
場 所:(財)日本野鳥の会 鳥と緑の国際センターWING リコーホール   
議 題:平成17年度事業報告および決算案ほか
(総務室/吉家奈保美)
■平成18年度支部事業補助金の募集が始まりました■
 H18年度の支部事業補助金のお知らせと申請要項について、支部長名宛で各支部事務局へ4月中旬に発送しました。申請方法等内容は昨年とほぼ同様です。なお、申請の締切りはH18年6月30日、申請書送付先および問合せ先は総務グループとなっております。ご不明な点はお気軽にお問合せください。
(総務室/吉家奈保美)
■「支部報とりまとめ発送」次回の日程のご案内■
 次回の支部報取りまとめ発送日は5月9日(火)ですので、支部報は下記の要領でお送りくださるようお願いします。(支部報取りまとめ発送についての詳細は、支部ネット通信2005年6月号をご覧下さい。)
送付期日: 平成18年5月8日 (月)必着
送付先: 〒151-0061東京都渋谷区初台1-47-1
小田急西新宿ビル1階
(財)日本野鳥の会総務室 支部報担当宛
本件に関するお問合せ先:03-5358-3513 総務室 吉家(きっか)
(総務室/吉家奈保美)

会員室より
■会員数■
●4月1日会員数 46,024人(対前月 −77人)  
 8ヶ月連続して会員数がマイナスとなり、先月に比べ77人の会員数減少となりました。
 3月の入会・退会者数の表をみますと、入会者数は退会者数より102人少なくなっています。会員の増減は、入会者数と退会者数のほかに、会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活した人数によって決まります。この復活者数を入会者数に加えても、退会者数が多かったために、前月に比べて77人の会員数減少という結果になりました。

 3月の入会者数は前年同月の入会者数に比べ-74人です。2005年9月の入会者数を除き今年度の各月の入会者数は、前年同月の入会者数に比べマイナスもしくは同数と、入会申込みは前年度に比べ依然減少傾向にあります。2005年度の入会者累計は2,081人で、前年度の入会者累計2,495人に比べると−414人となっています。
表1.3月の入会・退会者数
入会者数 退会者数
個人特別会員 3人 6人
総合会員(おおぞら会員) 54人 107人
本部型会員(青い鳥会員) 32人 41人
支部型会員(赤い鳥会員) 74人 70人
家族会員 33人 74人
合計 196人 298人
年度累計 2,081人 3,083人
※会費切れ退会となった後に会費が支払われ会員として復活する方がいらっしゃるため、退会者数の年度累計は、実際の退会者数とはずれた数字となります。このため、退会者数合計については年度末の集計後にお知らせいたします。

3月の入会案内発送件数 3,372件(年度累計54,697件)
3月のホームページアクセス件数 30,564件(年度累計290,117件)
■都道府県および支部別会員数■
都道府県別の会員数の合計46,284人には野鳥誌の贈呈数も含まれており、野鳥誌贈呈数260を引いた数が公称会員数となります。
表2 都道府県別の会員数 (4月1日現在)
都道府県 会員数 対前月差 都道府県 会員数 対前月差 都道府県 会員数 対前月差 都道府県 会員数 対前月差
北海道 2,057人 3人 神奈川県 4,822人 -18人 大阪府 2,425人 -2人 福岡県 1,576人 1人
青森県 363人 -5人 新潟県 500人 1人 兵庫県 1,777人 -1人 佐賀県 224人 1人
岩手県 484人 0人 富山県 256人 1人 奈良県 673人 0人 長崎県 285人 1人
宮城県 587人 4人 石川県 340人 0人 和歌山県 227人 -2人 熊本県 470人 -2人
秋田県 260人 0人 福井県 283人 1人 鳥取県 239人 -3人 大分県 276人 0人
山形県 222人 -1人 山梨県 373人 -1人 島根県 162人 1人 宮崎県 295人 -4人
福島県 865人 2人 長野県 1,034人 -7人 岡山県 631人 -2人 鹿児島県 429人 6人
茨城県 1,208人 -2人 岐阜県 673人 -3人 広島県 742人 -3人 沖縄県 152人 3人
栃木県 553人 -1人 静岡県 1,737人 -13人 山口県 522人 -3人 その他 157人 -1人
群馬県 1001人 6人 愛知県 1,910人 -1人 徳島県 414人 1人 全国 46,284人 -78人
埼玉県 2,793人 -5人 三重県 536人 2人 香川県 272人 0人  
千葉県 2,411人 -13人 滋賀県 361人 7人 愛媛県 419人 -2人
東京都 7,109人 -18人 京都府 986人 0人 高知県 193人 -1人
備考:その他は海外在住の会員を示します。
表3 支部別の会員数 (4月1日現在)
支部 会員数 対前月差 支部 会員数 対前月差 支部 会員数 対前月差 支部 会員数 対前月差
小清水 4人 0人 福島 210人 -1人 長野 535人 -4人 島根県 172人 -1人
オホーツク 193人 4人 郡山 228人 2人 軽井沢 275人 -2人 岡山県 613人 -6人
根室 84人 0人 二本松 59人 0人 諏訪 274人 -2人 広島県 719人 -1人
釧路 185人 6人 白河 71人 1人 木曽 52人 -2人 山口県 527人 -1人
十勝 154人 0人 会津 69人 0人 伊那 94人 -1人 香川県 238人 0人
旭川 91人 3人 南会津 20人 0人 甲府 262人 -3人 徳島県 448人 1人
滝川 52人 -1人 いわき 157人 0人 富士山麓 95人 2人 高知 194人 -3人
道北 34人 0人 福島県相双 13人 0人 東富士 68人 0人 愛媛県 409人 0人
江別 23人 -1人 福島県原町 16人 0人 沼津 248人 4人 北九州 433人 2人
札幌 421人 -3人 茨城 1,168人 -1人 南富士 297人 1人 福岡 768人 -1人
小樽 159人 -4人 栃木県  532人 -2人 南伊豆 56人 -5人 筑豊 229人 1人
苫小牧 231人 -2人 群馬県 884人 2人 静岡 573人 -7人 筑後 184人 0人
室蘭 168人 -3人 吾妻 105人 0人 遠江 488人 0人 佐賀県 268人 -2人
函館 100人 0人 埼玉県 2,310人 -2人 愛知県 1,513人 -4人 長崎県 300人 1人
道南檜山 73人 1人 千葉県 1,819人 -18人 岐阜県 698人 -4人 熊本県 466人 -4人
青森県 223人 -5人 東京 5,080人 -23人 三重県 464人 1人 大分県 286人 0人
弘前 151人 -2人 奥多摩 1,067人 -1人 奈良 638人 -4人 宮崎県 299人 -3人
秋田県 261人 -1人 神奈川 3,854人 -7人 和歌山県 226人 -1人 鹿児島県 386人 6人
山形県 225人 -1人 新潟県 418人 -1人 滋賀 293人 5人 八重山 80人 0人
宮古 120人 1人 佐渡 22人 0人 京都 1,051人 -16人 やんばる 126人 2人
盛岡 231人 0人 富山県 235人 3人 大阪 2,355人 -1人 合計 42,331人 -92人
北上 137人 0人 石川 323人 0人 兵庫県 1,535人 -5人  
宮城県 583人 0人 福井県 276人 2人 鳥取県 257人 -1人
備考:部別の会員数の合計は、都道府県別の会員数の合計と異なります。これは、本部型(青い鳥)会員や支部に所属されていない個人特別会員が支部別の会員数に含まれないためです。
(会員室/伊野純子)
■過去退会者へ再入会DM発送■
 本通信2006年1月号でお知らせしました、過去に退会された皆さまに再入会をご案内するダイレクトメールですが、1月下旬に16,157名の方に発送いたしました。このダイレクトメールでは、最近の会の活動を知っていただき、再入会をお願いするとともに、個人情報を当会に引き続き残されるかどうかも合わせて伺いました。  この結果、3月末日までに計89名の方に再入会いただくことができました。発送数に対する入会率は約0.6%です。この方々については再入会ですので、新入会者の集計には加算していません。  また、個人情報の削除依頼を寄せられた方は1,261名、宛先不明による返送は717名分でした。これらの方のデータについては、個人情報保護の観点から速やかに処理を行い、今後ご連絡を行うことは無いようにいたしました。  ダイレクトメールでの入会率は通常1%前後ですので、効率はよかったとは言えませんが、ご要望に応じて個人情報を削除することで、今後再入会のご意志が無く当会からのご連絡も望まれない方の個人情報を保持するコストおよびリスクは低減されたと考えております。今後も時期をみて同様のDM発送を行い、再入会者の掘り起こしと個人情報保護の徹底に努めてまいります。
(会員室/齋藤英一郎)

支部ネット通信担当より
●投稿お待ちします  
 各支部やブロックからの投稿記事をお待ちしております。原稿はメールでお送りいただけます。特に締め切りはありませんが、月の前半にお送りいただければ、その月の号に掲載可能です。
 本通信のバックナンバーは、ホームページから閲覧できます。URLは以下のとおりです。
 http://www.wbsj.org/info/shibu/net/

●電子メール配信  
本通信は電子メールでもお送りしています。電子メール配信のお申し込みは、下記のメールアドレスまでお気軽にどうぞ。一支部あたり2アドレスまでお申し込みいただけます。
(会員室長/小林豊)
支部ネット通信 第25号
発行:財団法人日本野鳥の会 2006年4月24日
担当:会員室
〒151-0061 東京都渋谷区初台1-47-1
小田急西新宿ビル1F
TEL.03-5358-3510・3511 FAX.03-5358-3608
E-mail:[email protected]