No.4
2004年7月号
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事務局からのお知らせなど in 筑後のご案内  筑後支部より
■ブロックの動き
■ 中四国ブロック交流会・協議会出席報告(5月22日〜23日)■
 5月22〜23日、香川県坂出市にて、中四国ブロック会議が開催されました(主管:香川県支部)。財団事務局から、自然保護室の古南幸弘が参加させていただきましたのでご報告します。
 会場は休暇村讃岐五色台という、瀬戸内海を臨み夕景の美しい風光明媚な場所にある施設で、ブロック交流会は中四国ブロック8支部と財団から合わせて68名の方が参加して開かれました。
 初日の14:00〜17:30は情報交換会として、島根県支部出身の佐藤仁志専務理事が柳生会長就任等の近況報告をお話しし、また「野鳥保護最近の話題−2004年の鳥インフルエンザ流行を振りかえって」と題して古南が講演しました。地元、香川県支部からは、「屋島におけるパラグライダー飛行と野鳥との関係について」「香西(こうざい)塩田跡カワウコロニーの消滅後の状況について」「ハヤブサ10年間の営巣記録と行政との良い関係」と題して、野鳥の保護・調査活動に関するたいへん興味深い発表がありました。1番目の発表は高松市観光協会の計画している屋島山頂のパラグライダー発着場建設に対し、ミサゴの高密度繁殖地に影響を与えるのではないかと香川県支部が反対している問題で、パラグライダーの飛行実験を行ったところ影響は明らかとの結論が出、計画が見直されつつあるとのうれしいご報告でした。続けて各支部から、会員数の動向と会員増への取り組み、探鳥会の開催状況、その他の活動状況のご報告(下記)がありました。  
 ブロック協議会は、参加者の皆さんが夕方の散策等に出かけている17:30〜18:30に、各支部の支部長さんら代表とブロック選出の三宅理事、真鍋評議員、佐藤専務理事、古南が出席して開かれました。70周年記念行事への参加状況や探鳥マナーについて、ブロック会議の参加者数減少傾向への対策など、各支部の運営に関わるつっこんだ話題が話し合われました。5/22夜は懇親会とオークションにて、楽しいひとときを過ごしました。売上の一 部は財団宛の寄付に頂戴しました。ありがとうございました。翌朝は早朝探鳥会と朝食の後、高松市の屋島へエクスカーションに行き、前日発表のあった香川県支部の取り組んでいるミサゴの高密度繁殖地の様子をつぶさに見学しました。
 開催にご尽力された香川県支部の皆様にはこの場を借りてお礼申し上げます。次回の交流会、協議会は山口県支部の主管で、2005年4月16〜17日に見島での開催を検討しているとのことです。

1)中四国ブロック交流会
 情報交換会における各支部の活動状況報告の項目は以下のとおり。
・  山口県支部
 きらら浜自然観察公園の運営状況、鳥インフルエンザ、全国野鳥保護のつどいの報告、カワウの委託調査の実施、ナベヅルの減少への対策(県が傷病個体放鳥を計画)、次年度のブロック交流会の予告
 
・  愛媛県支部
 佐多岬の風力発電問題(瀬戸町は2003年に稼動開始、周辺地区にも計画あり)、松山市の2003年のカラス調査の結果、鳥類目録の編纂開始、HPを設置
・  島根県支部
 カリガネの大量渡来、知事の宍道湖・中海のラムサール湿地化宣言、県の委託調査について(水鳥、猛禽類)
・  広島県支部
 財政状況について、バードウォッチングのマナーについて(ヤイロチョウ、サンコウチョウ、アカショウビンが問題になっている。繁殖期は集団では見に行かない)
・  高知支部
 県主催の密猟対策研修会の提案が実現(2005.1市町村職員対象)、カワウの生息状況について(県委託調査結果)、ミサゴの人工営巣木への営巣について
・  鳥取県支部
 大山オオタカの森の開園について(リゾート開発予定地を県が買い取って保護区化)、県条例に基づくコアジサシの保護管理事業について、カワウ・サギの県委託調査について、知事のラムサール湿地化宣言と中海の国指定鳥獣保護区の更新について
・  岡山県支部
 メールマガジンの発行について(鳥情報、幹事会報告等)、ブッポウソウの保護について、阿部池(江南飛行場)におけるチュウヒの繁殖地の保護について、高圧鉄塔でのミサゴの繁殖例について、全県ヤマセミ分布調査について(20年ぶりに実施、3年計画)
・  徳島県支部
 展示会・講演会(シマフクロウの山本純雄氏)開催、学校への講師派遣について、県委託調査(市町村ごとの総合調査)、タカ渡り調査、ヤマセミ・カワガラスの調査、吉野川河口干潟の保全について、密猟対策について、ナベヅルの渡来(農家との共存が悩み)

2)中四国ブロック協議会
議事:
70周年に関する取り組み状況
・  他県での探鳥会開催に関する地元支部への事前通告について(広島県支部から)
ブロック交流会の参加者減への対策
新会長選出の経緯について
山口県支部におけるNPO法人化の検討について

以上。
(自然保護室長 古南幸弘)

写真 中四国ブロック交流会・協議会のようす
写真提供:香川県支部


■総務室より
■ 書面表決理事会が開催され執行役員が追加変更されました ■
 6月30日(水)付けで、副会長、専務理事及び常務理事の選任の件を議案とする平成16年度第三回理事会(書面表決理事会)が開催され、結果は以下のとおりとなりました。
  副会長: 佐藤仁志理事(前専務理事)
  専務理事: 中村滝男理事(前常務理事)
  常務理事: 鈴木君子理事
  吉田新理事
注) 柳生博会長、海老原美夫常務理事は変更ありません
  ■ 最新版の事業報告書・事業計画書(冊子)が完成しました ■
 『第34期(平成15年度)事業報告書・第35期(平成16年度)事業計画書』の冊子が刷上がりましたので、本通信6月号でお知らせしたとおり、各支部へ7月末までに1冊づつ送付します。足りない場合は追加送付いたしますので必要数を総務室までご連絡ください(個人の希望者にも1冊500円で頒布しています)。なおこの内容は、当会ホームページ(全文)、野鳥誌8月号(概要)および本通信6月号(第34期事業報告書部分のみ)でもご覧になれます。
(総務室/吉家奈保美)

■ 支部長交替のお知らせ ■
 支部長交替の連絡がありましたので、お知らせ致します。
●栃木県支部 新 河地 辰彦
           2004年5月29日付
          旧 高松 健比古
(総務室/白蓋由貴)

■普及室より
■ まだ受け付けています!70周年記念協力事業 ■
 いくつかの支部から70周年記念協力事業※について、まだ申し込めるのか、というお問い合わせをいただきました。今年度実施される事業であれば、70周年記念事業として申し込むことができますので、申し込み方法をご覧の上10月末日までにお申し込みください。
 申し込まれた支部には、当会で作成したチラシを必要部数お送りします。行事での配布などご活用いただければと思います。

 また、70周年の中核事業である記念探鳥会と記念碑建立は、6月2、3日に地元東富士支部から全面的な協力をいただき、無事終了しました。野鳥誌8月号にて概要を紹介させていただきますが、現在製作中の報告書を全支部に配布することにいたします(9月の支部報発送時に同封する予定です)。
  ※「70周年記念協力事業」 (野鳥誌6月号16P参照)
 支部が主催する行事で、「日本野鳥の会70周年記念」を冠に付けて広報します。実施の際に日本野鳥の会70周年のチラシを配布いただきます。チラシはA4版表面カラーで、支部報発送時(7月12日支部事務局宛)に見本5部を同封しました。

〈70周年記念事業申し込み方法〉
お申し込みは、下記のア〜オを記してはがき、FAX、e-mailにてお知らせいただくか、「探鳥会予定記入用紙@」に「70周年記念協力事業」と明記して普及室までお送りください。10月末日締め切りです。
ア、 実施日時、場所
イ、 事業名とその概要
ウ、 予想される参加人数と対象(会員向けか、非会員向けか)
エ、 担当者および連絡先(e-mailをお持ちの方はアドレスも)
オ、 本会から野鳥誌、HPで事業を広報してよいか否か
  その他
チラシは多数用意いたしておりますが、先着順とさせていただき、残部がなくなった時点で終了といたしますので、ご了承ください。
(普及室/安西英明)

■サンクチュアリ室より
■ 支部とレンジャーの協同事業の事例紹介 ■
 全国12箇所のサンクチュアリは、支部の探鳥会の開催場所として利用していただいたり、鳥に関する行事の共催をしていただいたりしております。このように各地のサンクチュアリを場所や施設として活用していただく例は多いのですが、レンジャーを活用する例は少ないようです。今年度、福岡支部と油山自然観察の森のレンジャーとの協同事業として「探鳥会お世話係交流会」が企画され、その第1回が油山自然観察の森で実施され、永松チーフレンジャーが参加、報告がありましたのでご紹介いたします。

〈経緯〉
 油山自然観察の森は、野鳥の会が福岡市の外郭団体である(財)福岡市森と緑のまちづくり協会より、委託を受けている施設です。開設当初より地元の福岡支部には、サンクチュアリで行うバードウォッチング行事にはずっとご協力を頂いています。昨年の暮れごろ、支部の探鳥会のリーダーを増やすため、研修会のようなことをやりたいという話が支部であり、レンジャーと支部との協同事業として、この企画がスタートしました。
〈企画概要〉
 目的は、野鳥を愛する仲間を増やすための方法の一つとして探鳥会のお世話係会員を増やすことです。
 そのなかで、以下のような目標が定められました。
・この研修会は、受け身ではなく、参加者同士の交流の中で、探鳥会リーダー自身の質の向上を目指す。
・研修会で行われた内容を、探鳥会リーダーをする人にとって、実際に役に立ててもらえるような形で報告書としてまとめる。
 実行委員は、福岡支部の田村副支部長と山本事務局長、それに永松チーフレンジャーの3名となりました。
  〈スケジュール〉
 交流会は以下の日程で進めることになり、必要に応じて5回目も検討することとしました。
 第1回 4月3日(土)油山自然観察の森
 第2回 6月12日(土)大濠公園
 第3回 7月31日(土)油山自然観察の森
 第4回 10月9日(土)大濠公園

〈当日の進行概要〉
 そして、支部報での参加の呼びかけを経て行われた第1回の交流会には、21名の参加者があり、実行委員も含め3グループに分かれてのグループワークで行われました。
 当日は、小野福岡支部長と永松の挨拶に続き、グループワークのイメージの共有もかねて各参加者の参加理由の記入と整理を行った後、
・探鳥会を世話するうえでの課題の抽出
・各課題について、グループごとに意見交換、整理と発表
・他のグループの発表に対しての検討、評価を行いました。
 また、途中でのお茶の時間には、参加者から提供された謎の猛禽類の写真で盛り上がったそうです。

 この原稿は、永松チーフレンジャーの報告を元に作成しましたが、企画にもありますように、この交流会の結果は、福岡支部で報告書としてまとめられると伺っております。
(サンクチュアリ室長/葉山政治)

■自然保護室より
■ 自然保護活動に関する提出要望書 ■
 5〜6月に提出した自然保護活動に関する要望書は以下のとおりです。
  【提出日】 平成16年6月17日
  【文書名】 横浜市本牧ふ頭BC突堤における工事休止について(要望)
  【宛先】 横浜市長
   要望書の全文は、当会ホームページに掲載しておりますので詳しくはそちらをご覧ください。
(自然保護室長 古南幸弘)

■会員室より
■ 会員数 ■
7月1日会員数 47,625人(対前月−139人)
 残念ながら2ヶ月連続しての会員数増加とはなりませんでしたが、入会者数は2004年4月から3ヶ月連続して前年同月の入会者数より増えています。
表:6月の入会・退会者数
入会者数 退会者数
個人特別会員 7人 6人
総合会員(おおぞら会員) 61人 170人
本部型会員(青い鳥会員) 74人 59人
支部型会員(赤い鳥会員) 79人 111人
家族会員 55人 82人
合計 276人 428人
年度累計 805人 1,214人
6月の入会案内発送件数 1,829件
(年度累計11,467件)
6月のホームページアクセス件数 
31,016件(年度累計88,086件)

■ 支部還元金を今月末に送金します ■
 支部の皆様には、地域での特別会員への勧誘活動にご尽力くださいましてありがとうございます。先月に支部還元金対象者名簿をご確認していただきましたが、今月末に支部還元金を6月分の支部会費と一緒にご送金させていただきます。先日お送りしました名簿とあわせてご確認ください。
 支部還元金制度は、支部の働きかけで特別会員にご入会された個人・法人、もしくは特別会員にお切り替えになられた方が対象で、その年会費額の3割を支部に還元する制度です。毎年5〜6月に還元金対象者の名簿を支部に確認していただき、4月1日時点で入金がある方を対象としています。今後、支部の働きかけで特別会員にお切り替え、ご入会された方がいらっしゃいましたら、先日お送りいたしました特別会員紹介用紙にご記入の上、会員室までご連絡ください。
(会員室/八木典子)

■「活動」パンフレットを製作 ■
 今まで、日本野鳥の会の活動を紹介するパンフレットは特に用意しておらず、入会パンフレットを代用しておりました。しかし、入会パンフレットの製作単価は入会申込書などのページをつけることでどうしても高くならざるを得ず、すぐに入会する意志がない方へ配布することは効率がよくない面もありました。(右上へ続く)
   そのため、会の活動の紹介に重点を置きつつ、製作コストも低くすむように工夫したパンフレットを製作することにいたしました。寄付パンフレットの新規製作、入会パンフレットのリニューアルに次ぐパンフレットシリーズの第3弾となります。完成は7月下旬頃を予定しています。
 入会パンフレットのご注文をお伺いする連絡文書を7月末頃にお送りする予定ですが、この活動パンフレットについてもご希望の支部は、その際にあわせてご注文ください。また他の時期にも随時お送りできますので、お気軽にお問い合わせください。
(会員室/齋藤英一郎)
  ご連絡先:会員室 会員グループ
  TEL:03-5358-3510 FAX:03-5358-3608
  E-mail: [email protected]

■『野鳥』誌「支部」のページへのご投稿をおまちしています ■
 『野鳥』誌では、2004年1月号より「支部」のページを設けています。全国の会員に『野鳥』誌を通して支部の活動を紹介する場としてどうぞご活用ください。これまでに神奈川支部(『野鳥』誌2004年1月号掲載)、南会津支部(同5月号掲載)、遠江支部・宮崎県支部・鹿児島県支部(同6月号掲載)からご投稿をいただきました。『野鳥』誌「支部」のページへの投稿の要項は下記のとおりです。投稿を検討されている内容などがございましたら、まずはお気軽にお問い合わせください。

【『野鳥』誌「支部」のページへの投稿要項】
・支部として取り組まれている活動で『野鳥』誌を通じて全国の会員に伝えたいことをご紹介ください。
・字数は、イラスト・写真の使用点数によって異なりますが、1ページでおよそ6〜800字程度です。 (詳細はご相談の上、決めていきます)
・お送りいただいた原稿は、原則としてそのまま掲載いたします。
・記事をわかりやすくするため、できるだけ写真、イラスト等を添えてください。
・投稿多数の場合は、次号送りにさせていただく場合があります。
・掲載は、ご投稿いただいた月の翌々月末に発行される号以降の『野鳥』誌になります。例:8月にご投稿いただいた場合は、『野鳥』誌11月号(10月末発行)以降の掲載。

【『野鳥』誌「支部」のページへのご投稿・お問い合わせは】
  〒151-0061
  東京都渋谷区初台1-47-1
  小田急西新宿ビル1F
  日本野鳥の会『野鳥』誌「支部」のページ係
  TEL 03-5358-3512 FAX 03-5358-3608
  Eメール [email protected]
(会員室/猪沢則子)

■支部ネット通信担当より
 今月の支部ネット通信は大きな記事がありませんでしたので、先月に比べてだいぶページ数が少なくなりました。この支部ネット通信は、事務所の印刷機と紙折り機を使って手作業で作っておりますので、先月号のようなページ数になりますと作業がなかなか大変です。また紙折り機の性能があまり良くないので、微妙に折り位置がずれてしまいます。そのため紙の縁が揃って無くて申し訳ありませんが、経費削減の折り、どうぞご了承ください。
   先月は4年ぶりに会員数が増加しましたと書けたのですが、今月はまた減少してしまいました。しかし、入会者数は対前年比で増えてはいますので、なんとか増加傾向に転じたいものです。先月号でお知らせした新しい入会パンフレットは、今月終わり頃には各支部にお届けできると思います。どうぞ使い勝手などのご意見をお寄せください。

 支部ネット通信へのご投稿と電子メール配信のご登録は、引き続き受け付けております。お気軽に[email protected]までご連絡ください。
(会員室長/小林豊)

支部ネット通信 第4号
発行:財団法人日本野鳥の会 2004年7月21日
担当:会員室
   〒151-0061 東京都渋谷区初台1-47-1
   小田急西新宿ビル1F
   TEL03-5358-3510・3511 FAX03-5358-3608
   E-mail:[email protected]

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