CBD COP10 とは
CBDとは、生物多様性条約(Convention on Biological Diversity)のことです。
COPとは、条約の締約国会議 (Conference of the Parties)のことで、生物多様性条約第10回締約国会議の意味です。(別名 愛知名古屋会議2010)
名古屋会議では、主要議題として生物多様性を守るための、今後10年間の取り組みなどについて、議論が行われます。
場所: |
名古屋国際会議場(名古屋市熱田区) |
期間: |
2010年10月11日(月・祝)〜29日(金) |
生物多様性と日本野鳥の会
野鳥と人が共に機嫌よく暮らせることを目指してきた日本野鳥の会は、野鳥という切り口を通して生物多様性の保全にも大きく関わってきました。
名古屋会議では当会の生物多様性に関わる主な活動を紹介します。
日本野鳥の会はCOP10にブース出展します
場所: |
生物多様性交流フェア
白鳥地区・COP10会場(名古屋国際会議場)隣接 |
期間: |
10月18日(月)〜10月29日(金) |
市民参加のモニタリング
野鳥の会では、探鳥会という鳥を見て自然を楽しむ活動を全国で行っています。このことは、生物多様性の恵みを得ていることになります。一方で野鳥を観察した記録をまとめ分析することは、生物多様性の変化に気づき、守るための活動につながります。
当会では探鳥会での観察記録を活用したり、インターネットを通して多くの方から観察情報を集める事業「見つけて渡り鳥」をとおして、生物多様性の変化を把握する取り組みを行っています。
野鳥保護区による生息地の保全
野鳥の生息地保全を目的として、日本野鳥の会では、1987年から「野鳥保護区」を拡大しています。これまで、北海道東部のタンチョウの営巣する湿原やシマフクロウの生息する森林等、29ヶ所、2707ヘクタールを買い取り等により確保しました。また、野鳥保護区の設置後は、巡回監視や森林の管理等の保全活動を進めています。活動には、たくさんのボランティアに協力してもらっています。
シマフクロウの森を育てるプロジェクト
シマフクロウは世界最大のフクロウ類で、日本では北海道の森に生息しています。しかし、シマフクロウが安心して暮らせる森はとても少なくなっており、いまでは北海道東部に130羽程度が生息するだけになりました。
このプロジェクトでは、植樹をすることによりシマフクロウが暮らせる森を育て、生物多様性を向上させ絶滅危惧種の保護を行います。
これにより、樹木の炭素吸収によるカーボンオフセット効果も生まれ、3つの効果が同時に実現できる当会独自のプログラムです。
日本野鳥の会はCOP10のフォーラムで発表します
フォーラムの詳細はこちらからご覧になれます
シマフクロウの森を育てるプロジェクトの紹介
場所: |
名古屋学院大学体育館1階小会場1(生物多様性交流フェア会場内) |
日時: |
10月25日 15:30〜17:30 |
シマフクロウの生息地のうち、公的な保護されている場所は、全体の6割程度であり、残りの4割は民有林等で、全く保護が行われていない状況です。日本野鳥の会では、保護されていない民有林等を買い取り、シマフクロウのための野鳥保護区を設置しています。
また、買い取った土地の中には、牧場跡や森林が伐採された場所があり、シマフクロウが生息できない状態になっています。このような場所において、企業や個人から協賛をいただき植樹を行う「シマフクロウの森を育てよう!プロジェクト」を進めています。
生物多様性保全・復元のひとつの事例として、このプロジェクトを紹介し、当プロジェクトを通して見えてくる、企業活動と生物多様性の問題や今後の課題、そしてこれからの取り組みについて提案します。
日本のマリーンIBA(Marine Important Bird Areas)の紹介
場所: |
名古屋学院大学体育館1階小会場1(生物多様性交流フェア会場内) |
日時: |
10月22日 16:05〜16:25 |
海鳥は、海の食物連鎖の上位に位置しており、海の生物多様性をはかる良い指標です。混獲や繁殖地での捕食圧、海洋汚染などにより海鳥の個体数が大きく減少するなか、海鳥の繁殖地だけでなく、採餌に利用する海域や渡りの経路など、海鳥にとって重要な海域を選定し、保護指定の推進や規制強化を進めていく必要があります。
フォーラムでは、バードライフと当会が共同で進めている、日本における海鳥を指標にした海洋生態系の保全に重要な海域(マリーンIBA)の選定作業の予備解析の結果を報告します。
また、マリーンIBAを紹介するポスターを
①本会議場内:期間:18日〜22日
②名古屋学院大学体育館:期間 18日〜29日
で掲示する予定です。
その他の情報
日本野鳥の会は、CBD市民ネットやIUCN日本委員会のメンバーとして締約国会議の議論に働きかけを行っています。
CBD関連 リンク集
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