プレスリリース 2011.05.18

報道関係各位
2011年5月18日

夏休みに親子で参加しよう!グリーン・ホリデー
シマフクロウの森をまもろう 参加者募集

(公財)日本野鳥の会(東京、理事長:佐藤仁志、会員・サポーター数約5万人)は、国際森林年を機に、夏休みに、絶滅危惧種「シマフクロウ」のための森づくりに取り組む、親子対象ボランティア・ツアーを実施します。
日本では北海道にのみ生息する、世界最大のフクロウ・シマフクロウは、森林の減少等により、現在約130羽と絶滅が心配されています。彼らが生きていくには、”うろ”のできる大木が育つ森や、沢山の魚が生息する水辺が必要です。「グリーン・ホリデー」では、日本野鳥の会のレンジャーとともに、北海道の野鳥保護区の森を探検し、100年後シマフクロウが暮らせる森を目指して、ミズナラの苗木を植えます。
体験を通じて、子どもたちに、生きもの同士の命のつながりや彼らをはぐくむ環境を保全することの大切さを学んでいただきたいと考えております。広く報道くださいますよう、お願いします。

企画概要

  • 日程:2011年8月5日(金)~7日(日) 2泊3日の宿泊型
  • 会場:北海道根室市 (渡邊野鳥保護区ソウサンベツ 他)
  • 講師・スタッフ:(公財)日本野鳥の会レンジャー 他
  • 対象/定員:小学校4年生以上の子どもとその保護者/10組20名
    ※先着順に受付、定員に達し次第締め切り。最少催行人数6組12名
  • 宿泊:民宿たかの
  • 参加費用:親子一組 2万円(根室中標津空港集合・解散、航空券代別)
    <行程>
    8月5日 根室中標津空港に集合(13:30)、オリエンテーション
    8月6日 シマフクロウの森を探検&どんぐり苗の移植 他
    8月7日 活動のまとめ、根室中標津空港で解散(13:30)
  • 詳細・お問合せ:日本野鳥の会 TEL03-5436-2622

写真①ミズナラの植樹

写真②レンジャーと森を探検


【プログラム実施】(公財)日本野鳥の会
【旅行企画・実施】株式会社インフィックス
【協賛】トヨタ自動車株式会社・株式会社明治
【本件のプレス関係者様からのお問合せ先】
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
公益財団法人日本野鳥の会 普及室 電話:03-5436-2622(月~金) FAX:03-5436-2635
担当:岡本裕子  E-mail:[email protected]

補足資料① 2010年の活動記録写真(2010年7月31日~8月2日)

①槍昔の森を観察 ②小鳥の巣箱を観察
   
③魚の調査 ④ミズナラ・クルミの移植
   
⑤ネズミの隠れ場所づくり ⑥牧の内の湿原を観察
   

補足資料②(公財)日本野鳥の会が取り組むシマフクロウの保護活動

①シマフクロウの暮らす北海道東部の森を買い取って野鳥保護区とし、その生息環境を守っています。面積は現在337ヘクタール、タンチョウの保護区なども含めると、32箇所2871ヘクタールになります。
*野鳥保護区:シマフクロウやタンチョウの生息地を守るために土地の買い取りや、土地所有者と保全協定を結んだ場所を野鳥保護区と呼んでいます。


②シマフクロウの生態や置かれている危機的な状況を伝え、保護の必要性を広く知ってもらえるよう、普及活動を行っています。

*小冊子の発行 *イベントでの普及:シマフクロウを頂点とした生態系を折り紙で表現

③将来、シマフクロウがすめる森をつくるため、ボランティアとともに植樹活動を行っています。また、フクロウが生息できない環境には、シマフクロウは生息できないため、まずはフクロウの巣箱を設置し、あわせてネズミやカエルなど、エサとなる生き物の調査を行っています。シマフクロウは森の中のアンブレラ種です。シマフクロウが棲む森は、シマフクロウを頂点に、たくさんの生き物が棲んでいます。生物多様性を考えるとき、この地域で最終目標となるのは「シマフクロウがすむことのできる森」です。

*ボランティア・プログラム「グリーン・ホリデー」 *シマフクロウの棲む森