プレスリリース 2011.01.18 別紙2~6
別紙2
日野鳥発第53号
2011年1月18日
環境大臣
松本 龍様
日本野鳥の会 三重 代表 平井正志
財団法人日本野鳥の会 会長 柳生 博
藤原鉱山およびその周辺の新規開発における
絶滅危惧種イヌワシの保全について(要望)
厳寒の候、貴職におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、私どもは、太平洋セメント株式会社が現在、三重県いなべ市藤原町において計画している藤原鉱山およびその周辺の新鉱区の採掘について、本日付けで添付の要請文を同社徳植桂治社長宛に提出しました。同社が新たに採掘を計画している2鉱区のうち1カ所は、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」において国内希少野生動植物種に指定されているイヌワシの営巣地に極めて近く、ここで採掘が開始されると近接して繁殖するイヌワシのひとつがいは確実に営巣を放棄すると予想されます。また、もう一方の藤原岳山頂に近い山頂鉱区もイヌワシの採餌場所と想定され、基本的には開発すべきでありません。
三重県と滋賀県の県境の鈴鹿山脈においては、かつて6つがいのイヌワシが生息していましたが、現在はたった3つがいしか生息していません。そのうち、計画中の鉱区の直ぐそばで営巣するつがいは、もっとも繁殖成績の良いつがいであり、他の2つがいは、近年ヒナを巣立ちさせることができていません。また当該つがいは、三重県内で繁殖する唯一のつがいです。その意味で、このつがいの現在の生息環境を維持できなければ、鈴鹿山脈に生息するイヌワシ全体が危機にさらされます。
貴職におかれましては、生物多様性の保全、国内希少野生動植物種の保全のために、太平洋セメント社に対し、必要な指導、助言をされるよう要望いたします。
以上
別紙3
日野鳥発第54号
2011年1月18日
文化庁長官
近藤誠一様
日本野鳥の会 三重 代表 平井正志
財団法人日本野鳥の会 会長 柳生 博
藤原鉱山およびその周辺の新規開発における
天然記念物イヌワシの保全について(要望)
厳寒の候、貴職におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、私どもは、太平洋セメント株式会社が現在、三重県いなべ市藤原町において計画している藤原鉱山およびその周辺の新鉱区の採掘について、本日付けで添付の要請文を同社徳植桂治社長宛に提出しました。同社が新たに採掘を計画している2鉱区のうち1カ所は、文化財保護法において天然記念物に指定されているイヌワシの営巣地に極めて近く、ここで採掘が開始されると近接して繁殖するイヌワシのひとつがいは確実に営巣を放棄すると予想されます。また、もう一方の藤原岳山頂に近い山頂鉱区もイヌワシの採餌場所と想定され、基本的には開発すべきでありません。
三重県と滋賀県の県境の鈴鹿山脈においては、かつて6つがいのイヌワシが生息していましたが、現在はたった3つがいしか生息していません。そのうち、計画中の鉱区の直ぐそばで営巣するつがいは、もっとも繁殖成績の良いつがいであり、他の2つがいは、近年ヒナを巣立ちさせることができていません。また当該つがいは、三重県内で繁殖する唯一のつがいです。その意味で、このつがいの現在の生息環境を維持できなければ、鈴鹿山脈に生息するイヌワシ全体が危機にさらされます。
貴職におかれましては、天然記念物の保護のために、太平洋セメント社に対し、必要な指導、助言をされるよう要望いたします。
以上
別紙4
日野鳥発第55号
2011年1月18日
経済産業大臣
海江田万里様
日本野鳥の会 三重 代表 平井正志
財団法人日本野鳥の会 会長 柳生 博
藤原鉱山およびその周辺の新規開発における
絶滅危惧種イヌワシの保全について(要望)
厳寒の候、貴職におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、私どもは、太平洋セメント株式会社が現在、三重県いなべ市藤原町において計画している藤原鉱山およびその周辺の新鉱区の採掘について、本日付けで添付の要請文を同社徳植桂治社長宛に提出しました。同社が新たに採掘を計画している2鉱区のうち1カ所は、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」において国内希少野生動植物種に、また文化財保護法において天然記念物に指定されているイヌワシの営巣地に極めて近く、ここで採掘が開始されると近接して繁殖するイヌワシのひとつがいは確実に営巣を放棄すると予想されます。また、もう一方の藤原岳山頂に近い山頂鉱区もイヌワシの採餌場所と想定され、基本的には開発すべきでありません。
三重県と滋賀県の県境の鈴鹿山脈においては、かつて6つがいのイヌワシが生息していましたが、現在はたった3つがいしか生息していません。そのうち、計画中の鉱区の直ぐそばで営巣するつがいは、もっとも繁殖成績の良いつがいであり、他の2つがいは、近年ヒナを巣立ちさせることができていません。また当該つがいは、三重県内で繁殖する唯一のつがいです。その意味で、このつがいの現在の生息環境を維持できなければ、鈴鹿山脈に生息するイヌワシ全体が危機にさらされます。
生物多様性の保全が人間にとって生存の基盤であることは、先ごろ行われました生物多様性条約第10回締約国会議においても明らかにされております。
貴職におかれては、産業振興の観点からのみでなく、生物の多様性を維持し、環境を保護することについても従来以上に勘案し、また、関係部局とも連携をとり、太平洋セメント社に対し、新規鉱区の採掘について適切に指導されることを要望いたします。
以上
別紙5
日野鳥発第56号
2011年1月18日
いなべ市長
日沖 靖様
日本野鳥の会 三重 代表 平井正志
財団法人日本野鳥の会 会長 柳生 博
藤原鉱山およびその周辺の新規開発における
絶滅危惧種イヌワシの保全について(要望)
厳寒の候、貴職におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、私どもは、太平洋セメント株式会社が現在、貴市藤原町において計画している藤原鉱山およびその周辺の新鉱区の採掘について、本日付けで添付の要請文を同社徳植桂治社長宛に提出しました。同社が新たに採掘を計画している2鉱区のうち1カ所は、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」において国内希少野生動植物種に、また文化財保護法において天然記念物に指定されているイヌワシの営巣地に極めて近く、ここで採掘が開始されると近接して繁殖するイヌワシのひとつがいは確実に営巣を放棄すると予想されます。また、もう一方の藤原岳山頂に近い山頂鉱区もイヌワシの採餌場所と想定され、基本的には開発すべきでありません。
三重県と滋賀県の県境の鈴鹿山脈においては、かつて6つがいのイヌワシが生息していましたが、現在はたった3つがいしか生息していません。そのうち、計画中の鉱区の直ぐそばで営巣するつがいは、もっとも繁殖成績の良いつがいであり、他の2つがいは、近年ヒナを巣立ちさせることができていません。また当該つがいは、三重県内で繁殖する唯一のつがいです。その意味で、このつがいの現在の生息環境を維持できなければ、鈴鹿山脈に生息するイヌワシ全体が危機にさらされます。
貴職におかれては、いなべ市の象徴ともいえる鳥であり、豊かな生態系の頂点にあって生物多様性の象徴ともなるイヌワシの生息を維持、保護されるよう、太平洋セメント社に対し、必要な指導、助言をされるよう要望いたします。また、三重県環境影響評価条例にもとづく市長意見においては、上記を勘案し、当該新規計画をイヌワシの繁殖を妨害しない範囲にとどめるようご意見を提出していただくことを要望します。
以上
別紙6
日野鳥発第57号
2011年1月18日
三重県知事
野呂昭彦様
日本野鳥の会 三重 代表 平井正志
財団法人日本野鳥の会 会長 柳生 博
藤原鉱山およびその周辺の新規開発における
絶滅危惧種イヌワシの保全について(要望)
厳寒の候、貴職におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、私どもは、太平洋セメント株式会社が現在、貴県いなべ市藤原町において計画している藤原鉱山およびその周辺の新鉱区の採掘について、本日付けで添付の要請文を同社徳植桂治社長宛に提出しました。同社が新たに採掘を計画している2鉱区のうち1カ所は、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」において国内希少野生動植物種に、また文化財保護法において天然記念物に指定されているイヌワシの営巣地に極めて近く、ここで採掘が開始されると近接して繁殖するイヌワシのひとつがいは確実に営巣を放棄すると予想されます。また、もう一方の藤原岳山頂に近い山頂鉱区もイヌワシの採餌場所と想定され、基本的には開発すべきでありません。
三重県と滋賀県の県境の鈴鹿山脈においては、かつて6つがいのイヌワシが生息していましたが、現在はたった3つがいしか生息していません。そのうち、計画中の鉱区の直ぐそばで営巣するつがいは、もっとも繁殖成績の良いつがいであり、他の2つがいは、近年ヒナを巣立ちさせることができていません。また当該つがいは、三重県内で繁殖する唯一のつがいです。その意味で、このつがいの現在の生息環境を維持できなければ、鈴鹿山脈に生息するイヌワシ全体が危機にさらされます。
貴職におかれては、現在三重県で唯一のイヌワシつがいの生息、繁殖を維持、保護されるよう、太平洋セメント社に対し、必要な指導、助言をされるよう要望いたします。また、三重県環境影響評価条例にもとづく知事意見においては、イヌワシ研究者の意見、助言を得た上で上記を勘案し、当該新規計画をイヌワシの繁殖を妨害しない範囲にとどめるようご意見を提出していただくことを要望します。
以上