(仮称)新浜田ウィンドファーム発電事業に係る計画段階配慮書に係る意見を提出しました
平成30年8月17日
株式会社グリーンパワーインベストメント御中
日本野鳥の会島根県支部 支部長 佐藤仁志
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公益財団法人日本野鳥の会 理事長 遠藤孝一
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(仮称)新浜田ウィンドファーム発電事業に係る計画段階配慮書に係る意見
(仮称)新浜田ウィンドファーム発電事業の計画地一帯は、専門家等へのヒアリング結果にも記されているように、クマタカをはじめとする絶滅の恐れのある希少で貴重な鳥類の生息地であり、「動物の注目すべき生息地」となっている。当該計画地内においては、日本野鳥の会島根県支部会員によってクマタカ4ペアが確認されており、繁殖も確認している。また、オオタカやハチクマ、ヤイロチョウ、ミゾゴイ、ヤマセミ、オシドリなどの絶滅の恐れのある希少な鳥類も確認されており、この内ミゾゴイ、ヤマセミ、オシドリについては繁殖も確認している。
当然のことながら、これらの生息地は「動物の注目すべき生息地」として記述され図示されるべきであるが、配慮書第4.3-4図等には広島県側の湿地等が記されているだけで、島根県側の「動物の注目すべき生息地」が記載されておらず、当該配慮書は不備と言わざるをえない。
また、予測結果をもとに行われている評価結果(4.3-37)では、「直接改変による重大な影響を回避又は低減できる可能性が高いと評価する」とされているが、これらの優れた自然の保全は、配慮書で述べられている環境保全措置等で対応できるとは考えられず、評価は適切ではない。
以上のことから、このかけがえのない優れた自然に配慮し、(仮称)新浜田ウィンドファーム発電事業は現段階で断念し、計画を撤廃すべきと考える。