シンポジウム「風力発電が渡り鳥に与える影響を考える」を開催しました
当会は2016年12月11日(日)の13時から、東京・三田の慶應義塾大学でシンポジウム「風力発電が渡り鳥に与える影響を考える‐障壁影響、バードストライク等への対応‐」を開催しました。
当日は、定員一杯の100名にご来場いただき、British Trust for OrnithologyのA.Cook博士から「風力発電が渡り鳥に与える影響-障壁影響を考える」というタイトルで、一般的に障壁影響への理解が低いこと、障壁影響は日常的な移動経路で非常に大きくなること、複数施設に対する累積的影響評価の必要性について紹介いただきました。
また、BirdLife InternationalのT.Allinson博士から「障壁影響の脆弱性マップと空間計画への統合」に関し、風力発電による渡り鳥への影響を軽減するために、脆弱性マップをあらかじめ用意して影響の出やすい場所を特定、公開しておくことの重要性とその手法について紹介いただき、Mongolian Bird Conservation CenterのGankhuyag Purev-Ochir氏からは、今後、渡り鳥がたくさん通過するモンゴルのゴビ砂漠で多くの風力発電施設の計画があること、環境省の増田正悟氏からは風力発電と野鳥保護に関する取組み内容について、当会の浦・主任研究員から風力発電が野鳥に与える影響についてお話いただき、風力発電による野鳥への障壁影響について学びました。
フォーラムのチラシはこちら(PDF/788KB)