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八重山諸島
環境構成
八重山諸島は沖縄本島から約400㎞に位置する、日本最南西端の島々で、石垣島を中心に、西表島、黒島、竹富島、小浜島、新城島、鳩間島、波照間島、与那国島などの有人の島及び、20近くの無人の島から成る。
石垣島、西表島ではベニアジサシ、エリグロアジサシが多く繁殖している。周辺海域は、石垣島、竹富町の島々を結ぶ保礁型のサンゴ礁が発達しており、沿岸生物にとって多様な生息場所で、豊かな漁場に恵まれている。西表島の北部や西部、石垣島の北西部などでは、荒礁、内湾、砂浜が混在して沿岸海域に多様性を与えている。
西表島の南西方には、仲の神島をはじめ中ノソネ、台湾ソネなどが点在し、マチ類の一本釣り等の好漁場となっている。特に、与那国は黒潮源流域に位置し、カツオ、マグロ、カジキ等の回遊魚の好漁場となっている。主な産業としては、農業(サトウキビ、パイン、牧草)、公共事業、周辺海域では定置網などの漁業が行われている。
海鳥の繁殖地の保護指定
- 国指定西表鳥獣保護区(特別保護地区)
- 国指定与那国鳥獣保護区
- 国指定名蔵アンパル鳥獣保護区(特別保護地区)
- 国指定仲の神島鳥獣保護区(特別保護地区)
- 西表国立公園(特別地域)
- 国指定天然記念物仲の神島
- ラムサール条約登録湿地名蔵アンパル
繁殖している海鳥
アカアシカツオドリ、カツオドリ、クロアジサシ、マミジロアジサシ、セグロアジサシ、エリグロアジサシ、オオアジサシ、ベニアジサシ、コアジサシ、オオミズナギドリ、アナドリ
海鳥・海洋保全への脅威
- シーカヤックなどのアウトドア活動による繁殖地への影響
- 人が接近することによる繁殖地の攪乱
保全活動
- 環境省(モニタリングサイト1000調査 小島嶼・海鳥)
- 日本野鳥の会西表支部(アジサシ類のモニタリング調査)
- 東海大学沖縄地域研究センター(海鳥の調査・研究)
- 西表の海亀を守る会(海鳥の産卵調査と保護)
- 環境省(国際サンゴ礁研究モニタリングセンター)
- 石垣市教育委員会(NPOと共催した小中学生への環境教育)
- 八重山漁協(イソフエフキの産卵期間の禁漁区域設定)