七ツ島
環境構成
七ツ島は輪島市沖約20㎞に位置し、大島・荒三子島・御厨島・竜島・狩又島・赤島・烏帽子島からなる。最も大きい大島(面積0.03㎢、標高約62m)の中央には、無人の七つ島灯台が立っている。その他の6島は、周囲を約40mの崖に囲まれ、人が近づくのは難しい。島ではカンムリウミスズメ、オオミズナギドリ、ウミネコ等が繁殖している。
1970年代までは漁の時期には漁業者が生活していたが、現在は無人島となっている。周辺海域はアジ、タイなどの良い漁場で、刺し網漁(メバル、ノドグロ、アマダイ、マダイなど)や延縄漁の他、素潜りの海女漁が行われている。
海鳥の繁殖地の保護指定
- 能登半島国定公園
- 国指定七ツ島鳥獣保護区(特別保護地区)
繁殖している海鳥
カンムリウミスズメ、オオミズナギドリ、ウミネコ、ウミウ、ヒメクロウミツバメ
海鳥・海洋保全への脅威
- 移入種(ウサギ)の侵入による植物への影響、土壌流出
- 移入種(ドブネズミ)による海鳥の捕食
- 藻場の減少
保全活動
- 環境省(七ツ島におけるカンムリウミスズメ調査、大島でのウサギ駆除、植生の復元保護・調査活動)
- 日本野鳥の会石川(保護・調査活動)
- 石川県漁業協同組合輪島支所(海女漁の期間設定、底引き網漁の漁期設定、藻場再生を目的とした外敵駆除)