西之島
環境構成
西之島は、父島の北西約130㎞にある、海底火山の噴火によって生じた無人島である。1973年に西之島近くで起きた噴火では、新島が誕生し、旧島とつながった。島のほとんどは溶岩で(一部は砂礫地)、オオアジサシやクロアジサシ、カツオドリなど多数の海鳥の繁殖地となっていた。2013年11月から始まった火山活動は大規模で、島全体の面積は大きく拡大し、現在も立ち入り制限がされている(2015年11月以降、火山活動は低下傾向にある)。
海鳥の繁殖地の保護指定
- 小笠原国立公園(特別地域、特別保護地区)
- 国指定西之島鳥獣保護区(特別保護地区)
繁殖している海鳥
オオアジサシ、クロアジサシ、セグロアジサシ、カツオドリ、アオツラカツオドリ、オナガミズナギドリ、アカオネッタイチョウ、アナドリ、オーストンウミツバメ
海鳥・海洋保全への脅威
- 大規模な火山活動の継続による従来の海鳥コロニーの消失
保全活動
- 森林総合研究所・林野庁・小笠原村(海鳥、植生等の現況調査の実施)
- 小笠原自然文化研究所(海鳥の生息状況調査)