八丈島
環境構成
八丈島(面積69.5㎢)は、東京から約290㎞南の伊豆諸島南部に位置する。北西部に八丈富士(標高854m)、南東部に三原山(標高701m)という2つの火山よりなる。暖流の黒潮の影響を受けた海洋性気候で、温暖で雨量が多い。
島の北西約7.5㎞にある無人島・八丈小島には、アカコッコやイイジマムシクイ、カラスバトが生息する。また、八丈小島の東側にある小池根はカンムリウミスズメ、ヒメクロウミツバメの繁殖地となっている。
周辺海域では、トビウオ漁や曳縄漁(カツオ)、底魚漁業、トコブシなど貝類・イセエビの漁業が行われている。
海鳥の繁殖地の保護指定
- 富士箱根伊豆国立公園伊豆諸島地域(保護地域)
- 都指定八丈富士鳥獣保護区
- 都指定八丈三原山鳥獣保護区
- 都指定小岩戸ヶ鼻鳥獣保護区
繁殖している海鳥
オオミズナギドリ、ヒメクロウミツバメ、アナドリ、オーストンウミツバメ、ウミネコ、カンムリウミスズメ
海鳥・海洋保全への脅威
- 釣り人の残したゴミに誘引されたハシブトガラスによる海鳥の捕食
保全活動
- 環境省(モニタリングサイト1000調査 小島嶼・海鳥)
- 八丈ビジターセンター(探鳥会、バードウォッチング入門教室、講演会等)
- 伊豆諸島自然史研究会(八丈小島におけるクロアシアホウドリ他のモニタリング調査)