三宅島
環境構成
三宅島(面積55.5㎢)は、東京から約180㎞南の海上に位置する火山島である。古くから噴火を繰り返しており、島内には大路池や新澪池跡など、火山活動によってできた特徴的な地形がみられる。アカコッコやイイジマムシクイ、カラスバトなど約250種の野鳥が確認されている。島の約10㎞西にある無人島・大野原島ではカンムリウミスズメが繁殖しており、アナドリの繁殖記録もある。
周辺海域では、一本釣り(キンメダイ)、曳き縄(カツオ、マグロ)、延縄(キハダマグロ、クロマグロ、メバチマグロ)、定置網や刺し網などの漁業が行われている。また、ダイビングやカンムリウミスズメウォッチングのエコツアー、近隣の御蔵島へのドルフィンウォッチングも行われている。
海鳥の繁殖地の保護指定
- 都指定三宅島富賀山鳥獣保護区(特別保護地区)
- 都指定坪田大路池鳥獣保護区
- 都指定三宅島雄山鳥獣保護区
- 富士箱根伊豆国立公園伊豆諸島地域(保護地域)
- 国指定大野原島鳥獣保護区
繁殖している海鳥
カンムリウミスズメ
海鳥・海洋保全への脅威
- 釣り人の残したゴミによるハシブトガラスなど捕食者の増加
保全活動
- (公財)日本野鳥の会による調査・普及活動
- 三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館による自然観察会、自然ガイドグループ「キュルル」によるエコツアーの実施
- 三宅島自然ふれあい友の会(自然観察会、カンムリウミスズメ調査、生物調査)