大黒島
環境構成
大黒島(面積1.1㎢)は、釧路南東部、厚岸沖約3㎞の太平洋上にある無人島である。昆布漁期のみ、番屋で過ごす世帯が一軒ある。
昭和26年、島の南西部約120,000㎡(全島面積約の11%)が、海鳥の繁殖地として国の天然記念物に、また同39年に道立自然公園として、さらに同41年より全島が鳥獣保護区特別保護地区に指定されている。コシジロウミツバメ、オオセグロカモメ、ウミウ、ウトウが多数繁殖し、中でもコシジロウミツバメの国内で唯一の大規模繁殖地となっている。また、ゼニガタアザラシの生息地としても知られる。周辺海域では、昆布漁が行われている。
海鳥の繁殖地の保護指定
- 国指定大黒島鳥獣保護区(特別保護地区)
- 厚岸道立自然公園
- 国指定天然記念物 大黒島海鳥繁殖地
繁殖している海鳥
オオセグロカモメ、コシジロウミツバメ、ウミウ、ウトウ、ケイマフリ
海鳥・海洋保全への脅威
- カラス類、オジロワシなどの捕食者が営巣地に飛来する様子が頻繁に確認されている。
- オオセグロカモメの餌となるマイワシの資源量が、1990年代中盤以降に大きく減少したと推測される。
保全活動
- 環境省(モニタリングサイト1000調査 小島嶼・海鳥)