JP114 雲出川・愛宕川・金剛川河口(くもずがわ・あたごがわ・こんごうがわかこう)

三重県:松阪市、津市

三重県:松阪市、津市

位置 N 34°37′ E136°33′
面積 1,200ha

環境構成【河口/干潟/砂浜/湿地(水田・溜池など)】

小坂里香
写真:小坂里香

一級河川雲出川、櫛田川の2大河川に挟まれた海域に金剛川、愛宕川、三渡川、阪内川、小河川が集中して流れ込み、浅海では藻場や広大な干潟を形成している。そのため、貝類やノリ養殖などの好漁場となっており、人間生活と密着した「里海」海域である。周辺には水田が広がり、水路が張り巡らされ、池や、ウナギ養殖池が各所に残存する。また、池周辺や河口部には狭小ではあるがヨシ原が見られる。干潟は河川によりわずかに泥質、砂質の違いがある。そのため、魚類、貝類、甲殻類などの住み分けが見られ、結果として野鳥にとって多種多様な餌生物が得られる場所でもある。沿岸部では稀少植物のハマボウ(この付近が自生の北限)の他、センダン、エノキ、ハゼノキなどの疎林、高水敷にオギやセイタカアワダチソウなどの群落、砂浜にハマヒルガオ、ハマボウフウ、ハマゴウなどの海浜植物の植生が見られる。

選定理由

A4i キアシシギ・チュウシャクシギ

保護指定

法的な担保がない、もしくはわずか(10パーセント未満)である

保全への脅威

  • 農地・水田の放棄、ため池の埋立、養鰻池の宅地化
  • 堤防の改修、浚渫などの工事が進められている
  • 干潟への過度な人の立ち入り
  • 太陽光パネル設置(ただしキアシシギ、チュウシャクシギには影響なし。淡水性のシギに影響あり)
  • 堤防より、陸側にある湿地の埋め立て(金剛川河口)(キアシシギ等には影響ないが、淡水生のシギなどに影響する。)

保全活動

  • 環境教育活動:実施者(日本野鳥の会三重)
    内容:探鳥会
  • モニタリング調査:
    内容:環境省シギ・チドリカウント
    渡り鳥調査などの調査研究活動(日本野鳥の会三重)
  • 環境管理:実施者(日本野鳥の会三重)
    内容:清掃活動

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