JP063 朝日岳・月山(あさひだけ・がっさん)
山形県:寒河江市、村山市、鶴岡市、大石田町、長井市、西川町、大江町、朝日町、白鷹町、小国町、飯豊町、戸沢村、大蔵村、舟形町、庄内町
新潟県:村上市、関川村
位置 | N 38°20′ E 139°51′ |
面積 | 190,000ha |
環境構成【森林】
写真:大澤八州男
朝日連峰、月山は、磐梯朝日国立公園の出羽三山朝日地域に含まれるが、朝日連峰は花崗岩質の隆起山地で、月山は火山性の山地と性質が異なる。共に日本海側の多雪地帯で、雪崩による浸食が急峻な地形を作り上げている。朝日連峰の主脈には主峰大朝日岳1,870mを始め、西朝日岳、寒江山、以東岳が連なり、四方に広がる支脈も含めると、南北60km、東西40km程の広大な地域である。月山1,984m、湯殿山、羽黒山を称して古くから出羽三山と呼ばれ信仰、修験の山として人々から崇められてきた。両山地共に中腹にはブナ、ミズナラなどの落葉広葉樹が豊かに茂り、上部は高山植物の宝庫となっている。
選定理由
A3 | – |
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(大鳥朝日)、都道府県指定鳥獣保護区(月山)、国立公園(磐梯朝日)、自然環境保全地域、保護林
<その他>
国指定天然記念物月山
保全への脅威
- 伐採適期のスギ林の広範囲な伐採(猛禽類の営巣林)
- 狩猟による猛禽類の餌動物(ヤマドリ、ノウサギなど)の減少
- ゲリラ豪雨、大雨による地くずれ
- 月山、朝日連峰地域への登山者の増加、春のスノ―モービル
- 大気汚染による、高山帯植生への影響
- 水門、ダムの建設
- 砂防堰堤の建設
保全活動
- 環境教育活動:
内容:探鳥会(日本野鳥の会山形県支部)、自然観察会など(山形県立自然博物館) - モニタリング調査
モニタリング調査、ボランティア巡視など(朝日山地森林生態系保護地域管理委員会)、イヌワシの繁殖調査(日本野鳥の会 奥会津連合) - その他
緑の回廊設定(東北森林管理局)、月山パトロール(出羽三山の自然を守る会)
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 711KB)