JP058 八郎潟(はちろうがた)

秋田県:潟上市、男鹿市、三種町、大潟村、井川町、八郎潟町

秋田県:潟上市、男鹿市、三種町、大潟村、井川町、八郎潟町

位置 N 40°00′ E 140°00′
面積 20,000ha

環境構成【河川/湖沼/水路/水田/草地/防風林/砂浜】

かつて汽水湖だった八郎潟は、東西12㎞、南北27㎞、湖水面積22,024haあって、琵琶湖に次ぐ日本第二の広い湖であった。食糧難解消のためコメの増産を目的に、1957年から1966年にかけて干拓事業が行われ、水域の約78%を陸地化した。中央が約15,640haと湖畔が約1,560ha、合わせて約17,200haである。残りは南部を調整池に、外周を承水路にした。河口への蛇行した流れを短絡放水路に付け替え、防潮水門で日本海と遮断して淡水湖化したのである。
干拓地のほとんどが農地とその関連用地であり、防風林、大小の用水・排水路、道路が網目状に配置されている。農地は主に水田で、他に牧草地、畑地、耕作放棄地が混じる。

選定理由

A1 オオセッカ
A3 オオセッカ
A4i マガン・ヒシクイ・コハクチョウ
A4iii マガン

保護指定

法的な担保がない、もしくはわずか(10パーセント未満)である
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(大潟草原)
<その他>
東アジア・オーストラリア地域フライウェイパートナーシップ参加地

保全への脅威

  • ブラックバスを釣る人による水鳥生息域の撹乱とごみ・汚物の投棄が年々増大中
  • 狩猟期間中の猟銃による捕獲・誤射、有害鳥扱いの駆除
  • 一部地域の農薬空中散布
  • 松枯れ被害の進行と伐採、水質汚濁

保全活動

  • 環境教育活動:
    内容:小学生を対象とした愛鳥学習会(秋田県)、自然観察会、講演会、体験学習(大潟村、干拓博物館、大潟の自然を愛する会、コガムシの会、探検クラブ)、探鳥会(日本野鳥の会秋田県支部)、大潟草原鳥獣保護区管理棟の一般開放と年3回の野鳥観察会(環境省東北環境事務所)
  • モニタリング調査
    内容:オオセッカ生息環境整備事業試験区域での継続的鳥類生息調査、同保護区と周辺の巡視および生息鳥獣の調査データの蓄積(環境省東北環境事務所)、鳥獣保護員の配置と冬期ガン・カモ生息状況定期調査、県立大学付属農場によるビオトープ水田生息生物の調査研究(秋田県)、毎月1月中旬実施「カモ科鳥類生息数定期調査」(過去26年間継続)、日々の観察情報の集積と考察、生息鳥類情報センター的活動(日本野鳥の会秋田県支部)
  • その他
    全国一斉テグスひろい(日本鳥類保護連盟)

※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 497KB)

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