JP050 双子島(ふたごじま)
宮城県:石巻市
位置 | N 38°37′ E 141°32′ |
面積 | 1ha |
環境構成【草原/崖地/樹林/広葉樹林・針葉樹林】
写真:小室智幸
リアス式海岸と沿岸の小島。海、島、岩礁、磯浜海岸、崖、落葉広葉樹二次林、常緑広葉樹林、常緑針葉樹植林、耕作地。
石巻市北上町大指から神割崎に至る海岸と点在する多数の小島からなる。石巻市北上町小滝の沖合約700mに浮かぶ、南北に連なる小島と複数の岩礁からなる双子島やその南に位置する黒島はもっとも外洋寄りにあり、陸にもっとも近いのが大指のかもめ島である。これらの島はみな小さく岩島で植被は無いか、あっても小面積の草地やマツ類の小さな林程度。
陸地海岸線のほとんどは岩磯であり、急勾配の沢の狭い開きを除き、崖や樹木に覆われた急傾斜地を介して落葉広葉樹二次林やスギ・マツ類の針葉樹植林に覆われた山地山裾斜面になっているが海沿いには暖地性樹木のタブノキ林も成立している。傾斜が緩い日向斜面には小面積の畑、耕作放棄地なども点在する。
選定理由
A4i | ウミネコ |
保護指定
法的な担保がない、もしくはわずか(10パーセント未満)である
<その他>
県指定天然記念物大指海域および双子島、鞍掛島、蹄島、黒島のウミネコ、ゴイサギ、アマツバメ、ウトウ等の繁殖地
保全への脅威
- 宮城県沿岸部におけるウミネコの繁殖率が大幅に低下しており、推定ではあるが、その原因として、繁殖期における食糧不足が懸念される
- ウミネコ集団繁殖地になっている島々では特に差し迫った脅威はないと思われるが、繁殖期に写真撮影、釣りその他のために島内に人が立ち入ること
保全活動
- 特になし
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 541KB)
※双子島の周辺海域は、マリーンIBA(Marine Important Bird and Biodiversity Areas:海鳥の重要生息地)に選定されている。 詳しくはこちら