JP041 白神山地(しらかみさんち)
青森県:弘前市、鰺ケ沢町、深浦町、西目屋村
秋田県:能代市、大館市、八峰町、藤里町
位置 | N 40°28′ E 140°08′ |
面積 | 58,000ha |
環境構成【森林】
アジアでも最大級といわれる原始性の高いブナ天然林や約500種の植物相が良好な状態で残されている。また、ニホンカモシカ(特別天然記念物)やニホンザルなどの日本固有の哺乳類をはじめ、イヌワシ(天然記念物)、クマゲラ(天然記念物)やクマタカなど絶滅が危惧されている鳥類やその他の脊椎動物、2,000種以上の昆虫等の無脊椎動物など豊かな生態系が現存している。 また、このブナ天然林には、ブナーミズナラ群落、サワグルミ群落等をはじめ多種多様な植物が生育し、高緯度にもかかわらず、ツキノワグマ、ニホンザル、クマゲラ、イヌワシ等をはじめ非常に多くの動物が生息し、白神山地全体が森林博物館的景観を呈している。 特に世界遺産地域は、最も良く原生状態が保たれており、その価値は、地球規模で見ても極めて重要であると評価されている。
選定理由
A3 |
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国定公園(津軽国定公園)、自然環境保全地域、保護林
<その他>
世界自然遺産登録地
保全への脅威
- ニホンジカの侵入が確認されており、植生への影響が懸念される。
- 観光/レクリェーション事業との軋轢
- モラルの欠如した訪問者(岩魚の密猟、焚き火、ごみすて)
- イヌワシ等をねらうカメラマン
保全活動
- 環境教育活動:
内容:一般向け自然観察会の実施 (青森県)、
普及活動他(環境省白神山地世界遺産センター、白神山地ビジターセンター)
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 637KB)