JP040 十和田・八甲田(とわだ・はっこうだ)
青森県:青森市、黒石市、平川市、十和田市、新郷村、三戸町、田子町
秋田県:鹿角市、小坂町
位置 | N 40°37′ E 140°53′ |
面積 | 49,000ha |
環境構成【森林】
写真:高橋雅雄
十和田火山群及び八甲田火山群により形成されている。十和田湖は、約20万年前に始まった十和田火山の活動の繰り返しによりできた二重カルデラ湖。奥入瀬渓流は十和田湖に源を発する唯一の河川で、溶結凝灰岩を深く浸食した渓谷が発達している。八甲田連峰は大岳、高田大岳、赤倉岳を中心とする北八甲田火山群と櫛ヶ峯、駒ヶ峯、乗鞍岳を中心とする南八甲田火山群に大別され、南北合わせて20余りの火山体より構成されている。 植生は、標高900m付近まではブナ、カツラ、イタヤカエデ、トチノキ等からなる落葉広葉樹、それより上部はアオモリトドマツ、ハイマツ等の針葉樹と高山植物群落が広がっている。 動物は、動物分布上重要なブラキストン線にも近いことから、南方系と北方系の動物が入りまじる興味深い地域となっている。なお、特筆すべきものとしては、カモシカ、オコジョ等の哺乳類の他、クマゲラ、アカショウビン等の鳥類等があげられる。(出典;十和田八幡平国立公園の自然環境)
選定理由
A3 |
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(十和田)、国立公園(十和田・八幡平)、自然環境保全地域、保護林
保全への脅威
- 現状、大きな変化は見られないが、十和田湖にカワウのねぐらができ、今後の動向に注意が必要である。
- 奥入瀬川での倒木裁判を経て、危険木の伐採が必要以上に進み影響が予想される。
- 冬のレジャーが盛んになっており、その影響は未知である。
保全活動
- 環境管理:実施者(環境省、青森県)
- 外来種のコントロール:実施者(環境省、青森県)
内容:オオハンゴンソウ・セイタカアワダチソウの駆除 - 環境教育活動:実施者(有料ガイド、ボランティアガイド)
内容:トレッキングや自然観察会
自然案内、展示などの普及活動(十和田ビジターセンター) - 法律制定、政策、規制:実施者(環境省、青森県)
- モニタリング調査:実施者(青森県)
内容:青森県では砂防ダムや道路、農地開発には事前と工事中、事後のモニタリング調査を行っている。 - 経済活動を通じた保全(エコツーリズム等):実施者(有料ガイド・ボランティアガイド)内容:トレッキング、カヌーツアー、植物・コケ観察会
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