JP134 西南諸島(せいなんしょとう)
高知県:宿毛市、大月町
位置 | N 32°44′ E 132°33′ |
面積 | 1,200ha |
環境構成【森林/島嶼】
写真:生態系トラスト協会
黒潮の影響をうけて温暖な気候となり、比較的高温多雨の気象条件を有しており、亜熱帯植物が多く生育する。海底には造礁サンゴ群が広がり美しい景観をみせ、魚類相も豊富である。沖ノ島は花崗岩からなり、海食崖や急傾斜地が続きそこには海食洞が各所に見られて、面白い景観をなしている。蒲葵島では、ヒゲスゲまたはハチジョウススキを主とする草本群落、ハマビワ、オニヤブソテツの群落、タブノキ群落がみられる。姫島では、ビロウやヤブニッケイやホルトノキ、ウバメガシ-トベラ群落が分布し、ハマビワ-オニヤブソテツ群落が一部分布する。
選定理由
A1 | カンムリウミスズメ |
A2 | カラスバト |
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
県指定鳥獣保護区(姫島、蒲葵島)、国立公園(足摺宇和海)、都道府県立自然公園、自然環境保全地域
保全への脅威
- 森林伐採
- 釣り人の入り込みが多く、それに伴うネズミ類の離島への侵入が懸念される。
- 一部の島ではイノシシ(在来種:島によっては侵入と根絶が生じている)が侵入し、オオミズナギドリの巣穴の破壊等が懸念される。
保全活動
- モニタリング調査:実施者(環境省、高知県)
内容:環境省モニタリングサイト1000事業の小島嶼(海鳥)調査として、山階鳥類研究所によって海鳥調査が実施されている。同事業の森林草原調査の一般サイトが沖ノ島にあり、陸生鳥類のモニタリング調査が実施されている。
高知県により鳥獣保護区における鳥獣生息状況調査が実施されている。
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 530KB)
※西南諸島の周辺海域は、マリーンIBA(Marine Important Bird and Biodiversity Areas:海鳥の重要生息地)に選定されている。 詳しくはこちら