JP130 石鎚山系(いしづちさんけい)
愛媛県:新居浜市、西条市、久万高原町
高知県:いの町、仁淀川町
位置 | N 33°44′ E 133°09′ |
面積 | 12,000ha |
環境構成【森林(落葉広葉・針葉)/ササ原】
写真:山本貴仁
西日本最高峰の石鎚山(標高1,982m)を中心とする山岳地帯。標高1,000m以下はスギやヒノキの人工林が多く、1,200m付近からブナが生育し、特に石鎚山南斜面にまとまったブナ林が存在する。標高1,700m以上にはシラベが生育し、岩場にはイワカガミやマイヅルソウなど亜高山性の植物が多数見られる。急峻な石鎚山に対し、周辺の瓶ヶ森、笹ヶ峰などの山頂付近はなだらかでササ原が広がる。
選定理由
A3 | – |
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(石鎚山系)、国定公園(石鎚国定公園)、自然環境保全地域、保護林
<その他>
国指定名勝面河渓
保全への脅威
- 高標高域でのニホンジカ、ニホンザルの増加。
- 登山者の増加。
- 標高1400m付近まで、戦後の拡大造林で植林されたスギ・ヒノキの林があり、単調な植生となっている。(適切な管理、樹種転換が行われることで、自然環境が改善される可能性がある。)
保全活動
- 環境教育活動:実施者(日本野鳥の会愛媛、特非 西条自然学校)
内容:石鎚山系での自然観察会、探鳥会の開催。 - 保全のための人材育成活動:実施者(特非 西条自然学校)
内容:エコツアーガイドの養成。 - モニタリング調査:実施者(個人)
内容:モニタリングサイト1000 森林(石鎚山)・草原(瓶ケ森)の鳥調査 - 経済活動を通じた保全(エコツーリズム等):実施者(特非 西条自然学校)
内容:石鎚山系、瓶ケ森での自然観察ツアーの開催。
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 826KB)