JP129 剣山系(つるぎさんけい)
徳島県:美馬市、三好市、つるぎ町、那賀町
高知県:香美市、大豊町
位置 | N 33°49′ E 134°02′ |
面積 | 14,000ha |
環境構成【森林】
西日本第二の高峰剣山(1,955m)や三嶺(1,893m)等の亜高山とそれらを結ぶ尾根を中心とした亜高山帯等の山地である。植生はコメツガ、シコクシラベ、ブナ、ダケカンバ等の混交林が主体で、頂上や尾根付近の多くはミヤマクマザサ等が優先する草原状となっている。標高1,000m付近より低地ではスギ等の人工林が多い。
選定理由
A3 | – |
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(剣山系)、国定公園(剣山国定公園)、自然環境保全地域、保護林
<その他>
県指定天然記念物剣山並びに亜寒帯植物林
保全への脅威
- 災害(斜面の崩壊)による森林破壊
- 環境変化による樹木衰退
- 剣山では樹木の根の踏傷みによる登山道周辺の樹木衰退
- ニホンジカの個体数の急増、ニホンジカ出現場所の二極化(山地のブナ帯以上と里地)、どちらもエサが豊富な場所、暖冬で雪が少なかった。(2013年まで)コマドリ生息域に網の目状にニホンジカが入り、下草を食べ、エサとなる昆虫類が少なくなる。2015年から県下のシカ駆除対策効果なのか剣山ではシカが減少したが、この地域でコマドリが消えた。
- 登山者の急増(特に春のゴールデンウイークや夏休み,紅葉のころなど、全国からの百名山登山者が急増中。)
保全活動
- 環境管理:実施者( 環境省、四国森林管理署)
内容:鳥獣生息調査(年間24回)、密猟の取り締まり、登山マナー(環境省)
山野草の盗掘対策など、管理員、監視委員で実働中(四国森林管理署)
ニホンジカの捕獲(徳島県)、絶滅危惧種などの防護ネット - 環境教育活動:実施者(日本野鳥の会徳島県支部)
内容:探鳥会年1回 - モニタリング調査
内容:モニタリングサイト1000
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 740KB)