JP164 大東諸島(だいとうしょとう)
沖縄県:北大東村、南大東村
位置 | N 25°51′ E 131°15′ |
面積 | 4,250ha |
環境構成【島嶼/森林】
沖縄本島から東へ約400km、太平洋上にある。珊瑚礁の数回に亙る隆起によって形成された。島を形成する珊瑚礁の厚みは数百メートルから数千メートルに達する。島の面積は南大東島が約30.6k㎡、北大東島が約12.71k㎡、沖大東島が1.147k㎡。1900年の入植までは、熱帯の原生林に覆われた無人島で、隆起珊瑚礁のため島の中央部が低く、多数の池や湿地が散在する。植生は、傾斜地や島中央の湿地や池のまわりがわずかに森林である以外は、ほとんどがサトウキビの農耕地となっている。
選定理由
A2 | リュウキュウコノハズク |
保護指定
法的な担保がない、もしくはわずか(10パーセント未満)である
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(大東諸島)
保全への脅威
- 開拓による全域からの樹木の伐採、のち植樹、過去30年ほど農地改良により樹林地が減少した
- 外来種の影響(ネコ、イタチ、オオヒキガエル、ミヤコヒキガエル、タイワンカブトムシ、キジ)
保全活動
- 環境管理:実施者(大阪市立大学・環境省)
内容:ダイトウコノハズク用巣箱設置 - 外来種のコントロール:実施者(NPO法人 どうぶつたちの病院 沖縄)
内容:ネコの個体数把握、避妊手術 - 環境教育活動:実施者(ダイトウコノハズク保全研究グループ)
内容:観察会、講演会 - 保全のための人材育成活動:実施者(大阪市立大学理学部)
内容:大学生の鳥類生態学研究への参加 - 法律制定、政策、規制:実施者(環境省)
内容:鳥獣保護区、特別保護地区 - モニタリング調査:実施者(大阪市立大学)
ダイトウコノハズクの詳細な生態学的調査研究 - その他:国指定大東諸島鳥獣保護区保全事業検討委員会が過去4年間にわたり様々な観点から検討を重ねている。森林、昆虫、鳥、ネコなど総合的に調査している。在来種ダイトウビロウの樹林地を保護、育成し、持続可能な生息環境の確保を目指している。
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