JP155 屋久島・種子島(やくしま・たねがしま)
鹿児島県:西之表市、屋久島町、南種子町、中種子町
位置 | N 30°20′ E 130°32′ |
面積 | 50,455ha |
環境構成【島嶼/森林】
種子島は南北に細長く、最高点は282mで全般になだらかな島である。尾根伝いと海岸の平地に道路と人家があり谷沿いに森林が残る。
種子島の西7kmにある馬毛島は、最高点71mの平らな海岸段丘の無人島でいくらかの林と潅木があり、近年大型砕石事業が問題となっている。
屋久島の中央部は、宮之浦岳(1,935m)を始め1,800mの山地でほとんど花崗岩でできている。森林が深くヤクスギやヒノキ、ヤクタネゴヨウなどの大木も見られ固有種が多い。屋久島の北西12㎞の口永良部島は、最高点が657mのひょうたん型をした火山島である。これらの島の周辺には、いくつかベニアジサシなどの繁殖する小島がある。
選定理由
A2 | カラスバト・ズアカアオバト・アカヒゲ |
保護指定
サイトの大部分(50~90%)に法的な担保がある。
<保護指定の内容>
県指定鳥獣保護区(宮之浦岳、国割岳)、国立公園(屋久島)、都道府県立自然公園、自然環境保全地域(屋久島原生自然環境保全地域)、保護林
<その他>
国指定特別天然記念物屋久島スギ原始林
保全への脅威
- 馬毛島
土地開発(大型砕石事業)による下の岬のベニアジサシおよびエリグロアジサシの集団繁殖地への影響 - 種子島
土地開発,森林伐採などによる影響 - 屋久島
観光開発,森林伐採
保全活動
- モニタリング調査:実施者(屋久島の自然を守る会)
内容:ワシタカの秋の渡りのカウント - その他:実施者(屋久島ヤクタネゴヨウ調査隊)
内容:ヤクタネゴヨウ(マツ科マツ属の常緑高木)の保護
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